JP3179490U - 肺機能検査用フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】マウスピース部が前後に動かないように固定可能であると共に、呼気や吸気の流れを妨げず、正確な肺機能検査を可能とするマウスピース一体型の肺機能検査用フィルタを提供する。
【解決手段】使用者が口にくわえ、呼気を吐き出し又は吸気を吸い込むことができる開口部10Aが形成されたマウスピース部10と、マウスピース部10と一体に形成され、流体路を流れる呼気又は吸気を濾過する濾材が設けられているフィルタ部20とを有する。さらに、使用者の歯を引っかけることができるように、マウスピース部の外周面に一又は複数形成され、使用者が口にくわえる位置を位置決めする引掛部13、14が設けられ、マウスピース部10は、呼気又は吸気の流れを阻ばないように、内周面に凹凸が設けられていない中空に形成されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、肺機能検査装置に用いられる肺機能検査用フィルタに関し、特にマウスピース部と一体化された肺機能検査用フィルタに関する。
肺機能検査用フィルタは、肺機能検査装置に接続されて使用されるフィルタである。肺機能検査用フィルタは、被検者が吐き出す呼気に含まれる唾液、喀痰等の汚染微小滴(以下、単に「汚染物」という。)を濾材などにより除去することを目的に使用される。つまり、肺機能検査用フィルタは、汚染物により肺機能検査装置が汚染してしまう危険性を低減する。また、肺機能検査用フィルタは、被検者が吸い込む吸気に含まれる汚染物を除去する目的にも使用される。つまり、肺機能検査装置が汚染していても、被検者は、肺機能検査用フィルタを用いることで、肺機能検査装置から感染する危険性を低減できる。
従来より、スパイロメータ等の肺機能検査装置に接続され、汚染物が装置内へ進入することを防止すると共に、感染症を予防する肺機能検査用フィルタが提案されている。例えば、特許文献1には、検査時に被検者がくわえるマウスピース部と一体化された肺機能検査用フィルタが開示されている。これにより、検査をする者(例えば、医師や看護師)又は被検者は、検査毎にマウスピースとフィルタを組み立てるという手間を省くことができる。
この肺機能検査用フィルタは、所定の部分が外径から内径にかけて絞られて形成されている。被験者は、この径が絞られた部分を歯で軽く挟んでその前方を唇で塞いで呼吸が漏れないように検査を行う。被検者が、径が絞られた部分を歯で挟むと、その前後の箇所の径は大きいため、しっかりと歯で固定できる。つまり、被検者が、呼気を吐き出すときも吸気を吸い込むときも、しっかり歯で固定されているため、マウスピースが前後に動かない。
特開2007−44291号公報
しかしながら、特許文献1に開示された肺機能検査用フィルタは、マウスピース部の所定位置の内径までもが絞られているため、当該所定位置において呼吸経路に突出している箇所が存在し、その箇所での内周部(呼吸経路)には呼吸抵抗が生じてしまう。即ち、マウスピース部の内径が絞られている箇所は、被検者からフィルタ側(装置側)への呼気の流れを妨げる抵抗を生じさせる。また、マウスピース部の内径が絞られている箇所は、フィルタ側(装置側)から被験者への吸気の流れを妨げる抵抗が生じされる。このような呼気、吸気の流れの妨げは、正確な肺機能検査を阻害してしまうという問題点がある。
また、肺機能検査用フィルタを、マウスピース部の所定位置の外径から内径にかけて径を絞るように製造することは手間がかかる。つまり、このような、凹凸が多く複雑な形状の肺機能検査用フィルタは、その金型を製造することに手間がかかってしまう。また、肺機能検査用フィルタを製造するための金型は、そのキャビティに凹凸が多いと、樹脂がうまく流れ込まず、不良品ができやすい。このため、特許文献1に開示されされた肺機能検査用フィルタは、必然的に単価が上がってしまうという問題点があった。
