JP3177315U - ヘッドレスト用フック - Google Patents
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Abstract
【課題】シートの背もたれ部に沿わせて配置させるシートクッションやランバーサポート等のシート用部材の上端側を取り付けるのに好適なヘッドレスト用フックを提供すること。
【解決手段】ヘッドレスト用フック16は、車両用シート1のヘッドレスト5の2本のステイ6を用いて、シート1に取り付けられるもので、各ステイ6よりも左右の外方に延びるように、左右に幅広の長尺板状とされて、各ステイ6を挿通可能として左右方向に略沿った長尺状とされる取付用開口17と、取付用開口17の前側と後側とに配置されて左右方向に略沿って連続的に形成される長尺状のスリット18,19と、を備える。スリット18,19が、少なくともシート1の背もたれ部4に配置されるシート用部材のベルト状部位12を挿通可能で、かつ、ベルト状部位12を周囲に巻き掛け可能に、構成されている。
【選択図】図5
【解決手段】ヘッドレスト用フック16は、車両用シート1のヘッドレスト5の2本のステイ6を用いて、シート1に取り付けられるもので、各ステイ6よりも左右の外方に延びるように、左右に幅広の長尺板状とされて、各ステイ6を挿通可能として左右方向に略沿った長尺状とされる取付用開口17と、取付用開口17の前側と後側とに配置されて左右方向に略沿って連続的に形成される長尺状のスリット18,19と、を備える。スリット18,19が、少なくともシート1の背もたれ部4に配置されるシート用部材のベルト状部位12を挿通可能で、かつ、ベルト状部位12を周囲に巻き掛け可能に、構成されている。
【選択図】図5
Description
本考案は、車両用シートのヘッドレストの2本のステイを用いて、シートに取り付けられるヘッドレスト用フックに関し、特に、シートの背もたれ部に沿わせて配置させるシートクッションやランバーサポート等のシート用部材の取り付けに好適なヘッドレスト用フックに関する。
従来、シートのヘッドレストの2本のステイを用いて、シートに取り付けて使用する部材としては、荷物をかけるためのフックや(例えば、特許文献1参照)、ステイを用いて取り付けられる取付具を有した袋状のホルダ(例えば、特許文献2参照)が、あった。
しかし、従来には、ヘッドレストのステイを用いてシートに取り付けられる部材として、シートの背もたれ部に沿わせて配置させるシートクッションやランバーサポート等のシート用部材の上端側を取り付けるのに好適な構成のものはなかった。
本考案は、上述の課題を解決するものであり、シートの背もたれ部に沿わせて配置させるシートクッションやランバーサポート等のシート用部材の上端側を取り付けるのに好適なヘッドレスト用フックを提供することを目的とする。
本考案に係るヘッドレスト用フックは、車両用シートのヘッドレストの2本のステイを用いて、シートに取り付けられるヘッドレスト用フックであって、
各ステイよりも左右の外方に延びるように、左右に幅広の長尺板状とされて、
各ステイを挿通可能に上下に貫通して形成されるとともに、左右方向に略沿った長尺状とされる取付用開口と、
取付用開口の前側と後側とに、少なくとも1つずつ配置されて、それぞれ、上下に貫通して形成されるとともに、左右方向に略沿って連続的に形成される長尺状のスリットと、
を備えて、
スリットが、少なくともシートの背もたれ部に配置されるシート用部材のベルト状部位を挿通可能で、かつ、ベルト状部位を周囲に巻き掛け可能に、構成されていることを特徴とする。
各ステイよりも左右の外方に延びるように、左右に幅広の長尺板状とされて、
各ステイを挿通可能に上下に貫通して形成されるとともに、左右方向に略沿った長尺状とされる取付用開口と、
取付用開口の前側と後側とに、少なくとも1つずつ配置されて、それぞれ、上下に貫通して形成されるとともに、左右方向に略沿って連続的に形成される長尺状のスリットと、
を備えて、
スリットが、少なくともシートの背もたれ部に配置されるシート用部材のベルト状部位を挿通可能で、かつ、ベルト状部位を周囲に巻き掛け可能に、構成されていることを特徴とする。
