JP3182854U - 歩行補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で軽量、かつ安全で、摺り足でも躓かないように歩行できるように工夫した簡易な歩行補助具を提供する。
【解決手段】靴(履物)10の爪先部分10bの靴底(履物底)10aに装着する歩行補助具11である。靴底10aに設けられる接地用ゴム材13と、靴底10a側で転動可能に支持され、付勢材14で接地方向に付勢される転動部材15Aとを備えている。転動部材15Aは、靴底10aの持ち上げで接地用ゴム材13が地面から離れたときは、付勢材14の付勢力で接地用ゴム材13の下面よりも下方に移動する。転動部材15Aは、靴底10aの踏み下ろしで接地用ゴム材13が地面に接地したときは、付勢材14の付勢力に抗して接地用ゴム材13の下面に揃うように上方に移動する。
【選択図】図1

Description

本考案は、歩行補助具に関する。
従来、歩行補助具としては、図7に示すように、靴4に装着して、発電手段1で発電し、充電手段2に充電した電力で駆動される駆動手段(モータ)で、ローラ3を前進方向に回転させるようにしたものがある(特許文献1参照)。
これにより、地面5に接地したローラ3で靴4を歩行方向に前進させることで、高齢者や足の不自由な人等の歩行を補助するものである。
特開2000−140049号公報
しかしながら、発電手段1、充電手段2、駆動手段(モータ)等が必要で、高価になるうえ、重量も増加するという問題がある。また、歩行の意思が無い時でも、ローラ3が地面に接地していれば、駆動手段(モータ)でローラ3が前進方向に回転するおそれがあるから、危険であるという問題がある。
ところで、事故や病気等で足が持ち上がりにくく、摺り足での歩行を余儀なくされているような場合、靴底が地面に引っ掛かって躓きやすいことから、躓かないように歩行できる簡易な歩行補助具の開発が要望されている。
本考案は、前記要望に応えるためになされたもので、安価で軽量、かつ安全で、摺り足でも躓かないように歩行できるように工夫した簡易な歩行補助具を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本考案は、履物の爪先部分の履物底に装着する歩行補助具において、前記履物底に設けられる接地用ゴム材と、前記履物底側で転動可能に支持され、付勢材で接地方向に付勢される転動部材とを備え、前記転動部材は、前記履物底の持ち上げで前記接地用ゴム材が地面から離れたときは、前記付勢材の付勢力で前記接地用ゴム材の下面よりも下方に移動し、前記履物底の踏み下ろしで前記接地用ゴム材が地面に接地したときは、前記付勢材の付勢力に抗して前記接地用ゴムの下面に揃うように上方に移動するようになることを特徴とする歩行補助具を提供するものである。
本考案によれば、摺り足での歩行を余儀なくされている歩行者が履物底を踏み下ろしているときは、接地用ゴム材が地面に接地している。このとき、転動部材は、付勢材の付勢力に抗して接地用ゴム材の下面に揃うように上方に移動しているので、接地用ゴム材でしっかりと地面を踏みしめることができる。
ついで、一方の足を摺り足で歩行する際に、履物底を地面から僅かに持ち上げると、接地用ゴム材が地面から離れる。このとき、転動部材は、付勢材の付勢力で接地用ゴム材の下面よりも下方に移動して、地面に接地するので、摺り足で歩行するのに従って、地面との間で転動部材が転動することで、摺り足の状態でも躓かないように、足を前方へスムーズに踏み出すことができる。
その後、前方へ踏み出した足の履物底を踏み下ろすと、再び接地用ゴム材が地面に接地し、転動部材は上方に移動するので、踏み出した足の履物底の接地用ゴム材でしっかりと地面を踏みしめることができる。
このようにして、摺り足でも躓かないように、安全に歩行できるようになる。
また、履物の爪先部分の履物底に装着する歩行補助具としては、接地用ゴム材と、付勢材で接地方向に付勢される転動部材とで構成できるから、発電手段や駆動手段(モータ)等が不要な簡易な構成となり、きわめて安価で、かつ軽量に構成することができる。
さらに、歩行者が履物底を踏み下ろしているときは、接地用ゴム材が地面に接地し、転動部材が上方に移動することから、転動部材が転動するおそれがないので、安全性が格段に向上するようになる。
