JP3179669U - 一体化浸漬チューブを備えたボトル - Google Patents

Abstract

【課題】液体洗剤などの液体用のボトルおよび流体取り出しアセンブリを有する液体取り出し容器において浸漬チューブの曲がりによる廃物の発生を改善した液体取り出し容器を提供する。
【解決手段】ボトル１０には、ボトル首部の上面の下の踊り場１７でつながり、ボトル１０の内側をボトルの上部開口１６と流体的に接続する一体化浸漬チューブ１２が形成される。ポンプまたはトリガスプレーなどの流体取り出し機構は、ボトルの上部に取り付けられて、適宜、一体化浸漬チューブ１２を通じて流体を吸い上げながら流体を取り出す。流体取り出し機構は、ボトル開口の下の踊り場で、一体化浸漬チューブ１２と流体取り出し機構との間の直接接続を可能にするために整列することができる。流体取り出し機構は、スナップ嵌め込み式の連結でボトル１０に取り付けることができる。
【選択図】図１

Description

本考案は、概略的には、液体洗剤などの液体用の容器および流体取り出しアセンブリに関する。より詳細には、本考案は、一般的に、一体化供給チューブが中に形成されたボトルに関する。特に、本考案は、スナップ式の取付具を用いたトリガスプレーのボトルへの連結、および一体化供給チューブまたは浸漬チューブへの接続に関する。

トリガスプレーは、使用者が片手で保持でき、トリガスプレーに接続された容器から流体を汲み出すのに使用者の手の指で操作できるタイプのスプレーである。先行技術のトリガスプレーは通常、ポンプチャンバおよびピストンを収容するスプレーハウジングと、流体吸入開口（「コネクタ開孔」と呼ばれることもある）をポンプチャンバと流体連通させるスプレー流体供給流路とを含む。トリガスプレーは、ポンプピストンを駆動する指操作式トリガをさらに含む。手動操作式のトリガは、使用者の手の指で回動動作をするようにスプレーハウジングに取り付けられ、トリガスプレーのポンプピストンに動作可能に連結される。トリガの手動操作によりポンプが作動し、ポンプは、トリガスプレーに連結された容器から流体を吸い込み、スプレーハウジングから流体を出す。流体排出流路は、ポンプチャンバをスプレー流体排出口と流体連通させ、スプレー流体排出口は、ポンプピストンの作動時にスプレーハウジングから流体を排出する。最後に、多くの場合、ノズルアセンブリが、スプレー流体排出開口でスプレーハウジングに接続される。

様々なタイプのノズルアセンブリが公知である。典型的なノズルアセンブリは、スプレーハウジングから出される流体の様々な排出パターンを提供するように調整可能である。例えば、流体は、流れまたは噴霧のパターンで、あるいは泡として出すことができる。

スプレーハウジングを流体容器に固定するように構成されたスプレーコネクタは、通常、スプレーハウジングと一体化して形成されるか、あるいはスプレーハウジングに連結される。上記のように、スプレーコネクタは、スプレーハウジングのポンプチャンバへの流体供給流路の吸入開口を形成する貫通コネクタ開孔を含む。浸漬チューブは、多くの場合、コネクタ開孔に封止して連結される。浸漬チューブは容器の首部を貫通し、容器の流体内容物に至る。浸漬チューブは、容器をスプレーハウジングの流体供給流路と流体連通させる。

従来の浸漬チューブを有するスプレーコネクタには問題がある。浸漬チューブの曲がりは、ポンプ／ボトルアセンブリにおける現時点での主要問題であり、結果として望ましくない量の廃物が生じる。従来の浸漬チューブをなくすと、この主要問題をなくすことができる。従来の浸漬チューブをなくすことで、本来ならポンプから切り離されることになる浸漬チューブの問題がもはや論点でなくなる。さらに、容器が詰め替え式であり、ポンプが容器から取り外せる場合、浸漬チューブがないと、本来なら従来の浸漬チューブを有する容器で生じ得るような、充填中に滴ることがあるポンプに残る流体柱がなくなる。

