JP3180286U - 内視鏡保管庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡に劣化などの悪影響を与えることなく清浄性を保つことができる内視鏡保管庫を提供する。
【解決手段】内視鏡保管庫Aは、クリーンユニット1と内視鏡保管ユニット2を備える。クリーンユニット1は、吸気部11、送風機、フィルターと送気部を備えており、外気を吸気して清浄エアを送風する機構を備え清浄エア吸気部、内部に内視鏡ハンガーを備え、緩衝材が着脱自在に内壁面および底面に配置され、下部に排気部26が形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、内視鏡の保管庫に関する。
内視鏡は繰り返して使用される機器である。再使用に伴う感染のおそれがあるため、消毒や保管が大切である。
日本消化器内視鏡技師会安全管理委員会から 内視鏡の洗浄・消毒に関するガイドライン(第2版、2004年)が示されている。このガイドラインには、内視鏡を介した医療関連感染を防ぐための基本的な内容、感染対策の原則、内視鏡の構造、効果的な洗浄・消毒の方法と使用薬剤、職業安全などが体系的に記載されている。内視鏡洗浄後の消毒方法として、2%グルタラール10分間、0.55%フタラール5分間、0.3%過酢酸5分間の消毒等が紹介されている。消毒後の保管について次のように記載されている。内視鏡のチャンネル内に水分が残っていると保管中に細菌が増加するので,細菌の増加を防ぐために乾燥させる。そのため内視鏡は、送気・送水ボタン、吸引ボタン、鉗子栓などを装着せずにハンガーに掛けて保管する。
例えば、特許文献1(特開2009−136613号公報)には、消毒剤を封入した内視鏡収納袋が提案されている。
特許文献2(特開2007−313113号公報)は、洗浄消毒済みの内視鏡が収容される収容部を殺菌する殺菌灯と、収容部内に内視鏡が収容されているか否かを検出する内視鏡検出スイッチと、 内視鏡検出スイッチ8の検出結果に基づいて、殺菌灯を点灯状態、或いは消灯状態に制御するCPUとを備えた内視鏡保管庫であって、庫内に収容された内視鏡が、紫外線、或いはオゾンガスに長時間、曝されると、内視鏡の例えば挿入部の外表面が化学的な作用によって劣化する不具合が生じるので、内視鏡が庫内に収容されているときは、殺菌灯を消灯に制御する考案である。
特許文献3(2010−115268号公報)には、内視鏡収容部が洗浄消毒装置の上方に位置し、洗浄消毒装置から蒸発した薬剤の蒸気内視鏡収容部に供給する機構を有し、空気清浄機能を有するとともに、リプロセス室内に効率良く配置することができる内視鏡保管庫が提案されている。
特許文献2や3に内視鏡保管庫が提案されているが、現実普及はしていない。一般的には、内視鏡保管庫は、クリーンルーム等の特別な環境ではなく、通常の環境と変わらない保管室に設置されており、保管室内に浮遊している菌が該保管庫内に侵入するおそれがある。また、洗滌消毒直後の内視鏡は、少なくとも管路内に水分が付着した状態で、菌の侵入した保管庫内に収容された場合、その菌が水分中で繁殖するおそれがある。殺菌灯やオゾンを用いると内視鏡の柔軟な樹脂素材部分が劣化して、内視鏡が使用できなくなる恐れがある。
内視鏡そのものの洗浄・消毒に関しては、「消化器内視鏡の洗浄・消毒マルチソサエティガイドライン(2008年 第1版)」などが設けられ、洗浄・消毒については詳しく規定されている。保管に関しては、「内視鏡は送気・送水ボタン。吸引ボタン、鉗子栓などを外して保管庫に保管しなければならない。」のみ記載され、その解説として「内視鏡のチャンネル内に水分が残っていると、保管中に細菌が増殖するため、内視鏡のチャンネル内を十分に乾燥させる。そのためには、内視鏡は、送気・送水ボタン、吸引ボタン、鉗子栓などを装着せずにハンガーに掛けて保管しなければならない。なお、保管庫内の紫外線殺菌灯は、構造上効果が不十分であることと目を痛める危険があること、また、内視鏡に対する影響などのために不必要である。」と記載されている。