前記接地用ゴム材は、前記履物底に当たるベースプレートの下面の左右両側に取付けられ、前記付勢材は、前記接地用ゴム材で両端支持された撓み性のシャフト部材であり、前記転動部材は、前記シャフト部材に水平軸回りに転動自在に支持されたローラである構成とすることができる。
この構成によれば、接地用ゴム材をベースプレートの左右両側に取付けることで、バランスよく、しっかりと地面を踏みしめることができる。また、シャフト部材に転動自在に支持したローラで転動部材を構成し、撓み性のシャフト部材で付勢材を構成できるから、シンプルで安価な構成とすることができる。
前記シャフト部材の中間位置を保持し、前記ベースプレートで垂直軸回りに回転自在に支持されたセンターピンをさらに備え、前記ローラは、前記センターピンの左右両側の前記シャフト部材にそれぞれ転動自在に支持され、前記ベースプレートには、前記センターピンを中心とする円弧状のガイド孔が形成され、前記接地用ゴム材は、前記ガイド孔でガイドされるガイドピンを介して前記ペースプレートに取付けられている構成とすることができる。
この構成によれば、摺り足で真っ直ぐに足を前方に進められないこともあり、外回りの円弧を描きながら前方に進めることも多々ある。このような場合であっても、ローラと接地用ゴム材は、シャフト部材とともにセンターピンを中心として旋回可能であるから、外回りの円弧を描きながら前方に進めるような摺り足でも躓かないように、より安全に歩行できるようになる。
前記接地用ゴム材とローラとの間、および前記センターピンとローラとの間の前記シャフト部材には、各ローラを軸方向にセンタリングするコイルバネが縮装されている構成とすることができる。
この構成によれば、ローラを常にシャフト部材の定位置にセンタリングできるようになる。
前記ベースプレートの両端部に、平面視で後広がりの立ち上がり部を有し、この立ち上がり部に、履物の上部に巻き付けるバンドが取付けられている構成とすることができる。
この構成によれば、ベースプレートの立ち上がり部は、平面視で後広がりであるから、履物の爪先部分に嵌めたときに、狭幅部分が爪先部分の両側に密着するから、ベースプレートの左右方向が位置決めされる。同時に、歩行時にベースプレートが後方に抜け外れないように保持されるようになる。また、立ち上がり部に取付けたバンドを履物の上部に巻き付けると、歩行時にベースプレートが前方に抜け外れないように保持することができる。さらに、ベースプレートの立ち上がり部を平面視で後広がりとすれば、履物の爪先部分に着脱容易であるとともに、サイズが異なる履物に対する汎用性も向上するようになる。
前記ベースプレートの両端部に、巻き曲げ部を有し、この巻き曲げ部に、リング部材を内外方へ回動可能に嵌合して、このリング部材に、前記履物の上部に巻き付けるバンドが取付けられている構成とすることができる。
この構成によれば、サイズが大きい(例えば28cm)履物であれば、リング部材がほぼ直角位置に回動し、サイズが小さい(例えば20cm)履物であれば、リング部材がほぼ45度位置に内向き回動することで、サイズが大きく異なる履物(例えば20〜28cm)に対する汎用性がより向上するようになる。また、リング部材に取付けたバンドを履物の上部に巻き付けると、歩行時にベースプレートが前後方に抜け外れないように保持することができる。
前記接地用ゴム材は、履物の爪先部分の履物底のほぼ全幅に亘る幅に設定され、前記転動部材は、前記接地用ゴム材の穴部に、転動自在かつ上下移動可自在に嵌入されたボールであり、前記ボールは、前記付勢材で接地方向に付勢される構成とすることができる。
この構成によれば、接地用ゴム材を履物の爪先部分の履物底のほぼ全幅に亘る幅に設定することで、バランスよく、しっかりと地面を踏みしめることができる。また、接地用ゴム材の穴部に嵌入したボールで転動部材を構成し、バネ材若しくは弾性ゴム材で付勢材を構成できるから、シンプルで安価な構成とすることができる。しかも、ボールの転動方向は自由であるから、摺り足で、外回りの円弧を描きながら前方に進むような場合であっても、旋回機構は不要になる。
本考案によれば、安価で軽量、かつ安全で、摺り足でも躓かないように歩行できる簡易な歩行補助具となる。
