JP3176690U - ギターの電気信号取り出し機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピックアップをギターの内部に設置する場合に、ギターの音響特性や原形を損なわずに電気信号を外部に取り出すことができるギターの電気信号取り出し機構を提供する。
【解決手段】ギターの電気信号取り出し機構10は、ギター本体2の内部に設けられたピックアップと、このピックアップに一端部が接続され且つ電気信号を取り出す為のケーブル12と、このケーブル12の他端部が接続され且つ電気信号を外部に出力する為のジャック機構13とを有する。また、エンドピン8は、内径6.5mm以下に設定され且つジャック機構13を収容可能な収容孔8dと、この収容孔8dの奥端に直通すると共に収容孔8dよりも小径に形成されたケーブル導入孔8eとを備え、ジャック機構13は、収容孔8d内に外側から組み込み可能な一体品に構成され且つ収容孔8dに外側から挿入して組み込まれている。
【選択図】図2

Description

本考案はギターの電気信号取り出し機構に関して、特にアコースティックギター、クラッシックギター、ピックギター等の箱型ギターにピックアップを設置する場合に、ギターの鳴りや外観を損なわずに電気信号を外部に取り出すことができるものに関する。
従来から、ギターの演奏形態として、演奏者が座って演奏する形態と、演奏者が立って演奏する形態との2パターンがある。主に後者の場合、演奏者は、ギターに取り付けられたストラップを介してギターを肩から吊り下げて演奏するのが主流である。このギターを吊り下げる手段として、ギター本体の側面板のネック近傍部又はネックのギター本体との接続部近傍にストラップピンが設けられ、ギター本体の側面板の底部にエンドピンが設けられ、この1対のピンを介してストラップがギター本体に取り付けられている場合や、ストラップの一端をギターのネック先端に紐等で固定し、他端をギター本体の側面板の底部に設けられたエンドピンに固定することで、ストラップがギター本体に取り付けられている場合等がある。エンドピンの材質としては、プラスチック等の合成樹脂製や木製のものが主流であるが、稀に金属製のものも販売されている。
本来、アコースティックギター、クラッシックギターやピックギター等は、演奏音を電気信号に変換して外部に出力する機能は備えていないので、大勢の聴衆の前で演奏する場合、ギターから発する演奏音をマイクで別途取り込み、マイクに接続された拡声装置を介して聴衆に聴かせている。しかし、拡声装置の音量を大きくすると、ハウリングが起こったり、また、演奏時の演奏者の動作でマイクと楽器の位置がずれてしまうと、演奏音を安定して取り込めないという問題がある。
昨今では、ギター本体にピックアップを取り付け、ピックアップを介して演奏音を電気信号に変換して、この電気信号を拡声装置に送信して拡声する場合が多い。このようにピックアップを使用することで、演奏音に対応した電気信号を安定して取り出し可能になるので、電気的に音響効果を付加する種々のエフェクタ装置を接続することが可能となり、楽器の表現の幅を広げることができる。
ところで、上記の各種ギターにピックアップを取り付ける場合、設計時からピックアップの取り付けを考慮して楽器としての音響設計を行う場合と、既に楽器として完成したものに追加的に取り付ける場合がある。特に後者の場合、ピックアップの出力配線が楽器表面に露出してしまうと、演奏に支障をきたしたり、外観(美観)を損ねるという問題が生じてしまう。
そこで、上記の問題を解決する手段として、特許文献1や図8,図9示すように、ギター本体の内部にピックアップを取り付け、ギター本体の側面板や背面板に孔あけ加工を施して信号出力用の接続部材を設け、この接続部材を介して、ピックアップからの電気信号を外部に出力する構造が実用化されている。
