JP3183031B2 - セラミックス基板の製造方法 - Google Patents

セラミックス基板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックス基板の製造
方法に関し、より詳細には半導体素子(LSI、ICな
ど)等が搭載されて小型電子部品が構成され、通信機
器、コンピュータなどに使用されるセラミックス基板の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アルミナ粒子を主成分としたセラ
ミックス基板には、半導体素子(LSI、ICなど)等
が搭載されて小型電子部品が構成され、通信機器、コン
ピュータなどに使用されており、これらの製品の高速
化、高性能化、小型化、薄型化が急速に進められてきて
いる。また、前記高速化、高性能化、小型化、薄型化に
伴い、得られるセラミックス基板の導体パターンの微細
化及び導体パターンの寸法精度向上が要求されてきてい
る。
【0003】従来のこの種セラミックス基板の製造方法
の概略を説明する。まず、アルミナ粉末に焼結助剤、ブ
チラール樹脂、可塑剤、有機溶剤(キシレンなど)等の
添加剤を混合してスラリーを形成し、該スラリーを用い
てドクターブレード法により、グリーンシートを作製す
る。前記方法により得られたグリーンシートをそれぞれ
の目的と用途に応じた形態に加工するため、スルーホー
ルの形成や配線用の導体ペースト印刷等の加工を施し、
積層したものを焼成することにより前記セラミックス基
板を製造する。
【0004】該セラミックス基板の製造工程において作
製されたグリーンシートには、配線用の導体ペースト印
刷時に導体ペーストに含有される有機溶剤が浸透し、前
記ブチラール樹脂が前記有機溶剤に溶かされることによ
り膨潤する。この後、該有機溶剤が乾燥すると前記グリ
ーンシート内のセラミックス粒子の再配列が起こり前記
グリーンシートが収縮する。該収縮は前記グリーンシー
トの密度、厚み及び配線量が均一でないため収縮量のば
らつきを伴うこととなる。前記グリーンシートの収縮の
ばらつきに起因したスルーホール及び導体ペーストパタ
ーンの位置変動が発生すると、前記グリーンシートに形
成されたスルーホール及び導体ペーストパターンの適性
位置の確保が困難となる。また、前記グリーンシートを
積層すると、セラミックス基板中の上部のスルーホール
と下部の導体パターンにずれが起こり、断線あるいはシ
ョートし易いという問題があった。
【0005】そこで、ドクターブレード法などにより作
製されたグリーンシートに湯の温度30〜100℃、浸
漬時間2〜120分の条件による湯浴を施し、ブチラー
ル樹脂を構成する分子の分子間距離を近づけて収縮させ
た後、湯浴により含浸させた水分を熱乾燥により除去
し、得られたグリーンシートをそれぞれの目的と用途に
応じた形態に加工し、ラミネートしたものを焼成するこ
とにより前記セラミックス基板を作製する方法(特開平
3−237798号公報)が提案されている。前記方法
ではグリーンシートに湯浴を施し、予め収縮させること
によりその後の工程によって生じる収縮が低減されるの
で、収縮に起因するスルーホール及び導体ペーストパタ
ーンの位置変動、前記セラミックス基板中の上部のスル
ーホールと下部の導体パターンに生ずるずれが低減でき
るという特徴を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記方法にお
いては、実際には前記焼成時にグリーンシートの面内方
向及び厚さ方向にかなりの収縮が生じており、該収縮に
はグリーンシートの密度、厚み及び配線量の不均一に起
因した収縮量のばらつきが生じ、導体パターンの寸法精
度を確保することができないため、導体パターンの微細
化が困難であるという課題があった。
【0007】本発明はこのような課題に鑑み発明された
ものであって、導体ペースト印刷時の収縮を確実に低減
することができ、従ってセラミックス基板の導体パター
ンの微細化及び導体パターンの寸法精度の向上を図るこ
