JP3176336B2 - 気液圧送装置 - Google Patents

気液圧送装置

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JP3176336B2
JP3176336B2 JP04097198A JP4097198A JP3176336B2 JP 3176336 B2 JP3176336 B2 JP 3176336B2 JP 04097198 A JP04097198 A JP 04097198A JP 4097198 A JP4097198 A JP 4097198A JP 3176336 B2 JP3176336 B2 JP 3176336B2
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健 吉岡
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健 吉岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気液移送巻体を用いて
気体と液体を加圧し、この加圧気体または加圧気体と加
圧液体を圧送して各種の用途に利用する気液圧送装置に
関するもので、たとえば、コンプレッサーやエアーレー
ター等の加圧気体貯留装置、脱気装置や真空ポンプ等の
真空装置、フィードポンプやスプレー等の加圧液体供給
装置等として利用するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、気液圧送装置として用いるコンプ
レッサー、真空ポンプ、フィードポンプ等は、その殆ど
は遠心力を利用した形式であり、高速回転を必要とする
ために、多大なエネルギーを必要とするばかりか、装置
が複雑、大型になり、騒音や振動も発生し、低速回転で
は能力を発揮できない難点があった。
【0003】吸込口から吐出口までの間に、内部の構造
物として、ピストン、羽根、歯車、スクリューのいずれ
かを必要とするため、気体や液体とともに固体が存在
る際、前述した内部の構造物に固体が引っかかり、目詰
まりを起こして故障することが多かった
【0004】適用装置の高性能化に応じて、構造や機構
が複雑、多様化することになり、運搬、設置、維持管理
に多大の経費を必要とし、また、高度の熟練技術と操作
を必要とすることになり、高性能機器や熟練技術者の少
ない発展途上国や山間僻地では使用し難く、危険性も増
大する欠点があった。
【0005】動力として、電気や内燃機関等を使用する
ために、これらの動力を得難い発展途上国や山間僻地で
は使用が不可能になることもあり、また、NOX 、SO
X 、CO2 が発生するために、地球環境破壊の見地から
は使用規制が課題になっている。
【0006】機能的には、始動と停止時に起こるキャビ
テーションや水撃作用によって発生する被害の発生が欠
点として指摘されており、この被害を防止するために種
々の対策が必要となる不都合があった。
【0007】動力として、風力、水力、ソーラシステム
を使用するものもあったが、圧送量と圧送力が不十分で
あって、工業的機器として実用的に用いることは困難な
ものであった。
【0008】曝気による液槽、湖沼、池、河川、海等の
液体中の動植物や微生物への酸素供給手段として用いる
場合または水質浄化手段として用いる場合、自然力を利
用した適当な手段が少なく、環境を破壊しない、自然力
を利用した効果的な水質浄化手段や酸素供給手段が求め
られていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
した従来の気液圧送装置として用いるコンプレッサー、
真空ポンプ、フィードポンプ等の欠陥を解決することに
あって、圧送手段としての内部構造物として、ピスト
ン、羽根、歯車、スクリュー等を使用せず、低速回転
で、高圧送力を有し、騒音や振動の小さい、エネルギー
のロスの少ない、簡単な構造で、安価、小型の各種の気
液圧送装置を提供することにある。
【0010】 本発明の他の目的は、気液圧送装置の構造
