JP3177886U - 天井板吊持用長尺材 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠性が高く、かつ、低コストで製造可能な天井板吊持用長尺材を提供する。
【解決手段】天井板の端部を支持する係止縁部4を、垂直辺部2の下端から両外方に延出する水平部9と、水平部9の両外端から夫々下方に延出する一対の垂下部10と、各垂下部10の下端から夫々内方に延出する一対の口縁部11と、両口縁部11の間に開口する長手方向の底溝6とで構成し、さらに、係止縁部4を、両面が夫々異なる色で塗装された単一の塗装鋼板30で形成し、口縁部11の下底面には前記塗装鋼板30の一面側を露出させ、水平部9の下底面及び垂下部10の内側面には前記塗装鋼板30の他面側を露出させるようにする。
【選択図】図2

Description

本考案は、格子状に組み付けられて天井板を吊持する天井板吊持用長尺材に関する。
図8,9に示すように、一般的な天井板吊持用長尺材fは、上下方向の垂直辺部tと、該垂直辺部tの上端に形成され、ハンガーjが固着される係止隆部iと、垂直辺部tの下端に形成され、天井板pの側端部を支持する係止縁部gとを備えている。この天井板吊持用長尺材fは、格子状に組み付けられて吊り下げられ、係止縁部gに天井板pの四辺を支持することで室内の天井を構成する。なお、天井板吊持用長尺材fは、一般的に、成形加工された帯状金属板により構成されている。
ところで、図9に示すように、天井板吊持用長尺材fは、天井板pを吊持した状態で、係止縁部gの底部が天井に露出する。このため、係止縁部gの底部に長手方向の底溝hを形成して、天井の意匠に深みを与えるようにしたものが知られている。
また、係止縁部gに底溝hを備えるものには、図10に示すように、垂直辺部t及び係止隆部iを形成する吊持杆mと、該吊持杆mに組み付けられて係止縁部gを形成する係止梁nとを備えてなる天井板吊持用長尺材f1が知られている(例えば、特許文献1)。かかる天井板吊持用長尺材f1では、吊持杆mは、垂直辺部tの下端に、両外方へ延出する水平係合部qを備えている。そして、係止梁nは、水平係合部qの下面に被着される支持下辺部rと、支持下辺部rの両外側端から折り返して水平係合部qの上面を覆うように内方へ延出し、さらに折り返して外方へ延出して積層することにより形成された二重板構造の支持二重辺部sとを備え、支持二重辺部sと支持下辺部rとの間で水平係合部qを挟着することで、吊持杆mと係止梁nが一体的に組み付けられている。
また、従来の天井板吊持用長尺材f,f1には、垂直辺部tの上端両脇と下端両脇とに、上下に対向する嵌合溝d,eが形成されており、かかる嵌合溝d,eに、連結用板片zの上下端を夫々係入して垂直辺部tに固定することで、天井板吊持用長尺材f,f1を長手方向に連結し得るよう構成されている。ここで、図11に示すように、吊持杆mと係止梁nとからなる天井板吊持用長尺材f1では、連結用板片zの下端を係入する下部嵌合溝eは、前記支持二重辺部sの内端と垂直辺部tとの間に形成され、その底部は水平係合部qの上面によって形成されている。そして、連結用板片zを、天井板吊持用長尺材f1に取り付ける場合には、まず、連結用板片zの上端を、垂直辺部tの上端脇に形成された上部嵌合溝dに係入し、連結用板片zの下端を支持二重辺部s上に当接した後、上端を支点として下端を垂直辺部t方向へ押し付けて下部嵌合溝eへ係入する。
特開2007−303267号公報
ところで、近年、天井の意匠性向上の要求が高まっており、天井板吊持用長尺材の多くは、底溝が形成された係止縁部を採用している。しかしながら、その一方で、天井板吊持用長尺材は、規格やコスト面での制約が厳しく、天井面に露出する部分に、底溝以上の意匠を付与したものは殆ど存在せず、また、当該露出部分の塗装も白一色で行われている。
本考案は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、意匠性が高く、かつ、低コストで製造可能な天井板吊持用長尺材の提供を目的とする。
