JP3179137B2 - 回転ディスク、該回転ディスクを有する装置、及び該回転ディスクにより熱軟化性の表面被覆を除去する方法 - Google Patents

回転ディスク、該回転ディスクを有する装置、及び該回転ディスクにより熱軟化性の表面被覆を除去する方法

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フィリップ・マニング・ウィンター
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基材からの粘着性被覆の
除去に関する。特に、本発明はこのような被覆が貼着さ
れている基材を損なうことなく被覆を剥がすための回転
ディスク、回転ディスクを含む装置、及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より、装飾用のデカー
ル、ストライプ、グラフィック、エンブレム、及び保護
用のモールディング等の多くの表面被覆が種々の用途で
広く用いられている。このような表面被覆は、自動車、
トラック、飛行機及びボートなどの塗装面や非塗装面に
は、一般に感圧性の接着剤を用いて貼着されている。感
圧性の接着剤は一般に表面被覆物を指やローラーの圧力
で表面に貼着できるように、粘着付与剤や安定剤を添加
することにより変質したアクリル系の重合体やエラスト
マーを基にしている。
【0003】表面被覆が貼着された塗装面の部分を修理
や再塗装する作業では、その被覆を除去することが必要
である。デカールやピンストライプなどのような比較的
薄い表面被覆の除去は、現時点では、手や工具でカミソ
リの刃を保持して塗装面から被覆を注意深く剥ぎ取るこ
とによって行っている。一般に、この剥ぎ取り作業では
表面に接着剤や表面被覆の断片が残るので、その後かな
らず、適当な溶剤に浸した布やスポンジを用いてその断
片を強くこすって除去している。さらに、カミソリの刃
を使用することにより、塗装面の下地に傷が付くことが
ある。
【0004】自動車工場の作業者により現在行われてい
るその他の除去作業には、ヒートガンを用いて表面被覆
を極めて注意深く加熱する方法がある。この方法では、
柔らかくなったエッジの下に指の爪などの薄いものを差
し込んで剥がした後に、エッジを引っ張ることにより表
面被覆の残りの部分を剥がしている。しかし、比較的薄
いデカールやストライプは多くの場合引っ張り強度が強
くなく、まだ貼り付いている部分から簡単にちぎれるの
で、除去作業を最初からやり直す必要が生じる。この作
業は表面被覆が除去される塗装面を加熱し過ぎて損傷す
る可能性があるという欠点を有しており、また、作業者
の指の爪の摩耗や破損によっても制限される非常に煩わ
しい作業である。
【0005】そのほか、自動車やトラックのエンブレム
や保護用のサイドモールディングを表面から剥がすとき
にも問題が生じる。つまり、接着剤が、エンブレムやモ
ールディングと自動車の塗装面の両方に部分的に残るの
である。接着剤の残りはその後に両方の表面から除去し
なければならない。一般に接着剤の残りは、この接着剤
の残りは溶かすが塗装面は損傷しないように選択された
適当な溶剤に浸した布やスポンジを用いて強くこするこ
とによって除去される。より強力な溶剤を使用すれば接
着剤をより早く除去できるが、そのような溶剤は一般に
ある種の塗装面を損傷し、しかも可燃性及び毒性もしく
はその一方を有していることがある。また、エンブレム
やサイドモールディング側に残った接着剤も、通常、そ
ぎ落とした後に溶剤によりきれいに除去しなければなら
ない。
【0006】これまで、塗装面あるいは非塗装面からエ
ンブレム、グラフィック及びストライプなどを効果的に
素早く、溶剤を用いずに除去する方法はなかった。さら
に、自動車、トラック、ボートあるいは飛行機などの表
面から接着剤の残りや重合体からなる被覆を溶剤を用い
ずに効果的に除去する方法はなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】本発明
は、熱軟化性の表面被覆を効果的に素早く除去するのに
適した装置、回転体及び方法を提供するものである。こ
の装置により、種々の基材を傷付けることなく基材から
表面被覆を除去することができる。さらに、この装置で
は可燃性及び毒性もしくはその一方を有する溶剤の使用
が大幅に削減され、また、回転体自体も磨かれる。
【0008】本発明は、熱安定性の基材の表面から、貼
着された熱軟化性の表面被覆を基材を実質的に損なわず
に除去するための装置に関する。この装置は、周面を有
するとともにその軸心の回りで回転可能な回転体を有
し、この回転体は少なくとも1枚のエラストマーディス
クを有している。エラストマーは、回転体が表面被覆と
摩擦接触した状態で回転したときに、その貼着された熱
軟化性の表面被覆の温度を、表面被覆の結合性を弱める