本考案のヘッドレスト用フックは、ヘッドレストから延びる2本のステイを挿通可能な取付用開口を有し、この取付用開口の前側と後側とに、それぞれ、少なくとも1つずつ、左右方向に略沿って形成される長尺状のスリットを、配設させている構成である。すなわち、本考案のヘッドレスト用フックでは、前後で少なくとも2つのスリットを、並設させている構成である。そのため、シートの背もたれ部に沿わせて配置させる構成のシートクッションやランバーサポート等のシート用部材の上端側に配置されるベルト状部位を、前側のスリットに挿通させた後、スリットの周縁を構成している取付用開口の周縁部位の上側あるいは下側を経て、後側のスリットに挿通させれば、ベルト状部位を、取付用開口の周縁部位の周囲に巻き掛けるようにして、ヘッドレスト用フックに係止させることができる。すなわち、本考案のヘッドレスト用フックでは、シートクッションやランバーサポート等のシート用部材に配置されるベルト状部位を、2つのスリットを挿通させて、取付用開口の周縁部位の周囲に巻き掛けるだけで、ヘッドレスト用フックに係止させることができることから、ベルト状部位の係止位置を微調整することができて、シートクッションやランバーサポートのシート用部材を、背もたれ部に隙間なく沿わせるように配置させることができ、また、ランバーサポートであれば、着座する乗員の腰の位置に合わせて、クッションの位置を微調整することができて、シートクッションやランバーサポートのシート用部材を好適に使用することができる。また、本考案のヘッドレスト用フックでは、2つのステイを挿通させる取付用開口が、左右方向に略沿った長尺状とされていることから、ステイ間の離隔距離が異なるタイプのシートにも使用可能である。
したがって、本考案のヘッドレスト用フックでは、シートの背もたれ部に沿わせて配置させるシートクッションやランバーサポート等のシート用部材の上端側を、好適に取り付けることができる。
また、本考案のヘッドレスト用フックは、シートクッションやランバーサポート等のシート用部材を取り付けない場合にも、前側スリットや後側スリットの周縁部位に、S字フック等の部材を別途取り付ければ、袋やかばん等の取手等を掛けて使用することもできる。
さらに、本考案のヘッドレスト用フックにおいて、取付用開口の後側に配置される後側スリットを、後縁を構成する部位を左右で分断されて、後方への開口部を備える構成とすれば、シートクッションやランバーサポート等のシート用部材を取り付けない場合にも、この左右で分断されている後側スリットの周縁の部位自体をフックとして、例えば、袋やかばん等の取手等を掛けて使用することもできて、好ましい。
さらにまた、上記構成のヘッドレスト用フックにおいて、取付用開口の前側に配置される前側スリットを、前後で2個並設させる構成とすれば、この2つの前側スリットとその周縁の部位とで、シートクッションやランバーサポートの上端側のベルト状部位を係止させることができ、シートクッションやランバーサポート等のシート用部材を取り付けて使用している際にも、同時に、後側スリットの周縁部位を、物をかけるフックとして使用することができて、好ましい。
以下、本考案の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、図1,2に示すように、ヘッドレスト用フック(以下、単に「フック」と省略する)16を用いて、シート用部材としてのランバーサポート9を、車両用シート(以下、単に「シート」と省略する)1に取り付ける態様を例に採り、説明する。なお、本明細書において、上下・前後・左右の方向は、特に断らない限り、シート1の上下,前後,左右の方向と一致させて説明する。
シート1は、図1,2に示すように、座部3と、座部3の後端から上方に延びる背もたれ部4と、背もたれ部4の上端側に配置されるヘッドレスト5と、を備えている。座部3は、上面を、後下がりに、水平方向に対して僅かに傾斜させるように構成され、背もたれ部4は、上端側を後方に向けるように、上下方向に対して傾斜して構成されている。ヘッドレスト5は、下面側の左右両縁付近から下方に延びる略円柱状の2本のステイ6,6を備える構成とされ、これらのステイ6を、背もたれ部4の上端側に形成される図示しない係止孔に挿入させることにより、背もたれ部4に取り付けられる構成である。なお、実施形態の場合、ヘッドレスト5は、背もたれ部4に対して着脱可能に取り付けられている。
