JP3181615U - 芳香を放つ装飾具 - Google Patents

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Abstract

【課題】装飾具に裏面側から表面側に貫通する空間を形成し、その空間内に芳香性液体を染み込ませたシート状の吸収体を保持させることによって、装飾具の表面、裏面の両側から芳香を放つことができ、かつ、芳香性液体を容易に補充可能とし、さらに、吸収体を本体に簡単に着脱できる芳香を放つ装飾具を提供する。
【解決手段】芳香性液体(L)を染み込ませたシート状の吸収体(40)が保持される保持空間(22)である貫通孔(21)が形成された本体部(20)と、貫通孔の表面側の開口を覆い、貫通孔と連なり吸収体よりも小さく開口する通気孔(11)が形成された表面部(10)と、貫通孔の裏面側の開口を覆い、貫通孔と連なり吸収体よりも小さく開口する嵌入孔(31)が形成された裏面部(30)と、を有し、吸収体は、一時的に変形されることで嵌入孔を通して保持空間に着脱可能な柔軟性を有する。
【選択図】図2

Description

本考案は、芳香性液体を染み込ませたシート状の吸収体を用いた芳香を放つ装飾具に関する。
従来、芳香を発する装飾具としては、着脱可能または開閉可能に取り付けられた蓋を備えた装飾性を有する容器に、芳香性液体またはこれを含浸させた物を入れ、容器に形成された小さな孔から芳香を放つものが考案されている。また、装飾具に凹部を形成し、その凹部に芳香性液体を含浸させたものを取り付けて使用するもの等も考案されている。
容器を使用したものとしては、例えば特許文献1の実用新案登録第3116544号公報「芳香性装飾具」のように、装飾具の内部に形成した開口部を有する空洞部に液体香料を封入し、複数の芳香排出孔を形成した蓋体を開口部に着脱自在に螺合する芳香性装飾具が提案されている。
また、装飾具に凹部を形成したものとしては、例えば特許文献2の実用新案登録第3129194号公報「芳香を発散する装身具、身飾品」のように、装身具等の裏面に設けた凹溝に芳香性液体を注入、含浸させた金属粗体をネジ止め等により装着する装身具等が提案されている。
実用新案登録第3116544号公報 実用新案登録第3129194号公報
特許文献1の「芳香性装飾具」のように蓋を有する構成のものは、全体が見飾品としては大きくなり、その形状も限られてしまうため、装飾性に欠けるという問題があった。芳香性液体を充填する際には、蓋を着脱または開閉する必要があるが、その蓋は小さな部材からなるので着脱等しづらく、芳香性液体等を充填するための開口部が小さく手間がかかった。また、着脱可能なものでは蓋を紛失してしまったり、開閉可能なものでは力加減を誤り、蝶番等を壊してしまうことがあった。さらに、このような蓋を有する構成のものは、構造が複雑になるので、製造コストがかかった。
特許文献2の「芳香を発散する装身具、身飾品」は、装身具等の裏面側の凹部に芳香性液体を含浸させた金属粗体を取り付けるので、装身具等が身体に接している状態では、芳香の発散が妨げられるという問題があった。また、金属粗体をネジ止め等により固定装着させるため、金属粗体を交換することができなかった。
本考案は、上述したような問題を解決するために創案されたものである。すなわち、本考案の目的は、装飾具に裏面側から表面側に貫通する空間を形成し、その空間内に芳香性液体を染み込ませたシート状の吸収体を保持させることによって、装飾具の表面、裏面の両側から芳香を放つことができ、かつ、芳香性液体を容易に補充可能とし、さらに、吸収体を簡単に装飾具本体に着脱できる芳香を放つ装飾具を提供することにある。
本考案の芳香を放つ装飾具は、表面側に装飾が施され、内部に芳香性液体(L)を染み込ませたシート状の吸収体(40,40)を保持して芳香を放つ装飾具(1,2,3,4)であって、前記吸収体が保持される保持空間(22,22)である貫通孔(21,21)が形成された本体部(20,20,60)と、前記貫通孔の表面側の開口を覆い、該貫通孔と連なり前記吸収体よりも小さく開口する通気孔(11,11,11,51)が形成された表面部(10,10,10,50)と、前記貫通孔の裏面側の開口を覆い、該貫通孔と連なり前記吸収体よりも小さく開口する嵌入孔(31,31,31)が形成された裏面部(30,30,30)と、を有し、前記吸収体は、一時的に変形されることで前記嵌入孔を通して前記保持空間に着脱可能な柔軟性を有することを特徴とする。