図8は、アコースティックギター51から電気信号を取り出す為の第1の従来例を示したものである。図8では、ギター本体52の内部にピックアップ53を取り付け、ギター本体52の側面板にキャノンコネクタ55を固定している。キャノンコネクタ55は、ギター本体52の側面板に孔あけ加工を施し、この孔にキャノンコネクタ55を挿入して、複数のビスによって固定されている。ピックアップ53からの電気信号は、リード線54を介してキャノンコネクタ55から外部に出力される。尚、キャノンコネクタ55に代えて標準ジャックを採用しても良い。
図9は、アコースティックギター51から電気信号を取り出す為の第2の従来例を示したものである。図9では、ギター本体52の内部にピックアップ53を取り付け、ギター本体52の側面板に、従来のエンドピン56に代えてエンドピンジャック57を固定している。エンドピンジャック57は、従来のエンドピン56を拡径して金属製のものとし、この内部に標準ジャック(φ6.3mmフォンプラグに対応したジャック)を組み込みこんで一体構成されたものである。ピックアップ53からの電気信号は、リード線54を介してエンドピンジャック57から外部に出力される。従来のエンドピン56に代えてエンドピンジャック57を採用することで、極力原形を損ねないように考慮されている。
特開2010−191263号公報
しかし、特許文献1、図8の構造では、ギター本体の側面板に追加的な孔あけ加工が必要となり、図9の構造では、標準ジャックを一体的に組み込んだエンドピンジャックを採用することで、従来のエンドピンの為の取付孔を広げる加工が必要となる。このため、特許文献1や図8,図9の何れにおいても、ギター本体の側面板に追加的な加工を施す必要がある。
具体的に、ギター本体の側面板に対して、上記のキャノンコネクタや標準ジャックを取り付ける場合、側面板には内径12mm以上の孔を新たに開ける必要がある。また、標準ジャックと一体となったエンドピンを取り付ける場合、既存のエンドピンの取付孔を内径12mm以上に広げる必要がある。
ところが、アコースティックギター、クラッシックギター、ピックギター等の箱型のギターは、そのギター本体を共鳴体又は共鳴箱として音色を発するものであり、ギター本体に加工を施すことは、少なからずその音響特性に影響を及ぼすという問題がある。
音楽の特性上、より良い表現を追及すると、より繊細な構造の高価なギターを用いたり、歴史的な価値の高い希少なギターを用いたりする必要が生じてくるが、これらの多くは電気的な出力機能を有さないものである。従って、これらにピックアップを付加して電気的な出力構造を設けようとした場合、ギター本体に孔あけ加工を施すこととなり、その音響特性を大きく損ねたり、原形が損なわれて、特に高価なギターや希少価値の高いギターにおいては、その価値が大きく下がってしまうという問題がある。
本考案の目的は、ピックアップをギター本体の内部に設置する場合に、ギターの音響特性や原形を損なわずに電気信号を外部に取り出すことができるギターの電気信号取り出し機構を提供すること、等である。
請求項1のギターの電気信号取り出し機構は、ギター本体を吊り下げるストラップを前記ギター本体に連結可能なエンドピンであって前記ギター本体に貫通状に取り付けられたエンドピンを備えたギターの演奏音を電気信号に変換して出力可能なギターの電気信号取り出し機構において、前記ギター本体の内部に設けられたピックアップと、このピックアップに一端部が接続され且つ前記電気信号を取り出す為のケーブルと、このケーブルの他端部が接続され且つ前記電気信号を外部に出力する為のジャック機構とを有し、前記エンドピンは、内径6.5mm以下に設定され且つ前記ジャック機構を収容可能な収容孔と、この収容孔の奥端に直通すると共に前記収容孔よりも小径に形成されたケーブル導入孔とを備え、前記ジャック機構は、前記収容孔内に外側から組み込み可能な一体品に構成され且つ前記収容孔に外側から挿入して組み込まれたことを特徴としている。
請求項2のギターの電気信号取り出し機構は、請求項1の考案において、前記ジャック機構は、ばね性のある金属薄板から夫々構成された複数の接続端子と、これら複数の接続端子を一体的に保持する保持部材とを備え、前記複数の接続端子の各々は、プラグに電気的に接触する拡縮可能な接触部を有することを特徴としている。