ような温度まで上昇させることができるように選択され
ている。回転体は温度が上昇した後に表面被覆を強制的
に除去する一方、表面被覆と接触した周面の一部が摩耗
して、エラストマーに新しい周面が形成される。この装
置は、回転体をその軸心回りで温度上昇に十分な表面速
度で回転させる手段を備えている。
【0009】また、本発明によれば、熱安定性の基材に
貼着された熱軟化性の表面被覆を、この基材から除去す
るための方法が提供される。回転体は表面被覆の結合性
を弱める速度で回転する。その後、回転体の周面は熱軟
化性の被覆を基材の表面から強制的に除去する。そし
て、熱軟化性の表面被覆と接触した周面の部分が、その
周面から摩耗する。
【0010】
【実施例】本発明は、熱安定性の基材に容易に認識でき
るような変化を起こすことなく基材から熱軟化性の表面
被覆を除去するために、駆動工具とともに使用するディ
スクを提供するものである。「ディスク」という用語は、
溝のある構造のホイールや、実質的に連続する作業用の
周面を有するその他の構造のホイールなどを含む。これ
らのディスクは、単一のディスク構造や、アーバに装着
された複数の薄いディスク部材からなる複合ディスク構
造の、柔軟な重合体のエラストマーからなる。「熱軟化
性材料」と言う用語は、変形温度に加熱された場合に、
材料の結合性が弱くなって摩擦力にさらされたときに材
料が変形し易い程度まで柔らかくなる材料を示してい
る。そして基材に関する「熱安定性」という用語は、熱軟
化性材料が変形する温度と同等かそれよりも低い温度の
下におかれたときに、同じ摩擦力では変形しないような
材料を示している。
【0011】本発明のディスクは、装飾用のデカール、
ストライプ、接着剤の残り、あるいは他の熱軟化性の表
面被覆を、ほとんどは自動車、トラック、飛行機、ある
いはボートの塗装面や非塗装面からその表面に容易に認
識できるような変化や損傷を与えることなく効果的に除
去するために駆動工具とともに使用される。詳細には、
熱安定性の塗装面に対して適用する場合は、塗装にはほ
とんど損傷が生じない。
【0012】熱軟化性の塗料は家具などの木製品にもよ
く用いられる。本発明は、下層である木を損なうことな
く木の表面から熱軟化性の塗料を除去するためにも使用
することができる。この方法では、木を削ったり紙やす
りなどをかけたりするよりも作業を早く簡単に行うこと
ができる。この除去作業は、現在行われている作業に比
べ、比較的簡単で熟練しなくても行うことができる。
【0013】本発明のディスクは使用時の十分な機械的
強度と低く抑えられた摩耗率を有している。ディスクの
周面の摩耗はディスク自体を磨くことにもなる。ディス
クは機械的なエネルギーを除去すべきものに伝達するた
めに十分な硬度を有しているべきであるが、過度のエネ
ルギーを熱安定性の基材に伝達して基材を損なうほど硬
くてはならない。本発明の回転ディスクによって表面に
伝達されるエネルギーは、部分的には表面を加熱する熱
エネルギーに変換され、もしそれが過度であれば、結果
として生じる熱は、塗装面に対して細かいひびを入れた
り、しわを寄せたり、気泡を作ったり、あるいは塗料を
完全に剥がしたりする。さらに、熱エネルギーは、もし
過度の高温に達した場合には基材を変形させる。
【0014】図1及び図3に、本発明の複合式ディスク
10が示されている。複合式ディスク10は個々の薄い
ディスク12から構成されている。複合式ディスク10
はアーバ14に装着されている。アーバ14は、複合式
ディスク10を少なくとも1分間に300メートルの表
面速度で回転させる能力を持った駆動工具に連結できる
ようにその端部16が形成されている。熱軟化性材料の
除去は、材料の除去に十分な時間、材料に対してエッジ
18を押し付けることによって行なわれる。
【0015】図2には、本発明の装置20を熱安定性の
基材から熱軟化性の材料を除去している状態で示してい
る。この装置20は、アーバ24に連結されたドリルモ
ータ22等の回転手段を有しており、複数のディスク2
6はアーバ24に連結されている。ドリルモータ22は
ディスク26の周面28がデカール30と接触する状態
でディスク26を回転させる。周面28は、デカール3
0とこのデカール30を基材32に固着するための下層
の接着剤の温度を上昇させるように摩擦接触を起こすよ
うに、デカール30に対して押し付けられる。その温度
がデカール30の変形温度に達するとデカールの一部分
が基材32から除去され、同時に周囲の一部分がディス
ク26から摩滅する。この摩滅作用により、その周囲に
デカールが少しも貼り付くことがなく、ディスク自体が
磨かれることになる。ドリルモータ22は、デカール3
0をその変形温度にまで到達させるような表面速度でデ
ィスクを回転させるのに十分な駆動力を備えている必要
がある。
【0016】図4は図1及び図3に示した複合式ディス
