JP3185093U - コンクリート供試体運搬時の振動吸収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な構造により、かつ、低コストで、運搬車両の荷台に積まれたコンクリート供試体が受ける振動を十分に吸収することができる振動吸収装置を提供する。
【解決手段】振動吸収装置は、装置の外枠をなす基体部1と、基体部の内側に位置しコンクリート供試体6が載置される浮体部2と、浮体部の振動を吸収するための複数のコイルバネ又は防振ゴムとによって構成されており、浮体部は、上部を少なくとも4本の懸架用コイルバネ3によって、下部を少なくとも4本の引張用コイルバネ4又は防振ゴムによって、基体部の内側に浮揚的に支持されており、縣架用コイルバネは垂直方向の振動を吸収し、引張用コイルバネ又は防振ゴムは同じく垂直方向の振動を吸収するほか、基体部との距離を保ちつつ、水平方向及び斜め方向の振動も吸収する。
【選択図】図1
【解決手段】振動吸収装置は、装置の外枠をなす基体部1と、基体部の内側に位置しコンクリート供試体6が載置される浮体部2と、浮体部の振動を吸収するための複数のコイルバネ又は防振ゴムとによって構成されており、浮体部は、上部を少なくとも4本の懸架用コイルバネ3によって、下部を少なくとも4本の引張用コイルバネ4又は防振ゴムによって、基体部の内側に浮揚的に支持されており、縣架用コイルバネは垂直方向の振動を吸収し、引張用コイルバネ又は防振ゴムは同じく垂直方向の振動を吸収するほか、基体部との距離を保ちつつ、水平方向及び斜め方向の振動も吸収する。
【選択図】図1
Description
本考案は、コンクリート供試体の運搬時の振動吸収装置に関する。
工事現場に納入されたフレッシュコンクリートの品質検査については、コンクリート採取試験技能者認定制度のもと、許可された採取試験業者が施工者及び建設関係者に代わって行っている。コンクリート構造体の強度確認は、通常わずか3体の供試体(サンプリング)の試験結果で判断されている。しかし、どんな優れた技術者が最新の試験設備を用いて試験を行っても、その供試体が適正な方法で採取され、運搬も含め、公正なものでなければ、その試験結果は、構造体の強度管理には適さず、また、用いる価値はない。採取された供試体は、本来、振動や刺激を与えないよう、現場で一定時間静置(保管)させることが望ましいが、実際は保管設備が十分でなかったり、運搬コストの問題から、各現場ごとの圧縮強度用型枠に入れられ、運搬車両に載せられて各種の試験設備を有する採取試験業者のもとへと運ばれるのが一般的になっている。
しかし、運搬途上の供試体は、運搬時間によっては硬化が始まる可能性があるため、運搬車両の揺れ等により細かなひびや亀裂が生じる可能性がある。このような場合、試験において発見された亀裂等が、コンクリートの強度不足によるものか、運搬中の振動によって発生したものなのか、判別が困難となる場合がある。
上述の事情から、供試体の運搬については、運搬車両の荷台の振動を最小とする装置の設置が望まれる。特許文献1には、圧縮空気で膨らませた支持袋を荷台の下と脇に設置して、荷台の振動を減少させる発明が開示されているが、空気袋の支持のみで上に載せた浮台の振動が十分に吸収されるとは考えにくい。また、圧縮空気を袋に送り込むためにコンプレッサーの操作が必要であることや、装置作成のための手間とコストがかかることなどから、採取試験業者が供試体の運搬に使用することは現実的ではない。
一方、特許文献2には、懸架ロッドの使用によって揺動時の衝撃を吸収する出前用料理運搬具の発明が開示されているが、一個の懸架ロッドのみでは十分な振動吸収効果は得られない。そこで、懸架ロッドを複数使用して供試体運搬用の振動吸収装置を作成することも考えられるが、懸架ロッドは高価なうえ、これだけでは水平方向の振動を十分吸収できない。
上述の事情に鑑み、本考案においては、単純な構造により、かつ、低コストで、運搬車両の荷台に積まれたコンクリート供試体が受ける振動をバランスよく吸収することができる振動吸収装置を提供する。
課題を解決するために、本考案に係る振動吸収装置は、装置の外枠をなす基体部と、前記基体部の内側に位置しコンクリート供試体が載置される浮体部と、前記浮体部の振動を吸収するための複数のコイルバネ・防振ゴム等の緩衝具とによって構成されている。前記基体部と前記浮体部は、運搬車両の荷台の形に合わせて、通常は直方体とするが、他の形とすることも可能である。
