JP3179059U - カード用コネクタ - Google Patents

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真稔 大野
篤 内山
嘉成 黒田
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Abstract

【課題】カードを支持するホルダが簡単に外れることを防止でき、しかも取り外しが可能なカード用コネクタを提供する。
【解決手段】カードを収容可能な収容部を有するハウジング1と、カードCD1、CD2を収納しハウジングの収容部内に挿入されて、カードの挿入方向及びカードの抜き方向にスライド自在に移動可能なホルダ4と、を備えてカード用コネクタを構成する。ハウジングの側面には、収容部内に突出し弾性を有する弾性部51が設けられ、ホルダが基部と基部の両端側から延出した左右の腕部とからなり、ホルダ4が収容部内に挿入された際に、弾性部51には、弾性部の先端側に、腕部の外側側面に設けられたレール部と当接しレール部を付勢する押部を有するとともに、ホルダの腕部の先端側であって外側側面から延出した突部と当接する受部を有し、ハウジングには、腕部を挟んで押部と対向する側に、壁部を有することを特徴としている。
【選択図】図2

Description

本考案は、カードが挿入されて使用される機器に装備され、カードと接続可能な複数のコンタクト端子を備えたカード用コネクタに関し、特に、カードを支持し挿抜することのできるホルダを有したカード用コネクタに関する。
携帯電話やPDA(Personal Digital Assistance)等の携帯端末に用いられるメモリカードとして、SDカードが一般的に用いられており、近年では、通信業者との契約などが記録されているSIM(Subscriber Identity Module)カードも一般的に用いられるようになってきた。このSIMカードのように、小型で低背化されたカードを用いる場合、カードの装着或いは脱着の容易さや接続の安定性のため、ホルダ式のカード用コネクタが用いられている。
このホルダ式のカード用コネクタとして、特許文献1では、図9に示すようなトレイ式(ホルダ式)カード用コネクタ910が提案されている。図9は、従来例におけるトレイ式カード用コネクタ910を説明する図であって、図9(a)は、その分解斜視図であって、図9(b)は、トレイの変形例を示した斜視図である。トレイ式(ホルダ式)カード用コネクタ910は、図9(a)に示すように、大きな構成要素として、インシュレータ920及びシェル940からなる収納ケース990と、収納ケース990に挿入され略U字形状を形成している支持片963及び支持片964を有したトレイ960と、を具備している。
また、図示はしていないが、支持片964の下面に突設した係合突起975をインシュレータ920の案内溝928にスライド自在に嵌合させて、トレイ960を収納ケース990に装着している。そして、SIMカード等のカードをトレイ960に装着し、トレイ960を奥まで挿入して、トレイ960が収納位置に位置すると、弾性係合部947の係合突部948が収納時係合部972に係合して保持されるようになる。また、トレイ960が引き出されて引出位置に位置すると、弾性係合部947の係合突部948が引出時係合部971に係合して保持されるようになる。このようにして、カードが装着されたトレイ960は、収納ケース990から容易に引き抜けないようになっている。
しかしながら、このようなホルダ(トレイ)を有したカード用コネクタにおいて、カードが入っていない場合でもホルダが容易に抜けないようにして、しかも取り外しが可能なようにするという、二律背反の要望があった。
特開2010−170707号公報
しかしながら、従来例のトレイ式カード用コネクタ910では、トレイ(ホルダ)960が引出位置に位置して更に力が加わると、トレイ960が略U字形状のため支持片963及び支持片964が内側に変形して、左右の弾性係合部947の係合突部948と左右の引出時係合部971との係合が外れる虞があるとともに、係合突起975と案内溝928との嵌合が、スライド自在になるような緩い嵌合なので、これも外れる虞がある。このため、トレイ960が収納ケース990から外れる虞があると言う課題があった。
また、トレイ960の変形例として、図9(b)に示すように、支持片963と支持片964の前端同士を連結片970で繋いで枠状にして支持片963及び支持片964が内側に変形しないようにしているが、この場合、左右の弾性係合部947の係合突部948と左右の引出時係合部971との係合が容易に外れなく、無理に外すと、左右の引出時係合部971が損傷する虞がある言う課題もあった。
