JP3182443U - 食品包装容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】合成樹脂フィルム製の四角錐体状の容器に被収納物を投入、密封するに際し、連続的に大量に処理できるものとした食品包装容器を提供する。
【解決手段】所定長さの筒状の袋素材の端部の開口部を、袋素材の筒方向に対してほぼ直交する方向に沿う第1,第2のシール閉塞辺部3,4によってシール閉塞することで三角錐体状の袋容器本体1となる食品包装容器とする。袋素材は第1,第2のシール閉塞辺部3,4の少なくともいずれか一方部位からの筒方向に沿って引き裂き可能な易開封性のフィルム基材によって形成する。袋素材を筒状とするときのフィルム基材における内側面には、ヒートシール性のシーラントフィルムを層状に積層する。第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位の少なくともいずれか一方には、易開封性の方向に深さ方向が対応している引き裂き案内溝5を切欠形成する。
【選択図】図1

Description

この考案は、内部に各種食材、食品を密封包装する四角錐形の食品包装容器に係り、充填収納する各種食品等を効率的に容器内に投入保持でき、収納・閉塞等の一連の作業を連続的に行なえることで生産効率を向上できるようにした食品包装容器に関する。
従来から、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等で例えばカット野菜、ミニトマトその他を店頭で販売するとき、例えばこれらは適当量でパック詰めされ、また外部から内部が視認できるようにした包装容器内に収納されて陳列棚、陳列台等に並べられて陳列されることで販売されている。その包装容器として、例えば特許文献1に示される包装体のように、透明フィルムで構成されたテトラパック(登録商標)と称される四角錐形の食品包装容器が使用されることがある。この包装体は、重ね合わせた四角形状のフィルム基材における対向する一対の2辺と、他の対向する2辺のうち1辺とが第1〜第3封止部により閉止され、残りの1辺が開口した袋体内に包装対象物を収納した状態で、前記第3封止部と略直交する第4封止部を設けることで前記開口を封止して形成される四面立体形状の包装体となし、前記第1および第2封止部は、熱シール線やミシン線等でなされる包装体の引き裂き用開封ガイドであり、前記第4封止部と交差する前記第1および第2封止部に沿って包装体を人為的に引き裂いて開封できるように形成して成る。
特許第4501034号公報
この特許文献1に係る包装体によると、内部に適当量のエアと共に包装対象物を密封するから、陳列時にランダムな状態で適当に積み重ねても包装対象物が乱雑になることもなく、外部から視認可能とするから商品そのものを美麗な状態となし得ることで訴求力ある商品イメージを保つことができる。ところが、この包装体によると、人為的な引き裂き開封構造とするために、その引き裂き用開封ガイドは、重ね合わせた四角形状のフィルム基材によって包装体を袋状に形成するときの袋体の辺を閉止する熱シール線、ミシン線等とするから、包装対象物を収納するときには袋体として予め形成されている必要がある。
そうすると、例えばカット野菜その他の包装対象物を包装体内に充填収納するとき、その包装体自体が1個毎で開封された状態で準備されなければならず、例えば大量に処理する場合には、包装対象物の投入箇所に開封状態のままの包装体を連続的に供給し、そして、その包装体の1個毎に包装対象物を投入する必要がある。ところが、包装体として、重ね合わせたフィルム基材である袋体素材の辺を熱シール等で閉止することで予め形成したものを用意し、しかも、それを投入作業場で開封させ、その開封状態の包装体を投入箇所まで搬送供給することになるから、その手間は面倒であり、またそれほど容易ではないばかりでなく、大量に処理する場合の作業効率の向上は期待することはできない。
そこでこの考案は上述したような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、その目的は、予め袋体を用意しておくことなく、その袋素材を筒状に形成しながら、互いに直交する方向から筒状体を上下でシール閉塞することで食品等を包装する容器として構成するとき、形成された筒状体の内部に包装対象物たる被収納物を投入することで、大量であっても連続して個別に処理でき、しかも、特定方向での易開封性あるフィルム基材を袋素材して使用し、しかも易開封方向を筒状体における筒方向に沿うものとしておくことで、包装収納後でもそのシール閉塞部位から破断開封可能にするのであり、こうすることで合成樹脂フィルム製の四角錐体状の容器に被収納物を投入、密封するに際し、連続的に大量に処理できるものとした食品包装容器を提供することにある。
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、後述する考案を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、所定長さの筒状の袋素材Pの端部における開口部それぞれを、袋素材Pの筒方向に対してほぼ直交し、かつ相互に直交する方向に沿う第1,第2のシール閉塞辺部3,4によってシール閉塞することで四角錐体状の袋容器本体1となっている食品包装容器において、袋素材Pは第1,第2のシール閉塞辺部3,4の少なくともいずれか一方部位からの筒方向に沿って引き裂き可能な易開封性のフィルム基材によって形成されていることを特徴とする。
