JP3182723B2

JP3182723B2 - スクラップ用コンテナー

Info

Publication number: JP3182723B2
Application number: JP11203392A
Authority: JP
Inventors: 繁美古谷
Original assignee: 市川繁美
Priority date: 1992-03-21
Filing date: 1992-03-21
Publication date: 2001-07-03
Anticipated expiration: 2016-07-03
Also published as: JPH05262404A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、スクラップ用コンテ
ナーに関し、更に詳しくは鋼鉄スクラップ、解体家屋排
材、残土、家庭から排出される生ごみ等の廃棄物等を効
率的に収納してトラック等に載せて所要箇所に移送した
り、又は廃棄投了する観音開き扉を有する扉にフックを
設けたスクラップ用コンテナーに関する。

【０００２】

【従来の技術】前述の鋼鉄スクラップ、廃棄物等を収納
して所要箇所に移送したり、又は廃棄するため、従来各
種のスクラップ用コンテナーが提案されているが、構造
上本体の両端の各扉の一方が開閉出来ても、両扉の開閉
が不可能であり、所要トラック等に該スクラップ用コン
テナーを載せる場合も容易でなく、所要投棄箇所に運搬
後、該スクラップ用コンテナーを引上げて投了する場
合、扉にフックを設けたので該扉が変形したり、ずれた
りし、更にその投了作業には２人以上の作業員を必要と
し、しかも作業が危険を伴ない極めて困難であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前述の通り、従来のス
クラップ用コンテナーにより鋼鉄スクラップ、廃棄物等
を収納して所要箇所に移送し、フックで持上げて廃棄投
了する場合、特に扉にフックを設けた場合は、両側扉が
撓んだり、湾曲したりし、該スクラップ用コンテナーの
所要扉を開いて投了する際は勿論のこと、該スクラップ
用コンテナーを破損することが多い。

【０００４】

【発明が解決しようとする手段】この発明は、従来のス
クラップ用コンテナーが有する前述の欠陥を除去するも
ので、その要旨はＵ字形コンテナー本体の一端に開閉自
在に蝶着される通常の扉に対し、その他端に設けられる
観音扉を、第１観音開き扉及び該第１観音開き扉を補完
するような形状を有する第２観音開き扉とに分割し、負
荷を両側の該第１けた事によりその目的を達成するものである。

【０００５】

【実施例】この出願の特許請求の範囲の各請求項に記載
された発明を実施例について説明する。請求項１記載の
スクラップ用コンテナーの実施例に於て、所要の厚み、
長さ、幅、高さとを有する金属板でＵ字形本体１０を形
成する。該Ｕ字形本体１０の一端に公知の扉１２の一端
を開閉自在に蝶着する。

【０００６】該Ｕ字形本体１０の他端に、この発明に係
る観音開き扉２０の一方の扉２２を蝶着する。該一方の
扉２２は、その上縁に補強リブ２２ａを、その外周囲に
補強リブ２２ｂを、その湾曲部と底部とに補強リブ２２
ｃとを夫々設け、その上縁の蝶着端から他方の扉２４の
蝶着端方向略１／３の個所で下方に、全高さの略１／３
の個所まで垂直に延長する第１縦方向補強リブ２２ｄを
形成する。

【０００７】該第１縦方向補強リブ２２ｄの下端から他
方の蝶着端方向且つ斜め下方に下縁から全高さの略１／
３の個所まで延長する傾斜補強リブ２２ｅ、該傾斜補強
リブリブ２２ｅの下端から底部まで垂直に延長する第２
縦方向補強リブ２２ｆ及び該第２縦方向補強リブ２２ｆ
の下端から底部まで該外周囲補強リブ２２ｂ、該第２縦
方向補強リブ２２ｆと平行に第３縦方向補強リブ２２ｇ
を形成し、更に該傾斜補強リブ２２ｅを延長して該上縁
補強リブ２２ａへ傾斜補強リブ２２ｈを形成する。

【０００８】該Ｕ字形本体１０の他端に蝶着される他方
の扉２４は、該一方の扉２２を補完する形状を有する。
即ち該他方の扉２４の上縁に補強リブ２４ａを、その外
周囲に補強リブ２４ｂを、その湾曲部と底部とに補強リ
ブ２４ｃを夫々形成し、該一方の扉２２の該第１縦方向
補強リブ２２ｄに対応して接する端縁に第１縦方向補強
リブ２４ｄを、該傾斜補強リブ２２ｅに対応して接する
端縁に傾斜補強リブ２４ｅを、該第２縦方向補強リブ２
２ｆに対応して接する端縁に第２縦方向補強リブ２４ｆ
を形成し、該第２縦方向補強リブ２４ｆを縦上方向に延
長する補強リブ２４ｇを上縁まで形成し、該第２縦方向
補強リブ２４ｆを底板１４まで延長する傾斜補強リブ２
４ｈを形成する。

【０００９】該一方の扉２２の第１縦方向補強リブ２２
ｄには、それに対応する該他方の扉２４に設けたロック
・ボルト２６が貫通する透孔２２ｄ′を穿設し、同じく
該他方の扉２４にも該他方の扉２４に設けた該ロック・
ボルト２６が貫通する透孔２４ｄ′を穿設し、これら透
孔２２ｄ′と透孔２４ｄ′とを貫通してロック・ボルト
２６を設ける。