本考案は、上述した課題を解決するもので、カードを支持するホルダが簡単に外れることを防止でき、しかも取り外しが可能なカード用コネクタを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本考案の請求項1によるカード用コネクタは、カードが挿入される開口部を有するとともに、前記カードを収容可能な収容部を有するハウジングと、前記カードを収納し前記ハウジングの前記収容部内に挿入されて、前記カードの挿入方向及び前記カードの抜き方向にスライド自在に移動可能なホルダと、前記収容部内に配設され、前記カードの複数の電極と接続可能な複数のコンタクト端子と、前記ハウジングの外面に配設され、前記複数のコンタクト端子と電気的に接続された複数の外部取り出し端子と、を備えたカード用コネクタであって、前記ホルダが、前記挿入方向側が開口された略U字状に形成され、前記略U字状の前記開口に対向する部分である基部と、前記基部の両端側から延出した左右の腕部からなり、前記左右の腕部には、前記カードが載置された際に、前記カードを支持する支持部が前記腕部の内側側面からそれぞれ延出して設けられ、前記ハウジングの側面の前記開口部側には、前記収容部内に突出し弾性を有する弾性部が設けられ、前記ホルダが前記収容部内に挿入された際に、前記弾性部には、前記弾性部の先端側に、前記腕部の外側側面に設けられたレール部と当接し前記レール部を付勢する押部を有するとともに、前記腕部の先端側であって前記外側側面から延出した突部と当接する受部を有し、前記ハウジングには、前記腕部を挟んで前記押部と対向する側に、壁部を有することを特徴としている。
また、本考案の請求項2によるカード用コネクタは、前記腕部の先端側には、前記突部に対向し前記腕部の前記内側側面から延出した突設部を有し、前記突設部の前記基部側の側壁に係止部を有し、前記壁部が、前記挿入方向に向いた側壁に係止受部を有し、前記ホルダを前記収容部内から前記カードの抜き方向に移動した際に、前記係止部と前記係止受部とが当接するように対向配設されていることを特徴としている。
また、本考案の請求項3によるカード用コネクタは、前記受部には、前記挿入方向側に向いた案内面が、平面視して、前記抜き方向側に傾斜するように形成されるとともに、前記突部には、前記案内面を摺動する摺動面が設けられていることを特徴としている。
また、本考案の請求項4によるカード用コネクタは、前記弾性部の先端側が、凸状に形成されており、前記凸状の部分の前記挿入方向側が前記受部を形成し、前記凸状の頂部が前記押部を形成し、前記凸状の部分の前記抜き方向側が第1開口面を形成し、前記壁部には、前記第1開口面と対向して形成された第2開口面を有し、前記第1開口面が、平面視して、前記カードの抜き方向側で前記収納部から外側方向に傾斜しているとともに、前記第2開口面は、平面視して、前記カードの抜き方向側で前記収納部の内側方向に傾斜していることを特徴としている。
また、本考案の請求項5によるカード用コネクタは、前記ハウジングには、前記収容部を厚み方向で仕切る枠体を有し、前記枠体に、前記壁部及び前記複数のコンタクト端子が設けられていることを特徴としている。
請求項1の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、ホルダの腕部を挟んでハウジングの押部と対向する側にハウジングの壁部が設けられ、押部が腕部のレール部を付勢し、弾性部の受部と腕部の突部とが当接する構成なので、ホルダがハウジングの収容部内から引き出される際に、腕部が変形しようとしてもハウジングの壁部が腕部を受け止めるようになる。このため、カードが入っていない場合であっても、確実に弾性部の受部と腕部の突部とが当接するようになり、ホルダが係止される。そして、この位置でカードの抜き差しが行われる。しかし、ユーザーによっては、さらにホルダを引き出そうとしてホルダを破損してしまう事態が危惧される。そこで、本考案では、弾性部が弾性を有しているので、ある程度以上の力をホルダが受けた際に、この弾性部が外側に弾性変形し、弾性部の受部と腕部の突部との係止が外れ、ホルダがハウジングから引き抜かれる。こうして、ホルダの破損を回避することができる。これらのことにより、カードを支持するホルダが簡単に外れることを防止でき、しかも無理に引き抜かれたときには、ホルダを破損することなく取り外しが可能なカード用コネクタを提供することができる。
