JP3184859B2 - Nmr磁場固定装置 - Google Patents
Nmr磁場固定装置Info
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Description
R)における磁場固定装置に関する。
を行う試料に磁場固定のためのロック用試料を加え、こ
の試料からのNMR信号を位相検波して磁場強度の変動
を検出し、補正磁場発生コイルにフィードバックして磁
場を固定化することが行われている。この磁場固定のた
めのフィードバックループをアナログ回路で構成した場
合、アナログ回路の安定性が得にくく、アナログ回路素
子で発生するリーク電流、サーマルノイズ等のため超高
安定な磁場固定を行うことができない。この対策とし
て、ロック用試料からのNMR信号を位相検波して得ら
れるロック信号をA/Dコンバータでデジタル値に変
え、各シムコイルに加えるべき成分(マトリックス成
分)に分解した後、別途設定されるデジタルの磁場補正
値に加算してから、D/Aコンバータを用いてアナログ
信号に変え、補正磁場発生コイルに加えるデジタル方式
のNMR磁場固定装置が知られている。
定装置の概略構成を示す図であり、1は主磁場コイル、
2は磁場補正コイル、3はロック信号検出プローブ、4
はNMR試料管、5はNMR試料、6はロック信号受信
回路、7はロック信号検波回路、8はロック信号検波用
参照信号発生回路、9はロック信号増幅器、10はロッ
ク信号励起回路、11はA/Dコンバータ、12はマト
リクス分解回路、13は成分別加算回路、14は補正磁
場演算回路、15はD/Aコンバータ、16は磁場補正
電流発生回路である。ロック信号励起回路10で発生さ
せた高周波信号を検出プローブ3に導くと、ロック用試
料を加えてあるNMR試料5からは共鳴信号が出力され
てロック信号受信回路6で検出され、ロック信号検波回
路7でロック信号検波用参照信号発生回路8からの信号
で位相検波される。位相検波出力は、図3に示すように
中心磁場からのずれに対して信号強度が比例して変化
し、ロック信号増幅器9で増幅した後、A/Dコンバー
タ11でデジタル信号に変換する。マトリクス分解回路
12では、信号のずれ量に対して各シムコイルに加える
べき成分に分解して適宜重み付けし、成分別加算回路1
3において、磁場ロック制御信号とは独立して補正磁場
演算回路14で別途設定されるデジタル信号と成分別に
加算される。補正磁場演算回路14は、超伝導磁石等か
らなる磁石で発生される磁場の強度及び不均一性を補正
するために補正値を設定するもので、補正値は磁場ロッ
ク制御信号に比して十分に大きい値である。成分別加算
回路13の出力は、D/Aコンバータ15で電圧信号に
変換され、この信号に基づいて磁場補正電流発生回路1
6で補正電流を生成して磁場補正コイル2に加え、主磁
場コイル1と磁場補正コイル2で発生される磁場を安定
化し、均一化する。
式の磁場固定装置では、磁場ロック制御信号をA/Dコ
ンバータ11でデジタル的にサンプリングしてから多く
のマトリクス成分に分解後、磁石補正値と加算して制御
ループにフィードバックしているため、演算時間が多く
かかって応答速度が低下し、速い外乱変動(数十Hz〜
数百Hz)を制御することは困難であり、サンプリング
間隔内に生ずる変化をフィードバックすることはできな
い。また、D/Aコンバータ15では、磁場ロック制御
信号に比して十分大きい値の磁石の補正値を磁場ロック
制御信号に加算し、小信号の磁場ロック制御信号から大
信号の磁石補正値までフルレンジでD/A変換するた
め、D/Aコンバータ自体のノイズや変動がそのまま出
力され、これを除くことはできず、応答速度の低下要因
ともなる。
で、ノイズの発生を低減し、かつ応答速度の低下を防止
できるNMR磁場固定装置を提供することを目的とす
る。
高周波信号を加えて得られる検出プローブからの共鳴信
号を位相検波して磁場ロック制御信号を生成し、該制御
信号をマトリクス分解して各成分に対応する磁場補正電
流を発生させ、補正磁場発生コイルにフィードバックす
る磁場ロック制御ループを備えたNMR磁場固定装置に
おいて、磁場強度及び磁場の不均一性を補正するための
補正値を生成する補正磁場演算回路と、補正磁場演算回
路からのデジタル出力をアナログ信号に変換するD/A
コンバータと、D/Aコンバータ出力をフィルタ処理す
るフィルタとからなるデジタル磁場補正値発生回路を前
記磁場ロック制御ループとは別に設け、前記フィルタの
出力を、前記磁場ロック制御ループに設けられた成分別
加算回路に加えて、磁場ロック制御信号のマトリクス分
解した各成分に加算するようにしたことを特徴とする。
を、磁場補正回路のアナログ信号部で行うことにより応
答速度の低下を防止し、デジタル磁場補正値発生回路で
生成される磁場補正デジタル値をD/A変換した後、フ
ィルタリング処理することにより、D/A変換時に発生
するノイズを低減させることが可能となる。
例を説明する図であり、図2と同一番号は同一内容であ
る。なお、17はループ応答設定回路、18は制御装
置、19は加算器、20はフィルタである。図2の場合
と同様に、ロック信号励起回路10で発生させた高周波
信号を検出プローブ3に導き、ロック信号受信回路6で
共鳴信号が検出されると、ロック信号検波回路7で位相
検波され、中心磁場からのずれに対して大きさが比例す
るロック信号が出力される。この出力は、ロック信号増
幅器9で増幅した後、ループ応答設定回路17でループ
ゲイン、周波数応答が設定された後、マトリクス分解回
路12で各シムコイルに加えるべき成分に分解されて適
宜重み付けし、成分別加算回路13に加えられる。一
方、制御装置18から補正値が設定される補正磁場演算
回路14によって与えられるデジタル出力はD/Aコン