請求項3のギターの電気信号取り出し機構は、請求項2の考案において、少なくとも1つの前記接触部はU字状に形成され、前記保持部材は、合成樹脂製の部材で構成され且つ底部とこの底部に連なるスリーブ部とを備え、前記U字状の接触部は、前記スリーブ部に貫通状に固定されると共に、前記接触部に連なる脚部が、前記スリーブ部の外周に沿うように当接されることを特徴としている。
請求項4のギターの電気信号取り出し機構は、請求項2の考案において、少なくとも1つの前記接触部はC型の円環状に形成され、前記保持部材は、前記複数の接続端子の脚部を保持する合成樹脂製の平板部材で構成されたことを特徴としている。
請求項5のギターの電気信号取り出し機構は、請求項1〜4の何れか1項の考案において、前記ジャック機構が、外径3.5mmのフォンプラグに接続可能な構成、又は、外径2.5mmのフォンプラグに接続可能な構成、又は、マイクロプラグに接続可能な構成の何れかであることを特徴としている。
請求項6のギターの電気信号取り出し機構は、請求項1〜5の何れか1項の考案において、前記ジャック機構が、モノラル出力用の2接点構成、又は、ステレオ出力用の3接点構成であることを特徴としている。
請求項1の考案によれば、エンドピンは、内径6.5mm以下に設定され且つジャック機構を収容可能な収容孔と、この収容孔の奥端に直通すると共に収容孔よりも小径に形成されたケーブル導入孔とを備え、ジャック機構は、収容孔内に外側から組み込み可能な一体品に構成され且つ収容孔に外側から挿入して組み込まれたので、ギター本体に形成された既存のエンドピンの為の取付孔を利用することで、ギター本体への追加的な孔あけ加工が不要となり、楽器としての音響特性への影響を最小限に抑制することができ、演奏性、表現性を向上させることができる。また、高価な楽器や希少価値の高い楽器への加工による価値低下を回避することができる。
請求項2の考案によれば、ジャック機構は、ばね性のある金属薄板から夫々構成された複数の接続端子と、これら複数の接続端子を一体的に保持する保持部材とを備え、複数の接続端子の各々は、プラグに電気的に接触する拡縮可能な接触部を有するので、プラグをジャック機構に挿入した場合、接触部がプラグの外径に対応して拡径することで、プラグとの間の電気的な接続を維持すると共にプラグを接触部で確実に保持することができる。
請求項3の考案によれば、少なくとも1つの接触部はU字状に形成され、保持部材は、合成樹脂製の部材で構成され且つ底部とこの底部に連なるスリーブ部とを備え、U字状の接触部は、スリーブ部に貫通状に固定されると共に、接触部に連なる脚部が、スリーブ部の外周に沿うように当接されるので、保持部材とジャック機構とを一体的に構成することができる。
請求項4の考案によれば、少なくとも1つの接触部はC型の円環状に形成され、保持部材は、複数の接続端子の脚部を保持する合成樹脂製の平板部材で構成されたので、保持部材とジャック機構とを一体的に構成することができる。
請求項5の考案によれば、ジャック機構が、外径3.5mmのフォンプラグに接続可能な構成、又は、外径2.5mmのフォンプラグに接続可能な構成、又は、マイクロプラグに接続可能な構成の何れかであるので、汎用のジャック構造を採用することができ、基本的に請求項1〜4と同様の効果を奏する。
請求項6の考案によれば、ジャック機構が、モノラル出力用の2接点構成、又は、ステレオ出力用の3接点構成であるので、基本的に請求項1〜4と同様の効果を奏する。
本考案の実施例1に係る電気信号取り出し機構が適用されたギターの概略斜視図である。 エンドピンとジャック機構の断面図である。 ジャック機構の断面図である 図3のVI-VI線断面図である。 実施例2に係るエンドピンとジャック機構の断面図である。 ジャック機構の断面図である ジャック機構の開口側からの正面図である。 第1の従来例を示したギターの概略斜視図である。 第2の従来例を示したギターの概略斜視図である。
以下、本考案を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
本考案は、ギターの電気信号取り出し機構に関するものであるが、最初に、本考案の電気信号取り出し機構が適用されるギターについて簡単に説明する。
