JP3183048B2 - 抵抗溶接装置および抵抗溶接方法 - Google Patents

抵抗溶接装置および抵抗溶接方法

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JP3183048B2
JP3183048B2 JP15239794A JP15239794A JP3183048B2 JP 3183048 B2 JP3183048 B2 JP 3183048B2 JP 15239794 A JP15239794 A JP 15239794A JP 15239794 A JP15239794 A JP 15239794A JP 3183048 B2 JP3183048 B2 JP 3183048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接ガンを空気圧にて
加圧し溶接する抵抗溶接装置および抵抗溶接方法に係わ
り、特に非線形の外乱を補償することにより溶接ガンの
加圧などを精度よく制御することによって溶接を速やか
に行うと共に、溶接の品質を向上させることができる抵
抗溶接装置および抵抗溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抵抗溶接装置は、溶接速度が早く
ガスの発生がほとんどないなどの理由から自動車の車体
組み立てなどに広く利用されている。この抵抗溶接装置
は、図18のようにロボットのアーム1に抵抗溶接する
溶接ガン5が設けられており、回転により上下方向に移
動するボールねじ4および溶接ガン5の先端部に設けら
れている電極チップ2により被溶接物3を被溶接物3の
材質などによりあらかじめ決められた必要な圧力にした
がって加圧すると共に、被溶接物3の溶接面の接触抵抗
により溶接するために必要な電流を溶接物に供給する。
【0003】ボールねじ4を回転させ駆動するサーボモ
ータは7は、溶接および溶接ガンなどを取り付けたロボ
ットなどを制御するための上位制御装置12からの指令
にしたがってサーボコントローラ11により精度よく制
御される。サーボコントローラ11は、サーボモータ7
からの回転信号をエンコーダ、レゾルバおよびパルスジ
ェネレータなどの回転検出器9により検出し、この回転
信号をカウンター部13で加算し、演算処理部15によ
って回転信号を基に速度フィードバックおよびサーボモ
ータ7のロータの位置フィードバックを生成し、サーボ
コントローラ11内の基準指令値と比較する。前述のフ
ィードバック値および基準指令値とに差がある場合に
は、差がなくなるように記憶部16に記憶された例え
ば、PWM制御のスイッチングパターンにしたがってサ
ーボモータ7に入力する電流を制御するための主回路部
17に主回路部17内の図示しないスイッチング素子に
ゲート信号が送信され基準指令値との差の分だけ補償さ
れた電流および周波数がサーボモータ7に入力されるこ
とになる。上位制御装置との指令などのデータの送受信
は、サーボコントローラ11内の外部と通信を行うため
のインターフェース部18を介して行われる。
【0004】サーボコントローラ11は、速度制御、位
置制御およびトルク制御によりボールねじ4を制御して
いる。速度制御は、ロータの回転速度を所望の回転速度
となるようにこの回転速度に応じた周波数の電圧または
電流をサーボモータ7に印加する。そして、位置制御
は、ロータの回転角を所望の回転角となるようにロータ
を回転させ、目標の回転角度に達したらロータが停止す
るように例えば、周波数0の電圧または電流をサーボモ
ータ7に印加する。また、トルク制御は、サーボモータ
7にかかるトルクのみを制御し、所望のトルクとなる電
圧または電流をサーボモータ7に印加する。
【0005】これらの速度制御、位置制御およびトルク
制御は、従来から線形の制御系に使用されている比例積
分制御(以下、PI制御と記載する。)もしくは比例積
分微分制御(以下、PID制御と記載する。)などの手
法により制御されていた。このPI制御は、速度制御を
例にとって説明するならば、回転検出器9で検出される
サーボモータ7のフィードバック値である回転信号がカ
ウンタ13を経て演算処理部15に入力されると、この
フィードバック値と演算処理部15内の基準指令値を比
較し、基準指令値との差を比例ゲインで積算し制御にお
ける応答性をオーバーシュートしない範囲内で最大とな
るようにゲイン調整し、さらにこの積算した値に前回の
基準指令値との差の分を加算しフィードバック値と基準
指令値との制御上のオフセット分を解消していた。ま
た、PID制御は、積分制御を行う上で前回の基準指令
値との差の分を加算するので処理時間が一周期遅れてし
まい制御系の応答性が悪くなってしまうのを補償するた
めに前回の積分した値に対して微分ゲインを積算したも
のを微分ゲインで設定した時間だけ出力していた。
【0006】しかし、このような電動式サーボを使用し
た抵抗溶接装置にあっては、大出力の抵抗溶接装置ほど
ロボットのアームに取り付けるサーボモータを大型にし
なければならず、また電極チップに供給する電圧を昇圧
するためのトランスを内蔵する溶接ガンもあり溶接ガン
の重量が増加していた。したがって、電動式サーボを用
いた抵抗溶接装置は、溶接ガンの重量が増加することに
よりロボットアームのイナーシャが大きくなり溶接する
時に所定の位置に正確に移動させるために低速でロボッ
トアームを移動させねばならず溶接する作業速度が遅く
なる原因であった。また、可般重量の大きなロボットを
必要とし不経済である。
【0007】このような問題点である溶接ガンの重量増
加は、特許出願公開されている平1−107978の自
動溶接装置のように空気圧により電極チップを開閉する
ことにより、サーボモータを不用とし溶接ガンの重量を
軽減することができる。
【0008】この自動溶接装置は、主に、電極チップが
設けられているガンアームを可動させるためのピストン
およびシリンダと、シリンダ内の空気圧を調整し電気信
号で開閉するサーボバルブと、ガンアームの位置を制御
するロボットコントローラと、このロボットコントロー
ラからの打点位置の判別信号にしたがって溶接を行うガ
ンコントローラと、開度センサなどからの信号を処理し
サーボバルブなどを制御するCPUなどからなる。そし
て、自動溶接装置は、ロボットコントローラからの打点
位置の判別信号がガンコントローラに入力され、さらに
ガンコントローラからCPUにあらかじめ記憶されてい
る溶接条件データが入力されると、開度センサなどから
のフィードバック値と基準指令値が等しくなるように制
御行っている。
【0009】しかしながら、このような空気圧式サーボ
を利用した自動溶接装置にあっては、開度センサなどか
らのフィードバック値およびメモリに記憶された基準指
令値との差を単に比較し、基準指令値との差に対して補
償することまたは前述のPI制御などにより線形の損失
部分を補償しているに過ぎず、特に空気圧にて電極チッ