米国特許第４，８６３，０７１号は、ポンプによって担持され、容器の通常の円形断面の口を通って延びる浸漬チューブを含むポンプおよび容器アセンブリを開示している。容器は、一体化浸漬チューブからポンプアセンブリまで液体を搬送するオフセット供給チューブを含む。さらに、ポンプアセンブリは、ねじ蓋を介してボトルに取り付けることができ、そのため、ポンプアセンブリをボトルに取り付けるために蓋を螺入する前に、オフセット供給チューブが一体化浸漬チューブと正確に整列することが必要である。この整列を補助するために、直立した突起を容器内に形成して、ねじ蓋が締め付けられるときに、容器に対してポンプアセンブリがねじれるのを防止する。直立した突起およびオフセット供給チューブが必要なために、製造コストが高くなることがある。そのような直立した突起がない場合、ねじ蓋をボトルに締め付けるトルクにより、一体化浸漬チューブがオフセット供給チューブからずれることがある。

上記のように、一体化浸漬チューブを有するボトルに有用なものを含む、多くの先行技術のトリガスプレーは、雌ねじの付いたスプレーコネクタによってそれらの容器に連結される。トリガスプレーを容器首部に堅固に固定するために、スプレーコネクタは容器首部に置かれて回転される。蓋の内側面と容器首部の外側面に設けられた相補的なねじにより、トリガスプレーが容器に固定して取り付けられる。これらの容器は、トリガスプレーを容器首部に取り付けるための２段階のプロセス、すなわち、浸漬チューブをトリガスプレーと整列させる第１の段階と、トリガスプレーを容器首部に螺入して封止を形成する第２の段階とを必要とする。

代替方法として、多くのトリガスプレーは、その全体を本明細書に援用する米国特許第７，４７８，７３９号に開示されているように、差し込み式スプレーコネクタを用いて容器に連結される。差し込み式スプレーコネクタは、トリガスプレーが組立ラインで機械によって容器首部に連結される場合に有利に使用される。先行技術の差し込み式スプレーコネクタは、公知の「スナップ嵌め込み」式のスプレーコネクタとすることができ、このコネクタは、単に、容器と容器の開放された上部から挿入した浸漬チューブとの上に、これらと整列させてスプレーハウジングを配置し、トリガスプレーを容器上に押し下げることで、トリガスプレーを容器首部に堅固に取り付ける。差し込み式スプレーコネクタは通常、スプレーコネクタに付属する標準的な浸漬チューブを使用する。したがって、上記の標準的な浸漬チューブにまつわる問題が、現在使用されている典型的な差し込み式スプレーコネクタにも当てはまり得る。

先行技術の差し込み式スプレーコネクタの中には、コネクタを容器首部に対して完全な一回転の何分の一かだけ回転させることで、相補的な容器首部に連結されるものがある。これらのタイプの差し込み式スプレーコネクタには、スプレーコネクタを容器首部に取り付けるのに２つの異なる動作がある。スプレーコネクタは、コネクタ首部まで直線方向に移動されなければならず、その一方で、さらに容器首部に対して回転される。差し込み式コネクタの場合、供給チューブを一体化浸漬チューブと整列させた後、容器首部に対してスプレーコネクタを回転させるために、一体化浸漬チューブとの整列および連結を維持するのに問題が生じることがある。

したがって、先行技術のトリガスプレーの整列問題なしに、ボトルに取り付けられるトリガまたはポンプアセンブリを有する、一体化浸漬チューブを備えたボトルが必要である。

本考案の原理によれば、一実施形態では、流体取り出し容器は、を含む。

本考案の別の実施形態によれば、流体取り出し容器は、を含む。

本考案のさらなる実施形態によれば、流体取り出し容器は、を含む。

消費者の観点からの本考案のボトルの使用法は、当技術分野で公知の従来からの任意のトリガまたはポンプボトルの使用法と異なる。使用者は、単に流体取り出し機構を作動させてボトルから流体を出す。