とができるセラミックス基板の製造方法を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るセラミックス基板の製造方法は、セラミ
ックスグリーンシートを所定の寸法に成形し、導体ペー
ストを印刷し、積層、焼成するセラミックス基板の製造
方法において、グリーンシートにプレス処理を施し、さ
らに前記グリーンシートの片面あるいは両面に溶剤を塗
布した後乾燥させる工程を少なくとも1回行い、この後
印刷工程を行うことを特徴としている。 (
【0009】
【作用】上記()の方法によれば、グリーンシートに
プレス処理を施すことにより、該グリーンシートの密度
を均一にすることが可能となり、収縮のばらつきが抑制
される。
【0010】
【0011】また、上記方法()によれば、さらに前
記プレス処理後のグリーンシートの片面あるいは両面に
溶剤を塗布した後乾燥させる工程を少なくとも1回行
い、該グリーンシートを予め収縮させた後に印刷工程を
行うので、印刷工程時に発生する収縮が低減される。
【0012】これらのことから、上記構成のセラミック
ス基板の製造方法()によれば、前記グリーンシート
に配線用の導体ペーストを印刷しても、セラミックス基
板中の上部のスルーホールと下部の導体パターンとの間
にはずれが発生することがなく、適性位置が確保され、
寸法精度を向上させることが可能となる。
【0013】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係るセラミックス
基板の製造方法の実施例及び比較例を説明する。まず、
アルミナを主成分とする参考例のセラミックス基板の製
造方法について説明する。このセラミックス基板は、図
1に示す作製方法により得ることができる。アルミナ粉
末100重量部に対し、焼結助剤(SiO2 、MgO
等)を10〜20重量部添加し、さらに水を加えボール
ミルで24時間粉砕混合し、乾燥させる。その後解砕
し、ブチラール樹脂5〜20重量部と、可塑剤(DB
P、DOA等)を2〜10重量部と、溶剤(キシレン)
を15〜40重量部添加し、ボールミルで混合し、スラ
リーとする。
【0014】その後、スラリーの脱泡を行い、ドクター
ブレード法を用いてこのスラリーをテープ成形し、この
後、60〜120℃の温度範囲で乾燥させる。その後、
20〜100℃の温度で10〜120kg/cm2 の圧
力を加え、プレスを行う。次に、0〜30℃の温度範囲
で、5〜60分間の水浴を行い、40〜120℃の温度
範囲で、5〜60分間の乾燥を行う工程を1〜5回行
い、グリーンシートを作製する。
【0015】前記方法により得られたグリーンシートを
カッターあるいは打ち抜き型により所望の形状に加工
し、さらに打ち抜き型等により所望の形状にスルーホー
ルを形成する。次に、配線用の導体ペースト印刷を施
し、所定枚数積層した後、グリーンシートを焼成し、セ
ラミックス基板を作製する。
【0016】図2は参考例においてグリーンシートに施
すプレス圧力の条件を変化させた場合の収縮率の変化を
示したグラフであり、比較例も併せて示してある。横軸
にプレス圧力(kg/cm2 )を、縦軸に収縮率(%)
をとっている。収縮率は120mm×120mmの面積
の基板を用い、配線用の導体ペーストの基板面積に対す
る被覆率を約40%に設定するべく前記基板に75mm
×75mmのベタ印刷を施し、この後収縮量を測定し、
算出した値である。
【0017】なお、プレス温度はブチラール樹脂に対す
る可塑剤の添加量によって決定する。すなわち図3に示
すように可塑剤を0〜20%添加した場合にブチラール
樹脂が軟化する温度は10〜90℃であり、ブチラール
樹脂が完全に軟化するように安全をみて20〜100℃
の温度範囲でプレス温度を設定した。
【0018】図2中の曲線A〜Dはそれぞれ(水浴+乾
燥)回数をパラメータにとっており、曲線Aは0回、B
は1回、Cは2回、Dは5回行った場合をそれぞれ示し
ている。図2から明らかなようにグリーンシートに施す
プレス圧力及び(水浴+乾燥)回数の収縮率に及ぼす影