本考案に係る歩行補助具を装着した靴であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は歩行補助具の略画的正面図である。 歩行補助具であり、(a)は平面図、(b)は靴底を持ち上げた時の背面図、(c)は靴底を踏み下ろした時の背面図である。 歩行補助具であり、(a)はローラと接地用ゴム材が左回り(反時計方向)に旋回した平面図、(b)はローラと接地用ゴム材が右回り(時計方向)に旋回した平面図である。 汎用性をより向上させる変形例の歩行補助具を装着した靴であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図4の歩行補助具であり、(a)は靴底を持ち上げた時の背面図、(b)は平面図である。 別実施形態の歩行補助具であり、(a)は平面図、(b)は靴底を持ち上げた時の背面図、(c)は靴底を踏み下ろした時の背面図、(d)は付勢材の変形例の背面図である。 背景技術の歩行補助具の側面図である。
以下、本考案を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、歩行補助具11を装着した靴(履物)10であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は歩行補助具11の略画的正面図である。図2は歩行補助具11であり、(a)は平面図、(b)は靴底(履物底)10aを持ち上げた時の背面図、(c)は靴底10aを踏み下ろした時の背面図である。
図1のように、歩行補助具11は、靴10の爪先部分10bの靴底10aに装着するものである。歩行補助具11は、基本的には、靴底10aに設けられる接地用ゴム材13と、靴底10a側で転動可能に支持され、付勢材14で接地方向に付勢される転動部材15(15A)とを備えている。
接地用ゴム材13は、靴底10aに当たる横長長方形状のベースプレート16の下面の左右両側に取付けられている。
ベースプレート16は、靴10の爪先部分10bの靴底10aのほぼ全幅に亘る幅に設定され、このベースプレート16の両端部には、平面視で後広がりの立ち上がり部16aを有し、各立ち上がり部16aには、長穴16bが形成されている。
各長穴16bにはバンド17がそれぞれ通されて係止され、図1(c)のように、各バンド17の端部17a,17bには、メカニカルファスナー17cが取付けられている。ここで、メカニカルファスナー17cとは、フック部とループ部とが対をなしている。そして、フック部とループ部を手で強く圧迫すると、相互に外れにくいように係止され、逆に、フック部とループ部とを手で強く引き剥がすと、係止が外れるものをいい、面ファスナーとも呼ばれている。
ベースプレート16を靴底10aに当てた状態で、バンド17の端部17a,17bを靴10の上部に巻き付け、メカニカルファスナー17cのフック部とループ部とを手で強く圧迫すると、フック部とループ部とが相互に外れにくいように係止される。これにより、ベースプレート16が靴10の爪先部分10bの靴底10aにワンタッチで装着されるようになる。
バンド17に代えて、左右の各長穴16bに紐をそれぞれ通して係止し、左右の紐を靴10の上部で結び付けることで、ベースプレート16を靴10の爪先部分10bの靴底10aに装着することもできる。
バンド17に代えて、左右の各長穴16bに伸縮性のゴムバンドの端部をそれぞれ通して係止し、このゴムバンドを引き延ばしながら、靴10の先端から上部に差し込むことで、ベースプレート16を靴10の爪先部分10bの靴底10aに装着することもできる。
ベースプレート16は、図2(b)(c)のように、隙間を隔てた上下2段に形成され、上段のベースプレート16(U)が靴底10aに当たるようになる。
円板状の接地用ゴム材13は、下段のベースプレート16(D)の下面の左右両側に取付けられている。接地用ゴム材13は、例えば耐摩耗ゴム製であり、接地面には滑り止め加工を施すことが好ましい。
撓み性のシャフト部材18が設けられ、このシャフト部材18は、接地用ゴム材13で両端支持されている。シャフト部材18は、例えば軸直角方向に撓み可能な金属製または硬質の合成樹脂製である。シャフト部材18は、その撓み力により、後述するローラ15Aを接地方向に付勢する付勢材14を兼ねている。
シャフト部材18は、下段のベースプレート16(D)で垂直軸回りに回転自在に支持されたセンターピン20で中間位置を保持されている。
センターピン20の左右両側のシャフト部材18には、転動部材15であるローラ15Aがそれぞれ水平軸回りに転動自在に支持されている。ローラ15Aは、例えば耐摩耗ゴム製、金属製または硬質の合成樹脂製である。
