JP3185819U - 保護カバーを備えた射出成形機 - Google Patents

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慎吾 岡田
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Abstract

【課題】保護カバーの最小長さを大きくし、簡単な構造で剛性を持つことが可能な保護カバーを備えた射出成形機を提供すること。
【解決手段】射出成形機の射出機構部2は、ノズル・シリンダ部3、固定プラテン6に対して前進および後進するためのボールねじなどからなる直動部材4を備えている。保護カバー5の一端が射出機構部2に固定され、射出機構部2と固定プラテン6との間に保護カバー5が配設されている。射出機構部2が固定プラテン6側に移動し、ノズル・シリンダ部3のノズル部がノズル挿入孔8に挿入され、固定側金型7にタッチして停止する。この際、保護カバー5の先端部が、固定プラテン6に設けられた凹部9に侵入する。このように、ノズル・シリンダ部3を備えた射出機構部2を前後させるための直動部材の保護カバー5を凹部9に逃がすことで保護カバー5の最小長さを大きくでき、簡単な構造で剛性を持つことができる。
【選択図】図2

Description

本考案は、保護カバーを備えた射出成形機に関する。
射出成形機において、プラスチックや金属粉末、セラミック粉末等を溶融させるノズル・シリンダ部及び結合された射出機構部は、メンテナンスや成形上の理由のため、金型を取付けた固定プラテンとの間に可動性を持たす必要がある。特許文献1にはノズルタッチ機構、特許文献2にはノズル・シリンダ部のカバーの技術が開示されている。
特開平8−118425号公報 実公平4−22982号公報
射出機構部の駆動手段としてボールねじやエアシリンダ等の直動部材を用いる場合、上方からのプラスチック片及び工具等の落下に備えて、直動部材を保護するために固定プラテンと射出機構部の間に保護カバーをつけることが好ましい。保護カバーは、必要な最大長さに応じて最小長さや断面長も大きくなるが、最小長さを小さくしようとすると、構造が複雑になったり、保護に必要な剛性を保つことが難しくなる。
そこで、本考案の目的は、保護カバーの最小長さを大きく、簡単な構造で剛性を持つことが可能な保護カバーを備えた射出成形機を提供することである。
本願の請求項1に係る考案は、型締機構部と射出機構部が対向して配置され、前記射出機構部を前記型締機構部に対して前後進させる直動部材を備えた射出成形機において、前記射出機構部に固定され、前記直動部材の上部に沿って延設された保護カバーと、前記保護カバーの先端が進入可能な固定プラテンに凹部を設けたことを特徴とする保護カバーを備えた射出成形機である。
請求項2に係る考案は、前記保護カバーは伸縮可能なカバーであることを特徴する請求項1に記載された保護カバーを備えた射出成形機である。
本考案により、保護カバーの最小長さを大きくし、簡単な構造で剛性を持つことが可能な保護カバーを備えた射出成形機を提供できる。
本考案の実施形態1を説明する図である。 図1のA−A矢印方向に見た断面図である。 本発明の実施形態2を説明する図である。
以下、本考案の実施形態を説明する。図1は本考案の実施形態1を説明する図である。図2は図1のA−A矢印方向に見た断面図である。射出成形機は、機台1上に型締部と射出部とを備えている。型締部は固定プラテン6を備えており、固定側金型7が取り付けられる。射出部は、ノズル・シリンダ部3が取り付けられた射出機構部2、固定プラテン6に対して前進および後進するためのボールねじなどからなる直動部材4を備えている。固定プラテン6には、ノズル・シリンダ部3のノズルを金型にタッチさせるためのノズル挿入孔8が設けられている。
本考案では、射出機構部2と固定プラテン6との間に保護カバー5が配設され、保護カバー5の一端が射出機構部2に固定されている。射出機構部2が、固定プラテン6側に移動し、ノズル・シリンダ部3のノズル部がノズル挿入孔8に挿入され、固定側金型7にタッチして停止する。この際、保護カバー5の先端部が、固定プラテン6に設けられた凹部9に侵入する。このように、固定プラテン6に穴形状の凹部9を設けることで、保護カバー5の最小長さを大きくでき、簡単な構造で剛性を持つことができ、ノズル・シリンダ部3を備えた射出機構部2を前後させるための直動部材の保護カバー5を、凹部9に逃がすことができる。なお、保護カバー5の先端と固定プラテン6の間の部分は、固定プラテン6あるいは機台1に固定された図示しない部材によって、直動部材4を覆ってもよい。
図3は本発明の実施形態2を説明する図である。保護カバー5は伸縮可能なカバーであっても良い。伸縮可能なカバーとした場合は、直動部材全てを保護カバーで覆いやすく、かつ、凹部が小さく済む効果がある。この実施形態では、保護カバー5を、部材5aと部材5bとで構成している。部材5aの一端部が射出機構部2に固定されている。部材5aと部材5bとは入子式になっており、図3では、部材5aが部材5bに挿入される。部材5aの端部と該端部に対応する部材5bの端部は抜け止めのための係止部を備えている。
射出機構部2が固定プラテン6方向に前進する。射出機構部2の側面が、部材5bの端部に到達すると、射出機構部2の前進とともに部材5bが紙面左方向へ移動し、部材5bの端部が凹部9に侵入する。射出機構部2が固定プラテン6から離れる方向に後退し、部材5aの端部が部材5bの端部まで到達すると、係止部によって部材5aに連れられて部材5bが凹部9から引き戻される。なお、部材5bの固定プラテン6側の端部と固定プラテン6には、部材5bが抜け落ちないように、係止部(図示せず)が設けられている。
1 機台
2 射出機構部
3 ノズル・シリンダ部
4 直動部材
5 保護カバー
5a 部材
5b 部材
6 固定プラテン
7 固定側金型
8 ノズル挿入孔
9 凹部

Claims (2)

  1. 型締機構部と射出機構部が対向して配置され、前記射出機構部を前記型締機構部に対して前後進させる直動部材を備えた射出成形機において、
    前記射出機構部に固定され、前記直動部材の上部に沿って延設された保護カバーと、
    前記保護カバーの先端が進入可能な固定プラテンに凹部を設けたことを特徴とする保護カバーを備えた射出成形機。
  2. 前記保護カバーは伸縮可能なカバーであることを特徴する請求項1に記載された保護カバーを備えた射出成形機。
JP2013003563U 2013-06-24 2013-06-24 保護カバーを備えた射出成形機 Expired - Lifetime JP3185819U (ja)

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