図1に示すように、ギター1は、ギター本体2(所謂ボディ)と、ギター本体2の先端側部分に設けられたネック3とから構成され、ギター本体2とネック3との間に複数の弦4(例えば、6本の弦)が張られている。このギター1は、ギター本体2に設置された電気信号取り出し機構10を介してギター1の演奏音を外部に電気信号として出力可能に構成されている。
ギター本体2は、スプルース等からなる平板状の表面板5と、マホガニー等からなる平板状の背面板6と、曲線状に湾曲した側面板7とから中空状に一体的に構成されている。表面板5にはサウンドホール5aやブリッジ5b等が設けられ、このブリッジ5bに複数の弦4の一端部が連結されている。複数の弦4はブリッジ5bから延びサウンドホール5aの外側を通って、その他端部がネック3の先端部に連結されている。
このギター1は、箱状に構成されたギター本体2を共鳴器として使用して音を拡声する、所謂、アコースティックギターであり一般的な構成のものなので、これ以上の詳細な説明は省略する。
次に、エンドピン8について説明する。
図1に示すように、エンドピン8は、ギター本体2を吊り下げるストラップの一端部をギター本体2に連結可能なものであり、ギター本体2の側面板7の底部に貫通状に取り付けられている。図示は省略するが、ストラップの他端部は、ギター本体2の側面板7のネック3近傍部又はネック3のギター本体2との接続部近部に取り付けられたストラップピンに連結されるか、ネック3の先端の弦4との連結部近傍に紐等で連結される。
図2に示すように、エンドピン8は、合成樹脂製のものであり、頭部8aと、この頭部8aのギター本体2側に連なり且つ外周面がギター本体2側程小径化するテーパ状の挿入部8bとから一体的に形成されているが、このエンドピン8の外観形状は、既存のエンドピンと同じ外観形状である。
エンドピン8をギター本体2に固定する場合、挿入部8bをギター本体2の側面板7に形成されたテーパ状の取付孔7aに挿入することで、エンドピン8をギター本体2に固定することができる。頭部8aには環状溝8cが形成され、この環状溝8cにストラップの一端部の係合部(図示略)が係合される。
さらに、エンドピン8は、内径6.5mm以下に設定され且つ後述するジャック機構13を収容可能な収容孔8dと、この収容孔8dの奥端に直通すると共に収容孔8dよりも小径に形成されたケーブル導入孔8eとを備えている。ケーブル導入孔8eは、収容孔8dの長さの約1/2倍程度の長さを有している。尚、これら収容孔8dとケーブル導入孔8eを備えたエンドピン8は、後述する電気信号取り出し機構10に含まれるものである。
次に、電気信号取り出し機構10について説明する。
図1〜図4に示すように、電気信号取り出し機構10は、ギター1の演奏音を電気信号に変換して外部に出力可能なものであり、上記のエンドピン8に加えて、ギター本体2の内部に設けられたピックアップ11と、このピックアップ11に一端部が接続され且つ電気信号を取り出す為のケーブル12と、このケーブル12の他端部が接続され且つ電気信号を外部に出力する為のジャック機構13とを有している。
図1に示すように、ピックアップ11は、複数の弦4の振動を、例えば圧電素子を介して電気信号として検出可能なものであり、ギター本体2の内部の適当な位置に取り付けられる。ピックアップ11は、アコースティックギター等の演奏音を電気信号に変換可能な公知なものが採用されるので、これ以上の詳細な説明は省略する。
図1〜図4に示すように、ケーブル12は、ピックアップ11とジャック機構13との間を電気的に接続するものであり、ギター本体2の内部に配置されている。ケーブル12のエンドピン8側端部は、エンドピン8のケーブル導入孔8eに収容され後述するジャック機構13に接続されている(図2参照)。本実施例では、ケーブル12は、接地線12aと1対の信号線12b,12cとからなる3本線を編組シールドで覆って構成される、つまり、一般的なステレオ出力用の3接点構成のシールドケーブルで構成されている。
次に、ジャック機構13について説明する。