一実施形態では、ボトルは、流体を容器から取り出すための、ポンプまたはトリガスプレーなどのスナップ嵌め込み式流体取り出し機構を含むことができる。ねじ式の機構ではなく、スナップ嵌め込み機構を使用することで、単一動作で機構を容器に整列させ、封止して取り付けることができる。これは、先行技術のねじ式機構とは対照的であり、ネジ式機構では、機構の容器への取り付けには、少なくとも、整列させる第１の動作が含まれ、この第１の動作には、機構を容器に締め付けて封止を形成するために回転させる第２の動作の間中この整列を維持することが含まれる。

本考案のスナップ嵌め込み式流体取り出し機構は、容器の一体化浸漬チューブをトリガまたはポンプ機構に至る流体供給部と整列させるように、トリガを容器の開口に嵌め込むための、タブおよびスロットなどの整列手段を有することができる。一実施形態では、トリガまたはポンプ機構は、容器の一体化浸漬チューブが、トリガまたはポンプ機構を一体化浸漬チューブと流体的に接続するオフセットチューブを必要とすることなく、トリガまたはポンプ機構に至る流体供給部と一直線に整列できるように設計することができる。

本考案のさらに別の実施形態では、スナップ嵌め込み式流体取り出し機構は、取り外し可能なスナップ嵌め込み機構とすることができ、使用者がボトルに再充填して再使用することを可能にする。本考案の別の実施形態では、スナップ嵌め込み機構は、取り外し不可能なスナップ嵌め込み機構であってもよい。さらなる実施形態では、スナップ嵌め込み機構は、貫通する再充填チャネルが設けられた、取り外し可能か、または取り外し不可能かのいずれかのスナップ嵌め込み機構とすることができる。

一実施形態では、流体取り出し容器は、前側面、後側面、底部、首部上部、首部上部の下のボトル取付部、および内部空間を有するボトルであって、浸漬チューブが、前側面の外側に一体化して形成され、隔壁によって前側面から分離され、底部で内部空間に流体的に接続され、首部上部の下の踊り場で内部空間に流体的に接続されたボトルと、スナップ嵌め込み式の取り付けでボトル首部に取り付けられ、踊り場で浸漬チューブに流体的に接続されるスナップ嵌め込み式取り出し機構であって、ボトルに取り付けられたときに一体化浸漬チューブと直接つながる供給管を含むスナップ嵌め込み式取り出し機構とを含み、首部上部と踊り場との間の距離は、ボトル取付部の長さ以上である。

一実施形態では、流体取り出し容器は、前側面、後側面、底部、首部上部、首部上部の下のボトル取付部、および内部空間を有するボトルであって、浸漬チューブが、前側面に一体化して形成され、底部で内部空間に流体的に接続され、首部上部の下の踊り場で内部空間に流体的に接続されたボトルと、スナップ嵌め込み式の取り付けでボトル首部に取り付けられ、踊り場で浸漬チューブに流体的に接続されるスナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構とを含む。

一実施形態では、流体取り出し容器は、前側面、後側面、底部、首部上部、および内部空間を有するボトルであって、浸漬チューブが、前側面に一体化して形成され、底部で内部空間に流体的に接続され、首部上部の下の踊り場で内部空間に流体的に接続されたボトルと、スナップ嵌め込み式の取り付けでボトル首部に取り付けられ、踊り場で浸漬チューブに流体的に接続されるスナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構であって、ボトルに取り付けられたときに一体化浸漬チューブと直接つながる供給管を含むスナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構とを含む。

