JP3184339B2 - ペーストカバー付きスクリーン印刷装置 - Google Patents
ペーストカバー付きスクリーン印刷装置Info
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- JP3184339B2 JP3184339B2 JP30978392A JP30978392A JP3184339B2 JP 3184339 B2 JP3184339 B2 JP 3184339B2 JP 30978392 A JP30978392 A JP 30978392A JP 30978392 A JP30978392 A JP 30978392A JP 3184339 B2 JP3184339 B2 JP 3184339B2
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- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
- Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリームはんだ等のペ
ーストを基板に印刷するためのスクリーン印刷装置に係
り、とくに印刷用スクリーン上のペーストを覆う機能と
スキージに付着したペーストを掻き取る機能を持つペー
ストカバーを備えたペーストカバー付きスクリーン印刷
装置に関する。
ーストを基板に印刷するためのスクリーン印刷装置に係
り、とくに印刷用スクリーン上のペーストを覆う機能と
スキージに付着したペーストを掻き取る機能を持つペー
ストカバーを備えたペーストカバー付きスクリーン印刷
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、クリームはんだ等のペース
トを基板に印刷するためのスクリーン印刷装置におい
て、位置合わせマークを基板上に形成するとともに該位
置合わせマークに対応した透孔部を印刷用スクリーンに
形成しておき、実印刷位置で前記基板に前記印刷用スク
リーンを重ね合わせ、印刷用スクリーン上方のTVカメ
ラで前記透孔部を通して前記位置合わせマークを撮像
し、基板及び印刷用スクリーンの両者の位置合わせを実
行することを検討している。
トを基板に印刷するためのスクリーン印刷装置におい
て、位置合わせマークを基板上に形成するとともに該位
置合わせマークに対応した透孔部を印刷用スクリーンに
形成しておき、実印刷位置で前記基板に前記印刷用スク
リーンを重ね合わせ、印刷用スクリーン上方のTVカメ
ラで前記透孔部を通して前記位置合わせマークを撮像
し、基板及び印刷用スクリーンの両者の位置合わせを実
行することを検討している。
【0003】その場合、基板寸法によって前記位置合わ
せマークの位置が変わるし、また1枚の基板上に前記位
置合わせマークが複数箇所あるため (回転方向の位置合
わせのため)、TVカメラは印刷用スクリーン上を移動
できる必要がある。基本的には、そのTVカメラは、専
用のX−Yテーブルに搭載し、スクリーン印刷装置が有
するスキージ動作時は、その動きの妨げにならないよう
に退避状態とすれば良い。
せマークの位置が変わるし、また1枚の基板上に前記位
置合わせマークが複数箇所あるため (回転方向の位置合
わせのため)、TVカメラは印刷用スクリーン上を移動
できる必要がある。基本的には、そのTVカメラは、専
用のX−Yテーブルに搭載し、スクリーン印刷装置が有
するスキージ動作時は、その動きの妨げにならないよう
に退避状態とすれば良い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のス
クリーン印刷装置においても、小型化が要求されるよう
になってきているが、印刷用スクリーンの上方に位置し
たTVカメラの存在はスキージの移動の妨げになるた
め、TVカメラを必ずスクリーン印刷動作時のスキージ
移動範囲から退避させる必要があり、TVカメラ専用の
X−Yテーブルは大型になり、スクリーン印刷装置中に
前記TVカメラ専用のX−Yテーブルを配置するスペー
スを確保できない場合がある。また、機構も複雑化する
とともに、TVカメラの移動制御も面倒なものとなる。
クリーン印刷装置においても、小型化が要求されるよう
になってきているが、印刷用スクリーンの上方に位置し
たTVカメラの存在はスキージの移動の妨げになるた
め、TVカメラを必ずスクリーン印刷動作時のスキージ
移動範囲から退避させる必要があり、TVカメラ専用の
X−Yテーブルは大型になり、スクリーン印刷装置中に
前記TVカメラ専用のX−Yテーブルを配置するスペー
スを確保できない場合がある。また、機構も複雑化する
とともに、TVカメラの移動制御も面倒なものとなる。
【0005】そのため、スキージを保持して印刷用スク
リーン上を移動自在なスキージユニット上にTVカメラ
を搭載することが考慮されるが、そうするとTVカメラ
を移動させて基板上の位置合わせマークを撮像する際に
スキージも移動することになり、スキージにペーストが
付着していると、そのペーストが印刷用スクリーン上に
落下して以後の印刷動作に支障をきたす問題が出てく
る。
リーン上を移動自在なスキージユニット上にTVカメラ
を搭載することが考慮されるが、そうするとTVカメラ
を移動させて基板上の位置合わせマークを撮像する際に
スキージも移動することになり、スキージにペーストが
付着していると、そのペーストが印刷用スクリーン上に
落下して以後の印刷動作に支障をきたす問題が出てく
る。
【0006】本発明は、上記の点に鑑み、スキージに付
着したペーストを掻き取るペーストカバーをスクリーン
枠に対して移動自在に設けることで、スキージからのペ
ーストの落下を防止し、基板と印刷用スクリーンとの位
置合わせに用いる撮像手段をスキージユニットに搭載し
たときの不具合の発生を回避し、小型化及び機構の簡略
化を実現したペーストカバー付きスクリーン印刷装置を
提供することを目的とする。
着したペーストを掻き取るペーストカバーをスクリーン
枠に対して移動自在に設けることで、スキージからのペ
ーストの落下を防止し、基板と印刷用スクリーンとの位
置合わせに用いる撮像手段をスキージユニットに搭載し
たときの不具合の発生を回避し、小型化及び機構の簡略
化を実現したペーストカバー付きスクリーン印刷装置を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のペーストカバー付きスクリーン印刷装置
は、印刷用スクリーンを取り付けたスクリーン枠に対し
て移動自在に設けられたペーストカバーと、スキージを
保持したスキージホルダを有していて前記印刷用スクリ
ーン上を移動自在なスキージユニットと、前記ペースト
カバーを前記スキージホルダに連結する連結手段と、前
記スキージユニットの長手方向に移動自在に設けられた
撮像手段とを備えている。ここで、前記ペーストカバー
は、前記スキージが上昇して前記ペーストカバーと前記
スキージホルダとの連結が外れる際に前記ペーストカバ
ーのペースト掻き取り部が前記スキージ側面に接して相
対移動するものであり、前記撮像手段は、前記スキージ
ユニットの移動及び前記スキージユニットに対する前記
撮像手段の移動により前記印刷用スクリーンの下に重な
っている基板の位置合わせマークを前記印刷用スクリー
ンの透孔を通し撮像する構成となっている。
に、本発明のペーストカバー付きスクリーン印刷装置
は、印刷用スクリーンを取り付けたスクリーン枠に対し
て移動自在に設けられたペーストカバーと、スキージを
保持したスキージホルダを有していて前記印刷用スクリ
ーン上を移動自在なスキージユニットと、前記ペースト
カバーを前記スキージホルダに連結する連結手段と、前
記スキージユニットの長手方向に移動自在に設けられた
撮像手段とを備えている。ここで、前記ペーストカバー
は、前記スキージが上昇して前記ペーストカバーと前記
スキージホルダとの連結が外れる際に前記ペーストカバ
ーのペースト掻き取り部が前記スキージ側面に接して相
対移動するものであり、前記撮像手段は、前記スキージ
ユニットの移動及び前記スキージユニットに対する前記
撮像手段の移動により前記印刷用スクリーンの下に重な
っている基板の位置合わせマークを前記印刷用スクリー
ンの透孔を通し撮像する構成となっている。
【0008】
【作用】本発明のペーストカバー付きスクリーン印刷装
置においては、印刷用スクリーン上のペーストを覆う機
能とスキージに付着したペーストを掻き取る機能を持つ
ペーストカバーをスクリーン枠に対して移動自在に設け
ており、スキージが上昇位置に戻る際にスキージに付着
したペーストをペーストカバーで掻き取ることができ
る。このため、スキージユニット側に撮像手段を設け
て、基板の位置合わせマークを撮像する場合に、スキー
ジユニットの移動に伴ってスキージがスクリーン上方を