しかし、保管庫の具体的な機構については、何ら規定されておらず、現実には、内視鏡用のハンガーを設けた保管ロッカーのような構造であり、乾燥を保つ機構は設けられていない。
特開平5−25928号公報 特開平2−112558号公報 特開平5−25927号公報 特開2003−138742号公報 特開平9−268754号公報
本考案は、内視鏡に劣化などの悪影響を与えることなく清浄性を保つことができる内視鏡保管庫を提供することを目的とする。
本考案者は、フィルターと強制換気機構を設けることにより、洗浄消毒済みの内視鏡の乾燥を促進し、庫内に空気や水蒸気が滞留することを防止して、清浄な状態に保つことができる内視鏡保管庫を実現した。
1.クリーンユニットと内視鏡保管ユニットを備えた内視鏡保管庫であって、クリーンユニットは、フィルターを備えた吸気部、送風機、微細フィルターと送気部を備えており、外気を吸気して清浄エアを送風する機構であり、内視鏡保管ユニットは、清浄エア吸気部、内部に内視鏡ハンガーを備え、緩衝材が着脱自在に内壁面および底面に配置され、下部にスクリーンを外面に備えた排気部が形成されていることを特徴とする内視鏡保管庫。
2.送風機と送気部の間に微細フィルターが配置されており、微細フィルターは、粒径が0.3μmの粒子に対して99%以上の粒子捕集率を有する合成樹脂製のフィルターであることを特徴とする1.記載の内視鏡保管庫。
3.内視鏡ハンガーは、掛止スリットが設けられ、上下二段に着脱自在に配置されており、内視鏡の操作部を係止する上部ハンガーと内視鏡のコネクター部を係止する下部ハンガーであることを特徴とする1.又は2.に記載の内視鏡保管庫。
4.緩衝材は、一方の面側を蒸散材で構成し、他方の面側を防水材で構成し、導電性としたことを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
5.クリーンユニットからハンガー係止部に送風する機構を備えていることを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
6.クリーンユニットと内視鏡保管ユニットを別体に構成し、内視鏡保管ユニットの天井面に開口部を設け、クリーンユニットの送気部が該開口部に一致するように両者を接続して取り付ける構造であって、吸気フィルターをクリーンユニットの吸気部の内面側に配置し、送風機の送風側に微細フィルターを着脱可能に接続し、該微細フィルターの収納容器を送気部に取付け、送風機の吸引側にカバーフィルターを設け、内視鏡保管ユニットの下部に設けられた排気部の外面側にスクリーンが配置されており、内視鏡保管ユニットの下面にはアジャスターが取り付けられていることを特徴とする1.〜5.のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
7.内視鏡保管ユニットに設ける開閉部として引き戸を設け、該引き戸案内用に案内溝を設け、該案内溝の長手方向端部側を端部に向かって浅くなるように傾斜溝を形成したことを特徴とする1.〜6.のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
1.本考案は、クリーンユニットにて発生させた清浄な空気を内視鏡保管ユニットに供給し、強制的に換気することにより、洗浄消毒済みの内視鏡の乾燥を促進し、庫内に浮遊細菌類が滞留して増殖することを防止して、清浄な状態に保つことができる内視鏡保管庫を実現した。
さらに構成を付加することにより、次のような効果を発揮できる。
2.粒径が0.3μm以上の粒子を99%以上の粒子捕集率を有する合成樹脂製フィルターを介してクリーンユニットから清浄なエアを供給することにより、一般細菌、真菌が補足できるので、内視鏡保管庫内へ吸気に伴う細菌類の侵入を防止できる。
3.内視鏡ハンガー部へ送風する機構を設けることにより、内視鏡の操作部など複雑な形状・構造をした部分を積極的に乾燥を促進させることができ、雑菌などの増殖を抑制することができる。