袋素材Pのシール閉塞は、上下方向に沿って連続供給される袋素材Pの下方部位で第1シール閉塞辺部3によって、被収納物Fを投入後における袋素材Pの上方部位で第2シール閉塞辺部4によって形成することができる。
袋素材Pを筒状とするときのフィルム基材における内側面には、ヒートシール性のシーラントフィルムSを層状に積層して構成することができる。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位の少なくともいずれか一方には、易開封性の方向に深さ方向が対応している引き裂き案内溝5を切り欠き状に形成してあり、この引き裂き案内溝5は、第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のほぼ中央に位置決めして形成することができる。
袋素材Pにおける第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の間隔長さと、第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれの閉塞長さとはほぼ一致させてあることで構成することができる。
以上のように構成されたこの考案に係る食品包装容器にあって、被収納物Fが収納された袋容器本体1は、その第1,第2のシール閉塞辺部3,4のいずれかの縁部から、あるいはいずれかに形成してある例えば引き裂き案内溝5を起点として引き裂くと、その引き裂き方向は、袋容器本体1を形成しているフィルム基材における易開封方向に沿うことで、袋容器本体1を手指等による直接の破断作用で容易に開封させる。
袋容器本体1内に収納する被収納物Fは、連続供給されるフィルム基材自体を筒状に形成した後の筒状の袋素材Pにおける一方の開口部、例えばフィルム基材が上方から供給されるときの下方部位の開口部を第1シール閉塞辺部3によって閉塞することで袋容器本体1となった状態で投入させるのであり、筒状加工による容器形成、収納処理、閉塞処理等の一連の処理を可能にさせると同時に、個別の収納処理を連続して大量であっても円滑に処理させる。
フィルム基材の内側面に積層したシーラントフィルムSは、フィルム基材を供給するとき、これを筒状に丸めさせる治具である例えば筒成形型枠10の外側面における滑りによってスムーズに移動させ、筒状とする形成、第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のシール閉塞させるヒートシール処理の円滑性を向上させる。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のほぼ中央に位置決め形成した引き裂き案内溝5は、これを起点とする袋容器本体1自体の引き裂き開封操作を、袋容器本体1自体の易開封性方向に沿わせることで一層円滑にさせる。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の間隔である袋容器本体1自体の長さと、第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれの閉塞長さとをほぼ一致させることで、袋容器本体1は正四角錐体状となり、収納した被収納物Fの天地を問わずに多数で纏めさせて陳列展示させる。
この考案は以上説明したように構成されているため、従来のように予め袋体を用意しておくことなく、フィルム基材による袋素材を筒状に形成しながら、互いに直交する方向から筒状の袋素材を上下でシール閉塞することで食品等を包装する容器として構成するとき、形成された袋素材の内部に包装対象物たる被収納物Fを投入することで、容器形成と被収納物Fの収納とを同時的に行うことによって、大量であっても連続して個別に処理できる。しかも、特定方向での易開封性あるフィルム基材を袋素材して使用し、しかも易開封性による引裂方向を袋素材Pにおける筒方向に沿うものとしておくことで、包装収納後で開封するに際し、そのシール閉塞部位から破断開封可能にし、またこの破断開封によって舟形状を呈する容器としてそのままで使用可能にする。
すなわち、これはこの考案において、所定長さの筒状の袋素材Pの端部における開口部それぞれを第1,第2のシール閉塞辺部3,4によってシール閉塞することで四角錐体状の袋容器本体1となる食品包装容器となし、袋素材Pは第1,第2のシール閉塞辺部3,4の少なくともいずれか一方部位からの筒方向に沿って引き裂き可能な易開封性のフィルム基材によって形成されているからである。これにより、四角錐体状の袋容器本体1における第1,第2のシール閉塞辺部3,4からの引き裂き破断作用で、これを容易に開封でき、また、袋容器本体1の形成と共に被収納物Fの収納閉塞とを同時に処理できることで大量処理に好適である。
また、上下方向で連続供給される筒状となした袋素材Pの下方部位で第1シール閉塞辺部3によって、被収納物Fを投入後における袋素材Pの上方部位で第2シール閉塞辺部4によって袋容器本体1をシール閉塞して形成するから、連続供給される筒状の袋容器本体1の下方側の一端開口部を第1シール閉塞辺部3にて閉塞したときには袋状となって被収納物Fの投入、収納が可能となり、投入後での上方側の他端開口部を第2シール閉塞辺部4にて閉塞することで四角錐体状に形成できる。
筒状とする袋素材Pの内側面には、ヒートシール性のシーラントフィルムSを層状に積層してあるから、第1,第2のシール閉塞辺部3,4を熱シールにて閉塞形成するとき、易開封性のフィルム基材自体による熱シール形成の不完全性を解消でき、袋容器本体1のシール閉塞を確実にし、その密封性を維持できる。そればかりでなく、フィルム基材を連続供給しながら筒状に丸めるときの治具である筒成形型枠10の外側面での滑りを良好にし、フィルム基材の安定した連続供給を円滑にし、その閉塞、収納の各処理を迅速に行わせることができる。