接地用ゴム材13とローラ15Aとの間、およびセンターピン20とローラ15Aとの間のシャフト部材18には、各ローラ15Aを軸方向にセンタリングするコイルバネ21が縮装されている。このコイルバネ21も軸直角方向に撓み可能である。コイルバネ21に代えて、シャフト部材18に撓み性のスリーブを嵌め込んで、各ローラ15Aをセンタリングすることもできる。
ローラ15Aは、図2(b)のように、靴底10aの持ち上げで(矢印a参照)接地用ゴム材13が地面5から離れたときは、シャフト部材(付勢材14)18の撓み力(付勢力)で接地用ゴム材13の下面よりも下方に移動するように設定されている。また、図2(c)のように、靴底10aの踏み下ろしで(矢印b参照)接地用ゴム材13が地面5に接地したときは、シャフト部材(付勢材14)18の撓み力(付勢力)に抗して接地用ゴム材13の下面に揃うように上方に移動するように設定されている。
下段のベースプレート16(D)の左右の端部付近には、センターピン20を中心とする円弧状のガイド孔16cがそれぞれ形成されている。左右の接地用ゴム材13は、各ガイド孔16cでガイドされるガイドピン22を介して下段のベースプレート16(D)に取付けられている。
前記のように歩行補助具11を構成すれば、摺り足での歩行を余儀なくされている歩行者は、歩行補助具11を、摺り足をする靴10の爪先部分10bの靴底10aに装着する。
そして、図2(c)のように、靴10の靴底10aを踏み下ろしているときは、接地用ゴム材13が地面5に接地している。このとき、転動部材15であるローラ15Aは、付勢材14を兼ねたシャフト部材18の撓み力(付勢力)に抗して接地用ゴム材13の下面に揃うように上方に移動しているので、接地用ゴム材13でしっかりと地面5を踏みしめることができる。
ついで、一方の足を摺り足で歩行する際に、図2(b)のように、靴底10aを地面5から僅かに持ち上げると、接地用ゴム材13が地面5から離れる。このとき、ローラ15Aは、シャフト部材18の撓み力で接地用ゴム材13の下面よりも下方に移動して、地面5に接地するので、摺り足で歩行するのに従って、地面5との間でローラ15Aが転動することで、摺り足の状態で躓かないように、足を前方へスムーズに踏み出すことができる。
その後、前方へ踏み出した足の靴底10aを踏み下ろすと、再び接地用ゴム材13が地面5に接地し、ローラ15Aは上方に移動するので、踏み出した足の靴底10aの接地用ゴム材13でしっかりと地面5を踏みしめることができる。
このようにして、摺り足でも躓かないように、安全に歩行できるようになる。
また、靴10の爪先部分10bの靴底10aに装着する歩行補助具11としては、接地用ゴム材13と、撓み力(付勢材)で接地方向に付勢されるローラ(転動部材15)15Aとで構成できるから、発電手段や駆動手段(モータ)等が不要な簡易な構成となり、きわめて安価で、かつ軽量に構成することができる。
さらに、歩行者が靴底10aを踏み下ろしているときは、接地用ゴム材13が地面5に接地し、ローラ15Aが上方に移動することから、ローラ15Aが転動するおそれがないので、安全性が格段に向上するようになる。
また、接地用ゴム材13を下段のベースプレート16(D)の左右両側に取付けることで、バランスよく、しっかりと地面5を踏みしめることができる。さらに、シャフト部材18に転動自在に支持したローラ15Aで転動部材15を構成し、撓み性のシャフト部材18で付勢材14を構成できるから、シンプルで安価な構成とすることができる。
さらに、シャフト部材18をセンターピン20で保持し、ガイド孔16cのガイドピン22を介して接地用ゴム材13を下段のベースプレート16(D)に取付ければ、ローラ15Aと接地用ゴム材13は、シャフト部材18とともにセンターピン20を中心して旋回可能となる。ここで、センターピン20、シャフト部材18、ガイド孔16c、ガイドピン22等は旋回機構を構成する。
そして、摺り足で真っ直ぐに足を前方に進められないで、外回りの円弧を描きながら前方に進めるような場合であっても、ローラ15Aと接地用ゴム材13は、センターピン20を中心として旋回可能である。ここで、図3(a)は、ローラ15Aと接地用ゴム材13が左回り(反時計方向)に旋回した平面図、図3(b)は、ローラ15Aと接地用ゴム材13が右回り(時計方向)に旋回した平面図である。このように、ローラ15Aと接地用ゴム材13とが旋回可能であるから、外回りの円弧を描きながら前方に進めるような摺り足でも躓かないように、より安全に歩行できるようになる。
