JP3181216B2 - ガスタービン静翼 - Google Patents

ガスタービン静翼

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JP3181216B2
JP3181216B2 JP03641996A JP3641996A JP3181216B2 JP 3181216 B2 JP3181216 B2 JP 3181216B2 JP 03641996 A JP03641996 A JP 03641996A JP 3641996 A JP3641996 A JP 3641996A JP 3181216 B2 JP3181216 B2 JP 3181216B2
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gas turbine
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康意 富田
卓 一柳
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシュラウド部分等の
ような高温部を蒸気で冷却するようにしたガスタービン
静翼に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスタービンのタービン翼等の高
温部分には、圧縮機の吐出空気或いは抽気で冷却して翼
材料の許容する温度に維持している。
【0003】最近になって、ガスタービンの効率向上の
ための1つの手法として、従来の空気に代って蒸気を使
用して翼冷却を行うことが考えられている。
【0004】このような蒸気冷却方式に於いては、ガス
タービンと組合せてコンバインドサイクルを構成する蒸
気タービンの抽気が使用されているので、通常蒸気圧力
は高い(例えば40ata前後)ものとなっている。又
蒸気のガスタービン中への洩れ量は、これを極限するこ
とが蒸気側サイクル上の理由から要求される。
【0005】従って蒸気冷却を採用する場合に於いて
は、蒸気圧力に耐える耐圧強度、即ち、厚肉壁をもち、
蒸気通路は外部に対して閉じて供給口と回収口を備え、
尚且つ熱応力は低く、そして製造が容易である、という
ようなことなどが要求されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したような要求さ
れる事項は、互いに相反する要求事項となる場合もあ
る。
【0007】例えば耐圧強度を十分にしようと厚肉に
し、かつ閉じた通路を作ろうとすると全体は剛になるが
熱応力に対しては不利になる。又閉じた長く折曲った通
路は製造が困難である。そこで互いに相反する上記各要
求を実用上一通り満足させる新規形状が求められる。
【0008】本発明はこの点を満すものを得ることを課
題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するべくなされたもので、ガスタービンの高温部を蒸気
で冷却するものであって、蒸気の供給口と回収口を備
え、シュラウドの外郭に沿ってその内側を延びている閉
じた蒸気通路を設け、同蒸気通路の壁部と翼形とで仕切
られた部分を単壁で構成したガスタービン静翼を提供
し、閉じた蒸気通路は比較的単純な形状となるので、鋳
造等で製作するに当り、製作の困難さが軽減されるもの
である。
【0010】しかも、前記蒸気通路の壁部と翼形とで仕
切られた部分を単壁で構成しているので、このような単
壁部分を設けることにより、厚肉の塊部分が減、その
分熱応力上有利な構造とすることができるものである。
【0011】また、本発明は、前記単壁で構成した部分
は空気冷却を行うようにしたガスタービン静翼を提供
し、この単壁部分の中の翼形と蒸気通路からの冷却効果
の及ばない部分の面積は僅かであるので、その部分のみ
従来翼並みに空気冷却としても所要空気量は少なく、そ
のわずかな空気冷却の併用で、全体の冷却効果を高める
ことができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1に基
づいて説明する。図1(a)はガスタービン静翼のシュ
ラウド部分の断面図、同(b)、(c)は夫々(a)の
I−I断面、II−II断面を示すものである。
【0013】菱形を成すシュラウド1の外郭内側に沿っ
て蒸気の供給口2と回収口3を備えた閉じた四辺形の蒸
気通路4が設けられている。
【0014】四辺形の蒸気通路4には、冷却フィン(タ
ービュレンスプロモータ)5が全辺或いは部分的に形成
されていて、シュラウド1の冷却効果を上げている。そ
してその通路壁6と翼形7とで仕切られて残った近似三
角形部分8は、従来の装置並みの単壁としてある。
【0015】また三角形部分8で四辺形の蒸気通路4と
翼形7の冷却の及ばない中央部分は、空気冷却を施して
ある。尚符号11はコア抜き穴である。
【0016】また(b)、(c)図に示す(a)図のI
−I、及びII−II断面において翼形7には、カバー9が
ロー付されている。シュラウド1の下面と翼形7の外面
(複数の点を散布して示した部分)はガス流路となる。
【0017】なおまた、翼形7の内面は仕切り10で複
数区分に仕切られていて、各室は蒸気の入出口となって
いるがその翼冷却通路の配列は自由に配列替えできるも
のとする。
【0018】以上、本発明を図示の実施の形態について
説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、
本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えて
よいことはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上本発明によれば、シュラウド部の蒸
気冷却に必要な構成として、蒸気圧力に十分耐える耐圧
強度、即ち、厚肉の壁を持ち、蒸気通路は供給口と回収
口とを備えて閉じたループのものとして比較的簡単な形
状でその製作を容易にすることができたものである。
【0020】しかも本発明によれば、前記のものに加え
て単壁構造部を組入れることにより、熱応力を低く抑
え、その面からも設計製作を容易にして実用性を高める
ことができたものである。
【0021】また、請求項の発明によれば、蒸気冷却
が届きにくいわずかな部分について空気冷却を採用し、
このわずかな空気冷却の併用で高温部全体の冷却効果を
一層高めることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るシュラウド部を示
し、(a)は断面、(b)は(a)のI−I断面、
(c)は(a)のII−II断面の説明図。
【符号の説明】
1 シュラウド 2 蒸気供給口 3 蒸気回収口 4 蒸気通路 6 蒸気通路壁 7 翼形
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−163959(JP,A) 特開 昭56−100298(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスタービンの高温部を蒸気で冷却する
    ものであって、蒸気の供給口と回収口を備え、シュラウ
    ドの外郭に沿ってその内側を延びている閉じた蒸気通路
    を設け、同蒸気通路の壁部と翼形とで仕切られた部分を
    単壁で構成したことを特徴とするガスタービン静翼。
  2. 【請求項2】 前記単壁で構成した部分は空気冷却を行
    うようにしたことを特徴とする請求項に記載のガスタ
    ービン静翼。
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JP6587251B2 (ja) 2015-11-27 2019-10-09 三菱日立パワーシステムズ株式会社 流路形成板、これを備える流路形成組部材及び静翼、ガスタービン、流路形成板の製造方法、並びに流路形成板の改造方法

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