請求項2の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、腕部に設けられた突設部の係止部と壁部の係止受部とが当接するように対向配設されているので、ホルダが収容部内から引出され、腕部の突部と弾性部の受部とが当接した後に、更にホルダが力を受けた際に、係止部と係止受部とが当接するようになる。このことにより、ユーザーはホルダが簡単に抜けるものではないことを認識することになる。
請求項3の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、平面視して、受部には、抜き方向側に傾斜するように形成された案内面が設けられているとともに、突部には、摺動面が設けられている。また、係止部と係止受部との当接面は互いに膨らんだ曲面になっている。このため、受部と突部とが当接し、さらに係止部と係止受部が当接した後、更にホルダを無理に引き抜く強い力を受けた際に、案内面と摺動面とが摺動し、係止部と係止受部との曲面状の当接面同士が滑ることにより、受部と突部との係止と、係止部と係止受部との係止とが外れるようになる。このことにより、ホルダがより力を受けた際に、ホルダが損傷する虞を低減することができる。
請求項4の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、平面視して、弾性部の第1開口面が抜き方向側で前記収納部から外側方向に傾斜しているとともに、壁部に形成された第2開口面が抜き方向側で前記収納部の内側方向に傾斜しているので、ホルダをハウジングの収容部内に挿入する際に、この第1開口面及び第2開口面によって、ホルダの腕部の先端部分が案内されるようにしてホルダが挿入される。このことにより、カードを支持するホルダを容易にハウジングの収容部内に装着することができる。
請求項5の考案によれば、本考案のカード用コネクタは、ハウジングには、収容部を厚み方向で仕切る枠体を有しているので、2つ以上のカードが挿入できるカード用コネクタに好適に用いることができる。また、枠体に壁部が設けられているので、ハウジングの上下のいずれかの面に設けられている場合と比較して、壁部の形状を自由に作製することができる。
したがって、本考案のカード用コネクタは、カードを支持するホルダが簡単に外れることを防止でき、しかも取り外しが可能なカード用コネクタを提供できる。
本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する分解斜視図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する斜視図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する斜視図であって、ホルダが引き出された状態を示している。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図3に示すZ1側から見た上面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図5(a)は、図2に示すY2側から見た正面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるホルダを省略した正面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図6(a)は、図2に示すX1側から見た側面図であり、図6(b)は、図3に示すX1側から見た側面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図7(a)は、図5(b)に示すP部分の拡大側面図であり、図7(b)は、図4に示すVII−VII線における断面図である。 本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図8(a)は、図6(b)に示すQ部分の拡大側面図であり、図8(b)は、図5(a)に示すVIII−VIII線における断面図である。 従来例におけるトレイ式カード用コネクタを説明する図であって、図9(a)は、その分解斜視図であって、図9(b)は、トレイの変形例を示した斜視図である。