図2〜図4に示すように、ジャック機構13は、ばね性のある細長い金属薄板から夫々構成された複数の接続端子15〜17と、これら複数の接続端子15〜17を一体的に保持する合成樹脂製の保持部材18とを備えている。ジャック機構13は、エンドピン8の収容孔8dに殆ど隙間無しに挿入装着できるように、外径6.5mm又は6.5mmより僅かに小さい外径に設定されている。
ジャック機構13は、収容孔8d内に外側(開口側)から組み込み可能な一体品に構成され且つ収容孔8dに外側から挿入して組み込まれている。尚、外径3.5mmのTRSフォンプラグPに対応した汎用のジャックでは、外径が6.5mm以下には収まらず、本実施例のようなエンドピン8の収容孔8dに一体的に組み込むことはできない。
次に、複数の接続端子15〜17について説明する。
図2〜図4に示すように、複数の接続端子15〜17は、ステレオ入出力に対応可能に3本から構成され、外径3.5mmの汎用のTRSフォンプラグPに接続可能に構成されている。複数の接続端子15〜17は、プラグPの基端側のスリーブSに対応した接地用の第1接続端子15と、中間部のリングRに対応した右チャンネル用(又は逆相用)の第2接続端子16と、先端側のチップTに対応して左チャンネル用(又は正相用)の第3接続端子17とからなる。尚、複数の接続端子15〜17は、モノラル入出力(平衡接続)にも対応可能である。
第1接続端子15は、エンドピン8の軸心8fと平行方向に延びる細長い脚部15aと、この脚部15aの先端部から下方に向って直角に屈曲して延びる接触部15bとを有している。接触部15bは、下方に向って開口したコ字状又はU字状に形成されている。脚部15aの基端部(ケーブル12側部分)は、ケーブル12の接地線12aに半田を介して接続されている。
第2接続端子16は、エンドピン8の軸心8fと平行方向に延び且つ第1接続端子15の脚部15aより短い細長い脚部16aと、この脚部16aの先端部から上方に向かって直角に屈曲して延びる接触部16bとを有している。接触部16bは、上方に向って開口したコ字状又はU字状に形成されている。脚部16aの基端部は、ケーブル12の右チャンネル用の信号線12bに半田を介して接続されている。
第3接続端子17は、エンドピン8の軸心8fと直交する方向に延びる平板状の底部17aと、この底部17aの両端部から開口側に向って直角に屈曲して延びる接触部17bとを有している。接触部17bは、開口側に向って開口したコ字状又はU字状に形成されている。底部17aは、ケーブル12の左チャンネル用の信号線12cに半田を介して接続されている。
次に、保持部材18について説明する。
図2〜図4に示すように、保持部材18は、絶縁体である合成樹脂製の部材からなる2分割体で構成されている。保持部材18は、ブロック状の底部18aと、この底部18aに連なり収容孔8dの開口側に延びるスリーブ部18bとを備えている。スリーブ部18bの外周部には、エンドピン8の軸心8fと平行方向に延びる対向する1対の平坦部18dが形成されている。保持部材18は、スリーブ部18bの先端部分の環状凹部18cにガイドリング19が嵌合されて一体的に保持されている。このガイドリング19は、ジャック機構13を収容孔8dに挿入した際に収容孔8dの開口側端部の環状段部に係止される。
次に、複数の接続端子15〜17の保持部材18に対する固定構造について説明する。
図2〜図4に示すように、第1接続端子15の接触部15bは、スリーブ部18bの上側平坦部18dの先端部分に上方から貫通状に固定され、軸心8fと直交するようにスリーブ部18b内に突出している。接触部15bに連なる脚部15aは、上側平坦部18dに沿うように当接されている。
第2接続端子16の接触部16bは、スリーブ部18bの下側平坦部18dの途中部分に下方から貫通状に固定され、軸心8fと直交するようにスリーブ部18b内に突出している。接触部16bに連なる脚部16aは、下側平坦部18dに沿うように当接されている。
第3接続端子17の接触部17bは、保持部材18の底部18aに収容孔8dの奥端側から開口側に向けて貫通状に固定され、軸心8fと平行となるようにスリーブ部18b内に突出している。接触部17bに連なる底部17aは、底部18aの奥端面に当接されている。
