JP3186463U - 地球儀 - Google Patents
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Abstract
【課題】宇宙から見た昼の地球と夜の地球とを切り替えて表示することができ、インテリアとしても利用できる地球儀を提供する。
【解決手段】光を透過する素材で形成された球体殻14の内部に発光体16を備えると共に、球体殻14の表面に貼付された第1の印刷フィルムと、地球の衛星写真に基づく地球画像が印刷され、第1の印刷フィルムの表面に貼付された第2の印刷フィルムとを備える。第2の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムには、第2の印刷フィルムの地球儀画像と重なるように位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、夜間に宇宙から明るく見える光の集中部には光を通す透光部を設け、他の部分には光を通さない遮光部を設けている。発光体16の消灯時には、宇宙から見た昼の地球を表示し、発光体16の点灯時には、夜の地球を表示することができる。
【選択図】図2
【解決手段】光を透過する素材で形成された球体殻14の内部に発光体16を備えると共に、球体殻14の表面に貼付された第1の印刷フィルムと、地球の衛星写真に基づく地球画像が印刷され、第1の印刷フィルムの表面に貼付された第2の印刷フィルムとを備える。第2の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムには、第2の印刷フィルムの地球儀画像と重なるように位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、夜間に宇宙から明るく見える光の集中部には光を通す透光部を設け、他の部分には光を通さない遮光部を設けている。発光体16の消灯時には、宇宙から見た昼の地球を表示し、発光体16の点灯時には、夜の地球を表示することができる。
【選択図】図2
Description
本考案は、地球儀に係り、特に宇宙から見た昼の地球と夜の地球とを切り替えて表示することができ、昼と夜の2種類の異なる地球の表情が楽しめ、インテリアとしても利用できる地球儀に関する。
[先行技術の説明]
従来、地球に見立てた球面上に、陸地や海洋、山、川、砂漠等の名称、国名、都市名等を印刷等により記載した地球儀があった。
このような地球儀は、主として学習用として用いられている。
従来、地球に見立てた球面上に、陸地や海洋、山、川、砂漠等の名称、国名、都市名等を印刷等により記載した地球儀があった。
このような地球儀は、主として学習用として用いられている。
また、従来、中空の球体内部にランプを設け、ランプのオン/オフによって球体表面に表示される(見える)情報を変えたものがあった。例えば、ランプの消灯時には地形のみが表示され、ランプの点灯時には国境線や国名が表示されるものがあった。
[関連技術]
尚、地球儀に関する技術としては、特公平06−054410号公報「地球儀」(株式会社マヒナ、特許文献1)、実公平05−000922号公報「地球儀」(松岡雅夫、特許文献2)、特開平07−140894号公報「地球儀」(大平技研工業株式会社、特許文献3)、特公平06−97375号公報「地球儀」(株式会社マヒナ、特許文献4)、実開平02−119287号公報「地球儀」(株式会社マヒナ、特許文献5)、実用新案登録第3088928号公報「三球儀」(特許文献6)、実開昭63−187176号公報「地理学習用教材」(元橋豊秀、特許文献7)、特開平06−258625号公報「液晶表示装置」(シャープ株式会社、特許文献8)がある。
尚、地球儀に関する技術としては、特公平06−054410号公報「地球儀」(株式会社マヒナ、特許文献1)、実公平05−000922号公報「地球儀」(松岡雅夫、特許文献2)、特開平07−140894号公報「地球儀」(大平技研工業株式会社、特許文献3)、特公平06−97375号公報「地球儀」(株式会社マヒナ、特許文献4)、実開平02−119287号公報「地球儀」(株式会社マヒナ、特許文献5)、実用新案登録第3088928号公報「三球儀」(特許文献6)、実開昭63−187176号公報「地理学習用教材」(元橋豊秀、特許文献7)、特開平06−258625号公報「液晶表示装置」(シャープ株式会社、特許文献8)がある。
特許文献1には、中空の球体内部にランプを設け、ランプの消灯時には地形や海洋が表示され、ランプの点灯時には地形等の裏側に記載されている国境線や国名が表示される地球儀が記載されている。
また、特許文献2及び特許文献3には、内部から球面の半面を照らすと共に上下に移動可能なランプを設け、地球上の昼夜や四季の変化を認識しやすくする地球儀が記載されている。
また、特許文献2及び特許文献3には、内部から球面の半面を照らすと共に上下に移動可能なランプを設け、地球上の昼夜や四季の変化を認識しやすくする地球儀が記載されている。
特許文献4には、中空半球状の殻体の周縁部を接合して球体を形成し、内部にランプを設けたもので、接合部の印刷面が重ならないようにして点灯時に暗い部分ができるのを防ぐ地球儀が記載されている。
特許文献5には、内部にランプを設け、地図が印刷された印刷層の外側に、ランプ消灯時には表示を禁止する遮蔽塗膜を設けた地球儀が記載されている。
特許文献5には、内部にランプを設け、地図が印刷された印刷層の外側に、ランプ消灯時には表示を禁止する遮蔽塗膜を設けた地球儀が記載されている。
特許文献6には、地球儀、月球儀、天球儀を備えた三球儀が記載されている。
特許文献7には、地球儀上で、電極のついたピースや接触子を正しい位置に挿入するとランプが点灯することで、ゲーム感覚で国名や首都名及びその位置を学習することができる学習用教材が記載されている。
特許文献8には、球状に湾曲した液晶表示パネルにX−Yマトリクス状の電極を設け、電極を適宜選択することにより、例えば、地球儀としての表示から天球儀としての表示に切り替えることができる液晶表示装置が記載されている。
特許文献7には、地球儀上で、電極のついたピースや接触子を正しい位置に挿入するとランプが点灯することで、ゲーム感覚で国名や首都名及びその位置を学習することができる学習用教材が記載されている。
特許文献8には、球状に湾曲した液晶表示パネルにX−Yマトリクス状の電極を設け、電極を適宜選択することにより、例えば、地球儀としての表示から天球儀としての表示に切り替えることができる液晶表示装置が記載されている。
しかしながら、従来の地球儀は、学習用又は実用としての観点から作られているものが多く、宇宙から見た昼の地球と夜の地球とを切り替えて表示できるものはなく、見る人が本当に宇宙から地球を見ているような感じが得られるものではないという問題点があった。