以下、本考案の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する分解斜視図である。図2は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する斜視図である。図3は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する斜視図であって、ホルダ4が引き出された状態を示している。図4は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図3に示すZ1側から見た上面図である。図5は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図5(a)は、図2に示すY2側から見た正面図であり、図5(b)は、図5(a)におけるホルダ4を省略した正面図である。図6は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101を説明する図であって、図6(a)は、図2に示すX1側から見た側面図であり、図6(b)は、図3に示すX1側から見た側面図である。図7は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図7(a)は、図5(b)に示すP部分の拡大側面図であり、図7(b)は、図4に示すVII−VII線における断面図である。図8は、本考案の第1実施形態のカード用コネクタを説明する図であって、図8(a)は、図6(b)に示すQ部分の拡大側面図であり、図8(b)は、図5(a)に示すVIII−VIII線における断面図である。
本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101は、図1ないし図5に示すように、カードCD(CD1、CD2)を収容可能な収容部11sを有するハウジング1と、カードCD1を収納しハウジング1の収容部11s内に挿入されるホルダ4と、カードCD(CD1、CD2)の複数の電極と接続可能な複数のコンタクト端子5(15、25)と、複数のコンタクト端子5(15、25)と電気的に接続された複数の外部取り出し端子7(17、27)と、を備えて構成される。更に、本考案の第1実施形態では、ハウジング1には、収容部11sを厚み方向TD(図5(b)に示すZ方向)で仕切る枠体3を有しており、それぞれ仕切られた収容部11sには、カードCD1とカードCD2とがそれぞれ収容されるようになっている。
ハウジング1は、図1及び図5(b)に示すように、方形状の底面12bの三方の側端から上方(図1に示すZ1方向)に延出した側壁12wを有したケース12と、ケース12を覆うようにして形成され、方形状の上面11aの三方の側端から下方(図1に示すZ2方向)に延出した側壁部11wを有したカバー11と、このカバー11とケース12とで形成された収容部11sを厚み方向TDで仕切る枠体3と、から構成されている。また、ハウジング1には、ケース12とカバー11と枠体3とが組み付けられた際に、図2及び図5(b)に示すような、カードCD(CD1、CD2)が挿入される開口部11kが形成されるようになる。
ハウジング1のカバー11は、金属板を切断し折り曲げて形成されており、ハウジング1の側面である、カバー11の開口部11k側の側壁部11wには、図1ないし図3、図5(b)及び図6に示すように、左右それぞれに、弾性を有する弾性部51が設けられている。そして、この弾性部51は、収容部11s内に突出して形成されている。なお、カバー11として金属板を好適に用いているので、弾性部51に収容部11sの方向に弾性を持たせることは容易に達成できる。
また、弾性部51は、カバー11を形成する際に同時に作製され、図1及び図8(b)に示すように、先端側が凸状に形成されており、図8(b)に示すように、この凸状の部分のカードCDの挿入方向ID(図8(b)に示すY1方向)側に受部51rが形成され、この凸状の頂部に押部51pが形成され、この凸状の部分のカードCDの抜き方向PD(図8(b)に示すY2方向)側に第1開口面51mが形成されている。
また、本考案の第1実施形態では、図8(b)に示すように、この受部51rの一部が、平面視して、抜き方向PD側に傾斜するように形成された案内面51gを有している。更に、この第1開口面51mが、平面視して、カードCDの抜き方向PD側の外側方向ODに向けて傾斜している(図8(b)に示すXO方向)。
ハウジング1のケース12は、絶縁性の合成樹脂を用いて射出成形により形成されており、ケース12の底面12bには、図1ないし図3及び図5(b)に示すように、SIMカード等のカードCD1の複数の電極(図示していない)と接続可能な複数のコンタクト端子15が、収容部11s内に配設されるように、敷設されている。
