JP3180590U - 高さ調節式炬燵 - Google Patents

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茂實 佐々木
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Abstract

【課題】本考案は、支脚部を高さ調節可能としたテーブル式の炬燵の改良に関する。
【解決手段】高さ調節式炬燵1は、裏面にヒーター部3を設けた天板2と、該天板2に取り付けられた伸縮可能な1又は複数の支脚部4と、該支脚部4内に収納されて支脚部4を上下に伸縮する伸縮機構5と、該伸縮機構5を作動させる作動部8とからなっており、該作動部8が少なくとも炬燵の二方向に着座する着座者が操作可能な位置に配置されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、脚部を高さ調節可能としたテーブル式の炬燵に関する。
従来、炬燵は冬季に使用されるため、脚部を天板から着脱可能にして、暖房として使用しなくなった時には収納する構造や、テーブルとして使用しうる構造が知られている。
後者の場合には、季節に関係なく使用できるので、無駄が無く好ましいが、脚部の高さ調整が容易に行えない欠点がある。
例えば、特開2011−220632号公報では、支持脚を、上側脚部に下側脚部をスライド可能に挿入して構成し、上側脚部の下端部に環状ストッパを嵌め込んで固定しておき、下側脚部の上端部に、外向き係止フランジを有する環状抜け止め部材を取り付け、外向き係止フランジを、上側脚部内を摺動するが、環状ストッパに当接して抜け止め係合するように構成した構造が知られているが、脚部を連動して操作することができず、高さ調節には手間が掛かる作業が必要となる。
一方、実開平1−112317号公報では、脚部支持体の内部に、モーターによる伝動軸の回転によって連動するネジ棒としてのボルトと、該ネジ棒に螺合して上下に進退するネジに固着された下方の脚部を設けて、モーターの回転により下方の脚部を進退させて高さ調整する構造が開示されており、伝動軸とネジ棒とを連係させるために傘歯歯車を2つ、又は3つ用いており、構造が複雑となり大型化が避けられなかった。
特開2011−220632号公報 実開平1−112317号公報
この考案が解決しようとする問題点は、簡単な構成であり、高さ調節の操作も簡便に行えることができる高さ調節式炬燵を提供することにある。
本考案は、上記課題を解決するために、請求項1の考案では、
裏面にヒーター部を設けた天板と、
該天板に取り付けられた伸縮可能な支脚部と、
該支脚部内に収納されて支脚部を伸縮する伸縮機構と、
該伸縮機構を作動させる作動部とからなっており、
該作動部が少なくとも炬燵の二方向に着座する着座者が操作可能な位置に配置されていることを特徴とする。
また、請求項2の考案では、
前記伸縮機構が各支脚部に内蔵された伸縮シリンダーからなっており、
各伸縮シリンダーの操作部が連動可能に連結されて作動部となっていることを特徴とする。
請求項3の考案では、
前記支脚部が天板の中央に設けられた1つの支脚部からなっており、
該支脚部に内蔵された伸縮シリンダーの操作部に、着座者が操作可能な幅広の作動部が一体に形成されていることを特徴とする。
請求項4の考案では、
前記伸縮機構が、左右一対の支脚部にそれぞれ内蔵されており、外周にねじを刻設した杆状部材と、
該杆状部材のねじに螺合するナット状部材とからなっており、
1つの支脚部に軸支されて回転可能な操作ハンドルを設け、
該操作ハンドルの回転軸が歯車又は歯車列を介して前記杆状部材又はナット状部材を軸線を中心に回転可能とし、
杆状部材の回転でナット状部材を昇降させ、ナット状部材の回転で杆状部材を昇降させて、昇降するナット状部材又は杆状部材によって支脚部を伸縮しうることを特徴とする。
請求項5の考案では、
前記支脚部が複数からなって、同一構造の伸縮機構が内蔵されており、
操作ハンドルの回転を、連動軸を介して操作ハンドルが設けられた支脚部以下の支脚部に伝動し、該支脚部内で歯車又は歯車列を介して支脚部内の杆状部材又はナット状部材を軸線を中心に回転可能としたことを特徴とする。
本考案の高さ調節式炬燵は、作動部を踏み込み、またはハンドル状の作動部を回転させることで、支脚部に内蔵された伸縮機構を作動させて支脚部を所望の高さまで伸縮することができる。
また、作動部は炬燵の着座者が操作しやすい位置に配置されているので、容易に高さ調整の操作を行うことができ利便性が高い。
実施例1の高さ調節式炬燵の正面図である。 図1の支脚部が伸張した状態の高さ調節式炬燵の正面図である。 支脚部が1つの場合の実施例2の高さ調節式炬燵の正面図である。 図3の支脚部が伸張した状態の高さ調節式炬燵の正面図である。 実施例3の高さ調節式炬燵の側面図である。 図5の正面図である。
以下に、この考案の高さ調節式炬燵について、図面を参照しながら説明する。
実施例1の高さ調節式炬燵1は、図1〜図2に示すように、裏面にヒーター部3を設けた天板2と、該天板2に取り付けられた伸縮可能な支脚部4、4と、該支脚部4内に収納されて支脚部4を伸縮する伸縮機構5と、該伸縮機構5を作動させる作動部8とからなっている。