本考案は、以上のような従来の問題点を解決するために創作されたもので、次の目的を達成する。本考案の目的は、使用者がマウスピース部の固定箇所を容易に判断でき、マウスピース部が前後に動かないように固定することができる肺機能検査用フィルタを提供することにある。また、本考案の他の目的は、呼気や吸気の流れを妨げず、正確な肺機能検査を可能とするマウスピース一体型の肺機能検査用フィルタを提供することにある。さらに、本考案の他の目的は、製造が容易で簡便かつ短時間で製造され、製造費、人件費等の削減が図れる肺機能検査用フィルタを提供することにある。
本考案は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本考案1の肺機能検査用フィルタは、
呼気又は吸気を測定して使用者の肺機能を検査する肺機能検査装置につなげられ、前記肺機能検査装置に前記呼気又は吸気を流すための流体路(100)を有する肺機能検査用フィルタであって、
前記肺機能検査用フィルタ(1)は、
前記使用者が口にくわえ、前記呼気を吐き出し又は前記吸気を吸い込むことができる開口部(10A)が形成されたマウスピース部(10)と、
前記マウスピース部(10)と一体に形成され、前記流体路(100)を流れる前記呼気又は吸気を濾過する濾材(21)が設けられているフィルタ部(20)とを有し、
前記使用者の歯を引っかけることができるように、前記マウスピース部の外周面に一又は複数形成され、前記使用者が口にくわえる位置を位置決めする引掛部(13、14)が設けられ、
前記マウスピース部(10)は、前記呼気又は前記吸気の流れを阻ばないように、内周面に凹凸が設けられていない中空に形成されていることを特徴とする。
本考案2の肺機能検査用フィルタは、
本考案1の肺機能検査用フィルタであって、
前記引掛部(13、14)は、前記マウスピース部(10)の外周面に形成された溝又は突起であることを特徴とする。
本考案3の肺機能検査用フィルタは、
本考案1又は2の肺機能検査用フィルタであって、
前記マウスピース部は、前記開口部(10A)および前記引掛部を有する小径部(12)と、前記引掛部より前記フィルタ部側にかけて、外径が大きくなるように形成された大径部(11)とからなることを特徴とする。
本考案4の肺機能検査用フィルタは、
本考案3の肺機能検査用フィルタであって、
前記小径部(12)の断面輪郭は略円形状であり、前記大径部(11)の断面輪郭は、その中心から幅方向に長軸を有する略楕円形状であることを特徴とする。
本考案5の肺機能検査用フィルタは、
本考案3又は4の肺機能検査用フィルタであって、
前記小径部(12)から前記大径部(11)にかけての内径は一定であることを特徴とする。
本考案6の肺機能検査用フィルタは、
本考案3ないし5のいずれか1の肺機能検査用フィルタであって、
前記引掛部は、前記小径部(12)の外周面であって、前記大径部の近傍に形成されていることを特徴とする。
本考案7の肺機能検査用フィルタは、
本考案6の肺機能検査用フィルタであって、
前記引掛部は、
前記使用者の上方向側の顎である上顎の歯に引っ掛かけることができるように、小径部(12)の外周面に一又は複数形成された第一引掛部(13)と、
前記使用者の下方向側の顎である下顎の歯に引っ掛かけることができるように、小径部(12)の外周面に一又は複数形成された第二引掛部(14)とからなり、
前記第二引掛部(14)は、前記第一引掛部(13)が設けられた小径部(12)の外周面の一の部分から周方向に略180°の位置に位置する、前記小径部(12)の外周面の他の部分に設けられていることを特徴とする。
本考案8の肺機能検査用フィルタは、
本考案7の肺機能検査用フィルタであって、
前記小径部(12)の開口の外周の対向する2箇所であり、前記小径部(12)の中心から幅方向に位置する箇所から、前記フィルタ部(20)側に向かうように切り欠かれた切欠(15)が形成されていることを特徴とする。
本考案9の肺機能検査用フィルタは、
本考案8の肺機能検査用フィルタであって、
前記小径部(12)には、前記使用者の舌を押さえるように、前記小径部の開口の下方向の部分が突出するように舌押さえ部(16)が形成されていることを特徴とする。
本考案10の肺機能検査用フィルタは、
本考案3の肺機能検査用フィルタであって、