本考案は、上下方向の垂直辺部と、該垂直辺部の上端に形成されてハンガーが固着される係止隆部と、垂直辺部の下端に形成されて天井板の端部を支持する係止縁部とを備えてなり、係止縁部は、垂直辺部の下端から両外方に延出する水平部と、該水平部の両外端から夫々下方に延出する一対の垂下部と、各垂下部の下端から夫々内方に延出する一対の口縁部とを備え、水平部の下底面及び垂下部の内側面によって長手方向の底溝が形成され、両口縁部の間に底溝の開口部が形成されてなるものである天井板吊持用長尺材において、
前記係止縁部は、両面が夫々異なる色で塗装された単一の塗装鋼板を成形加工してなるものであり、口縁部の下底面には前記塗装鋼板の一面側の塗装面が露出し、底溝の開口部から視認される水平部の下底面及び垂下部の内側面には前記塗装鋼板の他面側の塗装面が露出し、さらに両口縁部の内端で、塗装鋼板を上面側に折り返していることを特徴とする天井板吊持用長尺材である。
かかる構成にあっては、水平部の下底面及び垂下部の内側面によって形成される底溝の内側部と、口縁部の下底面によって形成される底溝の両側部とが天井面に露出する部分となるが、底溝の内側部と、底溝の両側部とで色が異なっているため、一色で塗装された従来構成に比べて底溝の深みを強調することができ、これにより意匠性を向上させることができる。そして、本考案では、塗装鋼板両面の塗装色の違いによって、底溝の内側部分と両側部分とを色分けしているため、低廉に、かつ確実に天井面露出部分を二色に色分けすることができる。すなわち、係止縁部の成形後に色分け塗装をしようとすると、底溝の内側を塗装するのに手間がかかり、塗装コストが増加するとともに、塗装のバラツキが大きくなって不良率も増加する。また、塗装鋼板の片面を二色で塗装する場合にも、塗装コストがかかり、また、二色塗装の境界部分に塗装ムラが生じ易い。これらと比較して、本構成では、予め両面を異なる色で塗装した塗装鋼板を用いることで、塗装コストを抑えることができ、また、塗装の仕上がりも良好となる。
また、本考案にあって、前記塗装鋼板は、両面が夫々濃度の異なる同色系統の色で塗装され、薄い方の色で塗装された側を、口縁部の下底面に露出させている構成も提案される。底溝の内側部は、底溝の両側部に比して塗装面に当たる光量が少なく、同じ塗装色でも光量の差異によるコントラストが生じているが、かかる構成のように、底溝の内側を濃色で、口縁部の下底面を薄色で塗装すれば、光量の差異と、色の濃度の差異との相乗効果によって、底溝の内側部と両側部との間に、高く、自然なコントラストを生じさせることができ、これにより底溝部分の深みを好適に強調し、高い意匠性を発揮させることが可能となる。
また、本考案にあって、前記垂直辺部と前記係止隆部とを形成するとともに、垂直辺部の下端から両外方へ延出する水平係合部とを具備してなる断面逆T字状の吊持杆と、吊持杆の水平係合部下面に被着される支持下辺部と、該支持下辺部の両外側端から折り返して水平係合部の上面を覆うように内方へ延出し、さらに折り返して外方へ延出して積層することにより形成された二重板構造の支持二重辺部とによって前記水平部を構成するとともに、各支持二重辺部の外端から下方へ延出して垂下部を形成し、さらに、各垂下部の下端から夫々内方に延出して口縁部を形成する係止梁とを組み付けてなるものであり、前記吊持杆が非塗装鋼板で構成され、前記係止梁が前記単一の塗装鋼板で構成されることが提案される。かかる構成にあっては、天井面露出部分を構成する係止縁部を塗装鋼板で構成し、それ以外の部分を非塗装鋼板で構成しているため、比較的高価な塗装鋼板の使用量を抑制し、材料費を低減することが可能となる。
また、上記のように、吊持杆と係止梁を組み付けてなる構成にあっては、吊持杆の係止隆部が断面環状を成し、その下面に長手方向に沿って形成された上部嵌合溝と、前記支持二重辺部の内端と垂直辺部との間に形成された、水平係合部を底部とする下部嵌合溝とを備えてなり、上部嵌合溝と下部嵌合溝とに、垂直辺部の側面に係合される連結用板片の上下端部を嵌合させるようにしたものであって、水平係合部及び支持下辺部が支持二重辺部の内側で上方に膨隆しており、水平係合部は、支持二重辺部に覆われる部分よりも、下部嵌合溝の底部を形成する部分が上方に位置している構成が提案される。かかる構成にあっては、下部嵌合溝の深さを、支持二重辺部の厚みに比して浅くすることができるため、連結用板片を下部嵌合溝に係入させ易くなる。
