JP3185056B2 - 粘性物の充填包装方法 - Google Patents

粘性物の充填包装方法

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JP3185056B2
JP3185056B2 JP22757590A JP22757590A JP3185056B2 JP 3185056 B2 JP3185056 B2 JP 3185056B2 JP 22757590 A JP22757590 A JP 22757590A JP 22757590 A JP22757590 A JP 22757590A JP 3185056 B2 JP3185056 B2 JP 3185056B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、連続状に供給されるフィルムを順次製袋し
て粘性物を充填する縦型製袋包装方法において、粘性食
品や粘性医療品等の各種粘性物を充填して、扁平状に外
観を整形した被包装物を得るための粘性物の充填包装方
法に関するものである。
[従来の技術] ポテトサラダ、フラワーペースト、マーガリン、練
餡、チーズ等の粘性食品、湿布剤等の医療用粘性物、そ
の他、常温において外観形状を保持することのできる各
種粘性物を、フィルムを製袋して充填したもの、および
この種の粘性物を充填包装する手段として、連続状に供
給されるフィルムを順次製袋して粘性物を充填する縦型
製袋包装方法は、実開昭64−53075号公報に記載されて
いるように、既に知られている。
また、その被包装物を得る縦型製袋包装方法は、フィ
ルムを上方から下方に移動しながら筒状に成形した縦方
向に長い筒状の包装体に粘性物を充填するものであるか
ら、被包装物は下部が異常に膨らんだ不整形な形状とな
る。そして、そのような形状のままでは、被包装物の外
観が損なわれるし、箱詰めなどの包装にも支障をきたす
ところから、被包装物の両面を押圧して扁平状に外観を
整形する後加工を施して、ピロータイプのものを製造し
ている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、縦型製袋包装により得られた被包装物を、
両面の押圧により扁平状に外観を整形するには、充填さ
れた粘性物の種類や充填量にもよるが、一般に比較的大
きい圧力を要する。
このため、シール時間やシール温度等のシール条件を
厳格に制御しても、整形時の押圧力によってシール部が
破れたり、シール不良になるものが生じる虞がある。特
に、開封性を容易にした易開封性の被包装物にあって
は、その傾向が著しく大であるところから、外観を十分
に押圧整形することが一層困難であって、この種の被包
装物を安定して連続製造することができなかった。
また、従来の被包装物の押圧整形装置は、縦型充填包
装機とは別に備える必要があり、装置が大掛かりとなる
うえ、その設備のためのスペースも大きく必要とする等
の問題があった。
本発明は、上記のような従来の技術の問題点に鑑み、
粘性物の充填封止工程に続いて伸張状とした封止包装体
の上下両端の横シール部位を挟持状態で封止包装体の縦
シール面とその対向面の両面を略全面にわたって均等に
押圧して扁平状に外観を整形することにより、押圧整形
工程中は封止包装体の上下端の横シール部分および縦シ
ール部分をともに支持状態として、それらのシールが易
開封性であっても、シール不良やシール破壊が生じず、
また、押圧整形する封止包装体は伸張状態でかつその上
下端が挟持により固定状態であるところから、扁平状に
整形するための押圧ストロークが小さく、僅かの押圧作
動で十分に整形が可能であって、被包装物を安定して連
続製造することができる粘性物の充填包装方法を提供す
ることを目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上述の目的を達成するため、次の手段を提
案するものである。すなわち、 帯状フィルムを上方から下方に連続して移動する過程
で筒状にし、その縦方向の接合部を易開封性に縦シール
して筒状の包装体を成形する筒状成形工程と、 下端が前工程で横シールされた筒状の包装体に粘性物
を充填して下方に送る過程で包装体を上方にしごいたう
え上端を横シールして伸張状の封止包装体を形成する充
填封止工程と、 上記充填封止工程に続いて伸張状の封止包装体の上下
両端の横シール部位を挟持した状態で封止包装体の縦シ
ール面とその対向面の両面を略全面にわたって均等に押
圧して扁平状に外観を整形する押圧整形工程と、 上記押圧整形工程後に、扁平状の包装体の粘性物充填