や機構を単純にするとともに、操作も簡単にして、運
搬、設置、維持管理に要する経費を低減し、また、発展
途上国や山間僻地においても各種の気液圧送装置として
使用し易くすることにある。
【0011】 本発明の他の目的は、気液圧送装置の動力
として、エンジンやモーター等のNOX 、SOX 、CO
2 を発生させる動力の使用を極力避けて、可能な限り、
どこでも得られる人力、風力、水力、ソーラシステムを
使用することによって省力化を図り、特に、発展途上国
や農村、山間僻地での使用を可能にし、かつ、NOX、
SOX 、CO2 の発生を低減し、環境破壊が地球規模で
問題となっている昨今の時代的要請に適応することにあ
る。
【0012】 本発明の他の目的は、低速回転で水力学的
に無理のない操作で、吸込工程がないために、従来の装
置において始動時に起こるキャビテーションによる被害
がないこと、圧送管内に気体が介在してクッションとな
ることによって、従来の装置の停止に起きたウォーター
ハンマーの被害を防止して、面倒で、手間のかかる被害
防止対策を不要にすることにある。
【0013】 本発明の他の目的は、各種の気液圧送装置
の動力源として、人力、風力、水力、ソーラシステムを
使用して、従来の装置の能力以上の圧送力と圧送量を確
保することにあり、また、モーターやエンジンを利用す
る場合には、気液圧送装置を家庭用の小型機器から浄水
場、下水道、海、河川等の規模の大きな公共施設やその
他の産業装置に至るまで利用できるようにすることにあ
る。
【0014】 本発明の他の目的は、各種の気液圧送装置
から圧送する高圧気体、高圧気体と高圧液体を、液槽、
湖沼、池、河川、海、上下水等の水質浄化を行う曝気手
段、液体中の動植物や微生物への酸素供給手段、自動車
や建物の洗浄を行うシャワーやスプレー、噴水等の鑑賞
手段に使用することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、気液圧送装置
に関するもので、口径0.1〜500cmのパイプ1
を、直径3〜5000cmに1〜1000回巻いて連通
リング状流路2を形成した気液移送巻体3を回転可能に
設置し、気液移送巻体3の一端の開口を気液流入口6と
するとともに他端の開口を気液流出口7とし、気液流入
口6を気液移送巻体3の回転毎に液体に水没する位置に
配置し、気液移送巻体3を0.01〜3.5回/秒で回
転させることによって、気体と液体を連続的または間欠
的に気液移送巻体3の一端の気液流入口6より気液移送
巻体3内の連通リング状流路2に流入させ、気液移送巻
体3内の各連通リング状流路2の気体と液体を分離して
封水状態に維持して、各連通リング状流路2の気体と液
体を、気液流入口6側より気液流出口7側にかけて次第
に加圧して行き、加圧気体と加圧液体を気液移送巻体3
の気液流出口7より、回転圧送管8または圧送管10に
接続した気液分離装置13に圧送して加圧気体と加圧液
体に分離した後、加圧気体を外部のコンプレッサー、曝
気装置、酸素供給装置等の加圧気体貯留装置14に圧送
することに特徴がある。
【0016】 また、本発明は、前述した気液圧送装置に
おいて、気液分離装置13で分離した加圧気体を外部の
前述した加圧気体貯留装置14に圧送するとともに、加
圧液体を外部の貯槽12またはフィードポンプ等に圧送
することに特徴がある。
【0017】 さらに、従来の気液圧送装置の気液移送巻
体3に回転羽根6または水車等の回転手段を付設した場
合には、回転羽根6または水車等の回転手段を付設した
気液移送巻体3の大部分を河川や流れのある各種の液路
5に浸漬するために、液体との摩擦抵抗が大きくなる問
題があるが、本発明は、気液移送巻体3の一端を伸展さ
せて設けた気液流入口6のみを河川や流れのある各種の
液路5に等の液路5に水没するので、液体との摩擦抵抗
を小さくできる特徴がある。
【0018】 さらに、本発明は、前述の気液圧送装置の
気液移送巻体3に風車17等の回転手段を付設して、湖
沼、池、液槽等の液路5に浸漬して設置し、風力によっ