袋容器本体1を閉塞している第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位には、袋容器本体1における易開封性の方向に深さ方向が対応している引き裂き案内溝5を切り欠き状に形成してあるから、この引き裂き案内溝5を起点としてこれの両側方向に沿って離反させることで、特別な開封用具を使用しなくても袋容器本体1を容易に切裂開封できる。また、この引き裂き案内溝5を、第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のほぼ中央に位置決めしておくことで、袋容器本体1を対称的に開封していわゆる舟形状を呈する容器となり、開封したままの状態で被収納物Fを喫食可能にしている。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の間隔である袋容器本体1自体の長さと、第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれの閉塞長さとはほぼ一致させてあるから、被収納物Fを収納した状態で袋容器本体1は正四角錐体状となり、透明なフィルム製の袋容器本体1とすることと相俟ち、収納した被収納物Fの天地を問わずに多数で纏めさせて陳列展示でき、被収納物Fを外部から視認させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。この考案は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
この考案を実施するための一形態を示す斜視図である。 同じく破断開封時の斜視図である。 同じく破断開封後で舟形容器状となる袋容器本体の斜視図である。 同じく袋素材としての易開封性合成樹脂フィルム材における易開封方向に沿って筒状に丸めるときの一部の拡大図を含む概要斜視図である。 同じく易開封性合成樹脂フィルム材を筒状に丸めて袋容器本体とし、また、被収納物を投入し、シール閉塞する工程を示す概略図で、その(A)は易開封性合成樹脂フィルム材を筒状に丸めるとき、(B)は筒状とした後に筒状体を分割し、下方位の一端をシール閉塞するとき、(C)は筒状体内に被収納物を投入するとき、(D)は被収納物の投入後で筒状体の上方位の他端をシール閉塞するときである。
以下、図面を参照してこの考案を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は四角錐状の中空容器である袋容器本体であり、この袋容器本体1は、例えば連続的に供給される筒状の袋素材Pに対し、この袋素材Pの一端側をシール閉塞して第1シール閉塞辺部3とすると共に、シール閉塞後に被収納物Fを投入・充填した後に、この一端側と所定間隔を隔てた位置で袋素材Pの他端側を一端側のシール閉塞方向とは直交する方向に沿って再びシール閉塞して第2シール閉塞辺部4とすることで四角錐体状に形成されてなる。
また、この袋容器本体1は、少なくともいずれか一方の第1あるいは第2シール閉塞辺部3,4部位に、例えば形成した引き裂き案内溝5をガイドとする引き裂き力によって開放・開口されるもので、このときに開放される開放口部6は、前記の一方のシール閉塞辺部3(4)部位のほぼ中央位置から他方のシール閉塞辺部4(3)部位に至るように形成される。そのため、袋容器本体1自体は、その第1あるいは第2のシール閉塞辺部3,4を基点とする引き裂き方向に沿って引き裂かれるように易開封性あるものとして形成されており、例えばその引き裂き方向に沿った易開封性の一軸延伸フィルム材をフィルム基材とする袋素材Pとして構成される。
引き裂き方向が一定方向に規制されて成る所定幅員を有する帯状の一軸延伸フィルム材による袋素材Pをフィルム基材とし、そのフィルム基材の長さ方向に沿って引き裂き方向が対応するようにして、このフィルム基材の側縁同士を接合することで筒状体に形成し、この筒状体を所定間隔毎に互いに直交する方向から交互に挟み込むようにしてシール閉塞することで、それぞれが個別に分離されて単独となる袋容器本体1とする。
すなわち、袋容器本体1は、引き裂き方向が筒方向に沿って形成される所定長さの筒状の袋素材Pにおける易開封方向に対応させると共に、袋素材Pの筒方向である易開封方向に対してほぼ直交していて、かつ、相互に直交する一対の第1,第2のシール閉塞辺部3,4を筒方向に沿って所定間隔を隔てさせて配置することで四角錐状に閉塞構成したものである。尚、この袋容器本体1がほぼ正四角錐を呈するように袋素材Pの長さ、すなわち第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の長さと、この第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれにおける閉塞長さとがほぼ同一となるように形成すれば良い。