【００１０】該一方の扉２２の該第２縦方向補強リブ２
２ｆに隣接して垂直にロック・ボルト２６ａを設け、そ
れに対応する該Ｕ字形本体１０の底部１４から該一方の
扉２２の部分的に突設する嵌合部１４ａに該ロック・ボ
ルト２６ａの下端を貫通して該Ｕ字形本体１０の底面に
該一方の扉２２を固定とする。

【００１１】請求項２記載のスクラップ用コンテナーに
於て、該Ｕ字形本体１０の該底板１

【００１２】該他方の扉２４の上部近くで該Ｕ字形本体
１０の両端からの中心にフック３０を設け、該底板１４
にローラ１４ｃ、１４ｃを突設し、該Ｕ字形本体１０の
運搬を容易とする。

【００１３】

【発明の作用】この発明に係るスクラップ用コンテナー
１０に於て、該一方の扉２２と該他方の扉２４とを閉
じ、各ロック・ボルト２６、２６ａによりこれら扉同士
及びこれら扉を該コンテナー１０にロックし、鋼鉄スク
ラップ、解体家屋排材、残土、家庭から排出される生ご
み等の廃棄物等を効率的に収納する。

【００１４】該スクラップ用コンテナー１０を図６〜１
３に示す通り、観音開き扉２０のフック３０に所要トラ
ック４０のブーム４４の先端を下側から掛け、その底板
１４のローラ１４ｂ、１４ｂを介して該トラック４０の
荷台４２に載せる。次に所要箇所に運搬した該スクラッ
プ用コンテナー１０内のスクラップ等を投了する。

【００１５】該観音開き扉２０の該フック３０に該ブー
ム４４の先端を下側から掛けて持上げる場合、該観音開
き扉２０の該一方の扉２２と該他方の扉２４とは、該一
方の扉２２の該第１縦方向補強リブ２２ｄと該他方の扉
２４とに該ロック・ボルト２６を設け、又該一方の扉２
２の該第２縦方向補強リブ２２ｆに隣接して設けた該垂
直にロック・ボルト２６ａを、該Ｕ字形本体１０の該底
部１４の該嵌合部１４ａに該ロック・ボルト２６ａの下
端を貫通してロックするから、該両側の扉２２、２４と
は恰も一枚の扉を構成する様になる。

【００１６】あるから、該スクラップ用コンテナー１０内の負荷が均
一に分散される。即ち該一方の扉２２の上縁の長さがそ
の下縁の長さより短かく、梃の作用で下縁の長さの負荷
が該フック３０に伝わる。

【００１７】該一方の扉２２の該第１縦方向補強リブ２
２ｄ周辺の負荷を上縁を支点として抑え、該フック３０
に該スクラップ用コンテナー１０の負荷が加わった時、
両側の扉２２、２４とが上方に開こうとするが、該一方
の扉２２の該第２縦方向補強リブ２２ｆに隣接して垂直
に設けられた該ロック・ボルト２６ａが、該底板１４の
該嵌合部１４ａにロックされているから、該ロック・ボ
ルト２６ａが支点となり、図１に示す通り該一方の扉２
２の側端縁に接する該他方の扉２４の側端縁が押圧する
ので互いに力を相殺し合い、且つ前述の通り該一方の扉
２２と該他方の全に抑える。

【００１８】尚該スクラップ用コンテナー１０の両端上
部にも、嵌合部１０ａ，１０ａを夫々設け、両側の扉２
２、２４の対応箇所に設けたロック・ボルト２６、２６
を嵌合して該コンテナー１０にこれら扉を固定自在とす
る。

【００１９】

【発明の効果】前述の通り、該観音扉２０の左右の該扉
２２、２４は、該フック３０に負荷が架かれば架かるほ
ど、夫々のロック・ボルトを支点として互いに締め付け
合い、一体化し、該スクラップ用コンテナー１０の本来
の強度を発揮し、該コンテナー１０の着脱も容易とな
る。又この発明に係るスクラップ用コンテナー１０は、
構造上分割面に沿って補強リブを設け、該本体の両端の
各扉共に開閉自在としたから、所要箇所に可及的に近ず
けて観音扉２０を置く事が出来、所要トラック等に該ス
クラップ用コンテナーの搭載、引き下ろし、内容物の投
了も容易となる。

【００２０】しかも該スクラップ用コンテナー１０を引
上げて投了する場合、該扉２０に設けた該フック３０に
より、該扉２０が変形したり、ずれたりせず、更にその
投了作業には１人の作業員で充分であり、しかも作業に
危険を伴なはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るスクラップ用コンテナーの正面
図である。