複数の接続端子15〜17の各々の接触部15b〜17bは、エンドピン8の収容孔8dにプラグPを挿入する前は、プラグPの外径より小さい縮小状態を維持し、プラグPが収容孔8dに挿入された場合、プラグPの外径に沿うように軸心と直行する方向に拡径した状態になることで、ジャック機構13とプラグPとの間の電気的な接続を維持する。
次に、本考案の電気信号取り出し機構10の作用及び効果について説明する。
図1,図2に示すように、ギター本体2に対して、電気信号取り出し機構10を取り付ける。このとき、既存のエンドピンに代えて、ジャック機構13が一体的に組み込まれたエンドピン8を取付孔7aに挿入する。次に、エンドピン8の内部に組み込まれたジャック機構13に、汎用のTRSフォンプラグPを挿入し、上述のように各端子TRSを複数の接続端子15〜17に電気的に夫々接続する。
ジャック機構13にプラグPを挿入した状態で演奏者がギター1を演奏すると、この演奏音はピックアップ11により電気信号に変換され、この変換された電気信号はケーブル12を伝達してジャック機構13に送られ、このジャック機構13に挿入されたプラグPを介して、エフェクタ装置やアンプ等に送られる。
このように、エンドピン8は、内径6.5mm以下に設定され且つジャック機構13を収容可能な収容孔8dと、この収容孔8dの奥端に直通すると共に収容孔8dよりも小径に形成されたケーブル導入孔8eとを備え、ジャック機構13は、収容孔8d内に外側から組み込み可能な一体品に構成され且つ収容孔8dに外側から挿入して組み込まれたので、既存のエンドピンの為の取付孔7aを利用することで、ギター本体2への追加的な孔あけ加工が不要となり、楽器としての音響特性への影響を最小限に抑制することができ、演奏性、表現性を向上させることができる。また、高価な楽器や希少価値の高い楽器への加工による価値低下を回避することができる。
また、ジャック機構13は、ばね性のある金属薄板から夫々構成された複数の接続端子15〜17と、これら複数の接続端子15〜17を一体的に保持する保持部材18とを備え、複数の接続端子15〜17の各々は、プラグPに電気的に接触する拡縮可能な接触部15b〜17bを有するので、プラグPをジャック機構13に挿入した場合、接触部15b〜17bがプラグPの外径に対応して拡径することで、プラグPとの間の電気的な接続を維持すると共にプラグPを接触部15b〜17bで確実に保持することができる。
さらに、少なくとも1つの接触部15b〜17bはU字状に形成され、保持部材18は、合成樹脂製の部材で構成され且つ底部18aとこの底部18aに連なるスリーブ部18bとを備え、U字状の接触部15b〜17bは、スリーブ部18bに貫通状に固定されると共に、接触部15b〜17bに連なる脚部15a〜17aが、スリーブ部18bの外周に沿うように当接されるので、保持部材18とジャック機構13とを一体的に構成することができる。
加えて、ジャック機構13に対して3接点構成を採用する場合、例えば、ピックアップ11をギター本体2の2カ所に付設すると、各電気信号を個別に取り出すことができるようになり、音色の表現性を向上する事ができる。ジャック機構13を小型化することで、コンタクト面積が小さくなり、ジャック機構13の圧接力も弱くなるため、プラグPが抜けやすくなる虞はあるが、ステレオ出力用の3接点構成を採用することで、モノラル用の2接点構成より保持力が高く、プラグPを抜け難くすることができる。
次に、上記の電気信号取り出し機構10のジャック機構13を部分的に変更した実施例2のジャック機構13Aについて説明するが、実施例1と同様の構成要素には同様の参照符号を付して説明を省略し、異なる構成要素についてのみ説明する。
図5〜図7に示すように、ジャック機構13Aは、ばね性のある細長い金属薄板から夫々構成された複数の接続端子21〜23と、これら複数の接続端子21〜23を一体的に保持する保持部材24とを備えている。ジャック機構13Aは、エンドピン8の収容孔8dに殆ど隙間無しに挿入装着できるように、外径6.5mm又は6.5mmより僅かに小さい外径に設定されている。このジャック機構13Aは、収容孔8d内に外側から組み込み可能な一体品に構成され且つ収容孔8dに外側から挿入して組み込まれている。
