JP3179961B2 - 同期整流回路及びスイッチング電源回路 - Google Patents

同期整流回路及びスイッチング電源回路

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JP3179961B2
JP3179961B2 JP06482094A JP6482094A JP3179961B2 JP 3179961 B2 JP3179961 B2 JP 3179961B2 JP 06482094 A JP06482094 A JP 06482094A JP 6482094 A JP6482094 A JP 6482094A JP 3179961 B2 JP3179961 B2 JP 3179961B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スイッチング電源の
整流回路に関し、特に電界効果トランジスタ(以下、F
ETと記す)を整流素子として用いる同期整流回路にお
けるFETの制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の整流回路として、「特開平4−1
27869号公報」に開示されているものがある。図6
を用いて上記公報に記載されている整流回路の動作原理
を述べる。フライホイール用MOSFET(以下、MO
SFETと呼ぶ)9に接続されたタイミング判定回路2
3は、MOSFET9のゲート電圧のフォールダウン時
のMOSFET9のドレイン電圧を検出する。タイミン
グ判定回路23は、この検出結果をもとに、そのサイク
ルでのタイミングを適正、早い、遅いの3状態に分類す
る。遅延回路12は、このタイミング判定のための分類
結果に応じて、入力パルス信号に対するMOSFET9
の駆動信号の継続時間を適正に変化させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記整
流回路では、3段階のタイミング判定を行っているた
め、回路構成が複雑になるばかりでなく、判定基準とな
る電位の設定値によって特性が異なるため、判定基準の
電位をシビアに設定しなければならない問題があった。
これにより、ノイズマージンに対する不安や量産化した
場合の特性のばらつきの問題も生じた。
【0004】また、負荷電流の大きさに依らず、常にF
ETを制御しているため、使用するFETの種類や動作
周波数によっては、負荷電流が小さいにもかかわらず、
FETを駆動するために比較的大きな駆動電力が必要と
なり、整流効率が悪化するという問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】したがって、この発明で
ある同期整流回路は、電界効果トランジスタの導通モー
ドを検出する検出手段と、検出手段の検出結果により電
界効果トランジスタに対する駆動信号の1パルスの継続
時間を決定し、前記電界効果トランジスタを制御する制
御手段とを有する同期整流回路である。
【0006】
【作用】検出手段は、電界効果トランジスタの導通モー
ドを検出する。制御手段は、検出手段の検出結果により
前記電界効果トランジスタに対する駆動信号の1パルス
の継続時間を決定し、前記電界効果トランジスタを制御
する。
【0007】
【実施例】この発明は、FETを整流素子として用いる
同期整流回路において、FETのドレイン・ソース間電
圧VDSを監視し、FETの導通時の電圧降下より小さ
い電圧を検出することによって、FETの駆動信号のパ
ルス幅を変化させる制御回路である。また、必要に応じ
て、負荷電流の大きさによっては、FETの駆動信号を
停止する制御回路である。
【0008】図1は、この発明の第1の実施例の構成を
示すブロック図である。主スイッチ3は、トランス4の
一次側に入力電圧源1と直列に接続されている。主スイ
ッチ3は、主スイッチ制御回路2から出力される高周波
の駆動信号によりオン/オフされ、高周波の電圧が、ト
ランス4の一次側に付加される。整流回路5は、トラン
ス4の二次側に接続されている。整流回路5は、FET
あるいはダイオードを用いて、トランス4の二次側に誘
起された高周波の電流を整流する。整流回路5の出力
は、チョークコイルや容量などで構成される平滑回路6