4.内視鏡保管部内のハンガー部材や緩衝材などの部品を着脱自在可能にすることにより、部品の殺菌、洗浄、交換及び庫内の消毒、洗浄が容易に行うことができる。
5.緩衝材に防水性および蒸散性、導電性を持たせることにより、緩衝材の乾燥性の維持と静電防止による塵埃の付着を防止し、内視鏡が内壁面に衝突した場合の保護作用と清潔性の維持を図ることができる。
6.内視鏡保管庫をクリーンユニットと内視鏡保管ユニットに構成することにより、両者を別体に製造し、両者を組み付けて一体化することができる。長い内視鏡を保管する高さ空間を十分に確保しつつ、内視鏡保管庫の取扱い性を容易にすることができる。
7.引き戸用の案内溝の端部を浅くなるように傾斜を設けたことによって、溝部に落ちた塵埃を容易に清掃することができ、保管庫の清潔を保つことができる。
8.外気の取り入れ用の吸気部にフィルターを設けることにより、虫や浮遊繊維等のクリーンユニット内への進入を防止し、ファンの吸気側に設けたカバーフィルターによりファンから送気側のフィルターへの負荷を軽減して、内視鏡保管ユニット内に清浄な空気を供給し、排気部にスクリーンを設けることにより虫などの進入を防止することにより、内視鏡保管ユニットを強制換気し、内視鏡の乾燥を維持することにより、細菌類の増殖を防止し、害虫などの進入を防止して清浄に保管することができ、内視鏡の使用に伴う感染を防止することができる。
内視鏡保管庫の正面を示す図 内視鏡保管庫の縦断面を示す図 内視鏡保管庫 平面図 クリーンユニットと内視鏡保管ユニット組み立て図。(a)クリーンユニット斜視図、(b)クリーンユニット底面図、(c)内視鏡保管ユニット上部斜視図、(d)組み立て図 クリーンユニット透視図 エアクリーナーの概略図。(a)正面図、(b)平面図、(c)底面図 内視鏡ハンガー概略図。(a)上部ハンガー、(b)下部ハンガー 内視鏡の係止状態を示す部分俯瞰図
本考案は、内視鏡保管庫に係わる考案である。本考案は、フィルターと強制換気機構を設けることにより、洗浄消毒済みの内視鏡の乾燥を促進し、庫内に浮遊細菌類が滞留して増殖することを防止して、清浄な状態に保つことができる内視鏡保管庫である。
本考案の内視鏡保管庫は、クリーンユニットと内視鏡保管ユニットから構成される。
クリーンユニットは、外気を取り入れ、微細フィルターと送風機を備えたエアクリーナーを介して内視鏡保管ユニットへクリーンのエアを供給する。内視鏡保管ユニットは、内視鏡を吊り支持して保管する構成であって、上部からクリーンなエアを取り入れ、下部に設けた排気部から排気される構成である。送風機は常時運転が原則であり、内視鏡保管庫は常にクリーンエアが流れ、常時換気されているので、乾燥の促進と無菌状態が維持される。
両ユニットは、別体に構成して組み付ける形式、あるいは1つの筐体内に形成することもできる。内視鏡の種類、特に、消化器用内視鏡では長い部材を癖がつかないように吊り下げる必要があり、高い吊り長を確保することとなるので、別体に設けた方が取扱い性に優れている。また、収納対象の内視鏡の種類に応じて形成された内視鏡保管ユニットと別体のクリーンユニットを組み合わせることができる。
本考案の内視鏡保管庫は、空気が滞留せずに常に入れ替わっているので、使用後に消毒、洗浄後に内視鏡に水分が付着していても、蒸発し、保管庫外へ放出され、保管庫内は乾燥が保たれる。乾燥状態が維持されることにより、仮に内視鏡に細菌類が付着していても、増殖することができず、感染症を発症するほどの菌量とならない。内視鏡の操作部は複雑な構造であるので、洗浄や消毒が十分でない危険と、水分の残りが危惧される。清浄な空気が常時流通しているので、内視鏡の乾燥が促進、維持され、菌類の増加が抑制されるので、清浄に内視鏡を保管できる。さらに、操作部など複雑な形状部分に対して送風するエアシャワーを追加することを提案し、操作部を積極的に乾燥させる態様を提案する。