前記芳香を放つ装飾具において、前記表面部(10,10,10,50)の複数の前記通気孔(11,11,11,51)が装飾の少なくとも一部を構成するようにしてもよい。前記通気孔(11,11,11,51)の総面積が異なる前記表面部(10,10,10,50)を前記本体部(20,20,60)に交換可能に装着し得るように構成したり、異なる装飾を施してなる前記表面部(10,10,10,50)を前記本体部(20,20,60)に交換可能に装着し得るように構成してもよい。また、異なる大きさの前記嵌入孔(31,31,31)を有する前記裏面部(30,30,30)を前記本体部(20,20,60)に交換可能に装着し得るように構成することも好ましい。
前記芳香を放つ装飾具において、前記表面部(10,10,10,50)、前記本体部(20,20,60)及び前記裏面部(30,30,30)のうち少なくとも1つ以上が、2以上の部材からなるように構成してもよい。また、前記表面部(10,10,10,50)、前記本体部(20,20,60)及び前記裏面部(30,30,30)のうち少なくとも2つを一体的に成形してもよく、また、前記表面部(10,10,10,50)、前記本体部(20,20,60)及び前記裏面部(30,30,30)を別体成形としても良い。
本考案の芳香を放つ装飾具(1,2,3,4)は、裏面側から表面側に貫通する空間内に芳香性液体(L)を染み込ませた吸収体(40,40)を着脱可能に保持する構成とすることにより、装飾具(1,2,3,4)の表面側及び裏面側から芳香を放つことを可能とし、また、蓋を開ける等の手間の掛かる作業をすることなく芳香性液体(L)を補充することができるものである。吸収体(40,40)を装飾具本体(1a,2a,3a,4a)に装着しない状態で身に付けることもでき、古くなったら新しいものに取り替えることも可能である。吸収体(40,40)を複数用意すれば、T.P.O.に合った芳香性液体(L)を染み込ませたもの、ファッションに合った色や模様のものを選択して使用することができる。
また、吸収体(40,40)を装飾具(1,2,3,4)の内部に保持するため、身体や衣類等に芳香性液体(L)が触れることがなく、皮膚のかぶれやしみを防ぐことができる。
蓋等の開閉部材を有する構造ではないので、芳香を放つ装飾具(1,2,3,4)は様々な外形を採用することが可能であり、幅広いデザインを施すことができる。さらに、簡単な構造であるので、量産化が可能であり、低コストで製造することができる。
実施例1の芳香を放つ装飾具を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。 実施例1の芳香を放つ装飾具を示す説明断面図であり、(a)は図1におけるA−A線断面図であり、(b)は(a)の分解図である。 実施例1の芳香を放つ装飾具の各部材を示す説明正面図であり、(a)は表面部材、(b)は本体部材、(c)は裏面部材、(d)は吸収体である。 実施例1の芳香を放つ装飾具の第1の変形例である芳香を放つ装飾具を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)におけるB−B線断面図、(d)は(b)におけるC−C線断面図である。 実施例1の芳香を放つ装飾具の第2の変形例である芳香を放つ装飾具を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)におけるD−D線断面図である。 実施例2の芳香を放つ装飾具を示す説明図であり、(a)は表面部材の一方を取り付けた状態を示す正面図、(b)は表面部材の他方を取り付けた状態を示す正面図、(c)は(a)及び(b)における背面図、(d)は(a)及び(b)におけるE−E線断面図である。