前記浮体部は、上部を少なくとも4本の懸架用コイルバネによって、又、下部を少なくとも4本の引張用コイルバネ又は防振ゴムによって、前記基体部の内側に浮揚的に支持されており、前記縣架用コイルバネは垂直方向の振動を吸収し、前記引張用コイルバネ又は防振ゴムは同じく垂直方向の振動を吸収するほか、基体部との距離を保ちつつ、水平方向及び斜め方向の振動をも吸収する。
本振動吸収装置の特徴は、前記基体部の上フレームの少なくとも4隅に吊るされ、前記浮体部を垂直に懸架する複数の前記縣架用コイルバネと、前記基体部の下フレームの少なくとも4隅から前記浮体部を斜め方向に引張する前記引張用コイルバネ又は防振ゴムとの協応作動にある。すなわち、前記縣架用コイルバネと前記引張用コイルバネ又は防振ゴムが協応することにより、供試体が載置された浮体部が受ける垂直方向、水平方向及び斜め方向の振動は、バランスよく吸収される。
本考案に係る振動吸収装置を運搬車両の荷台に載せて供試体を運搬することにより、供試体が受ける振動を最大限に吸収することができ、採取したコンクリート試供体の運搬中に、ひびや亀裂が生じる危険性が大きく減少する。
本振動吸収装置は、構造が単純で製造コストが比較的低いため、コンクリート採取試験業者は、簡単に低費用で上記効果を得ることができるようになる。
以下、本考案の1の実施例を、図面を参照して説明する。この実施例においては、緩衝具として、縣架用コイルバネ及び引張用コイルバネが使用されている。
図1に示すように、本実施例の振動吸収装置は、装置の外枠をなす直方体の基体部1と、コンクリート供試体6が載置される内枠の浮体部2と、4本の懸架用コイルバネ3と、4本の引張用コイルバネ4と、によって構成されている。
図2に示すように、基体部1は矩形の頂部フレーム11と、同じく矩形の底部フレーム12と、4本の支柱13から成る。頂部フレーム11・底部フレーム12・支柱13は鋼製であるが、さらなる強度補強のために縦水平方向または横水平方向に梁14を設置することが望ましい。
浮体部2も、矩形の頂部フレーム21・底部フレーム22・支柱23を有する直方体であるが、前方向から縦長の供試体6を出し入れできるよう、頂部フレーム21はコの字になっており、直方体の前面と頂面が解放された形になっている。本実施例においては、供試体6を載置する底面部24は底部フレーム22に溶接された鋼板としてあるが、鋼板の代わりに底部フレーム22に梁を設置し、より軽量のベニヤ板や成型板を敷くこともできる。
基体部1の頂部フレーム11と底部フレーム12の4隅は穿孔され、懸架用コイルバネ3と引張用コイルバネ4を係合するためのアイボルト5が、リング部が内側を向くようにナット止めされている。また、不図であるが、浮体部2の頂部フレーム21と底部フレーム22の4隅も同じように穿孔され、コイルバネ係合用のアイボルトが、リング部が外側を向くようにナット止めされている。
図3に示すように、4本の縣架用コイルバネ3は、上フック部が基体部1の頂部フレーム11の4隅のアイボルト5に、また、下フック部が浮体部2の頂部フレーム21の4隅のアイボルト5に係合し、基体部1の上4隅から浮体部2を垂直に懸架する。これにより、浮体部2にかかる垂直方向の振動をバランスよく吸収することができる。
図4に示すように、4本の引張用のコイルバネ4は、上フック部が浮体部2の底部フレーム22の4隅のアイボルト5に、また、下フック部が基体部の底部フレームの4隅のアイボルト(不図)に係合し、基体部1の下4隅から浮体部2を引張する。これにより、4本の縣架用コイルバネ3と協応して、垂直方向の振動をさらに吸収できるほか、水平方向及び斜め方向の振動をも吸収することができる。
本考案に係る振動吸収装置の最大の特徴は、上述のように、基体部1の上下4隅に設置された縣架用コイルバネ3と引張用のコイルバネ4との協応作動にあり、これにより、供試体6が載置された浮体部2が受ける振動を最小限にすることができる(図1)。
本実施例においては、運搬車両の荷台の形状を考慮し、基体部及び浮体部を直方体のラーメン構造としたが、楕円や多角形とすることもできる。また、浮体部を浮揚的に支持する緩衝具の種類と数量についても、適当な数量の板バネや防振ゴムを組み合わせて使用することもできる。