移動したとしても、スキージからのペーストの落下は無
い。したがって、撮像手段の撮像動作に伴うスキージ及
びスキージユニットの移動が、以後の印刷動作に支障を
来すことはなく、スキージの移動機構と撮像手段の移動
機構を共用する際の問題点を解消できる。
置においては、印刷用スクリーン上のペーストを覆う機
能とスキージに付着したペーストを掻き取る機能を持つ
ペーストカバーをスクリーン枠に対して移動自在に設け
ており、スキージが上昇位置に戻る際にスキージに付着
したペーストをペーストカバーで掻き取ることができ
る。このため、スキージユニット側に撮像手段を設け
て、基板の位置合わせマークを撮像する場合に、スキー
ジユニットの移動に伴ってスキージがスクリーン上方を
移動したとしても、スキージからのペーストの落下は無
い。したがって、撮像手段の撮像動作に伴うスキージ及
びスキージユニットの移動が、以後の印刷動作に支障を
来すことはなく、スキージの移動機構と撮像手段の移動
機構を共用する際の問題点を解消できる。
【0009】このように、本発明では、撮像手段に専用
のX−Yテーブルを設ける必要がないため、装置の小型
化、とくに高さ寸法の縮小が可能となる。さらに、専用
のX−Yテーブルに撮像手段を搭載する場合には、スキ
ージと衝突するのを回避するための制御が必要であった
が、撮像手段をスキージユニットに搭載することでスキ
ージと撮像手段との衝突の可能性はなくなり、撮像手段
の位置制御も簡単になる。
のX−Yテーブルを設ける必要がないため、装置の小型
化、とくに高さ寸法の縮小が可能となる。さらに、専用
のX−Yテーブルに撮像手段を搭載する場合には、スキ
ージと衝突するのを回避するための制御が必要であった
が、撮像手段をスキージユニットに搭載することでスキ
ージと撮像手段との衝突の可能性はなくなり、撮像手段
の位置制御も簡単になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係るペーストカバー付きスク
リーン印刷装置の実施例を図面に従って説明する。
リーン印刷装置の実施例を図面に従って説明する。
【0011】まず、図1及び図2で本発明の実施例の全
体構成を説明する。これらの図において、スクリーン印
刷装置の基台1上には、X方向、これと直交するY方向
及び回転角θ方向に移動可能なX−Y−θテーブル2が
設置され、該X−Y−θテーブル2上に昇降機構を介し
て基板吸着支持盤3が昇降自在に取り付けられている。
そして、基板吸着支持盤3上に基板10が位置決め載置
されるようになっている。
体構成を説明する。これらの図において、スクリーン印
刷装置の基台1上には、X方向、これと直交するY方向
及び回転角θ方向に移動可能なX−Y−θテーブル2が
設置され、該X−Y−θテーブル2上に昇降機構を介し
て基板吸着支持盤3が昇降自在に取り付けられている。
そして、基板吸着支持盤3上に基板10が位置決め載置
されるようになっている。
【0012】厚み0.1mm乃至0.2mm位のステンレス等
の印刷用スクリーン4を支持するスクリーン枠5は前記
基台1上に立設された装置フレーム6側の支持枠7にて
支持され、装置フレーム側に固定されたスクリーン枠固
定用エアーシリンダ8のピストンロッドの伸動時に支持
枠7に固定されるようになっている。該スクリーン枠5
は図1及び図2の仮想線で示す位置が実印刷位置であ
る。
の印刷用スクリーン4を支持するスクリーン枠5は前記
基台1上に立設された装置フレーム6側の支持枠7にて
支持され、装置フレーム側に固定されたスクリーン枠固
定用エアーシリンダ8のピストンロッドの伸動時に支持
枠7に固定されるようになっている。該スクリーン枠5
は図1及び図2の仮想線で示す位置が実印刷位置であ
る。
【0013】前記印刷用スクリーン4上方には、クリー
ムはんだ等のペーストを塗布するためのスキージ11を
備えたスキージユニット20が装置フレーム6に対しX
方向に架設された一対のガイドロッド21で摺動自在に
支持されている。また、装置フレーム6にはガイドロッ
ド21に平行にボール螺子軸22が軸支されており、ス
キージユニット20はそのボール螺子軸22に螺合する
雌螺子部材23を一体的に有している。従って、図示し
ない駆動機構で前記ボール螺子軸22を回転させること
でスキージユニット20をX方向に水平移動させること
ができる。このスキージユニット20には、スキージホ
ルダ24A,24Bがそれぞれ昇降自在に支持され、各
スキージホルダ24A,24Bはスキージユニット20
に取り付けられたスキージ昇降エアーシリンダ25A,
25Bでそれぞれ昇降駆動される。そして、スキージホ
ルダ24A,24Bに前記スキージ11が固定される。
ここで、スキージユニット20を図1の右方向に移動さ
せる場合は、スキージホルダ24Aを下降させて左側の
スキージ11を使用してスクリーンにペーストを塗布す
るようにし、逆にスキージユニット20を図1の左方向
に移動させる場合は、スキージホルダ24Bを下降させ
て右側のスキージ11を使用してスクリーンにペースト
を塗布する。
ムはんだ等のペーストを塗布するためのスキージ11を
備えたスキージユニット20が装置フレーム6に対しX
方向に架設された一対のガイドロッド21で摺動自在に
支持されている。また、装置フレーム6にはガイドロッ
ド21に平行にボール螺子軸22が軸支されており、ス
キージユニット20はそのボール螺子軸22に螺合する
雌螺子部材23を一体的に有している。従って、図示し
ない駆動機構で前記ボール螺子軸22を回転させること
でスキージユニット20をX方向に水平移動させること
ができる。このスキージユニット20には、スキージホ
ルダ24A,24Bがそれぞれ昇降自在に支持され、各
スキージホルダ24A,24Bはスキージユニット20
に取り付けられたスキージ昇降エアーシリンダ25A,
25Bでそれぞれ昇降駆動される。そして、スキージホ
ルダ24A,24Bに前記スキージ11が固定される。
ここで、スキージユニット20を図1の右方向に移動さ
せる場合は、スキージホルダ24Aを下降させて左側の
スキージ11を使用してスクリーンにペーストを塗布す
るようにし、逆にスキージユニット20を図1の左方向
に移動させる場合は、スキージホルダ24Bを下降させ
て右側のスキージ11を使用してスクリーンにペースト
を塗布する。
【0014】前記スキージユニット20の長手方向 (Y
方向)側面にはスライドレール30が固定され、該スラ
イドレール30でY方向スライダ31がY方向に摺動自
在に支持されている。また、スキージユニット20の長
手方向には前記スライドレール30と平行にボール螺子
軸32が軸支され、該ボール螺子軸32に螺合する雌螺
子部材33が前記Y方向スライダ31に固着一体化され
ている。従って、スキージユニット20側に取り付けた
モーター34で前記ボール螺子軸32を回転させること
でY方向スライダ31をY方向に移動させることができ
る。Y方向スライダ31には、TVカメラ取付フレーム
35が昇降自在に支持されている。すなわち、取付フレ
ーム35に一体化されたガイドロッド36が前記Y方向
スライダ31を上下に摺動自在に貫通しており、Y方向
スライダ31に取り付けられたTVカメラ昇降用エアー
シリンダ37で取付フレーム35は所定量昇降駆動され
る。取付フレーム35には1台のTVカメラ40が取り
付けられ、図3の如く該取付フレーム35の内側にTV
カメラ40のレンズ部40Aが位置している。また、取
付フレーム35の内側にリング照明具41が配置されて
いる。
方向)側面にはスライドレール30が固定され、該スラ
イドレール30でY方向スライダ31がY方向に摺動自
在に支持されている。また、スキージユニット20の長
手方向には前記スライドレール30と平行にボール螺子
軸32が軸支され、該ボール螺子軸32に螺合する雌螺
子部材33が前記Y方向スライダ31に固着一体化され
ている。従って、スキージユニット20側に取り付けた
モーター34で前記ボール螺子軸32を回転させること
でY方向スライダ31をY方向に移動させることができ
る。Y方向スライダ31には、TVカメラ取付フレーム
35が昇降自在に支持されている。すなわち、取付フレ
ーム35に一体化されたガイドロッド36が前記Y方向
スライダ31を上下に摺動自在に貫通しており、Y方向
スライダ31に取り付けられたTVカメラ昇降用エアー
シリンダ37で取付フレーム35は所定量昇降駆動され
る。取付フレーム35には1台のTVカメラ40が取り
付けられ、図3の如く該取付フレーム35の内側にTV
カメラ40のレンズ部40Aが位置している。また、取
付フレーム35の内側にリング照明具41が配置されて
いる。
【0015】前記TVカメラ40は図4及び図5の如く
印刷用スクリーン4の2つの隅部分に設けられた位置合
わせ部50を撮像するためのものであり、撮像時は昇降