前記小径部(12)に着脱自在に嵌め込まれ、前記使用者が口にくわえて前記呼気を吐き出せるように筒形状に形成された取替えマウスピース部(40)が設けられていることを特徴とする。
本考案の肺機能検査用フィルタは、使用者がマウスピース部の固定箇所を容易に判断でき、マウスピース部が前後に動かないように固定することが可能である。本考案の肺機能検査用フィルタは、呼気や吸気の流れを妨げず、正確な肺機能検査を可能である。本考案の肺機能検査用フィルタは、製造が容易で簡便かつ短時間で製造され、製造費、人件費等の削減が図れる。
図1は、実施の形態1の肺機能検査用フィルタの外観を示す外観図である。 図2は、本考案の肺機能検査用フィルタを上方向側から下方向側に見た状態を示す平面図である。 図3は、図2をA−A線で切断したA−A線切断断面図である。 図4は、本考案の肺機能検査用フィルタを右方向側から左方向側に見た状態を示す右側面図である。 図5は、図4をB−B線で切断したB−B線切断断面図である。 図6は、本考案の肺機能検査用フィルタを使用した状態を示す外観図である。 図7は、本校案の肺機能検査用フィルタに取替えマウスピースを嵌め込んだ状態を示す右側面図である。 図8は、他の実施形態の肺機能検査用フィルタの外観を示す外観図である。
〔実施の形態1〕
以下、本考案の肺機能検査用フィルタの実施の形態1を図面に基づき説明する。図1は、実施の形態1の肺機能検査用フィルタの示す外観を示す外観図である。図2は、本考案の肺機能検査用フィルタを上方向側から下方向側に見た状態を示す平面図である。図3は、図2をA−A線で切断したA−A線切断断面図である。図4は、本考案の肺機能検査用フィルタを右方向側から左方向側に見た状態を示す右側面図である。図5は、図4をB−B線で切断したB−B線切断断面図である。図6は、本考案の肺機能検査用フィルタを使用した状態を示す外観図である。
なお、実施の形態1では、図1に示すように、肺機能検査用フィルタ1に息を吹き付ける方向を前方向(矢印A方向)とし、その逆方向を後方向(矢印B方向)として説明を行う。また、図1に示すように、水平面内で前後方向と直交する方向を幅方向とし、幅方向の一の方向を左方向(矢印L方向)とし、他の方向を右方向(矢印R方向)として説明を行う。さらに、図1において示すように、前後方向及び左右方向と直交する上側の方向を上方向(矢印U方向)とし、下側の方向を下方向(矢印D方向)として説明を行う。
〔肺機能検査用フィルタ1〕
図1に示すように、本考案の肺機能検査用フィルタ1は、肺機能検査装置に接続されて使用されるフィルタである。肺機能検査用フィルタ1は、一方の側に使用者が口にくわえるためのマウスピース部10が設けられている。肺機能検査用フィルタ1は、他方の側に肺機能検査装置(図示せず)に接続される接続部30が設けられている。肺機能検査用フィルタ1は、マウスピース部10と接続部30との間にフィルタ部20が設けられている。
図1、図2、および図4に示すように、肺機能検査用フィルタ1は、後方向側から前方向側にかけて順番にマウスピース部10、フィルタ部20、及び接続部30とから構成されている。マウスピース部10は、略円筒形状に形成されている。フィルタ部20は、厚みのある円盤形状に形成されていて、フランジ状の縁部22を有している。接続部30は、略円筒形状に形成されている。肺機能検査用フィルタ1は、マウスピース部10、フィルタ部20、及び接続部30とが、同一軸線上に設けられている。図2に示すように、肺機能検査用フィルタ1は、平面視した状態で左右対称に形成されている。肺機能検査用フィルタ1において、マウスピース部10とフィルタ部20とは、一体に形成されている。
肺機能検査用フィルタ1は、衛生面に優れている硬質なポリプロピレンで形成されている。肺機能検査用フィルタ1は、呼気や吸気を行うときに口にくわえて使用するため、形状が変化し難い硬質なポリプロピレンで形成されている。また、肺機能検査用フィルタ1は、口にくわえて使用するため、衛生面に優れた抗菌処理等がされた樹脂であると良い。肺機能検査用フィルタ1は、衛生面に優れている硬質な樹脂で構成されていれば良く、ポリエチレンテレフタレートや、塩化ビニル、ポリエチレン等で形成されていても良い。