本考案は、上記実状に鑑みて為されたもので、宇宙から見た昼の地球と夜の地球とを切り替えて表示することができ、昼と夜の2種類の異なる地球の表情を楽しむことができ、インテリアとしても利用可能な地球儀を提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本考案は、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付される第1の印刷フィルムと、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムの表面に貼付される第2の印刷フィルムとを備え、第2の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムには、第2の印刷フィルムの地球儀画像と位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、透光部以外には光を遮る遮光部を設けたことを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本考案は、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付される第1の印刷フィルムと、地球の衛星写真に基づく地球画像が印刷され、第1の印刷フィルムの表面に貼付される第2の印刷フィルムとを備え、第2の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムには、前記第2の印刷フィルムの地球儀画像と位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、陸地部分には光の光量を低減させて透過する半透光部を、海洋部分には光を遮る遮光部を設けたことを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本考案は、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された印刷フィルムとを備え、印刷フィルムは、外側となる表面と球体殻に接する裏面の両面に印刷が施され、表面には、昼の地球儀画像が印刷され、裏面には、表面の地球儀画像と位置合わせされ、裏返された夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、透光部以外には光を遮る遮光部を設けたことを特徴としている。
また、上記従来例の問題点を解決するための本考案は、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された印刷フィルムとを備え、印刷フィルムは、外側となる表面と球体殻に接する裏面の両面に印刷が施され、表面には、昼の地球儀画像が印刷され、裏面には、表面の衛星写真と位置合わせされ、裏返された夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、陸地部分には光の光量を低減させて透過する半透光部を、海洋部分には光を遮る遮光部を設けたことを特徴としている。
また、本考案は、上記地球儀において、昼の地球儀画像は、雲の画像が除去されていることを特徴としている。
また、本考案は、上記地球儀において、昼の地球儀画像は、地球表面で散乱/反射された光の波長に基づいて着色されていることを特徴としている。
また、本考案は、上記地球儀において、昼の地球儀画像は、山岳地帯は標高に応じて、海洋部分は深さに応じて異なる階調で着色されていることを特徴としている。
また、本考案は、上記地球儀において、昼の地球儀画像上には、国境線及び国名が記載されていることを特徴としている。
また、本考案は、上記地球儀において、昼の地球儀画像上には、宇宙や天文に関する施設の位置及び名称が記載されていることを特徴としている。
本考案によれば、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付される第1の印刷フィルムと、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムの表面に貼付される第2の印刷フィルムとを備え、第2の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムには、第2の印刷フィルムの地球儀画像と位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、透光部以外には光を遮る遮光部を設けた地球儀としているので、発光体の消灯時には、宇宙から見た昼の地球の様子が表示され、点灯時には、真っ暗な地球に都市部等の人工的な光が集中しているところのみが光って表示され、発光体のオン/オフに応じて昼と夜の2種類の異なる地球の表情が楽しめ、インテリアとしても利用することができ、低コストで実現できる効果がある。
また、本考案によれば、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付される第1の印刷フィルムと、地球の衛星写真に基づく地球画像が印刷され、第1の印刷フィルムの表面に貼付される第2の印刷フィルムとを備え、第2の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムには、前記第2の印刷フィルムの地球儀画像と位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、陸地部分には光の光量を低減させて透過する半透光部を、海洋部分には光を遮る遮光部を設けた地球儀としているので、発光体の消灯時には、宇宙から見た昼の地球の様子を表示し、点灯時には、海洋部分は暗く、陸地部分は薄暗く、都市部等の人工的な光が集中しているところは光って表示させて、発光体のオン/オフに応じて昼と夜の2種類の異なる地球の表情が楽しめ、インテリアとしても利用することができる効果がある。
本考案によれば、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された印刷フィルムとを備え、印刷フィルムは、外側となる表面と球体殻に接する裏面の両面に印刷が施され、表面には、昼の地球儀画像が印刷され、裏面には、表面の地球儀画像と重なるように位置合わせされ、裏返された夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、透光部以外には光を遮る遮光部を設けた地球儀としているので、発光体の消灯時には、宇宙から見た昼の地球の様子が表示され、点灯時には、真っ暗な地球に都市部等の人工的な光が集中しているところのみが光って表示され、発光体のオン/オフに応じて昼と夜の2種類の異なる地球の表情が楽しめ、インテリアとしても利用することができ、低コストで実現できる効果がある。