用エアーシリンダ37によって取付フレーム35と共に
下降位置(印刷用スクリーン4に近付いた位置Z0)に駆
動される。
印刷用スクリーン4の2つの隅部分に設けられた位置合
わせ部50を撮像するためのものであり、撮像時は昇降
用エアーシリンダ37によって取付フレーム35と共に
下降位置(印刷用スクリーン4に近付いた位置Z0)に駆
動される。
【0016】それぞれのスクリーン側位置合わせ部50
の構造は図3及び図5に示される。すなわち、印刷用ス
クリーン4のペースト供給側の面には円形のハーフエッ
チング部51が形成され、さらに該ハーフエッチング部
51よりも小径の円形透孔部52がハーフエッチング部
51の中央部分に同心に形成されている。そして、ハー
フエッチング部51及び透孔部52に樹脂、ガラス等の
透明部材53が固定一体化されてスクリーン側位置合わ
せ部50が構成されている。前記透明部材53の上面は
前記スクリーン4の上面に一致するか、僅かに高くなる
如く(例えば0.1mm位透明部材上面が高くなるよう
に)設定しておく。ここで、透明部材53を設けるの
は、透明部材が無いとスクリーン印刷動作によりハーフ
エッチング部51及び透孔部52がペーストで埋まって
しまい、以後の位置合わせ動作が不可能となるからであ
り、ハーフエッチング部51を透孔部52の周囲に設け
たのはスクリーン印刷時にペーストが透明部材53とス
クリーン上面の境界に付着もしくは侵入したりしてもペ
ースト位置が透孔部52の円形輪郭にはかからないよう
にして、スクリーン印刷を繰り返しても常時正確な透孔
部52の輪郭が維持されるようにするためである。勿
論、スクリーン4に形成された印刷パターンと透孔部5
2の位置関係は正確に規定されている。
の構造は図3及び図5に示される。すなわち、印刷用ス
クリーン4のペースト供給側の面には円形のハーフエッ
チング部51が形成され、さらに該ハーフエッチング部
51よりも小径の円形透孔部52がハーフエッチング部
51の中央部分に同心に形成されている。そして、ハー
フエッチング部51及び透孔部52に樹脂、ガラス等の
透明部材53が固定一体化されてスクリーン側位置合わ
せ部50が構成されている。前記透明部材53の上面は
前記スクリーン4の上面に一致するか、僅かに高くなる
如く(例えば0.1mm位透明部材上面が高くなるよう
に)設定しておく。ここで、透明部材53を設けるの
は、透明部材が無いとスクリーン印刷動作によりハーフ
エッチング部51及び透孔部52がペーストで埋まって
しまい、以後の位置合わせ動作が不可能となるからであ
り、ハーフエッチング部51を透孔部52の周囲に設け
たのはスクリーン印刷時にペーストが透明部材53とス
クリーン上面の境界に付着もしくは侵入したりしてもペ
ースト位置が透孔部52の円形輪郭にはかからないよう
にして、スクリーン印刷を繰り返しても常時正確な透孔
部52の輪郭が維持されるようにするためである。勿
論、スクリーン4に形成された印刷パターンと透孔部5
2の位置関係は正確に規定されている。
【0017】基板10の上面には各スクリーン側位置合
わせ部50に対応した円形位置合わせ用マーク (フィデ
ューシャルマーク)15が銅箔等で形成されている。こ
こで、図4に示したようにスクリーン側位置合わせ部5
0はスクリーン4の2つの隅部分に位置するが、同様に
基板側の位置合わせ用マーク15も基板10の2つの隅
部分に位置しており、各位置合わせ部50の円形透孔部
52の相互間隔と、円形マーク15の相互間隔とは等し
く設定されているものとする。
わせ部50に対応した円形位置合わせ用マーク (フィデ
ューシャルマーク)15が銅箔等で形成されている。こ
こで、図4に示したようにスクリーン側位置合わせ部5
0はスクリーン4の2つの隅部分に位置するが、同様に
基板側の位置合わせ用マーク15も基板10の2つの隅
部分に位置しており、各位置合わせ部50の円形透孔部
52の相互間隔と、円形マーク15の相互間隔とは等し
く設定されているものとする。
【0018】なお、図3のように、前記リング照明具4
1の照射範囲Wはスクリーン側位置合わせ部50よりも
充分大きな領域となるように定められている。
1の照射範囲Wはスクリーン側位置合わせ部50よりも
充分大きな領域となるように定められている。
【0019】前述したように、スクリーン4の上方には
X方向に移動自在なスキージユニット20に対してY方
向に移動自在にTVカメラ40が搭載され、該TVカメ
ラ40は図6に構成を示す画像処理装置60における画
像入力のための撮像手段として働くものである。図6に
示すように、画像処理装置60は、X−Y方向に移動す
ることによって2箇所のスクリーン側位置合わせ部50
及び基板側位置合わせ用マーク15を含む視野内をそれ
ぞれ撮像する1台のTVカメラ40と、該TVカメラよ
りの画像信号 (明暗を表す輝度信号)を2値化処理する
画像信号処理部61と、2値化処理後の画像情報を記憶
する画像メモリ62と、画像メモリ62の画像情報から
2箇所に設けられた円形透孔部52の基準点 (例えば中
心点)と円形位置合わせ用マーク15の照準点 (例えば
中心点)間のずれを認識して基板10が位置決め載置さ
れたX−Y−θテーブル2の補正量 (ΔX,ΔY,Δθ)
を演算してX−Y−θテーブルを補正駆動する演算制御
部63とを備えている。
X方向に移動自在なスキージユニット20に対してY方
向に移動自在にTVカメラ40が搭載され、該TVカメ
ラ40は図6に構成を示す画像処理装置60における画
像入力のための撮像手段として働くものである。図6に
示すように、画像処理装置60は、X−Y方向に移動す
ることによって2箇所のスクリーン側位置合わせ部50
及び基板側位置合わせ用マーク15を含む視野内をそれ
ぞれ撮像する1台のTVカメラ40と、該TVカメラよ
りの画像信号 (明暗を表す輝度信号)を2値化処理する
画像信号処理部61と、2値化処理後の画像情報を記憶
する画像メモリ62と、画像メモリ62の画像情報から
2箇所に設けられた円形透孔部52の基準点 (例えば中
心点)と円形位置合わせ用マーク15の照準点 (例えば
中心点)間のずれを認識して基板10が位置決め載置さ
れたX−Y−θテーブル2の補正量 (ΔX,ΔY,Δθ)
を演算してX−Y−θテーブルを補正駆動する演算制御
部63とを備えている。
【0020】さて、前記TVカメラ40の撮像動作に伴
い、スキージユニット20及びスキージ11もスクリー
ン4上を移動することになるが、スキージ11にクリー
ムはんだ等のペーストが付着したままだと、ペーストが
スクリーン4上に落下し、スクリーン4の印刷パターン
や位置合わせ部50等に入り込むと以後の基板位置合わ
せや印刷に支障を来す恐れがある。そこで、図1、図
2、図7乃至図10に示すように、印刷用スクリーン上
のペーストを覆う機能とスキージに付着したペーストを
掻き取る機能を持つペーストカバー70がスクリーン枠
5に対しX方向に移動自在に設けられている。
い、スキージユニット20及びスキージ11もスクリー
ン4上を移動することになるが、スキージ11にクリー
ムはんだ等のペーストが付着したままだと、ペーストが
スクリーン4上に落下し、スクリーン4の印刷パターン
や位置合わせ部50等に入り込むと以後の基板位置合わ
せや印刷に支障を来す恐れがある。そこで、図1、図
2、図7乃至図10に示すように、印刷用スクリーン上
のペーストを覆う機能とスキージに付着したペーストを
掻き取る機能を持つペーストカバー70がスクリーン枠
5に対しX方向に移動自在に設けられている。
【0021】ペーストカバー70は、スクリーン枠5を
Y方向に横断する長尺の部材であって、平坦部71と、
該平坦部71の両側より斜め下方に折り曲げられたテー
パー部72とからなるカバー本体部80と、平坦部71
の左右端部に延長する如く連結固定されたローラー取付
用延長部73A,73Bとを有している。それぞれのテ
ーパー部72の下端縁はペースト掻き取り部74となっ
ている。さらに、ペーストカバー70に対し、クリーム
はんだ等のペーストの横流れ(スキージ長手方向への広
がり)防止のためにペーストストッパ100が付加され
ている。すなわち、図7のようにカバー本体部80内側
には細いガイド軸101が固定され、該ガイド軸101
にカバー本体部80の断面形状に略一致する山型のペー
ストストッパ100が支持されている。なお、ペースト
ストッパ100の間隔は印刷すべき基板10の幅等を考
慮して適宜調節可能となっており、ペーストストッパ1
00の一部がカバー本体部内面に圧接することで印刷時
に位置がずれないようにしている。
Y方向に横断する長尺の部材であって、平坦部71と、
該平坦部71の両側より斜め下方に折り曲げられたテー
パー部72とからなるカバー本体部80と、平坦部71
の左右端部に延長する如く連結固定されたローラー取付
用延長部73A,73Bとを有している。それぞれのテ