また、本考案にあって、前記垂直辺部と、前記係止隆部と、前記係止縁部とが、前記単一の塗装鋼板のみによって構成されることも提案される。かかる構成にあっては、天井板吊持用長尺材を複数枚の金属板で構成する場合に比べて、金属板相互を組み付ける作業が不要となる分、簡単に製造することができる。
以上に述べたように、本考案の天井板吊持用長尺材によれば、従来構成に比べて高い意匠性を低コストで実現できるという利点がある。
実施例1の天井板吊持用長尺材1の斜視図である。 実施例1の天井板吊持用長尺材1の作用効果を示す説明図である。 実施例2の天井板吊持用長尺材1aを示す縦断面図である。 実施例2の天井板吊持用長尺材1aの作用効果を示す説明図である。 実施例2の天井板吊持用長尺材1aに対する連結用板片zの係合態様を示す説明図である。 連結用板片zの係合態様を実施例2と従来構成で比較した説明図である。 変形例の天井板吊持用長尺材1bを示す縦断面図である。 従来の天井板吊持用長尺材fを格子状に組み付けて使用する状態を示す説明図である。 従来構成の天井板吊持用長尺材fを示す縦断面図である。 (a)は、他の従来構成の天井板吊持用長尺材f1を示す縦断面図であり、(b)は、(a)の下部拡大図である。 (a)は、従来構成における連結用板片zの係合方法を示す説明図であり、(b)は、(a)の下部拡大図である。
本考案の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
実施例1の天井板吊持用長尺材1は、図1に示すように、上下方向の垂直辺部2と、該垂直辺部2の上端に形成される係止隆部3と、該垂直辺部2の下端に形成される係止縁部4とで構成されるものであり、その断面形状が中心線に対して左右対称となっている。この天井板吊持用長尺材1は、図9に示す従来の天井板吊持用長尺材fと同形状をなしている。具体的には、本実施例の天井板吊持用長尺材1は、一枚の帯状の塗装鋼板30を成形してなるものであり、垂直辺部2は、塗装鋼板30を、その長手方向の中心線に対する両側を部分的に背中合わせとなるように重ねて形成されており、上下方向の二枚板状となっている。係止隆部3は、前記垂直辺部2を構成する二枚の板の上端から夫々延成されて、塗装鋼板30を断面矩形環状に折り曲げ加工することにより形成される。そして、係止隆部3には、垂直辺部2の上端両脇部位に、連結用板片zを係合するための上部嵌合溝5,5が下向きに形成される。
係止縁部4は、長手方向の底溝6が下部中央に開口する断面矩形状をなしている。具体的には、係止縁部4は、垂直辺部2の下端で二枚重ねの塗装鋼板30を夫々逆向きに90°屈曲して、外方に延出させてなる水平部9と、水平部9の両外端で塗装鋼板30を90°屈曲して下方に延出させてなる垂下部10,10と、各垂下部10,10の下端で塗装鋼板30を90°屈曲して内方に延出させてなる口縁部11,11とを備えている。そして、各口縁部11,11は、塗装鋼板30の端部にあたり、両口縁部11,11の内端の間に、底溝6の開口部7が形成される。また、塗装鋼板30の各端縁12,12は、各口縁部11の内端で上面側に折り返されて下方から視認不能となっている。また、水平部9には、垂直辺部2の下端両脇部位に、連結用板片zを係入するための下部嵌合溝8,8が上向きに形成される。
本実施例の天井板吊持用長尺材1は、一枚の帯状塗装鋼板30を、図1に示す断面形状の長尺材となるように、ロール成形やプレス成形することによって製造される。かかる成形加工の方法は、従来構成と同様であるため、詳細な説明は省略する。
本実施例の天井板吊持用長尺材1は、両面が異なる色で塗装された単一の塗装鋼板30を成形してなるものである。天井板吊持用長尺材1は、その使用状態にあって、図2に示すように、係止縁部4の底部のみが天井面に露出して下方から視認可能となる。この露出部分は、水平部9の下底面及び垂下部10の内側面とからなる底溝内側部Xと、口縁部11の下底面からなる底溝両側部Yとで構成されるが、底溝内側部Xと底溝両側部Yとでは、塗装鋼板30両面の異なる塗装面が露出している。このため、本実施例の天井板吊持用長尺材1は、天井を見上げた時に、開口部7から覗く底溝内側部Xと、開口部7の両脇に位置する底溝両側部Yとが二色に色分けされて視認される。
