JP3183326U - 浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽 - Google Patents
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Abstract
【課題】入浴中に意識を失った場合でも、浴槽内での溺水を防止することができる浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽を提供する。
【解決手段】浴槽内に着脱自在に設置される浴槽用溺水防止装置10であって、浴槽内の領域を複数の領域に区画するとともに身体の前記浴槽内における自由な移動を阻止する区画手段12と、前記区画手段12を前記浴槽内に固定する固定手段14と、を有することを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本考案は、例えば、浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽に関する。
従来から浴室内で事故が発生している。事故の原因の一つとして、例えば、ヒートショック現象により、入浴中に気を失い、そのまま体勢が崩れて、頭部(特に口及び鼻)が湯の中に没し、溺死に至る過程が考えられている。
しかし、従来の浴槽では、構造上、かかる予防対策が設けられていなかった。ヒートショック現象を原因とすることに限らず、浴槽内での溺水・溺死を防止するために早急な対策が望まれる。
そこで、本考案は、上記問題を解決するためのものであり、入浴中に意識を失った場合でも、浴槽内での溺水を防止することができる浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽を提供することを目的とする。
本考案は、浴槽内に着脱自在に設置される浴槽用溺水防止装置であって、浴槽内の領域を複数の領域に区画するとともに、身体の前記浴槽内における自由な移動を阻止する区画手段と、前記区画手段を前記浴槽内に固定する固定手段と、を有する。
前記区画手段は、液体が貫通可能な網状部を有していることが好ましい。
前記区画手段は、頭部を支持する支持手段を備えていることが好ましい。
また、本発明は、上記浴槽用溺水防止装置を備えた浴槽である。
本考案によれば、固定手段により区画手段が浴槽内に固定される。そして、浴槽内の領域が区画手段によって複数の領域に区画されて、身体の浴槽内における自由な移動が阻止される。これにより、浴槽内での入浴スペースが狭くなり、たとえ意識を失った場合でも、身体が浴槽内を移動することを防止できる。この結果、頭部(特に口と鼻)が水中に没せず、溺水を阻止することができる。
また、区画手段が固定手段により浴槽内に固定されるため、区画手段が水や身体からの圧力を受けて浴槽内で移動(相対移動)することがない。このため、区画手段の浴槽内における位置を固定することができ、身体を確実に支持することができる。
また、区画手段は液体が貫通可能な網状部を有していることにより、浴槽内に設置した場合でも、体積が大幅に増加せず、浴槽内の水(湯)が浴槽から溢れ出ることを防止できる。また、水からの圧力を最小限に抑えることができ、浴槽用溺水防止装置の設置作業が容易になる。
また、区画手段は頭部を支持する支持手段を備えていることにより、入浴者が前屈みになるようにして倒れた場合でも、頭部が水没することを防止できる。
本考案の第1実施形態に係る浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽について、図面を参照して説明する。
図1乃至図5に示すように、浴槽用溺水防止装置10は、主として、浴槽内の領域を複数の領域に区画するとともに身体の浴槽内における自由な移動を阻止する区画手段12と、区画手段12を浴槽内に固定する固定手段14と、を有している。
区画手段12は、一例として、浴槽内の長手方向に対して略直交する方向(垂直方向)に浴槽内の領域を区画する第1区画部16と、第1区画部16の姿勢を安定化させる第2区画部18と、を備えている。
なお、本実施形態では、第1区画部16と第2区画部18とが別体で構成されているが、一体もので構成されている態様でもよい。また、区画手段12が第1区画部16のみで構成されている態様でもよい。
第1区画部16は、例えば、金属、プラスチック、FRPなどで構成され、網目状に形成されている。これにより、浴槽内の水(湯)は、第1区画部16を貫通し、区分けされた領域間を流動可能になる。この結果、第1区画部16は、水の流動性を干渉することなく、かつ水から受ける圧力を軽減させることができる。
第1区画部16の上部には、第2区画部18の上端部から大きく突出した突出部16Aが形成されている。突出部16Aは、浴槽1内の水面よりも上方に位置している。この突出部16Aが形成されていることにより、入浴者が意識を失ったときに頭部が突出部16Aによって支持され、頭部(口と鼻)が水没することを防止している。
第1区画部16の下部には、入浴者の足が貫通して進入することを防止するための進入阻止部16Bが形成されている。この進入阻止部16Bが形成されていることにより、入浴者の姿勢が崩れた場合でも、足を支持することができる。この結果、入浴者の姿勢がそれ以上崩れることがなく、入浴者の頭部(口と鼻)が水没することを防止できる。
また、第1区画部16の下部には、浴槽1の底面に接触して第1区画部16の姿勢を安定させるための安定支持部を形成してもよい。なお、本実施形態では、安定支持部は、第2区画部18側に形成されている。
なお、第1区画部16の角部(浴槽内部と接触可能な部位)には、ゴムやプラスチック等の緩衝部材を適宜設け、浴槽内部に傷がつかないように設計してもよい。
第2区画部18は、例えば、金属、プラスチック、FRPなどで構成され、網目状に形成されている。これにより、浴槽内の水(湯)は、第2区画部18を貫通して流動可能になる。この結果、第2区画部18は、水の流動性を干渉せず、かつ水から受ける圧力を軽減させることができる。
第2区画部18は、第1区画部16に対して直交する方向(水平方向)に延びる水平区画部18Aと、第1区画部16と平行する方向(垂直方向)に延びる垂直区画部18Bと、を有している。水平区画部18Aと垂直区画部18Bは、例えば、一体形成されている。
水平区画部18Aの角部(浴槽内部と接触する部位)には、ゴムやプラスチック等の緩衝部材20が適宜設けられており、浴槽内部に傷がつかないように設計されている。