プを被溶接物に加圧または開放する際に生じる非線形な
損失であるシリンダ内の空気圧縮損失、シリンダの摩擦
による損失および空気圧の変動などによりシリンダ内の
空気の圧力の調整が最適にできないために被溶接物の穴
あけなどが生じ溶接の品質が低下したり、前述の非線形
の損失による電極チップの移動時にハンチングなどが発
生し被溶接物を速やかに加圧力できないために溶接の作
業時間を短縮することができなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、前述の非線形の損失を補償することにより電極チッ
プによる被溶接物への加圧または開放を最適に速やかに
行うことにより溶接の品質を向上させると共に、溶接に
係る作業時間を短縮することができる抵抗溶接装置およ
び抵抗溶接方法を提供することにある。
【0011】
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、 ピストンによりシリンダ内の空間が第1空
気室および第2空気室に区分され、前記ピストンおよび
前記シリンダを貫通させ前記ピストンの移動に伴い移動
するように前記ピストンに固定されるシャフトと、当該
シャフトの端部に設けられ、被溶接物を加圧し抵抗溶
接するための電極チップとを有する抵抗溶接装置におい
て、記第1空気室内の圧力を検出する第1空気圧検出
手段と、前記第1空気室の空気を排出する第1空気排出
手段と、記第1空気室に空気を供給する第1空気供給
手段と、記第2空気室内の圧力を検出する第2空気圧
検出手段と、前記第2空気室の空気を排出する第2空気
排出手段と、記第2空気室に空気を供給する第2空気
供給手段と、前記ピストンの位置を検出するピストン位
置検出手段と、前記ピストン位置検出手段から得られる
ピストン位置、前記シャフトを含むピストンのイナーシ
ャ成分、前記ピストンの摩擦係数、前記第1空気圧検出
手段によって検出された前記第1空気室の圧力、および
第2空気圧検出手段によって検出された前記第2空気圧
の圧力から前記ピストンの移動の際に発生する非線形損
失を算出して、当該非線形損失を補償するように、前記
第1空気排出手段、前記第1空気供給手段、前記第2空
気排出手段、および前記第2空気供給手段を制御するこ
とにより前記第1空気室および前記第2空気室の圧力を
制御して前記ピストンを移動させるピストン位置制御手
段と、を有することを特徴とする抵抗溶接装置である
【0013】また本発明は、ピストンによりシリンダ内
の空間が第1空気室および第2空気室に区分され、前記
ピストンおよび前記シリンダを貫通させ前記ピストンの
移動に伴い移動するように前記ピストンに固定されるシ
ャフトと、当該シャフトの端部に設けられる被溶接物
を加圧し抵抗溶接する電極チップと、前記第1空気室の
空気圧を検出する第1空気圧検出手段と、前記第2空気
室の空気圧を検出する第2空気圧検出手段と、前記ピス
トンの位置を検出するピストン位置検出手段と、を有す
抵抗溶接装置の制御方法であって、前記ピストン位置
検出手段から得られるピストン位置に基づき、前記ピス
トンの移動速度および加速度を算出する段階と、前記加
速度と前記シャフトを含むピストンのイナーシャ成分か
ら慣性損失を算出する段階と、前記移動速度とピストン
の摩擦係数から摩擦損失を算出する段階と、前記第1空
気圧検出手段によって検出された前記第1空気室の圧力
および第2空気圧検出手段によって検出された前記第2
空気圧の圧力から前記ピストンに加えられている印加力
を算出する段階と、前記慣性損失、前記摩擦損失、およ
び前記印加力から、前記ピストンの移動の際に発生する
非線形損失を求める段階と、前記非線形損失を補償し前
記ピストンを所望の位置に移動させる段階と、を有する
ことを特徴とする抵抗溶接方法である
【0014】また本発明は、ピストンによりシリンダ内
の空間が第1空気室および第2空気室に区分され、前記
ピストンおよび前記シリンダを貫通させ前記ピストンの
移動に伴い移動するように前記ピストンに固定されるシ
ャフトと、当該シャフトの端部に設けられる被溶接物
を加圧し抵抗溶接する電極チップと、前記第1空気室の
空気圧を検出する第1空気圧検出手段と、前記第2空気
室の空気圧を検出する第2空気圧検出手段と、前記ピス
トンの位置を検出するピストン位置検出手段と、を有す
抵抗溶接装置の制御方法であって、前記ピストン位置
検出手段から得られるピストン位置に基づき、前記ピス
トンの移動速度および加速度を算出する段階と、前記加
速度と前記シャフトを含むピストンのイナーシャ成分か
ら慣性損失を算出する段階と、前記移動速度とピストン
の摩擦係数から摩擦損失を算出する段階と、前記第1空
気圧検出手段によって検出された前記第1空気室の圧力
および第2空気圧検出手段によって検出された前記第2
空気圧の圧力から前記ピストンに加えられている印加力
を算出する段階と、前記慣性損失、前記摩擦損失、およ
び前記印加力から、前記ピストンの移動の際に発生する
非線形損失を求める段階と、前記非線形損失を補償し前
記ピストンを所望の速度で移動させる段階と、を有する
ことを特徴とする抵抗溶接方法である
【0015】さらに本発明は、ピストンによりシリンダ
内の空間が第1空気室および第2空気室に区分され、前
記ピストンおよび前記シリンダを貫通させ前記ピストン
の移動に伴い移動するように前記ピストンに固定され
ャフトと、当該シャフトの端部に設けられる被溶接
物を加圧し抵抗溶接する電極チップと、前記第1空気室
の空気圧を検出する第1空気圧検出手段と、前記第2空
気室の空気圧を検出する第2空気圧検出手段と、前記ピ
ストンの位置を検出するピストン位置検出手段と、を有
する抵抗溶接装置の制御方法であって、前記ピストン位
置検出手段から得られるピストン位置に基づき、前記ピ
ストンの移動速度および加速度を算出する段階と、前記
加速度と前記シャフトを含むピストンのイナーシャ成分
から慣性損失を算出する段階と、前記移動速度とピスト
ンの摩擦係数から摩擦損失を算出する段階と、前記第1
空気圧検出手段によって検出された前記第1空気室の圧
力および第2空気圧検出手段によって検出された前記第
2空気圧の圧力から前記ピストンに加えられている印加
力を算出する段階と、前記慣性損失、前記摩擦損失、お
よび前記印加力から、前記ピストンの移動の際に発生す
る非線形損失を求める段階と、前記非線形損失を補償し
前記電極チップにより被溶接物を所望の加圧力で加圧さ
せる段階と、を有することを特徴とする抵抗溶接方法で
ある
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】上述のように構成された本発明の抵抗溶接装置
および抵抗溶接方法は以下のように作用する。
【0019】
【0020】本装置は、ピストンにより2つに分割され
る第1空気室の空気圧および第2空気室の空気圧を第1
空気圧検出手段と第2空気圧検出手段によりそれぞれ検
出し、ピストンの位置をピストン位置検出手段で検出し