て気液移送巻体3を回転させることによって、モーター
やエンジン等の特別の動力や人力を使用しないことに特
徴がある。
【0019】 さらに、本発明は、前述した気液圧送装置
気液分離装置13で分離した加圧気体を外部の加圧気
体貯留装置14等の装置に圧送するとともに、加圧液体
を圧送管10より循環管18を経て、気液移送巻体3を
浸漬し、あるいは、気液移送巻体3の一端の気液流入口
6のみを水没した液路5に圧送して循環使用することに
特徴がある。
【0020】また、本発明は、口径0.1〜500cm
のパイプ1を、直径3〜5000cmに1〜1000回
巻いて連通リング状流路2を形成した気液移送巻体3を
回転可能に設置し、気液移送巻体3の一端の開口を気液
流入口6とするとともに他端の開口を気液流出口7と
し、気液移送巻体3の気液流入口6を、真空形成装置1
5の液体中に半ば水没する位置に配置し、真空形成装置
15に外部より真空形成用の液体を流入させ、気液移送
巻体3を0.01〜3.5回/秒で回転させることによ
って、真空形成装置15内の気体と液体を連続的または
間欠的に気液移送巻体3の一端の気液流入口6より気液
移送巻体3内の連通リング状流路2に流入させ、気液移
送巻体3内の各連通リング状流路2の気体と液体を分離
して封水状態に維持し、各連通リング状流路2の気体と
液体を、気液流入口6側より気液流出口7側にかけて次
第に加圧して行き、加圧気体と加圧液体を気液移送巻体
3の気液流出口7より、回転圧送管8または圧送管10
に接続した外部の貯槽24に圧送することによって、真
空形成装置15とともに真空形成装置15に連通した脱
気装置または真空ポンプ等の真空装置33を真空にする
ことに特徴がある
【0021】さらに、本発明は、前述した気液圧送装置
の外部の貯槽24の液体を循環管18を経て真空形成装
置15に流入させ、真空形成用の液体として循環使用す
ることに特徴がある。
【0022】さらに、本発明は、前述した気液分離装置
13または真空形成装置15を設けた気液移送巻体3を
複数個設置 して液面の低い液路5の圧送に利用すること
に特徴がある。
【0023】 さらに、本発明は、前述した気液分離装置
13または真空形成装置15を設けた気液移送巻体3
、通常、人間が乗り物として使用している自転車28
または自動車(オートバイ、耕耘機、トレーラー等を含
む)31を流用して気液移送巻体3を回転させることに
よって、モーターやエンジン等の特別の動力を使用しな
いことに特徴がある。
【0024】
【実施の態様】本発明の気液圧送装置の原理を、図1に
したがって説明すると、口径0.1〜500cmのパイ
プ1を、直径3〜5000cmに1〜1000巻いて連
通リング状流路2を形成した気液移送巻体3を製作し、
気液移送巻体3に回転軸4を取り付けて、回転軸4を解
放型の液槽等の液路5に気液移送巻体3と一体となって
回転するように取り付けるとともに、気液移送巻体3の
下部(1/5〜4/5)を液槽等の液路5内に浸漬させ
て設置する(気液移送巻体3には回転機構用の水車やプ
ロペラを取り付けていない)。気液移送巻体3の一端の
開口を気液流入口6とし、この気液流入口6を気液移送
巻体3の回転毎に液体に水没する位置に配置し、また、
気液移送巻体3の他端の開口を気液流出口7とし、気液
流出口7には気液移送巻体3と一体となって回転する回
転圧送管8を連通して、この回転圧送管8を回転軸4内
に挿入して接続機器9の一端に連通し、この接続機器9
の他端には圧送管10を連通する。
【0025】 回転軸4に付設したハンドル11を人間の
手によって回転させて、回転軸4とともに気液移送巻体
3を0.01〜3.5回/秒回転させることによって、
回転の都度、気液流入口6より大気中の気体を流入させ
た後、液路5中の液体を流入させるようにする。なお、
ハンドル11以外に、モーターやエンジン等の公知の動
力によって気液移送巻体3を回転させてもよいことはい
うまでもない。
【0026】 気液移送巻体3の回転を継続させて、気液