水平区画部18Aは、第1区画部16を水平方向に位置決めする機能を有している。
垂直区画部18Bの角部(浴槽内部と接触する部位)には、ゴムやプラスチック等の緩衝部材20が適宜設けられており、浴槽内部に傷がつかないように設計されている。
垂直区画部18Bは、第1区画部16を垂直方向に位置決めする機能を有している。
固定手段14は、区画手段12を浴槽内部に固定するものである。固定手段14は、例えば、浴槽内部の吹き出し口2を利用して、区画手段12を浴槽内部に固定することができる。この態様では、固定手段14は、吹き出し口2に引っ掛ける引掛部14Aと、引掛部14Aを第2区画部18に固定する係合部14Bと、を有している。
なお、固定手段14は、浴槽内部の吹き出し口2を利用して固定するものに限定されない。例えば、浴槽内部に溝を形成して、溝内に各区画部を収納して固定してもよい。この態様では、固定手段14は、浴槽内部に形成された溝に該当する。
また、第1区画部16又は/及び第2区画部18を複数の構成部材に分割し、各構成部材同士を接続する構成を採用こすることにより、第1区画部全体又は/及び第2区画部全体の大きさを調整することができる。例えば、パイプ等によって各構成部材同士を接続し、所定の位置でネジ等によってネジ止めすることにより、各構成部材間の相対距離を自在に調整することができる。これにより、第1区画部16又は/及び第2区画部18の垂直方向及び水平方向への伸縮が可能になり、身体との位置関係に関し、第1区画部16又は/及び第2区画部18を最適な位置に調整することができる。
第1実施形態によれば、固定手段14により区画手段12が浴槽内に固定される。そして、浴槽内の領域が区画手段12によって複数の領域に区画されて、身体の浴槽内における自由な移動が阻止される。これにより、浴槽内での入浴スペースが狭くなり、たとえ意識を失った場合でも、身体が浴槽内を自由に移動することを防止できる。この結果、頭部(特に口と鼻)が水中に没せず、溺水を阻止することができる。
また、区画手段12が固定手段14により浴槽内に固定されるため、区画手段12が水や身体からの圧力を受けて浴槽内で移動(相対移動)することがない。このため、区画手段12の浴槽内における位置を固定することができ、身体を確実に支持することができる。
また、区画手段12は液体が貫通可能な網状部を有していることにより、浴槽内に設置した場合でも、体積が大幅に増加せず、浴槽内の水(湯)が浴槽から溢れ出ることを防止できる。また、水からの圧力を最小限に抑えることができ、先に浴槽内に水を注入していた状態でも、浴槽用溺水防止装置10の設置作業が容易になる。
次に、本考案の第2実施形態に係る浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽について、図面を参照して説明する。なお、本考案の第1実施形態に係る浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽との一致点の説明は省略し、相違点のみ説明する。
図6に示すように、第2実施形態では、区画手段12に、頭部を支持するための支持手段22を備えている。詳細には、区画手段12は、第1区画部16に設けられた垂直方向に延びる固定支持部22Aと、水平方向に延びて構成され頭部を支持する頭部支持部22Bと、を有している。
固定支持部22Aは、例えば、中空のパイプで構成されている。頭部支持部22Bは、パイプに挿入するための棒状の挿入部を有している。そして、頭部支持部22Bの挿入部がパイプに挿入されて、両者が結合される。
頭部支持部22Bは、平板状に形成されていてもよく、あるいは網目状(ネット状)に形成されていてもよい。さらには、頭部支持部22Bの表面に、頭部を支持するためのクッション部材を備えていてもよい。
なお、挿入部をパイプの様々な位置で位置決めできる構成を採用してもよい。例えば、パイプの長手方向に複数のネジ孔を形成しておき、挿入部の挿入具合を適宜調整して、最適なネジ孔からネジを螺合して挿入部をネジ止めする。これにより、頭部支持部22Bの高さを自在に調整することができる。また、頭部支持部22Bの水平方向の長さを調整する構成を設けてもよい。
第2実施形態によれば、区画手段12は頭部を支持する支持手段22を備えていることにより、入浴者が前屈みになるようにして倒れた場合でも、頭部が水没することを防止できる。これにより、入浴者の意識がなくなった場合でも、入浴者の頭部(口と鼻を含む)が水没することを防止でき、溺水を防ぐことができる。
1 浴槽
10 浴槽用溺水防止装置
12 区画手段
14 固定手段
16 第1区画部
18 第2区画部
20 緩衝部材
22 支持手段
10 浴槽用溺水防止装置
12 区画手段
14 固定手段
16 第1区画部
18 第2区画部
20 緩衝部材
22 支持手段
Claims (4)
- 浴槽内に着脱自在に設置される浴槽用溺水防止装置であって、
浴槽内の領域を複数の領域に区画するとともに、身体の前記浴槽内における自由な移動を阻止する区画手段と、
前記区画手段を前記浴槽内に固定する固定手段と、
を有することを特徴とする浴槽用溺水防止装置。 - 前記区画手段は、液体が貫通可能な網状部を有していることを特徴とする請求項1に記載の浴槽用溺水防止装置。
- 前記区画手段は、頭部を支持する支持手段を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浴槽用溺水防止装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の浴槽用溺水防止装置を備えたことを特徴とする浴槽。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013000958U JP3183326U (ja) | 2013-02-22 | 2013-02-22 | 浴槽用溺水防止装置及びこれを備えた浴槽 |
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Publications (1)
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JP3183326U true JP3183326U (ja) | 2013-05-16 |
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