添付の図面および実用新案登録請求の範囲と合わせて検討すると、下記の実施形態の詳細な説明から、本考案のさらなる特徴および利点が当業者に明らかになるであろう。

添付の図面と合わせて読んだ場合に、例示的な実施形態の以下の説明から、前述の態様および他の態様が当業者には容易に分かるであろう。

図１は、本考案の実施形態による、一体化浸漬チューブを有するボトルの側面図を示している。 図２Ａは、図１の３−３線に沿って切り取った図１のボトルの平面図を示している。 図２Ｂは、図１の５−５線に沿って切り取った図１のボトルの平面図を示している。 図２Ｃは、図１の７−７線に沿って切り取った図１のボトルの平面図を示している。 図３は、本考案による、前部トリガ機構を有する流体取り出し機構の分解断面図を示している。 図４Ａは、本考案による、一体化浸漬チューブを有する流体取り出し機構の断面図を示している。 図４Ｂは、図４ＡのＩ−Ｉ線に沿って切り取った図４Ａのボトルの平面図を示している。 図５は、本考案による流体取り出し機構およびボトルの断面図を示している。 図６は、本考案による流体取り出し機構およびボトルの断面図を示している。 図７は、先行技術のポンプ機構を示している。 図８は、本考案による流体取り出し機構およびボトルの断面図を示している。 図９は、本考案による流体取り出し機構およびボトルの断面図を示している。 図１０は、本考案による流体取り出し機構およびボトルの斜視図を示している。 図１１は、本考案による流体取り出し機構およびボトルの斜視図を示している。

ここで図面を参照して、全体を通じて同じ数字は同じ部品を指す。説明を容易にするために、本考案の構成要素は、標準的な（直立した）操作位置で説明され、上側、下側、水平などの用語は、この位置を基準として使用される。しかし、当然ながら、本考案を具現化する構成要素は、説明位置以外の向きで製造、保管、輸送、使用、および販売することができる。

本考案の構成要素を示す図は、公知であり、当業者には分かるであろういくつかの従来の機械要素を示している。そのような要素の詳細な説明は、本考案を理解するのに不必要であり、したがって、本考案の新規の特徴の理解を容易にするために必要なだけ本明細書に提示される。

前述したものであろうと後述するものであろうと、本明細書に記載したすべての出版物、特許、および特許出願は、各個々の出版物、特許、および特許出願が、参照により援用するために具体的にかつ個別に示されたのと同様に、参照によりそれらの全体を本明細書に援用するものとする。

本明細書および実用新案登録請求の範囲において、「含む」という用語はすべてを含み、すなわち制限がなく、列挙されていないさらなる要素、組成成分、または方法ステップを除外するものではない。したがって、「含む」という用語は、より制限的な用語「基本的に〜で構成される」および「〜で構成される」を包含する。

本明細書および添付の実用新案登録請求の範囲において、内容に別途明瞭な記載がない限り、単数形には複数の指示物が含まれることに留意されたい。したがって、例えば、「界面活性剤」を指すものとして、２つ以上のそのような界面活性剤が含まれる。

別途に定義がない限り、本明細書で使用する技術および科学用語は、本考案が属する技術分野の当業者が通常解釈するのと同じ意味を有する。本考案を実施するに当たって、本明細書で説明したものと同じ、または等価の複数の方法および材料を使用することができるが、好ましい材料および方法が本明細書で説明される。

本明細書において、「ボトル」という用語は、流体を保持するための任意の容器を意味し、含むことを意図される。ボトルは、中の製品に応じて、任意の適切な材料で作製することができる。例えば、ボトルは樹脂で作製することができる。

本明細書において、「一体化浸漬チューブ」という用語は、ボトルの中にある流体を担持できるボトルの構造部に沿って一体化して形成された任意のチャネルを意味し、含むことを意図される。一体化浸漬チューブは、ボトル内に形成され、ボトルの上部開口の近くからボトルの側壁に沿って延び、ボトルの内側底部の近くで終端するチャネルとすることができる。

概して、本考案は、液体洗剤などの液体用のボトルおよび流体取り出しアセンブリを提供する。ボトルは、ボトルの中に形成され、ボトルの前方内側で、底部をボトルの上部開口近くの接続点と流体的に接続する一体化浸漬チューブを有する。ポンプまたはトリガスプレーなどの流体取り出し機構は、ボトルの上部に取り付けられて、適宜、一体化浸漬チューブを通じて流体を吸い上げながら流体を取り出し、流体は、ボトルの前側の上のトリガから散布される。流体取り出し機構は、一体化浸漬チューブと流体取り出し機構との間の直接接続を可能にするために整列することができる。流体取り出し機構は、スナップ嵌め込み式の連結でボトルに取り付けることができる。