移送巻体3の気液流入口6より流入させた気体と液体
を、気液移送巻体3の各連通リング状流路2内に順次流
入させて行き、このような気体と液体の強制的流入を継
続して行くことによって、各連通リング状流路2内の気
体と液体を、図1に示すように、各連通リング状流路2
内において分離して封水状態を形成するとともに、封水
状態を維持しながら、順次、連続的に移動させて行き、
各リング状流路2内の空気と水とを、気液流入口6側よ
り気液流出口7側にかけて次第に加圧、累積して行き、
気液流出口7に最も近い位置にある連通リング状流路2
において気体と液体とを最高圧にする。
【0027】 すなわち、連通リング状流路2内に流入さ
せた気体と液体を水面を境に分離状態、すなわち、封水
状態に保持して、さらに、気液移送巻体3の回転を続行
させ、加圧気体と加圧液体を各連通リング状流路2内へ
強制移動させ続けて、加圧気体と加圧液体の圧力を、順
次、高めて行き、図1および図2の(イ)、(ロ)、
(ハ)に示すように、各連通リング状流路2内の液
(気)位に差Hを生じさせ、最終の連通リング状流路2
において最高圧の圧送力を有するようにして、この液
(気)位差の合計を蓄積して気液の圧送力として加圧気
液を発生させる。
【0028】 そして、気液移送巻体3の回転を継続さ
せ、気液移送巻体3の気液流入口6より気体と液体の流
入を続行させ、前述した加圧した気体と液体を、気液流
出口7より混合状態で回転圧送管8に圧送して行き、接
続機器9を経て圧送管10に圧送して各種の用途に使用
するが、たとえば、従来においては、図1に示すよう
に、この加圧した混合気液を圧送管10によって高位置
に設置した貯槽12に圧送( 揚水) していた
【0029】 本発明の気液圧送装置の特徴の一つは、
3(イ)に示すように、前述した圧送管10に気液分離
装置13を設置することにあって、ドラム27に収納し
た気液移送巻体3の一端を伸展させて設けた気液流入口
6のみを液路5に水没させ(図1に示すような伸展させ
てない気液移送巻体3の気液流入口6を水没させてもよ
い)、回転軸4に設けたプーリー23をモーターその他
の動力(図示せず)によって回転させるとともに気液移
送巻体3を回転させることによって、図3(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)に示すように、気液移送巻体3
の各連通リング状流路2内の気液を加圧状態にして、気
液移送巻体3の気液流出口7より混合状態で回転圧送管
8に圧送して行き、接続機器9を経て圧送管10に圧送
する。
【0030】 圧送管10に圧送した加圧気体と加圧液体
は、圧送管10に付設した気液分離装置13によって加
圧気体と加圧液体とに分離し、加圧気体は圧送管10に
連通した加圧気体貯留装置14に圧送して、たとえば、
コンプレッサー等として利用する。なお、図3(イ)に
おいては、気液移送巻体3をドラム27に収納してる
が、ドラム27以外にも枠体、フレーム、その他の収納
体に納めてもよいし、また、気液移送巻体3は、図1に
示すように、必ずしもドラム27等の収納体に納めなく
てもよい。
【0031】 なお、前述した気液分離装置13によって
加圧気体と分離した加圧液体は、気液分離装置13より
循環管18を経て液槽等の液路5に圧送してもよいし、
また、揚水(揚圧力)として、貯槽(図示せず)に圧送
してもかまわない。
【0032】 気液移送巻体3は、図1に示すように、そ
の全体を液槽等の液路5の液中に浸漬する場合には、そ
の回転時に気液移送巻体3の全体に液体の摩擦がかか
り、摩擦抵抗が高く、大きな回転動力を必要とする問題
がある。しかし、図3(イ)に示すように、気液流入口
6を気液移送巻体3から伸展させて、この伸展させた気
液流入口6のみを液槽等の液路5の液中に水没させた場
合は、その回転時に伸展させた小さな気液流入口6に液
体の摩擦がかかるだけで、抵抗が低く、小さな回転動力
で足り、また、気液移送巻体3も軽く回転させることが
できる。
【0033】 また、図4(イ)に示すように、ドラム2
