JP3183834B2 - スライドゲート用スライドプレート及び該プレートの取付け装置 - Google Patents

スライドゲート用スライドプレート及び該プレートの取付け装置

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JP3183834B2 JP28464796A JP28464796A JP3183834B2 JP 3183834 B2 JP3183834 B2 JP 3183834B2 JP 28464796 A JP28464796 A JP 28464796A JP 28464796 A JP28464796 A JP 28464796A JP 3183834 B2 JP3183834 B2 JP 3183834B2
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英樹 五十嵐
吉一 久保
佐太志 川東
信竹 南之園
博幸 東福
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属収納鍋
(タンディシュあるいはレードル等)の底部の出鋼口に
装着されるスライドゲート用スライドプレートの取付け
装置及び、スライドプレートに関するものであり、特に
溶鋼の流出孔が閉止の状態の時に前記スライドプレート
よりも上に位置する上固定プレート等の溶鋼の流出孔に
ガス吹き込み機構を設けたスライドプレート及びそのプ
レートの取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】タンディシュあるいはレードル等の溶融
金属収納鍋の底部に形成された出鋼口には、溶融金属の
出鋼量を制御するためのスライドゲートが具備されてい
る。そして、このスライドゲートは、上固定プレート、
スライドプレート、下固定プレートからなり上ノズルや
浸漬ノズル等と組み合わされて溶融金属収納鍋内の溶融
金属を鋳型等へ導入できるように構成されている。
【0003】このような装置においては、上ノズル、上
固定プレート流出孔内に流入した溶融金属が凝固しない
ように、上ノズル、上プレート、スライドプレート等に
ガス吹き込み機構を施し、このガス吹き込み機構を用い
て例えばアルゴンガスを吹き込み、溶融金属の凝固を防
止するなどの工夫がなされている。
【0004】この種の装置として、例えば、特公平7−
16786号公報に開示された装置を図4に、また特公
昭46−21830号公報に開示された装置を図5に示
す。図4及び図5は、溶鋼流出孔閉止状態にある装置の
縦断面図を示している。図4において、21はスライド
ゲートを構成するプレートであり、21aは上固定プレ
ート、21bはスライドプレート、21cは下固定プレ
ートである。
【0005】また22は、各プレートに穿設された溶鋼
の流出孔であり、スライドプレート21bを摺動して、
図のようにその孔22が一致した時に最大の溶鋼の流出
量となる。即ち、油圧シリンダー等のアクチユェータ
(図示せず)によって、スライドプレート21bを矢印
方向に移動させて流量を制御するように成されている。
また、23はガス吹き込み用耐火物であり、このガス吹
き込み用耐火物23の背部にはガス導入パイプ24が接
続されて、ガス導入パイプ24よりアルゴンガス等が導
入されるように構成されている。
【0006】そして前記ガス吹き込み用耐火物23か
ら、アルゴンガス等を上ノズルの流出孔に対して吹き込
むように構成されている。尚、前記図4に示すスライド
ゲートは、上固定プレート21a、スライドプレート2
1b、下固定プレート21cからなる三段構成となって
いるが、図5に示すスライドゲートは、固定プレート2
1aとスライドプレート21bから成る二段構成とし、
スライドプレート等に対してガス吹込み機構を施すした
ものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記したス
ライドゲートを構成する各プレートは、特に溶鋼に対す
る損耗抵抗、耐磨耗性、耐熱性、耐熱衝撃性および熱間
強度に優れた煉瓦等の耐火物により構成されているが、
繰り返しの摺動使用による損耗は避けられず、定期的に