ク10と同様の複合式ディスク40を示しているが、こ
の複合式ディスク40は個々のディスク12の間にスペ
ーサー41を有している。
【0017】発明に係るディスクに適用されている柔軟
な重合体のエラストマーは、可塑性のポリ塩化ビニル
(PVC)、アルキレニック(alkylenic)ブロック共重合
体、スチレニック(styrenic)ブロック共重合体、熱可塑
性のポリエステル、熱可塑性のポリウレタン、架橋天然
ゴム、エチレン−プロピレンエラストマー、ニトリルゴ
ム、スチレン/ブタジエンゴム、エチレン−プロピレン
ターポリマーゴム、熱可塑性ポリプロピレン/エチレン
−プロピレン共重合体ブレンド、ネオプレンゴム、熱可
塑性のポリアミド、それらの共重合体、及びそれらの混
合体などの広範囲の材料から選択することができる。好
ましいエラストマーは、可塑性のポリ塩化ビニルであ
る。本発明の実施に用いられる柔軟な重合体のエラスト
マーは、−20℃よりも低いガラス転移温度を有してい
ることが好ましい。
【0018】硬度などの機械的な特性の調整や成形作用
の改善のためにエラストマーに可塑剤を添加してもよ
い。可塑剤として適当なものには、フタル酸ジイソノニ
ル、トリイソノニル−トリ−メリテート(triisononyl-t
ri-mellitate)、及びポリ塩化ビニルに一般的に使用さ
れている他の可塑剤などがある。好ましい可塑剤はフタ
ル酸ジイソノニルであり、これをエラストマーに約40
から55重量パーセント添加することが好ましい。
【0019】本発明のディスクを形成するのに用いる重
合体材料は、発泡構造であって密な非発泡の重合体より
も比重が少し小さいことが好ましい。発泡エラストマー
が、一般に熱軟化性の表面被覆を区別して除去する一
方、塗装面を損なうことが少ないということが見出ださ
れている。しかし、極めて低い比重の発泡重合体のエラ
ストマーは、デカールと接着剤の残りを除去するために
適当なエネルギーの伝達に十分な硬さは有していない。
重合体材料がいくぶん硬くなると、強すぎるエネルギー
は比重の小さな発泡重合体材料を使用することによって
ある程度相殺できる。重合体材料はショアA硬さ(すな
わち、Aスケールのショア硬さ)が約10から90であ
ることが好ましい。ショアA硬さが約10よりも柔らか
い材料は、デカールと接着剤の残りを除去する際にディ
スクの摩滅が早く起こり過ぎるためにコスト的に好まし
くない。ショアA硬さが約90よりも硬いディスクは、
デカールと接着剤の残りを除去する間に塗装面を損傷し
易い。しかし、非塗装面からグラフィック、デカール、
もしくは接着剤などを除去するとき、または塗料の下層
を元の状態に保つことが余り重要でないときには、これ
らのディスクを使用することができる。また、この重合
体材料が塗料等の表面に引っ掻き傷を付けるような硬い
微粒子を含んでいるのは好ましくない。
【0020】使用される重合体のエラストマーは、約1
mmから7mmの厚さを有するディスクに形成することが好
ましい。また、各ディスクの厚さが約1〜2mmの複数の
ディスクをアーバに固定して、使用するのに必要な厚さ
であって駆動工具の動力に適した厚さのホイールを形成
することが好ましい。満足な除去結果を得るために必要
な限度内での機能のためにディスクを7mmよりも厚く形
成することができる材料もある。
【0021】本発明の好ましい実施例では、一本のアー
バに装着され、それぞれの厚さが約1〜2mmの複数のデ
ィスクが使用される。厚さの総計が約15から100mm
あるいはそれ以上の多数の重合体のエラストマーを使用
する場合、その結果としてのホイールが、薄く硬いスペ
ーサーディスクを、隣り合うディスクの間、あるいは1
枚おき、あるは3枚毎に一定の配置で並べた場合に十分
な効果を得られるということが見出だされている。今説
明したようにスペーサーを設けたホイールは、より円滑
に動作し、十分に低温で動作し、十分に低減された摩耗
率を有し、そしてデカールと接着剤の残りの除去を少な
くともスペーサーを設けていないホイールに匹敵する速
さで行う。スペーサーディスクはアーバの直径にほぼぴ
ったり合うようにエラストマーディスクと同一サイズの
中心穴を有しており、少なくとも約10mm幅の環であっ
てエラストマーディスクの直径が大きくなるにつれて幾
分広くなる環を形成するような外径を有している。スペ
ーサーディスクの外径はエラストマーディスクの外径の
半分よりも小さいことが好ましい。スペーサーディスク
は少なくとも約1mmの厚さで、エラストマーディスクと
スペーサーディスクをアーバに固着するために加える圧
縮力によって目に見えるほどには変形しないような比較
的硬い材料から形成することが好ましい。スペーサーデ
ィスクを形成する材料の例としては、鋼やアルミニウム
