JP3181027B2 - 浮 標 - Google Patents

浮 標

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JP3181027B2
JP3181027B2 JP04900997A JP4900997A JP3181027B2 JP 3181027 B2 JP3181027 B2 JP 3181027B2 JP 04900997 A JP04900997 A JP 04900997A JP 4900997 A JP4900997 A JP 4900997A JP 3181027 B2 JP3181027 B2 JP 3181027B2
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征代 中條
浩章 野田
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岳洋バーンズ株式会社
浩章 野田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航路標識などとし
て用いられる浮標、灯浮標あるいは電波を反射したり標
識電波を送出する無線浮標などの浮標に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の灯浮標の例を示す図であ
って、鋼板製の中空体として構成された浮体Fの上部に
昼標DD や灯器DL , レーダ反射器DR , 図示しない太
陽電池などを含む機能部Dをこの浮体Fに固定された基
台Bを介して設けるとともに、この浮体Fの下面中央に
固定部材WS などにより固着された円筒状の重錘支持筒
P の下部に安定を保つための重錘Wが取付けられてい
る。
【0003】なお、この図4の灯浮標は、浮体Fに設け
た係留部FS と碇や沈錘Aとを、連結部Jを介して鎖な
どの索C1,2,3 で連結することによって浮標は所定
の位置を保つように設置される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、船舶通航量の増
大に伴って、船舶による浮標への衝突事故が激増してお
り、この衝突によって浮標の損傷による沈没や機能部の
破壊, 消灯などによって標識としての機能を失い、他の
船舶事故などを誘発する原因となっている。
【0005】このような浮標の沈没や機能部の破壊は、
浮体Fが鋼板によって一体に構成されているために被害
はさらに甚大なものとなり、その復旧に多大の日数を要
するために他の船舶事故などを誘発するばかりでなく、
多大の費用を要する。
【0006】そこで、本発明は、船舶との衝突などによ
っても損傷が少なく、また、損傷を受けたとしても、復
旧を容易かつ廉価に行い得るようにした浮標を得ること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の浮標は、下部に
重錘を取り付けた中心筒の上部に機能部を設けるととも
に、前記機能部と重錘との間の該中心筒に、複数のセグ
メントを互いに結合して環状とした浮体を嵌挿した形状
とし、前記セグメントのそれぞれが外郭を有し、該外郭
内部の空間に充填材としてウレタンフォームが設られて
いる
【0008】このセグメントは、FRPまたはABS樹
脂からなる外郭を有しており、この外郭内部の空間にウ
レタンフォームを充填して構成することができる。
【0009】また、このセグメントは、中心筒を要とす
る扇形であって、このセグメントの外郭の隣接するセグ
メントに接する面には、隣接するセグメントと結合する
ための結合孔を有する鍔部が一体に形成されており、隣
接するセグメントの鍔同士をボルト・ナットで固定する
ことで、扇形の複数のセグメントを一体とした環状の浮
体を形成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明による浮標の実施例
を示す概念図であって、本発明による構成を明瞭にする
ために、中心筒Pの上部に設けられる図4の従来例にお
ける機能部Dの図示は省略し、さらに、図4に示した要
素と対応する要素には図1においても同一の符号を付し
て説明を省略する。なお、この実施例では、上記中心筒
Pの浮体F下方の延長部P’を図4の実施例における重
錘支持筒WP と共用してあり、また、浮標を定位置に保
つために重錘Aに連結したケーブルCの他端を締結する
係留部FS を、この中心筒Pの下端に設けてある。
【0011】この実施例においては、上部に昼標,
器, レーダ反射器, 太陽電池などの機能部を設けた中心
筒Pの下部に重錘Aを取付けるとともに、ウレタンフォ
ームなどを充填材とする複数(図では4個)のセグメン
トf1,2,3,4 を互いに結合して環状とした浮体F
を、上記中心筒Pの機能部Dと重錘Wとの間に嵌挿して
ある。
【0012】この中心筒Pの複数のセグメントf1,2,
3,4 を結合した環状の浮体Fが嵌挿される部分の上
方には、浮体Fによる浮力を受けるためのストッパST
が熔接やボルト止めなどの適宜の手段で中心筒Pに固着
されており、また、この浮体Fの下端に相当する位置に
も同様なストッパSB (図示していない)が固着され
る。
【0013】なお、この浮体Fを構成するためのセグメ
ントfは、図示の4個に限られるものではなく、環状の
浮体を構成できるものであればセグメントの数はいくつ
でもよく、さらに、これらセグメントの隣接するセグメ
ントと接する両面間の角度が互いに等しくなくともよ
い。
【0014】図2は、浮体Fの構成要素である上記セグ
メントf1,2,3,4 の一つ(符号として“f”を用
いる)の外観を示す図であって、セグメントの厚みはほ
ぼ一定であり、その平面形状は全体として概ね扇形をな