〔マウスピース部10〕
図1および図6に示すように、マウスピース部10は、使用者が肺機能検査装置を使用する際に、口にくわえるための部分である。使用者は、マウスピース部10を口にくわえて使用することで、肺機能を検査することができる。つまり、使用者は、マウスピース部10をくわえた状態で呼気や吸気を行うことで、接続部30に接続された肺機能検査装置において呼気や吸気の計測が行われる。
図1に示すように、マウスピース部10は、肺機能検査用フィルタ1の一部を構成しており、略円筒形状に形成されている。マウスピース部10は、後方向側に呼気を吐き出し、吸気を吸い込むための開口である開口部10Aが形成されている。マウスピース部10は、一端である前方向側に大径部11が形成され、他端である後方向側に小径部12が形成されている。大径部11と小径部12とは、一体に形成されている。使用者は、大径部11に唇をあてることができ、小径部12を噛んで肺機能検査用フィルタ1を固定できる。
〔大径部11、小径部12〕
図1に示すように、大径部11は、略楕円円筒形状に形成され、小径部12は、略円筒形状に形成されている。大径部11は、断面視すると楕円形状に形成され、小径部12は、断面視すると円形状に形成されている。大径部11と小径部12とは、同一軸線上に形成されており、大径部11の外径のほうが大きくなるように形成されている。つまり、この実施の形態では、断面輪郭が楕円形状となる大径部11の外径の長軸及び短軸は、断面輪郭が円形となる小径部12の直径よりも大きくなるように形成されている。また、大径部11と小径部12とは楕円テーパ状の傾斜部11aを介在して連接しており、大径部11から小径部12にかけて、傾斜部11aで徐々に外径が縮小していくよう形成されている。このように大径部11と小径部12との間に急峻な段差を設けないようにすることで、使用者がマウスピース部10を口に含んだ状態で上下唇とマウスピース部10との間に空隙が形成されないようにし、呼吸が外部に漏れ難いようにすると共に、使用者の違和感を無くすようにしている。
〔流体路100〕
図3および図5に示すように、肺機能検査用フィルタ1は、内部が中空に形成され、呼気又は吸気が移動できる流体路100が形成されている。流体路100は、使用者が吐き出す呼気や使用者が吸い込む吸気の通路であり、肺機能検査用フィルタ1から肺機能検査装置に通じている。マウスピース部10の内周は、開口部10Aからフィルタ部20にかけて内周面に縮径する箇所が存在しない。また、マウスピース部10は、開口部10Aからフィルタ部20にかけて内周面に凹凸が設けられていない中空に形成されているため、呼気又は吸気は、マウスピース部10の流体路100においては、流れを阻まれることなく移動できる。つまり、使用者が、肺機能検査用フィルタ1を使用しているとき、呼気や吸気は、流体路100において余分な呼気抵抗や吸気抵抗を受けることなく流体路を流れる。
この実施の形態では、図3および図5に示すように、小径部12から大径部11にかけて内周の径(特に楕円長軸方向の径)が拡大している形態を例示している。このような形態に限らず、小径部12から大径部11にかけて内周の径が一定であるようにしても良い。即ち、小径部12から大径部11にかけて外径は拡大するが、内径は一定であるようにしても良い。これによれば、流体路100の断面形状が小径部12から大径部11にかけて一定となるため、呼気および吸気の流れを変化させる要因を排除して、より高い精度が要求される肺機能検査に有用である。具体的には、小径部12から大径部11にかけての内径の断面輪郭が円であり、小径部12から大径部11にかけての流体路100が円柱状に構成されていると良い。
〔第一引掛部13、第二引掛部14〕
図1〜図4に示すように、小径部12には、第一引掛部13と第二引掛部14とが形成されている。第一引掛部13は、上顎の歯を引っ掛けることができるように設けられている。第二引掛部14は、下顎の歯を引っ掛けることができるように設けられている。第一引掛部13と第二引掛部14とは、マウスピース部10の外周面において、使用者が口にくわえる位置を位置決めする目印である。また、使用者が、マウスピース部10の第一引掛部13と第二引掛部14をくわえることで、肺機能検査用フィルタ1がしっかりと固定ができる。