て、ピストン位置制御手段が、これらによって検出した
空気圧およびピストン位置からピストンが移動するとき
の非線形損失を算出して、この非線形損失を補償するよ
うに、前記第1空気排出手段、前記第1空気供給手段、
前記第2空気排出手段、および前記第2空気供給手段を
制御することにより前記第1空気室および前記第2空気
室の圧力を制御する。
【0021】本方法は、ピストンの移動の際に生じる非
線形の損失を演算し、この演算した非線形の損失を補償
し、ピストンにかかる空気圧を調整するので端部に電極
チップが設けられたピストンを所望の位置に移動させる
ことができる。したがって、本方法は、電極チップによ
る被溶接物への加圧力または電極チップによる被溶接物
からの開放に必要な力が得られるようにピストンの位置
を正確に速やかに移動させることができる。
【0022】本方法は、ピストンの移動の際に生じる非
線形の損失を演算し、この演算した非線形の損失を補償
し、ピストンにかかる空気圧を調整するので端部に電極
チップが設けられたピストンを所望の速度で移動させる
ことができる。したがって、本方法は、電極チップを被
溶接物へ移動または電極チップを被溶接物から移動させ
る場合にピストンの移動の速度を正確に所望の速度で移
動させることにより電極チップによる被溶接物への加圧
力または電極チップによる被溶接物からの開放に必要な
力をより精緻に得ることができる。
【0023】本方法は、ピストンの移動の際に生じる非
線形の損失を演算し、この演算した非線形の損失を補償
し、ピストンにかかる空気圧を調整するので電極チップ
により被溶接物へ所望の加圧力で加圧させることができ
る。したがって、本方法は、電極チップで被溶接物に加
圧する場合に被溶接物にかかる加圧力を自在に可変する
ことで被溶接物に穴あけなどを生じずに溶接の品質を向
上させることができる。
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下添付した図面を参照して、本発明の抵抗
溶接装置および抵抗溶接方法を説明する。
【0027】本発明の抵抗溶接装置は、電極チップ2を
被溶接物に加圧または開放させるためにサーボバルブな
どにより空気圧を調整する空気圧回路部21と、この空
気圧回路部21内のサーボバルブの開閉を演算した制御
量に応じて行う電気回路部61がある。
【0028】空気圧回路部21は、図1のようなピスト
ン23によりシリンダ25内の空間が第1空気室27お
よび第2空気室28に区分され、ピストン23およびシ
リンダ25を貫通させピストン23の移動に伴い移動す
るようにピストン23に固定される棒状のシャフト29
と、このシャフト29の端部に被溶接物を加圧し抵抗溶
接するための電極チップ2と、シャフト29のもう一方
にラック51を形成しピストン23の移動にともないピ
ニオン52を回転させピストンの位置を検出するピスト
ン位置検出手段であるピストン位置センサ53と、第1
空気室27および第2空気室28に空気を流通させるた
めにシリンダ25の両端の側面にそれぞれ設けられる第
1空気流通口31および第2空気流通口32と、第1空
気流通口31と空気管33により接続され、電極チップ
2が被溶接物3から離れるように第1空気室27の空気
を外部に排出する第1空気排出手段である第1排出用サ
ーボバルブ35と、この第1排出用サーボバルブ35と
空気管33により接続され、電極チップ2が被溶接物3
を加圧するように第1空気室27に空気を供給する第1
空気供給手段である第1供給用サーボバルブ36と、第
1排出用サーボバルブ35と空気管33により接続さ
れ、第1空気室27に空気を供給または排出する第1供
給排出手段である第1電磁バルブ37と、第2空気流通
口32と空気管33により接続され、電極チップ2が被
溶接物3を加圧するように第2空気室28の空気を外部
に排出する第2空気排出手段である第2排出用サーボバ
ルブ38と、この第2排出用サーボバルブ38と空気管
33により接続され、電極チップ2が被溶接物3から離
れるように第2空気室28に空気を供給する第2空気供
給手段である第2供給用サーボバルブ39と、第2排出
用サーボバルブ38と空気管33により接続され、第2
空気室28に空気を供給または排出する第2空気供給排
出手段である第2電磁バルブ41と、第1空気室27の
空気圧を検出するための第1空気圧検出手段である第1
圧力センサ43と、第2空気室28の空気圧を検出する
ための第2空気圧検出手段である第2圧力センサ44
と、第1供給用サーボバルブ36および第2供給用サー
ボバルブ39などに供給される空気の元圧を検出するた
めの第3圧力センサ45と、空気を圧縮するためのコン
プレッサ47と、このコンプレッサ47を駆動するモー
タ48と、空気回路部21にごみなどが侵入しないよう
にろ過するフィルタ49と、コンプレッサ47からの空
気圧を一定に保つためのレギュレータ46がある。
【0029】なお、ピストンの位置を検出するピストン
位置センサ53は、必ずしもラックおよびピニオンから
なる機械的な駆動による検出をしなくてもよく、例え
ば、シャフトに反射板などを設けてレーザ光線の反射光
を検出することにより非接触でピストンの位置を検出で
きるため位置検出するための機械損失を低減することが
できる。
【0030】また、電気回路部61は、図2のようなピ
ストン位置センサ53、第2圧力センサ43、第2圧力
センサ44および第3圧力センサ45で検出される信号
をディジタル信号に変換するためのA/D変換部62
と、このA/D変換部62により変換されたディジタル
信号にしたがって第1空気室27および第2空気室28
の空気圧を可変し電極チップ2によって最適に溶接でき
るようにピストン23を所望の位置に移動させる制御を
行うピストン位置制御手段である演算処理部63と、空
気圧を制御する場合のピストンのイナーシャなどのパラ
メータが記憶されている記憶部65と、上位制御装置1
2とデータ通信もしくは第1電磁バルブ37などに電磁
バルブを駆動させる信号を送信するインターフェース部
67と、第1排出用サーブバルブ35などの開閉を行う
ために演算処理部63からのディジタル信号をアナログ
信号に変換するD/A変換部69がある。
【0031】本装置は、以下のように動作する。
【0032】本装置の演算処理部63で行われる制御と
しては、シャフト29の先端部に設けられた電極チップ
2の位置を制御する位置決めモード、電極チップ2が被
溶接物3を加圧および開放する時の電極チップ2の速度
を制御する速度制御モード、電極チップ2が被溶接物3
を加圧する時の加圧力を制御する加圧力制御モード、最
大限に加圧または開放が行うときの全開加圧開放モード
およびこれらの処理の結果である第1空気室27と第2
空気室28の圧力差である圧力差指令値を処理し各サー
ボバルブに圧力差指令値になるような信号を分配する圧
力差指令分配制御がある。
【0033】図3は、演算処理部63で行われる制御の
フローチャートであり、上位制御装置12からの運転モ