本考案の芳香を放つ装飾具は、装飾具本体に裏面側から表面側に貫通する空間を形成し、その空間内に芳香性液体を染み込ませたシート状の吸収体を着脱可能に嵌入し、保持させるものである。
本考案の実施例1の芳香を放つ装飾具1について、図面を用いて説明する。 図1は実施例1の芳香を放つ装飾具1を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図である。図2は、実施例1の芳香を放つ装飾具1を示す説明断面図であり、(a)は図1におけるA−A線断面図であり、(b)は(a)の分解図である。図3は、実施例1の芳香を放つ装飾具1の各部材を示す説明正面図であり、(a)は表面部材10、(b)は本体部材20、(c)は裏面部材30、(d)は吸収体40である。なお、表面側とは、装飾具を身につけた際に他人の目に触れる方向となる側をいい、裏面側とは、その逆の側をいう。
図1〜3に示すように、本考案の実施例1の芳香を放つ装飾具1は、香水やアロマオイル等の芳香性液体Lを染み込ませたシート状の吸収体40と、この吸収体40を保持するための保持空間22である貫通孔21が形成された本体部材20と、本体部材20の貫通孔21の表面側の開口を覆う表面部材10と、本体部材20の貫通孔21の裏面側の開口を覆う裏面部材30とを有する。ここで、装飾具とは、ペンダント、指輪、ブレスレット、イヤリング等の身飾品の他、キーホルダー、携帯ストラップ、バックチャーム等の装飾小物をいう。
吸収体40は略円盤形状であり、水分や油分の吸収性が高く、柔軟性のある素材からなり、変形してもすぐに一定の形状に戻る形態安定性を有する部材からなる。具体的には、天然繊維、再生繊維、合成繊維や、吸水性、吸油性を有する樹脂、合成皮革、紙等の素材からなるもの、またはこれらの素材を組み合わせたものである。例えば、芳香を放つ装飾具1のように表面部材10の通気孔11(詳細は後述)が比較的大きい場合には、模様や色のきれいな表地を使用したキルト(端処理したものが望ましい)等であることが好ましい。裏地も表地と同じまたは異なる模様等とすることにより、両面を使用することができる。なお、吸収体40は、保持空間22内で揺れるように、保持空間22よりも若干小さい大きさとして模様が動くようにしてもよい。
本体部材20は略環状の板状部材であり、その中央部に表面側から裏面側に貫通する貫通孔21が形成されている。この貫通孔21は、吸収体40を保持するための保持空間22であり、その中心軸に垂直な断面は吸収体40と略同径の円形である。
表面部材10は本体部材20の貫通孔21の表面側の開口を覆う略環状の板状部材であり、周縁に向かって徐々に厚さが薄くなるように形成されている。表面部材10の外径は本体部材20の外径と略同じ大きさであり、表面部材10の中央部には、表面側から裏面側に貫通する通気孔11が形成されている。通気孔11は、その中心軸に垂直な断面が、本体部材20の貫通孔21の径よりも小さい径の略円形の孔である。また、この通気孔11は、吸収体40を保持する保持空間22と連なるように設けられる。
裏面部材30は本体部材20の貫通孔21の裏面側の開口を覆う略環状の板状部材であり、その外径は本体部材20の外径と略同じ大きさとなっている。また、裏面部材30の中央部には、表面側から裏面側に貫通する嵌入孔31が形成されている。嵌入孔31は、その中心軸に垂直な断面が、本体部材20の貫通孔21の径よりも小さい径の略円形の孔であり、また、この嵌入孔31も、吸収体40を保持する保持空間22と連なるように設けられる。
芳香を放つ装飾具1の表面部材10、本体部材20及び裏面部材30(以下、これら3つの部材を合わせて、装飾具本体1aという)は接着剤等により正面から見て各部材の外周が一致するように接合される。よって、図2(a)等に示すように、表面部材10の通気孔11、本体部材20の貫通孔21、裏面部材30の嵌入孔31により、装飾具本体1aの中央部分には、表面側から裏面側に貫ける空間が形成され、保持空間22はその中央部に位置する。