図3及び4に示すように、第一引掛部13は、小径部12の上方向側の面に設けられている。第一引掛部13は、小径部12の外周面より外側方向に突出するように設けられた前側突起13aと後側突起13bとからなる。前側突起13aと後側突起13bとは、小径部12の外周面において、異なる円周上に平行になるように設けられている。前側突起13aと後側突起13bとの間には、使用者が歯を引っ掛けることができる空間である引掛スペースが形成される。
図3及び4に示すように、第二引掛部14は、小径部12の下方向側の面に設けられている。第二引掛部14は、小径部12の外周面より外側方向に突出するように設けられた前側突起14aと後側突起14bとからなる。前側突起14aと後側突起14bとは、小径部12の外周面において、異なる円周上に平行になるように設けられている。前側突起14aと後側突起14bとの間には、使用者が歯を引っ掛けることができる空間である引掛スペースが形成される。
図3及び4に示すように、前側突起13aと前側突起14aとは、小径部12の外周面において、略同一円周上に設けられている。後側突起13bと後側突起14bとは、小径部12の外周面において、略同一円周上に設けられている。第一引掛部13は、小径部12の上方向側の外周面に形成され、第二引掛部14は、小径部12の下方向側の外周面に形成されている。これにより、小径部12の上方向側の外周面に形成される引掛スペースと、小径部12の下方向側の外周面に形成される引掛スペースとは、小径部12の外周面において、略同一円周上に相対して設けられることになる。
第一引掛部13は、小径部12の外周面の一の部分に設けられ、第二引掛部14は、一の外周面から周方向に略180°の位置に該当する外周面である他の部分に設けられている。第一引掛部13と第二引掛部14とが、小径部12の外周面の上方向側の面と下方向側の面に設けられているため、使用者は、肺機能検査用フィルタ1を上顎の歯と下顎の歯でしっかりと噛み合わせて固定することができる。なお、第一引掛部13と第二引掛部14とは、小径部12の外周において、大径部11近傍に設けられている。そのため、使用者が第一引掛部13と第二引掛部14の引掛スペースに上下の歯を引っ掛けたときに、自ずと唇内周が大径部11と接するようになる。大径部11の断面輪郭は楕円形状であり、ヒトが口を開いたときの唇内周の形状と概ね合致するため、唇と大径部11の外周との間から呼吸が漏れにくくなり、信頼度の高い計測が可能になる。
〔開口部10A〕
図1及び図2に示すように、マウスピース部10の小径部12には、開口部10Aが形成されている。開口部10Aは、使用者が前記呼気を吐き出し又は前記吸気を吸い込むことができる開口である。開口部10Aは、切欠15と舌押さえ部16とから形成されている。開口部10Aの外周面には、後述する取替えマウスピース部40を脱着自在に嵌め込むことができる。開口部10Aは、断面視すると円形状に形成されており、外径が取替えマウスピース部40の内径と略同一に形成されている。開口部10Aは、外周面が取替えマウスピース部40の内周面である嵌合雌部に嵌め込むことができる嵌合雄部になっている。
〔切欠15〕
図1から図5に示すように、開口部10Aには、切欠15が形成されている。切欠15は、開口部10Aの一部を切り欠いて形成されている。切欠15が形成されていることにより、小径部12の外周面を取替えマウスピース部40の内周面に嵌め込む際に、また、取替えマウスピース部40を小径部12から引き抜く際に、切欠15が形成されていない場合と比較して両者の接触面積が減少するため、取替えマウスピース部40の脱着が容易になる。