各プレートを交換する作業を余儀なくされていた。
【0008】例えば前記した従来の三段構成のスライド
ゲートにおいて、上固定プレートやスライドプレートを
交換しようとする場合には、プレートに埋め込まれてい
るガス導入パイプに接続されているガス供給ホース(図
示せず)の取外し、および再取付けの作業が必要であ
る。また、従来の二段構成のスライドゲートにおいて、
スライドプレートを交換する場合においても、同様にプ
レートに接続されているガス供給ホース(図示せず)の
取外し、および再取付けの作業が必要である。
【0009】また後者の二段構成のスライドゲートにお
いては、近年下側のスライドプレートの取付けおよび取
外しの交換作業を自動化することができる構成が提案さ
れているものの、スライドプレートに取付けられたガス
導入パイプが長く邪魔となり、このような自動化にあた
っての阻害要因となっていた。
【0010】本発明は、このような従来のものの技術的
課題を解決するためになされたものであり、特にスライ
ドプレートにガス吹込み機構を施したスライドゲートに
おいて、その交換時にガス供給ホースの取外し、および
再取付け等の作業を要することのない、扱いが容易で自
動化をも可能とするスライドゲート用スライドプレート
及び該プレートの取付け装置を提供することを目的とす
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
になされた本発明にかかるスライドゲート用スライドプ
レートの取付け装置は、溶鋼の流出孔が設けられた固定
プレート及びスライドプレートからなり、該スライドプ
レートは固定プレートと組み合わせたときの溶鋼流出孔
閉止の状態において、固定プレートの溶鋼流出孔に当接
する部位において、ガス吹込み用通気部を有するスライ
ドゲートにおいて、前記スライドプレートが収納される
スライドプレート収納筐体と、スライドプレート収納筐
体内においてアクチュエータの作動によって一方向へ摺
動して、前記スライドプレートをスライドプレート収納
筐体内に保持させるクランパーと、前記クランパーに取
付けられると共に、前記スライドプレートに対向する位
置に、その一端部の開口部が設けられたガス供給用パイ
プと、前記スライドプレートに収納され、スライドプレ
ートがスライドプレート収納筐体内に保持された状態に
おいて、前記クランパーに取付けられたガス供給用パイ
プの開口部に対向するように一端の開口部が位置するよ
うに成され、他端がガス吹出用通気部に導通されるよう
に配置されたガス受給用パイプとを具備したことを特徴
とする。
【0012】この場合、好ましくは前記クランパーに取
付けられるガス供給用パイプの開口部、および前記スラ
イドプレートに配置されるガス受給用パイプの開口部
は、その一方がパイプの外径が先細状となるテーパー部
に成され、その他方が前記テーパー部に接続可能となる
ようにパイプ内径が拡開部に成される。また好ましくは
前記クランパーに取付けられるガス供給用パイプの開口
部、および前記スライドプレートに配置されるガス受給
用パイプの開口部は、その一方がパイプの端部外表面が
球面状となるように成され、その他方が前記球面状の端
部に接続可能となるようにパイプ内径が球面状の凹部ま
たはテ−パ−状に成される。またこの場合、好ましくは
前記クランパーに取付けられるガス供給用パイプの少な
くとも前記開口部を形成する素材に対して、前記スライ
ドプレートに配置されるガス受給用パイプの少なくとも
前記開口部を形成する素材が、軟質材料により成形され
る。より具体的には、前記クランパーに取付けられるガ
ス供給用パイプの少なくとも前記開口部を形成する素材
は鉄材料により成形され、前記スライドプレートに配置
されるガス受給用パイプの少なくとも前記開口部を形成
する素材は銅材料により成形される。
【0013】また、前記スライドプレートは平面形状が
長方形の各隅角部を斜め方向に切除した八角平板状に成
されており、前記長方形の隅角部の切除位置の端面を前
記クランパーの一方向への摺動作用によって押圧し、前
記スライドプレートをスライドプレート収納筐体内に保
持させるように構成される。更に、前記スライドプレー
トは平面形状が長方形の各隅角部を斜め方向に切除した