以下に、具体例をあげて、本考案の実施態様を説明する。
[全体構成]
図1に内視鏡保管庫Aの正面外観示している。図2は側面側縦断面図である。図3は、平面図である。
この内視鏡保管庫Aは、内視鏡保管ユニット2の上にクリーンユニット1を組み付けた構成である。
クリーンユニット1は、内部にエアクリーナー3が配置されており、正面側壁面には吸気部11が設けられ、エアクリーナー3が設置された底面には開口17からなる送気部が設けられている。外面には、エアクリーナーなどの作動状況の表示と操作スイッチを設けた表示部12が取り付けられている。
内視鏡保管ユニット2には開閉部21が形成されており、内部には、内視鏡を係止する上部ハンガー61と下部ハンガー62が2段に設けられ、上面には開口25aからなる清浄エア吸気部が設けられている。この開口25aと開口17は連通するように形成されている。下部ハンガー62より下方の内壁面には緩衝材71が取り付けられ、緩衝マット72が床面に設置されている。開閉部21の下部には排気部26が形成されている。図1では、開閉部には引き戸が設けられているが、ドアでも良い。内視鏡保管ユニット2の底面にはアジャスター27が設けられており、水平に据え付けられるようになっている。内視鏡保管ユニットには、クリーンユニットから上部ハンガーあるいは下部ハンガーまで延ばすことができる送気管を備えたエアシャワー42を付設することができる。
クリーンユニットおよび内視鏡保管ユニットの筐体は、金属製であり、ステンレスあるいは鋼材が用いられる。
図示の例は、両ユニットは別体に構成されているが、1つの筐体内に構成することも可能である。クリーンユニット1と内視鏡保管ユニット2との具体的な組み付けについては後述する。
吸気部11から取り入れられた外気は、エアクリーナー3に設けられた微細フィルターによって、浮遊塵埃が捕集されて無菌状態の清浄な空気が内視鏡保管ユニット2の上部から供給され、下部の排気部26から放出される。内視鏡保管ユニット内部は絶えず清浄な空気が流れているので、水分は蒸発して庫外へ排出され、菌類が増殖するような多湿状態が回避され、保管されている内視鏡が清潔に保管できる。
[クリーンユニットについて]
クリーンユニット1の例を、主に図4、5、6の記載に基づいて説明する。
クリーンユニット1は、箱体状の外観であって、側面に吸気する開口が形成された吸気部11が設けられている。内部には送気用のファン4と微細フィルター51を備えたエアクリーナー3が配置されている。天板15は、エアクリーナーなどのメンテナンスが可能となるように開閉可能に設置されている。底板16には開口17が設けられている。開口17は、エアクリーナー3のエアの通気部36に対して開放されている。クリーンユニット内部には、内視鏡保管庫2とエアクリーナー3内部の圧力差を検知する差圧センサ33を配置することができる。差圧センサ33用の検知管をクリーンユニット1から内視鏡保管ユニット2内へ付設するための開口33a、33bを両ユニットに設ける。
エアクリーナーなどの電源用として電源ケーブル35を延出する。
エアクリーナー3は、開口17側に微細フィルター51を配置しその上方にファン4を配置した構成である。
フィルターケース32の上方にファンケース31を両者が連通するように重ね、分離可能に取り付ける。ファンケース31の上面には開口41となっており、該開口はカバーフィルター52が配置されている。フィルターケース内32には、ファン4は内蔵されている。
フィルターケース32の下面は通気部36が設けられたフィルターカバー34で覆われており、底板16にネジなどにより固定される。38a、38b、38c、38dはフィルターカバー34をフィルターケース32の枠体に固着するビスである。フィルターケースの内部には微細フィルター51が充填されている。底板16の中央には作動ランプ37が配置されており、内視鏡保管ユニットの内側から、クリーンユニットの作動状態や、ドアの開閉(半ドア)を確認できる機構を設ける。