切欠15は、小径部12の開口の外周の対向する2箇所に形成されている。さらに、切欠15は、記小径部12の中心から幅方向である左右方向に位置する箇所に形成されている。切欠15は、上述した箇所から、前方向であるフィルタ部20側に向かうように切り欠かれて形成されている。取替えマウスピース部40は、開口部10Aに切欠15が形成されているため、開口部10Aから滑らすように容易に外することができる。図2及び図5に示すように、切欠15は、開口部10Aの二箇所をくり抜いて形成されている。図3及び図4に示すように、切欠15は、開口部10Aに円弧又は放物線等を描くようにフィルタ部20側である前方向側にくり抜いて形成されている。
〔舌押さえ部16〕
図1から3に示すように、開口部10Aには、舌押さえ部16が形成されている。舌押さえ部16は、流体路100において呼気又は吸気の流れを妨げないように設けられている。舌押さえ部は、流体路100に使用者の舌が入り込まないように、開口部10Aの下方向側の部分が使用者の側になる後方向側に突出するように形成されている。舌押さえ部16が後方向側に突出しているため、使用者の舌は、肺機能検査用フィルタ1の下側に位置し、流体路100を妨げない。このように、開口部15Aの中心から幅方向である左右方向に位置する箇所から、前方向であるフィルタ部20側に向かうように切り欠かれた構造とすることによって、前述したように取替えマウスピース部40の着脱が容易になり、且つ、舌押さえ部も形成されて、使用者の舌が流体路100に入り込むことを防止できる。
〔フィルタ部20〕
図1、図3、及び図5に示すように、フィルタ部20は、使用者が肺機能検査装置を使用する際に、呼気又は吸気を濾過するための部分である。フィルタ部20は、厚みのある円盤形状に形成され、内部に濾材21が設けられている。肺機能検査用フィルタ1において、フィルタ部20とマウスピース部10とは、一体に形成されている。フィルタ部20の外径は、マウスピース部10の外径に比べて大きくなるように形成されていて、縁部22はフランジ状となっている。
図3及び図5の断面図に示すように、フィルタ部20の縁部22は、相互に対応する凹凸形状を有する後方側のフランジ部材22aと前方側のフランジ部材22bとから構成される。ここで、肺機能検査用フィルタ1は、フランジ部材22aと22bとの境界より前方側の前方側部材と、この境界より後方側の後方側部材とを接合させることによって形成され、この境界部分に濾材21が設置される。肺機能検査用フィルタ1を組み立てる際に、後方側部材のフランジ部材22aと前方側部材のフランジ部材22bとを対向させ、その間に濾材21を挟んで、相対するフランジ部材22a、22bの凹部と凸部とを濾材21を介して嵌合させることによって、濾材21が挟持される。
また、フランジ部材22aからフィルタ部20の中心軸方向に向けて突設された支持部片23aと、フランジ部材22bからフィルタ部20の中心軸方向に向けて突設された支持部片23bとが相対設されており、これら支持部片23a、23bによっても濾材21が挟持されている。支持部片23a、23bは、図3及び図5に示すように、上下左右の4箇所に設けられており、上下左右の4箇所で濾材21を挟持することによって、濾材21が適正な張力で張られるようになっている。
〔濾材21〕
図3又は5に示すように、濾材21は、使用者が吐き出す呼気に含まれる汚染物を除去するための部材である。また、濾材21は、汚染した肺機能検査装置から発生する吸気に含まれる汚染物を除去するための部材である。濾材21は、呼気又は吸気の流れを妨げずに、汚染物を除去する部材であれば良く、不織布等が用いられる。濾材21は、フィルタ部20の内部において、流体路100を横切るように設置される。
〔接続部30〕
図1に示すように、接続部30は、一方がフィルタ部20に取り付けられ、他方が肺機能検査装置につながれる部材である。接続部30の一方の外径は、フィルタ部20の外径にあわせて形成されている。接続部の30の他方は、肺機能検査装置のフローセンサや呼吸経路を形成する管に接続される。
〔肺機能検査用フィルタの使用態様〕
次に、図6を用いて、肺機能検査用フィルタの使用態様について説明する。使用者は、まず、小径部12の第一引掛部13と第二引掛部14を見て位置を確認する。使用者は、第一引掛部13を上顎の歯に、第二引掛部14を下顎の歯にあたるように位置づけ、小径部12を噛む。使用者は、小径部12を噛み口をとじることで、唇が大径部11にあたる。