八角平板状に成されており、前記長方形の隅角部の切除
位置より、ガス受給用パイプの一端が突出され、その突
出部のパイプの軸線がスライドプレートの摺動方向にほ
ぼ平行となるように構成される。そして前記スライドプ
レートの周側面には金属製のフープが取付けられ、前記
フープに対してガス受給用パイプの一部が溶接により結
合されていることが望ましい。
【0014】さらに、本発明にかかるスライドゲートプ
レートは、溶鋼の流出孔が設けられ、固定プレートと組
み合わせて溶融金属流量制御用に用いられるスライドプ
レートであって、平面形状が長方形の各隅角部を斜め方
向に切除した八角形であって、固定プレートと組み合わ
せたときの溶鋼流出孔閉止の状態において、固定プレー
トの溶鋼流出孔に当接する部位において、ガス吹込み用
通気部を有し、スライドプレート内に該通気部とスライ
ドプレート側面を導通するガス供給用パイプを埋設し、
該パイプの一端が、前記斜めに切除された辺の一つから
プレートの摺動方向と平行に露出し、少なくとも該パイ
プの露出した方向の端部が銅で形成されていることによ
り成される。そしてスライドプレートは、側面に金属製
のフープを有し、ガス供給用パイプが該金属製フープを
貫通し、溶接により該金属製フープに固定されているこ
とが望ましい。
【0015】以上の構成により、スライドプレートをス
ライドプレート収納筐体内の所定位置に配置した後、例
えば油圧シリンダーによるアクチュエータを作動させる
ことにより、クランパーはスライドプレート収納筐体内
において一方向へ摺動し、このクランパーの押圧作用に
よってスライドプレートはスライドプレート収納筐体内
に保持される。この時、前記クランパー側のスライドプ
レートに対向する位置に、その一端部が開口されるよう
に取付けられたガス供給用パイプに対して、スライドプ
レート側に配置されたガス供給用パイプの開口が接合さ
れ、クランパー側に取付けられたガス供給用パイプと、
スライドプレート側のガス供給用パイプとが自動的に接
続される。
【0016】しかも、前記クランパーに取付けられるガ
ス供給用パイプの開口部とスライドプレートに配置され
るガス受給用パイプの開口部は、その一方がパイプの外
径が先細状となるテーパー部に成され、その他方が前記
テーパー部に接続可能となるようにパイプ内径が拡開部
となるように構成された場合には、両者の接合に際して
両パイプの軸線が一致するように互いにガイドの役割が
果たされる。同様に、前記クランパーに取付けられるガ
ス供給用パイプの開口部と前記スライドプレートに配置
されるガス受給用パイプの開口部は、その一方がパイプ
の端部外表面が球面状となるように成され、その他方が
前記球面状の端部に接続可能となるようにパイプ内径が
球面状の凹部またはテ−パ−状に構成された場合にも、
両者の接合に際して両パイプの軸線が一致するように互
いにガイドの役割が果たされる。そして、クランパーに
取付けられるガス供給用パイプの少なくとも前記開口を
形成する素材を例えば鉄材料により成形し、また前記ス
ライドプレートに配置されるガス受給用パイプの少なく
とも前記開口を形成する素材を軟質材料である例えば銅
材料により成形することで、両パイプの接合部における
シール効果が上昇し、ガス漏れの度合いを少なくさせる
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるスライドゲ
ート用スライドプレート及び該プレートの取付け装置に
ついて、図に示す実施形態に基づいて説明する。図1は
装置を下底部から見た平面図であり、図2はその縦断面
図であり、図3(a)は図1におけるA部の拡大図であ
って、以下それぞれ同一部分は同一符号で示す。
【0018】図において、タンディシュあるいはレード
ル等の溶融金属収納鍋(図示せず)の底部には、金属製
の固定プレート収納筐体1が取り付けられている。そし
て、この収納筐体1のほぼ中央内底部1aには、そのほ
ぼ中央部に溶鋼の流出孔2aが穿設された煉瓦等の耐熱
性材料により成形された固定プレート2が取付けられて
いる。
【0019】また、3は金属製のスライドプレート収納
筐体であり、このスライドプレート収納筐体3のほぼ中