等の金属、可塑性のないポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、アクリル、ポリカーボ
ネート等の樹脂、及び厚紙などを挙げることができる。
【0022】本発明のディスクは、携帯用のハンドヘル
ド型空圧工具、電動工具、位置固定の回転軸、あるいは
ロボットアームに保持された回転軸などの回転駆動工具
のアーバに装着される。このディスクは、1分間に表面
を少なくとも300メートル回転させる能力を持った工
具に装着すべきである。本発明のディスクは通常は表面
が1分間に約450から1550メートルの速度で回転
する。より大きな直径を有するディスクを用いれば、小
さなディスクよりも幾分速い表面速度で回転させてより
良い効果を得ることができる。より大きなディスクの周
囲では、加工物の表面との再接触によって熱エネルギー
が加えられる前に熱エネルギーの一部を放出する時間が
多く、したがって熱エネルギーの蓄積が少ないためと推
定される。
【0023】本発明のディスクは、表面速度が1分間に
約1550メートルよりも大きな速度、好ましくは約1
825メートルよりも大きな速度で回転したときに折れ
が生じないような十分な機械的強度を有しているべきで
ある。不十分な機械的強度ではディスクを回転させるこ
とができる速度が制限され、デカールや接着剤の残りの
除去に要する時間が増加する。折れに対する抵抗が不十
分なディスクは、ディスクが折れたばらばらの破片が使
用者の体に当たる危険性があるという問題を有してい
る。
【0024】熱軟化性の表面被覆を除去する間に、本発
明のディスクはゆっくりと摩耗し、除去されている表面
被覆の残りとは実質的に関係のないディスク面が新しく
形成されて行く。周面の部分の摩耗は、ある意味ではデ
ィスク自体を磨くことになっている。もしディスクの摩
耗に対する抵抗が大きすぎると、接着剤の残りが作用面
に蓄積され、表面被覆の除去が遅くなってしまう。ディ
スクの周囲に蓄積された接着剤の残りは、それが除去さ
れた表面に逆に接着剤の残りをこすり付け、溶剤に浸し
た布で拭き取るような方法を用いても除去するのが困難
となる。感圧性接着剤の粘着テープ(以下の例で説明す
る)を除去するときに、7mmの長さについて1分間に約
0.1グラムよりも大きな摩耗率を有するディスクが、
自己研摩しながら接着剤の残りを効果的に除去し続ける
ことが見出だされている(7mmの長さとは周面の幅を言
っている)。他方、例えば摩耗率が7mmの長さについて
1分間に11グラムよりも大きいような極めて高い率の
ディスクは、経済性が低下しがちである。
【0025】前述したように、表面被覆を除去しようと
する試みにおいて仮に本発明のディスクにより過度の熱
エネルギーが発生した場合には、下層及びその近傍の塗
装面が損傷されることがある。「ピーク温度テスト」(以
下の例で説明する)によれば、約160℃よりも低い最
高温度を生じるディスクは最も硬い自動車の塗装面に通
常はダメージを与えないことが見出だされている。低い
温度では、除去に時間がかかること、及び除去のために
材料の部分が十分に加熱されないことの両方もしくは一
方が生じるため、最低温度としては一般に約70℃が必
要である。
【0026】以下の例は本発明を例示するものであり、
部とパーセントは他の特定がなければ重量によるもので
ある。
【0027】例1〜5、比較例A 30部から120部(表1参照)のフタル酸ジイソノニル
の可塑剤に、「オキシー(OXY) 250」の商品名でオ
クシデンタル・ケミカル・コーポレイション(Occident
al Chemical Corporation)から市販されている10
0部の中高分子量のポリ塩化ビニルの粉末樹脂、オハイ
オ州ベッドフォードのフェロ・コーポレイション(Ferr
o Corporation)から「フェロ(Ferro) 130」の商品
名で市販されている2.4部の熱安定剤、フェロ・ケミ
カル(Ferro Chemical)から「フェロ(Ferro) 522
1」の商品名で市販されている2.4部の安定剤、以前は
アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド・カンパニー
(Archer Daniels Midland Company)から「アドメ
ックス(Admex) 710」の商品名で市販されていて現
在はウィトコ・コーポレイション(Whitco Corporati
on)のアーガス部門(Argus Division)から「ドゥラペ
ックス(Drapex) 6.8」として市販されている4.8部
のエポキシ化した大豆油の安定剤/可塑剤を混合し、以
上の混合物にユニローヤル・ケミカル・カンパニー・イ
ンコーポレイテッド(Uniroyal Chemical Company,
Inc.)から「ケンポア(Kempore) 200MC」として
市販されている発泡剤を混合物の全重量の0.5パーセ