コンタクト端子15は、図1ないし図6に示すように、ハウジング1のケース12の外面に配設されている外部取り出し端子17と電気的に接続されている。コンタクト端子15及び外部取り出し端子17は、銅等の導電性の金属板を切断し折り曲げて形成されており、ケース12の射出成形の際に、インサート成形することにより、容易に敷設することができる。なお、本考案の第1実施形態では、6個のコンタクト端子15と、6個のコンタクト端子15と電気的に接続された6個の外部取り出し端子17と、ダミー端子である2個の外部取り出し端子17と、を用いたが、挿入されるカードCD1の電極に対応して、その個数を選定するのが望ましい。
ハウジング1の枠体3は、絶縁性の合成樹脂を用いて射出成形により形成されており、枠体3の平板状の基体部3bには、図1ないし図5に示すように、SDカード等のカードCD2の複数の電極(図示していない)と接続可能な複数のコンタクト端子25が、収容部11s内に配設されるように、敷設されている。このように、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101は、収容部11sを厚み方向TDで仕切る枠体3を有しているので、2つ以上のカードCDが挿入できるカード用コネクタに好適に用いることができる。
コンタクト端子25は、図1ないし図6に示すように、ハウジング1の枠体3の外面に配設されている外部取り出し端子27と電気的に接続されている。コンタクト端子25及び外部取り出し端子27は、銅等の導電性の金属板を切断し折り曲げて形成されており、枠体3の射出成形の際に、インサート成形することにより、容易に敷設することができる。なお、本考案の第1実施形態では、8個のコンタクト端子25と、8個のコンタクト端子25と電気的に接続された8個の外部取り出し端子17を用いたが、挿入されるカードCD2の電極に対応して、その個数を選定するのが望ましい。
また、ハウジング1の枠体3には、図1に示すように、平板状の基体部3bの三方の側端から上方(図1に示すZ1方向)に延出した立設部3tが形成されており、この立設部3tの左右(図1に示すZ1方向)の開口部11k側には、図5(b)、図7及び図8(b)に示すように、壁部13が設けられている。
この壁部13には、図8(b)に示すように、壁部13の挿入方向IDに向いた側壁に係止受部13rを有しており、この係止受部13rは、平面視して、前述した弾性部51の受部51rより抜き方向PD側に形成されている。また、この壁部13には、図8(b)に示すように、上述した第1開口面51mと対向した位置に、第2開口面13mが形成されており、この第2開口面13mは、平面視して、カードCDの抜き方向PD側の内側方向NDに向けて傾斜している(図8(b)に示すXN方向)。このように、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101は、枠体3に壁部13が設けられているので、ハウジング1のカバー11或いはケース12に設けられている場合と比較して、壁部13の形状を自由に作製することができる。
また、本考案の第1実施形態のカード用コネクタ101は、平面視して、弾性部51の第1開口面51mが外側方向ODに傾斜しているとともに、壁部13に形成された第2開口面13mが抜き方向PD側の内側方向NDに傾斜しているので、ホルダ4をハウジング1の収容部11s内に挿入する際に、この第1開口面51m及び第2開口面13mによって、ホルダ4の先端部分が案内されるようにしてホルダ4が挿入される。このことにより、カードCDを収納するホルダ4を容易にハウジング1の収容部11s内に装着することができる。
ホルダ4は、合成樹脂を用いて射出成形により形成されており、図1に示すように、挿入方向ID側が開口された略U字状に形成され、略U字状の開口に対向する部分である基部4kと、基部4kの左右の両端側から延出した左右の腕部(4a、4b)とから構成されている。そして、ホルダ4がハウジング1の収容部11s内に挿入された際に、カードCD1の挿入方向ID及びカードCD1の抜き方向PDにスライド自在に移動可能なようにハウジング1内に保持される。また、左右の腕部(4a、4b)には、カードCD1が載置された際に、図3に示すように、カードCD1を支持する支持部14が腕部(4a、4b)の内側側面からそれぞれ延出して設けられている。更に、本考案の第1実施形態では、カードCD1の支持を確実にするため、基部4kの内側側面から延出し支持部14と連続して形成された延出部14kも設けられている。