複数の接続端子21〜23は、ステレオ入出力に対応可能に3本から構成され、本実施例では、外径3.5mmの汎用のTRSフォンプラグPに接続可能に構成されたものである。複数の接続端子21〜23は、プラグPの基端側のスリーブSに対応した接地用の第1接続端子21と、途中部のリングRに対応した右チャンネル用の第2接続端子22と、先端側のチップTに対応して左チャンネル用の第3接続端子23とを備えている。
第1接続端子21は、エンドピン8の軸心8fと平行方向に延びる細長い脚部21aと、この脚部21aの先端部から下方に直角に屈曲して延びる接触部21bとを有している。接触部21bは、下端部分が開口したC型の円環状に形成されている。脚部21aの基端部は、ケーブル12の接地線12aに半田を介して接続されている。
第2接続端子22は、エンドピン8の軸心8fと平行方向に延び且つ第1接続端子21の脚部21aより短い細長い脚部22aと、この脚部22aの先端部から上方に直角に屈曲して延びる接触部22bとを有している。接触部22bは、上端部分が開口したC型の円環状に形成されている。脚部22aの基端部は、ケーブル12の右チャンネル用の信号線12bに半田を介して接続されている。
第3接続端子23は、エンドピン8の軸心8fと平行方向に延び且つ第1,第2接続端子21,22よりも短い細長い脚部23aと、この脚部23aの先端部に延長状に形成された接触部23bとを有している。接触部23bは、エンドピン8の軸心8fに向って屈曲したくの字状に形成されている。脚部23aの基端部は、ケーブル12の左チャンネル用の信号線12cに半田を介して接続されている。
保持部材24は、複数の接続端子21〜23の脚部21a〜23aを保持する絶縁体である合成樹脂製の真円形の平板部材で構成されている。具体的に、保持部材24は、周方向に90°の間隔をあけて配置された複数の脚部21a〜23aの基端側部分を埋め込み状に夫々保持している。ジャック機構13Aの外径は、保持部材24の外径で規定される。
第1,第2接続端子21,22の各々の接触部21b,22bは、エンドピン8の収容孔8dにプラグPを挿入する前は、プラグPの外径より小さい縮小状態を維持し、収容孔8dにプラグPを挿入した場合、接触部21b,22bがプラグPの外径に沿うように拡径状態になることで、ジャック機構13AとプラグPとの間の電気的な接続を維持する。
第3接続端子23の接触部23bは、収容孔8dにプラグPが挿入された場合、プラグPの外周面に軸心8fと直交する方向へ押圧され外側に移動するが、バネ性の金属薄板から構成されているので、接触部23bは、弾性力によりプラグPの外周部に確実に押圧され、ジャック機構13AとプラグPとの間の電気的な接続を維持する。尚、収容孔8dの開口側の端部には、ガイドリング19が嵌合されている。
このように、少なくとも1つの接触部はC型の円環状に形成され、保持部材24は、複数の接続端子21〜23の脚部21a〜23aを保持する合成樹脂製の平板部材で構成されたので、保持部材24とジャック機構13Aとを一体的に構成することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
[1]前記実施例1,2のジャック機構13,13Aは、外径3.5mmのフォンプラグPに接続可能な構成であるが、この構成に代えて、外径2.5mmのフォンプラグに接続可能な構成、又は、マイクロプラグに接続可能な構成を採用しても良く、種々の汎用のジャック構造を採用することができる。この場合、ジャック機構13,13Aの外径もプラグのサイズに応じて小径に形成可能であり、この小径化された外径に応じて、エンドピン8の収容孔8dの内径も6.5mm以下であれば適宜変更することができる。
[2]前記実施例1,2のケーブル12として、ステレオ出力用の3接点構成を採用しているが、第1接続端子15,21と第3接続端子17,23、又は、第2接続端子16,22と第3接続端子17,23からなるモノラル出力用の2接点構成を採用しても良い。