響はEに示した領域で大きく、プレス圧力10〜120
kg/cm2 の範囲では前記グリーンシートに対して予
め十分な収縮を起こさせることができ、後の工程である
配線用の導体ペースト印刷時には安定して収縮を生じさ
せないということを確認することができた。また、10
kg/cm2 以下の圧力では効果が不安定であり、12
0kg/cm2 以上の圧力を加えてもほとんど効果はそ
れ以上良くならないということを確認することができ
た。また参考例に係る図2における曲線B〜Dと比較例
に係る図2における曲線Aとを比べた場合、明らかに
例のものの方が配線用の導体ペースト印刷前後での収
縮率が小さくなっており配線用の導体ペースト印刷の前
工程において予め確実に収縮していることがわかる。
【0019】図4は参考例でグリーンシートに施す(水
浴+乾燥)回数の条件を変化させた場合を示したグラフ
であり、比較例も併せて示してある。横軸に(水浴+乾
燥)回数を、縦軸に収縮率(%)をとっている。収縮率
は120mm×120mmの面積の基板を用い、配線用
の導体ペーストの基板面積に対する被覆率を約40%に
設定するべく前記基板に75mm×75mmのベタ印刷
を施し、この後収縮量を測定し、算出した値である。
【0020】図4中の曲線A〜Cはそれぞれプレス圧力
(kg/cm2 )をパラメータにとっており、曲線Aは
0kg/cm2 、Bは60kg/cm2 、Cは120k
g/cm2 の圧力を加えた場合をそれぞれ示している。
図4から明らかなようにグリーンシートに施す(水浴+
乾燥)回数の収縮に及ぼす影響は領域Fに示したように
(水浴+乾燥)回数1〜5回の範囲では前記グリーンシ
ートに対して予め十分な収縮を起こさせることができ、
後の工程である配線用の導体ペースト印刷時には安定し
て収縮を生じさせないということを確認することができ
た。また、5回以上ではほとんど効果はそれ以上良くな
らないということを確認することができた。また、参考
例に係る図4における曲線B及びCと比較例に係る図4
における曲線Aとを比べた場合、明らかに参考例のもの
の方が配線用の導体ペースト印刷前後での収縮率が小さ
くなっており、配線用の導体ペースト印刷の前工程にお
いて予め確実に収縮されていることがわかる。
【0021】このようにドクターブレード法を用いて作
製されたグリーンシートにプレス処理を施して密度を均
一にした後、さらに水につけた後に乾燥を行う工程を1
〜5回行い、予め十分収縮させておくことで導体ペース
ト印刷時に発生する収縮を低減することができる。この
ため、グリーンシートの密度、厚み及び配線量の不均一
に起因した収縮量のばらつきを生じることもなく、ペー
スト印刷時に発生するスルーホール及び導体ペーストパ
ターンの位置変動を確実に低減させることができる。ま
た、グリーンシートを積層した場合でもセラミックス基
板中の上部のスルーホールと下部の導体パターンとのず
れによる断線あるいはショートを低減することができ
る。このことからセラミックス基板の導体パターンの微
細化及び導体パターンの寸法精度向上を図ることができ
る。
【0022】次に、アルミナを主成分とする上記(
記載のセラミックス基板の製造方法について説明する。
このセラミックス基板は図5に示す作製方法により得る
ことができる。
【0023】最初にアルミナ粉末100重量部に対し、
焼結助剤(SiO2 、MgO等)を10〜20重量部添
加し、さらに水を加えボールミルで24時間粉砕混合
し、乾燥させる。その後解砕し、アクリル樹脂5〜10
重量部と、可塑剤(DBP、DBM等)を5〜10重量
部と、溶剤(キシレン)を60〜100重量部添加し、
ボールミルで混合し、スラリーとする。
【0024】その後、スラリーの脱泡を行い、ドクター
ブレード法を用いてこのスラリーをテープ成形し、この
後60〜120℃の温度範囲で乾燥させる。その後、2
0〜100℃の温度で10〜120kg/cm2 の圧力
を加え、プレスを行う。次に室温で、該グリーンシート
の片面あるいは両面に溶剤(キシレン)を0.01〜
0.1cc/cm2 塗布し、20℃〜100℃の温度範