ーパー部72の下端縁はペースト掻き取り部74となっ
ている。さらに、ペーストカバー70に対し、クリーム
はんだ等のペーストの横流れ(スキージ長手方向への広
がり)防止のためにペーストストッパ100が付加され
ている。すなわち、図7のようにカバー本体部80内側
には細いガイド軸101が固定され、該ガイド軸101
にカバー本体部80の断面形状に略一致する山型のペー
ストストッパ100が支持されている。なお、ペースト
ストッパ100の間隔は印刷すべき基板10の幅等を考
慮して適宜調節可能となっており、ペーストストッパ1
00の一部がカバー本体部内面に圧接することで印刷時
に位置がずれないようにしている。
【0022】一方のローラー取付用延長部73Aには複
数個の溝付きローラー75が枢着され、該溝付きローラ
ー75はスクリーン枠5上に固定のガイドレール76に
係合して滑動自在である。
数個の溝付きローラー75が枢着され、該溝付きローラ
ー75はスクリーン枠5上に固定のガイドレール76に
係合して滑動自在である。
【0023】図8のように、他方のローラー取付用延長
部73Bには一対のローラー取付板77が支点ピン78
で枢着され、各ローラー取付板77にそれぞれ溝付きロ
ーラー75が枢着され、該溝付きローラー75はスクリ
ーン枠5上に固定のガイドレール76に係合して滑動自
在である。一対のローラー取付板77は伸張ばね79で
相互に引っ張られており、溝付きローラー75をガイド
レール76に圧接させることによって、ペーストカバー
70の外れやがたつきを防止している。なお、各ローラ
ー取付板77にはその回動範囲を規定するストッパ81
が形成されている。
部73Bには一対のローラー取付板77が支点ピン78
で枢着され、各ローラー取付板77にそれぞれ溝付きロ
ーラー75が枢着され、該溝付きローラー75はスクリ
ーン枠5上に固定のガイドレール76に係合して滑動自
在である。一対のローラー取付板77は伸張ばね79で
相互に引っ張られており、溝付きローラー75をガイド
レール76に圧接させることによって、ペーストカバー
70の外れやがたつきを防止している。なお、各ローラ
ー取付板77にはその回動範囲を規定するストッパ81
が形成されている。
【0024】前記ペーストカバー70の平坦部上面に
は、スキージホルダ24A,24Bとペーストカバー7
0間の連結手段の一方を構成するカバー側係合部材90
が固定されている。該カバー側係合部材90は1本の長
手係合溝91を有し、該長手係合溝91の上面開口は上
方に向けて広がったテーパー面となっている。
は、スキージホルダ24A,24Bとペーストカバー7
0間の連結手段の一方を構成するカバー側係合部材90
が固定されている。該カバー側係合部材90は1本の長
手係合溝91を有し、該長手係合溝91の上面開口は上
方に向けて広がったテーパー面となっている。
【0025】一方、スキージ11を固定一体化したスキ
ージホルダ24A,24Bの側面には、前記連結手段の
他方を構成する前記長手係合溝91に嵌合する板状クラ
ンパー95がビス96にてスキージ11に平行に取り付
けられている。該板状クランパー95はビス96に対し
て摺動自在であって、ビス96の頭部とクランパー95
との間に配設された圧縮ばね97でスキージホルダ32
に当接する向きに押されている。なお、板状クランパー
95の両端部はL字状に折り曲げられてスキージホルダ
24A,24Bとの間隔を規定するスペーサ部98とな
っている。
ージホルダ24A,24Bの側面には、前記連結手段の
他方を構成する前記長手係合溝91に嵌合する板状クラ
ンパー95がビス96にてスキージ11に平行に取り付
けられている。該板状クランパー95はビス96に対し
て摺動自在であって、ビス96の頭部とクランパー95
との間に配設された圧縮ばね97でスキージホルダ32
に当接する向きに押されている。なお、板状クランパー
95の両端部はL字状に折り曲げられてスキージホルダ
24A,24Bとの間隔を規定するスペーサ部98とな
っている。
【0026】図7に示すように、前記ペーストカバー7
0の一端部には、細幅の金属舌片からなるペーストカバ
ー70の位置検出用ドグ(DOG)110が固定され、
この位置検出用ドグ110を検出するための光センサL
Sがスキージユニット20側に固定されている。
0の一端部には、細幅の金属舌片からなるペーストカバ
ー70の位置検出用ドグ(DOG)110が固定され、
この位置検出用ドグ110を検出するための光センサL
Sがスキージユニット20側に固定されている。
【0027】また、図8乃至図10に示すように、ペー
ストカバー70のカバー本体部80の両端部に対応して
ペーストカバー押え用エアーシリンダ120がスキージ
ユニット20側に取り付けられている。
ストカバー70のカバー本体部80の両端部に対応して
ペーストカバー押え用エアーシリンダ120がスキージ
ユニット20側に取り付けられている。
【0028】図11は、基板10及びスクリーン枠5と
ペーストカバー70との取り得る位置関係を説明するた
めのもので、図中、LE:スキージ左側LS検出作業エ
ンド、RE:スキージ右側LS検出作業エンド、LP:
スキージ印刷ストローク左側エンド、RP:スキージ印
刷ストローク右側エンド、L:基板左端、R:基板右
端、D:ペーストカバーの位置検出用ドグ110、Z:
スキージ軸原点(X方向の原点)、LS:光センサを示
すものとする。
ペーストカバー70との取り得る位置関係を説明するた
めのもので、図中、LE:スキージ左側LS検出作業エ
ンド、RE:スキージ右側LS検出作業エンド、LP:
スキージ印刷ストローク左側エンド、RP:スキージ印
刷ストローク右側エンド、L:基板左端、R:基板右
端、D:ペーストカバーの位置検出用ドグ110、Z:
スキージ軸原点(X方向の原点)、LS:光センサを示
すものとする。
【0029】次に、上記実施例の動作説明を図12及び
図13のフローチャートに従って行う。図12のステッ
プ#1は、「モード設定」であり、ペーストカバー70
を使用するモードに設定する。ステップ#2は「スター
ト」であり、ステップ#3は「基板位置決め」である。
図13のフローチャートに従って行う。図12のステッ
プ#1は、「モード設定」であり、ペーストカバー70
を使用するモードに設定する。ステップ#2は「スター
ト」であり、ステップ#3は「基板位置決め」である。
【0030】ステップ#3の「基板位置決め」は、スキ
ージユニット20に搭載されたTVカメラ40を用いて
次の手順で実行される。但し、印刷用スクリーン4は固
定で、基板10の方がX−Y−θテーブル2に載置さて
いて位置修正自在であるとする。
ージユニット20に搭載されたTVカメラ40を用いて
次の手順で実行される。但し、印刷用スクリーン4は固
定で、基板10の方がX−Y−θテーブル2に載置さて
いて位置修正自在であるとする。
【0031】まず、基板10を吸着保持した基板吸着支
持盤3にて基板10を上昇させてスクリーン4に重ね、
予め基板側位置合わせ用マーク15が基板上に重なって
いるスクリーン側の位置合わせ部50の円形透孔部52
から光学的に透視可能な状態に設定する。そして、円形
透孔部52及び円形位置合わせ用マーク15の両者をT
Vカメラ40で撮像して画像取り込みを行う。この画像
取り込みは、スキージユニット20をX方向に、スキー
ジユニット上のY方向スライダ31をY方向に駆動して
TVカメラ40を位置合わせ部50の真上に移動させ、
さらにTVカメラ昇降用エアーシリンダ37でTVカメ
ラ40を画像取り込み時の下降位置(図1の仮想線
Z0)とすることにより、2箇所の位置合わせ部50に
ついて実行される。なお、2箇所の位置合わせ部50の
相互の位置関係は既知であり、スキージユニット20及
びY方向スライダ31の移動量も既知量である。
持盤3にて基板10を上昇させてスクリーン4に重ね、
予め基板側位置合わせ用マーク15が基板上に重なって
いるスクリーン側の位置合わせ部50の円形透孔部52
から光学的に透視可能な状態に設定する。そして、円形
透孔部52及び円形位置合わせ用マーク15の両者をT
Vカメラ40で撮像して画像取り込みを行う。この画像
取り込みは、スキージユニット20をX方向に、スキー
ジユニット上のY方向スライダ31をY方向に駆動して
TVカメラ40を位置合わせ部50の真上に移動させ、
さらにTVカメラ昇降用エアーシリンダ37でTVカメ
ラ40を画像取り込み時の下降位置(図1の仮想線
Z0)とすることにより、2箇所の位置合わせ部50に
ついて実行される。なお、2箇所の位置合わせ部50の
相互の位置関係は既知であり、スキージユニット20及
びY方向スライダ31の移動量も既知量である。
【0032】スクリーン側位置合わせ部50の上方より
見た画像は図5のように銅箔等の円形位置合わせ用マー
ク15が明部a、円形透孔部52を通して見える基板面