ファン4が作動することによって、カバーフィルター52を通して吸引された空気が微細フィルター51に導かれ、浮遊塵埃や細菌が微細フィルターに捕集されて、通気部36から清浄な空気が供給される。
ファンケース31を取り外すことにより微細フィルター51を交換することが可能であり、定期的あるいはフィルター性能が低下したときに交換することができる。天板15を止めているビス81を着脱することによりこのメンテナンスを行う。
内視鏡保管庫Aの大きさやエアクリーナーの出力によって、エアクリーナー3は複数設けることができる。
本実施例では、清浄な空気を生成する主たるフィルターは、微細フィルター51であるが、外気を取りこむにあたり、虫や大きめの粉塵をエアクリーナーに取り込まないために吸気部11の内側に吸気フィルター53を配置し、ファンケースにもカバーフィルター52を配置する。
吸気部11は、開口は図示の例では多数のスリットから構成されているが、形状は多数の小孔、あるいは、大きめの開口でも良い。吸気部11に接して吸気フィルター53が配置されていて、虫などの侵入を防止する。
天板15は、ビス81等を用いて開閉可能にユニットの枠体に固定される。天板15の開閉によって、内部の機器設置やメンテナンスを行う。本例では、開閉部を天板としたが、側面板に開閉部を設ける設計も可能である。
底板16は、開口17が設けられている。また、底板16には、内視鏡保管ユニット2を組み付けるねじ穴となるメネジ84が四隅に設けられている。開口17は前述のようにエアクリーナーのフィルターケースの通気部によってカバーされる関係に設定されている。
エアクリーナー3等の作動状態や運転スイッチなどを設けた表示部が、ユニットの正面などに設けられている。
内視鏡保管ユニット内部は陽圧になるように、エアクリーナーからの送気量と排気部の開口を設定することが好ましい。微細フィルターの目詰まり等の原因により、圧損が大きくなったことを検知する差圧センサ33をクリーンユニット1内に設置することができる。検知データは表示部に表示される。
フィルター類や機器、機具類は着脱自在に装着されることが望ましい。清潔性を保つために、取り外して洗浄や消毒できること、あるいは、交換して使用する。
微細フィルター51は、径0.3μm以下捕集能力を備えた合成樹脂製フィルターを用いることができる。空気中からゴミ、塵埃などを取り除き、清浄な空気にすることができるHEPAフィルタ (ヘパフィルタ、High Efficiency Particulate Air Filter)を使用することができる。HEPAフィルタは、日本工業規格(JIS規格)にて「定格流量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率をもち、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」として定義されている(JIS Z8122:コンタミネーションコントロール用語)。さらに、粒径が0.15μmの粒子に対して99.9995%以上の粒子捕集率を有する精密なULPAフィルタ (ウルパフィルタ、Ultra Low Penetration Air Filter)を使用することもできる。
この微細フィルターを用いることにより、浮遊塵埃や細菌類を捕集することができ、清浄なエアを内視鏡の保管スペースに供給し、外気に起因する内視鏡汚染を防止することができる。
[内視鏡保管ユニットについて]
内視鏡ユニット2については、主な構造の例が図1、2、4に図示されている。
内視鏡ユニット2は、内視鏡を係止する上部ハンガー61と下部ハンガー62が設けられ、下部ハンガーより下方において後壁面、側壁面には、保護材として緩衝材71が設置され、床面には緩衝マット72が配置されている。
正面側は開閉部21となっており、引き戸やドアが設けられる。天板25には、クリーンユニット1側に形成された開口17に対応する開口25aが形成されている。下部にはスリットなどの排気部26が設けられる。排気部26には外部から害虫などの侵入を防止する排気部スクリーン54が設置されている。このユニット2の下面にはアジャスター27が設けられており、水平調整して設置できる。