に接続されて平滑される。さらに、平滑回路6により平
滑された所定の電圧が、直流電力として負荷7に供給さ
れる。
【0009】次に、整流回路5の構成を説明する。MO
SFET9のソースは、トランス4の二次側の一端に接
続され、そのドレインは、整流用ダイオード8のカソー
ドに接続されている。MOSFET9の制御部11は、
一端をMOSFET9のドレインと接続し、その他端を
MOSFET9のゲートと接続している。MOSFET
9は、リカバリ損失およびチャネルの逆方向電流による
損失のない同期整流が行われるように、制御部11によ
り駆動制御される。
【0010】MOSFET9の制御部(以下、制御部と
呼ぶ)11について、以下に述べる。制御部11は、遅
延回路12、駆動回路13、導通モード検出回路14、
遅延回路制御信号発生回路15により構成されている。
導通モード検出回路14は、MOSFET9のドレイン
と接続されている。これにより、導通モード検出回路1
4が、MOSFET9のドレイン・ソース間電圧VDS
を検出し、導通モードの判定を行う。なお、導通モード
については、後に詳細に説明する。導通モード検出回路
14の出力は、遅延回路制御信号発生回路15に送出さ
れる。遅延回路制御信号発生回路15は、導通モード検
出回路14の出力信号に応じた遅延時間をもつ信号を、
遅延回路12に送出する。遅延回路12は、遅延回路制
御信号発生回路15に接続されており、遅延回路制御信
号発生回路15の信号を受けて、駆動信号を生成する。
この駆動信号は、駆動回路13を介して、MOSFET
9のゲートに入力され、MOSFET9をオン/オフす
る。
【0011】つぎに、以上のように構成された実施例の
動作原理を述べる。まずはじめに、FETの導通モード
について説明する。FETを整流素子として用いる時な
ど、ISDが正となる方向へ電流を流す場合、FETの
導通モードとしてFET導通モードとボディダイオード
導通モードの2つの導通モードがある。ここで、ISD
は、FETのチャネルまたはボディダイオードに流れる
電流の値であり、ソースからドレインへの方向を正とす
る。FETを最適に制御するためには、FETが、上記
FET導通モードとボディダイオード導通モードの2つ
の導通モードの境界でターンオフするように制御しなけ
ればならない。
【0012】さらに、上記導通モードについて、図2を
用いて詳細に説明する。図2は、MOSFETとその導
通モードの説明図である。図2(a)はnチャネル型F
ETの説明図であって、Dはドレイン、Gはゲート、S
はソース、VDSはドレイン・ソース間電圧、VGSは
ゲート・ソース間電圧、ISDはチャネルまたはボディ
ダイオードに流れる電流である。図2(b)は、FET
におけるFET導通モードとボディダイオード導通モー
ドのドレイン・ソース間電圧VDSの説明図である。F
ETの導通時のドレイン・ソース間抵抗をRDS(O
N)と表すと、FET導通モード時のVDSの値は、−
RDS(ON) ×ISDと表される。そして、ボディ
ダイオード導通モード時のVDSの値は、ボディダイオ
ードの順方向の降下電圧であり、約−1ボルトとなる。
一般に、FETを整流素子として用いる場合、RDS
(ON)が非常に小さいFETを選定するため、FET
導通モード時のVDSと、ボディダイオード導通モード
時のVDSの電位差は、約0.9ボルトになる。このよ
うに、FET導通モード時のVDSの値と、ボディダイ
オード導通モード時のVDSの値が異なるため、VDS
の値を検出することにより導通モードが判定できる。
【0013】そこでまず、図1のMOSFET9のドレ
インに接続された導通モード検出回路14が、MOSF
ET9のドレイン・ソース間電圧VDSを検出する。つ
ぎに、導通モード検出回路14は、電圧VDSの検出値
をもとに、その時点でのMOSFET9の導通モード
が、FET導通モードかボディダイオード導通モードか
を判断する。さらに、導通モード検出回路14は、遅延
回路制御信号発生回路15を介して、適切な遅延時間情
報を遅延回路12に送出する。ここで遅延時間とは、M
OSFET9のゲート電圧がハイからローに落ちた時点
からISDが0になるまでの時間である。遅延回路12
は、遅延回路制御信号発生回路15から受信した信号に