ード信号が電気回路部61内のインターフェース部67
を経て演算処理部63に入力されることにより(S1)
位置決めモードの場合には(S2)、位置決めモードの
サブルーチン処理を行い(S3)、速度制御モードの場
合には(S4)、速度制御モードのサブルーチン処理を
行い(S5)、加圧力制御モードの場合には(S6)、
加圧力制御モードのサブルーチン処理を行い(S7)、
全開加圧開放モードの場合には(S8)、全開加圧開放
モードのサブルーチン処理を行い(S9)、最後に圧力
差指令分配制御のサブルーチン処理を行う(S10)。
【0034】また、これらの位置決めモード、速度制御
モードおよび加圧力制御モードには、演算処理部63で
制御のために演算されるパラメータが非線形の損失によ
り変動を補償すべく外乱オブザーバを用いている。例え
ば装置が理想的な状態で最適に溶接を行うときには、ロ
ボットアームの移動から被溶接物への加圧さらには溶接
に至までに演算処理部63で処理されるパラメータが最
適な値であるノミナル値として存在する。そして、外乱
オブザーバは、通常、抵抗溶接装置が溶接を行うときに
は、必ずノミナル値が存在するものと仮定し、抵抗溶接
装置が可動した場合の実際のパラメータとノミナル値を
比較し、このノミナル値との差を外乱と推定するもので
ある。また、外乱オブザーバを用いてパラメータの変動
を推定するには、外乱の侵入経路を設定する必要があ
る。
【0035】なお、本装置および本方法において、使用
環境温度が15〜35℃程度の範囲内であれば温度変化
による空気の粘度の変化は大きな非線形の外乱損失とな
らないので問題とならないため非線形の外乱として扱わ
ない。
【0036】以下、外乱の侵入経路を設定し外乱オブザ
ーバを求めると、
【0037】
【数1】
【0038】このときのシリンダの内部圧力の関係は、
【0039】
【数2】
【0040】また、サーボバルブを通過する空気の流量
Giは、サーボバルブの実行開口面積をSi、サーボバ
ルブの上流圧をPu、サーボバルブの下流圧をPdとす
ると、
【0041】
【数3】
【0042】
【数4】
【0043】となる。この系を線形化する。
【0044】ΔP=P1 −P2 、ΔS=S1 −S2 (2) 式−(3) 式に(5) 式を適用した結果は、
【0045】
【数5】
【0046】となる。但し、Psは供給側サーボバルブ
の元圧、Poは排気後の大気圧である。
【0047】これより本実施例の抵抗溶接装置の状態方
程式は、(1) 式、(6) 式より、
【0048】
【数6】
【0049】
【数7】
【0050】となり、この式をMATRIXx(マトリ
ックスエックス:米国のISI社製輸入代理店 住商エ
レクトロニクス(株))などの制御設計支援ツールに入
力し、空気の圧縮性などを補償した安定な系となるよう
な状態フィードバック係数をLQGもしくはH制御法
または極配置法などの手法により求める。また、手計算
にて状態フィードバック係数を求めても可。次に外乱を
推定する外乱オブザーバを求める。
【0051】外乱を含んだ拡大系は、
【0052】
【数8】
【0053】
【数9】
【0054】
【数10】
【0055】となる。これを用いて外乱オブザーバは以
下のようになる。
【0056】
【数11】
【0057】ここで、gd:オブザーバゲイン
【0058】
【数12】
【0059】以上のように求めた外乱オブザーバ81
は、図4のブロック線図のようにピストン位置センサ5
3からのディジタル変換後の位置検出信号P* を微分器
83aで微分することによりピストン23の速度V*
求め、さらにこのピストン23の速度V* を微分器83
bにて微分することによりピストン23の加速度a*
演算し、これにシャフト29を含めたピストン23のイ
ナーシャJを乗算器85aで乗算し慣性による損失であ
るピストン慣性損失T* を演算する。そして、ピストン
23の速度V* は、乗算器85bにより動摩擦係数bで
乗算しピストン23の摩擦による損失であるピストン摩
擦損失F* を演算する。一方、第1空気室27の空気圧
は、第1圧力センサ43で検出され、第2圧力センサ4
4で検出される第2空気室の空気圧により減算されて、
第1空気室27と第2空気室との差圧HN * として求め
られる。この差圧HN * は、乗算器85cによりシリン
ダ面積Sで乗算され、ピストン23に空気圧により印加
される力M* となる。したがって、外乱オブザーバ81
は、この力M* からピストン慣性損失T* およびピスト
ン摩擦損失F* をそれぞれ減算したものを非線形な外乱
損失G* であると推定する。
【0060】図5は、外乱オブザーバの制御を説明する
ためのフローチャートである。
【0061】ピストン23の位置フィードバックを微分
することによってピストン速度V*を演算し(S1
1)、ピストン速度V* をさらに微分することによって
ピストン加速速度a* を演算し(S12)、シャフト2
9を含むピストン23のイナーシャJを加速速度a*
乗算しピストン慣性損失T* を求めて(S13)、ピス
トン23の動摩擦係数bをピストン速度V* に乗算しピ
ストン摩擦損失F* を求める(S14)。そして、第1
空気室27および第2空気室の差圧HN * をシリンダ面
積Sで乗算しピストンに空気圧より印加される力M*
求めて(S15)、この力M* からピストン慣性損失T
* およびピストン摩擦損失F* をそれぞれ減算し非線形
な外乱損失G* を演算し(S16)、前述の位置制御モ
ード、速度制御モードおよび加圧力制御モード時に外乱
損失G* を補償し、最適なパラメータを得ることができ
る。
【0062】この外乱オブザーバ81を用いた位置決め
モード91は、図6のブロック線図のように位置決めモ
ード91を行うための信号である位置決めモード信号P
sが指令位置選択器93に入力されると、指令位置選択
器93が上位制御装置12からのピストンの位置の指令
位置データPD * が記憶されている演算処理部63内の
RAMから指令位置データPD * を読み込み、この指令
位置データPD * から実際のピストンの位置フィードバ
ック値であるP* を減算し、位置偏差PH* を演算し付
号記憶器95によってこの位置偏差PH* の付号mを記
憶すると共に、位置偏差PH* を乗算器97aにより位
置ゲインKpで乗算することによって位置偏差を速度に
変換し位置偏差速度Pa* を求める。そして、現在速度
aref* は、付号付加器94aにより付号付加器を付
加された後に前回の速度指令値が記憶されている速度指
令記憶器98からの前回の速度指令値と加算することに
よって加速速度Vaとなる。絶対値比較器99は、この
加速速度Va、ピストンの最高速度Vmax * に付号付加
器94bで付号を付加したVmax および前述の位置偏差
速度Pa* の絶対値を比較し、それぞれの絶対値の中か
ら最小の値のものを速度指令値Vref* とする。この
速度指令値Vref* は、図7(a) のような三角形を途