また、シャフト部材18に、各ローラ15Aをセンタリングするコイルバネ21を縮装することで、ローラ15Aを常にシャフト部材18の定位置にセンタリングできるようになる。
さらに、ベースプレート16の立ち上がり部16aは、平面視で後広がりであるから、靴10の爪先部分10bに嵌めたときに、狭幅部分W〔図2(a)参照〕が爪先部分10bの両側に密着するから、ベースプレート16の左右方向が位置決めされる。同時に、歩行時にベースプレート16が後方に抜け外れないように保持されるようになる。また、立ち上がり部16aに取付けたバンド17を靴10の上部に巻き付けると、歩行時にベースプレート16が前方に抜け外れないように保持することができる。さらに、ベースプレート16の立ち上がり部16aを平面視で後広がりとすれば、靴10の爪先部分10bに着脱容易であるとともに、サイズが異なる靴に対する汎用性も向上するようになる。なお、図1(b)に二点鎖線cで示すように、ベースプレート16の左右の各長穴16bに伸縮性のゴムバンドの端部をそれぞれ通して係止し、このゴムバンドを引き延ばしながら、靴10の踵10cに巻き止めることができる。これにより、ベースプレート16が前方に抜け外れないように確実に保持することができる。
前記実施形態では、ベースプレート16の両端部に、平面視で後広がりの立ち上がり部16aを一体形成したものであったが、サイズが大きく異なる靴(例えば20〜28cm)に対する汎用性をより向上させるタイプも望まれる。
図4は、汎用性をより向上させる変形例の歩行補助具11を装着した靴であり、(a)は平面図、(b)は側面図である。図5は、図4の歩行補助具であり、(a)は靴底を持ち上げた時の背面図、(b)は平面図である。
ベースプレート16の両端部に、円筒状の巻き曲げ部16dを一体形成するとともに、この巻き曲げ部16dに、側面視で四角枠状のリング部材25を内外方へ回動可能に嵌合して、このリング部材25にバンド17をそれぞれ通して係止する。
そして、前記実施形態と同様に、ベースプレート16を靴底10aに当てた状態で、バンド17の端部17a,17bを靴10の上部に巻き付け、メカニカルファスナー17cのフック部とループ部とを手で強く圧迫すると、フック部とループ部とが相互に外れにくいように係止される。これにより、ベースプレート16が靴10の爪先部分10bの靴底10aにワンタッチで装着されるようになる。
この場合、サイズが大きい(例えば28cm)靴10であれば、図5(a)の実線のように、リング部材25がほぼ直角位置に回動することで、ベースプレート16を装着することができる。
また、サイズが小さい(例えば20cm)靴10’であっても、図5(a)の二点鎖線のように、リング部材25がほぼ45度位置に内向き回動することで、ベースプレート16を装着することができる。
この変形例であれば、サイズが大きく異なる靴(例えば20〜28cm)に対する汎用性をより向上させることができる。また、リング部材25に取付けたバンド17を靴10,10’の上部に巻き付けると、歩行時にベースプレート16が前後方に抜け外れないように保持することができる。
前記実施形態は、付勢材14としてシャフト部材18を兼用し、転動部材としてローラ15Aを用い、ベースプレート16使用したものであったが、図6(a)〜(c)のように構成することもできる。
すなわち、ベースプレート16に代えて、接地用ゴム材13は、靴10の爪先部分10bの靴底10aのほぼ全幅に亘る幅に設定する。この接地用ゴム材13の両端部には、平面視で後広がりの立ち上がり部13aを形成し、各立ち上がり部13aには、前述のバンド17をそれぞれ通して係止する長穴13bをそれぞれ形成する。
接地用ゴム材13には、前述の各ローラ15Aの位置に対応させて、上段の大径穴と下段の小径穴とでなる2段の穴部13cを形成する。この穴部13cの大径穴に、転動部材15であるボール15Bを転動自在かつ上下移動可自在に嵌入する。ボール15Bは、小径穴で抜け出ないように保持される。この小径穴は、ボール15Bの頂部の曲率に合わせた円弧状であってもよい。接地用ゴム材13の上面には、ボール15Bを下方に付勢する付勢材14であるバネ材14Aを取付ける。