延長管を備えたエアシャワー42をユニット天井面に設置し、エアクリーナーから直接上部ハンガーや下部ハンガーにエアシャワーを浴びせることができるようにすることができる。乾きの悪い内視鏡の操作部やコネクター部に直接的に清浄な空気を当てて、乾きを促進させることができる。
消化器系の内視鏡を保管する場合、内視鏡保管室は、高さが190cmほどあり、上部ハンガー61は、160〜170cm程の高さに配置され、下部ハンガー62は中間部に配置される。この高さを確保して内視鏡の部品が内壁面にぶつからずに整然と吊り下げるには、水平に設置することが重要である。内視鏡は多数収納されるので、きちんと整理されて収納されるように設置されることが大切である。
内視鏡保管ユニット内部に配置される部品類は、着脱および交換が可能に設置される。部品類の洗浄、消毒及び取り外した状態で、保管部を洗浄・消毒をして清潔性を保つ構造とする。ハンガーを設置する架台や緩衝材係止フックなどをユニット内壁面に設けて、これらに設置する器具は脱着可能に設定する。
<ハンガーについて>
上部ハンガー61と下部ハンガー62は、掛止スリット63、64が形成された板状体である。このハンガーは、内壁面に固定したL型支持材等によって構成された架台65、66に板状体は螺着などによって、着脱自在に取り付けられている。ハンガーの例は図7に示されている。
掛止スリット63、64が複数設けられており、各スリットに内視鏡を係止して保管する。保管対象の内視鏡100は体内へ挿入される可撓性の挿入管103と画像処理装置に連結するコネクター102を備えている。この内視鏡100の操作部101を上部ハンガー61の掛止スリット63に挿入し、コネクター102を下部ハンガー62の掛止スリット64に挿入して保管される。下部ハンガー62に設けられたスリットには、挿入管103、コネクターコード104も挿入できる形状に形成される。
下部ハンガーでコネクターを支えることにより、コネクター部の重みがコードの付け根に負荷がかかって発生する故障の原因を防止することができる。挿入管は軟質樹脂で被覆された可撓性である。挿入管に屈曲癖などが付かないように垂らして保管する、他の内視鏡の管やコード類と交錯しないように下段ハンガーのスリットを通過させる。
これらの内視鏡は、使用部位や機種ごとに形状が異なることがあるので、掛止スリットを使用機種に応じて、準備する。あるいは、機種別に専用のスリットを設けたハンガーを準備しておき、交換することにより、異なる内視鏡にも適用する。
上部ハンガー61に設けられた掛止スリット63に内視鏡100の操作部101を挿入して掛け、下部ハンガー62に設けられた掛止スリット64には、内視鏡100のコネクター102を掛け、さらに挿入管103とコネクターコード104を挿通されるので、多数の内視鏡を整然と安全に保管することができる。
この両ハンガーは着脱自在であるので、取り外して消毒や洗浄および交換ができ、多様性を備えている。
<緩衝材について>
緩衝材は、内視鏡ユニットの下部ハンガーの下方の壁面に着脱自在に設置される布状のマットである。この緩衝材は内視鏡の部品が保管庫内壁にぶつかって壊れないように保護する。この緩衝材は、防水性の生地を表とし、蒸散性のある生地を裏に配置した少なくとも2層構造である。蒸散性は、非親水性の合成樹脂製繊維を用いたメッシュ生地を用いることができる。消毒・洗浄後の内視鏡から水滴が発生することがあり、落下あるいは保管庫の内壁を垂れ落ちることがある。緩衝材の裏面に付着した水分は、網目に編まれた紐帯から速やかに蒸散される。この緩衝材は、メッシュ面を表にして床面に敷設することにより、落下した水滴を速やかに蒸散させることができる。