部の上端を切断して、扁平状の整形被包装物とする分離
工程と、 を順に経ることを特徴とする粘性物の充填包装方法 である。
[作用] 本発明に係る粘性物の充填包装方法によれば、帯状フ
ィルムを上方から下方に連続して移動する過程で筒状に
し、その縦方向の接合部を易開封性に縦シールして筒状
の包装体を成形する筒状成形工程を経て、筒状の包装体
に粘性物を充填して下方に送る過程で包装体を上方にし
ごいて伸張状の封止包装体を形成し、この伸張状の封止
包装体の上下両端の横シール部位を挟持した状態で封止
包装体の縦シール面とその対向面の両面を略全面にわた
って均等に押圧して扁平状に外観を整形するので、押圧
整形工程中は封止包装体の上下端の横シール部分および
縦シール部分がともに支持状態となって、それらのシー
ルが易開封性であっても、シール不良やシール破壊が生
じず、また、押圧整形する封止包装体は伸張状態でかつ
その上下端が挟持により固定状態であるところから、扁
平状に整形するための押圧ストロークが小さく、僅かの
押圧作動で十分に整形が可能であって、扁平状に整形さ
れた整形包装物を安定して連続製造することができる。
[実施例] 本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図ないし第3図には、本発明に係る粘性物の充填
包装方法を実施する装置が例示されている。
1は縦型製袋包装機であって、2はその縦シール機、
3は粘性物充填ローダである。4は帯状フィルムの巻ロ
ール、5は帯状フィルムであって、巻ロール4から縦型
製袋包装機1の縦シール機2に順次供給される帯状フィ
ルム4は、粘性物充填ローダ3の周囲を取り巻くように
筒状にされたうえ、その接合部が縦シール機2に内蔵さ
れた縦シールヒータによって縦シールされ、連続状をな
す筒状の包装体a1が成形される。6,6は筒状の包装体a1
を下方に移動させる一対の送りロールであって、その下
方には一対のしごきロール7,7が設けられている。上記
縦シール機2においては、帯状フィルム4が円筒状に成
形されて一定の長さ毎に間欠的に移動する過程で縦シー
ルされ、前記のように縦シールされた筒状の包装体a1
形成されるとともに粘性物充填ローダ3から粘性物が包
装体a1に充填され、粘性物が充填された後述のように封
止めされる封止包装体a2が形成されるが、この封止包装
体a2は一対の送りロール6,6によって順次下方に送られ
る。なお、この封止包装体a2は、後述の横シール機10に
よって予め下端がシールされている(第1図)。
8は外観整形のための押圧部であって、この押圧部8
は対向する一対の押圧板9,9を有している。押圧部8の
上方には、包装体a1の下端と封止包装体a2の上端をシー
ルする横シール機10が、下方には、封止包装体a2の下端
を再度シールし、包装体a3の上端を切断する横シール機
兼カッタ11がそれぞれ設けられている。そして、前記の
ように一対の送りロール6,6によって下方に送られる上
端がシールされる前の封止包装体a2は、第1図に破線で
示すように開いた一対のしごきロール7,7間より下降
し、一対のしごきロール7,7で上端がシールされる前の
封止包装体a2内の上端部の粘性物は上方に向けてしごか
れ、この上端がシールされる前の封止包装体a2は、伸張
状態になる(第2図)。このように、形成された上端が
シールされる前の封止包装体a2は、押圧部8に下降して
いるが、粘性物の重みでその下部が異常に膨らんだ状態
を呈している。次いで、横シール機10および横シール部
兼カッタ11が閉じて押圧部8に下降している上端がシー
ルされる前の封止包装体a2の上端および下端が横シール
されるとともに挟持された状態となり、その際に押圧板
9,9により封止包装体a2はその縦シール面とその対向面
の両面から略全面が均等に押圧され、下部が異常に膨ら
んだ封止包装体a2が全体に均等な厚みの扁平状に押圧整
形された整形包装物a3が得られるので(第3図)、押圧
板9,9が開き、横シール機10、横シール部兼カッタ11が
開くと、粘性物が充填された密封状の整形包装物a3が分
離落下する。12は整形包装物a3の搬送ベルト装置であっ
て、整形包装物a3を順次所要の位置まで搬送するもので
ある。
以上の工程は順次繰り返されて、整形包装物a3が連続
して製造される。
ところで、本発明に係る粘性物の充填包装方法によれ
ば、帯状フィルム5を上方から下方に連続して移動する
過程で筒状にし、その縦方向の接合部を易開封性に縦シ
ールして筒状の包装体a1を成形する筒状成形工程を経て
形成される筒状の包装体a1に粘性物を充填して下方に送
る過程で、その筒状の包装体a1を上方にしごいて伸張状