図１を参照すると、本考案による例示的なボトル１０の側面図が示されている。ボトル１０は、ボトルの前部側壁１４に沿ったチャネルとして形成された一体化浸漬チューブ１２を含むことができる。一体化浸漬チューブ１２は、ボトル１０のボトル上部開口１６の下の踊り場１７にある浸漬チューブ上部開口１３から、ボトル１０の底部１８に近い浸漬チューブ底部開口１５まで、前部側壁１４に沿って延びることができる。一体化浸漬チューブ１２は、ボトル１０の内側２２と流体連通するように、ボトル１０の底部１８から距離２０で終わることができる。距離２０は、一体化浸漬チューブ１２の底端部２４が底部１８から十分に離れ、それにより、ボトル内の流体を、一体化浸漬チューブ１２を通じて吸い上げることができるように選択することができる。距離２０は、一体化浸漬チューブ１２を通じて吸い上げることができない流体がボトル１０に残ることがあるほど、底端部２４がボトル１０の底部１８から離れすぎないようにさらに選択することができる。通常、距離２０は、一体化浸漬チューブ１２の直径２６（図３）の約０．５倍〜約３倍とすることができる。

図２Ａは、概ね図１の３−３線に沿って切り取ったボトルの平面図であり、首部上部３２およびボトル上部開口１６を示している。図２Ｂは、概ね図１の５−５線に沿って切り取ったボトルの平面図であり、浸漬チューブ上部開口１３、踊り場１７、およびボトル側壁３４を示している。踊り場は、平坦ではなくて漏斗形状であり、踊り場の片側または両側が浸漬チューブ上部開口１３に向かって内側に傾いている。これは、ボトルおよびトリガ取り出し機構の高速組立を容易にする。図２Ｃは、概ね図１の７−７線に沿って切り取ったボトルの平面図であり、浸漬チューブ１２、浸漬チューブチャネル３６、およびボトル側壁３４を示している。首部上部３２と踊り場１７との間の距離は、ボトル取り付け長さ３８に等しくするか、またはボトル取り付け長さ３８以上とするか、ボトル取り付け長さ３８の１倍〜５倍とするか、またはボトル取り付け長さの２倍〜４倍とすることができる。

一実施形態では、図３に断面図で示すように、出口４２、スナップ嵌め込み式ボトルコネクタ４４、および可撓性流体コネクタチューブ４６を有するトリガ取り出し機構４０は、ボトル１０の踊り場１７にある一体化浸漬チューブ上部開口１３に取り付けることができる。この構成では、一体化浸漬チューブ１２が形成された前部側壁１４は、トリガ取り出し機構の出口４２と同じ方向を向くことができる。この構成は、ボトル１０からの流体がトリガを下方に向けることで吐出される場合に特に有用である。この下方に向ける構成では、少量の流体が側壁１４と底部１８との交差部に溜まることができ、それによって、この少量の流体でも一体化浸漬チューブ１２の上に吸い上げられるのを可能にする。ボトル１０の底部後側１９は、トリガを下方向に向けることで空気を収集する。一体化浸漬チューブは、トリガが向いているのと同じ方向を向いて形成された側壁を有するとして本考案を説明したし、さらに説明するが、他の構成も有用であり得る。例えば、通常トリガを上に向けることで使用されるボトルの場合、一体化浸漬チューブ１２は、ボトルに取り付けられたトリガ（図示せず）からスプレーを吐出する方向と反対の方向を向いた側壁に形成することができる。