本実施例では、塗装鋼板30の両面は、夫々濃度の異なる同系統の色で塗装される。そして、底溝両側部Y、すなわち口縁部11の下底面には濃度の薄い方が露出し、底溝内側部X、すなわち水平部9の下底面と垂下部10の内側面に濃度の濃い方が露出するよう構成されている。濃い色と薄い色との具体的な組合せとしては、黄色系統であればクリーム色(薄)と芥子色(濃)、青系統であれば水色(薄)と紺色(濃)、緑系統であれば草色(薄)と深緑色(濃)などが挙げられる。
このように、本実施例の天井板吊持用長尺材1は、天井を構成した状態で、天井面に露出する底溝内側部Xと底溝両側部Yとが夫々異なる色で塗装されるため、底溝6と、その両側の色の違いによって底溝6の深みを強調し、意匠性を向上させることができる。
特に、本実施例では、塗装鋼板30の両面が夫々濃度の異なる同系統の色で塗装され、底溝内側部Xを構成する面に塗装色の濃い方が露出しているから、底溝6の内外で、光量の差異と塗装色の濃度の差異とが相乗することで自然で明瞭なコントラストが生じ、優れた意匠性を発揮している。
そして、本実施例の天井板吊持用長尺材1は、両面が異なる色で塗装された塗装鋼板30を成形してなるものであるから、鋼板30の成形後に天井板吊持用長尺材1を塗装する必要がなく、極めて簡単に、かつ良好な仕上がりで天井面露出部分を二色に色分けすることができる。特に、本実施例では、垂直辺部2、係止隆部3及び係止縁部4の全てが一枚の塗装鋼板30で構成されているため、複数の金属板を組み付けたりすることなく、簡単に製造できるという利点がある。
実施例2の天井板吊持用長尺材1aは、図3に示すように、実施例1同様に、上下方向の垂直辺部2と、該垂直辺部2の上端に形成される係止隆部3と、該垂直辺部2の下端に形成される係止縁部4とからなる。ここで、天井板吊持用長尺材1aは、垂直辺部2と係止隆部3を形成する吊持杆20と、該吊持杆20に組み付けられて係止縁部4を形成する係止梁21とを備えてなる。
吊持杆20は、一枚の帯状の非塗装鋼板31を成形してなるものであり、図3に示すように、垂直辺部2及び係止隆部3に加えて、係止梁21を組み付けるための水平係合部22,22を備えている。具体的には、非塗装鋼板31の中央部分を上部で折り返して二枚重ね合わせ状にすることによって上下方向の垂直辺部2が形成され、また、上部の折返し部分を断面矩形環状に膨隆させることにより係止隆部3が形成されている。そして、垂直辺部2の下端で、T字状となるように二枚の非塗装鋼板31を夫々外方に90°屈曲させることにより、水平係合部22,22が形成されている。
係止梁21は、一枚の帯状の塗装鋼板30を成形してなるものであり、図3に示すように、長手方向の底溝6が下部中央に開口した断面略矩形状をなしている。この係止梁21は、吊持杆20の水平係合部22,22に組み付けられて係止縁部4を形成するものであり、水平係合部22を上下に狭着して水平部9を形成することとなる支持下辺部23及び支持二重辺部24を備えている。
ここで、支持下辺部23は、塗装鋼板30の中央部分から形成され、上記した吊持杆20の水平係合部22下面に被着される略平板形状となっている。支持二重辺部24,24は、水平係合部22の上面を覆う支持第一辺部24a,24aと、該支持第一辺部24a,24a上に積層された支持第二辺部24b,24bとの二重板構造となっている。この支持第一辺部24a,24aは、この支持下辺部23の両外端から延出され、水平係合部22の外側端で内方へ折り返されて該水平係合部22の上面を覆うように形成されている。支持第二辺部24b,24bは、支持第一辺部24a,24aの内端から外方へ折り返されて、該支持第一辺部24a,24aと背中合わせとなるように重ねられて形成されている。