本考案によれば、光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、球体殻の内部に設けられた発光体と、球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された印刷フィルムとを備え、印刷フィルムは、外側となる表面と球体殻に接する裏面の両面に印刷が施され、表面には、昼の地球地球儀画像が印刷され、裏面には、表面の地球儀画像と重なるように位置合わせされ、裏返された夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、陸地部分には光の光量を低減させて透過する半透光部を、海洋部分には光を遮る遮光部を設けた地球儀としているので、発光体の消灯時には、宇宙から見た昼の地球の様子を表示し、点灯時には、海洋部分は暗く、陸地部分は薄暗く、都市部等の人工的な光が集中しているところは光って表示させて、発光体のオン/オフに応じて昼と夜の2種類の異なる地球の表情が楽しめ、インテリアとしても利用することができる効果がある。
また、本考案は、昼の地球儀画像は、雲の画像が除去されている上記地球儀としているので、雲によって隠れてしまう部分をなくし、宇宙から見た地球全体を表示できる効果がある。
また、本考案は、昼の地球儀画像上には、宇宙や天文に関する施設の位置及び名称が記載されている上記地球儀としているので、宇宙や天文に対して興味を持たせることができる効果がある。
本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本考案の実施の形態に係る地球儀は、光を透過する素材で形成された中空の球体内部にライト等の発光体を備え、球体表面に地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された第1と第2のフィルムが貼付され、第1のフィルムには昼の画像が印刷され、第2のフィルムには、第1のフィルムの画像と位置合わせされた夜の画像に基づいて、都市部等の夜間でも明るく見える部分に透光性の部分(透光部)を設けて当該透光部から発光体の光を透過させ、他の部分は遮光性とする印刷を施し、第1のフィルムを第2のフィルムの外側に貼付したものであり、発光体の消灯時には表面に印刷された昼の地球が表示され、発光体の点灯時には暗い地球に都市部のみが明るく光って見えるようにして、発光体のオン/オフに応じて昼と夜の地球を表示して、異なる表情を楽しむことができ、更に低コストで実現できるものである。
[実施の形態の概要]
本考案の実施の形態に係る地球儀は、光を透過する素材で形成された中空の球体内部にライト等の発光体を備え、球体表面に地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された第1と第2のフィルムが貼付され、第1のフィルムには昼の画像が印刷され、第2のフィルムには、第1のフィルムの画像と位置合わせされた夜の画像に基づいて、都市部等の夜間でも明るく見える部分に透光性の部分(透光部)を設けて当該透光部から発光体の光を透過させ、他の部分は遮光性とする印刷を施し、第1のフィルムを第2のフィルムの外側に貼付したものであり、発光体の消灯時には表面に印刷された昼の地球が表示され、発光体の点灯時には暗い地球に都市部のみが明るく光って見えるようにして、発光体のオン/オフに応じて昼と夜の地球を表示して、異なる表情を楽しむことができ、更に低コストで実現できるものである。
また、本考案の実施の形態に係る地球儀は、第2のフィルムは、第1のフィルムの画像と位置合わせされた夜の画像に基づいて、海洋に相当する部分は遮光性、陸地に相当する部分は半透光性、更に、都市部等の明るく見える部分は透光性とする印刷を施し、発光体の点灯時には暗い海洋に陸地が薄く浮かんで見え、更に都市部等は明るく光って見えるようにして、発光体のオン/オフに応じて宇宙から見た昼と夜の地球を表示して、その異なる表情を楽しむことができるものである。
また、本考案の実施の形態に係る地球儀は、地球儀画像が印刷されたフィルムを1枚として、当該フィルムの表面には昼の画像が印刷され、裏面は、表の画像と位置合わせされた裏返しの夜の画像に基づいて、都市部等の夜間でも明るく見える部分に透光部を設け、他の部分は遮光性とする印刷を施したものとしており、発光体のオン/オフに応じて昼と夜の地球を表示でき、更に低コストで実現できるものである。
また、本考案の実施の形態に係る地球儀は、1枚のフィルムの裏面は、表の画像と位置合わせされた裏返しの夜の画像に基づいて、海洋に相当する部分は遮光性、陸地に相当する部分は半透光性、更に、都市部等の明るく見える部分は透光性とする印刷を施し、発光体の点灯時には暗い海洋に陸地が薄く浮かんで見え、更に都市部等は明るく光って見えるようにして、発光体のオン/オフに応じて宇宙から見た昼と夜の地球を表示して、その異なる表情を楽しむことができ、更に昼と夜の画像の位置合わせを容易にできるものである。
[実施の形態に係る地球儀の外観:図1]
図1は、本考案の実施の形態に係る地球儀の外観図である。
図1に示すように、本考案の実施の形態に係る地球儀(本地球儀)は、中空の球体である地球儀本体(本体)10と、本体10を支持する台座11及び支持部12と、緯度表示等が記載されているフレーム13とを備えている。
更に、後述するライト等の発光体に電源を供給する電源コード17と、発光体のオン/オフを切り替えるスイッチ18が設けられている。
図1は、本考案の実施の形態に係る地球儀の外観図である。
図1に示すように、本考案の実施の形態に係る地球儀(本地球儀)は、中空の球体である地球儀本体(本体)10と、本体10を支持する台座11及び支持部12と、緯度表示等が記載されているフレーム13とを備えている。
更に、後述するライト等の発光体に電源を供給する電源コード17と、発光体のオン/オフを切り替えるスイッチ18が設けられている。
本体10は、後述するように、内部に設けられた発光体の光を透過する部材から成る球体殻の表面に、地球の衛星写真に基づいて加工された地球儀画像が印刷された印刷フィルムが貼り付けられており、宇宙から見たリアルな地球を表現できる地球儀となっている。
[本地球儀の内部構成:図2]
次に、本地球儀の内部構成について図2を用いて説明する。図2は、本地球儀の内部構成を示す断面説明図である。
図2に示すように、本地球儀は、台座11と支持部12と、支持部12に取り付けられたフレーム13と、本体10とを備え、更に、本体10の内部に発光体16が設けられている。
次に、本地球儀の内部構成について図2を用いて説明する。図2は、本地球儀の内部構成を示す断面説明図である。
図2に示すように、本地球儀は、台座11と支持部12と、支持部12に取り付けられたフレーム13と、本体10とを備え、更に、本体10の内部に発光体16が設けられている。