より具体的には、図4に示すように所定幅員を有する帯状の一軸延伸フイルム材による、袋素材Pとなるフィルム基材における易開封方向を連続する供給方向に沿ったものとし、供給方向に沿って例えば上方から供給しながら例えば筒状の筒成形型枠10を囲繞させて筒状に丸めるようにさせ、そのフィルム基材の側縁同士を例えば熱シール等によって接合させることで接合部2を有する筒状の袋素材Pとして形成する(図5(A)参照)。そして、筒成形型枠10の下方位置には相互に対向する2対のシール刃11,12を前後左右に配してあって、上方から送られて来る袋素材Pを例えは前後配置の前後シール刃11で閉塞シールし、切断して第1シール閉塞辺部3とする(図5(B)参照)。次いで、筒成形型枠10内を経て供給される所定量の被収納物Fを袋素材P内に投入させると共に、袋素材Pも所定長さ・高さで下降する(図5(C)参照)。被収納物Fが収納され、所定間隔で下降された袋素材Pの上方位置で例えば左右配置の左右シール刃12で閉塞シールし、切断して第2シール閉塞辺部4とする(図5(D)参照)ことで、切断分離される下方の袋素材Pは被収納物Fが収納された袋容器本体1となる。また、上方位置に存する袋素材Pは、下部が第1シール閉塞辺部3となっている袋容器本体1として準備され、被収納物Fが投入されるよう待機したものとなる。尚、前後左右のシール刃11,12は、上下方向で連続する袋素材Pそれぞれにおける第1,第2のシール閉塞辺部3,4を形成するに足りるシール幅を有するシール部と、その間で切断する切断刃部とを備えている。尚、図4中の符号9は、袋素材Pを筒成形型枠10に沿って効率的に搬送するためのローラ搬送装置である。
こうして形成される袋容器本体1は、被収納物Fが収納された状態であり、袋容器本体1の形成と被収納物Fの収納閉塞とが同時的に処理される。すなわち、フィルム基材の供給によって筒成形型枠10の外側を経ることで袋素材Pとして形成するときに、筒成形型枠10の内側で被収納物Fを投入し、その後の閉塞によって、被収納物Fが収納された袋容器本体1とする。
図示例の袋容器本体1にあって、帯状のフィルム基材を筒状に丸めて袋素材Pとするときの接合部2は袋素材P自体の易開封方向に沿っているも、これの一方の端部は第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4のほぼ中央位置に、他方の端部は第2シール閉塞辺部4あるいは第1シール閉塞辺部3のいずれかの端部に位置することで袋容器本体1は四角錐形として形成するときの体裁を良好にする。もとより、接合部2がいずれかのシール閉塞辺部3,4の中央位置、端部位置にあることに限定されるものではない。
そして、引き裂き案内溝5は、袋容器本体1における第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4のいずれかに、袋容器本体1における易開封性の方向に沿った所定深さを備えて、外部に連通させることで形成されており、例えばV字形、U字形その他を呈して、第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4に切り欠き状で形成されている。また、この引き裂き案内溝5は、第1,第2のシール閉塞辺部3,4のいずれにおいてもその中央部位に位置決め配置されるのが好ましく、中央部位の引き裂き案内溝5を起点として、これの左右方向に沿って引き裂き状に分離・分割することで、袋容器本体1を開封させ、舟形状を呈する容器となるようにしている(図3参照)。
また、袋素材Pとなるフィルム基材は、例えば延伸性を付与した横一軸延伸ポリスチレン(OPS)フィルム、二軸延伸PETフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリスチレン(OPS)シート等とすることができる。更には、このフィルム基材において、丸めることで筒状の袋素材Pとするときの内側面に、ヒートシール性が良好な例えばシーラントフィルム(S)である低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)フィルム等を層状に重ね合わせておくことで、袋容器本体1とするときの前後・左右のシール刃11,12によるヒートシールを確実にし、その密封性を良好にすることができる。それと共に、これらのシーラントフィルムSの滑性によってフィルム基材を筒状に丸めさせる前記筒成形型枠10の外側におけるフィルム基材ないしは袋素材P自体の滑りを一層良好にし、フィルム基材の連続供給、ひいては袋素材P内への被収納物Fの投入、閉塞作業を円滑に遂行させることができる。
次にこれの使用の一例を説明すると、図5に示すように、所定幅員の帯状のフィルム基材を連続的に順次に供給し、筒成形型枠10を巻くようにして接合部2によって筒状の袋素材Pとし、その後、この袋素材Pの下部側で前後シール刃11によって第1シール閉塞辺部3を形成して一端が閉塞された袋を構成すると共に筒成形型枠10を経て被収納物Fを投入充填し、筒成形型枠10の下方位置である袋素材Pの上部側で左右シール刃12によって第2シール閉塞辺部4を形成する。こうすることで、袋容器本体1の構成と、この袋容器本体1内への被収納物Fの収納とが同時に行われる。
こうして例えば各種野菜その他が収納された袋容器本体1は、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット等にて陳列販売されるのであり、これを購入した顧客・消費者等は、袋容器本体1における第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4に形成の引き裂き案内溝5を起点として引き裂いて開封し、図3に示すように舟形状の容器としてそのまま使用可能にする。
F…被収納物 P…袋素材
S…シーラントフィルム
1…袋容器本体 2…接合部
3…第1シール閉塞辺部 4…第2シール閉塞辺部
5…引き裂き案内溝 6…開放口部
9…ローラ搬送装置 10…筒成形型枠
11…前後シール刃 12…左右シール刃