の封止包装体a2を形成し、この伸張状の封止包装体a2
上下両端の横シール部位を挟持した状態で封止包装体a2
の縦シール面とその対向面の両面を押圧板9,9により略
全面にわたって均等に押圧して扁平状に外観を整形する
ので、押圧整形工程中は封止包装体a2の上下端の横シー
ル部分および縦シール部分がともに支持状態となってい
て、それらのシールが易開封性であっても、シール不良
やシール破壊が生じない。また、押圧整形する封止包装
体a2は伸張状態でかつその上下端が挟持により固定状態
であるところから、押圧板9,9による扁平状に整形する
ための押圧ストロークが小さく、僅かの押圧作動で十分
に整形が可能であって、扁平状に整形された整形包装物
a3を安定して連続製造することができる。
第4図ないし第6図には、前記の工程を経て得られた
ピーラブルシーラントによる易開封性の整形包装物a3
被包装物13として示されている。この被包装物13は、扁
平状に形成された一側面に前記縦シール機2で縦シール
された縦シール部14および横シール機10および横シール
機兼カッタ11によって横シールされた両端の横シール部
15,16により、粘性物を充填して封止された状態となっ
ている。被包装物13を形成するフィルムは、第5図に一
部を拡大して示すように、延伸ポリプロピレン、ナイロ
ン、ポリエステル等の基材層17の内面にPE等の接着層18
を挟んでピーラブルシーラント層19を有する3層構造と
なっており、縦シール部14および横シール部15,16は、
ピーラブルシーラント層19により、熱シールにより易開
封性にシールされる。20,20は縦シール部14の剥離端縁
であり、被包装物13を開封する際にはその端縁20,20を
摘んで引き剥せば、第6図に示すように、充填された粘
性物21の塊をフィルムの上に乗った状態に開封すること
ができる。
[発明の効果] 本発明に係る粘性物の充填包装方法によれば、粘性物
の充填封止工程に続いて伸張状とした封止包装体の上下
両端の横シール部位を挟持状態で封止包装体の縦シール
面とその対向面の両面を略全面にわたって均等に押圧し
て扁平状に外観を整形することにより、押圧整形工程中
は封止包装体の上下端の横シール部分および縦シール部
分をともに支持状態として、それらのシールが易開封性
であっても、シール不良やシール破壊が生じず、また、
押圧整形する封止包装体は伸張状態でかつその上下端が
挟持により固定状態であるところから、扁平状に整形す
るための押圧ストロークが小さく、僅かの押圧作動で十
分に整形が可能であって、被包装物を安定して連続製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はないし第3図は、本発明に係る粘性物の充填包
装方法を実施するための装置の一例を示し、第1図はそ
の装置の全体正面図、第2図および第3図は一部の正面
図、第4図ないし第6図は製造された被包装物を示し、
第4図は全体斜視図、第5図は一部を拡大して示した部
分断面図、第6図は開封状態を示す平面図である。 1……縦型充填包装機、2……縦シール機、3……粘性
物充填ローダ、4……帯状フィルムの巻ロール、5……
帯状フィルム、6,6……一対の送りロール、7,7……しご
きロール、8……押圧部、9,9……一対の押圧板、10…
…横シール機、11……横シール機兼カッタ、11,12……
搬送ベルト装置、13……被包装物、14……易開封性の縦
シール部、15,16……横シール部、a1……円筒状の包装
体、a2……封止包装体、a3……整形包装物

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状フィルムを上方から下方に連続して移
    動する過程で筒状にし、その縦方向の接合部を易開封性
    に縦シールして筒状の包装体を成形する筒状成形工程
    と、 下端が前工程で横シールされた筒状の包装体に粘性物を
    充填して下方に送る過程で包装体を上方にしごいたうえ
    上端を横シールして伸張状の封止包装体を形成する充填
    封止工程と、 上記充填封止工程に続いて伸張状の封止包装体の上下両
    端の横シール部位を挟持した状態で封止包装体の縦シー
    ル面とその対向面の両面を略全面にわたって均等に押圧
    して扁平状に外観を整形する押圧整形工程と、 上記押圧整形工程後に、扁平状の包装体の粘性物充填部
    の上端を切断して、扁平状の整形包装物とする分離工程
    と、 を順に経ることを特徴とする粘性物の充填包装方法。
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