また、発光体16を支持する構成として、本体10の下側の極(ここでは南極)部分にはめ込まれた発光体支持部19と、発光体16のソケット部に接続されたスプリング(ばね)20とを備えている。
発光体支持部19は、支持部12に回転可能に接続されている。
スプリング20は、一端が支持部12に固定され、通常は地球儀の軸の向きに直立して他端に接続された発光体16を保持しているが、力が加えられて変形することによって発光体16を前後左右に傾けるものであり、特に本地球儀の組み立て時及び発光体16の交換時に機能する。これについては後述する。
発光体支持部19は、支持部12に回転可能に接続されている。
スプリング20は、一端が支持部12に固定され、通常は地球儀の軸の向きに直立して他端に接続された発光体16を保持しているが、力が加えられて変形することによって発光体16を前後左右に傾けるものであり、特に本地球儀の組み立て時及び発光体16の交換時に機能する。これについては後述する。
更に、本体10は、発光体16の光を適度に透過する部材から成る球体殻14と、球体殻14の表面に貼付された印刷フィルム15とから構成されている。
印刷フィルム15は、2層のフィルムから成り、内側、つまり球体殻14に接する側に貼付された第1の印刷フィルムと、第1の印刷フィルムの外側に貼付された第2の印刷フィルムとを備えている。
印刷フィルム15は、2層のフィルムから成り、内側、つまり球体殻14に接する側に貼付された第1の印刷フィルムと、第1の印刷フィルムの外側に貼付された第2の印刷フィルムとを備えている。
このうち、第2の印刷フィルムには、昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷されている。
昼の地球儀画像は、人工衛星から撮影された可視画像を合成して地球表面全体をカバーするように作成されている。衛星写真は、地球観測衛星であるLANDSAT(ランドサット)で撮影された画像を用いており、複数の波長によって撮影されている。
昼の地球儀画像は、人工衛星から撮影された可視画像を合成して地球表面全体をカバーするように作成されている。衛星写真は、地球観測衛星であるLANDSAT(ランドサット)で撮影された画像を用いており、複数の波長によって撮影されている。
また、実際の衛星写真には多くの雲があって、地球表面が見えにくい部分があるため、雲の画像を消去する画像処理を行っている。
更に、別の衛星が、陸地や海洋で散乱/反射された光の波長特性を測定し、その測定されたデータに基づいて実際に見える色を判別し、地球儀における表面の地域毎にその色を着色している。
また、山岳地帯の標高や海洋の深さを階調で表すよう色を加工する処理を行っている。
そして、衛星写真を元にこれらの画像処理が施された地球儀画像が、印刷フィルム15の第2の印刷フィルムに印刷されている。
更に、別の衛星が、陸地や海洋で散乱/反射された光の波長特性を測定し、その測定されたデータに基づいて実際に見える色を判別し、地球儀における表面の地域毎にその色を着色している。
また、山岳地帯の標高や海洋の深さを階調で表すよう色を加工する処理を行っている。
そして、衛星写真を元にこれらの画像処理が施された地球儀画像が、印刷フィルム15の第2の印刷フィルムに印刷されている。
また、第2の印刷フィルムの内側に貼付された第1の印刷フィルムには、夜の地球を表現するための構成として、第2の印刷フィルムと位置合わせされた夜の衛星写真に基づいて、場所によって光を透過する度合いを変えた印刷が施されている。
具体的には、人口密集地域や都市部等、人工的な照明がたくさん用いられていて衛星写真で明るく写っている場所は光って見え、その他の部分は暗く見えるようにしている。
具体的には、人口密集地域や都市部等、人工的な照明がたくさん用いられていて衛星写真で明るく写っている場所は光って見え、その他の部分は暗く見えるようにしている。
尚、ここでは印刷フィルム15を2層としているが、両面印刷可能な透明フィルムを用いて、1層で形成してもよい。
この場合、球体殻11の表面に貼付された場合に外側になる面(表面)には、昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、内側の面(裏面)には、表面と位置合わせされた裏返しの夜の衛星写真に基づいて、場所によって光を透過する度合いを変えた印刷を施す。
印刷フィルム15の第1及び第2の印刷フィルム、又は1層で構成する場合の各印刷面については、後で詳述する。
この場合、球体殻11の表面に貼付された場合に外側になる面(表面)には、昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、内側の面(裏面)には、表面と位置合わせされた裏返しの夜の衛星写真に基づいて、場所によって光を透過する度合いを変えた印刷を施す。
印刷フィルム15の第1及び第2の印刷フィルム、又は1層で構成する場合の各印刷面については、後で詳述する。
発光体16は、例えば電球型蛍光灯やLED(Light Emitting Diode)等で構成され、光が球体殻の内面全体を照射するよう全方向に放射され、また、閉空間で使用されるため発熱が小さいものが望ましい。
また、夜の地球を表現するための光源であるため、落ち着いた明るさとなるよう適切な光度としている。更に、真っ白な光ではなく、柔らかく温かみのある色調の光としてもよい。
また、夜の地球を表現するための光源であるため、落ち着いた明るさとなるよう適切な光度としている。更に、真っ白な光ではなく、柔らかく温かみのある色調の光としてもよい。
電源コード17は、発光体16に電源を供給するものであり、その途中に例えば回転式のスイッチ18が設けられている。スイッチ18によって発光体16のオン(点灯)/オフ(消灯)を切り替えるものである。
尚、スイッチ18は台座11に設けてもよい。
尚、スイッチ18は台座11に設けてもよい。
[本地球儀の組み立て]
本地球儀の組み立てについて簡単に説明する。
本地球儀の組み立て時には、まず、本体10を除く部分、つまり、台座11、支持部12、フレーム13、発光体支持部19、スプリング20、発光体16が、一体の構成物として組み立てられる。以上の構成を台座部と称するものとする。
台座部においては、フレーム13の一端が支持部12に固定され、発光体支持部19が支持部12に回転可能に取り付けられている。
フレーム13の他端には、本体10の北極部分に挿入される支持棒が取り付けられている。
本地球儀の組み立てについて簡単に説明する。
本地球儀の組み立て時には、まず、本体10を除く部分、つまり、台座11、支持部12、フレーム13、発光体支持部19、スプリング20、発光体16が、一体の構成物として組み立てられる。以上の構成を台座部と称するものとする。
台座部においては、フレーム13の一端が支持部12に固定され、発光体支持部19が支持部12に回転可能に取り付けられている。