が暗部b、その外側はステンレス等のスクリーン4で明
部cとなっている。したがって、TVカメラ40により
円形位置合わせ用マーク15の円形輪郭と円形透孔部5
2の円形輪郭とを取り込むことができ、円形透孔部52
の中心点と円形位置合わせ用マーク15の中心点とのず
れを画像処理装置60側で認識でき、認識結果に基づい
たX−Y−θテーブルの補正量 (ΔX,ΔY,Δθ)を用
いてX−Y−θテーブル2を作動させて円形透孔部52
の中心点と位置合わせ用マーク15の中心点とを一致さ
せる。
見た画像は図5のように銅箔等の円形位置合わせ用マー
ク15が明部a、円形透孔部52を通して見える基板面
が暗部b、その外側はステンレス等のスクリーン4で明
部cとなっている。したがって、TVカメラ40により
円形位置合わせ用マーク15の円形輪郭と円形透孔部5
2の円形輪郭とを取り込むことができ、円形透孔部52
の中心点と円形位置合わせ用マーク15の中心点とのず
れを画像処理装置60側で認識でき、認識結果に基づい
たX−Y−θテーブルの補正量 (ΔX,ΔY,Δθ)を用
いてX−Y−θテーブル2を作動させて円形透孔部52
の中心点と位置合わせ用マーク15の中心点とを一致さ
せる。
【0033】前記TVカメラ40は、2箇所の位置合わ
せ部50の画像取り込み後、TVカメラ昇降用エアーシ
リンダ37の働きで、上昇位置(図1の実線位置)に復
帰する。これは、TVカメラ40の存在がスキージ11
の移動範囲を狭めることにならないようにするためであ
る。このようにしてステップ#3の「基板位置決め」が
完了する。
せ部50の画像取り込み後、TVカメラ昇降用エアーシ
リンダ37の働きで、上昇位置(図1の実線位置)に復
帰する。これは、TVカメラ40の存在がスキージ11
の移動範囲を狭めることにならないようにするためであ
る。このようにしてステップ#3の「基板位置決め」が
完了する。
【0034】なお、TVカメラ40の下端とスクリーン
上面間の距離Pは例えば数10mm程度であるのに対し、
透孔部52が形成されたハーフエッチング部51と基板
上面との距離Qは0.4mm以下であり、TVカメラ光学
系の被写界深度よりみて距離Qは微小であり、TVカメ
ラ側の焦点距離を変えずに透孔部52と位置合わせ用マ
ーク15の画像取り込みが可能なことは明らかである。
上面間の距離Pは例えば数10mm程度であるのに対し、
透孔部52が形成されたハーフエッチング部51と基板
上面との距離Qは0.4mm以下であり、TVカメラ光学
系の被写界深度よりみて距離Qは微小であり、TVカメ
ラ側の焦点距離を変えずに透孔部52と位置合わせ用マ
ーク15の画像取り込みが可能なことは明らかである。
【0035】上述のステップ#3の「基板位置決め」完
了後、図12のステップ#4で「スキージユニット移
動」を実施する。すなわち、スキージユニット20を駆
動機構によって原点位置ZよりX方向に移動させる。こ
の際、ステップ#5の「LS検出作業」を実行し、スキ
ージユニット20に取り付けられた光センサLSでペー
ストカバー70側の位置検出用ドグ110(図11では
符号Dで示す)を検出する。ステップ#5で位置検出用
ドグ110が検出されなかったときは、光センサLSは
OFFであり、図13のステップ#6の「アラーム」と
なり、装置は非常停止する。また、光センサLSで位置
検出用ドグ110が検出されたときは、光センサLSは
ONとなり、図13のステップ#7の「停止、停止位置
確認」に進み、スキージユニットはその位置で停止す
る。
了後、図12のステップ#4で「スキージユニット移
動」を実施する。すなわち、スキージユニット20を駆
動機構によって原点位置ZよりX方向に移動させる。こ
の際、ステップ#5の「LS検出作業」を実行し、スキ
ージユニット20に取り付けられた光センサLSでペー
ストカバー70側の位置検出用ドグ110(図11では
符号Dで示す)を検出する。ステップ#5で位置検出用
ドグ110が検出されなかったときは、光センサLSは
OFFであり、図13のステップ#6の「アラーム」と
なり、装置は非常停止する。また、光センサLSで位置
検出用ドグ110が検出されたときは、光センサLSは
ONとなり、図13のステップ#7の「停止、停止位置
確認」に進み、スキージユニットはその位置で停止す
る。
【0036】ステップ#7以降は、位置検出用ドグ11
0の検出位置に応じて3通りの動作を行う。すなわち、
図11で位置検出用ドグDがLE−L間にあるとき
は、ステップ#8に進み、L−R間にあるときは、ス
テップ#6の「アラーム」となり、R−RE間にある
ときは、ステップ#9に進む。
0の検出位置に応じて3通りの動作を行う。すなわち、
図11で位置検出用ドグDがLE−L間にあるとき
は、ステップ#8に進み、L−R間にあるときは、ス
テップ#6の「アラーム」となり、R−RE間にある
ときは、ステップ#9に進む。
【0037】LE−L間にあるときは、ステップ#8
の「左側スキージ下降」を実行する。すなわち、スキー
ジ昇降エアーシリンダ25Aが作動してスキージホルダ
24A及びこれに取り付けられた左側スキージ11が下
降を開始する。そのとき、図9のように、ペーストカバ
ー押え用エアーシリンダ120がON(ロッド伸動状
態)であり、スキージ先端がペーストカバー70に接触
するのを防止しつつスキージユニット20側の板状クラ
ンパー95がペーストカバー70上の係合部材90の長
手係合溝91に嵌まり易くする。スキージ11の下降が
完了可能なタイミングでステップ#10の「スキージ下
降完了確認」を実行する。スキージ下降不良(NG)の
場合はステップ#6の「アラーム」となる。スキージ下
降完了確認(OK)の場合はステップ#11の「タイマ
ー作動」に進み、一定時間(約1秒)後に次のステップ
#12の「ペーストカバー押え用エアーシリンダOF
F」を実行する。すなわち、ペーストカバー押え用エア
ーシリンダ120をOFF(ロッド縮動状態)とする。
この状態では、図10のように、スキージユニット側の
板状クランパー95がペーストカバー70上の係合部材
90の長手係合溝91に完全に嵌合してペーストカバー
70とスキージユニット20のスキージホルダ24Aと
は連結一体化されている。その後、スキージユニット2
0のX方向の移動によってステップ#13の「RPまで
印刷続行」を実行する。すなわち、左側のスキージ11
はスキージユニット20の移動に伴いスクリーン4に圧
接してX方向に移動し(左から右へ向けて基板上を通過
し)、所要のペーストを塗り広げるスクリーン印刷動作
を行って図11のRPで停止する。それから、ステップ
#14の「RP到達、スキージ上昇」を実行する。
の「左側スキージ下降」を実行する。すなわち、スキー
ジ昇降エアーシリンダ25Aが作動してスキージホルダ
24A及びこれに取り付けられた左側スキージ11が下
降を開始する。そのとき、図9のように、ペーストカバ
ー押え用エアーシリンダ120がON(ロッド伸動状
態)であり、スキージ先端がペーストカバー70に接触
するのを防止しつつスキージユニット20側の板状クラ
ンパー95がペーストカバー70上の係合部材90の長
手係合溝91に嵌まり易くする。スキージ11の下降が
完了可能なタイミングでステップ#10の「スキージ下
降完了確認」を実行する。スキージ下降不良(NG)の
場合はステップ#6の「アラーム」となる。スキージ下
降完了確認(OK)の場合はステップ#11の「タイマ
ー作動」に進み、一定時間(約1秒)後に次のステップ
#12の「ペーストカバー押え用エアーシリンダOF
F」を実行する。すなわち、ペーストカバー押え用エア
ーシリンダ120をOFF(ロッド縮動状態)とする。
この状態では、図10のように、スキージユニット側の
板状クランパー95がペーストカバー70上の係合部材
90の長手係合溝91に完全に嵌合してペーストカバー
70とスキージユニット20のスキージホルダ24Aと
は連結一体化されている。その後、スキージユニット2
0のX方向の移動によってステップ#13の「RPまで
印刷続行」を実行する。すなわち、左側のスキージ11
はスキージユニット20の移動に伴いスクリーン4に圧
接してX方向に移動し(左から右へ向けて基板上を通過
し)、所要のペーストを塗り広げるスクリーン印刷動作
を行って図11のRPで停止する。それから、ステップ
#14の「RP到達、スキージ上昇」を実行する。
【0038】ステップ#14におけるスキージ11とペ
ーストカバー70との相対移動は図14乃至図16で示
される。すなわち、図11のRP到達直後でスキージ1
1の上昇開始前では図14の状態であり、ペーストカバ
ー70のペースト掻き取り部74はスキージ11の側面
に圧接している。なお、図中、4はスクリーン、130
はクリームはんだ等の印刷用ペーストである。その後、
スキージ11は上昇して行くが、図15、図16の順で