なお、図6(c)のように、バネ材14Aに代えて、穴部13cの大径穴の上部を封止するとともに、ボール15Bを下方に付勢する付勢材14として、弾性ゴム材14Bを取付けることもできる。
このように構成すれば、図6(b)のように、接地用ゴム材13を靴10の爪先部分の靴底10aのほぼ全幅に亘る幅に設定することで、バランスよく、しっかりと地面5を踏みしめることができる。
また、接地用ゴム材13の穴部13cに嵌入したボール15Bで転動部材15を構成し、バネ材14A若しくは弾性ゴム材14Bで付勢材14を構成できるから、シンプルで安価な構成とすることができる。
しかも、ボール15Bの転動方向は自由であるから、摺り足で、外回りの円弧を描きながら前方に進むような場合であっても、前述のような旋回機構は不要になる。
前記実施形態では、履物として靴を例にとったが、サンダル、スリッパ等の他の履物にも適用できることは言うまでもない。
5 地面
10,10’ 靴(履き物)
10a 靴底(履物底)
10b 爪先部分
11 歩行補助具
13 接地用ゴム材
13c 穴部
14 付勢材
14A バネ材(付勢材)
14B 弾性ゴム材(付勢材)
15 転動部材
15A ローラ(転動部材)
15B ボール(転動部材)
16 ベースプレート
16a 立ち上がり部
16b 長穴
16c ガイド孔
16d 巻き曲げ部
17 バンド
18 シャフト部材(付勢材)
20 センターピン
21 コイルバネ
22 ガイドピン
25 リング部材

Claims (7)

  1. 履物の爪先部分の履物底に装着する歩行補助具において、
    前記履物底に設けられる接地用ゴム材と、
    前記履物底側で転動可能に支持され、付勢材で接地方向に付勢される転動部材とを備え、
    前記転動部材は、前記履物底の持ち上げで前記接地用ゴム材が地面から離れたときは、前記付勢材の付勢力で前記接地用ゴム材の下面よりも下方に移動し、前記履物底の踏み下ろしで前記接地用ゴム材が地面に接地したときは、前記付勢材の付勢力に抗して前記接地用ゴムの下面に揃うように上方に移動するようになることを特徴とする歩行補助具。
  2. 前記接地用ゴム材は、前記履物底に当たるベースプレートの下面の左右両側に取付けられ、
    前記付勢材は、前記接地用ゴム材で両端支持された撓み性のシャフト部材であり、
    前記転動部材は、前記シャフト部材に水平軸回りに転動自在に支持されたローラであることを特徴とする請求項1に記載の歩行補助具。
  3. 前記シャフト部材の中間位置を保持し、前記ベースプレートで垂直軸回りに回転自在に支持されたセンターピンをさらに備え、
    前記ローラは、前記センターピンの左右両側の前記シャフト部材にそれぞれ転動自在に支持され、
    前記ベースプレートには、前記センターピンを中心とする円弧状のガイド孔が形成され、
    前記接地用ゴム材は、前記ガイド孔でガイドされるガイドピンを介して前記ペースプレートに取付けられていることを特徴とする請求項2に記載の歩行補助具。
  4. 前記接地用ゴム材とローラとの間、および前記センターピンとローラとの間の前記シャフト部材には、各ローラをセンタリングするコイルバネが縮装されていることを特徴とする請求項2または3に記載の歩行補助具。
  5. 前記ベースプレートの両端部に、平面視で後広がりの立ち上がり部を有し、この立ち上がり部に、前記履物の上部に巻き付けるバンドが取付けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の歩行補助具。
  6. 前記ベースプレートの両端部に、巻き曲げ部を有し、この巻き曲げ部に、リング部材を内外方へ回動可能に嵌合して、このリング部材に、前記履物の上部に巻き付けるバンドが取付けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の歩行補助具。
  7. 前記接地用ゴム材は、前記履物の爪先部分の前記履物底のほぼ全幅に亘る幅に設定され、
    前記転動部材は、前記接地用ゴム材の穴部に、転動自在かつ上下移動可自在に嵌入されたボールであり、
    前記ボールは、前記付勢材で接地方向に付勢されることを特徴とする請求項1に記載の歩行補助具。
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