フレーム13の他端には、本体10の北極部分に挿入される支持棒が取り付けられている。
そして、上述したように、球体殻14に両面に印刷が施された印刷フィルム15を貼り付けて本体10を形成する。
本体10の南極部分には、発光体支持部19がはめ込まれる穴が形成されており、北極部分には、フレーム13の他端の支持棒を差し込む穴が形成されている。
本体10の南極部分には、発光体支持部19がはめ込まれる穴が形成されており、北極部分には、フレーム13の他端の支持棒を差し込む穴が形成されている。
そして、台座部の発光体16を含む構成部分を本体10の中に格納する。
その際、スプリング20を曲げて発光体16を倒した状態で、本体10の南極側の穴から発光体16を含む構成部分を本体内部に挿入する。挿入後はスプリング20が元の形状に戻って、発光体16は直立する。
そして、発光体支持部19を南極側の穴にはめ込み、フレームの支持棒を北極側の穴に挿入して固定する。
このようにして、本地球儀の組み立てが行われる。
その際、スプリング20を曲げて発光体16を倒した状態で、本体10の南極側の穴から発光体16を含む構成部分を本体内部に挿入する。挿入後はスプリング20が元の形状に戻って、発光体16は直立する。
そして、発光体支持部19を南極側の穴にはめ込み、フレームの支持棒を北極側の穴に挿入して固定する。
このようにして、本地球儀の組み立てが行われる。
[発光体16の交換]
発光体16の交換時には、上記と逆の手順で作業を行う。
まず、フレーム13の支持棒を北極側の穴から外すと共に、発光体支持部19を南極側の穴から外す。
その状態で本体10を上側に動かして、本体10と発光体支持部19との間に隙間を形成し、本体10を前後左右いずれかの方向に傾けることで本体10の内壁を発光体16に押し付けてスプリング20を曲げ、発光体16を倒して、当該隙間から発光体16を含む構成部分を本体10から取り出し、発光体16を交換する。
このようにして、発光体16の交換が行われるものである。
発光体16の交換時には、上記と逆の手順で作業を行う。
まず、フレーム13の支持棒を北極側の穴から外すと共に、発光体支持部19を南極側の穴から外す。
その状態で本体10を上側に動かして、本体10と発光体支持部19との間に隙間を形成し、本体10を前後左右いずれかの方向に傾けることで本体10の内壁を発光体16に押し付けてスプリング20を曲げ、発光体16を倒して、当該隙間から発光体16を含む構成部分を本体10から取り出し、発光体16を交換する。
このようにして、発光体16の交換が行われるものである。
[消灯時の表示例:図3]
次に、本地球儀における発光体16の消灯時の表示について図3を用いて説明する。図3は、発光体16の消灯時における表示例を示す説明図である。尚、図3では、地球儀の一部の地域について表示例を示している。
図3に示すように、発光体16の消灯時には、印刷フィルム15の第2の印刷フィルム(印刷フィルム15が1層の場合には「表面」)に印刷された内容が表示されて(見えて)いる。内部の発光体16等の構成は外側からは見えない。
次に、本地球儀における発光体16の消灯時の表示について図3を用いて説明する。図3は、発光体16の消灯時における表示例を示す説明図である。尚、図3では、地球儀の一部の地域について表示例を示している。
図3に示すように、発光体16の消灯時には、印刷フィルム15の第2の印刷フィルム(印刷フィルム15が1層の場合には「表面」)に印刷された内容が表示されて(見えて)いる。内部の発光体16等の構成は外側からは見えない。
印刷フィルム15の第2の印刷フィルム(又は表面)には、昼の地球儀画像に重ねて、従来の一般的な地球儀と同様に、地域名、海洋名、山や川の名称、砂漠の名称、国境線、国名、主要な都市名等が記載されており、通常の学習用地球儀とほぼ同等の情報を備えている。
また、上述したように、衛星写真に基づく着色によって、砂漠や緑の多い地域を実感でき、更に、地形に応じた階調表示を行うことにより、海の深さや山の高さを実感することができるものである。
また、上述したように、衛星写真に基づく着色によって、砂漠や緑の多い地域を実感でき、更に、地形に応じた階調表示を行うことにより、海の深さや山の高さを実感することができるものである。
更に、本地球儀の特徴として、印刷フィルム15の第2の印刷フィルム(又は表面)には、宇宙や天文に関する施設を記載している。図3の例では、NASA(National Aeronautics and Space Administration:米航空宇宙局)や、キットピーク国立天文台等が記載されており、宇宙や天文に対する興味を持たせることができるものである。
また、衛星写真を用いているので、国毎に色分けされた通常の学習用地球儀に比べてインテリアとしても利用できるものである。
また、衛星写真を用いているので、国毎に色分けされた通常の学習用地球儀に比べてインテリアとしても利用できるものである。
[点灯時の表示]
次に、本地球儀における発光体16の点灯時の表示(見え方)について説明する。
発光体16を点灯すると、全体は黒っぽく見えるが、人工的な光が集中している都市部は、高い透過率で明るく表示されている。
印刷フィルム15の第2の印刷フィルム(又は表面)に記載された名称等は表示されない。
これにより、暗いところで見ると真っ暗な夜の地球において地表の一部のみが光って見え、美しいインテリアとしても利用できるものである。
次に、本地球儀における発光体16の点灯時の表示(見え方)について説明する。
発光体16を点灯すると、全体は黒っぽく見えるが、人工的な光が集中している都市部は、高い透過率で明るく表示されている。
印刷フィルム15の第2の印刷フィルム(又は表面)に記載された名称等は表示されない。
これにより、暗いところで見ると真っ暗な夜の地球において地表の一部のみが光って見え、美しいインテリアとしても利用できるものである。
[第1の印刷フィルム(又は印刷フィルムの裏面)の構成]
夜の地球を表現するための印刷フィルム15の第1の印刷フィルム(印刷フィルム15が1層の場合には「裏面」)の構成について説明する。
[光の透過率を2段階とした場合の構成]
まず、印刷フィルム15を2層とした場合の第1の印刷フィルムについて説明する。
印刷フィルム15の第1の印刷フィルムは、本地球儀の特徴部分となっており、印刷フィルム15の第2の印刷フィルムの地形と重なるよう、夜の衛星写真一致するように印刷が施されている。
そして、夜の衛星写真において明るく見える部分と暗く見える部分とで、発光体16からの光の透過率を変えるよう、印刷が施されている。
夜の地球を表現するための印刷フィルム15の第1の印刷フィルム(印刷フィルム15が1層の場合には「裏面」)の構成について説明する。
[光の透過率を2段階とした場合の構成]
まず、印刷フィルム15を2層とした場合の第1の印刷フィルムについて説明する。