シート用部材としてのランバーサポート9は、実施形態の場合、図1,2に示すように、背もたれ部4の前面側を、左右両縁側を除いて、上下の略全域にわたって覆い可能な長尺状として、構成されるもので、シート1への取付時に背もたれ部4の下端近傍における前面側を覆うように配置されるクッション部10と、クッション部10の外周側を覆うとともに上方側に延びるように配置される表皮11と、を有している。詳細には、クッション部10は、背もたれ部4の下半分程度の領域に、配置されるもので、実施形態の場合、低反発性のポリウレタンフォームから形成されている。表皮11は、実施形態の場合、可撓性を有した織布から形成されるもので、表皮11において、シート1に取り付けた際にクッション部10の上方となる上側の領域は、帯状とされるとともに、上端側にかけて、幅寸法を狭めるように、構成されている。そして、実施形態の場合、この表皮11の上端側の領域が、フック16によって取り付けられるベルト状部位12を構成することとなる。なお、実施形態では、ベルト状部位12は、ヘッドレスト5のステイ6,6間に挿通可能に、幅寸法を、ステイ6,6間の離隔距離よりも小さく設定されている(図4参照)。また、平らに展開した状態の表皮11において、クッション部10の下方となる下端側の領域は、ランバーサポート9の下端側をシート1に取り付けるための取付片部13を、構成している。この取付片部13も、クッション部10から連なるような左右に幅広の帯状として、先端側に、軸方向を左右方向に略沿わせた略円柱状の突起部13aを、有している。この取付片部13は、シート1における座部3と背もたれ部4との間に挟持させるように挿入させつつ、突起部13aを座部3と背もたれ部4との間から後方に突出させるようにして、ランバーサポート9の下端側を、シート1に取り付ける構成である(図1,2参照)。実施形態の場合、突起部13aは、ポリエチレンフォーム製として、取付片部13内に収納されている。
実施形態のフック16は、合成樹脂製として、図4,5に示すように、シート1に取り付けた状態で、ヘッドレスト5の各ステイ6,6よりも左右の外方に延びるように、左右に幅広の長尺板状とされている。実施形態の場合、フック16は、ABS樹脂から形成されている。また、詳細には、フック16は、外形形状を、左右に幅広の扁平な略長円板状とされており、左右対称形として、構成されている(図3参照)。
フック16は、図3に示すように、前後の略中央に配置されてステイ6を挿通させるための取付用開口17と、取付用開口17の前側と後側とに配置される前側スリット18,後側スリット19と、を備えている。
取付用開口17は、ヘッドレスト5のステイ6を挿通可能に、上下に貫通して形成されるとともに、左右方向に略沿った長尺状とされている。取付用開口17は、前後方向側の開口幅寸法を、ステイ6の外径寸法より大きく設定されて(図3参照)、ステイ6を挿通可能に構成されている。実施形態の場合、取付用開口17は、前後方向側の開口幅寸法を一致させて、長手方向を左右方向に略沿わせた略長円状の挿通孔17aを、左右方向側で4個並設させるようにして、フック16の左右の全域にわたって断続的に形成されている。換言すれば、取付用開口17は、後述する中央側周縁部27を構成する前縁部27a,後縁部27bを連結する連結部27cによって、4個に、区画されている。また、実施形態では、取付用開口17は、左右両端側(左端と右端とに配置される挿通孔の左右方向の外方側)に、外部と連通させるように、部分的に開口させた開口17bを、備える構成とされている。
前側スリット18は、取付用開口17の前側となる位置において、上下に貫通して形成されている。この前側スリット18は、左右方向に略沿って連続的に形成される長尺状とされるもので、前後方向側の開口幅寸法と、左右方向側の長さ寸法と、を、ランバーサポート9のベルト状部位12を挿通可能な大きさに、設定されている。詳細には、前側スリット18は、長さ寸法を、左右両端側を左端側と右端側とに配置される挿通孔17aの左右の中央より僅かに内方に位置させるような寸法に、設定され、開口幅寸法を、取付用開口17の開口幅寸法の1/2程度に、設定されている。
後側スリット19は、取付用開口17の後側となる位置において、上下に貫通して形成されている。後側スリット19は、左右方向に略沿って連続的に形成される長尺状とされるもので、外形形状を、前側スリット18と一致させて構成されて、ランバーサポート9のベルト状部位12を挿通可能な大きさに、設定されており、左右の位置を、前側スリット18と一致させて、配置されている。そして、実施形態のフック16では、後側スリット19の後縁を構成する後縁側部位23が、左右方向の略中央となる位置で、左右に分断されており、後側スリット19は、この後縁側部位23の分断により形成される開口によって、左右の略中央となる位置に、後方への開口部20を有する構成とされている。この開口部20の左右方向側の開口幅寸法は、後側スリット19の前後方向側の開口幅寸法より大きく設定されて、実施形態の場合、後側スリット19の前後方向側の開口幅寸法の2.5倍程度に、設定されている。また、この開口部20の左右両縁側に配置される後縁側部位23の左側部24と右側部25は、先端側に、それぞれ、前方(後側スリット19の内方)に向けつつ、半円形状に突出させるような突起部24a,25aを、有している。この左側部24と右側部25とは、フック16をシート1に取り付けて使用する際に、開口部20を挿通させるようにして、直接、袋やかばん等の取手等を掛けて使用することができ、先端側に前方に向かって突出するような突起部24a,25aを設けることにより、袋やかばん等の取手を掛けた際に、取手が、左側部24や右側部25から抜けて外れることを、抑制できる。