バータ15で電圧に変換され、フィルタ20でノイズを
低減した後、成分別加算回路13に加えられる。補正磁
場演算回路14、D/Aコンバータ15、フィルタ20
はデジタル磁場補正値発生回路を構成しており、補正磁
場演算回路14が対象としている磁石の強度、不均一性
はドリフト速度が極めて遅いため応答性は考慮する必要
がなく、そのためデジタル磁場補正値発生回路を磁場ロ
ック制御ループから切り離し、磁石補正値だけD/A変
換して時定数の大きいフィルタを用いてノイズ低減を行
う。なお、フィルタ20は、制御装置18により、主に
値が変わったときのみ応答が速くなるように制御されて
変動に追従できるようにすることもできる。こうして、
磁場ロック制御ループはアナログ信号のままで処理が行
われるので応答性の低下は生じない。また、D/A変換
にともなって生ずるノイズはフィルタリング処理によっ
て低減化される。
ク成分値とは成分別加算回路13で加算され、加算信号
に基づいて磁場補正電流発生回路16で補正電流を生成
して磁場補正コイル2に加え、主磁場コイル1と磁場補
正コイル2で発生される磁場を安定化する。
プをデジタル補正磁場補正値発生回路による磁場補正と
は完全に切り離し、高周波域の磁場ロック信号はD/A
変換された磁場補正値と加算するようにしたが、数Hz
以下の低周波成分の磁場ロック信号は、図1の破線で示
すように、A/Dコンバータ11でデジタル信号に変換
して制御装置18から設定される補正値とデジタル加算
した後、D/Aコンバータを通してフィードバックする
複合構成としてもよい。
ク制御ループはデジタル磁場補正値発生回路とは切り離
し、アナログ信号のままで処理が行われるので、デジタ
ル磁場補正値発生回路で発生するノイズはフィルタリン
グ処理によって低減させ、かつ磁場ロック制御ループの
応答速度を低下させることなく磁場ロック制御を行うこ
とが可能となる。
明する図である。
概略構成を示す図である。
号検出プローブ、4…NMR試料管、5…NMR試料、
6…ロック信号受信回路、7…ロック信号検波回路、8
…ロック信号検波用参照信号発生回路、9…ロック信号
増幅器、10…ロック信号励起回路、11…A/Dコン
バータ、12…マトリクス分解回路、13…成分別加算
回路、14…補正磁場演算回路、15…D/Aコンバー
タ、16…磁場補正電流回路、17…ループ応答設定回
路、18…制御装置、19…加算器、20…フィルタ。
Claims (2)
- 【請求項1】 磁場ロック用高周波信号を加えて得られ
る検出プローブからの共鳴信号を位相検波して磁場ロッ
ク制御信号を生成し、該制御信号をマトリクス分解して
各成分に対応する磁場補正電流を発生させ、補正磁場発
生コイルにフィードバックする磁場ロック制御ループを
備えたNMR磁場固定装置において、 磁場強度及び磁場の不均一性を補正するための補正値を
生成する補正磁場演算回路と、補正磁場演算回路からの
デジタル出力をアナログ信号に変換するD/Aコンバー
タと、D/Aコンバータ出力をフィルタ処理するフィル
タとからなるデジタル磁場補正値発生回路を前記磁場ロ
ック制御ループとは別に設け、前記フィルタの出力を、
前記磁場ロック制御ループに設けられた成分別加算回路
に加えて、磁場ロック制御信号のマトリクス分解した各
成分に加算するようにしたことを特徴とするNMR磁場
固定装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、磁場ロッ
ク制御信号の低周波成分をデジタル量に変換するA/D
コンバータを備え、A/Dコンバータ出力を補正磁場演
算回路の補正値に加算するようにしたことを特徴とする
NMR磁場固定装置。
Priority Applications (1)
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JP00393095A JP3184859B2 (ja) | 1995-01-13 | 1995-01-13 | Nmr磁場固定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH08194045A JPH08194045A (ja) | 1996-07-30 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008151676A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Jeol Ltd | Esr装置 |
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---|---|---|---|---|
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DE102006035949B4 (de) * | 2006-07-31 | 2009-11-26 | Bruker Biospin Ag | Vorrichtung und Verfahren zur Kompensation von Magnetfeldstörungen in Magnetfeldern mit hoher Feldhomogenität |
-
1995
- 1995-01-13 JP JP00393095A patent/JP3184859B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008151676A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-03 | Jeol Ltd | Esr装置 |
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