吸収体40は、接合された装飾具本体1aの裏面部材30の嵌入孔31から保持空間22である本体部材20の貫通孔21に着脱可能に配置される。具体的には、ピンセットや楊枝等を用いて吸収体40を一時的に変形させて、保持空間22に嵌め入れたり、保持空間22から取り出したりする(図示せず)。保持空間22に配置された吸収体40は、図2(a)に示すように、貫通孔21と通気孔11の大きさの差により形成される段差aによって表面側からの脱落を、また、貫通孔21と嵌入孔31の大きさの差により形成される段差bによって裏面側からの脱落を防止することができる。
なお、装飾具本体1aに丸カンボルトXを付け、それにチェーンYを通すことで、ペンダントとして身に付けることができる。
図4は、芳香を放つ装飾具1の第1の変形例である芳香を放つ装飾具2を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)におけるB−B線断面図、(d)は(b)におけるC−C線断面図である。なお、以下、芳香を放つ装飾具1と同様の形状、構成については、同様の符号を付す等して重複する説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
芳香を放つ装飾具2の装飾具本体2aは、表面部材10、本体部材20、裏面部材30及び吸収体40を備え、段差a、段差bが貫通孔21の周縁全体ではなく一部に設けられている点で、芳香を放つ装飾具1と異なる。また、表面部材10は4つの部材から、裏面部材30は2つの部材から構成されている。
図4に示すように、芳香を放つ装飾具2の表面部材10は、4つの略三角錐台形状の突出部材αからなる。この突出部材αの底面及び上面は中心角が鋭角の略扇形形状である。また、突出部材αの底面の円弧部分は、本体部材20の外周と同じ曲率であり、4つの突出部材αは、円弧部分が本体部材20の外周に沿うように本体部材20の表面に放射状に配置、接合される。突出部材αの円弧から中心点までの長さは本体部材20の径方向の長さよりも大きくなるように形成されている。
このような構成とすることにより、貫通孔21の表面側には、貫通孔21に連なる、略十字状の吸収体40よりも小さい通気孔11が形成される。また、突出部材αの先端側は、貫通孔21の表面側の中心方向に突出し、その一部を覆い、突出部材αと本体部材20の中心方向への長さの違いにより形成される段差aによって、吸収体40の表面側からの脱落を防止することができる(図4(c)等参照)。
表面部材10は、このように必ずしも1つの部材である必要はなく、複数の部材からなる構成とすることによって、表面部材10や通気孔11を様々な形状として、装飾性を高めることができる。図4(a)に示すように、芳香を放つ装飾具2では本体部材20の表面の一部(p)もデザイン構成の一部とすることができる。
芳香を放つ装飾具2の裏面部材30は、2つの弓形状の板状部材βからなる。この2つの板状部材βは、その円弧部分が本体部材20の外周と同じ曲率であり、弦の長さは本体部材20の外径よりも小さい。板状部材βは、円弧部分が本体部材20の外周に沿って本体部材20の裏面に対向するように配置、接合される。
2つの板状部材βによって形成される、芳香を放つ装飾具2の裏面部材30の嵌入孔31は、その中心軸に垂直な断面が横方向に長い略矩形の形状となる。具体的には、嵌入孔31の左辺及び右辺は本体部20の貫通孔21の内径と略同じ曲率の円弧で、嵌入孔31の上辺及び下辺は水平な直線であり、その距離は吸収体40の径よりも小さい。
このような構成とすることにより、貫通孔21の裏面側には、貫通孔21に連なる、吸収体40よりも小さい略矩形の嵌入孔31が形成される。また、各板状部材βの弦側は、貫通孔21の裏面側の一部(上部側及び下部側)を覆い、鉛直方向における板状部材βと本体部材20の中心方向への長さの違いにより形成される段差bによって、吸収体40の裏面側からの脱落を防止することができる(図4(c)参照)。
裏面部材30も、このように必ずしも1つの部材である必要はなく、複数の部材からなる構成とすることも可能である。貫通孔21の周縁全体ではなく一部に設けられた段差bによって、吸収体40を保持空間22に保持するように構成することができる。