より、駆動信号のパルス幅を適正に変化させる。以上の
制御により、MOSFET9が適正に制御され、ボディ
ダイオード10に流れる電流、MOSFET9のリカバ
リ損失、及びチャネルの逆方向電流による損失がなくな
る。
【0014】つぎに、図1の実施例の動作を詳細に説明
する。スイッチング電源の起動時には、MOSFET9
は、FET導通モードでターンオフしている。しかしな
がら、MOSFET9は、次第に、FET導通モードか
ら2つの導通モードの境界を経て、ボディダイオード導
通モードでターンオフするようになる。これは、遅延時
間制御信号発生回路15が、徐々に遅延時間を増大する
方向に、遅延時間の制御電圧または電流を変化させてい
るためである。
【0015】導通モード検出回路14は、MOSFET
9がボディダイオード導通モードでターンオフしたこと
を検出すると、遅延時間制御信号発生回路15へ信号を
送出する。遅延時間制御信号発生回路15は、導通モー
ド検出回路14から信号を受けると、遅延時間を減少す
る方向に遅延時間の制御電圧または電流を変化させる。
遅延回路12は、遅延時間制御信号に応じたパルス幅を
持つ駆動信号を駆動回路13に送出する。そして、駆動
回路13は、その駆動信号を増幅してMOSFET9を
駆動する。これによって、MOSFET9は、再びボデ
ィダイオード導通モードからFET導通モードでターン
オフすることになる。
【0016】再び、MOSFET9が、FET導通モー
ドでターンオフするようになると、遅延時間制御信号発
生回路15は、徐々に遅延時間を増大する方向に、遅延
時間の制御電圧または電流を変化させるようになる。以
上の動作を繰り返すことによって、常にMOSFET9
は、最適な制御を受けることになる。
【0017】次に、この発明の第一の実施例の具体的な
回路例を図3に示す。まず、導通モード検出回路14の
構成を説明する。導通モード検出回路14において、ダ
イオードD1のアノードは、トランジスタQ1のエミッ
タに接続され、この接続点は、MOSFET9のドレイ
ンに接続される。ダイオードD1のカソードは、トラン
ジスタQ1のベースに接続され、この接続点は、抵抗R
1の一端に接続される。一方、抵抗R1の他端は、接地
(以下、GNDと呼ぶ)に接続される。トランジスタQ
1のコレクタは、ダイオードD2のカソードに接続され
る。ダイオードD2のアノードは、抵抗R2の一端と接
続される。そして、抵抗R2の他端は、電源電圧+VC
Cに接続される。また、ダイオードD2のアノードは、
インバータIC1の入力端子に接続されている。
【0018】つぎに、遅延時間制御信号発生回路15の
構成を説明する。遅延時間制御信号発生回路15におい
て、トランジスタQ2のベースは、抵抗R3の一端に接
続される。一方、抵抗R3の他端は、導通モード検出回
路14のインバータIC1の出力端子に接続されてい
る。トランジスタQ2のエミッタは、コンデンサC1の
一端に接続され、この接続点は、GNDと接続されてい
る。トランジスタQ2のコレクタは、抵抗R4の一端に
接続される。一方、抵抗R4の他端は、コンデンサC1
の他端に接続されている。そして、抵抗R4とコンデン
サC1の接続点には、抵抗R5の一端が接続される。こ
こをA点とする。抵抗R5の他端は、電源電圧+VCC
に接続されている。遅延時間制御信号発生回路15の出
力信号は、抵抗R4とコンデンサC1と抵抗R5の接続
点から得られ、遅延回路12に送出される。
【0019】さらに、遅延回路12の構成を説明する。
遅延回路12において、コンパレータIC3のマイナス
入力端子は、遅延時間制御信号発生回路15の抵抗R3
とコンデンサC1と抵抗R5の接続点に接続される。ま
た、コンパレータIC3のプラス入力端子は、抵抗R6
の一端とコンデンサC2の一端に接続されている。抵抗
R6の他端は、GNDに接続されている。インバータI
C2の入力端子は、MOSFET9のドレインに接続さ
れ、その出力端子は、コンデンサC2の他端に接続され
る。コンパレータIC3の出力端子は、駆動回路13に
接続される。
【0020】以下に、図3に示した回路の動作を説明す
る。スイッチング電源の起動時、MOSFET9は、F
ET導通モードでターンオフしている。このとき、前述
したようにVDSの値が非常に小さいため、トランジス