[3]前記実施例1,2のエンドピン8とジャック機構13,13Aとを一体品とする方法としては、ジャック機構13,13Aをエンドピン8の収容孔8dに収容後、接着剤を介して接着して固定する方法、又は、ジャック機構13,13Aを収容孔8dに圧入して固定する方法、又は、ジャック機構13をエンドピン8にインサート成形する方法など、種々の方法を採用することができる。
[4]その他、当業者であれば、本考案の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本考案はそのような変更形態を包含するものである。
楽器の演奏信号を電気信号として取り出すことは、ギター以外の楽器でもその要求が広がってきており、楽器を吊り下げる、支えるなどの目的で付加されている一般的なエンドピンを持つ楽器においては、このエンドピンに代えて本考案のジャック機構を一体的に組み込まれたエンドピンを適用することができる。
1 ギター
2 ギター本体
8 エンドピン
8d 収容孔
8e ケーブル導入孔
10 電気信号取り出し機構
11 ピックアップ
12 ケーブル
13,13A ジャック機構
15,21 第1接続端子
15b,21b 接触部
16,22 第2接続端子
16b,22b 接触部
17,23 第3接続端子
17b,23b 接触部
18,24 保持部材
18a 底部
18b スリーブ部

Claims (6)

  1. ギター本体を吊り下げるストラップを前記ギター本体に連結可能なエンドピンであって前記ギター本体に貫通状に取り付けられたエンドピンを備えたギターの演奏音を電気信号に変換して出力可能なギターの電気信号取り出し機構において、
    前記ギター本体の内部に設けられたピックアップと、このピックアップに一端部が接続され且つ前記電気信号を取り出す為のケーブルと、このケーブルの他端部が接続され且つ前記電気信号を外部に出力する為のジャック機構とを有し、
    前記エンドピンは、内径6.5mm以下に設定され且つ前記ジャック機構を収容可能な収容孔と、この収容孔の奥端に直通すると共に前記収容孔よりも小径に形成されたケーブル導入孔とを備え、
    前記ジャック機構は、前記収容孔内に外側から組み込み可能な一体品に構成され且つ前記収容孔に外側から挿入して組み込まれたことを特徴とするギターの電気信号取り出し機構。
  2. 前記ジャック機構は、ばね性のある金属薄板から夫々構成された複数の接続端子と、これら複数の接続端子を一体的に保持する保持部材とを備え、
    前記複数の接続端子の各々は、プラグに電気的に接触する拡縮可能な接触部を有することを特徴とする請求項1に記載のギターの電気信号取り出し機構。
  3. 少なくとも1つの前記接触部はU字状に形成され、
    前記保持部材は、合成樹脂製の部材で構成され且つ底部とこの底部に連なるスリーブ部とを備え、
    前記U字状の接触部は、前記スリーブ部に貫通状に固定されると共に、前記接触部に連なる脚部が、前記スリーブ部の外周に沿うように当接されることを特徴とする請求項2に記載のギターの電気信号取り出し機構。
  4. 少なくとも1つの前記接触部はC型の円環状に形成され、
    前記保持部材は、前記複数の接続端子の脚部を保持する合成樹脂製の平板部材で構成されたことを特徴とする請求項2に記載のギターの電気信号取り出し機構。
  5. 前記ジャック機構が、外径3.5mmのフォンプラグに接続可能な構成、又は、外径2.5mmのフォンプラグに接続可能な構成、又は、マイクロプラグに接続可能な構成の何れかであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のギターの電気信号取り出し機構。
  6. 前記ジャック機構が、モノラル出力用の2接点構成、又は、ステレオ出力用の3接点構成であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のギターの電気信号取り出し機構。
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