この考案は、内部に各種食材、食品を密封包装する三角錐形の食品包装容器に係り、充填収納する各種食品等を効率的に容器内に投入保持でき、収納・閉塞等の一連の作業を連続的に行なえることで生産効率を向上できるようにした食品包装容器に関する。
従来から、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等で例えばカット野菜、ミニトマトその他を店頭で販売するとき、例えばこれらは適当量でパック詰めされ、また外部から内部が視認できるようにした包装容器内に収納されて陳列棚、陳列台等に並べられて陳列されることで販売されている。その包装容器として、例えば特許文献1に示される包装体のように、透明フィルムで構成されたテトラパック(登録商標)と称される三角錐形の食品包装容器が使用されることがある。この包装体は、重ね合わせた四角形状のフィルム基材における対向する一対の2辺と、他の対向する2辺のうち1辺とが第1〜第3封止部により閉止され、残りの1辺が開口した袋体内に包装対象物を収納した状態で、前記第3封止部と略直交する第4封止部を設けることで前記開口を封止して形成される四面立体形状の包装体となし、前記第1および第2封止部は、熱シール線やミシン線等でなされる包装体の引き裂き用開封ガイドであり、前記第4封止部と交差する前記第1および第2封止部に沿って包装体を人為的に引き裂いて開封できるように形成して成る。
特許第4501034号公報
この特許文献1に係る包装体によると、内部に適当量のエアと共に包装対象物を密封するから、陳列時にランダムな状態で適当に積み重ねても包装対象物が乱雑になることもなく、外部から視認可能とするから商品そのものを美麗な状態となし得ることで訴求力ある商品イメージを保つことができる。ところが、この包装体によると、人為的な引き裂き開封構造とするために、その引き裂き用開封ガイドは、重ね合わせた四角形状のフィルム基材によって包装体を袋状に形成するときの袋体の辺を閉止する熱シール線、ミシン線等とするから、包装対象物を収納するときには袋体として予め形成されている必要がある。
そうすると、例えばカット野菜その他の包装対象物を包装体内に充填収納するとき、その包装体自体が1個毎で開封された状態で準備されなければならず、例えば大量に処理する場合には、包装対象物の投入箇所に開封状態のままの包装体を連続的に供給し、そして、その包装体の1個毎に包装対象物を投入する必要がある。ところが、包装体として、重ね合わせたフィルム基材である袋体素材の辺を熱シール等で閉止することで予め形成したものを用意し、しかも、それを投入作業場で開封させ、その開封状態の包装体を投入箇所まで搬送供給することになるから、その手間は面倒であり、またそれほど容易ではないばかりでなく、大量に処理する場合の作業効率の向上は期待することはできない。
そこでこの考案は上述したような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、その目的は、予め袋体を用意しておくことなく、その袋素材を筒状に形成しながら、互いに直交する方向から筒状体を上下でシール閉塞することで食品等を包装する容器として構成するとき、形成された筒状体の内部に包装対象物たる被収納物を投入することで、大量であっても連続して個別に処理でき、しかも、特定方向での易開封性あるフィルム基材を袋素材して使用し、しかも易開封方向を筒状体における筒方向に沿うものとしておくことで、包装収納後でもそのシール閉塞部位から破断開封可能にするのであり、こうすることで合成樹脂フィルム製の三角錐体状の容器に被収納物を投入、密封するに際し、連続的に大量に処理できるものとした食品包装容器を提供することにある。
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、後述する考案を実施するための形態における使用符号を付記して説明すると、所定長さの筒状の袋素材Pの端部における開口部それぞれを、袋素材Pの筒方向に対してほぼ直交し、かつ相互に直交する方向に沿う第1,第2のシール閉塞辺部3,4によってシール閉塞することで三角錐体状の袋容器本体1となっている食品包装容器において、袋素材Pは第1,第2のシール閉塞辺部3,4の少なくともいずれか一方部位からの筒方向に沿って引き裂き可能な易開封性のフィルム基材によって形成されていることを特徴とする。
袋素材Pのシール閉塞は、上下方向に沿って連続供給される袋素材Pの下方部位で第1シール閉塞辺部3によって、被収納物Fを投入後における袋素材Pの上方部位で第2シール閉塞辺部4によって形成することができる。
袋素材Pを筒状とするときのフィルム基材における内側面には、ヒートシール性のシーラントフィルムSを層状に積層して構成することができる。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位の少なくともいずれか一方には、易開封性の方向に深さ方向が対応している引き裂き案内溝5を切り欠き状に形成してあり、この引き裂き案内溝5は、第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のほぼ中央に位置決めして形成することができる。
袋素材Pにおける第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の間隔長さと、第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれの閉塞長さとはほぼ一致させてあることで構成することができる。