大径部11は、上方向から下方向にかけて縮んでおり、幅方向に拡がるような楕円柱形状に形成され、唇の内周の形に近いため、使用者は口を開ける程度が少なくてすみ、マウスピース部10をくわえやすい。また、唇と大径部11との間の隙間が少なくなるため呼気又は吸気の漏れが少なくなる。
また、使用者が実際に噛む箇所は、大径部11ではなく第一引掛部13と第二引掛部14が設けられた小径部12であるため、使用者は口を開ける程度が少なくてすむ。使用者は、口をある程度開けたままの状態で、しっかり小径部12を噛むことができるため、肺機能検査用フィルタ1をしっかりと口に固定できる。使用者は、口で小径部12をしっかりと固定できるため、呼気を吐いた勢いで、肺機能検査用フィルタ1が口から外れることが防げる。使用者は、肺機能検査用フィルタ1をしっかりと固定でき、呼気又は吸気の漏れが少ないため、肺機能検査装置で正確な測定が可能になる。さらに、使用者が歯を食い込ませて固定する第一引掛部13と第二引掛部14は、流体路100に突出しておらず、呼吸経路における呼気や吸気の流れを妨げず、呼気や吸気の正確な測定が可能になる。
〔取替えマウスピース部40〕
図7に示すように、取替えマウスピース部40は、開口部10Aの外周面に脱着自在に嵌め込むことができる。取替えマウスピース部40は、肺機能検査用フィルタ1に嵌め込んで、使用される使い捨てのフィルタである。取替えマウスピース部40は、紙や、シリコーン等の安価な部材で形成されている。取替えマウスピース部40は、断面視すると円形状に形成されており、内径が小径部12の外径と略同一に形成されている。取替えマウスピース部40は、内周面が小径部12の外周面である嵌合雄部に嵌め込むことができる嵌合雌部になっている。図7に示すように、取替えマウスピース部40の内周面と開口部10Aの外周面とを接触させた状態で取替えマウスピース部40を前方に摺動させることで、取替えマウスピース部40が小径部12に嵌め込まれる。このように、構成された取替えマウスピース部40を使用することで、肺機能検査用フィルタを何度でも使用することができる。
〔大径部の他の形態〕
上記の実施形態では、大径部11の断面輪郭が楕円形である例について説明したが、大径部の断面輪郭は楕円形に限らず、小径部12よりも径が左右方向に拡大された形状であれば良い。例えば図8に示す大径部11’の断面輪郭は、上記の実施形態に示した大径部11の断面輪郭である楕円と比較して、上下方向の長さが短い扁平な形状であり、左右頂部の曲率は大きい形状となっている。なお、小径部12と短軸方向の長さが同じである大径部を設けるようにしても良い。
以上、本考案の種々の実施の形態を説明したが、本考案は、この実施の形態に限定されることはない。本考案の目的、趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能なことはいうまでもない。

Claims (10)

  1. 呼気又は吸気を測定して使用者の肺機能を検査する肺機能検査装置につなげられ、前記肺機能検査装置に前記呼気又は吸気を流すための流体路(100)を有する肺機能検査用フィルタであって、
    前記肺機能検査用フィルタ(1)は、
    前記使用者が口にくわえ、前記呼気を吐き出し又は前記吸気を吸い込むことができる開口部(10A)が形成されたマウスピース部(10)と、
    前記マウスピース部(10)と一体に形成され、前記流体路(100)を流れる前記呼気又は吸気を濾過する濾材(21)が設けられているフィルタ部(20)とを有し、
    前記使用者の歯を引っかけることができるように、前記マウスピース部の外周面に一又は複数形成され、前記使用者が口にくわえる位置を位置決めする引掛部(13、14)が設けられ、
    前記マウスピース部(10)は、前記呼気又は前記吸気の流れを阻ばないように、内周面に凹凸が設けられていない中空に形成されていることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  2. 請求項1に記載された肺機能検査用フィルタであって、