7に収納した気液移送巻体3の一端を伸展させて設けた
気液流入口6のみを真空形成装置15に半ば水没させる
とともに、真空形成装置15を密閉状の真空装置33
液体供給管に接続し、また、気液移送巻体3の気液流出
口7を液槽24に接続し、回転軸4に設けたプーリー2
3をモーターその他の動力(図示せず)によって回転さ
せて、図4(イ)、(ロ)、(ハ)に示すように、各連
通リング状流路2内の気液を加圧状態にして、気液移送
巻体3の気液流出口7より混合状態で回転圧送管8に圧
送して行き、接続機器9を経て圧送管10に圧送する。
【0034】 圧送管10に圧送した加圧気体と加圧液体
は、圧送管10に接続した液槽24に流入させ行くが、
真空形成装置15内の気液を気液移送巻体3によって圧
送して行くにつれて、真空形成装置15内は次第に脱気
されて行き、これにつれて、真空装置33も次第に脱気
して行って真空化して行くので、この真空にした真空装
置33を他の装置に接続して脱気処理に利用する。な
お、前述した液槽24の加圧気体は外部に放出されるこ
とになるが、液槽24の加圧液体は循環管18を経て真
空形成装置15に流入または吸引させて循環使用しても
かまわない。
【0035】 本発明の気液圧送装置の気液移送巻体3と
しては、パイプ1の口径が0.3〜500cmものを直
径3〜5000cmに1〜1000巻いて連通リング状
流路2を形成したものを使用するが、公共施設や産業装
置用の実用的な気液移送巻体3としては、パイプ1の口
径が0.3〜300cmのものを、直径が10〜200
0cmのものが適しており、また、パイプ1の口径が
0.1〜0.3cm未満であって、直径が3〜10cm
未満に巻いたものは、小型装置に適している。
【0036】 気液移送巻体3のパイプ1の口径を0.1
〜500cmにするのは、口径が0.1cm未満である
と、気液の流入、圧送がよくないためであり、また、口
径が500cmを超えると、気液移送巻体3が大口径化
して製作が難しくなるためである。なお、気液移送巻体
3のパイプ1の径は、すべて同じでもよいし、目的に応
じて適宜変えてもよい。
【0037】 気液移送巻体3の直径を3〜5000cm
にするのは、直径が3cm未満であると、気液移送巻体
3内の連通リング状流路2において気体と液体を分離し
て十分な封水状態を形成できないためであり、気液移送
巻体3の直径を5000cmを超えると、気液移送巻体
3が大型化して製作が難しくなるためである。
【0038】 気液移送巻体3の巻数を1〜1000回に
するのは、連通リング状流路2を形成するために最低1
回の巻数を必要とするためであり、気液移送巻体3の巻
数が1000回を超えると気液の圧送力は一段と高まる
が、しかし、気液移送巻体3の巻数が多くなって気液移
送巻体3の製作、取り扱いが難しくなり、使用頻度が少
なくなるためである。なお、この気液移送巻体3は水平
に設けてもよいし、あるいは多少傾斜させて設けてもか
まわない。
【0039】 本発明の気液移送巻体3は、自転車のチュ
ーブのように両端がつながったものが複数本存在するも
のでなく、パイプ1を螺旋状、どくろ状、蚊取線香状に
巻いて連通リング状流路2を形成したり、また、糸巻の
ように乱巻に巻いて連結状態にして連通リング状流路2
を形成してもよく、要するにパイプ1の巻体であって連
通リング状流路2を形成できるものであれば、どのよう
なものでもよい。
【0040】 そして、この連通リング状流路2は、図5
および図6に示すように、パイプ1を螺旋状、どくろ
状、蚊取線香状に多連巻と多層巻に複数本にして気液移
送巻体3を構成してもよく、場合によっては、1本の連
通リング状流路2によって気液移送巻体3を構成しても
よい。
【0041】 複数本の連通リング状流路2によって気液
移送巻体3を構成した場合には、外側の連通リング状流
路2よりも内側の連通リング状流路2の方が巻径が小さ
くなるため、封水状態の形成にアンバランスが起きるこ
とがあり、また、気液流出口7に近い最終の連通リング
状流路2においては封水状態によって形成される圧送力