また、図1、図3、図6(b)、図7(b)及び図8に示すように、ホルダ4の左右の腕部(4a、4b)の外側側面には、レール部24が設けられており、ホルダ4が収容部11s内に挿入された際に、上述した弾性部51の先端側に設けられた押部51pがレール部24を付勢するようになる。そして、腕部(4a、4b)を挟んで押部51pと対向する側に設けられたハウジング1の枠体3の壁部13と、この押部51pとが、ホルダ4の腕部(4a、4b)を挟持するようになる。
また、ホルダ4の左右の腕部(4a、4b)の先端側には、図1及び図8(b)に示すように、腕部(4a、4b)の内側側面から延出した突設部34が形成されるとともに、腕部(4a、4b)を挟んで対向する側に、腕部(4a、4b)の外側側面から延出した突部54が形成されている。そして、突設部34の基部4k側の側壁には、係止部34rを有しており、ホルダ4がハウジング1の収容部11s内に挿入された際には、上述した枠体3の壁部13に設けられた係止受部13rとこの係止部34rとが当接するように対向配設されるようになる。
以上のように構成された本考案のカード用コネクタ101は、ホルダ4の腕部(4a、4b)を挟んでハウジング1の押部51pと対向する側に、ハウジング1の枠体3の壁部13が設けられ、押部51pが腕部(4a、4b)のレール部24を付勢し、弾性部51の受部51rと腕部(4a、4b)の突部54とが当接するので、ホルダ4がハウジング1の収容部11s内から引き出される際に、腕部(4a、4b)が変形しようとしてもハウジング1の壁部13が腕部(4a、4b)を受け止めるようになる。このため、カードCD1が入っていない場合であっても、確実に弾性部51の受部51rと腕部(4a、4b)の突部54とが当接するようになり、ホルダ4が係止される。そして、この位置でカードの抜き差しが行われる。しかし、ユーザーによっては、さらにホルダを引き出そうとしてホルダを破損してしまう事態が危惧される。そこで、本考案では、弾性部51が弾性を有しているので、ある程度以上の力をホルダ4が受けた際に、この弾性部51が外側に弾性変形し、弾性部51の受部51rと腕部(4a、4b)の突部54との係止が外れ、ホルダ4がハウジング1から引き抜かれる。こうして、ホルダの破損を回避することができる。これらのことにより、カードCD1を支持するホルダ4が簡単に外れることを防止でき、しかも無理に引き抜かれたときには、ホルダを破損することなく取り外しが可能なカード用コネクタ101を提供することができる。
更に、ハウジング1の側面に設けられた弾性部51と枠体3の壁部13とで、ホルダ4の腕部(4a、4b)を挟持する構成になっているので、図9に示す従来例のような、インシュレータ920の底面に設けられた案内溝928とトレイ960の支持片964の下面に突設した係合突起975とを嵌合させて、インシュレータ920にトレイ960を保持させる構成と比較して、カード用コネクタ101の幅方向(図1に示すX方向)のサイズを小さくすることができる。
また、本考案のカード用コネクタ101は、腕部(4a、4b)に設けられた突設部34の係止部34rと壁部13の係止受部13rとが当接するように対向配設されているので、ホルダ4が収容部11s内から引出され、腕部(4a、4b)の突部54と弾性部51の受部51rとが当接した後に、更に係止部34rと係止受部13rとが当接するようになる。このことにより、ユーザーはホルダが簡単に抜けるものではないことを認識することになる。
更に、図8(b)に示すように、突部54には、平面視して、カードCDの抜き方向PD側に摺動面54gが設けられ、ホルダ4が収容部11s内から引出され、腕部(4a、4b)の突部54と弾性部51の受部51rとが当接し、更にホルダ4を無理に引き抜く強い力が該ホルダに加えられた際には、上述した案内面51gをこの摺動面54gが摺動するようになる。このことにより、ホルダ4の突部54と弾性部の受部51rが損傷する虞を低減することができる。特に、合成樹脂を用いたホルダ4の突部54の損傷を防止することができる。なお、本考案の第1実施形態では、この摺動面54gが、平面視して、挿入方向ID側に傾斜するように形成されている。これにより、この摺動面54gが案内面51gをより滑らかに摺動するようになり、突部54と受部51rが損傷する虞をより低減することができる。