また、支持二重辺部24,24の各支持第二辺部24b,24bの外側端からは、垂下部10,10が夫々下方へ延成される。尚、支持第二辺部24b,24bと垂下部10,10との折曲部分は、上記した支持下辺部23と支持第一辺部24a,24aとの折返部分の外面に密着するように形成されている。また、口縁部11,11は、垂下部10,10の下端から夫々内方へ延成されてなり、各口縁部11,11に、塗装鋼板30の端部が位置している。そして、この口縁部11,11の内端の間に底溝6の開口部7を形成することで、係止梁21は、下部中央が開口した断面略矩形状の係止縁部4を形成している。なお、塗装鋼板30の両端縁12,12は、口縁部11の上側に折り返されて、下方から見えないようになっている。
そして、上述した吊持杆20と係止梁21とは、吊持杆20の水平係合部22,22を、その下面に被着される支持下辺部23と各上面を夫々覆う支持二重辺部24,24とによりかしめて狭着することによって、一体化されている。これにより、天井板吊持用長尺材1aが形成されている。
本実施例の天井板吊持用長尺材1aは、帯状の非塗装鋼板にロール成形加工を施して吊持杆20を製造し、さらに、帯状の塗装鋼板を、ロール成形加工によって段階的に係止梁21の形状に成形していき、最終的に、吊持杆20の水平係合部22,22にかしめて狭着することで係止梁21を成形する。なお、この天井板吊持用長尺材1aの成形加工方法は、上記特許文献1に記載の従来構成と同様に実施できるため、詳細は省略する。
上記のように、本実施例の天井板吊持用長尺材1aは、一枚の非塗装鋼板31を成形してなる吊持杆20と、一枚の塗装鋼板30を成形してなる係止梁21とを組み付けてなる。ここで、係止梁21を構成する塗装鋼板30は、その両面が異なる色で塗装されたものであり、図4に示すように、実施例1と同様に、天井板吊持用長尺材1aは、天井面に露出する底溝内側部Xと底溝両側部Yとが二色に色分けされて視認される。したがって、本実施例にあっても、底溝6と、その両側の色の違いによって底溝6の深みを強調し、意匠性を向上させることができる。
また、本実施例にあっても、両面が異なる色で塗装された塗装鋼板30によって係止縁部4を形成することで、簡単に、かつ良好な仕上がりで天井面に露出する部分を二色に色分けできるという利点がある。特に、本実施例では、垂直辺部2や係止隆部3を非塗装鋼板31で形成することで、比較的高価な塗装鋼板30の使用量を減らすことができ、実施例1の構成に比べて材料費を抑えることができるという利点がある。
また、実施例2の天井板吊持用長尺材1aでは、図5に示すように、垂直辺部2の上端両脇位置に上部嵌合溝5,5が形成されるとともに、垂直辺部2の下端両脇位置に下部嵌合溝8,8が形成されており、従来構成同様に、かかる嵌合溝5,8に、連結用板片zを係入して垂直辺部2の側面に係合させることによって、天井板吊持用長尺材1aを長手方向に連結し得るよう構成されている。
具体的には、上部嵌合溝5,5は、図5(a)に示すように、垂直辺部2の上端両脇で、係止隆部3の下面を長手方向に沿って上方へ窪ませることによって設けられている。
一方、下部嵌合溝8,8は、垂直辺部2の下端両脇で、水平係合部22,22を底部として形成される。すなわち、本実施例では、図5(b)に示すように、各支持二重辺部24,24は、その内端が垂直辺部2から離間して形成されており、水平係合部22,22は、支持二重辺部24の内端よりも内側で、支持二重辺部24に覆われずに上面が露出している。そして、水平係合部22,22は、かかる露出部分において、長手方向に沿って上方に突出し、支持二重辺部24の内端に接するリブ部25,25が曲成されている。そして、このリブ部25は、垂直辺部2の下端から外方に離間しており、かかるリブ部25と垂直辺部2との間に、水平係合部22を底部とする下部嵌合溝8が形成される。
ここで、図5(b)に示すように、水平係合部22及び支持下辺部23は、支持二重辺部24の内端よりも内方において、相互に密着した状態で、塗装鋼板30の厚み分だけ上方に膨隆している。かかる構成によれば、下部嵌合溝8の底面の高さが、外方に位置する支持二重辺部24の上面に近づくことで、下部嵌合溝8の深さが塗装鋼板30一枚分だけ浅くなる。