天板2は、正方形、長方形に限らず、円形や楕円形、その他任意の形状とすることができる。
ヒーター部3は、図示例では支脚部4が左右に離間しているので天板の中央に配置したが、支脚部4と重ならない位置であればよく、任意の位置に配置することができる。
本実施例では支脚部4は、天板の左右に一対設けられているが、四隅に設けられるものでもよい。
この支脚部4は、天板2の固定された上部支脚部4Aと、該上部支脚部4Aの内側または外側に嵌合して、上下方向に伸縮可能となっている。
この支脚部4内に支脚部4を伸縮変位させる伸縮機構5が内蔵される。
伸縮機構5として、本実施例ではガスシリンダーを用いたが、油圧シリンダーその他の伸縮装置を用いることができる。
上記伸縮機構5は、本実施例では下部支脚部4B内に固定端側が固着されており、伸縮端側が天板2(または上部支脚部4Aでもよい)に固定されている。
各シリンダーの内部の流体圧を制御するレバー状の操作部6が、各支脚部4の図示例では下部支脚部4Bから外方へ突出しており、各操作部6は、隣接する操作部6間をつなぐ連接部材7によって一体的に連結されており、作動部8を構成している。
これにより、炬燵の着座者は、幅広な作動部8を足で押し下げることで、全ての支脚部4内の伸縮機構5の操作部6を同時に作動させて、天板2を任意の位置まで上昇させることができ、作動部8から足を離すことで、天板2を前記上昇位置に保持することができる。
また、天板2を下降させる場合には、作動部8を足で押し続けながら天板2を押し下げ、所望位置で作動部8から足を離すことで、天板2を前記下降位置に保持することができる。
図示例では、支脚部4が2脚の場合を例示したが、4脚の場合には、4つの操作部6を枠状の連接部材7に一体的に連結する(図示せず)ことで、どの位置の着座者でも天板2の高さ調節が可能となる。
ここで連接部材7は、操作部6にネジや係合部材で着脱自在に取り付ける構成となっていれば、伸縮機構5や連接部材7の交換が容易となる。
図3〜図4に示す実施例2の高さ調節式炬燵1は、支脚部4が1つの場合を示す。
支脚部4や、伸縮機構5の構造は前記実施例1と同様である。
また、ヒーター部3は、支脚部4の回りを囲むように天板2裏面に固定されている。
支脚部4の下部支脚部4Bの下部には伸縮機構5の操作部6が外方へ突出しており、該操作部6には、支脚部4の左右に幅広に長く形成され、または支脚部4から離間して枠形状に囲む連接部材7が連結されている。
これにより、着座者は、前記連接部材7を足で踏み込むことで伸縮機構5を伸張させて天板2を任意の高さに調整することができる。
その他の構成は前記実施例と同様であるので、説明を省略する。
図5〜図6に示す実施例3の高さ調節式炬燵1は、伸縮機構5及び作動部8の異なる実施例を示す。
この高さ調節式炬燵1は、伸縮機構5として、例えば、外周にねじを刻設した杆状部材12を支脚部4(例えば下部支脚部4B)内に旋回自在に軸支し、該杆状部材12の上端に作動歯車(図示せず)を固定しておく。
一方、支脚部4の外側に回転自在な操作ハンドル13を設けておき、該操作ハンドル13の先端に前記作動歯車と噛合する歯車または歯車列を設けておき、該歯車または歯車列の回転で作動歯車を介して杆状部材12を軸線を中心に回転させる。
そして、上部支脚部4Aには前記杆状部材12のネジと螺合するナット状部材15を固定しておき、杆状部材12の回転でナット状部材15を杆状部材12に沿って昇降させ、これを介して上部支脚部4Aを昇降させる公知構成としてもよい。
または、前記杆状部材12の上端を天板2又は上部支脚部4Aに旋回可能に連結しておき、上部支脚部4Aの所定位置に前記杆状部材12に螺合するナット状部材15を固定しておき、操作ハンドル13の回転で歯車又は歯車列(図示せず)を介してナット状部材15を回転させて杆状部材12を昇降させ、上部支脚部4Aを上昇させる公知構成としてもよい。
また、操作ハンドル13の回転と連動して回転する連動軸17を対向する支脚部4間に掛け渡しておくことで、対向する支脚部4に内蔵した同一構成の伸縮機構5の杆状部材12を旋回させ、ナット状部材15を介して、左右の支脚部4を同期して昇降させるようになっている。
この場合、作動部8となる操作用ハンドル13を対向する着座者の中間位置に配置しておくことで、いずれの着座者も、支脚部4の昇降操作を行うことができる。
この場合、上昇した支脚部4に着脱可能なストッパやロック部材を設け、あるいは操作ハンドルにロック機構Sを設けることで、支脚部4を任意の高さ位置でロックすることができる。
この考案は、上記各実施例に限定されるものではなく、要するにこの考案の要旨を変更しない範囲で種々設計変更しうること勿論である。
これにより着座者は高さ調節の操作を容易に遂行することができる。
1 炬燵
2 天板
3 ヒーター部
4 支脚部
4A 上部支脚部
4B 下部支脚部
5 伸縮機構
6 操作部
7 連接部材
8 作動部
11 歯車
12 昇降部材
13 作動ハンドル
14 作動歯車
15 ナット状部材
17 連動軸
S ロック機構

