JP3181644B2 - 無機硬化体 - Google Patents

無機硬化体

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JP3181644B2 JP31731191A JP31731191A JP3181644B2 JP 3181644 B2 JP3181644 B2 JP 3181644B2 JP 31731191 A JP31731191 A JP 31731191A JP 31731191 A JP31731191 A JP 31731191A JP 3181644 B2 JP3181644 B2 JP 3181644B2
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敬三 山路
公喜 武田
孝 江良
一郎 山野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は難燃性がすぐれ,かつ,
高強度の無機硬化体に関する。
【0002】
【従来技術】従来,セメント,石膏などを主体とし,ア
スベストを配合した無機硬化体がスレート板,石膏ボー
ドとして広く使用されている。しかし,アスベストを配
合したものは製造加工または使用時に,配合されている
アスベスト繊維が離脱し,空気中に飛散し,人体に入っ
た場合有害であると言われており,アスベストの配合量
を減らすか全く使用しない方向で代替材料の検討が行な
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ため,健康上無害で且つ高強度の無機硬化体を目的とし
て,アスベストの代わりに針葉樹および広葉樹パルプ,
レーヨン,アセテート等の再生繊維,ビニロン,アクリ
ル,ナイロン等の合成繊維,その他炭素繊維,無機繊維
などが考えられるが,有機系の繊維は5%以上添加する
と硬化体の難燃性を損ない,特に合成繊維では叩解がで
きず,又,耐熱性が不十分なため高温条件による処理が
出来ない。炭素繊維,無機繊維は高価であり,安価な繊
維状鉱物は繊維長が短く材料強度が出にくく,更に無機
系の細い繊維はアスベストと同様に人体への影響が懸念
され,好ましい配合材料ではない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は不燃性という目
的特性を損なわない範囲でアスベストに代わる安価な配
合材料を求め鋭意検討した結果、本発明に到達したもの
である。即ち、本発明はカッパー価を20〜120の範
囲に蒸解したクラフトパルプを拘束乾燥した後、水に分
散して叩解することによって得られるパルプを配合し、
抄造後、積層したことを特徴とする無機硬化体に関す
る。
【0005】本発明に用いられるパルプを蒸解後のカッ
パー価(JIS−8211)が20〜120の範囲にあ
るものでななければならない。カッパー価が20未満で
は脱リグニンが進みすぎて繊維強度が低下し目的に適合
しない。又,カッパー価が120を超えるものは繊維の
柔軟性に欠けフイブリル化しにくく無機物質との接着性
が悪くなるので本発明には好ましくない。
【0006】本発明に配合する繊維質は上記の蒸解パル
プを一旦パルプ繊維が緊張された状態で乾燥するいわゆ
る拘束乾燥したパルプを使用することにより得られる。
スプレードライヤーやフラッシュドライヤーなどの通常
の乾燥方法で乾燥した繊維は乾燥時に繊維に十分な引張
応力が加わっていないので本発明に用いるには適合しな
い。本発明に用いる繊維の乾燥方法はテンションをかけ
ながら乾燥する方法なら何れの方法でも良いが,例えば
パルプスラリーをワイヤー上で脱水し連続的にテンショ
ンをかけながら乾燥する抄造方式による乾燥方法が例示
される。特に紙または板紙を抄造するように抄紙機で3
00g/m2 以下の米坪量で強いテンションをかけなが
ら乾燥するのが最も好ましい。
【0007】以下に上記の乾燥パルプを用いて本発明の
硬化体を製造する方法を説明する。上記のように蒸解後
拘束乾燥したパルプを再び水に分散しリファイナーまた
はビーターで叩解度20゜SR〜70゜SRに叩解す
る。叩解により繊維はフイブリル化し,無機物質との物
理的な接着点が多くなり,パルプ−無機物質間の接着が
良くなり,製造されるスレート,ボードなどの無機硬化
体の強度は大きくなる。拘束乾燥することにより改良さ
れたパルプの引張強度やヤング率は再び水に分散しても
殆ど低下しない。スレート製造に常用されているハチェ
ック式湿式マシンによる抄造の場合には叩解することに
より抄造製が良くなり無機粒子の捕捉性も良くなる。以
上のようにして叩解されたパルプをセメント,石膏等を
主原料としたボードなどの無機硬化体用スラリーに配合
し,常法により抄造し,積層し,プレスし,乾燥して硬
化体を得る。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明する
が,本発明はこれらに限定されるものではない。
【0009】実施例1,2 ダグラスファーの木材チップをクラフト法により蒸解を
行ない実施例1,2に対してそれぞれカッパー価が5
0,100の蒸解パルプを得た。これらの蒸解パルプを
リファイナーにより離解し,抄紙機により連続シート状
にしてテンションをかけながら乾燥し300g/m2
巻状の板紙状パルプを得た。これらの乾燥パルプを再び
水中に戻し,ビーターで叩解度40゜SRになるまで叩
解した。これらのパルプを表1の原料配合でパルパー中
に投入し濃度3%の水系スラリーを得た。これらのスラ
リーをハチェック式抄紙機で抄紙し,抄造体を多数枚積
層し50kg/m2 でプレスしそれぞれ6mmの板状物
を得,1ヶ月間養生し無機硬化体を得た。得られた無機
硬化体について比重,板の曲げ強度を測定しその測定結
果を表2に示した。
【0010】比較例1 実施例1において,蒸解条件を変えてカッパー価が15
の蒸解パルプを得た。このパルプについて実施例1と同
様にして離解し,拘束乾燥し,叩解し,抄紙し,積層プ
レスし,乾燥して無機硬化体を得た。この比重,板の曲
げ強度を測定しその測定結果を表2に示した。
【0011】比較例2 実施例1において,得たカッパー価が50の蒸解パルプ
の一部を拘束乾燥しないでそのまま叩解した以外は実施
例と全く同様にして無機硬化体を得た。これらの比重,
板の曲げ強度を測定しその測定結果を表2に示した。
【0012】比較例3 比較例1において,蒸解条件を変えてカッパー価が13
0の蒸解パルプを得た以外は比較例1と全く同様にして
無機硬化体を得た。この比重,板の曲げ強度を測定しそ
の測定結果を表2に示した。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【発明の効果】以上の結果のように,本願発明に基づい
て製造したボードはパルプの配合量が同じ5%でも通常
の製法によるパルプを用いたものに比べると曲げ強度が
著しく大きいものとなることが明かである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−28144(JP,A) 特開 平3−153551(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 28/02 C04B 16/02 C04B 16/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッパー価を20〜120の範囲に蒸解
    したクラフトパルプを拘束乾燥した後、水に分散して叩
    解することによって得られるパルプを配合し、抄造後、
    積層したことを特徴とする無機硬化体。
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