ント混合して、可塑性のあるポリ塩化ビニルの成形可能
な混合物を準備した。この混合物は、乾燥した自由に流
れる粉末混合体を得るために、パペンマイラー・モデル
4930ペトモールド(Papenmeirer Model 493
0 Petmold)強力ミキサーで混合した。温度が180
〜195℃の範囲に保たれた100mm幅のフィルム型が
装着された押し出し機から、この粉末混合物を溶融させ
て1.01mm厚で100mm幅のフィルムを押し出し成形
した。溶融したフィルムを直径が100mmで約1.01m
m離して配置した2本のスチールローラーの間を通し、
その後すぐに冷却水槽内に浸した。固化したフィルムは
重量が約1000g/m2であり、比重が1.0(理論値の
80%に相当する)で、ショアAデュロメータ値が62
であった。比較例AはショアAのデュロメータ値が95
で、ショア90Aという好ましい硬度を越えている。
【0028】例6〜9 例6〜9では、組成は発泡剤の量を変えている点を除い
て例2の組成と同様である。発泡剤の量とショアAデュ
ロメータ値を表1に示している。
【0029】
【表1】
【0030】例10〜14、比較例B 例10〜14では、モンサント・ケミカル・カンパニー
(Monsanto Chemical Company)から「サントプレン
(Santoprene)」という商品名で市販されているポリプロ
ピレン/エチレン−プロピレン共重合体ブレンドを、例
11と14でフィルム厚を約2.02mmとしたのを除い
て約1.01mm厚のフィルムを形成するために、230
℃に加熱したダイから押し出し成形した。ショア55A
のデュロメータ値を有するグレード201−55の「サ
ントプレン」共重合体ブレンドを例10と11で使用
し、ショアAのデュロメータ値が70のグレード201
−73を例12で、ショアAのデュロメータ値が85の
グレード201−87を例13と14で、そしてショア
Aのデュロメータ値が90よりも大きな(約ショア50
D)グレード203−50を比較例Bで使用した(比較例
Bはショア10〜90Aの好ましい硬さを越えてい
る)。「サントプレン」重合体は、材料が未確認の微粒子
を少量含んでいた。
【0031】例15 シェル・ケミカル・カンパニー(Shell Chemical C
ompany)から「クレイトン(Krayton) G1652」の商
品名で市販されているスチレン−エチレン/ブチレン−
スチレンブロック共重合体の熱可塑性エラストマーと、
ペンシルベニア州カーンズシティのペンレコ(Penreco)
から「ドゥラケオル(Drakeol) 34」の商品名で市販さ
れているUSP鉱油を、重合体3部と鉱油1部の比率
で、低速のかご型ミキサーを用いて混合した。そしてこ
の混合物を、約0.90mmの厚さのフィルムに例1で説
明したように押し出し成形した。得られたフィルムはシ
ョアAデュロメータ値が61であった。
【0032】例16、比較例C ビー・エフ・グッドリッチ・カンパニー(B.F.Good
rich Company)から「エステイン(Estane)」の商品名で
市販されている熱可塑性ポリウレタンを、約220℃の
温度で0.90mm厚のフィルムに例1で説明したように
成形した。例16ではショアAデュロメータ値が85の
「エステイン 58206」を使用し、比較例Cではショ
アデュロメータ値が48D(90Aよりも大きい)の「エ
ステイン58409」をそれぞれ使用した(比較例Cはシ
ョア10〜90Aの好ましい硬度を越えている)。
【0033】例17、比較例D イー・アイ・デュポン・カンパニー(E.I.duPont
Company)のエラストマー部門から「ハイトレル(Hytre
l)」の商品名で市販されている熱可塑性ポリエステル
を、約220℃で約0.90mm厚のフィルムに例1で説
明したように成形した。例17ではショアのデュロメー
タ値が88Aの「ハイトレル 4056」を使用し、比較
例Dではショアのデュロメータ値が55D(90Aより
も大きい)の「ハイトレル 5526」を使用した(比較例
Dは好ましい硬度であるショア10〜90Aを越えてい
る)。
【0034】次の表2は、例10〜17と比較例B、C
及びDの組成材料の概要を示している。
【0035】
【表2】
【0036】例18〜20、比較例E〜F これらの例では予め約7mm厚に形成されて市販されてい
る発泡材料を使用した。これらの発泡材料はバージニア
州24523−0340ベッドフォード、私書箱340
号のルバテックス・コーポレイション(Rubatex Corp
oration)から入手した。これらの予め形成された発泡ゴ
ム材料のシートから直径75mmのディスクを切り出し
た。次の表3はこれらの発泡材料に関する幾つかのデー
タを示している。加えて、本件出願人から「フルオレル
(Fluorel) 2176」の商品名で市販されている約2.