中で切り取ったような形になり、再び速度指令記憶器9
8で記憶され、位置偏差速度Pa* と加算されることに
よって減速速度Vdとする。また、速度指令値Vref
* は、乗算器96aにより差圧HN * に圧力差ゲインK
prを乗算しピストン摩擦損失F* を速度に変換したピ
ストン摩擦損失速度HG * 、ピストン速度V* に速度ゲ
インKvを乗算しピストン慣性損失T* を速度に変換し
たピストン慣性損失速度VG * および外乱損失G* に外
乱補償ゲインKdを乗算し外乱損失G* を速度に変換し
た外乱損失速度Gr* で減算されて圧力差指令値Hre
* となる。したがって、本装置は、電極チップ2の位
置決めに際して、この圧力差指令値Href* になるよ
うに演算処理部63からの信号をD/A変換部69を介
して第1排出用サーボバルブ35、第1供給用サーボバ
ルブ36、第2排出用サーボバルブ38および第2供給
用サーボバルブ39に送信し、第1空気室27および第
2空気室28の空気圧の調整し電極チップ2をハンチン
グなどを起こさずに位置決めすることができるので溶接
作業にかかる時間を短縮することができる。
【0063】図8は、位置決めモードのサブルーチンを
説明するためのフローチャートである。
【0064】演算処理部63内部のRAMに記憶されて
いる上位制御装置12からの指令位置データPD * をピ
ストン位置センサ53にて検出するピストン23の位置
フィードバック値P* で減算し位置偏差PH* を求めて
(S21)、この位置偏差PH* に位置ゲインKpを積
算し位置偏差速度Pa* を演算する(S22)。現在の
ピストン23の速度aref* から前回のピストン23
の速度を減算しピストン23の加速速度Vaを演算し
(S23)、位置偏差速度Pa* 、加速速度Vaおよび
最高速度Vmax のそれぞれの絶対値を比較し、最小値を
速度指令値Vref* とする(S24)。この速度指令
値Vref* に位置偏差速度Pa* を加算し減速速度V
dを演算する(S25)。速度に変換したピストン摩擦
損失速度HG * 、ピストン慣性損失速度VG * および外
乱損失速度Gr* を速度指令値Vref* から減算した
ものを圧力差指令値Href* とする(S26)。
【0065】また、外乱オブザーバ81を用いた速度制
御モード101は、図9のブロック線図のように速度制
御モード101を行うための信号である速度制御モード
信号Vsが指令速度選択器102に入力されると、指令
速度選択器102が上位制御装置12からのピストン2
3の速度の指令速度データVD * が記憶されている演算
処理部63内のRAMから指令速度データVD * を読み
込み、この指令速度データVD * から外乱オブザーバ8
1で演算される実際のピストン23の位置フィードバッ
ク値であるV* を減算し、速度偏差VH * を演算し付号
記憶器103によってこの速度偏差VH * の付号mを記
憶すると共に、速度偏差VH * を絶対値器104より絶
対値化して速度偏差絶対値|VH * |を求める。絶対値
比較器105は、ピストン23の現在速度aref*
よび速度偏差絶対値|VH * |の絶対値を比較し、それ
ぞれの絶対値の中から最小の値のものを速度指令値Vc
*とし、さらに前述の速度偏差絶対値|VH * |を加算
することによって速度偏差Vp* とする。また、速度指
令値Vc* は、付号付加器107で付号付加器を付加さ
れて前回の速度指令と加算された後に速度指令記憶器1
06で記憶されると共に、乗算器108aにより差圧H
N * に圧力差ゲインKprを乗算しピストン摩擦損失F
* を速度に変換したピストン摩擦損失速度HG * および
外乱損失G*に外乱補償ゲインKdを乗算し外乱損失G
* を速度に変換した外乱損失速度Gr* で減算されて圧
力差指令値Href* となる。したがって、本装置は、
電極チップ2の移動に際して、この圧力差指令値Hre
* になるように演算処理部63からの信号をD/A変
換部69を介して第1排出用サーボバルブ35、第1供
給用サーボバルブ36、第2排出用サーボバルブ38お
よび第2供給用サーボバルブ39に送信し、第1空気室
27および第2空気室28の空気圧の調整するので電極
チップ2の移動を最適速度にて無駄なく行うことがで
き、電極チップ2の移動に伴う時間を短縮できるので溶
接作業にかかる時間を短縮することができる。
【0066】図10は、速度制御モードのサブルーチン
を説明するためのフローチャートである。
【0067】演算処理部63内部のRAMに記憶されて
いる上位制御装置12からの指令速度データVD * を外
乱オブザーバ81にて演算するピストン23の速度フィ
ードバック値V* で減算し、さらに絶対値化して速度偏
差絶対値|VH * |を求めて(S31)、この速度偏差
絶対値|VH * |と現在速度をaref* の絶対値を比
較し、最小値を速度指令値Vc* とする(S32)。こ
の速度指令値Vc* に速度偏差絶対値|VH * |を加算
し速度偏差Vp* を演算する(S33)。前回の速度指
令値、速度に変換したピストン摩擦損失速度HG * およ
び外乱損失速度Gr* を速度指令値Vc* から減算した
ものを圧力差指令値Href* とする(S34)。
【0068】そして、外乱オブザーバ81を用いた加圧
力制御モード111は、図11のブロック線図のように
加圧力制御モード111を行うための信号である加圧力
制御モード信号Bsが指令圧力選択器112に入力され
ると、指令圧力選択器112が上位制御装置12からの
ピストン23の加圧力の指令圧力データBD * が記憶さ
れている演算処理部63内のRAMから指令圧力データ
BD * を読み込む。比較器115は、この指令圧力デー
タBD * とBmax を比較し、いずれか最小の値のものを
圧力指令値Bc* とする。この圧力指令値Bc* は、図
7(b) のような電極チップ2による加圧もしくは開放の
ために正負の値を有するグラフになり、さらに前述の指
令圧力データBD * を加算することによって指令圧力B
ref*とする。この指令圧力Bref* は、乗算器1
17により外乱損失G* に外乱補償ゲインKdを乗算し
外乱損失G* を速度に変換した外乱損失速度Gr* で減
算されて圧力差指令値Href* となる。したがって、
本装置は、電極チップ2の加圧に際して、この圧力差指
令値Href* になるように演算処理部63からの信号
をD/A変換部69を介して第1排出用サーボバルブ3
5、第1供給用サーボバルブ36、第2排出用サーボバ
ルブ38および第2供給用サーボバルブ39に送信し、
第1空気室27および第2空気室28の空気圧の調整す
るので電極チップ2の加圧力を最適にすることができ、
溶接失敗による被溶接物3の穴あきなどがなくなり溶接
の品質を向上させることができる。
【0069】図12は、加圧力制御モードのサブルーチ
ンを説明するためのフローチャートである。
【0070】演算処理部63内部のRAMに記憶されて