央部には、後述するスライドプレートが収納保持される
収納空間3aが形成されている。そして、スライドプレ
ート収納筐体3の一端部には、油圧シリンダーを具備し
たアクチュエータ4が取付けられている。このアクチュ
エータ4は油圧によりスライドプレート収納筐体3の空
間3a内に摺動可能に配置されたクランパー5を一方向
に往復動するように駆動することができるように構成さ
れている。
【0020】前記クランパー5は、「コ」字状に形成さ
れており、この「コ」字状に形成された両脚部5a,5
bが後述するスライドプレートの端縁に当接し、スライ
ドプレートをスライドプレート収納筐体3の空間3a内
に保持することができるように構成されている。
【0021】一方、後述するスライドプレートに対向す
る位置に、その一端部の開口部が設けられたガス供給用
パイプが、前記クランパー5に取りつけられている。即
ち、スライドプレートに対向する位置の凹部5c内に、
ガス供給用パイプ6の先端開口部6aが突出するように
取付けられている。そして、図3に示すようにガス供給
用パイプ6の前記開口部6aは、パイプの外径が先細状
となるテーパー部6bに成されており、図2に示すよう
にその他端部は直角方向に立ち上げられ、ガス供給ホー
ス(図示せず)の接続口6cを構成している。
【0022】7は、前記クランパー5によってスライド
プレート収納筐体3の収納空間3a内に保持されたスラ
イドプレートである。このスライドプレート7は、耐熱
性の材料である例えば煉瓦により平板状に形成されてお
り、図1に示すように、その左寄りの位置に溶鋼の流出
孔7aが穿設されている。
【0023】前記スライドプレート7は平面形状が長方
形の各隅角部をその摺動方向の軸線7bに対して斜め方
向に切除した八角平板状に成されており、且つこのスラ
イドプレート7の周側面には環状に成形された金属性の
フープ8が取付けられ、このフープ8によって、スライ
ドプレート7の機械的な補強を行っている。そして、ス
ライドプレート7の長方形の隅角部の切除位置の端面7
cに前記クランパー5の両脚部5a,5bが当接し、ク
ランパー5の一方向への摺動押圧作用によって、スライ
ドプレート7をスライドプレート収納筐体内3に保持さ
せることができるように構成されている。
【0024】前記スライドプレート7には、図4および
図5に示した従来例と同様に、溶鋼の流出が停止してい
るときにガス吹込みを行うガス吹き込み機構が施されて
いる。即ち、スライドプレート7の成形時にガス受給用
パイプ9が埋め込まれており、このガス受給用パイプ9
の一端は、スライドプレート7の隅角部の切除位置の端
面7cより突出し、その突出部のパイプ9の軸線がスラ
イドプレート7の摺動方向の軸線7bにほぼ平行となる
ように構成されている。そして、スライドプレート7か
らの突出部において、ガス受給用パイプ9はプレート7
の周側面に取付けられた金属性のフープ8に対して溶接
8aによって結合されている。
【0025】また、図3(a)に示すようにガス受給用
パイプ9の一方、即ちスライドプレート7からの突出部
先端における開口部9aは、前記クランパー5に取付け
られたガス供給用パイプ6の開口部6aに施されたテー
パー部6bに接続可能となるようにパイプ内径が拡開部
9bとなるように構成されている。なお、図3(b)に
示すように、図3(a)に示す場合と逆にガス受給用パ
イプ9にテ−パ−部9Cを形成し、ガス供給用パイプ6
のパイプ内径を拡開部6Cとしても良い。また、図3
(c)(d)に示すように、ガス供給用パイプ6の開口
部とガス受給用パイプ9の開口部は、その一方がパイプ
の端部外表面6d、9eが球面状となるように成され、
その他方が前記球面状の端部に接続可能となるようにパ
イプ内径9d、6eが球面状の凹部またはテ−パ−状に
形成してもよい。ここで、図3(c)はガス供給用パイ
プ側のパイプ6の端部外表面6dが球面状となるように
形成されている場合を示し、図3(d)はガス受給用パ
イプ側のパイプ9の端部外表面9eが球面状となるよう
に形成されている場合を示している。一方、前記スライ
ドプレート7に埋め込まれたガス受給用パイプ9は、ス
ライドプレート7内において直角方向に屈曲し、その他