図5は、芳香を放つ装飾具1の第2の変形例である芳香を放つ装飾具3を示す説明図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は(a)におけるD−D線断面図である。芳香を放つ装飾具3の装飾具本体3aの表面部材10、本体部材20、裏面部材30及び吸収体40には、芳香を放つ装飾具1の装飾具本体1aとは異なる形状の通気孔11、貫通孔21(保持空間22)及び嵌入孔31が形成されている。
図5に示すように、芳香を放つ装飾具3の吸収体40及び貫通孔21(保持空間22)は略同じ大きさの円錐台形状であり、貫通孔21(保持空間22)は表面側から裏面側に向って徐々に細くなるように形成されている。また嵌入孔31も、円錐台形状で表面側から裏面側に向って徐々に細くなるように形成され、その嵌入孔31の表面側の開口部の大きさは貫通孔21の裏面側の開口部の大きさと同じ大きさになるように形成されている。このような構成とすることにより、貫通孔21の裏面側の周縁に段差bを設けることなく、吸収体40を貫通孔21から嵌め入れ、保持空間22に保持することができる。なお、貫通孔21の表面側には、段差aが設けられているが、吸収体40及び貫通孔21(保持空間22)をそろばん玉のような形状として、貫通孔21の裏面側と同様、段差aを設けないように構成することも可能である。
芳香を放つ装飾具3の表面部材10は、吸収体40としてフェルト等の装飾性に乏しい素材や模様の施されていないものを使用する場合を主に想定したものである。人目に触れる部分を小さくするために、表面部材10の通気孔11を小さな星型とし、通気孔11自体に装飾性を持たせ、かつ、表面部材10の表面側に通気孔11の各頂点から周縁に向かう略8の字状の彫刻を施すことにより、装飾具本体3aを全体として装飾性の高いデザインとすることができる。なお、コットンパフ等を切り抜いたものを吸収体40として使用し、使い捨てとしてもよい。
本考案の芳香を放つ装飾具1〜3は、保持空間22,22の表面側を、吸収体40,40よりも小さい開口部を有する通気孔11,11,11が形成された表面部材10,10,10で、また、裏面側を吸収体40,40よりも小さい開口部を有する嵌入孔31,31,31が形成された裏面部材30,30,30で覆うことにより、吸収体40,40を保持空間22,22に保持できるように構成したものである。吸収体40,40は、表面部材10,10,10の周縁(段差a,a)と、裏面部材30,30,30の周縁(段差b,b等)により保持空間22,22からの脱落が妨げられ、身体の動きに伴い装飾具本体1a,2a,3aが揺れても外れることがない。なお、本実施例ではペンダントを例にあげて説明したが、これに限らず指輪、ブレスレット、イヤリング等の他の身飾品、キーホルダー、携帯ストラップ、バックチャーム等の装飾小物にも、これらの構成を利用することができる。
本考案の芳香を放つ装飾具1〜3によれば、表面部材10,10,10に、吸収体40,40を保持する保持空間22,22に連なる通気孔11,11,11を設けているので、装飾具本体1a〜3aの表面側から芳香を放つことができる。また、裏面部材30,30,30にも、吸収体40,40を保持する保持空間22,22に連なる嵌入孔31,31,31を設けているので、装飾具本体1a〜3aの裏面からも芳香を放つことができる。
さらに、装飾具本体1a〜3aが身体に沿うような状態であるときには、体温によって温められた空気が、嵌入孔31,31,31から保持空間22,22を通り、通気孔11,11,11側へ抜けるので、より効果的に芳香を放つことができる。また、人の動きにより装飾具本体1a〜3aが身体から浮いた状態で揺れたりしているときには、同様に嵌入孔31,31,31側から通気孔11,11,11側へ、またはその逆の方向へ空気が抜けるので、この場合でも効果的に芳香を放つことができる。特に、吸収体40,40に通気性を有する素材を採用したり、保持空間22,22よりも若干小さい吸収体40,40を使用し、吸収体40,40と保持空間22,22との間に空隙ができるような構成とすることによって、このような効果が得られやすくなる。