一体化浸漬チューブ１２は、図１と同様に、ボトル１０の外側で側壁１４から完全に切り離してよいし、または、図３に示すように、一体化浸漬チューブ１２とボトル側壁１４との間に隔壁４８があってもよい。一体化浸漬チューブは、隔壁によって前側面から切り離されるのが好ましく、その理由は、この組み合わせにより、ボトルの剛性が増強され、同じ負荷要求を満たすのに、より軽量にすることができるからである。図４Ａの一実施形態では、一体化浸漬チューブ１２は、浸漬チューブ上部開口１３および踊り場１７とともにボトル側壁１４の内側にある。図４Ｂの断面図は、一体化浸漬チューブ１２がボトル内部２２にあるのを示している。

ボトル１０とトリガ取り出し機構４０との間の連結機構に関係なく、図５のトリガ取り出し機構４０は、ボトル上部開口１６の中心軸を囲んで中心に配置されたトリガ供給管５０を有することができる。トリガ供給管５０は、踊り場１７および一体化浸漬チューブ１２の開口１３と整列できる回転可能なコネクタ５２に流体的に接続されている。回転可能なコネクタ５２は、図５と同様に、トリガ下部構造体５６内のコネクタ支持挿入体５４によって支持することができるか、または回転可能なコネクタは、図６と同様に、トリガ下部構造体５６に嵌った支持ディスク５８によって所定の位置に保持することができる。取付部が、取付部をロックするのに回転を必要とする差し込み式取付部の場合、コネクタが回転可能であることで、差し込み式取付部が回転されるときに、浸漬チューブと整列し続けることができる。

トリガ取り出し機構４０は、ボトルからの流体を浸漬チューブの上に吸い上げ、流体をボトルの外に吐出する標準的なトリガ機構を有するように設計することができる従来からの任意の装置とすることができる。トリガ作動式スプレーの一例は、参照により本明細書に援用される米国特許第５，７９４，８２２号に開示されたものと同様とすることができる。本考案は、例えば、図７に示し、参照により本明細書に援用される、Ｆｏｓｔｅｒらによる米国特許第６，６４４，５１６号に記載されたポンプ機構をさらに含むことができる。さらに、本考案は、スナップ嵌め込み式連結によって、一体化浸漬チューブを有するボトルに取り付けることができる任意の流体取り出し機構を含む。さらに、本考案は、特定の実施形態において、流体取り出し機構をボトルに取り付けるのに、特定の手段に限定されるものではない。

図５および図６の実施形態と同様に、図８に示す実施形態は、中心からずれているがトリガ取り出し機構４０の後部にあるトリガ供給管５０を有し、そのために、トリガ取り出し機構４０がボトル１０にスナップ式に嵌るときに、トリガ供給管５０と一体化浸漬チューブの開口１３との間のコネクタ８０と踊り場１７とを必要とする。トリガ供給管５０と浸漬チューブ１２との間の撓まない連結を示唆する先行技術の構造と異なり、ロックするのに回転を必要とする、ずれたトリガ供給管５０とスナップ嵌め込み式連結８２との組み合わせでは、コネクタ８０は、トリガ供給管５０および浸漬チューブ１２の両方と整列したままであるために可撓性でなければならないとされる。浸漬チューブ開口１３がボトル上部開口１６の下に配置されることも必要である。踊り場１７も整列を維持するのに寄与する。コネクタ８０は回転方向に可撓性でなければならないが、コネクタ８０はまた、その形状を垂直方向に維持しなければならない。図９の実施形態に示すように、これは、トリガ下部構造体５６にスナップ式に嵌ることができる支持ディスク８６により容易にすることができる。

トリガ取り出し機構は、一般的な任意の手段によってボトルに取り付けることができる。ここで図１０を参照すると、一体化浸漬チューブ１２および差し込み式首部取付部９０を有するボトル１０のさらなる例が示されている。例えば、米国特許第６，１３８，８７３号および米国特許第６，２２６，０６８号に開示されたものなどの差し込み式取付部は、本考案において、トリガ取り出し機構４０をボトル１０に取り付けるのに有用であり得る。本考案において有用であり得るスナップ式嵌め込み機構の一例は、参照により本明細書に援用される、本出願人による米国特許出願第１２／１４２，０９０号に記載されている。一実施形態では、図９に示すように、トリガ取り出し機構４０は、取り外し不可能なように、ボトル１０の上部開口１６にスナップ式嵌め込みで連結することができる。あるいは、図１１に示すように、トリガ取り出し機構４０は、ねじの切られた連結体によって、ねじの切られた取付部９６を有するボトル１０に取り付けることができる。