端部は溶鋼の流出孔7aにおいて開口され、ガス吹き込
み機構9cを構成している。
【0026】以上の構成において、クランパー5によっ
てスライドプレート収納筐体3内に保持されているスラ
イドプレート7を取外すには、前記アクチュエータ4を
作動させてクランパー5を後退(図1のA方向)させる
ことで、収納筐体3におけるスライドプレート7の保持
は解かれ、スライドプレート7を容易に収納筐体3より
取外すことができる。
【0027】またスライドプレート7をスライドプレー
ト収納筐体3内に保持させるには、クランパー5を後退
させた状態において、スライドプレート7を収納筐体3
の収納空間3aに挿入し、アクチュエータ4を作動させ
てクランパー5を前進(図1のB方向)させることで、
クランパー5の両脚部5a,5bが、スライドプレート
7の前記端面7cに当接し、これによりスライドプレー
ト7は収納筐体3内に保持される。
【0028】この時、クランパー5の前進によりスライ
ドプレート7から突出されたガス受給用パイプ9の開口
部9aは、クランパー5に取付けられたガス供給用パイ
プ6の開口部6aに嵌まり込む。前記したとおり、クラ
ンパー5に取付けられたガス供給用パイプ6の開口部6
aはパイプの外径が先細状となるテーパー部に成され、
またスライドプレート7からの突出されたガス受給用パ
イプ9の開口部9aは、前記テーパー部に接続可能とな
るようにパイプ内径が拡開部となるように構成されてい
るので、両者の接合に際して両パイプの軸線が一致する
ように互いにガイドの役割が果たされる。
【0029】したがって、スライドプレート7を前記ア
クチュエータ4の作動により収納筐体3内に保持させる
ことで、同時にクランパー5側のガス供給用パイプ6と
スライドプレート7側のガス受給用パイプ9との接合が
果たされる。よって、クランパー5側のガス供給用パイ
プ6より送られる例えばアルゴンガスは、スライドプレ
ート7側のガス受給用パイプ9を通してスライドプレー
ト7におけるガス吹込み用通気部7dに供給され、溶融
金属の凝固を阻止することで、いわゆるノズル閉塞現象
の発生が防止できる。
【0030】尚、前記クランパー側に取付けられるガス
供給用パイプの素材と、スライドプレートに配置される
ガス受給用パイプの素材について、どのような組み合わ
せが接合部における空気(ガス)漏れを防止するのに効
果的であるかについて実験した結果を以下に示す。即
ち、テスト条件としては (1)エアーシリンダーの径:80mm (2)溶鋼ヘッドを考えて排出側の圧力を1.5kg/
cm2 にレギュレータで調整した。 (3)供給側の流量を100Nl/minに調整した。 (4)パイプ接続部に掛かる押し付け圧力を変化させ、
接続部から漏れるエアーを石鹸水で確認した。
【0031】尚、ここではパイプの先端部外径が先細状
となるテーパー部としたものをパイプオスと称呼し、パ
イプ先端部内径が拡開状となるように構成させたものを
パイプメスと称呼している。パイプの素材としては銅材
料および鉄材料とし、それぞれによってパイプオスおよ
びパイプメスを形成し、これら4種類のパイプを組み合
わせた場合のエアー圧力とパイプ両者の押し付け圧力と
の関係により得られたシール状況は以下のとおりであ
る。 (1)銅パイプメス+鉄パイプオス:エアー圧力3.0
kg/cm2 、押し付け力約150kgでガスシールが
可能であった。 (2)銅パイプメス+銅パイプオス:エアー圧力4.0
kg/cm2 、押し付け力約201kg以上掛けてもガ
スシール不可能であった。 (3)鉄パイプメス+銅パイプオス:エアー圧力4.0
kg/cm2 、押し付け力約201kgでガスシール可
能であった。 (4)鉄パイプメス+鉄パイプオス:エアー圧力4.0
kg/cm2 、押し付け力約201kg以上掛けてもガ
スシール不可能であった。
【0032】以上の結果から見て、クランパーに取付け
られるガス供給用パイプ(オス)は鉄材料により形成さ
れ、スライドプレートに配置されるガス受給用パイプ
(メス)は銅材料により形成されるのが、特に望まし
い。換言すれば、これらの実験結果から明らかなよう
に、前記クランパー側に取付けられるガス供給用パイプ
の素材に対して、前記スライドプレートに配置されるガ