芳香を放つ装飾具1〜3によれば、芳香性液体Lを、吸収体40,40を保持空間22,22に配置した状態のままで、裏面部材30,30,30に設けられた嵌入孔31,31,31から、スポイト等で補充することができる。蓋を着脱したり、開閉する作業が不要であるので、容易に芳香性液体Lを補充することができる。また、嵌入孔31,31,31から吸収体40,40をピンセットや楊枝等で一時的に変形させて容易に出し入れすることができるので、取り出した後に芳香性液体Lを補充することもできる。
吸収体40,40が着脱可能に取り付けられるので、食事をする場面等、香りが邪魔になるときには、取り外して装飾具本体1a〜3aのみとすることができる。また、吸収体40,40が古くなって色が褪せる等した場合には、容易に新しいものと取り替えることができる。
本体部材20,20の保持空間22,22に保持された吸収体40,40は、表面側の表面部材10,10,10と裏面側の裏面部材30,30,30とで挟み込まれるので、身体や衣服に接触することがなく、皮膚がかぶれたり衣服にしみが付いたりするのを防ぐことができる。
複数の吸収体40,40を備えた構成とすれば、それぞれに異なる芳香性液体Lを吸収させることも可能であり、T.P.O.に合わせて容易に交換して使用することができる。また、表面側に位置する面の模様や色、素材が異なる複数の吸収体40,40を備えることにより、芳香だけでなく、服装に合った模様等の吸収体40,40を選択し使用することが可能である。
芳香を放つ装飾具1〜3の各部材の形状、大きさ、構成等は、上述した実施例に限られず、本実施例の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる。例えば、表面部材10,10,10、本体部材20,20、裏面部材30,30,30の外形は円形としたが、これに限らず、多角形、ハート形、木の葉形等様々な形状とすることができる。また、表面部材10,10,10、本体部材20,20、裏面部材30,30,30は、それぞれの外形の形状が異なるものであってもよく、例えば、表面部材10等の接合により装飾具本体1a,2a,3aが略球冠形状となるようにしてもよい。
また、通気孔11,11,11、貫通孔21,21、嵌入孔31,31,31の孔の形状、吸収体40,40の形状は、上述した形状に限らず、吸収体40,40の脱落を防ぐことができ、嵌入孔31,31,31から着脱可能に配置することができればよい。例えば、その中心軸に垂直な断面の形状が、例えば、多角形や星型である等様々な形状を採用することができる。また、通気孔11,11,11、貫通孔21,21、嵌入孔31,31,31の孔の形状は、実施例1の芳香を放つ装飾具1のように同じ形状(円形)であってもよいが、変形例1,2の芳香を放つ装飾具2,3に示すように異なる形状であったり、通気孔11,11,11、貫通孔21,21、嵌入孔31,31,31の大きさ等も様々に構成することができる。
芳香を放つ装飾具1〜3においては、通気孔11,11,11、貫通孔21,21、嵌入孔31,31,31をそれぞれ表面部材10,10,10、本体部材20,20、裏面部材30,30,30の略中央に設けたが、通気孔11,11,11、貫通孔21,21、嵌入孔31,31,31が連なるように設けられ、保持空間22,22(貫通孔21,21)に吸収体40,40が着脱可能に嵌入でき、脱落しないように構成されていれば、これに限らない。
表面部材10,10,10、本体部材20,20、裏面部材30,30,30には、木製、樹脂製、金属製、セラミックス製等様々な素材を使用することができる。
芳香を放つ装飾具2のように、表面部材10,10,10や裏面部材30,30,30は2以上の部材から構成してもよく、本体部材20,20も2以上の部材から構成してもよい。また、表面部材10,10,10、本体部材20,20、裏面部材30,30,30を別体成形としたが、これらの部材のうちの2以上の部材を一体成形として作製してもよい。通気孔11,11,11、貫通孔21,21、嵌入孔31,31,31が連なるように設けられ、保持空間22,22(貫通孔21,21)に吸収体40,40が着脱可能に嵌入でき、脱落しないように全体が構成されていれば、表面部材10,10,10、本体部材20,20、裏面部材30,30,30それぞれをどのように分割して別体成形としてもよいし、それらの任意の部分を組み合わせて一体成形としてもよく、任意の形状の部材から構成することができる。さらに、芳香を放つ装飾具1〜3においては、保持空間22,22をそれぞれ1つ設けたが、2つ以上設けてよい。