ペースト掻き取り部74はスキージ11の側面に常に圧
接した状態でスキージ11が上昇していくため、ペース
ト掻き取り部74にてスキージ付着ペースト130は充
分除去されることになる。また、除去されたペースト1
30はペーストカバー70で覆われたペースト溜まりに
戻る。その後、スキージ11の上昇が完了可能なタイミ
ングでステップ#15の「スキージ上昇完了確認」を実
行する。スキージ上昇不良(NG)の場合はステップ#
6の「アラーム」となる。スキージ上昇完了確認(O
K)の場合はステップ#16の「ペーストカバー押え用
エアーシリンダON」を実行する。すなわち、ペースト
カバー押え用エアーシリンダ120をON(ロッド伸動
状態)とする。
ーストカバー70との相対移動は図14乃至図16で示
される。すなわち、図11のRP到達直後でスキージ1
1の上昇開始前では図14の状態であり、ペーストカバ
ー70のペースト掻き取り部74はスキージ11の側面
に圧接している。なお、図中、4はスクリーン、130
はクリームはんだ等の印刷用ペーストである。その後、
スキージ11は上昇して行くが、図15、図16の順で
ペースト掻き取り部74はスキージ11の側面に常に圧
接した状態でスキージ11が上昇していくため、ペース
ト掻き取り部74にてスキージ付着ペースト130は充
分除去されることになる。また、除去されたペースト1
30はペーストカバー70で覆われたペースト溜まりに
戻る。その後、スキージ11の上昇が完了可能なタイミ
ングでステップ#15の「スキージ上昇完了確認」を実
行する。スキージ上昇不良(NG)の場合はステップ#
6の「アラーム」となる。スキージ上昇完了確認(O
K)の場合はステップ#16の「ペーストカバー押え用
エアーシリンダON」を実行する。すなわち、ペースト
カバー押え用エアーシリンダ120をON(ロッド伸動
状態)とする。
【0039】これで左側スキージ11による1回のスク
リーン印刷動作が終了し、次いでステップ#17の「基
板排出、供給、位置決め」を実行する。すなわち、印刷
済み基板を排出し、新たな基板の供給を受け、その基板
の位置決めを実行する。基板の位置決めはステップ#3
と同様に実行する。基板位置決め後、ステップ#18の
「RPへスキージ移動」を実行し、今度は右側のスキー
ジ11が図11のRPに移動する。それから、ステップ
#19の「LS検出作業」を実行し、スキージユニット
20に取り付けられた光センサLSでペーストカバー7
0側の位置検出用ドグ110(図11では符号Dで示
す)を検出する。ステップ#19で位置検出用ドグ11
0が検出されなかったときは、光センサLSはOFFで
あり、ステップ#6の「アラーム」となり、装置は非常
停止する。また、光センサLSで位置検出用ドグ110
が検出されたときは、光センサLSはONとなり、スキ
ージユニット20はその位置で停止し、ステップ#9の
「右側スキージ下降」の実行に移行する。
リーン印刷動作が終了し、次いでステップ#17の「基
板排出、供給、位置決め」を実行する。すなわち、印刷
済み基板を排出し、新たな基板の供給を受け、その基板
の位置決めを実行する。基板の位置決めはステップ#3
と同様に実行する。基板位置決め後、ステップ#18の
「RPへスキージ移動」を実行し、今度は右側のスキー
ジ11が図11のRPに移動する。それから、ステップ
#19の「LS検出作業」を実行し、スキージユニット
20に取り付けられた光センサLSでペーストカバー7
0側の位置検出用ドグ110(図11では符号Dで示
す)を検出する。ステップ#19で位置検出用ドグ11
0が検出されなかったときは、光センサLSはOFFで
あり、ステップ#6の「アラーム」となり、装置は非常
停止する。また、光センサLSで位置検出用ドグ110
が検出されたときは、光センサLSはONとなり、スキ
ージユニット20はその位置で停止し、ステップ#9の
「右側スキージ下降」の実行に移行する。
【0040】前記ステップ#7の「停止、停止位置確
認」で、ペーストカバー70がL−R間にあることが
検出されたときは、ペーストカバー70の初期の位置が
不良であるステップ#6の「アラーム」となり、装置は
非常停止する。
認」で、ペーストカバー70がL−R間にあることが
検出されたときは、ペーストカバー70の初期の位置が
不良であるステップ#6の「アラーム」となり、装置は
非常停止する。
【0041】前記ステップ#7の「停止位置確認」で、
ペーストカバー70がR−RE間にあることが検出さ
れたときは、ステップ#9以降を実行する。すなわち、
ステップ#9の「右側スキージ下降」では、スキージ昇
降エアーシリンダ25Bが作動してスキージホルダ24
B及びこれに取り付けられた右側スキージ11が下降を
開始する。そのとき、ペーストカバー押え用エアーシリ
ンダ120がON(ロッド伸動状態)であり、スキージ
先端がペーストカバー70に接触するのを防止しつつス
キージユニット20側の板状クランパー95がペースト
カバー70上の係合部材90の長手係合溝91に嵌まり
易くする。スキージ11の下降が完了可能なタイミング
でステップ#20の「スキージ下降完了確認」を実行す
る。スキージ下降不良(NG)の場合はステップ#6の
「アラーム」となる。スキージ下降完了確認(OK)の
場合はステップ#21の「タイマー作動」に進み、一定
時間(約1秒)後に次のステップ#22の「ペーストカ
バー押え用エアーシリンダOFF」を実行する。すなわ
ち、ペーストカバー押え用エアーシリンダ120をOF
F(ロッド縮動状態)とする。この状態では、スキージ
ユニット側の板状クランパー95がペーストカバー70
上の係合部材90の長手係合溝91に完全に嵌合してペ
ーストカバー70とスキージユニット20のスキージホ
ルダ24Bとは連結一体化されている。その後、スキー
ジユニット20のX方向の移動によってステップ#23
の「LPまで印刷続行」を実行する。すなわち、右側の
スキージ11はスキージユニット20の移動に伴いスク
リーン4に圧接してX方向に移動し(右から左へ向けて
基板上を通過し)、所要のペーストを塗り広げるスクリ
ーン印刷動作を行って図11のLPで停止する。それか
ら、ステップ#24の「LP到達、スキージ上昇」を実
行する。このとき、ステップ#14の場合と同様に、ペ
ースト掻き取り部74にて右側スキージ11に付着した
ペーストが掻き取られて除去される。その後、スキージ
11の上昇が完了可能なタイミングでステップ#25の
「スキージ上昇完了確認」を実行する。スキージ上昇不
良(NG)の場合はステップ#6の「アラーム」とな
る。スキージ上昇完了確認(OK)の場合はステップ#
26の「ペーストカバー押え用エアーシリンダON」を
実行する。すなわち、ペーストカバー押え用エアーシリ
ンダ120をON(ロッド伸動状態)とする。
ペーストカバー70がR−RE間にあることが検出さ
れたときは、ステップ#9以降を実行する。すなわち、
ステップ#9の「右側スキージ下降」では、スキージ昇
降エアーシリンダ25Bが作動してスキージホルダ24
B及びこれに取り付けられた右側スキージ11が下降を
開始する。そのとき、ペーストカバー押え用エアーシリ
ンダ120がON(ロッド伸動状態)であり、スキージ
先端がペーストカバー70に接触するのを防止しつつス
キージユニット20側の板状クランパー95がペースト
カバー70上の係合部材90の長手係合溝91に嵌まり
易くする。スキージ11の下降が完了可能なタイミング
でステップ#20の「スキージ下降完了確認」を実行す
る。スキージ下降不良(NG)の場合はステップ#6の
「アラーム」となる。スキージ下降完了確認(OK)の
場合はステップ#21の「タイマー作動」に進み、一定
時間(約1秒)後に次のステップ#22の「ペーストカ
バー押え用エアーシリンダOFF」を実行する。すなわ
ち、ペーストカバー押え用エアーシリンダ120をOF
F(ロッド縮動状態)とする。この状態では、スキージ
ユニット側の板状クランパー95がペーストカバー70
上の係合部材90の長手係合溝91に完全に嵌合してペ
ーストカバー70とスキージユニット20のスキージホ
ルダ24Bとは連結一体化されている。その後、スキー
ジユニット20のX方向の移動によってステップ#23
の「LPまで印刷続行」を実行する。すなわち、右側の
スキージ11はスキージユニット20の移動に伴いスク
リーン4に圧接してX方向に移動し(右から左へ向けて
基板上を通過し)、所要のペーストを塗り広げるスクリ
ーン印刷動作を行って図11のLPで停止する。それか
ら、ステップ#24の「LP到達、スキージ上昇」を実
行する。このとき、ステップ#14の場合と同様に、ペ
ースト掻き取り部74にて右側スキージ11に付着した
ペーストが掻き取られて除去される。その後、スキージ
11の上昇が完了可能なタイミングでステップ#25の
「スキージ上昇完了確認」を実行する。スキージ上昇不