ス受給用パイプの素材が、軟質材料により形成されてい
ることが望ましいものと言える。
【0033】これらの結果を踏まえ、図1乃至図3に示
す例においては、クランパーに取付けられるガス供給用
パイプは鉄材料により形成され、スライドプレートに配
置されるガス受給用パイプは銅材料により形成されてい
る。この例の場合には、ガス供給用パイプはその全体が
鉄材料により形成され、ガス受給用パイプはその全体が
銅材料により形成されているが、ガス供給用パイプの少
なくとも前記開口を形成する素材を鉄材料により成形
し、ガス受給用パイプの少なくとも前記開口を形成する
素材を銅材料により成形するようにしてもよいことは勿
論である。
【0034】また、クランパーは、油圧で作動しなくて
も、ウォームホイール等歯車の組合せで作動してもよい
し、バネ圧等を利用してもよい。また、スライドゲート
用プレートは3枚の場合に限らず、2枚の場合にも適用
できる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明で明らかなとおり、本発明に
かかるスライドゲート用スライドプレート及び該プレー
トの取付け装置によれば、スライドプレート収納筐体内
においてアクチュエータの作動によって一方向へ摺動し
て、前記スライドプレートをスライドプレート収納筐体
内に保持させるクランパーが備えられ、このクランパー
によってスライドプレートを収納筐体内に保持させた状
態において、同時に前記クランパーに取付けられたガス
供給用パイプの開口部に対してスライドプレートに配置
されたガス受給用パイプの開口部が接続されるように構
成される。したがって、前記した従来の装置のようにプ
レートの交換において、ガス供給用ホースの取外しおよ
び取付け作業の必要がなく、スライドプレートの交換作
業における扱いを容易にすることができる。
【0036】しかも、スライドプレートに配置されるガ
ス受給用パイプの開口は、その一方がパイプの外径が先
細状となるテーパー部に成され、その他方が前記テーパ
ー部に接続可能となるようにパイプ内径が拡開部となる
ように構成することで、あるいはその一方がパイプの端
部外表面が球面状となるように成され、その他方が前記
球面状の端部に接続可能となるようにパイプ内径が球面
状の凹部またはテ−パ−状になるように構成すること
で、両者の接合に際して両パイプの軸線が一致するよう
に互いにガイドの役割が果たされるため、接続作用の信
頼性を向上させることができる。
【0037】そして、クランパーに取付けられるガス供
給用パイプの少なくとも前記開口を形成する素材を例え
ば鉄材料により成形し、また前記スライドプレートに配
置されるガス受給用パイプの少なくとも前記開口を形成
する素材を軟質材料である例えば銅材料により成形する
ことで、両パイプの接合部におけるシール効果が上昇
し、ガス漏れの度合いを少なくさせることができ、装置
の動作の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスライドゲート用プレートの取
付け装置の実施形態を下側面から見た状態を一部透視状
態で示す平面図である。
【図2】図1に示す装置の縦断面図である。
【図3】図3(a)は、図1におけるA部分の拡大図で
あり、(b)(c)(d)は変形例を示す図である。
【図4】従来のスライドゲートを示した縦断面図であ
る。
【図5】従来のスライドゲートの他の例を示した縦断面
図である。
【符号の説明】
1 固定プレート収納筐体 1a 中央内底部 2 固定プレート 2a 流出孔 3 スライドプレート収納筐体 3a 収納空間 4 アクチュエータ 5 クランパー 5a 脚部 5b 脚部 6 ガス供給用パイプ 6a 開口部 6b テーパー部 6c 接続口 7 スライドプレート 7a 流出孔 7b 軸線 7c 端面 7d ガス吹込み用通気部 8 フープ 9 ガス受給用パイプ 9a 開口部 9b 拡開部 9c ガス吹き込み機構 23 ガス吹き込み用耐火物(ガス吹込用通気部) 24 ガス導入パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅井 正道 