芳香を放つ装飾具1〜3は、蓋を有する構成ではないので、その外形や大きさについての制約が少なく、様々な素材、様々な形状の部材により、幅広いデザインを施すことが可能である。また、芳香性液体Lを染み込ませた吸収体40,40自体をデザインの一部をして採用することによって、表面からも芳香を放つことができる。簡単な構造であるので、量産化が可能であり、製造コストを低減し得る。
次に本考案の実施例2の芳香を放つ装飾具4について、図面に基づいて説明する。図6は本考案の実施例2の芳香を放つ装飾具4を示す説明図であり、(a)は表面部材50の一方(50a)を取り付けた状態を示す正面図、(b)は表面部材50の他方(50b)を取り付けた状態を示す正面図、(c)は(a)及び(b)における背面図、(d)は(a)及び(b)におけるE−E線断面図である。
実施例2の芳香を放つ装飾具4は装飾具本体4aと吸収体40を備え、装飾具本体4aは、デザインの異なる表面部材50(50a,50b)、本体部材60及び裏面部材30を有する。表面部材50を複数有し、着脱可能に本体部材60に取り付けることができる点で、実施例1の芳香を放つ装飾具1〜3と異なる。また、この表面部材50は複数の通気孔51を有しており、これらをデザインとしても利用し装飾性を高めたものである。
装飾具本体4aの本体部材60は、表面側に、上下2箇所に表面部材50を着脱可能に取り付けるための係止凹部γが設けられている以外は、装飾具本体1aの本体部材20と同じである。中央部に形成された貫通孔21により、吸収体40を保持する保持空間22が設けられている。
また、装飾具本体4aの表面部材50(50a,50b)はそれぞれ異なった雪の結晶の形状を模したものであり、複数の通気孔51(51a,51b)を有する。また、表面部材50aは、表面部材50bに比べて、通気孔51の全体の面積が大きくなるように形作られている。表面部材50a,50bの裏面側には、それぞれ本体部材60の係止凹部γに対応する位置に係合する係止凸部δが設けられており、本体部材60に交換可能に係止される。
芳香を放つ装飾具4は、本体部材60と裏面部材30を接合し、表面部材50を取り付けた後に、裏面部材30の嵌入孔31から保持空間22に芳香性液体Lを染み込ませた吸収体40を嵌め入れる。または、本体部材60と裏面部材30を接合し、本体部材60の表面側から保持空間22に芳香性液体Lを染み込ませた吸収体40を入れて、表面部材50を取り付けて使用する。芳香性液体Lが蒸発してしまった際には、裏面部材30の嵌入孔31から吸収体40に補充することができ、また、表面部材50を取り付けたまま、保持空間22にある吸収体40を嵌入孔31から出して補充することができる。
表面部材50aを表面部材50bに交換する際には、保持空間22にある吸収体40を本体部材60の表面側から出し入れすることもできる。
実施例2の芳香を放つ装飾具4によれば、実施例1の芳香を放つ装飾具1〜3において述べた効果の他に、以下のような効果がある。
表面部材50を複数備え、交換可能な構成とすることにより、様々な装飾性のある表面部材50を適宜選択して装飾具本体4aの表面側に取り付け、楽しむことができる。また、通気孔51の全体の大きさにより、放たれる芳香の量を調節することも可能となる。
芳香を放つ装飾具4の各部材の形状、大きさ、数、構成等は、上述した実施例に限られず、本実施例の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できるのは、実施例1の芳香を放つ装飾具1〜3と同様である。表面部材50は、何かの形状を模したものに限らず、多数の通気孔51を持つ構造であれば、例えば格子状構造、細かい孔を有するスカシ構造等様々な構造や形状を採用することができ、これらを組み合わせたものでもよい。