囲で5〜60分間の乾燥を行う工程を1〜5回行い、グ
リーンシートを作製する。
【0025】前記方法により得られたグリーンシートを
カッターあるいは打ち抜き型により所望の形状に加工
し、さらに打ち抜き型等により所望の形状にスルーホー
ルを形成する。次に、配線用の導体ペースト印刷を施
し、所定枚数積層した後、グリーンシートを焼成し、セ
ラミックス基板を作製する。
【0026】図6はセラミックス基板の製造工程におけ
るドクターブレード法を示す模式図である。該ドクター
ブレード法によれば、脱泡を行ったスラリー61をスラ
リータンクからキャリアフィルム62上に流し、キャリ
アフィルム62とドクターブレード63の対面間距離を
変化させることにより該スラリー厚が制御される。本実
施例においては、ドクターブレード63に面するグリー
ンシート面64に前記溶剤(キシレン)を塗布した。
【0027】図7は実施例で溶剤(キシレン)の塗布回
数を変化させた場合のプレス後の溶剤塗布前後にグリー
ンシートの収縮率を示したグラフである。横軸に溶剤塗
布回数(回)を、縦軸に収縮率(%)をとっている。な
お、溶剤の塗布は片面(図6、64)に行い、プレス温
度は図1に示した参考例の場合と同様の方法で設定し、
収縮率はプレス処理を施した200mm×200mmの
面積のグリーンシートを用い、これらグリーンシートに
溶剤を塗布し、乾燥を行う工程を0〜6回行い、この後
における収縮量を測定し、算出した値である。
【0028】図7中の折れ線A〜Cはそれぞれプレス圧
力(kg/cm2 )をパラメータにとっており、折れ線
Aは10kg/cm2 、Bは50kg/cm2 、Cは1
20kg/cm2 の圧力を加えた場合をそれぞれ示して
いる。図7から明らかなようにグリーンシートに施す溶
剤塗布回数の該グリーンシートの収縮率に及ぼす影響を
みると、溶剤塗布回数0〜5回の範囲では回数を増すほ
ど収縮率も増し、その増加率はほぼ一定であり、図7に
おける折れ線A、B及びCを比較した場合、前記グリー
ンシートに施すプレス圧力(kg/cm2 )が大きいほ
ど予め収縮されている量も大きいので、後の工程である
溶剤塗布による収縮率は小さい。
【0029】また、溶剤塗布回数5回以上では収縮率の
増加率が減少し、前の工程であるプレス時の圧力差に対
する収縮率の差も減少する。
【0030】図8は溶剤塗布によるグリーンシートの収
縮率とその後の工程である導体ペースト印刷時における
収縮との関係を示したグラフである。横軸に溶剤塗布に
よる該グリーンシートの収縮率(%)を、縦軸にその後
の工程である導体ペースト印刷時における収縮率(%)
をとっている。
【0031】前記導体ペースト印刷時における収縮率は
溶剤塗布後における面積が120mm×120mmの基
板を用い、配線用の導体ペーストの基板面積に対する被
覆率を約40%にすべく前記基板に75mm×75mm
のベタ印刷を施し、この後収縮量を測定し、算出した値
である。
【0032】図8中の折れ線A〜Cはそれぞれプレス圧
力(kg/cm2 )をパラメータにとっており、折れ線
Aは10kg/cm2 、Bは50kg/cm2 、Cは1
20kg/cm2 の圧力を加えた場合をそれぞれ示して
いる。図8から明らかなように溶剤塗布による収縮率
0.6%以上の範囲では該グリーンシートに対して予め
十分な収縮を起こさせることができ、後の工程である配
線用の導体ペースト印刷時には安定して収縮を生じさせ
ないということを確認することができた。溶剤塗布によ
る収縮率0.6%未満では効果が不安定であり、また逆
に溶剤塗布による収縮率を1%以上生じさせても、ほと
んど効果はそれ以上良くならないということを確認する
ことができた。
【0033】また、図7、図8により、プレス圧力10
〜120kg/cm2 の範囲では、溶剤塗布回数2〜3
回で溶剤塗布による収縮率が約1%に達し、後の工程で
ある配線用の導体ペースト印刷時には安定して高い精度
で収縮を生じさせないということを確認することができ
た。
【0034】また、本実施例においては、片面にのみ溶