なお、本考案の第1実施形態では、図1、図3及び図4に示すように、ホルダ4の基部4k側であって腕部(4a、4b)の外側側面には、凹状形状の収納時受部94が設けられている。これにより、カードCD1を収納したホルダ4がハウジング1の奥まで挿入されて収納位置に位置されると、弾性部51の先端側に形成された凸状の部分が収納時受部94に係合して、ホルダ4が保持されるようになり、ホルダ4が容易に抜けないようにできるとともに、カードCD1の複数の電極(図示していない)と複数のコンタクト端子15との接続を安定させることができる。
以上により、本考案のカード用コネクタ101は、ホルダ4の腕部(4a、4b)を挟んでハウジング1の押部51pと対向する側に、ハウジング1の壁部13が設けられ、押部51pが腕部(4a、4b)のレール部24を付勢し、弾性部51の受部51rと腕部(4a、4b)の突部54とが当接する構成なので、ホルダ4がハウジング1の収容部11s内から引き出される際に、腕部(4a、4b)が変形しようとしてもハウジング1の壁部13が腕部(4a、4b)を受け止めるようになる。このため、カードCD(CD1)が入っていない場合であっても、確実に弾性部51の受部51rと腕部(4a、4b)の突部54とが当接するようになり、ホルダ4が係止される。そして、この位置でカードの抜き差しが行われる。しかし、ユーザーによっては、さらにホルダを引き出そうとしてホルダを破損してしまう事態が危惧される。そこで、本考案では、弾性部51が弾性を有しているので、ある程度以上の力をホルダ4が受けた際に、この弾性部51が外側に弾性変形し、弾性部51の受部51rと腕部(4a、4b)の突部54との係止が外れ、ホルダ4がハウジング1から引き抜かれる。こうして、ホルダの破損を回避することができる。これらのことにより、カードCD(CD1)を支持するホルダ4が簡単に外れることを防止でき、しかも無理に引き抜かれたときには、ホルダを破損することなく取り外しが可能なカード用コネクタ101を提供することができる。
また、腕部(4a、4b)に設けられた突設部34の係止部34rと壁部13の係止受部13rとが当接するように対向配設されているので、ホルダ4が収容部11s内から引出され、腕部(4a、4b)の突部54と弾性部51の受部51rとが当接した後に、更にホルダ4が力を受けた際に、係止部34rと係止受部13rとが当接するようになる。このことにより、ユーザーはホルダが簡単に抜けるものではないことを認識することになる。
また、平面視して、受部51rには、抜き方向PD側に傾斜するように形成された案内面51gが設けられているとともに、突部54には、摺動面54gが設けられているので、受部51rと突部54とが当接した後、更にホルダ4が無理やり引き抜かれるような強い
より力を受けた際に、案内面51gと摺動面54gとが摺動することにより、受部51rと突部54との係止が外れようになる。このことにより、ホルダ4がより力を受けた際に、受部51rと突部54が損傷する虞を低減することができる。
また、平面視して、弾性部51の第1開口面51mが抜き方向PD側の外側方向ODに傾斜しているとともに、壁部13に形成された第2開口面13mが抜き方向PD側の内側方向NDに傾斜しているので、ホルダ4をハウジング1の収容部11s内に挿入する際に、この第1開口面51m及び第2開口面13mによって、ホルダ4の腕部(4a、4b)の先端部分が案内されるようにしてホルダ4が挿入される。このことにより、カードCDを支持するホルダ4を容易にハウジング1の収容部11s内に装着することができる。
また、ハウジング1には、収容部11sを厚み方向TDで仕切る枠体3を有しているので、2つ以上のカードCDが挿入できるカード用コネクタに好適に用いることができる。また、枠体3に壁部13が設けられているので、ハウジング1の上下のいずれかの面に設けられている場合と比較して、壁部13の形状を自由に作製することができる。
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように変形して実施することができ、これらの実施形態も本考案の技術的範囲に属する。
<変形例1>
上記第1実施形態では、ハウジング1に枠体3を有した構成をであったが、枠体3がない構成であっても良い。その際には、壁部13をハウジング1のカバー11に設けることが好適である。具体的には、カバー11の上面11aから下方に延出した壁部を構成するのが良い。
<変形例2>
上記第1実施形態では、突設部34の係止部34rと壁部13の係止受部13rとを設けた構成にしたが、それぞれ設けない構成であっても良い。
<変形例3>