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東 芝セラミックス株式会社内 (72)発明者 西部 隆文 新潟県北蒲原郡聖籠町東港6−861−5 新潟東芝セラミックス株式会社内 (72)発明者 金井 裕一 愛知県刈谷市小垣江町南藤1番地 東芝 セラミックス株式会社 刈谷製造所内 (72)発明者 五十嵐 英樹 山形県西置賜郡小国町大字小国町378 東芝セラミックス株式会社 小国製造所 内 (72)発明者 久保 吉一 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社 和歌山製鉄所内 (72)発明者 川東 佐太志 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属 工業株式会社 和歌山製鉄所内 (72)発明者 南之園 信竹 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 東福 博幸 大阪府大阪市中央区北浜4丁目7番28号 住友重機械鋳鍛株式会社 大阪営業所 内 (56)参考文献 特開 平7−124721(JP,A) 特開 平5−185194(JP,A) 特開 平4−305349(JP,A) 特開 平4−33772(JP,A) 特開 平1−254372(JP,A) 特開 昭63−152687(JP,A) 特開 昭54−15428(JP,A) 特開 昭50−55538(JP,A) 特開 平6−91365(JP,A) 特開 平7−116825(JP,A) 実開 平5−39755(JP,U) 実開 昭55−33636(JP,U) 実開 昭51−61314(JP,U) 特公 昭46−21830(JP,B1) 実公 昭48−30810(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 41/42 B22D 11/10 340 F27D 3/14

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶鋼の流出孔が設けられた固定プレート
    及びスライドプレートからなり、該スライドプレート
    は、固定プレートと組み合わせたときの溶鋼流出孔閉止
    の状態において、固定プレートの溶鋼流出孔に当接する
    部位に、ガス吹込み用通気部を有するスライドゲートに
    おいて、 前記スライドプレートが収納されるスライドプレート収
    納筐体と、 前記スライドプレート収納筐体内においてアクチュエー
    タの作動によって一方向へ摺動して、前記スライドプレ
    ートをスライドプレート収納筐体内に保持させるクラン
    パーと、 前記クランパーに取付けられると共に、前記スライドプ
    レートに対向する位置に、その一端部の開口部が設けら
    れたガス供給用パイプと、 前記スライドプレートに収納され、スライドプレートが
    スライドプレート収納筐体内に保持された状態におい
    て、前記クランパーに取付けられたガス供給用パイプの
    開口部に対向するように一端の開口部が位置するように
    成され、他端がガス吹出用通気部に導通されるように配
    置されたガス受給用パイプとを具備したことを特徴とす
    るスライドゲート用スライドプレートの取付け装置。
  2. 【請求項2】 前記クランパーに取付けられるガス供給
    用パイプの開口部、および前記スライドプレートに配置
    されるガス受給用パイプの開口部は、その一方がパイプ
    の外径が先細状となるテーパー部に成され、その他方が
    前記テーパー部に接続可能となるようにパイプ内径が拡
    開部に成されていることを特徴とする請求項1に記載さ
    れたスライドゲート用スライドプレートの取付け装置。
  3. 【請求項3】 前記クランパーに取付けられるガス供給
    用パイプの開口部、および前記スライドプレートに配置
    されるガス受給用パイプの開口部は、その一方がパイプ
    の端部外表面が球面状となるように成され、その他方が
    前記球面状の端部に接続可能となるようにパイプ内径が