印刷フィルム15の第1の印刷フィルムは、本地球儀の特徴部分となっており、印刷フィルム15の第2の印刷フィルムの地形と重なるよう、夜の衛星写真一致するように印刷が施されている。
そして、夜の衛星写真において明るく見える部分と暗く見える部分とで、発光体16からの光の透過率を変えるよう、印刷が施されている。
つまり、夜の衛星写真において明るく見える部分には、光を透過する透光部とし、その他の部分は、光を通さない遮光部としている。
具体的には、印刷フィルム15の第1の印刷フィルムは、遮光性の塗料(インク)を用いて印刷を行い、遮光部となる部分のみに塗料が付着し、透光部には塗料が付着しないようにしている。
このような構成の場合、発光体16の点灯時には、第2の印刷フィルムに記載されている地形や文字はほとんど表示されず、都市部のみが光って表示されるものである。
具体的には、印刷フィルム15の第1の印刷フィルムは、遮光性の塗料(インク)を用いて印刷を行い、遮光部となる部分のみに塗料が付着し、透光部には塗料が付着しないようにしている。
このような構成の場合、発光体16の点灯時には、第2の印刷フィルムに記載されている地形や文字はほとんど表示されず、都市部のみが光って表示されるものである。
印刷フィルム15の第1の印刷フィルムにおいて、大都市等の光集中部の面積が広い部分には大きい透光部を設け、あまり面積が大きくないところには小さい透光部を設けて、透光部の形状や大きさを変えて光の集中の度合いを示すことが可能である。
更に、透光部を同一の大きさ及び形状を備えたドットとして形成し、ドットの数や密度を変えて表現してもよい。
このように、透光部と遮光部の2段階とした場合には、印刷フィルム15の第1の印刷フィルムの製造が容易であり、低コストで昼と夜の地球を表現する地球儀を実現できるものである。
更に、透光部を同一の大きさ及び形状を備えたドットとして形成し、ドットの数や密度を変えて表現してもよい。
このように、透光部と遮光部の2段階とした場合には、印刷フィルム15の第1の印刷フィルムの製造が容易であり、低コストで昼と夜の地球を表現する地球儀を実現できるものである。
また、別の例として、都市部以外の部分における遮光の程度を変えて、完全遮光ではなく透過率を低減した半透光部とすることも可能である。印刷には、半透光性のインクを用いる。
この場合、都市部は明るく、それ以外は薄暗く表示される。都市部以外の地域は、半透光性となっているので、第2の印刷フィルムに記載されている地形や文字が薄く表示され、陸地のどの部分に光が集中しているのかを把握することができるものである。
この場合、都市部は明るく、それ以外は薄暗く表示される。都市部以外の地域は、半透光性となっているので、第2の印刷フィルムに記載されている地形や文字が薄く表示され、陸地のどの部分に光が集中しているのかを把握することができるものである。
次に、印刷フィルム15を1層とした場合の裏面の構成について説明する。
印刷フィルム15の裏面は、印刷フィルム15の表面の地形と重なるように、夜の衛星写真を裏返しにした状態と一致するように透光部及び遮光部の印刷が施されている。
つまり、印刷フィルム15が1層の場合の裏面には、印刷フィルム15を2層とした場合の第1の印刷フィルムの画像を裏返した画像が印刷されるものである。
印刷フィルム15の裏面は、印刷フィルム15の表面の地形と重なるように、夜の衛星写真を裏返しにした状態と一致するように透光部及び遮光部の印刷が施されている。
つまり、印刷フィルム15が1層の場合の裏面には、印刷フィルム15を2層とした場合の第1の印刷フィルムの画像を裏返した画像が印刷されるものである。
[光の透過率を3段階とした場合の構成:図4]
更に別の例として、光の透過率を3段階とした場合について図4を用いて説明する。図4は、光の透過率を3段階とした場合の印刷フィルム15の裏面の構成例を示す説明図である。
ここでは、印刷フィルム15を1層とした場合の裏面の構成について説明するが、印刷フィルム15を2層とした場合、第1の印刷フィルムの構成は、第2の印刷フィルムの地形と重なるように印刷されるため、図4を裏返した画像となるものである。
更に別の例として、光の透過率を3段階とした場合について図4を用いて説明する。図4は、光の透過率を3段階とした場合の印刷フィルム15の裏面の構成例を示す説明図である。
ここでは、印刷フィルム15を1層とした場合の裏面の構成について説明するが、印刷フィルム15を2層とした場合、第1の印刷フィルムの構成は、第2の印刷フィルムの地形と重なるように印刷されるため、図4を裏返した画像となるものである。
図4の例では、印刷フィルム15を1層とした場合の裏面における北米大陸の一部が示されているが、左右逆転した状態となっており、フロリダ半島が左側に、カリフォルニア半島が右側になっている。これは、印刷フィルム15の表面に記載された地形と重なるように位置合わせされた夜の衛星写真(夜の地球儀画像)を裏返しにした画像に基づいて作製されている。
上述したように、印刷フィルム15を2層とした場合には、裏返しではない夜の衛星写真に基づく画像(図4を裏から見た図)が印刷される。
上述したように、印刷フィルム15を2層とした場合には、裏返しではない夜の衛星写真に基づく画像(図4を裏から見た図)が印刷される。
そして、図4では、海洋部分や湖には光をほとんど通さない遮光性の高い塗料(インク)が印刷された遮光部21が形成され、陸地部分には、光を少し透過する半透光性(半遮光性)の塗料が印刷された半透光部22が形成されている。
これにより、発光部16を点灯した場合に、海洋部分はほぼ真っ黒に表示され、陸地部分は薄暗く表示されて、暗い海の中に陸地がぼんやり浮かんでいるような表示が実現されるものである。
これにより、発光部16を点灯した場合に、海洋部分はほぼ真っ黒に表示され、陸地部分は薄暗く表示されて、暗い海の中に陸地がぼんやり浮かんでいるような表示が実現されるものである。
そして、夜の衛星写真において光が集中している部分には、光をよく通す透光部23が設けられている。透光部23は、夜の衛星写真に基づいて、各光集中部の状態をできるだけ忠実に再現するよう、その形状や大きさ、数が設定されている。
これにより、表から見たときに東海岸及び西海岸を中心に光を通す明るい部分ができ、多くの人が集まっていて経済活動が盛んな地域であることを表現できるものである。
これにより、表から見たときに東海岸及び西海岸を中心に光を通す明るい部分ができ、多くの人が集まっていて経済活動が盛んな地域であることを表現できるものである。
尚、遮光部21、半透光部22及び透光部23をどの程度の遮光率、透光率とするかは、目的とするデザインに応じて適宜設定される。
また、使用する球体殻14や印刷フィルム15の材質に応じて、最も忠実に且つ美しく夜の地球を表現できるよう、塗料の種類や、透光部23の大きさ、形状、数が決められ、印刷フィルム15の裏面が形成されるものである。