剤を塗布しており、両面に溶剤を塗布した場合、上記効
果がより一層確実なものとなる。
【0035】このようにドクターブレード法を用いて作
製されたグリーンシートにプレス処理を施して密度を均
一にした後、さらに前記グリーンシートの片面あるいは
両面に溶剤を塗布した後乾燥させる工程を少なくとも1
回行い、予め十分グリーンシートを収縮させておくこと
で導体ペースト印刷時に発生する収縮を高い精度で効果
的に低減することができる。このため、グリーンシート
の密度、厚み及び配線量の不均一に起因した収縮量のば
らつきを生じることもなく、ペースト印刷時に発生する
スルーホール及び導体ペーストパターンの位置変動を確
実に低減させることができる。また、グリーンシートを
積層した場合でも、セラミックス基板中の上部のスルー
ホールと下部の導体パターンとのずれによる断線あるい
はショートを低減することができる。このことからセラ
ミックス基板の導体パターンの微細化及び導体パターン
の寸法精度向上を図ることができる。
【0036】
【0037】
【発明の効果】 以上詳述したように 本発明に係る請求項
記載のセラミックス基板の製造方法にあっては、セラ
ミックスグリーンシートを所定の寸法に成形し、導体ペ
ーストを印刷し、積層、焼成するセラミックス基板の製
造方法において、グリーンシートにプレス処理を施し、
さらに前記グリーンシートの片面あるいは両面に溶剤を
塗布した後に乾燥を行う工程を少なくとも1回行い、予
め収縮させるのでペースト印刷時に発生する収縮を低減
させることができる。
【0038】以上より、本発明に係るセラミックス基板
の製造方法によれば、グリーンシートの密度、厚み及び
配線量の不均一に起因した収縮量のばらつきを生じるこ
ともなく、ペースト印刷時に発生するスルーホール及び
導体ペーストパターンの位置変動を確実に低減させるこ
とができる。また、前記グリーンシートを積層した場合
でもセラミックス基板中の上部のスルーホールと下部の
導体パターンとのずれによる断線あるいはショートを低
減することができる。このことからセラミックス基板の
導体パターンの微細化及び導体パターンの寸法精度向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例に係るセラミックス基板の製造方法を示
した図である。
【図2】参考例でグリーンシートに施すプレス圧力の条
件を変化させた場合を示したグラフである。
【図3】セラミックス基板の作製方法での可塑剤添加量
と軟化温度との関係を示すグラフである。
【図4】参考例でグリーンシートに施す(水浴+乾燥)
回数の条件を変化させた場合の収縮率の変化を示したグ
ラフである。
【図5】本発明に係るセラミックス基板の製造方法の実
施例を示した図である。
【図6】セラミックス基板の製造工程におけるドクター
ブレード法を示す模式的斜視図である。
【図7】実施例でプレス後のグリーンシートの片面に塗
布する溶剤の塗布回数を変化させた場合の収縮率の変化
を示したグラフである。
【図8】実施例で溶剤塗布による収縮率とその後の工程
である導体ペースト印刷による収縮率との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
61 脱泡処理後のスラリー 62 キャリアフィルム 63 ドクターブレード 64 ドクターブレードに面するグリーンシート面 65 キャリアフィルムに面するグリーンシート面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスグリーンシートを所定の寸
    法に成形し、導体ペーストを印刷し、積層、焼成するセ
    ラミックス基板の製造方法において、グリーンシートに
    プレス処理を施し、さらに前記グリーンシートの片面あ
    るいは両面に溶剤を塗布した後乾燥させる工程を少なく
    とも1回行い、この後印刷工程を行うことを特徴とする
    セラミックス基板の製造方法。
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