    球面状の凹部またはテ−パ−状に成されていることを特
    徴とする請求項1に記載されたスライドゲート用スライ
    ドプレートの取付け装置。
  4. 【請求項4】 前記クランパーに取付けられるガス供給
    用パイプの少なくとも前記開口部を形成する素材に対し
    て、前記スライドプレートに配置されるガス受給用パイ
    プの少なくとも前記開口部を形成する素材が、軟質材料
    により成形されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載されたスライドゲート用スライ
    ドプレートの取付け装置。
  5. 【請求項5】 前記クランパーに取付けられるガス供給
    用パイプの少なくとも前記開口部を形成する素材は鉄材
    料により成形され、前記スライドプレートに配置される
    ガス受給用パイプの少なくとも前記開口部を形成する素
    材は銅材料により成形されていることを特徴とする請求
    項4に記載されたスライドゲート用スライドプレートの
    取付け装置。
  6. 【請求項6】 前記スライドプレートは平面形状が長方
    形の各隅角部を斜め方向に切除した八角平板状に成され
    ており、前記長方形の隅角部の切除位置の端面を前記ク
    ランパーの一方向への摺動作用によって押圧し、前記ス
    ライドプレートをスライドプレート収納筐体内に保持さ
    せるように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれかに記載されたスライドゲート用スライド
    プレートの取付け装置。
  7. 【請求項7】 前記スライドプレートは平面形状が長方
    形の各隅角部を斜め方向に切除した八角平板状に成され
    ており、前記長方形の隅角部の切除位置より、ガス受給
    用パイプの一端が突出され、その突出部のパイプの軸線
    がスライドプレートの摺動方向にほぼ平行となるように
    構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6
    のいずれかに記載されたスライドゲート用スライドプレ
    ートの取付け装置。
  8. 【請求項8】 前記スライドプレートの周側面には金属
    製のフープが取付けられ、前記フープに対してガス受給
    用パイプの一部が溶接により結合されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載されたス
    ライドゲート用スライドプレートの取付け装置。
  9. 【請求項9】 溶鋼の流出孔が設けられ、固定プレート
    と組み合わせて溶融金属流量制御用に用いられるスライ
    ドプレートであって、 平面形状が長方形の各隅角部を斜め方向に切除した八角
    形であって、 固定プレートと組み合わせたときの溶鋼流出孔閉止の状
    態において、固定プレートの溶鋼流出孔に当接する部位
    において、ガス吹込み用通気部を有し、 スライドプレート内に該通気部とスライドプレート側面
    を導通するガス供給用パイプを埋設し、該パイプの一端
    が、前記斜めに切除された辺の一つからプレートの摺動
    方向と平行に露出し、 少なくとも該パイプの露出した方向の端部が銅で形成さ
    れていることを特徴とするスライドゲート用スライドプ
    レート。
  10. 【請求項10】 スライドプレートが側面に金属製のフ
    ープを有し、ガス供給用パイプが該金属製フープを貫通
    し、溶接により該金属製フープに固定されていることを
    特徴とする請求項9記載のスライドゲート用スライドプ
    レート。
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CH699511A2 (de) * 2008-09-05 2010-03-15 Stopinc Ag Kupfer-Anodenofen mit Schiebeverschluss.

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