タQ1は、非導通状態にある。このとき、コンデンサC
1が、抵抗R5との時定数で充電され、A点の電位が、
次第に上昇していく。すると、コンデンサC2と抵抗R
6の接続点の電位の値がA点の電位の値より上回ってい
る時間が、徐々に短くなる。このため、コンパレータI
C3は、幅が徐々に狭くなるパルスを出力することにな
る。このパルス幅がより狭いパルスは、より長い遅延時
間をもつ信号となる。この制御信号が、駆動回路13を
介してMOSFET9を駆動する。
【0021】しばらくして、A点の電位がある電位より
高くなると、MOSFET9は、FET導通モードから
ボディダイオード導通モードでターンオフするようにな
る。このときのVDSの値は、前述したように約−1ボ
ルトになる。この時、MOSFET9のドレインを基準
にすると、トランジスタQ1のベースの電位は、約1V
となる。このため、約0.6ボルトのベース−エミッタ
間電圧で導通するトランジスタQ1は、導通状態とな
る。このため、トランジスタQ2のベース電位は、イン
バータIC1を介して、高電位となる。これにより、ト
ランジスタQ2は導通状態となり、コンデンサC1は抵
抗R4との時定数によって放電される。したがって、A
点の電位は、下降することになる。A点の電位が下降す
れば、遅延回路12は、上記遅延時間が減少する方向
に、制御信号を出力する。MOSFET9が再びボディ
ダイオード導通モードからFET導通モードでターンオ
フするまで、A点の電位は下降していく。そして、MO
SFET9がFET導通モードでターンオフするように
なると、再びA点の電位は上昇する。その結果、上記の
動作が繰り返されることになる。ダイオードD1は、ト
ランジスタQ1のベース−エミッタ間を保護するため
に、ダイオードD2は、MOSFET9の逆バイアス時
の電圧をブロックするために用いられている。
【0022】このように、MOSFET9の動作タイミ
ング判定を、ボディダイオード導通モードとFET導通
モードの2段階と簡素化することにより、回路構成が簡
素化するとともに、全回路内における設定動作を排除す
ることができる。
【0023】以上、図2(b)に示すようなFET導通
モードとボディダイオード導通モードのドレイン・ソー
ス間電圧VDSの特性をもつFETの制御を示した。し
かしながら、FETの種類によっては、図2(c)に示
すような特性をもつこともある。このようなFETにお
いては、FET導通モードからボディダイオード導通モ
ードへ遷移する時、VDSの値は、−1ボルト程度まで
落ちた後再び上昇し、その後に、FETがボディダイオ
ード導通モードに遷移する。これは、主にFETの内部
インダクタンスに起因するものであり、ボディダイオー
ド導通モードになると両導通モードの境界付近に発生す
る。そのため、このような特性をもつFETの制御の場
合は、FETの導通時の電圧降下より小さい電圧を検出
することによって、FETの導通モードであるか、そう
でないかを判定し、FETの駆動信号のパルス幅を変化
させればよい。
【0024】第一の実施例に示す構成の場合、負荷電流
が小さくなり、電流不連続モードになったとき、使用す
るMOSFET9の種類や動作周波数によっては、整流
効率が低下することがある。この整流効率が低下すると
いう問題を解決した第二の実施例を図4に示す。この構
成は、図1において遅延回路12の代わりに、遅延時間
を制限する機能を持たせた制限付遅延回路16を用いた
ものである。したがって、制限付遅延回路16の動作に
ついてのみ説明する。
【0025】制限付遅延回路16は、通常、遅延回路制
御信号発生回路15から送出される遅延回路制御信号を
もとに、ある遅延時間を持った駆動信号を送出してい
る。負荷電流が小さくなり、電流不連続モードになる
と、遅延回路制御信号発生回路15から送出される遅延
回路制御信号は、遅延時間を大きくするように急激に変
化する。この遅延回路制御信号が、設定された遅延時間
より大きくなると、制限付遅延回路16は、駆動信号の
送出を停止する。その結果、MOSFET9に対する駆
動信号はなくなり、MOSFET9は、常にオフの状態
となる。そして、再び負荷電流が電流連続モードになる
と、遅延回路制御信号発生回路15から送出される遅延
回路制御信号は、遅延時間を小さくするように急激に変
