JP3183366U - オートバイ運転者用保温装置及びオートバイ用電源装置。 - Google Patents

オートバイ運転者用保温装置及びオートバイ用電源装置。 Download PDF

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Abstract

【課題】オートバイの運転者の体全体の保温を効率的に行うオートバイ運転者用保温装置及びそのために用いるオートバイ用電源装置を提供する。
【解決手段】オートバイのエンジンによって駆動される発電機21と、蓄電装置22と、発電機及び蓄電装置から出力される電力を100ボルトの交流に変換する変換機と、変換機の出力端子に接続可能であってかつ分離可能であるケーブル3と、ケーブルを介して変換機の出力する電力を受けて動作するヒーター4と、を備えることを特徴としたオートバイ運転者用保温装置とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、オートバイ運転者用保温装置及びオートバイ用電源装置に関するものである。
オートバイの運転者は、直接に外気にさらされるため、自動車の運転者よりも寒気に対する保温が重要である。特に、ハンドル操作を誤ってしまうリスクを緩和するためのグリップ部分の保温について、特許文献1その他に各種の機器が開示されている。グリップ部分については、オートバイ本体と接続した部分であり、オートバイ本体で発生する熱を伝達するための各種の機器及び方法が考えられる。
一方、オートバイの運転者の体全体の保温については、オートバイ本体で発生する熱を伝達することが必ずしも容易ではないため、ヒーター等の発熱装置を用いることが一般的である。自動車であれば、暖房をすることで十分な保温効果が得られるが、オートバイの場合には運転者の体に近接したヒーター等を使用しなければならないためである。
ヒーターの発する熱量は電力量によって定まる。このため、通常は12ボルト程度の電圧である従来の発電機では、電力量を確保するために大きな電流量とせねばならず、安全性に問題が合った。
特許文献2に開示されたもの等の発電機構を用い、100ボルト程度の電圧を供給してヒーターを駆動することは可能である。しかし、発電機構とヒーターとを接続させるためのケーブルの処理に難があった。
このため、現在用いられているオートバイ運転者用保温装置の多くは、リチウムイオン電池等の充電可能な電池を用いてヒーターに給電するものである。しかし、ヒーターからの発熱の継続時間が短く、また、電流量の制約によって発熱量の小さなものとなってしまっている。
以上の事情により、オートバイの運転者の体全体の保温を効率的に行うオートバイ運転者用保温装置及びそのために用いるオートバイ用電源装置は知られていなかった。
特開平10−035565号公報 特開平07−046773号公報
オートバイの運転者の体全体の保温を効率的に行うオートバイ運転者用保温装置及びそのために用いるオートバイ用電源装置を提供することである。
本考案のオートバイ運転者用保温装置は、
オートバイのエンジンによって駆動される発電機と、
蓄電装置と、
前記発電機及び前記蓄電装置から出力される電力を100ボルトの交流に変換する変換機と、
前記変換機の出力端子に接続され、かつ、分離可能であるケーブルと、
前記ケーブルを介して前記変換機の出力する電力を受けて動作し、かつ、前記ケーブルと分離可能であるヒーターと、
を備えることを特徴とする。
ヒーターに流れる電流を小さくて安全なものとするため、電力を100ボルトの交流に変換する。
発電機とヒーターとを接続させるケーブルは、運転者がオートバイを運転していてかつ保温(ヒーターの使用)を求めているときは所定の位置に配されていればよい。しかし、ケーブルがヒーターに接続されていれば運転者がオートバイを降りたときの行動を邪魔するものとなってしまい、ケーブルが発電機に接続されていれば保温を必要とせずに運転するときの運転(ハンドル操作等)を邪魔するものとなってしまう可能性がある。(ヒーターに接続されていないケーブルは、オートバイの走行により移動してしまう。)以上の問題を解決するため、発電機とケーブルの間、ケーブルとヒーターの間の双方を分離可能とする。