係止凹部γ及び係止凸部∂の位置、数等も、表面部材50を本体部材60に着脱可能に取り付けることができれば、上述した実施例に限らず、様々な位置、数、係止機構等を採用することができる。本実施例では、表面部材50を本体部材60に交換可能に取り付けられる構成としたが、表面部材50と本体部材60とを一体形成し、裏面部材30に交換可能に取り付けられる構成としてもよい。
また、本実施例では、表面部材50を複数備えて交換可能な構成としたが、異なる大きさの嵌入孔31を有する裏面部材30を複数備えて交換可能とするように構成してもよい(図示せず)。嵌入孔31の大きさにより、放たれる芳香の量を調節することが可能となる。
本考案の芳香を放つ装飾具の構成は、装飾具に限らず、芳香性液体を利用する様々な製品に用いることができる。
1,2,3,4 芳香を放つ装飾具
1a,2a,3a,4a 装飾具本体
10,10,10,50 表面部材
11,11,11,51 通気孔
20,20,60 本体部材
21,21 貫通孔
22,22 保持空間
30,30,30 裏面部材
31,31,31 嵌入孔
40,40 吸収体
a,a,a,b,b 段差
α 突出部材
β 板状部材
γ 係止凹部
δ 係止凸部
L 芳香性液体

Claims (8)

  1. 表面側に装飾が施され、内部に芳香性液体(L)を染み込ませたシート状の吸収体(40,40)を保持して芳香を放つ装飾具(1,2,3,4)であって、
    前記吸収体が保持される保持空間(22,22)である貫通孔(21,21)が形成された本体部(20,20,60)と、
    前記貫通孔の表面側の開口を覆い、該貫通孔と連なり前記吸収体よりも小さく開口する通気孔(11,11,11,51)が形成された表面部(10,10,10,50)と、
    前記貫通孔の裏面側の開口を覆い、該貫通孔と連なり前記吸収体よりも小さく開口する嵌入孔(31,31,31)が形成された裏面部(30,30,30)と、を有し、
    前記吸収体は、一時的に変形されることで前記嵌入孔を通して前記保持空間に着脱可能な柔軟性を有する、ことを特徴とする芳香を放つ装飾具。
  2. 前記表面部(10,10,10,50)の複数の前記通気孔(11,11,11,51)が装飾の少なくとも一部を構成している、ことを特徴とする請求項1に記載の芳香を放つ装飾具。
  3. 前記通気孔(11,11,11,51)の総面積が異なる前記表面部(10,10,10,50)を前記本体部(20,20,60)に交換可能に装着し得るように構成した、ことを特徴とする請求項1または2に記載の芳香を放つ装飾具。
  4. 異なる装飾を施してなる前記表面部(10,10,10,50)を前記本体部(20,20,60)に交換可能に装着し得るように構成した、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の芳香を放つ装飾具。
  5. 異なる大きさの前記嵌入孔(31,31,31)を有する前記裏面部(30,30,30)を前記本体部(20,20,60)に交換可能に装着し得るように構成した、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の芳香を放つ装飾具。
  6. 前記表面部(10,10,10,50)、前記本体部(20,20,60)及び前記裏面部(30,30,30)のうち少なくとも1つ以上が、2以上の部材からなる、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の芳香を放つ装飾具。
  7. 前記表面部(10,10,10,50)、前記本体部(20,20,60)及び前記裏面部(30,30,30)のうち、少なくとも2つが一体的に成形される、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の芳香を放つ装飾具。
  8. 前記表面部(10,10,10,50)、前記本体部(20,20,60)及び前記裏面部(30,30,30)は別体成形される、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の芳香を放つ装飾具。
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