また、使用する球体殻14や印刷フィルム15の材質に応じて、最も忠実に且つ美しく夜の地球を表現できるよう、塗料の種類や、透光部23の大きさ、形状、数が決められ、印刷フィルム15の裏面が形成されるものである。
更に、海洋部分についても、印刷フィルム15の表面(又は第2の印刷フィルム)に海洋の名称等の文字が記載された部分に、半透光部22又は透光部23を設けることにより、夜の地球儀の表示であっても海洋部分に名称等が表示されるように構成することは可能である。半透光部22又は透光部23の形状は、文字全体を含む矩形等の形状、又は、表面の文字と重なるよう、裏返しの白抜き文字状の形状とすることが考えられる。
[光の透過率を3段階とした場合の点灯時の表示例:図5]
発光体16からの光の透過率を3段階とした場合の表示例について図5を用いて説明する。図5は、光の透過率を3段階とした場合の点灯時の表示例を示す説明図である。尚、図5では、図4に示した地域に対応する部分の表示例を示している。
図5に示すように、発光体16の点灯時には、夜の衛星写真画像に基づいた、宇宙から見た夜の地球の様子が表示される。
発光体16からの光の透過率を3段階とした場合の表示例について図5を用いて説明する。図5は、光の透過率を3段階とした場合の点灯時の表示例を示す説明図である。尚、図5では、図4に示した地域に対応する部分の表示例を示している。
図5に示すように、発光体16の点灯時には、夜の衛星写真画像に基づいた、宇宙から見た夜の地球の様子が表示される。
発光体16を点灯すると、発光体16の光が球体殻11の内部で散乱/反射されて、全体的に薄明るく落ち着いた色調で光るが、海洋部分は発光体16の光をあまり透過せずに黒っぽく表示され、陸地部分は光を少し透過して陸地の形状が分かるように薄暗く表示され、人工的な光が集中している都市部は高い透過率で明るく表示されている。図5の表示例は、夜の地球の様子というより、夜明け前又は日没後の様子に近いものかもしれない。
また、図5では省略しているが、発光体16を点灯した場合には、陸地部分については発光体16の光が少し透過されるので、印刷フィルム15の表面(又は第2の印刷フィルム)に記載された山や川の名称等が表示されるものである。
また、図5では省略しているが、発光体16を点灯した場合には、陸地部分については発光体16の光が少し透過されるので、印刷フィルム15の表面(又は第2の印刷フィルム)に記載された山や川の名称等が表示されるものである。
図5の例では、アメリカ東部や西海岸の一部はとても明るく、中西部の砂漠や山岳地帯は暗く表示されている。
これにより、人口密集地域や経済活動が盛んな地域がどこであるかを認識でき、また、多くの人が生活していることや、地球上のごく限られた地域のみに人が集中していることなどが実感できるものである。
特に、夜の地球は暗いところで見ると美しく、インテリアとしても優れている。
このような夜の地球の表示は、図4に示した印刷フィルム15の裏面(又は第1の印刷フィルム)に施された印刷によって実現される。
これにより、人口密集地域や経済活動が盛んな地域がどこであるかを認識でき、また、多くの人が生活していることや、地球上のごく限られた地域のみに人が集中していることなどが実感できるものである。
特に、夜の地球は暗いところで見ると美しく、インテリアとしても優れている。
このような夜の地球の表示は、図4に示した印刷フィルム15の裏面(又は第1の印刷フィルム)に施された印刷によって実現される。
[実施の形態の効果]
本考案の実施の形態に係る地球儀によれば、光を透過する素材で形成された球体殻11の内部に発光体16を備えると共に、球体殻11に貼付された第1の印刷フィルムと、昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムに貼付された第2の印刷フィルムとを備え、第1の印刷フィルムには、第2の印刷フィルムの画像と位置合わせされた夜の地球の衛星写真に基づいて、夜間に宇宙から明るく見える部分には透光部23を設け、他の部分には光を通さない遮光部21を設けているので、発光体16がオフの場合には、宇宙から見た昼の地球が表示され、発光体16がオンの場合には、真っ暗な地球上で都市部のみが明るく光って表示している様子を表現でき、発光体16のオン/オフによって、宇宙から見た昼と夜の2種類の異なるリアルな地球を表示させ、また、インテリアとしても利用することができる効果がある。
本考案の実施の形態に係る地球儀によれば、光を透過する素材で形成された球体殻11の内部に発光体16を備えると共に、球体殻11に貼付された第1の印刷フィルムと、昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムに貼付された第2の印刷フィルムとを備え、第1の印刷フィルムには、第2の印刷フィルムの画像と位置合わせされた夜の地球の衛星写真に基づいて、夜間に宇宙から明るく見える部分には透光部23を設け、他の部分には光を通さない遮光部21を設けているので、発光体16がオフの場合には、宇宙から見た昼の地球が表示され、発光体16がオンの場合には、真っ暗な地球上で都市部のみが明るく光って表示している様子を表現でき、発光体16のオン/オフによって、宇宙から見た昼と夜の2種類の異なるリアルな地球を表示させ、また、インテリアとしても利用することができる効果がある。
また、本考案の実施の形態に係る地球儀によれば、光を透過する素材で形成された球体殻11の内部に発光体16を備えると共に、球体殻11に貼付された第1の印刷フィルムと、昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、第1の印刷フィルムに貼付された第2の印刷フィルムとを備え、第1の印刷フィルムには、第2の印刷フィルムの画像と位置合わせされた夜の地球の衛星写真に基づいて、海洋部分には遮光部21、陸地部分には半透光部22、夜間に宇宙から明るく見える部分には透光部23を設けているので、発光体16がオフの場合には、宇宙から見た昼の地球が表示され、発光体16がオンの場合には、暗い海洋に陸地が薄く浮かび、更に都市部を明るく光って表示させることができ、発光体16のオン/オフによって、宇宙から見た昼と夜の2種類の異なるリアルな地球を表示させることができ、また、インテリアとしても利用することができる効果がある。
また、本考案の実施の形態に係る地球儀によれば、印刷フィルム15を両面印刷とし、印刷フィルム15の表面には昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、裏面には、表面の画像と位置合わせされた裏返しの夜の地球の衛星写真に基づいて、夜間に宇宙から明るく見える部分には透光部23を設け、他の部分には光を通さない遮光部21を設けているので、発光体16のオン/オフによって、宇宙から見た昼と夜の2種類の異なるリアルな地球を表示させ、また、インテリアとしても利用することができる効果がある。