いる上位制御装置12からの指令速度データBD * を最
大圧力Bmax * と比較し、最小値を圧力指令値Bc*
し(S41)、この圧力指令値Bc* に指令圧力データ
BD * を加算し指令圧力Bref* を演算する(S4
2)。速度に変換した外乱損失速度Gr* を圧力指令値
Bc* から減算したものを圧力差指令値Href* とす
る(S43)。
【0071】全開加圧開放モード121は、図13のブ
ロック線図のように全開加圧信号Vk* が全開加圧開放
モード設定器123に入力すると、演算処理部63がイ
ンターフェース部67を通して、第1電磁バルブ37に
第1電磁バルブ37のa接点駆動信号Vk1aを入力し
第1電磁バルブ37からレギュレータ46で調整する空
気圧を直接、第1空気室27に加圧すると共に、第2電
磁バルブ41に第2電磁バルブ41のb接点駆動信号V
k2bを入力し第2空気室28内の空気を第2電磁バル
ブ41に介して外部へ排出することにより電極チップ2
を最大速度および最大加圧力で被溶接物3に印加する。
また、全開加圧開放モード121は、全開開放信号Ve
* が全開加圧開放モード設定器123に入力すると、演
算処理部63がインターフェース部67を通して、第1
電磁バルブ37に第1電磁バルブ37のb接点駆動信号
Ve1bを入力し第1空気室27内の空気を第1電磁バ
ルブ37に介して外部へ排出すると共に、第2電磁バル
ブ41に第2電磁バルブ41のa接点駆動信号Ve2a
を入力し第2電磁バルブ41からレギュレータ46で調
整する空気圧を直接、第2空気室28に加圧することに
より電極チップ2を最大速度で被溶接物3から開放する
ことができる。
【0072】なお、全開加圧開放モードには、第1排出
用サーボバルブ35、第1供給用サーボバルブ36、第
2排出用サーボバルブ38および第2供給用サーボバル
ブ39を全て閉じてもよいし、全開加圧時は、第1排出
用サーボバルブ35を閉、第1供給用サーボバルブ36
を開および第2排出用サーボバルブ38を開、第2供給
用サーボバルブ39を閉にし、全開開放時は、第1排出
用サーボバルブ35を閉、第1供給用サーボバルブ36
を開および第2排出用サーボバルブ38を開、第2供給
用サーボバルブ39を閉にすることによってバルブ全体
の開口面積を大きくし通気損失を減らし電極チップ2の
移動速度および加圧力などより効果的にすることができ
る。
【0073】図14は、全開加圧開放モードのサブルー
チンを説明するためのサブルーチンである。
【0074】全開加圧の場合には(S51)、全開加圧
信号Vk* を第1電磁バルブ37のa接点駆動信号Vk
1aおよび第2電磁バルブ41のb接点駆動信号Vk2
bとしてそれぞれ第1電磁バルブ37および第2電磁バ
ルブ41に送信し(S52)、第1空気室27をレギュ
レータ46で調整する空気圧で直接に加圧し第2空気室
28の空気を急速に外部に排出する。そして、全開開放
の場合には(S51)、全開開放信号Ve* を第1電磁
バルブ37のb接点駆動信号Ve1bおよび第2電磁バ
ルブ41のa接点駆動信号Ve2aとしてそれぞれ第1
電磁バルブ37および第2電磁バルブ41に送信し(S
53)、第1空気室27の空気を急速に外部に排出し第
2空気室28の空気をレギュレータ46で調整する空気
圧で直接に加圧する。
【0075】位置決めモード91、速度制御モード10
1および加圧力制御モード111により求められた圧力
差指令値Href* は、図15のブロック線図のような
圧力差指令分配制御を行う圧力差指令分配部131によ
り処理されて第1供給用サーボバルブ36、第1排出用
サーボバルブ35、第2供給用サーボバルブ39および
第2排出用サーボバルブ38を駆動し第1空気室27お
よび第2空気室28の空気圧が圧力差指令値Href*
になるような信号となる。したがって、圧力差指令値H
ref* は、極性比較器132aにより極性が判定さ
れ、正の時つまり電極チップ2により被溶接物3を加圧
する場合には、除算器133aにより圧力差指令値Hr
ef* を第3圧力センサ45によって検出する元圧H3
で除算され第1空気室供給信号Hk1となる。また、圧
力差指令値Href* は、第1圧力センサ43で検出さ
れる第1空気室27の空気圧フィードバック値H1*
減算し極性比較器132bにより正の場合には第1空気
室27の空気を排出するための第1空気室排出信号He
1となる。そして、第1空気室供給信号Hk1および第
1空気室排出信号He1は、演算処理部63からD/A
変換部69を介してそれぞれ第1供給用サーボバルブ3
6と第1排出用サーボバルブ35に入力され、第1空気
室27および第2空気室28の空気圧差が圧力差指令値
Href* になるように第1空気室27の空気圧を調整
する。一方、圧力差指令値Href* により第2空気室
28の空気圧を最適にする指令を生成するためのバルブ
駆動指令発生器135aに入力される圧力差指令値Hr
ef* は、バルブ駆動指令発生器135aにより第2供
給用サーブバルブ39を閉じるためのバルブ遮断信号H
close 2および第1空気室27および第2空気室28の
空気圧差が圧力差指令値Href* になるように第2空
気室28の空気圧を調整するための第2バルブ調整信号
Hopen2となる。そして、バルブ遮断信号Hclose 2信
号および第2バルブ調整信号Hopen2は、演算処理部6
3からD/A変換部69を介してそれぞれ第2供給用サ
ーボバルブ39と第2排出用サーボバルブ38に入力さ
れ、第1空気室27および第2空気室28の空気圧差が
圧力差指令値Href* になるように第2空気室28の
空気圧を調整する。
【0076】また、圧力差指令値Href* は、極性比
較器132aにより極性が判定され、負の時つまり電極
チップ2を被溶接物3から開放する場合には、圧力差指
令値Href* の付号が付号反転器137により反転さ
れた後に除算器133bにより第3圧力センサ45によ
って検出する元圧H3 で除算され第2空気室供給信号H
k2となる。また、圧力差指令値Href* は、第2圧
力センサ44で検出される第2空気室28の空気圧フィ
ードバック値H2* を減算し極性比較器132cにより
正の場合には第2空気室28の空気を排出するための第
2空気室排出信号He2となる。そして、第2空気室供
給信号Hk2および第2空気室排出信号He2は、演算
処理部63からD/A変換部69を介してそれぞれ第2
供給用サーボバルブ39と第2排出用サーボバルブ38
に入力され、第1空気室27および第2空気室28の空
気圧差が圧力差指令値Href* になるように第2空気
室28の空気圧を調整する。一方、圧力差指令値Hre
* により第1空気室27の空気圧を最適にする指令を
発生するためのバルブ駆動指令発生器135bに入力さ
れる圧力差指令値Href* は、バルブ駆動指令発生器
135bにより第1供給用サーブバルブ36を閉じるた
めのバルブ遮断信号Hclose 1および第1空気室27お
よび第2空気室28の空気圧差が圧力差指令値Href