本考案のオートバイ運転者用保温装置は、
前記変換機の出力端子がコンセント形状であって前記ケーブルの一端のコンセント差込プラグを差し込んで接続するものであり、
前記ケーブルの前記コンセント差込プラグとは反対の一端がコンセント形状であって前記ヒーターに備えられたコンセント差込プラグを差し込んで接続するものであることを特徴とする。
ヒーターは、特別の設計を必要とするものではない。100ボルトの交流で動作して電流量の小さな市販のものを使用してもよい。かかる場合においては、ヒーターに備えられたコンセント差込プラグを差し込んで利用できることが好ましい。ケーブルの一端をコンセント形状としてこれを実現する。
また、ヒーターを使用しないときには、オートバイに備えられた変換機の出力端子から各種の市販電気器具への電力供給ができると便利である。変換機の出力端子をコンセント形状としてこれを実現する。
本考案のオートバイ用電源装置は、
オートバイのエンジンによって駆動される発電機と、
蓄電装置と、
前記発電機及び前記蓄電装置から出力される電力を100ボルトの交流に変換する変換機と、
コンセント形状の前記変換機の出力端子を備えることを特徴とする。
上記オートバイ運転者用保温装置の電源部分を、オートバイ用電源装置とするものである。
本考案によれば、オートバイの運転者の体全体の保温を効率的に行うオートバイ運転者用保温装置及びそのために用いるオートバイ用電源装置を提供することができる。
図1は、オートバイ運転者用保温装置を示す図である。
(構成)
図1は、オートバイ運転者用保温装置を示す図である。オートバイ運転者用保温装置1は、オートバイ用電源装置2、ケーブル3及びヒーター4により構成される。
オートバイ用電源装置2は、発電機21、蓄電装置22、ヒューズ23、スイッチ24、 DC/ACコンバータ25及びコンセント26を備える。
発電機21は、エンジンの動作によって発電を行うものである。12ボルトの直流が発電され、DC/ACコンバータ25に送られる。DC/ACコンバータ25において100ボルトの交流となり、コンセント26からは100ボルトの交流を得ることができる。
コンセント26から交流が取られていないとき、及びコンセント26から取られる交流電力量が発電量よりも小さいときは、発電機21が発電した電力のうちDC/ACコンバータ25に送られない分が蓄電装置22に送られて蓄電される。
蓄電装置22は、充電可能なバッテリーである。発電機21が発電した電力を蓄電し、コンセント26から取られる交流電力量が発電量よりも大きいときは12ボルトの直流をDC/ACコンバータ25に送る。発電機21による発電量が小さいとき(例えばエンジンが停止しているとき)にも、コンセント26から100ボルトの交流を得ることができる。
ヒューズ23は過熱等に対する安全のために、スイッチ24は交流電力不使用時の不要放電防止のために、それぞれ設けられている。
ケーブル3は、コンセント差込プラグ31、スイッチ32及びコンセント33を備える。
コンセント差込プラグ31は、コンセント26に接続することもコンセント26と分離することも可能である。
スイッチ32は、ヒーター4のオン/オフ操作に用いる。オートバイの運転中に、運転者は、オートバイ用電源装置2のスイッチ24を操作することが困難である。また、ヒーター4にスイッチが設けられていることもありえるが、ヒーターは衣類の中に配されているので、そのスイッチも操作することが困難である。運転中に暑いと感じたり寒いと感じたりした際に、手元近くにあるスイッチ32を操作してヒーター4のオン/オフ操作を行うことができる。
コンセント33は、ヒーター4を接続するためのものである。
ヒーター4は、コンセント差込プラグ41及びヒーター本体42を備える。
コンセント差込プラグ41は、コンセント33に接続することもコンセント33と分離することも可能である。むろん、コンセント差込プラグ41をコンセント26に接続しケーブル3を用いないでヒーター4を使用することも可能である。