本考案の有する多くの特徴、及び優れた点を、考案の構造と機能の詳細をあげて上記実施例に記載したが、すべての実施例を記載することはできない。本考案は、本考案の原理の範囲内で、細かな点、特に形状、材料、大きさ及び部品の配置を変更しての実施が可能である。
1 基体部
11 頂部フレーム(基体部)
12 底部フレーム(基体部)
13 支柱(基体部)
14 補強梁
2 浮体部
21 頂部フレーム(浮体部)
22 底部フレーム(浮体部)
23 支柱(浮体部)
24 底面部(浮体部)
3 懸架用コイルバネ
4 引張用コイルバネ
5 アイボルト
6 コンクリート供試体
11 頂部フレーム(基体部)
12 底部フレーム(基体部)
13 支柱(基体部)
14 補強梁
2 浮体部
21 頂部フレーム(浮体部)
22 底部フレーム(浮体部)
23 支柱(浮体部)
24 底面部(浮体部)
3 懸架用コイルバネ
4 引張用コイルバネ
5 アイボルト
6 コンクリート供試体
Claims (4)
- コンクリート供試体運搬時に使用する振動吸収装置であって、
外枠である基体部と、
前記基体部の内側に位置してコンクリート供試体を載置するための浮体部と、
前記基体部から前記浮体部を懸架するための複数の緩衝具と、
前記基体部から前記浮体部を引張するための複数の緩衝具と、
を具備することを特徴とする振動吸収装置。 - 前記基体部は、直方体であり、前記直方体は、矩形の頂部フレームと、同じく矩形の底部フレームと、複数の支柱又は複数の側壁と、から成ることを特徴とする請求項1記載の振動吸収装置。
- 前記浮体部は、直方体であり、前記直方体は、矩形の頂部フレームと、同じく矩形の底部フレームと、複数の支柱又は複数の側壁と、から成り、前記直方体の1の側面が前記コンクリート試供体の出し入れ用に開放されていることを特徴とする請求項1又は2記載の振動吸収装置。
- 前記基体部から前記浮体部を懸架するための複数の緩衝具と、前記基体部から前記浮体部を引張するための複数の緩衝具と、はコイルバネ又は防振ゴムであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の振動吸収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002771U JP3185093U (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | コンクリート供試体運搬時の振動吸収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013002771U JP3185093U (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | コンクリート供試体運搬時の振動吸収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3185093U true JP3185093U (ja) | 2013-08-01 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2013002771U Expired - Fee Related JP3185093U (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | コンクリート供試体運搬時の振動吸収装置 |
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JP (1) | JP3185093U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020016078A (ja) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | ジャパンパイル株式会社 | 定温養生装置及び車両 |
CN112211950A (zh) * | 2020-10-12 | 2021-01-12 | 哈尔滨工程大学 | 一种双层复合型三向被动隔振装置 |
-
2013
- 2013-05-20 JP JP2013002771U patent/JP3185093U/ja not_active Expired - Fee Related
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