化する。この結果、制限付遅延回路16は、ある遅延時
間を持った駆動信号を送出し始める。
【0026】図5は、この発明の第二の実施例の具体的
な回路例を示すものである。この回路の構成は、図3に
示す構成において、さらに抵抗R6と並列に、ツェナー
ダイオードD3を接続したものである。この回路の動作
は次のとおりである。通常、負荷電流が電流連続モード
であるときは、前記のようにMOSFET9は、FET
導通モードとボディダイオード導通モードを繰り返して
いる。しかしながら、負荷電流が電流不連続モードにな
ると、MOSFET9のドレイン電流ISDは、正から
負へ向かって流れる。図3に示す第1の実施例の具体的
な構成においては、この状態でも常にMOSFET9
は、狭いパルス幅でオン/オフを繰り返している。しか
し、MOSFET9の寄生の入力容量が非常に大きい場
合や、動作周波数が非常に高い場合には、MOSFET
9の駆動電力が大きくなり、整流効率が低下してしま
う。
【0027】これを解決するために、抵抗R6と並列に
ツェナーダイオードD3を接続する。これによって、コ
ンパレータIC3に入力される三角波の上部がカットさ
れる。したがって、コンデンサC1が抵抗R5との時定
数で充電され、上昇したA点の電位がツェナーダイオー
ドD3のツェナー電圧より高くなると、コンパレータI
C3は、出力信号を出さなくなる。その結果、MOSF
ET9に対する駆動信号はなくなり、その駆動電力もゼ
ロとなる。この場合、負荷電流は、MOSFET9のボ
ディダイオード10を流れる。一般に、電流不連続モー
ドにおける負荷電流は非常に小さいので、MOSFET
9のボディダイオード10の導通損失は、MOSFET
9の駆動電力より小さくなる。このように、図3に示す
構成および図5に示す構成を使い分けることによって、
常に整流効率の高い整流回路が実現できる。
【0028】以上詳細に説明したように、遅延回路12
の遅延量に制限を加えることにより、負荷電流が小さい
時に、MOSFET9の動作を停止させる。これによ
り、整流効率の高い整流回路が実現できる。
【0029】図3及び図5に示した具体的な回路は、こ
の発明における図1及び図4の基本回路構成をもとに実
施例を説明したにすぎず、他の種々の回路構成によって
も、同様の制御が可能である。例えば、導通モード検出
回路14の構成に、コンパレータ若しくはオペアンプ、
またはその両者を用いても、同様の導通モードの検出が
可能である。また、ボディダイオード導通時の降下電圧
のかわりに、素子や配線のインダクタンス成分に起因す
るターンオフ時のスパイク電圧を用いて、疑似的な動作
を行うことも可能である。
【0030】以上、スイッチング電源の整流回路に関
し、フライホイル用FETの制御回路についての実施例
を示した。この発明は、上記フライホイル用FETの制
御回路に限定することはなく、整流回路の整流素子とし
てFETを用い、そのFETの制御回路として用いるこ
ともできる。例えば、実施例中、整流用ダイオード8を
FETへ変更し、そのFETを同様に制御することも可
能である。
【0031】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、FET
の導通モードを検出することによって、シビアな電位の
設定をせずとも、リカバリ損失や逆方向のチャネル電流
による損失を発生させないことが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】FETとその導通モードの説明図である。
【図3】第1の実施例の具体的な回路を示す回路図であ
る。
【図4】第2の実施例の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施例の具体的な回路を示す回路図であ
る。
【図6】従来の同期整流回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 入力電圧源 2 主スイッチ制御回路 3 主スイッチ 4 トランス 5 整流回路 6 平滑回路 7 負荷 8 整流用ダイオード 9 フライホイール用MOSFET 10 フライホイール用MOSFET9のボディダイ