ヒーター本体42が運転者の体近く(例えばベストの内部)に配され、運転者の体を保温する。
(使用例)
オートバイにおいて、運転者の体に下にエンジンがあり、そのエンジンに近接してオートバイ用電源装置2が設けられている。ただし、コンセント26はオートバイ用電源装置2の他の部分と導線によってつながれ、フロントフォークに設けられている。運転者から見ると、下方にオートバイ用電源装置2があり、前方下部にコンセント26がある。
運転者は、コンセント26にコンセント差込プラグ31を差し込んでケーブル3を接続し、コンセント33にコンセント差込プラグ41を差し込んでヒーター4を接続する。ヒーター4は100ボルトの交流で動作する市販のもので問題ない。ヒーター4をベストの背面部に入れて保温する。
ケーブル3の長さは、フロントフォークから運転者の体までの距離よりもやや長い。ヒーター4を運転者の好みに合わせた各所に置くことができる。コンセント差込プラグ31からスイッチ32までの長さによって、スイッチ32が運転者の手元近くにあるようになっている。
運転者は、オートバイを運転しつつ、スイッチ32を操作してヒーター4のオン/オフ操作を行い、快適な保温状態を保って運転を続けることができる。
運転者は、オートバイをパーキングエリアに駐車し、短時間の休憩をする。その際、コンセント差込プラグ41をコンセント33と分離する。ヒーター4はケーブル3から分離されて余熱によって保温効果を保つ。ケーブル3がオートバイを降りたときの運転者の行動を邪魔するものとなってしまうことがなく、短時間の休憩をオートバイから離れて行う場合にも保温効果を保つことができる。
ケーブル3がコンセント26に接続されてオートバイの周辺に残るが、オートバイが駐車されて停止しているので、問題ない。
夏季等において保温が不要である場合には、運転者は、コンセント差込プラグ31をコンセント26と分離する。ヒーター4に合わせて、ケーブル3もオートバイから分離される。オートバイが走行することによって不規則に動いてしまうケーブル3を分離することができ、運転(ハンドル操作等)を邪魔することがない。
オートバイによる移動先において、コンセント26から100ボルト交流電力を使用することができる。例えば、電源設備のない山中において、照明装置を点灯させることができる。
オートバイの運転者の体全体の保温を効率的に行うオートバイ運転者用保温装置及びそのために用いるオートバイ用電源装置であり、多くのオートバイ製造業者及び個人による利用が考えられる。
1 オートバイ運転者用保温装置
2 オートバイ用電源装置
21 発電機
22 蓄電装置
25 DC/ACコンバータ
26 コンセント
3 ケーブル
31 コンセント差込プラグ
33 コンセント
4 ヒーター
41 コンセント差込プラグ

Claims (3)

  1. オートバイのエンジンによって駆動される発電機と、
    蓄電装置と、
    前記発電機及び前記蓄電装置から出力される電力を100ボルトの交流に変換する変換機と、
    前記変換機の出力端子に接続され、かつ、分離可能であるケーブルと、
    前記ケーブルを介して前記変換機の出力する電力を受けて動作し、かつ、前記ケーブルと分離可能であるヒーターと、
    を備えることを特徴とする、オートバイ運転者用保温装置。
  2. 前記変換機の出力端子がコンセント形状であって前記ケーブルの一端のコンセント差込プラグを差し込んで接続するものであり、
    前記ケーブルの前記コンセント差込プラグとは反対の一端がコンセント形状であって前記ヒーターに備えられたコンセント差込プラグを差し込んで接続するものであることを特徴とする、請求項1に記載のオートバイ運転者用保温装置。
  3. オートバイのエンジンによって駆動される発電機と、
    蓄電装置と、
    前記発電機及び前記蓄電装置から出力される電力を100ボルトの交流に変換する変換機と、
    コンセント形状の前記変換機の出力端子を備えることを特徴とする、オートバイ用電源装置。
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