さらに、導電糸の使用により静電気の帯電を防ぎ、扉の開閉時等により舞い込んだホコリは緩衝材に付着しないで、排気部から空気と共に保管庫外に放出される。また、光触媒や銀イオンなどの抗菌剤によって抗菌性を付与することもできる。
この緩衝材の使用により、雑菌繁殖の場とならないよう、水分は溜め込まずいち早く蒸散させ、保管庫内壁を水気から守ることができる。そして、内壁面に設けたフック73等に緩衝材を係止して、着脱可能とするので、消毒・洗濯や交換が可能に設置される。消毒・洗濯をする場合は、緩衝材は洗濯耐性や消毒耐性の素材を採用する。
この着脱自在に配置された緩衝材により、簡単な方法によって、保管に伴う内視鏡の損傷を防止し、保管庫内を清潔に保つことができる。
<引き戸のレール溝構造について>
開閉扉として引き戸を採用した場合、金属板を曲げ加工して溝を形成した下方案内溝であって、溝の左右端側に端に向かって浅くなる方向にテーパー溝面とすることが好ましい。引き戸の下部案内として、溝あるいは凸状レールが一般に使用されるが、溝やレール部に付着した埃を除去することが困難であり、内視鏡保管庫としては衛生上不適切である。そのため、一枚の金属板を曲げ加工して案内溝形成し、さらに端部側を浅くなるようにテーパー溝に形成することにより、ホコリを掃き出すことが簡単になり、清潔性を保つことができる構造を採用する。また、一枚板を連続して曲げ加工するので、汚れが侵入する隙間が発生しない。
<エアシャワーについて>
内視鏡ユニットに延長ホースに連結したエアシャワー42を設置することができる。エアシャワーは上下のハンガー部まで延長可能に設け、複雑な形状、構造をしている内視鏡の操作部およびコネクター部を積極的に乾燥させる。クリーンユニットから生成される清浄な空気を取り入れるバルブ付きノズルを設け延長ホースを着脱自在に取り付ける構造とする。
[クリーンユニットと内視鏡保管ユニットとの組み立て]
第4図にクリーンユニット1と内視鏡保管ユニット2の組み立てが例示されている。なお、図4では、片開きのドアを設けた内視鏡保管ユニットが例示され、図1では左右の2枚引き戸の例が図示されているが、内視鏡保管庫のサイズが複数あり、開閉扉も保管庫の種類によって様々なことを示すものであって、本質的な相違ではない。
4図(a)に示されたクリーンユニット1が4図(c)に示された内視鏡保管ユニット2の上部に4図(d)に示されるように連結される。連結に際して、クリーンユニット1の底板16に設けたメネジ84と内視鏡保管ユニットの天板25に設けられたビス穴82を一致させてローレットビス83を用いて連結される。この連結に伴い底板16に設けられた開口17と天板25に設けられた開口25aが連通してクリーンユニット2のエアクリーナー3から生成された清浄な空気が内視鏡保管ユニット2の上方に供給され、下方に流れて排気部26から放出されるようになる。エアクリーナーの内部気圧と内視鏡保管ユニット内の気圧との差を検出する差圧センサを設置することにより、エアクリーナーの能力低下を検知することができ、微細フィルターなどのメンテナンス信号となる。この差圧センサの検知管の通過用にセンサ用穴33a、33bを上下に設ける。
[保管状態]
図8に内視鏡100の保管状態を模式的に現している。上部ハンガー61に形成された掛止スリット63に内視鏡の操作部101を挿入し、該操作部から延出する挿入管103を垂下させて下部ハンガー62に形成した掛止スリット64を通過させる。また、操作部101から伸びるコネクターコード104に連結されたコネクター102を反転させて掛止スリット64に挿入する。重量部分である操作部とコネクター部を係止するので、コード類には余分な荷重が負荷されずに保管される。挿入管103は自重により自由に垂下させた状態であるので、保管に伴う屈曲などの癖が付かない。また、コネクターコードにもコネクターの荷重がかからないように係止されるのでコネクターコードに無理な荷重がかかり破断することも回避される。