10mm厚に予め形成されたフッ化エラストマーのシート
をテストし、その特性を次の表3に示している。
【0037】
【表3】
【0038】製品の評価 以上の例の製品を、以下に示した方法によるピーク温
度テスト、性能テスト及び塗装面のダメージテストで評
価した。
【0039】ピーク温度テスト このテストでは、テスト品のディスクで表面をこすっ
た後の表面の最高温度を測定した。個々のディスクは例
えば0.75から1.30mmの薄いシート状であった。直
径が75mmで7mmの中心穴を有する十分な枚数のディス
クをテスト製品から切り出し、約7mm厚の複合積層構造
とするように、直径が25.4mmのフランジによって支
持された直径7mmのマンドレルに装着した。テスト製品
が約1mmの厚さの場合は、約8枚のディスクをマンドレ
ルに装着した。ディスクを取り付けたマンドレルを空圧
回転工具(AROモデル 80G7EI)のコレットに装
着した。固定用アタッチメントを補助的に用いて、50
mm×280mm×厚さ0.80mmのアルミニウムのテスト
パネルを1Kgよりも大きな測定能力を持った3ビーム
の天秤に固着した。このテストパネルは、5本の平頭キ
ャップスクリューにより、支持用固定具の表面から約5
mmの上面に保持した。鉄−コンスタンタンの熱電対を、
テストパネルの背面の中心に対向して、非金属のプラス
チック板ばねにより保持した。この熱電対は、テストパ
ネルに取り付けられた中心に位置するキャップスクリュ
ーのポイントから約2cmのテストパネルの背面に対して
保持した。直読式のシンプソン・モデル383温度テス
ターを、熱電対からの読み取りを行うために取り付け
た。バランスをゼロに調整した後、反射光式タコメータ
による測定で3100±100RPMで回転するテスト
ディスクを、熱電対に直接相対するようにテストパネル
の部分に1000グラムの力で60秒間押し付けた。そ
の後ピーク温度を観測して記録した。ピーク温度は16
0度よりも小さいことが好ましい。
【0040】性能テスト このテスト方法により、自動車のボディの塗装面にエ
ンブレムや装飾用のストライプなどを貼り付けるために
使用するタイプの貼着テープをテストディスクが除去す
る能力を評価し、貼着テープが貼り付けられた下と周囲
の塗装面へのダメージに加えて適当な摩耗率を評価し
た。本発明のディスクをさらに評価するために、トレイ
ラートラックや飛行機の外表面などの塗装面に貼着され
るデカールと同等の材料を用いてこのテスト方法を繰り
返した。
【0041】2.5mm厚の鋼板を自動車用プライマーで
塗装し、自動車工場で自動車の表面を再仕上げするのに
用いられているのと同等の黒いアクリル系エナメルと透
明のトップコート用エナメルとでコーティングした。そ
してこの塗装パネルを、本テストで使用する前に室温で
30日以上乾燥させた。スコッチ−マウント・スーパー
・オートモーティブ・アタッチメント・テープ(Scotch
−Mount Super Automotive Attachment Tape)
の商品名でスリーエム社(3M Company)から市販され
ている感圧性貼着テープの25mm×75mmの1片を、適
度な圧力で塗装パネルに貼着した。経年変化のシミュレ
ーションとして、このパネルを65℃のオーブンに30
分間入れた。パネルを室温まで冷却した後に、スリーエ
ム社からスコッチカル・ブランド・フィルム(Scotchca
l Brand Film)No.3690の商品名で市販されて
いる感圧性貼着テープの75mm×75mmの1片を、この
目的で一般に使用されているプラスチック・アプリケー
タを用いて適所に押し付けることにより表面に貼着し
た。
【0042】個々の厚さが約1.01mmの7枚のディス
クからなる複合積層ディスクをマンドレルに装着した。
ディスクが取り付けられたマンドレルをインライン型空
圧回転工具(AROモデル80G7EI)のコレット内に
装着し、テスト中は3100±100RPMで回転させ
た。そして、工具と回転するテストディスクをテストテ
ープのエッジを覆うテストパネルに対して約500グラ
ムの力で押し付け、アタッチメント・テープのエッジへ
回転したテストディスクを入れ、スコッチ−マウント・
スーパー・オートモーティブ・アタッチメントを塗装パ
ネルから少しずつ除去した。オートモーティブ・アタッ
チメント・テープの除去に要した時間を測定して除去時
間として記録した。テストディスクを本テストの前後に
計量することによりディスク重量の損失を測定し、これ
をホイール重量損失として記録した。テストディスクか
らの削りかすとオートモーティブ・アタッチメント・テ
ープからの接着剤の残りかすを除去した。ディスク重量
の損失を除去時間で割って摩耗率を算出し、グラム/分
の単位で記録した。好ましい摩耗率は7mmの長さに付
き、少なくとも約0.1グラム/分である。
【0043】このテスト方法を、塗装した鋼板に予め貼
着された75×75mmのスコッチカル・ブランド・フィ
ルム3690を除去するために、使用していない新しい
ディスクを用いて繰り返した。さらに、スコッチカル・
フィルムのテスト片を除去する間の除去時間、ディスク
損失重量、及び摩耗率を記録した。
【0044】塗装面ダメージテスト 自動車工場での仕上げと同等の塗装面に生じ得るダメ
ージを評価するために、前述のテストディスクを310
0±100RPMの回転速度にセットした。そしてこの
ディスクを、約1000グラムの力で60秒間、テスト
パネルの小さな範囲に押し付けた。塗装したテストパネ