本考案の実施形態の上記の例は、現在販売されている従来の取り出し装置に勝るいくつかの利点をもたらすことができる。スナップ嵌め込み式取り出し機構の使用により、流体取り出し機構がボトルと整列すると、トリガ供給管が一体化浸漬チューブと整列し、さらには、流体取り出し機構を単一動作でボトルに取り付けて封止するすることができる。一体化浸漬チューブを備えた従来のボトルは、使用者が最初に流体取り出し機構を浸漬チューブと整列させ、次いで、蓋を回して封止することを必要とするねじ蓋を有する。これらの従来のボトルはまた、ねじ蓋をボトルに締め付け中に、使用者が、浸漬チューブと流体取り出し機構との整列を維持することを必要とする。従来のボトルでは、ねじ蓋にかかるトルクのために、浸漬チューブと流体取り出し機構とが整列しなくなることがある。本考案のスナップ嵌め込み式流体取り出し機構は、一体化浸漬チューブを有するボトルに適用した場合に、従来のねじ蓋で必要とされるように蓋を封止するために蓋にトルクをかける必要なしに、所定の位置にスナップ式で簡単に嵌め込むことができる。

さらに、これらの従来のボトルは、（一体化浸漬チューブが配置された）ボトルの開放された上部部分の側部からトリガ機構の中心部分に流体を移動させる手段を必要とする。上記の本考案による前側トリガ機構の使用により、そうではない場合に従来のボトルが必要とするこの流体移動手段をなくすことができる。

新規の原理の適用と、必要とされるかかる専用構成要素の構築および使用とに関する情報を当業者に提供するために、本考案が本明細書で詳細に説明された。しかし、当然ながら、本考案は、異なる設備、材料、および装置で実施することができ、本考案自体の範囲から逸脱することなく、設備および操作手順の両方に関して様々な修正を行うことができる。

Claims (20)