以上のように構成されたこの考案に係る食品包装容器にあって、被収納物Fが収納された袋容器本体1は、その第1,第2のシール閉塞辺部3,4のいずれかの縁部から、あるいはいずれかに形成してある例えば引き裂き案内溝5を起点として引き裂くと、その引き裂き方向は、袋容器本体1を形成しているフィルム基材における易開封方向に沿うことで、袋容器本体1を手指等による直接の破断作用で容易に開封させる。
袋容器本体1内に収納する被収納物Fは、連続供給されるフィルム基材自体を筒状に形成した後の筒状の袋素材Pにおける一方の開口部、例えばフィルム基材が上方から供給されるときの下方部位の開口部を第1シール閉塞辺部3によって閉塞することで袋容器本体1となった状態で投入させるのであり、筒状加工による容器形成、収納処理、閉塞処理等の一連の処理を可能にさせると同時に、個別の収納処理を連続して大量であっても円滑に処理させる。
フィルム基材の内側面に積層したシーラントフィルムSは、フィルム基材を供給するとき、これを筒状に丸めさせる治具である例えば筒成形型枠10の外側面における滑りによってスムーズに移動させ、筒状とする形成、第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のシール閉塞させるヒートシール処理の円滑性を向上させる。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のほぼ中央に位置決め形成した引き裂き案内溝5は、これを起点とする袋容器本体1自体の引き裂き開封操作を、袋容器本体1自体の易開封性方向に沿わせることで一層円滑にさせる。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の間隔である袋容器本体1自体の長さと、第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれの閉塞長さとをほぼ一致させることで、袋容器本体1は正三角錐体状となり、収納した被収納物Fの天地を問わずに多数で纏めさせて陳列展示させる。
この考案は以上説明したように構成されているため、従来のように予め袋体を用意しておくことなく、フィルム基材による袋素材を筒状に形成しながら、互いに直交する方向から筒状の袋素材を上下でシール閉塞することで食品等を包装する容器として構成するとき、形成された袋素材の内部に包装対象物たる被収納物Fを投入することで、容器形成と被収納物Fの収納とを同時的に行うことによって、大量であっても連続して個別に処理できる。しかも、特定方向での易開封性あるフィルム基材を袋素材して使用し、しかも易開封性による引裂方向を袋素材Pにおける筒方向に沿うものとしておくことで、包装収納後で開封するに際し、そのシール閉塞部位から破断開封可能にし、またこの破断開封によって舟形状を呈する容器としてそのままで使用可能にする。
すなわち、これはこの考案において、所定長さの筒状の袋素材Pの端部における開口部それぞれを第1,第2のシール閉塞辺部3,4によってシール閉塞することで三角錐体状の袋容器本体1となる食品包装容器となし、袋素材Pは第1,第2のシール閉塞辺部3,4の少なくともいずれか一方部位からの筒方向に沿って引き裂き可能な易開封性のフィルム基材によって形成されているからである。これにより、三角錐体状の袋容器本体1における第1,第2のシール閉塞辺部3,4からの引き裂き破断作用で、これを容易に開封でき、また、袋容器本体1の形成と共に被収納物Fの収納閉塞とを同時に処理できることで大量処理に好適である。
また、上下方向で連続供給される筒状となした袋素材Pの下方部位で第1シール閉塞辺部3によって、被収納物Fを投入後における袋素材Pの上方部位で第2シール閉塞辺部4によって袋容器本体1をシール閉塞して形成するから、連続供給される筒状の袋容器本体1の下方側の一端開口部を第1シール閉塞辺部3にて閉塞したときには袋状となって被収納物Fの投入、収納が可能となり、投入後での上方側の他端開口部を第2シール閉塞辺部4にて閉塞することで三角錐体状に形成できる。
筒状とする袋素材Pの内側面には、ヒートシール性のシーラントフィルムSを層状に積層してあるから、第1,第2のシール閉塞辺部3,4を熱シールにて閉塞形成するとき、易開封性のフィルム基材自体による熱シール形成の不完全性を解消でき、袋容器本体1のシール閉塞を確実にし、その密封性を維持できる。そればかりでなく、フィルム基材を連続供給しながら筒状に丸めるときの治具である筒成形型枠10の外側面での滑りを良好にし、フィルム基材の安定した連続供給を円滑にし、その閉塞、収納の各処理を迅速に行わせることができる。
袋容器本体1を閉塞している第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位には、袋容器本体1における易開封性の方向に深さ方向が対応している引き裂き案内溝5を切り欠き状に形成してあるから、この引き裂き案内溝5を起点としてこれの両側方向に沿って離反させることで、特別な開封用具を使用しなくても袋容器本体1を容易に切裂開封できる。また、この引き裂き案内溝5を、第1,第2のシール閉塞辺部3,4部位のほぼ中央に位置決めしておくことで、袋容器本体1を対称的に開封していわゆる舟形状を呈する容器となり、開封したままの状態で被収納物Fを喫食可能にしている。