オード 11 フライホイール用MOSFET9の制御部 12 遅延回路 13 駆動回路 14 導通モード検出回路 15 遅延回路制御信号発生回路 16 制限付遅延回路 20 主スイッチ駆動回路 21 カップリング回路 22 インバータ 23 タイミング判定回路 24 整流用MOSFET D1、D2 ダイオード D3 ツェナーダイオード Q1、Q2 トランジスタ R1、R2、R3、R4、R5、R6 抵抗 C1、C2 コンデンサ IC1、IC2 インバータ IC3 コンパレータ +VCC 電源電圧 GND 接地

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電界効果トランジスタを用いた同期整流
    回路において、 前記電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電圧の
    値から前記電界効果トランジスタがFET導通モードで
    あるかボディダイオード導通モードであるかを検出する
    検出手段と、 前記検出手段の検出結果により、前記電界効果トランジ
    スタに対する駆動信号の1パルスの継続時間を決定し、
    前期電界効果トランジスタを制御する制御手段とを有す
    ことを特徴とする同期整流回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の同期整流回路において、 前記検出手段は、前記電界効果トランジスタの導通時の
    前記電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電圧よ
    り低い電圧を基準電圧とし、前記ドレイン・ソース間電
    圧の値が前記基準電圧の値より高いときは、前記電界効
    果トランジスタがFET導通モードにより動作している
    と判断し、前記ドレイン・ソース間電圧の値が前記基準
    電圧の値より低いときは、前記電界効果トランジスタが
    ボディダイオード導通モードで動作していると判断する
    とを特徴とする同期整流回路。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の同期整流回路において、 前記制御手段は、前記1パルスの継続時間が所定の時間
    より短いときは、前記電界効果トランジスタを駆動しな
    いことを特徴とする同期整流回路。
  4. 【請求項4】 整流回路に同期整流回路を用いたスイッ
    チング電源回路において、 電源と、 前記電源から供給される電流を整流する電界効果トラン
    ジスタ、若しくは前記電源から供給される電流を転流す
    る電界効果トランジスタと、 前記電界効果トランジスタがFET導通モードであるか
    ボディダイオード導通モードであるかを検出する検出手
    段と、 前記検出手段の検出結果により、前記電界効果トランジ
    スタの駆動信号の1パルスの継続時間を決定し、前記電
    界効果トランジスタを制御する制御手段とを備えたこと
    を特徴とするスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のスイッチング電源回路に
    おいて、 前記検出手段は、前記電界効果トランジスタの導通時の
    前記電界効果トランジスタのドレイン・ソース間電圧よ
    り低い電圧を基準電圧とし、前記ドレイン・ソース間電
    圧の値が前記基準電圧の値より高いときは、前記電界効
    果トランジスタがFET導通モードにより動作している
    と判断し、前記ドレイン・ソース間電圧の値が前記基準
    電圧の値より低いときは、前記電界効果トランジスタが
    ボディダイオード導通モードで動作していると判断する
    ことを特徴とするスイッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のスイッチング電源回路に
    おいて、 前記制御手段は、前記1パルスの継続時間が所定の時間
    より短いときは、前記電界効果トランジスタを駆動しな
    いことを特徴とするスイッチング電源回路。
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