そして、実施形態のフック16では、前側スリット18,後側スリット19間の部位であって、取付用開口17の外周縁を構成する中央側周縁部27(取付用開口17と前側スリット18とを区画する前縁部27aと、取付用開口17と後側スリット19とを区画する後縁部27bと、前縁部27aと後縁部27bとを連結する連結部27c)が、ランバーサポート9のベルト状部位12を周囲に巻き掛けるように、構成されている。
次に、実施形態のフック16の使用態様について説明をする。まず、ランバーサポート9のベルト状部位12を、フック16の前側スリット18,後側スリット19に挿通させて、フック16にランバーサポート9のベルト状部位12を係止させる。実施形態の場合、詳細には、ベルト状部位12の先端を、前側スリット18に、下方から挿通させ、次いで、中央側周縁部27の上面側に巻き掛けるようにして、後側スリット19に挿通させて、先端を、後側スリット19から大きく突出させるようにして、ベルト状部位12をフック16の前側スリット18,後側スリット19に挿通させ、ランバーサポート9のベルト状部位12を、フック16に係止させる。次いで、ランバーサポート9の取付片部13を、シート1における座部3と背もたれ部4との間に挟持させるように挿入させつつ、突起部13aを座部3と背もたれ部4との間から後方に突出させるようにして、ランバーサポート9の下端側を、シート1に取り付ける。その後、背もたれ部4から一旦ヘッドレスト5を取り外し、ヘッドレスト5の各ステイ6を、フック16の取付用開口17に挿通させた状態で、ヘッドレスト5を背もたれ部4に再度取り付ければ、フック16をシート1に取り付けることができる。そして、ランバーサポート9全体を背もたれ部4に沿わせつつ、クッション部10の位置を調整するように、背もたれ部4の後面側において後側スリット19から突出しているベルト状部位12の長さを微調整すれば、ランバーサポート9を、背もたれ部4に沿わせるようにして、シート1に取り付けることができる。
そして、実施形態のフック16は、ヘッドレスト5から延びる2本のステイ6,6を挿通可能な取付用開口17を有し、この取付用開口17の前側と後側とに、それぞれ、少なくとも1つずつ、左右方向に略沿って形成される長尺状の前側スリット18,後側スリット19を、配設させている構成である。すなわち、実施形態のフック16では、前後で2つの前側スリット18,後側スリット19を、並設させている構成である。そのため、シート1の背もたれ部4に沿わせて配置させる構成のシート用部材としてのランバーサポート9の上端側に配置されるベルト状部位12を、前側スリット18に挿通させた後、取付用開口17の周縁部位である中央側周縁部27の上側を経て、後側スリット19に挿通させれば、図4,5に示すように、ベルト状部位12を、中央側周縁部27の周囲(上面側)に巻き掛けるようにして、係止させることができる。すなわち、実施形態のフック16では、ランバーサポート9に配置されるベルト状部位12を、前側スリット18と後側スリット19との2つのスリットを挿通させて、前側スリット18と後側スリット19との間に配置される中央側周縁部27の周囲に巻き掛けるだけで、フック16に係止させることができることから、ベルト状部位12の係止位置を微調整することができ、ランバーサポート9等のシート用部材を、背もたれ部4に隙間なく沿わせるように配置させることができ、また、ランバーサポート9であれば、着座する乗員の腰の位置に合わせて、クッション部10の位置を微調整することができて、ランバーサポート9を好適に使用することができる。また、実施形態のフック16では、2つのステイ6を挿通させる取付用開口17が、左右方向に略沿った長尺状とされていることから、ステイ間の離隔距離が異なるタイプのシートにも使用可能である。
したがって、実施形態のフック16では、シート1の背もたれ部4に沿わせて配置させるシートクッションやランバーサポート等のシート用部材の上端側を、好適に取り付けることができる。