ルは、ミシガン州49242−0735、ヒルスデイ
ル、インダストリアル・ドライブ273番のアドバンス
・コーティング・テクノロジーズ・インコーポレイテッ
ド(Advance Coating Technologies, Inc.)から市
販されている型番C168 C20 DIWを入手して
用いた。このパネルはスチールパネルにプライマーをコ
ーティングして、黒色のコーティングと透明のオーバー
コーティングをそれぞれプライマーの上にコーティング
したものであった。光沢のある塗装面に引っ掻ききずや
ダメージがないか調べるために塗装面を注意深く検査
し、その結果を塗装面のダメージとして記録した。塗装
面の下層にダメージが与えられないことが好ましいが、
塗料の下層を傷付ける材料であっても、塗装面の仕上げ
に殆ど関係がない場合には使用することができる。
【0045】表4は、スコッチ−マウント・スーパー・
オートモーティブ・アタッチメント・テープのテスト片
を使用して行った性能テストから得られたデータと算出
結果、及びピーク温度テストの結果を示している。な
お、摩耗率は7mm幅についての値を示している。
【0046】表5はスコッチカル・フィルム3690の
テスト片を使用して行った性能テストで得られたデータ
と算出結果、及び塗装面のダメージテストで得られた結
果を示している。なお、塗装面のダメージの欄に示され
たYはダメージが有ったことを、Nはダメージがなかっ
たことを示している。また、*が付された例10〜14
は、サントプレン重合体の微粒子材料による非常に細か
い傷があった。
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】表4は比較例EとFが適当な摩耗率あるい
はピーク温度を有していないことを示している。比較例
Eは貼着テープを除去するには柔らかすぎ、比較例Fで
はディスクの周面を新しくするような率での摩耗が生じ
なかった。表5は比較例A,B,C,D及びFが塗装面の
下層を損なうことを示している。本発明の例では塗装面
の下層にダメージは生じなかった。
【0050】例21及び22 以下に述べる材料を用いて、可塑性のあるポリ塩化ビニ
ルを約1mmの厚さのフィルムに成形したものを例1で説
明した方法で準備した。オクシデンタル・ケミカル・コ
ーポレイションから市販されている超高分子量ポリ塩化
ビニル樹脂であるオキシー(商標)410を100部、ト
リイソノニル・トリメリテイトの可塑剤を95部、ター
ム−チェク(Therm−chek:商標)130の熱安定剤を5
部、ターム−チェク5221の安定剤を1部、ウィトコ
・コーポレイションのアーガス部門から市販されている
ドゥラペックス(商標)6.8を6部、そしてヘンケル・
コーポレイション(Henkel Corporation)のエマリー
・グループ(Emery Group)から市販されている粉末ス
テアリン酸であるエマーソル(Emersol:商標)132N
Fの粉末潤滑剤を0.5部含んでなる押し出し成形可能
なペレットを、0.83部のフタル酸ジイソノニルの可
塑剤とユニローヤル・ケミカル・カンパニー・インコー
ポレイテッドから市販されている0.83部のケンポア
(商標)200MC発泡剤と撹拌混合した。
【0051】成形したシートを直径が約150mmでそれ
ぞれ15mmの中心穴を有する1mm厚のディスクに切り出
した。16枚のディスクと15枚の1mm厚の厚紙(便せ
んの背表紙などに用いられているようなもの)製スペー
サーディスク(外径50mm×内径15mm)を1枚ずつ交互
に直径15mmのアーバに差し込んだ。エラストマーディ
スクとスペーサーディスクを、2枚の内径40mmの鋼製
平ワッシャの間に挟んだ1.5mm厚のポリカーボネイト
ワッシャ(外径50mm×内径15mm)の間で軸方向へ圧力
を加えることにより固着した。スペーサーディスクを用
いずに同様のホイール(例22)を作成し、別の15mmの
アーバに装着した。
【0052】空圧工具を2600ワットの電動機により
駆動されて1840RPMで回転するフレキシブル・シ
ャフトに置き換え、且つ剥がすべきスコッチ−マウント
・スーパー・オートモーティブ・アタッチメント・テー
プを50×150mmとした点を除いては前述と同様の、
スコッチ−マウント・スーパー・オートモーティブ・ア
タッチメント・テープを塗装面から除去する場合のテス
ト方法により、例21と22を評価した。結果は次の通
りであった。
【0053】 摩耗率(g/min) 除去時間(秒) 21 6.2 16 22 14.8 19
【0054】この結果から、ディスクの間にスペーサー
ディスクを追加することにより摩耗率とアタッチメント
・テープの除去時間が減少して、性能が大幅に向上する
ことが分かる。
【0055】当業者には明らかなように、本発明の範囲
から逸脱することなく、上述の各例にその他種々の変更
を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例としてアーバに装着した複
数のエラストマーディスクの斜視図である。
【図2】 熱安定性の基材から熱軟化性の表面被覆を除
去する使用状態での、本発明の装置の斜視図である。
【図3】 図1の実施例の3−3線断面図である。
【図4】 エラストマーディスクの間にスペーサーを有
する点を除いて図1の実施例と同様の、本発明の他の実
施例の断面図である。
【符号の説明】