第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の間隔である袋容器本体1自体の長さと、第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれの閉塞長さとはほぼ一致させてあるから、被収納物Fを収納した状態で袋容器本体1は正三角錐体状となり、透明なフィルム製の袋容器本体1とすることと相俟ち、収納した被収納物Fの天地を問わずに多数で纏めさせて陳列展示でき、被収納物Fを外部から視認させることができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項それぞれにおいて付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付した。この考案は、これらの記載、図面中の符号等によって示された構造・形状等に限定されない。
この考案を実施するための一形態を示す斜視図である。 同じく破断開封時の斜視図である。 同じく破断開封後で舟形容器状となる袋容器本体の斜視図である。 同じく袋素材としての易開封性合成樹脂フィルム材における易開封方向に沿って筒状に丸めるときの一部の拡大図を含む概要斜視図である。 同じく易開封性合成樹脂フィルム材を筒状に丸めて袋容器本体とし、また、被収納物を投入し、シール閉塞する工程を示す概略図で、その(A)は易開封性合成樹脂フィルム材を筒状に丸めるとき、(B)は筒状とした後に筒状体を分割し、下方位の一端をシール閉塞するとき、(C)は筒状体内に被収納物を投入するとき、(D)は被収納物の投入後で筒状体の上方位の他端をシール閉塞するときである。
以下、図面を参照してこの考案を実施するための一形態を説明すると、図において示される符号1は三角錐状の中空容器である袋容器本体であり、この袋容器本体1は、例えば連続的に供給される筒状の袋素材Pに対し、この袋素材Pの一端側をシール閉塞して第1シール閉塞辺部3とすると共に、シール閉塞後に被収納物Fを投入・充填した後に、この一端側と所定間隔を隔てた位置で袋素材Pの他端側を一端側のシール閉塞方向とは直交する方向に沿って再びシール閉塞して第2シール閉塞辺部4とすることで三角錐体状に形成されてなる。
また、この袋容器本体1は、少なくともいずれか一方の第1あるいは第2シール閉塞辺部3,4部位に、例えば形成した引き裂き案内溝5をガイドとする引き裂き力によって開放・開口されるもので、このときに開放される開放口部6は、前記の一方のシール閉塞辺部3(4)部位のほぼ中央位置から他方のシール閉塞辺部4(3)部位に至るように形成される。そのため、袋容器本体1自体は、その第1あるいは第2のシール閉塞辺部3,4を基点とする引き裂き方向に沿って引き裂かれるように易開封性あるものとして形成されており、例えばその引き裂き方向に沿った易開封性の一軸延伸フィルム材をフィルム基材とする袋素材Pとして構成される。
引き裂き方向が一定方向に規制されて成る所定幅員を有する帯状の一軸延伸フィルム材による袋素材Pをフィルム基材とし、そのフィルム基材の長さ方向に沿って引き裂き方向が対応するようにして、このフィルム基材の側縁同士を接合することで筒状体に形成し、この筒状体を所定間隔毎に互いに直交する方向から交互に挟み込むようにしてシール閉塞することで、それぞれが個別に分離されて単独となる袋容器本体1とする。
すなわち、袋容器本体1は、引き裂き方向が筒方向に沿って形成される所定長さの筒状の袋素材Pにおける易開封方向に対応させると共に、袋素材Pの筒方向である易開封方向に対してほぼ直交していて、かつ、相互に直交する一対の第1,第2のシール閉塞辺部3,4を筒方向に沿って所定間隔を隔てさせて配置することで三角錐状に閉塞構成したものである。尚、この袋容器本体1がほぼ正三角錐を呈するように袋素材Pの長さ、すなわち第1,第2のシール閉塞辺部3,4相互間の長さと、この第1,第2のシール閉塞辺部3,4それぞれにおける閉塞長さとがほぼ同一となるように形成すれば良い。
より具体的には、図4に示すように所定幅員を有する帯状の一軸延伸フイルム材による、袋素材Pとなるフィルム基材における易開封方向を連続する供給方向に沿ったものとし、供給方向に沿って例えば上方から供給しながら例えば筒状の筒成形型枠10を囲繞させて筒状に丸めるようにさせ、そのフィルム基材の側縁同士を例えば熱シール等によって接合させることで接合部2を有する筒状の袋素材Pとして形成する(図5(A)参照)。そして、筒成形型枠10の下方位置には相互に対向する2対のシール刃11,12を前後左右に配してあって、上方から送られて来る袋素材Pを例えは前後配置の前後シール刃11で閉塞シールし、切断して第1シール閉塞辺部3とする(図5(B)参照)。次いで、筒成形型枠10内を経て供給される所定量の被収納物Fを袋素材P内に投入させると共に、袋素材Pも所定長さ・高さで下降する(図5(C)参照)。被収納物Fが収納され、所定間隔で下降された袋素材Pの上方位置で例えば左右配置の左右シール刃12で閉塞シールし、切断して第2シール閉塞辺部4とする(図5(D)参照)ことで、切断分離される下方の袋素材Pは被収納物Fが収納された袋容器本体1となる。また、上方位置に存する袋素材Pは、下部が第1シール閉塞辺部3となっている袋容器本体1として準備され、被収納物Fが投入されるよう待機したものとなる。尚、前後左右のシール刃11,12は、上下方向で連続する袋素材Pそれぞれにおける第1,第2のシール閉塞辺部3,4を形成するに足りるシール幅を有するシール部と、その間で切断する切断刃部とを備えている。尚、図4中の符号9は、袋素材Pを筒成形型枠10に沿って効率的に搬送するためのローラ搬送装置である。
こうして形成される袋容器本体1は、被収納物Fが収納された状態であり、袋容器本体1の形成と被収納物Fの収納閉塞とが同時的に処理される。すなわち、フィルム基材の供給によって筒成形型枠10の外側を経ることで袋素材Pとして形成するときに、筒成形型枠10の内側で被収納物Fを投入し、その後の閉塞によって、被収納物Fが収納された袋容器本体1とする。