良(NG)の場合はステップ#6の「アラーム」とな
る。スキージ上昇完了確認(OK)の場合はステップ#
26の「ペーストカバー押え用エアーシリンダON」を
実行する。すなわち、ペーストカバー押え用エアーシリ
ンダ120をON(ロッド伸動状態)とする。
【0042】これで右側スキージ11による1回のスク
リーン印刷動作が終了し、次いでステップ#27の「基
板排出、供給、位置決め」を実行する。すなわち、印刷
済み基板を排出し、新たな基板の供給を受け、その基板
の位置決めを実行する。基板の位置決めはステップ#3
と同様に実行する。基板位置決め後、ステップ#28の
「LPへスキージ移動」を実行し、今度は左側のスキー
ジ11が図11のLPに移動する。それから、ステップ
#29の「LS検出作業」を実行し、スキージユニット
20に取り付けられた光センサLSでペーストカバー7
0側の位置検出用ドグ110(図11では符号Dで示
す)を検出する。ステップ#29で位置検出用ドグ11
0が検出されなかったときは、光センサLSはOFFで
あり、ステップ#6の「アラーム」となり、装置は非常
停止する。また、光センサLSで位置検出用ドグ110
が検出されたときは、光センサLSはONとなり、スキ
ージユニット20はその位置で停止し、ステップ#8の
「左側スキージ下降」の実行に移行する。
リーン印刷動作が終了し、次いでステップ#27の「基
板排出、供給、位置決め」を実行する。すなわち、印刷
済み基板を排出し、新たな基板の供給を受け、その基板
の位置決めを実行する。基板の位置決めはステップ#3
と同様に実行する。基板位置決め後、ステップ#28の
「LPへスキージ移動」を実行し、今度は左側のスキー
ジ11が図11のLPに移動する。それから、ステップ
#29の「LS検出作業」を実行し、スキージユニット
20に取り付けられた光センサLSでペーストカバー7
0側の位置検出用ドグ110(図11では符号Dで示
す)を検出する。ステップ#29で位置検出用ドグ11
0が検出されなかったときは、光センサLSはOFFで
あり、ステップ#6の「アラーム」となり、装置は非常
停止する。また、光センサLSで位置検出用ドグ110
が検出されたときは、光センサLSはONとなり、スキ
ージユニット20はその位置で停止し、ステップ#8の
「左側スキージ下降」の実行に移行する。
【0043】なお、スクリーン枠5の交換は、図11の
LPで印刷が終了した場合はスキージ11がREに移動
してから行い、RPで印刷が終了した場合はスキージ1
1がLEに移動してから行うようにする。
LPで印刷が終了した場合はスキージ11がREに移動
してから行い、RPで印刷が終了した場合はスキージ1
1がLEに移動してから行うようにする。
【0044】上記実施例によれば、以下の効果を得るこ
とができる。 (1) クリームはんだ等のペーストがスキージ11に
付着したままでスキージ11が上昇位置に復帰すること
がなくなり、すなわち、スキージ11は必ずペーストカ
バー70のペースト掻き取り部74でペーストを掻き取
られてから上昇する。従って、スキージユニット20に
TVカメラ40を搭載してスキージ11の移動機構とT
Vカメラ40の移動機構を共用した結果、印刷用スクリ
ーン4の位置合わせマークを撮像しにいく場合等の如
く、スキージ11が本来の印刷範囲を離れて移動する場
合でも、ペーストの落下がなく、無意味な位置へのペー
ストの落下によるペーストの消費を防止でき、またペー
ストが印刷用スクリーン11の位置合わせマークや印刷
パターン上に落下して印刷動作に支障をきたす不都合を
未然に防止できる。 (2) TVカメラ40に専用のX−Yテーブルを設け
る必要がないため、装置の簡略化及び小型化、とくに高
さ寸法の縮小が可能となる。さらに、専用のX−Yテー
ブルにTVカメラを搭載する場合には、スキージ11と
衝突するのを回避するための制御が必要であったが、T
Vカメラをスキージユニット20に搭載することでスキ
ージとTVカメラとの衝突の可能性はなくなり、TVカ
メラの位置制御も簡単になる。 (3) ペーストカバー70側に位置検出用ドグ110
を設け、スキージユニット20側に光センサLSを設け
て、スキージユニット20の移動によって位置検出用ド
グ110の位置で光センサLSで検出可能な構成とした
ので、ペーストカバー70とスキージユニット20との
連結一体化を自動化でき、スクリーン枠5上にペースト
カバー70を配置する場合の自由度が大きい(基板上
(L−R間)をよけて配置すれば良い)。 (4) クリームはんだ等のペーストの上方の大部分を
ペーストカバー70にて覆うことが可能であり、外気と
の接触を少なくしてフラックスやその他の揮発成分の飛
散を防ぐことができる。 (5) ペーストカバー70を設けたことで、ペースト
の温度変化が抑制され、略一定の粘度で、かつ略同一の
温度条件でスクリーン印刷を続行できる。
とができる。 (1) クリームはんだ等のペーストがスキージ11に
付着したままでスキージ11が上昇位置に復帰すること
がなくなり、すなわち、スキージ11は必ずペーストカ
バー70のペースト掻き取り部74でペーストを掻き取
られてから上昇する。従って、スキージユニット20に
TVカメラ40を搭載してスキージ11の移動機構とT
Vカメラ40の移動機構を共用した結果、印刷用スクリ
ーン4の位置合わせマークを撮像しにいく場合等の如
く、スキージ11が本来の印刷範囲を離れて移動する場
合でも、ペーストの落下がなく、無意味な位置へのペー
ストの落下によるペーストの消費を防止でき、またペー
ストが印刷用スクリーン11の位置合わせマークや印刷
パターン上に落下して印刷動作に支障をきたす不都合を
未然に防止できる。 (2) TVカメラ40に専用のX−Yテーブルを設け
る必要がないため、装置の簡略化及び小型化、とくに高
さ寸法の縮小が可能となる。さらに、専用のX−Yテー
ブルにTVカメラを搭載する場合には、スキージ11と
衝突するのを回避するための制御が必要であったが、T
Vカメラをスキージユニット20に搭載することでスキ
ージとTVカメラとの衝突の可能性はなくなり、TVカ
メラの位置制御も簡単になる。 (3) ペーストカバー70側に位置検出用ドグ110
を設け、スキージユニット20側に光センサLSを設け
て、スキージユニット20の移動によって位置検出用ド
グ110の位置で光センサLSで検出可能な構成とした
ので、ペーストカバー70とスキージユニット20との
連結一体化を自動化でき、スクリーン枠5上にペースト
カバー70を配置する場合の自由度が大きい(基板上
(L−R間)をよけて配置すれば良い)。 (4) クリームはんだ等のペーストの上方の大部分を
ペーストカバー70にて覆うことが可能であり、外気と
の接触を少なくしてフラックスやその他の揮発成分の飛
散を防ぐことができる。 (5) ペーストカバー70を設けたことで、ペースト
の温度変化が抑制され、略一定の粘度で、かつ略同一の
温度条件でスクリーン印刷を続行できる。
【0045】なお、スクリーン側透孔部及び基板側マー
クは円形以外の形状、例えば方形等としてもよい。
クは円形以外の形状、例えば方形等としてもよい。
【0046】また、スクリーン側位置合わせ部を、ハー
フエッチング部及び円形透孔部に透明部材を設けた構造
とし、基板側の位置合わせ用マーク上にクリームはんだ
等のペーストが付着しないようにしたが、スクリーン側
位置合わせ部が透明部材を設けない単なる透孔部のみで
構成されていても良い。この場合には、スクリーン印刷
時に基板側の位置合わせ用マーク上に前記透孔部の形状
のペーストパターンが形成されるから、以後該ペースト
パターンを利用して基板の位置決め、部品装着を実行す
る。
フエッチング部及び円形透孔部に透明部材を設けた構造
とし、基板側の位置合わせ用マーク上にクリームはんだ
等のペーストが付着しないようにしたが、スクリーン側
位置合わせ部が透明部材を設けない単なる透孔部のみで
構成されていても良い。この場合には、スクリーン印刷
時に基板側の位置合わせ用マーク上に前記透孔部の形状
のペーストパターンが形成されるから、以後該ペースト
パターンを利用して基板の位置決め、部品装着を実行す
る。
【0047】さらに、光センサLSの代わりに、近接セ
ンサ、磁気センサ、リミットスイッチ等を使用し、位置
検出用ドグもそれらのセンサに対応した形状、材質のも
のを採用しても良い。
ンサ、磁気センサ、リミットスイッチ等を使用し、位置
検出用ドグもそれらのセンサに対応した形状、材質のも
のを採用しても良い。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のペースト
カバー付きスクリーン印刷装置によれば、スキージに付
着したペーストを掻き取るペーストカバーをスクリーン
枠に対して移動自在に設け、スキージは必ずペーストカ
バーのペースト掻き取り部でペーストを掻き取られてか