    前記引掛部(13、14)は、前記マウスピース部(10)の外周面に形成された溝又は突起であることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  3. 請求項1又は2に記載された肺機能検査用フィルタであって、
    前記マウスピース部は、前記開口部(10A)および前記引掛部を有する小径部(12)と、前記引掛部より前記フィルタ部側にかけて、外径が大きくなるように形成された大径部(11)とからなることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  4. 請求項3に記載された肺機能フィルタであって、
    前記小径部(12)の断面輪郭は略円形状であり、前記大径部(11)の断面輪郭は、その中心から幅方向に長軸を有する略楕円形状であることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  5. 請求項3又は4に記載された肺機能フィルタであって、
    前記小径部(12)から前記大径部(11)にかけての内径は一定であることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  6. 請求項3ないし5のいずれか1項に記載された肺機能検査用フィルタであって、
    前記引掛部は、前記小径部(12)の外周面であって、前記大径部の近傍に形成されていることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  7. 請求項6に記載された肺機能検査用フィルタであって、
    前記引掛部は、
    前記使用者の上方向側の顎である上顎の歯に引っ掛かけることができるように、小径部(12)の外周面に一又は複数形成された第一引掛部(13)と、
    前記使用者の下方向側の顎である下顎の歯に引っ掛かけることができるように、小径部(12)の外周面に一又は複数形成された第二引掛部(14)とからなり、
    前記第二引掛部(14)は、前記第一引掛部(13)が設けられた小径部(12)の外周面の一の部分から周方向に略180°の位置に位置する、前記小径部(12)の外周面の他の部分に設けられていることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  8. 請求項7に記載された肺機能検査用フィルタであって、
    前記小径部(12)の開口の外周の対向する2箇所であり、前記小径部(12)の中心から幅方向に位置する箇所から、前記フィルタ部(20)側に向かうように切り欠かれた切欠(15)が形成されていることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  9. 請求項8に記載された肺機能検査用フィルタであって、
    前記小径部(12)には、前記使用者の舌を押さえるように、前記小径部の開口の下方向の部分が突出するように舌押さえ部(16)が形成されていることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
  10. 請求項3に記載された肺機能検査用フィルタであって、
    前記小径部(12)に着脱自在に嵌め込まれ、前記使用者が口にくわえて前記呼気を吐き出せるように筒形状に形成された取替えマウスピース部(40)が設けられていることを特徴とする肺機能検査用フィルタ。
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JP2017144025A (ja) * 2016-02-17 2017-08-24 日晴金属株式会社 吹込み口部材
WO2017175417A1 (ja) * 2016-04-05 2017-10-12 日本精密測器株式会社 呼気検査装置
CN109692062A (zh) * 2017-10-23 2019-04-30 迈迪泰医疗技术服务(上海)有限公司 新型吸痰专用咬口

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