* になるように第1空気室27の空気圧を調整するため
の第1バルブ調整信号Hopen1となる。そして、バルブ
遮断信号Hclose 1信号および第1バルブ調整信号Hop
en1は、演算処理部63からD/A変換部69を介して
それぞれ第1供給用サーボバルブ36と第1排出用サー
ボバルブ35に入力され、第1空気室27および第2空
気室28の空気圧差が圧力差指令値Href* になるよ
うに第1空気室27の空気圧を調整する。
【0077】図16は、圧力差指令分配制御の処理のサ
ブルーチンを説明するためのフローチャートである。
【0078】圧力差指令値Href* が入力されると
(S61)、圧力差指令値Href*の極性が正の場合
には(S62)、圧力差指令値Href* を元圧H3で
除算し第1空気室供給信号Hk 1を演算し(S63)、
圧力差指令値Href* で第1空気室空気圧フィードバ
ック値H1* で減算し値が正の時には第1空気室排出信
号He1を演算する(S64)。そして、第2供給用サ
ーボバルブ38を閉じるための遮断信号Hclose 2(S
65)および第1空気室と第2空気室との圧力差が圧力
差指令値Href* になるように調整するための第2バ
ルブ調整信号Hopen2を生成し(S66)、第1空気室
供給信号Hk 1を第1供給用サーボバルブ36へ、第1
空気室排出信号He1を第1排出用サーボバルブ35
へ、遮断信号Hclose 2を第2供給用サーボバルブ39
へ、第2バルブ調整信号Hopen2を第2排出用サーボバ
ルブ38へそれぞれ送信する(S67)。また、圧力差
指令値Href* の極性が負の場合には(S62)、圧
力差指令値Href* の付号を反転した後に(S6
8)、元圧H3で除算し第2空気室供給信号Hk 2を演
算し(S69)、圧力差指令値Href* で第2空気室
空気圧フィードバック値H2* で減算し値が正の時には
第2空気室排出信号He2を演算する(S70)。そし
て、第1供給用サーボバルブ36を閉じるための遮断信
号Hclose 1(S71)および第1空気室と第2空気室
との圧力差が圧力差指令値Href* になるように調整
するための第1バルブ調整信号Hopen1を生成し(S7
2)、第2空気室供給信号Hk 2を第2供給用サーボバ
ルブ39へ、第2空気室排出信号He2を第2排出用サ
ーボバルブ38へ、遮断信号Hclose 1を第1供給用サ
ーボバルブ36へ、第1バルブ調整信号Hopen1を第1
排出用サーボバルブ35へそれぞれ送信する(S7
3)。
【0079】
【0080】
【発明の効果】 本発明の抵抗溶接装置は、ピストンの位
置をピストン位置検出手段で検出して、ピストン位置制
御手段が、これらによって検出した空気圧およびピスト
ン位置からピストンが移動するときの非線形損失を算出
して、この非線形損失を補償するように、前記第1空気
排出手段、前記第1空気供給手段、前記第2空気排出手
段、および前記第2空気供給手段を制御することにより
前記第1空気室および前記第2空気室の圧力を制御する
ので、電極チップの加圧力を正確に最適にできるために
被溶接物の穴あきなどがなくなり溶接の品質を向上させ
ることができる。
【0081】本発明の抵抗溶接方法は、空気圧変動など
の非線形の損失を演算して、これを補償し、ピストンに
かかる空気圧を調整することにより、電極チップによる
被溶接物への加圧力または電極チップによる被溶接物か
らの開放に必要な力が得られるようにピストンの位置を
正確に速やかに移動させることができるので溶接作業時
間が短縮されると共に、電極チップの加圧力を正確に最
適にできるために被溶接物の穴あきなどがなくなり溶接
の品質を向上させることができる。
【0082】本発明の抵抗溶接方法は、空気圧変動など
の非線形の損失を演算して、これを補償し、ピストンに
かかる空気圧を調整することにより、電極チップを被溶
接物へ移動または電極チップを被溶接物から移動させる
場合にピストンの移動の速度を正確に所望の速度で移動
させることができるので溶接作業時間が短縮される。
【0083】本発明の抵抗溶接方法は、空気圧変動など
の非線形の損失を演算して、これを補償し、ピストンに
かかる空気圧を調整することにより、電極チップで被溶
接物に加圧する場合に被溶接物にかかる加圧力を自在に
可変することで被溶接物の穴あきなどがなくなり溶接の
品質を向上させることができる。
【0084】
【0085】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の抵抗溶装置の空気圧回路部の構成を
説明するための図面である。
【図2】 本発明の抵抗溶接装置の電気回路部の構成を
説明するための図面である。
【図3】 本発明の抵抗溶接装置の制御を説明するため
のフローチャートである。
【図4】 本発明の抵抗溶接装置の外乱オブザーバを説
明するためのブロック線図である。
【図5】 本発明の抵抗溶接装置の外乱オブザーバの制
御を説明するためのフローチャートである。
【図6】 本発明の抵抗溶接装置の位置決めモードを説
明するためのブロック線図である。
【図7】 本発明の抵抗溶接装置内部で処理される速度
基準値および圧力指令値の変化を現すグラフである。
【図8】 本発明の抵抗溶接装置の位置決めモード処理
のサブルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。
【図9】 本発明の抵抗溶接装置の速度制御モードを説
明するためのブロック線図である。
【図10】 本発明の抵抗溶接装置の速度制御モード処
理のサブルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。
【図11】 本発明の抵抗溶接装置の位置決めモードを
説明するためのブロック線図である。
【図12】 本発明の抵抗溶接装置の位置決めモード処
理のサブルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。
【図13】 本発明の抵抗溶接装置の全開加圧開放モー
ドを説明するためのブロック線図である。
【図14】 本発明の抵抗溶接装置の全開加圧開放モー
ド処理のサブルーチンを説明するためのフローチャート
である。
【図15】 本発明の抵抗溶接装置の圧力差指令分配部
を説明するためのブロック線図である。
【図16】 本発明の抵抗溶接装置の圧力差指令分配制
御の処理のサブルーチンを説明するためのフローチャー
トである。
【図17】 本発明の抵抗溶接装置の圧力差指令分配制
御の処理のサブルーチンを説明するためのフローチャー
トである。
【図18】 従来の抵抗溶接装置の構成を説明するため
の図面である。
【符号の説明】
2…電極チップ、3…被溶接物、21…空気回路部、2
3…ピストン、25…シリンダ、27…第1空気室、2
8…第2空気室、29…シャフト、35…第1排出用サ
ーボバルブ、36…第1供給用サーボバルブ、37…第
1電磁バルブ、38…第2排出用サーボバルブ、39…