上記第2実施形態では、平面視して、案内面51gが抜き方向PD側に傾斜するように形成されているとともに、摺動面54gが挿入方向ID側に傾斜するように形成されている構成であったが、案内面51gまたは摺動面54gのいずれか一方が傾斜するように形成されている構成であっても良い。また、案内面51gまたは摺動面54gが抜き方向PD側或いは挿入方向ID側に傾斜するような構成であったが、案内面51gまたは摺動面54gのいずれか一方、或いは両方が、厚み方向TDに対して傾斜するように構成しても良い。
本考案は上記実施の形態に限定されず、本考案の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
1 ハウジング
11k 開口部
11s 収容部
51 弾性部
51g 案内面
51m 第1開口面
51p 押部
51r 受部
3 枠体
13 壁部
13m 第2開口面
13r 係止受部
4 ホルダ
4a、4b 腕部
4k 基部
14 支持部
24 レール部
34 突設部
34r 係止部
54 突部
54g 摺動面
5、15、25 コンタクト端子
7、17、27 外部取り出し端子
CD、CD1、CD2 カード
ID 挿入方向
PD 抜き方向
TD 厚み方向
OD 外側方向
ND 内側方向
101 カード用コネクタ

Claims (5)

  1. カードが挿入される開口部を有するとともに、前記カードを収容可能な収容部を有するハウジングと、
    前記カードを収納し前記ハウジングの前記収容部内に挿入されて、前記カードの挿入方向及び前記カードの抜き方向にスライド自在に移動可能なホルダと、
    前記収容部内に配設され、前記カードの複数の電極と接続可能な複数のコンタクト端子と、
    前記ハウジングの外面に配設され、前記複数のコンタクト端子と電気的に接続された複数の外部取り出し端子と、を備えたカード用コネクタであって、
    前記ホルダは、前記挿入方向側が開口された略U字状に形成され、前記略U字状の前記開口に対向する部分である基部と、前記基部の両端側から延出した左右の腕部からなり、
    前記左右の腕部には、前記カードが載置された際に、前記カードを支持する支持部が前記腕部の内側側面からそれぞれ延出して設けられ、
    前記ハウジングの側面の前記開口部側には、前記収容部内に突出し弾性を有する弾性部が設けられ、
    前記ホルダが前記収容部内に挿入された際に、
    前記弾性部には、前記弾性部の先端側に、前記腕部の外側側面に設けられたレール部と当接し前記レール部を付勢する押部を有するとともに、前記腕部の先端側であって前記外側側面から延出した突部と当接する受部を有し、
    前記ハウジングには、前記腕部を挟んで前記押部と対向する側に、壁部を有することを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 前記腕部の先端側には、前記突部に対向し前記腕部の前記内側側面から延出した突設部を有し、前記突設部の前記基部側の側壁に係止部を有し、
    前記壁部が、前記挿入方向に向いた側壁に係止受部を有し、
    前記ホルダを前記収容部内から前記カードの抜き方向に移動した際に、
    前記係止部と前記係止受部とが当接するように対向配設されていることを特徴とする請求項1に記載のカード用コネクタ。
  3. 前記受部には、前記挿入方向側に向いた案内面が、平面視して、前記抜き方向側に傾斜するように形成されるとともに、前記突部には、前記案内面を摺動する摺動面が設けられていることを特徴としている。ことを特徴とする請求項2に記載のカード用コネクタ。
  4. 前記弾性部の先端側は、凸状に形成されており、
    前記凸状の部分の前記挿入方向側が前記受部を形成し、前記凸状の頂部が前記押部を形成し、前記凸状の部分の前記抜き方向側が第1開口面を形成し、
    前記壁部には、前記第1開口面と対向して形成された第2開口面を有し、
    前記第1開口面は、平面視して、前記カードの抜き方向側で前記収納部から外側方向に傾斜しているとともに、前記第2開口面は、平面視して、前記カードの抜き方向側で前記収納部の内側方向に傾斜していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  5. 前記ハウジングには、前記収容部を厚み方向で仕切る枠体を有し、
    前記枠体に、前記壁部及び前記複数のコンタクト端子が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のカード用コネクタ。
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