【図２】図１の背面図である。

【図３】図１の観音扉を左右の扉に分割した正面図であ
る。

【図４】図１の観音扉を開いた状態を示す斜視図であ
る。

【図５】図１のＶ−Ｖ線拡大部分断面図である。

【図６】この発明に係るスクラップ用コンテナーをトラ
ック上に搭載する状態を示す側面略図である。

【図７】図６に示す状態からスクラップ用コンテナーを
トラック荷台上に部分的に搭載された状態を示す側面略
図である。

【図８】図７に示す状態からスクラップ用コンテナーを
トラック荷台上にほぼ搭載された状態を示す側面略図で
ある。

【図９】図８に示す状態からスクラップ用コンテナーを
トラック荷台上に完全に搭載された状態を示す側面略図
である。

【図１０】図９の左側面略図である。

【図１１】図９の背面図である。

【図１２】図１１に示すスクラップ用コンテナーをトラ
ック荷台から下ろす状態を示す側面略図である。

【図１３】図１２の右側面略図である。

【符号の説明】

１０・・・Ｕ字形本体；１２・・・公知の扉；１４・・・底板；１４ａ・・・ロック・ボルトの嵌合部；１４ｃ・・・ローラ；２０・・・この発明に係る観音開き扉；２２・・・一方の扉；２２ａ・・・上縁補強リブ；２２ｂ・・・外周囲補強リブ；２２ｃ・・・湾曲部と底部との補強リブ；２２ｄ・・・第１縦方向補強リブ；２２ｄ′・・・透孔；２２ｅ・・・傾斜補強リブ；２２ｆ・・・第２縦方向補強リブ；２２ｇ・・・第３縦方向補強リブ；２２ｈ・・・傾斜補強リブ；２４・・・他方の扉；２４ａ・・・上縁補強リブ；２４ｂ・・・外周囲補強リブ；２４ｃ・・・湾曲部と底部との補強リブ；２４ｄ・・・第１縦方向補強リブ；２４ｄ′・・・透孔；２４ｅ・・・傾斜補強リブ；２４ｆ・・・第２縦方向補強リブ；２４ｇ・・・縦上方向補強リブ；２４ｈ・・・傾斜補強リブ；２６、２６ａ・・・ロック・ボルト；３０・・・フック；４０・・・トラック；４２・・・荷台；４４・・・ブーム。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】所要厚み、長さ、幅、高さとを有する金属
板で形成したＵ字形本体と；該Ｕ字形本体の一端に開閉
自在に蝶着された通常の扉と；該Ｕ字形本体の他端に於
て、観音開き扉の一方の扉をその上縁でその蝶着端から
他方の扉の蝶着端方向略１／３の個所から下方に、全高
さの略１／３の個所まで垂直に延長する第１縦方向補強
リブ、該第１縦方向補強リブの下端から他方の蝶着端方
向且つ斜め下方に下縁から全高さの略１／３の個所まで
延長する傾斜補強リブ、該傾斜補強リブの下端から下縁
まで垂直に延長する第２縦方向補強リブ及び該第２縦方
向補強リブの下端から底板まで延長する第３縦方向補強
リブを有する第１観音開き扉と、該第１観音開き扉を補
完する形状を有し、該第１観音開き扉の該第１縦方向補
強リブに接する第１縦方向補強リブ、該第１観音開き扉
の該傾斜補強リブに接する傾斜補強リブ、該第１観音開
き扉の該第２縦方向補強リブに接する第２縦方向補強リ
ブとを有する第２観音開き扉と；該第２観音開き扉の上
端部近くに設けたフックと；該Ｕ字形本体の底板でその
両端近く長手方向に平行に設けられた補強リブと；該補
強リブの一端に夫々設けられたローラと；該第１観音開
き扉の該第１縦方向補強リブと、これに対応する該第２
観音開き扉の該第１縦方向補強リブとに設けられたロッ
ク・ボルトと；該第１観音開き扉の該第２縦方向補強リ
ブと底板とに設けられたロック・ボルトと；から成るス
クラップ用コンテナー。
【請求項２】許請求の範囲の請求項１記載のスクラップ用コンテナ
ー。
【請求項３】該第１観音開き扉と該第２観音開き扉との
周囲に夫々補強リブを形成し、且つ該第１観音開き扉が
該第２観音開き扉の側端に接する上部縦方向端に形成し
た第１垂直補強リブ、該第１垂直補強リブを該第１観音
開き扉の下端まで延長するように形成された第２垂直補
強リブ、該第１観音開き扉の該傾斜側縁に形成された第
１傾斜補強リブ、該第１傾斜補強リブを上端まで延長す
る様に形成した第２傾斜補強リブ、該傾斜補強リブの下
端から該第１観音開き扉の最下端まで垂直に延長して形
成された第３垂直補強リブ、該第２観音開き扉の側端で
該第１垂直補強リブに接する様に形成された該第１垂直
補強リブ、該第２観音開き扉の該傾斜側縁に形成した第
１傾斜補強リブ、該第１観音開き扉の該第３垂直補強リ
ブに接する様に形成された該第２垂直補強リブ、該第２
垂直補強リブを該第２観音開き扉の上端まで延長する様
に形成された第３垂直補強リブ、該第１傾斜補強リブを
下端まで斜め下方に延長する様に形成下第２傾斜補強リ
ブとを有する特許請求の範囲の請求項１記載のスクラッ
プ用コンテナー。