しており、この扇形の中心に近い狭い弧に相当する部分
が上記中心筒Pに当接する筒面fc 、左右の辺に相当す
る面が隣接するセグメントと接する平面部fr 、その外
側の周に相当する円柱面がセグメントfの外周面fg
なる。
【0015】そして、上記平面部fr の縁部には、この
平面部から延長した鍔部fj が設けられており、この鍔
部fj には隣接するセグメントに同様に設けられている
鍔部の透孔とボルト・ナット(図1のB)によって結合
するための多数の透孔fh が孔設される。なお、この鍔
部fj の中心筒Pに近い部分には、この中心筒Pに設け
られている前記ストッパST,B を位置させるための切
欠部k1,2 が設けられている。
【0016】なお、セグメントfの外周面fg を図示の
ように円筒形とする必要はないから、この外周面fg を
平面として構成してもよく、この場合には浮体Fの全体
の形状は角柱状になる。
【0017】図3は、セグメントfの実施例の断面図で
あって、(a) 図は(b) 図のa−a’線で切断した横断面
図、(b) 図は(a) 図のb−b’線で切断した縦断面図で
ある。なお、中心筒Pおよびこの中心筒Pに固着されて
いるストッパST,B を点線で示した。
【0018】このセグメントfの外郭Gは、ポリエステ
ル−ファイバー−ポリエステル−ファイバー……のよう
に積層されたFRP、または、ABS樹脂によって中空
に形成されており、この外郭Gで囲まれた空間には、海
水などの浸入による浮力の低下を防ぐために、ウレタン
フォームUが例えば発泡によって充填される。
【0019】このようなFRP製の中空の外郭を形成す
るには、例えば外郭の内部空間に相当する内型を上下に
分割し、これらの内型の外郭に対応する面にポリエステ
ル−ファイバー−ポリエステル−ファイバー……のよう
にポリエステルとファイバーとを交互に積層して上部外
郭と下部外郭とを別個に成形し、得られた上部外郭と下
部外郭とをポリエステルとファイバーとを交互に積層し
た接合部などによって一体化すればよい。
【0020】また、ABS樹脂によって外郭Gを成形す
るには、例えば、上部外郭を注入成形するための雄型と
雌型からなる上部型と下部外郭を注入成形するための雄
型と雌型からなる下部型とによって上部外郭と下部外郭
とを注入成形によってそれぞれ作成し、この上部外郭と
下部外郭とを接着あるいは金属板とボルト・ナットなど
を用いた締着によって一体化すればよい。
【0021】なお、上述の例では、外郭Gを上下に分割
してそれぞれ成形するものとして説明したが、上下の分
割に代えて、外郭Gを左右に分割してそれぞれ成形する
ことができることは明らかであろう。
【0022】上述のようにして外郭Gが製造された後、
この外郭Gの一部に貫通孔を設け、この貫通孔からウレ
タン樹脂液と発泡剤との混合物を注入して発泡させ、発
泡が終了してから適当な部材を接着してこの貫通孔を塞
げばよい。なお、この貫通孔は、前述した外郭Gの成形
の際に予め設けておくこともできる。
【0023】また、外郭Gの中心筒Pに当接する筒面f
c は、中心筒Pとの摩擦などによる損傷を防ぐために、
前記したFRPやABS樹脂の厚みを外郭Gの他の部分
より厚くしておくことが好ましい。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、浮体として複数のセグ
メントを結合して用いるために船舶などが浮体に衝突し
ても一部のセグメントが破損するだけなので浮標として
の機能を失うことが少なくなるばかりでなく、破損した
セグメントだけを破損していないセグメントや新しいセ
グメントと交換することによって容易かつ廉価に修復が
可能になるという格別の効果が得られる。
【0025】また、充填材としてウレタンフォームを用
いることによって、船舶などの衝突によるセグメント外
郭の破損を防止したり衝撃を軽減したりすることができ
るばかりでなく、浮標が沈没することがなく、さらに、
海水などが浸入して浮力が減少することがないという利
点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による浮標の実施例を示す概念図であ
る。
【図2】本発明のセグメントの実施例の一部を切断して
示した図である。
【図3】本発明のセグメントの他の実施例の斜視図であ
る。
【図4】従来の浮標の概念図である。
【符号の説明】
F……浮体 f……セグメント P……中心筒 W……重錘 D……機能部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平4−99191(JP,U) 実開 昭53−66196(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 22/16 B63B 22/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部に重錘を取り付けた中心筒の上部に
    機能部を設けるとともに、前記機能部と重錘との間の該
    中心筒に、複数のセグメントを互いに結合して環状とし
    た浮体を嵌挿した形状とし、前記セグメントのそれぞれ
    が外郭を有し、該外郭内部の空間に充填材としてウレタ
    ンフォームが設けられたことを特徴とする浮標。
  2. 【請求項2】 上記セグメントが前記中心筒を要とする
    扇形であって、前記セグメントの外郭の隣接するセグメ
    ントに接する面には、隣接するセグメントと結合するた
    めの結合孔を有する鍔部が一体に形成されていることを
    特徴とする請求項2記載の浮標。
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