1. 前側面、後側面、底部、首部上部、前記首部上部の下のボトル取付部、および内部空間を有するボトルであって、浸漬チューブが、前記前側面の外側に一体化して形成され、隔壁によって前記前側面から分離され、前記底部で前記内部空間に流体的に接続され、前記首部上部の下の踊り場で前記内部空間に流体的に接続されたボトルと、
   スナップ嵌め込み式の取り付けで前記ボトル首部に取り付けられ、前記踊り場で前記浸漬チューブに流体的に接続されるスナップ嵌め込み式流体取り出し機構であって、前記ボトルに取り付けられたときに前記一体化浸漬チューブと直接つながる供給管を含むスナップ嵌め込み式流体取り出し機構と、
   を含む流体取り出し容器において、
   前記首部上部と前記踊り場との間の距離は、前記ボトル取付部の長さ以上であることを特徴とする流体取り出し容器。
2. 請求項１に記載の流体取り出し容器において、前記踊り場は、平坦ではなくて漏斗形状であり、前記踊り場の片側または両側が浸漬チューブ上部開口に向かって内側に傾いていることを特徴とする流体取り出し容器。
3. 請求項１に記載の流体取り出し容器において、前記スナップ嵌め込み式取り付けは、差し込み式取り付けであることを特徴とする流体取り出し容器。
4. 請求項１に記載の流体取り出し容器において、前記スナップ嵌め込み式取り付けは、取り外し不可能なスナップ嵌め込み式取り付けであることを特徴とする流体取り出し容器。
5. 請求項１に記載の流体取り出し容器において、前記スナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構は、前記踊り場で前記浸漬チューブに流体的につながる回転可能なコネクタに流体的につながる、中心軸上の流体チューブを有することを特徴とする流体取り出し容器。
6. 前側面、後側面、底部、首部上部、前記首部上部の下のボトル取付部、および内部空間を有するボトルであって、浸漬チューブが、前記前側面に一体化して形成され、前記底部で前記内部空間に流体的に接続され、前記首部上部の下の踊り場で前記内部空間に流体的に接続されたボトルと、
   スナップ嵌め込み式の取り付けで前記ボトル首部に取り付けられ、前記踊り場で前記浸漬チューブに流体的に接続されるスナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構と、
   を含むことを特徴とする流体取り出し容器。
7. 請求項６に記載の流体取り出し容器において、前記踊り場は、平坦ではなくて漏斗形状であり、前記踊り場の片側または両側が浸漬チューブ上部開口に向かって内側に傾いていることを特徴とする流体取り出し容器。
8. 請求項６に記載の流体取り出し容器において、前記スナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構は、前記踊り場で前記トリガ取り出し機構を前記浸漬チューブに流体的に接続する、曲がった可撓性コネクタを含むことを特徴とする流体取り出し容器。
9. 請求項８に記載の流体取り出し容器において、前記曲がった可撓性コネクタは、トリガ下部構造体上に支持されることを特徴とする流体取り出し容器。
10. 請求項９に記載の流体取り出し容器において、前記曲がった可撓性コネクタは、前記トリガ下部構造体にスナップ式に嵌るディスクによって前記トリガ下部構造体上に支持されることを特徴とする流体取り出し容器。
11. 請求項６に記載の流体取り出し容器において、前記スナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構は、前記踊り場で前記トリガ取り出し機構を前記浸漬チューブに流体的に接続する、回転可能なコネクタを含むことを特徴とする流体取り出し容器。
12. 請求項１１に記載の流体取り出し容器において、前記回転可能なコネクタは、前記トリガ下部構造体上に支持されることを特徴とする流体取り出し容器。
13. 請求項１２に記載の流体取り出し容器において、前記回転可能なコネクタは、前記トリガ下部構造体にスナップ式に嵌るディスクによって前記トリガ下部構造体上に支持されることを特徴とする流体取り出し容器。
14. 請求項６に記載の流体取り出し容器において、前記スナップ嵌め込み式トリガ取り出し機構は、前記踊り場で前記浸漬チューブに流体的につながる回転可能なコネクタに流体的につながる、中心軸上の流体チューブを有することを特徴とする流体取り出し容器。
15. 請求項１４に記載の流体取り出し容器において、前記回転可能なコネクタは、前記トリガ下部構造体上に支持されることを特徴とする流体取り出し容器。
16. 請求項１５に記載の流体取り出し容器において、前記回転可能なコネクタは、前記トリガ下部構造体にスナップ式に嵌るディスクによって前記トリガ下部構造体上に支持されることを特徴とする流体取り出し容器。
17. 請求項６に記載の流体取り出し容器において、前記首部上部と前記踊り場との間の距離は、前記ボトル取付部の長さ以上であることを特徴とする流体取り出し容器。
18. 請求項６に記載の流体取り出し容器において、前記スナップ嵌め込み式取り付けは、差し込み式取り付けであることを特徴とする流体取り出し容器。
19. 前側面、後側面、底部、首部上部、および内部空間を有するボトルであって、浸漬チューブが、前記前側面に一体化して形成され、前記底部で前記内部空間に流体的に接続され、前記首部上部の下の踊り場で前記内部空間に流体的に接続されたボトルと、
    スナップ嵌め込み式の取り付けで前記ボトル首部に取り付けられ、前記踊り場で前記浸漬チューブに流体的に接続されるスナップ嵌め込み式流体取り出し機構であって、前記ボトルに取り付けられたときに前記一体化浸漬チューブと直接つながる供給管を含むスナップ嵌め込み式流体取り出し機構と、
    を含むことを特徴とする流体取り出し容器。
20. 請求項１９に記載の流体取り出し容器において、前記供給管は、前記スナップ嵌め込み式流体取り出し機構が前記ボトルに取り付けられた場合に、前記一体化浸漬チューブと一直線に整列することを特徴とする流体取り出し容器。

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