更に、本考案の実施の形態に係る地球儀によれば、印刷フィルム15を両面印刷とし、印刷フィルム15の表面には昼の地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷され、裏面には、表面の画像と位置合わせされた裏返しの夜の地球の衛星写真に基づいて、海洋部分には遮光部21、陸地部分には半透光部22、夜間に宇宙から明るく見える部分には透光部23を設けているので、発光体16がオンの場合には、暗い海洋に陸地が薄く浮かび、更に都市部を明るく光って表示させることができ、発光体16のオン/オフによって、宇宙から見た昼と夜の2種類の異なるリアルな地球を表示させることができ、また、インテリアとしても利用することができる効果がある。
また、本考案の実施の形態に係る地球儀によれば、印刷フィルム15の第2の印刷フィルム(又は表面)には、国境線や国名、山や川の名称等に加えて、天文台や研究所等の宇宙や天文に関する施設を記載しているので、通常の学習用地球儀に比べて宇宙や天文に対する興味を持たせることができる効果がある。
本考案は、宇宙から見た昼の地球と夜の地球とを発光体のオン/オフによって切り替えて表示することができ、昼と夜の2種類の異なる地球の表情が楽しめ、インテリアとしても利用できる地球儀に適している。
10...地球儀本体、 11...台座、 12...支持部、 13...フレーム、 14...球体殻、 15...印刷フィルム、 16...発光体、 17...電源コード、 18...スイッチ、 19...発光体支持部、 20...スプリング、 21...遮光部、 22...半透光部、 23...透光部
Claims (9)
- 光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、
前記球体殻の内部に設けられた発光体と、前記球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された第1の印刷フィルムと第2の印刷フィルムとを備え、
前記第1の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、
前記第2の印刷フィルムには、前記第1の印刷フィルムの地球儀画像と位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、前記透光部以外には光を遮る遮光部を設け、
前記第1の印刷フィルムが前記第2の印刷フィルムの外側に貼付されていることを特徴とする地球儀。 - 光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、
前記球体殻の内部に設けられた発光体と、前記球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球が画像が印刷された第1の印刷フィルムと第2の印刷フィルムとを備え、
前記第1の印刷フィルムには、昼の地球儀画像が印刷され、
前記第2の印刷フィルムには、前記第1の印刷フィルムの地球儀画像と位置合わせされた夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、陸地部分には光の光量を低減させて透過する半透光部を、海洋部分には光を遮る遮光部を設け、
前記第1の印刷フィルムが前記第2の印刷フィルムの外側に貼付されていることを特徴とする地球儀。 - 光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、
前記球体殻の内部に設けられた発光体と、前記球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球儀画像が印刷された印刷フィルムとを備え、
前記印刷フィルムは、外側となる表面と前記球体殻に接する裏面の両面に印刷が施され、
前記表面には、昼の地球儀画像が印刷され、
前記裏面には、前記表面の地球儀画像と位置合わせされ、裏返された夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、前記透光部以外には光を遮る遮光部を設けたことを特徴とする地球儀。 - 光を透過する素材で形成され、内部が中空の球体殻を備えた地球儀であって、
前記球体殻の内部に設けられた発光体と、前記球体殻の表面に貼付され、地球の衛星写真に基づく地球が画像が印刷された印刷フィルムとを備え、
前記印刷フィルムは、外側となる表面と前記球体殻に接する裏面の両面に印刷が施され、
前記表面には、昼の地球儀画像が印刷され、
前記裏面には、前記表面の地球儀画像と位置合わせされ、裏返された夜の地球儀画像に基づいて、明るく見える部分には光を透過する透光部を、陸地部分には光の光量を低減させて透過する半透光部を、海洋部分には光を遮る遮光部を設けたことを特徴とする地球儀。 - 昼の地球儀画像は、雲の画像が除去されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の地球儀。
- 昼の地球儀画像は、地球表面で散乱/反射された光の波長に基づいて着色されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の地球儀。
- 昼の地球儀画像は、山岳地帯は標高に応じて、海洋部分は深さに応じて異なる階調で着色されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか記載の地球儀。
- 昼の地球儀画像上には、国境線及び国名が記載されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか記載の地球儀。
- 昼の地球儀画像上には、宇宙や天文に関する施設の位置及び名称が記載されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか記載の地球儀。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2018128137A1 (ja) * | 2017-01-04 | 2018-07-12 | 村山コーポレーション有限会社 | 地球儀 |
-
2013
- 2013-07-17 JP JP2013004097U patent/JP3186463U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
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WO2018128137A1 (ja) * | 2017-01-04 | 2018-07-12 | 村山コーポレーション有限会社 | 地球儀 |
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