そして、本実施例では、このように下部嵌合溝8を浅くなることにより、連結用板片zを下部嵌合溝8に容易に係入可能となる。図11の従来の天井板吊持用長尺材f1と比較して説明すると、吊持杆mと係止梁nを備えた従来構成では、図6(a)に示すように、水平係合部qの上面は、支持二重辺部sに覆われる部分と、下部嵌合溝eの底部を形成する部分とが略同じ高さに位置しており、下部嵌合溝eの深さw1は、支持二重辺部sの厚み、すなわち塗装鋼板30二枚分の深さとなっている。このように、かかる従来構成では、下部嵌合溝eの底部に対して、支持二重辺部sの上面が比較的高い位置にあるため、連結用板片zの下端を支持二重辺部s上に当接し、上端を支点として当該下端を垂直辺部t方向へ押し付けた際に、連結用板片zの下端がつかえやすく、当該下端を下部嵌合溝eへ係入するのに手間取ることが多い。連結用板片zの上下寸法を短くすれば、下端がつかえ難くはなるが、下部嵌合溝eに係入した際の遊びが大きくなり不安定となる。
これに対して、本実施例では、図6(b)に示すように、水平係合部22の膨隆によって、水平係合部22の上面は、支持二重辺部24に覆われる部分よりも、下部嵌合溝8の底部を形成する部分が、塗装鋼板30一枚分だけ高い位置にあり、これにより、下部嵌合溝8の深さw2は、支持二重辺部24よりも薄い、塗装鋼板30一枚分の深さとなっている。このように、本実施例では、下部嵌合溝8の底部に対して、支持二重辺部24の上面が比較的低い位置にあるため、連結用板片zの下端を支持二重辺部24上に当接して下部嵌合溝eへ係入する際に、連結用板片zの下端を殆どつかえさせずに簡単に係入させることができ、また、下部嵌合溝8に係入した時の遊びも小さくなる。
また、本実施例では、水平係合部22を膨隆させるだけでなく、支持下辺部rを、支持二重辺部24の内側で水平係合部22に倣うように上方に膨隆させて、水平係合部22の下面に密着させているから、図11の従来構成と同等の強度で、係止梁21を吊持杆20に組み付けることができ、水平係合部22の膨隆によって強度不足が生じることもない。
なお、本考案の天井板吊持用長尺材は、上記実施例の形態に限らず本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例1,2では、垂直辺部の上端両脇と下端両脇に、連結用板片を係合する嵌合溝が形成されているが、本考案は、図7に示すような、嵌合溝を具備しない天井板吊持用長尺材1bにも適用できる。
1,1a,1b,f,f1 天井板吊持用長尺材
2,t 垂直辺部
3,i 係止隆部
4,g 係止縁部
5,d 上部嵌合溝
6,h 底溝
7 開口部
8,e 下部嵌合溝
9 水平部
10 垂下部
11 口縁部
12 端縁
20,m 吊持杆
21,n 係止梁
22,o 水平係合部
23,r 支持下辺部
24,s 支持二重辺部
30 塗装鋼板
31 非塗装鋼板
p 天井板
z 連結用板片

Claims (2)

  1. 上下方向の垂直辺部と、該垂直辺部の上端に形成されてハンガーが固着される係止隆部と、垂直辺部の下端に形成されて天井板の端部を支持する係止縁部とを備えてなり、
    係止縁部は、垂直辺部の下端から両外方に延出する水平部と、該水平部の両外端から夫々下方に延出する一対の垂下部と、各垂下部の下端から夫々内方に延出する一対の口縁部とを備え、水平部の下底面及び垂下部の内側面によって長手方向の底溝が形成され、両口縁部の間に底溝の開口部が形成されてなるものである天井板吊持用長尺材において、
    前記係止縁部は、両面が夫々異なる色で塗装された単一の塗装鋼板を成形加工してなるものであり、口縁部の下底面には前記塗装鋼板の一面側の塗装面が露出し、底溝の開口部から視認される水平部の下底面及び垂下部の内側面には前記塗装鋼板の他面側の塗装面が露出し、さらに両口縁部の内端で、塗装鋼板を上面側に折り返していることを特徴とする天井板吊持用長尺材。
  2. 前記垂直辺部と、前記係止隆部と、前記係止縁部とが、両面が夫々異なる色で塗装された単一の塗装鋼板のみによって構成されることを特徴とする請求項1に記載の天井板吊持用長尺材。
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