Claims (5)

  1. 裏面にヒーター部を設けた天板と、
    該天板に取り付けられた伸縮可能な支脚部と、
    該支脚部内に収納されて支脚部を伸縮する伸縮機構と、
    該伸縮機構を作動させる作動部とからなっており、
    該作動部が少なくとも炬燵の二方向に着座する着座者が操作可能な位置に配置されていることを特徴とする高さ調整式炬燵。
  2. 伸縮機構が各支脚部に内蔵された伸縮シリンダーからなっており、
    各伸縮シリンダーの操作部が連動可能に連結されて作動部となっていることを特徴とする請求項1に記載の高さ調整式炬燵。
  3. 支脚部が天板の中央に設けられた1つの支脚部からなっており、
    該支脚部に内蔵された伸縮シリンダーの操作部に、着座者が操作可能な幅広の作動部が一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の高さ調整式炬燵。
  4. 伸縮機構が、左右一対の支脚部にそれぞれ内蔵されており、外周にねじを刻設した杆状部材と、
    該杆状部材のねじに螺合するナット状部材とからなっており、
    1つの支脚部に軸支されて回転可能な操作ハンドルを設け、
    該操作ハンドルの回転軸が歯車又は歯車列を介して前記杆状部材又はナット状部材を軸線を中心に回転可能とし、
    杆状部材の回転でナット状部材を昇降させ、ナット状部材の回転で杆状部材を昇降させて、昇降するナット状部材又は杆状部材によって支脚部を伸縮しうることを特徴とする請求項1に記載の高さ調整式炬燵。
  5. 支脚部が複数からなって、同一構造の伸縮機構が内蔵されており、
    操作ハンドルの回転を、連動軸を介して操作ハンドルが設けられた支脚部以下の支脚部に伝動し、該支脚部内で歯車又は歯車列を介して支脚部内の杆状部材又はナット状部材を軸線を中心に回転可能としたことを特徴とする請求項4に記載の高さ調整式炬燵。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107136767A (zh) * 2017-06-16 2017-09-08 贵州德鑫冲压有限责任公司 一种具有防夹功能的升降式电暖茶几
CN112641215A (zh) * 2021-01-08 2021-04-13 李理白 一种可拆卸式安全供暖书桌

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