そして、清浄な空気が常時上方から下方に流れるので、常に保管庫内は乾燥状態が保たれ、保管庫内に湿気が溜まり、雑菌などが繁殖することが抑制されて、内視鏡保管庫内は清潔に保たれる。保管庫内の部材は着脱自在であり、洗浄・消毒を行いやすいように設定されている。外気の吸入部、排気部も害虫などが侵入しないようにブロックされている。
A 内視鏡保管庫
1 クリーンユニット
11 吸気部
12 表示部
15 天板
16 底板
17 開口

2 内視鏡保管ユニット
21 開閉部(ドア、引き戸)
22 側面板
23 背面板
24 底板
25 天板
25a 開口
26 排気部
27 アジャスター

3 エアクリーナー
31 ファンケース
32 フィルターケース
33 差圧センサ
33a、33bセンサ用穴
34 フィルターカバー
35 電源コード
36 通気部
37 作動ランプ
38a、38b、38c、38d ビス

4 ファン
41 開口
42 エアシャワー

51 フィルター
52 カバーフィルター
53 吸気部フィルター
54 排気部スクリーン

61 上部ハンガー
62 下部ハンガー
63、64 掛止スリット
65、66 架台

71 緩衝材
72 緩衝マット
73 フック

81 ビス
83 ローレットビス
82 ビス穴
84 メネジ

100 内視鏡
101 操作部
102 コネクター
103 挿入管
104 コネクターコード

Claims (7)

  1. クリーンユニットと内視鏡保管ユニットを備えた内視鏡保管庫であって、
    クリーンユニットは、フィルターを装備した吸気部、送風機、微細フィルターと送気部を備えており、外気を吸気して清浄エアを送風する機構であり、
    内視鏡保管ユニットは、清浄エア吸気部、内部に内視鏡ハンガーを備え、緩衝材が着脱自在に内壁面および底面に配置され、下部にスクリーンを外面に備えた排気部が形成されていることを特徴とする内視鏡保管庫。
  2. 送風機と送気部の間に微細フィルターが配置されており、微細フィルターは、粒径が0.3μmの粒子に対して99%以上の粒子捕集率を有する合成樹脂製のフィルターであることを特徴とする請求項1記載の内視鏡保管庫。
  3. 内視鏡ハンガーは、掛止スリットが設けられ、上下二段に着脱自在に配置されており、内視鏡の操作部を係止する上部ハンガーと内視鏡のコネクター部を係止する下部ハンガーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡保管庫。
  4. 緩衝材は、一方の面側を蒸散材で構成し、他方の面側を防水材で構成し、導電性としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
  5. クリーンユニットからハンガー係止部に送風する機構を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
  6. クリーンユニットと内視鏡保管ユニットを別体に構成し、内視鏡保管ユニットの天井面に開口部を設け、クリーンユニットの送気部が該開口部に一致するように両者を接続して取り付ける構造であって、
    吸気フィルターをクリーンユニットの内面側に吸気部に配置し、送風機の送風側に微細フィルターを着脱可能に接続し、該微細フィルターの収納容器を送気部に取付け、送風機の吸引側にカバーフィルターを設け、
    内視鏡保管ユニットの下部に設けられた排気部の外面側にスクリーンが配置されており、
    内視鏡保管ユニットの下面にはアジャスターが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
  7. 内視鏡保管ユニットに設ける開閉部として引き戸を設け、該引き戸案内用に案内溝を設け、該案内溝の長手方向端部側を端部に向かって浅くなるように傾斜溝を形成したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の内視鏡保管庫。
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