また、実施形態のフック16は、シートクッションやランバーサポート等のシート用部材を取り付けない場合にも、前側スリット18の周縁部位に、S字フック等の部材を別途取り付ければ、袋やかばん等の取手等を掛けて使用することもできる。特に、実施形態のフック16では、取付用開口17の後側に配置される後側スリット19の後縁を構成する後縁側部位23を左右で分断させて、後側スリット19が、後方への開口部20を備える構成とされていることから、シートクッションやランバーサポート等のシート用部材を取り付けない場合に、この左右で分断されている後側スリット19の周縁の部位自体(後縁側部位23の左側部24及び右側部25自体)をフックとして、例えば、袋やかばん等の取手等を掛けて使用することもできる。勿論、このような点を考慮しなければ、後縁側部位を左右で分断させずに、後側スリットも、前側スリット同様に、開口部を備えない構成としてもよい。
また、フック29として、図6に示すような構成のものを使用してもよい。フック29は、取付用開口17Aを、左右両縁側を閉塞させた構成とするとともに、前側スリット30A,30Bを前後で2個並設させている以外は、上述のフック16と同様の構成であり、同一の部材には、同一の図符号を付して、詳細な説明を省略する。
前側スリット30A,30Bは、同一の外形形状として、前後で2個並設されている。そして、このような構成のフック29では、前側スリット30A,30B相互を区画するように、前側スリット30A,30B間において左右方向に沿った棒状として配置される棒状部31が、ランバーサポート9のベルト状部位12を周囲に巻き掛けるように、構成されている(図7,8参照)。そのため、このような構成のフック29では、2つの前側スリット30A,30Bと、前側スリット30A,30B間の棒状部31と、で、ランバーサポート9のベルト状部位12を係止させることができ、ランバーサポート9を取り付けて使用している際にも、同時に、後側スリット19の周縁の部位(後縁側部位23の左側部24及び右側部25)を、袋F等の取手Tをかけるフックとして使用することができる(図9参照)。
なお、実施形態では、フック16,29を用いて取り付けるシート用部材として、ランバーサポート9を例に採り説明しているが、シート用部材としては、これに限られるものではなく、例えば、シートにおける座部の上面から背もたれ部の前面にかけてを覆い、上端側に取付用のベルト状部位を備えるタイプのシートクッションの取り付けにも、本考案のフックは、使用可能である。なお、フック16では、取付用開口17は、左右両端側に開口17bを有し、フック29では、取付用開口17Aは、左右両端側を閉塞させている構成であるが、取付用開口の外形形状は、いずれとしてもよい。
1…シート(車両用シート)、3…座部、4…背もたれ部、5…ヘッドレスト、6…ステイ、9…ランバーサポート(シート用部材)、12…ベルト状部位、16,29…フック(ヘッドレスト用フック)、17,17A…取付用開口、18,30A,30B…前側スリット、19…後側スリット、20…開口部、23…後縁側部位、27…中央側周縁部、31…棒状部。
Claims (3)
- 車両用シートのヘッドレストの2本のステイを用いて、前記シートに取り付けられるヘッドレスト用フックであって、
前記各ステイよりも左右の外方に延びるように、左右に幅広の長尺板状とされて、
前記各ステイを挿通可能に上下に貫通して形成されるとともに、左右方向に略沿った長尺状とされる取付用開口と、
該取付用開口の前側と後側とに、少なくとも1つずつ配置されて、それぞれ、上下に貫通して形成されるとともに、左右方向に略沿って連続的に形成される長尺状のスリットと、
を備えて、
該スリットが、少なくとも前記シートの背もたれ部に配置されるシート用部材のベルト状部位を挿通可能で、かつ、該ベルト状部位を周囲に巻き掛け可能に、構成されていることを特徴とするヘッドレスト用フック。 - 前記取付用開口の後側に配置される後側スリットが、後縁を構成する部位を左右で分断されて、後方への開口部を、有していることを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト用フック。
- 前記取付用開口の前側に配置される前側スリットが、前後で2個並設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドレスト用フック。
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