第2供給用サーボバルブ、41…第2電磁バルブ、53
…ピストン位置検出センサ、63…演算処理部、81…
外乱オブザーバ、91…位置決めモード、101…速度
制御モード、111…加圧力制御モード、121…全開
加圧開放モード、131…圧力差指令分配部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 11/11 520 B23K 11/24 340

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンによりシリンダ内の空間が第1
    空気室および第2空気室に区分され、前記ピストンおよ
    び前記シリンダを貫通させ前記ピストンの移動に伴い移
    動するように前記ピストンに固定されるシャフトと、当
    該シャフトの端部に設けられ、被溶接物を加圧し抵抗
    溶接するための電極チップとを有する抵抗溶接装置にお
    いて、 記第1空気室内の圧力を検出する第1空気圧検出手段
    と、前記 第1空気室の空気を排出する第1空気排出手段と、 記第1空気室に空気を供給する第1空気供給手段と、 記第2空気室内の圧力を検出する第2空気圧検出手段
    と、前記 第2空気室の空気を排出する第2空気排出手段と、 記第2空気室に空気を供給する第2空気供給手段と、 前記ピストンの位置を検出するピストン位置検出手段
    と、前記ピストン位置検出手段から得られるピストン位置、
    前記シャフトを含むピストンのイナーシャ成分、前記ピ
    ストンの摩擦係数、前記第1空気圧検出手段によって検
    出された前記第1空気室の圧力、および第2空気圧検出
    手段によって検出された前記第2空気圧の圧力から前記
    ピストンの移動の際に発生する非線形損失を算出して、
    当該非線形損失を補償するように、前記第1空気排出手
    段、前記第1空気供給手段、前記第2空気排出手段、お
    よび前記第2空気供給手段を制御することにより前記第
    1空気室および前記第2空気室の圧力を制御して前記ピ
    ストンを移動させる ピストン位置制御手段と、を有する
    ことを特徴とする抵抗溶接装置。
  2. 【請求項2】 ピストンによりシリンダ内の空間が第1
    空気室および第2空気室に区分され、前記ピストンおよ
    び前記シリンダを貫通させ前記ピストンの移動に伴い移
    動するように前記ピストンに固定されるシャフトと、当
    該シャフトの端部に設けられる被溶接物を加圧し抵抗
    溶接する電極チップと、前記第1空気室の空気圧を検出
    する第1空気圧検出手段と、前記第2空気室の空気圧を
    検出する第2空気圧検出手段と、前記ピストンの位置を
    検出するピストン位置検出手段と、を有する抵抗溶接装
    の制御方法であって、 前記ピストン位置検出手段から得られるピストン位置に
    基づき、前記ピストンの移動速度および加速度を算出す
    る段階と、 前記加速度と前記シャフトを含むピストンのイナーシャ
    成分から慣性損失を算出する段階と、 前記移動速度とピストンの摩擦係数から摩擦損失を算出
    する段階と、 前記第1空気圧検出手段によって検出された前記第1空
    気室の圧力および第2空気圧検出手段によって検出され
    た前記第2空気圧の圧力から前記ピストンに加えられて
    いる印加力を算出する段階と、 前記慣性損失、前記摩擦損失、および前記印加力から、
    前記ピストンの移動の際に発生する非線形損失を求める
    段階と、 前記非線形損失を補償し前記ピストンを所望の位置に移
    動させる段階と、を有することを特徴とする抵抗溶接方
    法。
  3. 【請求項3】 ピストンによりシリンダ内の空間が第1
    空気室および第2空気室に区分され、前記ピストンおよ
    び前記シリンダを貫通させ前記ピストンの移動に伴い移
    動するように前記ピストンに固定されるシャフトと、当
    該シャフトの端部に設けられる被溶接物を加圧し抵抗
    溶接する電極チップと、前記第1空気室の空気圧を検出
    する第1空気圧検出手段と、前記第2空気室の空気圧を
    検出する第2空気圧検出手段と、前記ピストンの位置を
    検出するピストン位置検出手段と、を有する抵抗溶接装
    の制御方法であって、 前記ピストン位置検出手段から得られるピストン位置に
    基づき、前記ピストンの移動速度および加速度を算出す
    る段階と、 前記加速度と前記シャフトを含むピストンのイナーシャ
    成分から慣性損失を算出する段階と、 前記移動速度とピストンの摩擦係数から摩擦損失を算出
    する段階と、 前記第1空気圧検出手段によって検出された前記第1空
    気室の圧力および第2空気圧検出手段によって検出され
    た前記第2空気圧の圧力から前記ピストンに加えられて
    いる印加力を算出する段階と、 前記慣性損失、前記摩擦損失、および前記印加力から、
    前記ピストンの移動の際に発生する非線形損失を求める
    段階と、 前記非線形損失を補償し前記ピストンを所望の速度で移
    動させる段階と、 を有する ことを特徴とする抵抗溶接方法。
  4. 【請求項4】 ピストンによりシリンダ内の空間が第1
    空気室および第2空気室に区分され、前記ピストンおよ
    び前記シリンダを貫通させ前記ピストンの移動に伴い移
    動するように前記ピストンに固定されるシャフトと、当
    該シャフトの端部に設けられる被溶接物を加圧し抵抗
    溶接する電極チップと、前記第1空気室の空気圧を検出
    する第1空気圧検出手段と、前記第2空気室の空気圧を
    検出する第2空気圧検出手段と、前記ピストンの位置を
    検出するピストン位置検出手段と、を有する抵抗溶接装
    の制御方法であって、 前記ピストン位置検出手段から得られるピストン位置に
    基づき、前記ピストンの移動速度および加速度を算出す
    る段階と、 前記加速度と前記シャフトを含むピストンのイナーシャ
    成分から慣性損失を算出する段階と、 前記移動速度とピストンの摩擦係数から摩擦損失を算出
    する段階とm、 前記第1空気圧検出手段によって検出された前記第1空
    気室の圧力および第2空気圧検出手段によって検出され
    た前記第2空気圧の圧力から前記ピストンに加えられて
    いる印加力を算出する段階と、 前記慣性損失、前記摩擦損失、および前記印加力から、
    前記ピストンの移動の際に発生する非線形損失を求める
    段階と、 前記非線形損失を補償し前記電極チップにより被溶接物
    を所望の加圧力で加圧させる段階と、 を有する ことを特徴とする抵抗溶接方法。
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