10 複合式ディスク 12 個々のディスク 14 アーバ 16 端部 18 エッジ 20 装置 22 モータ 24 アーバ 26 ディスク 28 周面 30 デカール 32 基材 40 ディスク 41 スペーサー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29B 17/00 - 17/02 B65H 41/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱安定性の基材(32)から、貼着された熱
    軟化性の表面被覆(30)を該基材(32)に実質的に損傷を与
    えることなく除去する方法にして、 周面(18,28)を有し且つその軸芯(14,24)回りで回転可能
    な回転体(10,26,41)を形成する工程と、 上記回転体(10,26,41)を、上記表面被覆(30)に該回転体
    (10,26,41)の周面(18,28)が接触したときに該表面被覆
    (30)の結合性を弱める温度まで該表面被覆(30)の温度を
    上昇させるような表面速度で、その軸心(14,24)回りに
    回転させる工程と、 上記回転体(10,26,41)の周面(18,28)の一部を、除去す
    べき熱軟化性の表面被覆(30)と接触させ、該表面被覆(3
    0)の温度を上昇させ、その後該表面被覆(30)を上記熱安
    定性の基材(32)から該周面(18,28)の一部により強制的
    に除去する工程と、 上記回転体(10,26,41)の回転を続行して上記周面(18,2
    8)の部分に摩耗を生じさせる工程と、からなり、 上記回転体(10,26,41)が少なくとも1枚のエラストマー
    ディスク(12)を有し、該エラストマーは、該回転体(10,
    26,41)が上記表面被覆(30)と摩擦接触した状態で回転し
    たときに、熱軟化性の表面被覆(30)の温度を該表面被覆
    (30)の結合性を弱めるような温度まで上昇させることが
    でき、温度が上昇した後に該表面被覆(30)を上記基材(3
    2)から強制的に除去し、該表面被覆(30)と接触した上記
    周面(18,28)の一部を摩耗させて該エラストマーに新し
    い周面(18,28)が形成されるように選択された方法。
  2. 【請求項2】 上記表面速度が少なくとも1分間に30
    0メートルである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記回転体(10,26,41)が160℃よりも
    低いピーク温度を発生する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 熱安定性の基材(32)から、貼着された熱
    軟化性の表面被覆(30)を該基材(32)に実質的に損傷を与
    えることなく除去する方法に使用する回転体(10,26,41)
    にして、 上記回転体(10,26,41)は周面(18,28)を有し且つその軸
    心(14,24)回りで回転可能であり、該回転体(10,26,41)
    は少なくとも1枚のエラストマーのディスク(12)を有
    し、該エラストマーは、該回転体(10,26,41)が上記表面
    被覆(30)と摩擦接触した状態で回転したときに、熱軟化
    性の表面被覆(30)の温度を該表面被覆(30)の結合性を弱
    めるような温度まで上昇させることができ、温度が上昇
    した後に該表面被覆(30)を上記基材(32)から強制的に除
    去し、該表面被覆(30)と接触した上記周面(18,28)の一
    部を摩耗させて該エラストマーに新しい周面(18,28)が
    形成されるように選択された回転体。
  5. 【請求項5】 上記エラストマーが10から90の範囲
    のショアA硬さを有する請求項4記載の回転体。
  6. 【請求項6】 上記エラストマーが、可塑性のあるポリ
    塩化ビニル、アルキレンを含む共重合体スチレンを含
    む共重合体、熱可塑性ポリエステル、熱可塑性ポリウレ
    タン、架橋天然ゴム、エチレン−プロピレンエラストマ
    ー、ニトリルゴム、スチレン/ブタジエンゴム、エチレ
    ン−プロピレンターポリマーゴム、熱可塑性ポリプロピ
    レン/エチレン−プロピレン共重合体ブレンド、ネオプ
    レンゴム、熱可塑性ポリアミド、それらの共重合体、お
    よびそれらの混合体からなるグループから選択された請
    求項4記載の回転体。
  7. 【請求項7】 複数のエラストマー・ディスク(12)を有
    する請求項4記載の回転体。
  8. 【請求項8】 上記ディスク(12)が1〜2mmの厚さであ
    る請求項7記載の回転体。
  9. 【請求項9】 少なくとも上記エラストマーディスク(1
    2)の3枚毎にスペーサーディスク(41)を有し、該スペー
    サーディスク(41)の外径が該エラストマーディスク(12)
    の外径よりも小さい請求項7記載の回転体。
  10. 【請求項10】 熱安定性の基材(32)の表面から、貼着
    された熱軟化性の表面被覆(30)を該基材(32)に実質的に
    損傷を与えることなく除去するための装置にして、 請求項4から9のいずれか1項に記載の回転体(10,26,4
    1)と、 該回転体(10,26,41)を温度上昇させるような表面速度で
    その軸心(14,24)回りで回転させる手段と、を備えた装
    置。
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