図示例の袋容器本体1にあって、帯状のフィルム基材を筒状に丸めて袋素材Pとするときの接合部2は袋素材P自体の易開封方向に沿っているも、これの一方の端部は第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4のほぼ中央位置に、他方の端部は第2シール閉塞辺部4あるいは第1シール閉塞辺部3のいずれかの端部に位置することで袋容器本体1は三角錐形として形成するときの体裁を良好にする。もとより、接合部2がいずれかのシール閉塞辺部3,4の中央位置、端部位置にあることに限定されるものではない。
そして、引き裂き案内溝5は、袋容器本体1における第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4のいずれかに、袋容器本体1における易開封性の方向に沿った所定深さを備えて、外部に連通させることで形成されており、例えばV字形、U字形その他を呈して、第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4に切り欠き状で形成されている。また、この引き裂き案内溝5は、第1,第2のシール閉塞辺部3,4のいずれにおいてもその中央部位に位置決め配置されるのが好ましく、中央部位の引き裂き案内溝5を起点として、これの左右方向に沿って引き裂き状に分離・分割することで、袋容器本体1を開封させ、舟形状を呈する容器となるようにしている(図3参照)。
また、袋素材Pとなるフィルム基材は、例えば延伸性を付与した横一軸延伸ポリスチレン(OPS)フィルム、二軸延伸PETフィルム、二軸延伸ナイロンフィルム、二軸延伸ポリスチレン(OPS)シート等とすることができる。更には、このフィルム基材において、丸めることで筒状の袋素材Pとするときの内側面に、ヒートシール性が良好な例えばシーラントフィルム(S)である低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)フィルム等を層状に重ね合わせておくことで、袋容器本体1とするときの前後・左右のシール刃11,12によるヒートシールを確実にし、その密封性を良好にすることができる。それと共に、これらのシーラントフィルムSの滑性によってフィルム基材を筒状に丸めさせる前記筒成形型枠10の外側におけるフィルム基材ないしは袋素材P自体の滑りを一層良好にし、フィルム基材の連続供給、ひいては袋素材P内への被収納物Fの投入、閉塞作業を円滑に遂行させることができる。
次にこれの使用の一例を説明すると、図5に示すように、所定幅員の帯状のフィルム基材を連続的に順次に供給し、筒成形型枠10を巻くようにして接合部2によって筒状の袋素材Pとし、その後、この袋素材Pの下部側で前後シール刃11によって第1シール閉塞辺部3を形成して一端が閉塞された袋を構成すると共に筒成形型枠10を経て被収納物Fを投入充填し、筒成形型枠10の下方位置である袋素材Pの上部側で左右シール刃12によって第2シール閉塞辺部4を形成する。こうすることで、袋容器本体1の構成と、この袋容器本体1内への被収納物Fの収納とが同時に行われる。
こうして例えば各種野菜その他が収納された袋容器本体1は、例えばコンビニエンスストア、スーパーマーケット等にて陳列販売されるのであり、これを購入した顧客・消費者等は、袋容器本体1における第1シール閉塞辺部3あるいは第2シール閉塞辺部4に形成の引き裂き案内溝5を起点として引き裂いて開封し、図3に示すように舟形状の容器としてそのまま使用可能にする。
F…被収納物 P…袋素材
S…シーラントフィルム
1…袋容器本体 2…接合部
3…第1シール閉塞辺部 4…第2シール閉塞辺部
5…引き裂き案内溝 6…開放口部
9…ローラ搬送装置 10…筒成形型枠
11…前後シール刃 12…左右シール刃

Claims (6)

  1. 所定長さの筒状の袋素材の端部における開口部それぞれを、袋素材の筒方向に対してほぼ直交し、かつ相互に直交する方向に沿う第1,第2のシール閉塞辺部によってシール閉塞することで四角錐体状の袋容器本体となっている食品包装容器において、袋素材は第1,第2のシール閉塞辺部の少なくともいずれか一方部位からの筒方向に沿って引き裂き可能な易開封性のフィルム基材によって形成されていることを特徴とする食品包装容器。
  2. 袋素材のシール閉塞は、上下方向に沿って連続供給される袋素材の下方部位で第1シール閉塞辺部によって、被収納物を投入後における袋素材の上方部位で第2シール閉塞辺部によって形成してある請求項1に記載の食品包装容器。
  3. 袋素材を筒状とするときのフィルム基材における内側面には、ヒートシール性のシーラントフィルムを層状に積層してある請求項1または2に記載の食品包装容器。
  4. 第1,第2のシール閉塞辺部部位の少なくともいずれか一方には、易開封性の方向に深さ方向が対応している引き裂き案内溝を切り欠き状に形成してある請求項1乃至3のいずれかに記載の食品包装容器。
  5. 引き裂き案内溝は、第1,第2のシール閉塞辺部部位のほぼ中央に位置決めして形成してある請求項4に記載の食品包装容器。
  6. 袋素材における第1,第2のシール閉塞辺部相互間の間隔長さと、第1,第2のシール閉塞辺部それぞれの閉塞長さとはほぼ一致させてある請求項1乃至5のいずれかに記載の食品包装容器。
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