ら上昇するようにしたので、スキージからのペーストの
落下を防止し、基板と印刷用スクリーンとの位置合わせ
に用いる撮像手段をスキージユニットに搭載したときの
不具合の発生を回避し、撮像手段とスキージユニットの
移動機構を共用したことで小型化及び機構の簡略化を実
現することができる。
カバー付きスクリーン印刷装置によれば、スキージに付
着したペーストを掻き取るペーストカバーをスクリーン
枠に対して移動自在に設け、スキージは必ずペーストカ
バーのペースト掻き取り部でペーストを掻き取られてか
ら上昇するようにしたので、スキージからのペーストの
落下を防止し、基板と印刷用スクリーンとの位置合わせ
に用いる撮像手段をスキージユニットに搭載したときの
不具合の発生を回避し、撮像手段とスキージユニットの
移動機構を共用したことで小型化及び機構の簡略化を実
現することができる。
【図1】本発明に係るペーストカバー付きスクリーン印
刷装置の実施例を示す正断面図である。
刷装置の実施例を示す正断面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】実施例におけるTVカメラ及び印刷用スクリー
ン上の位置合わせ部を示す拡大正断面図である。
ン上の位置合わせ部を示す拡大正断面図である。
【図4】実施例における印刷用スクリーン上の位置合わ
せ部の配置を示す平面図である。
せ部の配置を示す平面図である。
【図5】実施例においてTVカメラ側よりスクリーン側
位置合わせ部を見た透視図である。
位置合わせ部を見た透視図である。
【図6】実施例で用いる画像処理装置の1例を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】実施例で用いるペーストカバーを示す一部を断
面とした側面図である。
面とした側面図である。
【図8】同平面図である。
【図9】実施例においてスキージホルダとペーストカバ
ーとが連結される直前の状態を示す正面図である。
ーとが連結される直前の状態を示す正面図である。
【図10】実施例においてスキージホルダとペーストカ
バーとが連結一体化された後の状態を示す正面図であ
る。
バーとが連結一体化された後の状態を示す正面図であ
る。
【図11】実施例における基板、位置検出用ドグ及び光
センサの位置関係を説明する説明図である。
センサの位置関係を説明する説明図である。
【図12】実施例の動作説明の前段部分のフローチャー
トである。
トである。
【図13】実施例の動作説明の後段部分のフローチャー
トである。
トである。
【図14】実施例において、スクリーン印刷直後のスキ
ージとペーストカバーとの位置関係を示す説明図であ
る。
ージとペーストカバーとの位置関係を示す説明図であ
る。
【図15】実施例において、スクリーン印刷後のスキー
ジが上昇する途中位置でのスキージとペーストカバーと
の位置関係を示す説明図である。
ジが上昇する途中位置でのスキージとペーストカバーと
の位置関係を示す説明図である。
【図16】実施例において、スクリーン印刷後にスキー
ジが上昇してペースト掻き取りが終了した時点でのスキ
ージとペーストカバーとの位置関係を示す説明図であ
る。
ジが上昇してペースト掻き取りが終了した時点でのスキ
ージとペーストカバーとの位置関係を示す説明図であ
る。
1 基台 2 X−Y−θテーブル 3 基板吸着支持盤 4 印刷用スクリーン 5 スクリーン枠 10 基板 11 スキージ 15 位置合わせ用マーク 20 スキージユニット 30 スライドレール 31 Y方向スライダ 35 TVカメラ取付フレーム 37 TVカメラ昇降用エアーシリンダ 40 TVカメラ 41 リング照明具 50 スクリーン側位置合わせ部 51 ハーフエッチング部 52 透孔部 53 透明部材 60 画像処理装置 70 ペーストカバー 74 ペースト掻き取り部 80 カバー本体部 90 カバー側係合部材 91 長手係合溝 95 クランパー 110 位置検出用ドグ 120 ペーストカバー押え用エアーシリンダ 130 ペースト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−193347(JP,A) 特開 平4−107145(JP,A) 特開 平4−158039(JP,A) 特開 平3−231854(JP,A) 特開 昭61−168997(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 15/40 - 15/44 B41F 15/08 303
Claims (2)
- 【請求項1】 印刷用スクリーンを取り付けたスクリー
ン枠に対して移動自在に設けられたペーストカバーと、
スキージを保持したスキージホルダを有していて前記印
刷用スクリーン上を移動自在なスキージユニットと、前
記ペーストカバーを前記スキージホルダに連結する連結
手段と、前記スキージユニットの長手方向に移動自在に
設けられた撮像手段とを備え、 前記ペーストカバーは、前記スキージが上昇して前記ペ
ーストカバーと前記スキージホルダとの連結が外れる際
に前記ペーストカバーのペースト掻き取り部が前記スキ
ージ側面に接して相対移動するものであり、 前記撮像手段は、前記スキージユニットの移動及び前記
スキージユニットに対する前記撮像手段の移動により前
記印刷用スクリーンの下に重なっている基板の位置合わ
せマークを前記印刷用スクリーンの透孔を通し撮像する
ことを特徴とするペーストカバー付きスクリーン印刷装
置。 - 【請求項2】 前記スキージユニット側にセンサを設
け、前記ペーストカバーの位置を前記センサで検出する
請求項1記載のペーストカバー付きスクリーン印刷装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30978392A JP3184339B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | ペーストカバー付きスクリーン印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30978392A JP3184339B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | ペーストカバー付きスクリーン印刷装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06134967A JPH06134967A (ja) | 1994-05-17 |
JP3184339B2 true JP3184339B2 (ja) | 2001-07-09 |
Family
ID=17997196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30978392A Expired - Fee Related JP3184339B2 (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | ペーストカバー付きスクリーン印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3184339B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101639001B1 (ko) * | 2009-09-28 | 2016-07-25 | 한화테크윈 주식회사 | 스크린 프린터의 스퀴지 날 크리닝장치 |
JP5471860B2 (ja) * | 2010-06-11 | 2014-04-16 | パナソニック株式会社 | スクリーン印刷機 |
CN104494293B (zh) * | 2014-12-11 | 2017-06-16 | 东方日升新能源股份有限公司 | 一种解决晶硅电池丝网印刷局部粗线的印刷头 |
CN104723659A (zh) * | 2015-03-09 | 2015-06-24 | 深圳市盛德立电子网印机械有限公司 | 一种高精度全自动丝网印刷机及印刷方法 |
CN104723661A (zh) * | 2015-03-09 | 2015-06-24 | 深圳市盛德立电子网印机械有限公司 | 一种点对点印刷对位装置及对位方法 |
-
1992
- 1992-10-26 JP JP30978392A patent/JP3184339B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06134967A (ja) | 1994-05-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20010321 |
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