が強いので、気液流入口6に近い最初の連通リング状流
路2のパイプ1は外側(外層)に配置し、気液流出口7
に近い最終の連通リング状流路2のパイプ1は内側(内
層)に配置すると、これによって気体の体積が減少して
も封水状態を維持できる。
【0042】 気液移送巻体3の気液流入口6は、円形、
矩形、台形にする以外に、気液移送巻体3の回転毎に必
要な量の気液を適切に流入できる形状であればどのよう
な形状でもよく、落下水や突出水を受水する場合は回転
方向に細長くしたり、広くすると水の受入れ面積と時間
が長くなるので効果的である。また、気液移送巻体3の
気液流入口6は気液を流入させる際に異物や夾雑物が混
入することもあるので、気液流入口6を網やスクリーン
等のカバーで覆ってもよい。
【0043】 気液移送巻体3の気液流入口6は、パイプ
1の開口をそのままの状態で利用したり、または、図7
に示すように、パイプ1の開口を広口にしたり、あるい
は、図8に示すように、気液移送巻体3(パイプ1)の
一端部分をアーム状に伸展させ、その先端を気液流入口
6としてもよく、この場合には、伸展させて設けた気液
流入口6のみを気液移送巻体3の回転毎に液体に水没す
る位置に配置し、外部から液体を連通リング状流路2内
に必要な量を短時間で効果的に流入させるように、その
長さ、径、形状等の構造を適宜決定する。
【0044】 気液流入口6の数は、気液移送巻体3が1
本の場合には1個であり、この場合には、気体と液体の
流入量、圧送量が少ないので、大量の気液の流入量、圧
送量が必要な場合には、気液移送巻体3を複数本として
気液流入口6も複数個とするとよく、たとえば、図5と
図6に示すように、3本の気液移送巻体3は3個の気液
流入口6を設け、この気液流入口6を各々120度ずら
して配置すると、連続的に気液を流入、圧送できるので
効果的な気液の圧送が可能である。
【0045】 気液移送巻体3の巻方向は本来どちらでも
よいが、巻方向が決まると操作方向は従う必要があり、
逆に操作方法が決まれば巻方向は追従する必要がある。
一般的には操作や回転は右ネジ方向と右回転であり、た
とえば、フィードポンプやコンプレッサーの場合、回転
方向を右ネジ方向、気液移送巻体3の巻方向は左ネジの
方向となり、また、真空ポンプの場合には前述とは逆と
なる。
【0046】 気液移送巻体3は回転軸4に取り付けて回
転する以外に、図示してはいないが、回転枠、回転ドラ
ム、巻体カバー、ローラー、歯車、ベルト、ロープ、チ
ェーン等に取り付けて回転させてもよく、その他、周知
の回転手段であって、気液移送巻体3に取り付けて一体
となって回転させるものであればどのようなものでもよ
い。
【0047】 また、気液移送巻体3の気液流出口7に
は、接続機器9の一端に設けた回転圧送管8に連通し
て、高圧の気液を気液流出口7より回転圧送管8に圧送
してもよく、機構を単純化するためには、気液移送巻体
3の気液流出口7付近のパイプ1の部分を伸展して接続
機器9に回転可能に設けてもかまわない。
【0048】 接続機器9の一端には回転圧送管8を設け
るとともに、接続機器9の他端には圧送管10を設け
て、接続機器9によって回転圧送管8と圧送管10とを
連通させ、高圧の気液を回転圧送管8より圧送管10に
圧送する。接続機器9は回転圧送管8と圧送管10側を
気密性と液密性に保って接続するもので、たとえば、ス
イベルトジョイント(新潟鉄工製)を使用できるが、こ
れに限定されることはなく、回転する部分と回転しない
部分を気密性と液密性を保って接続できるものであれば
どのようなものでもよい。
【0049】 圧送管8、10は圧送力と圧送距離を考慮
して配置することは当然であって、特に、圧送管10を
高低曲線ができるような敷設をするとは、折角蓄積した
圧送力を管の途中で減少させるので避けた方がよい。圧
送管8、10の太さは、加圧気液の使用用途に応じて、
変えるのが効果的であり、たとえば、加圧気液の流速を
速めるには径を小さくし、特に水よりも大きい比重の物
質を輸送する場合には、その沈降速度よりもはるかに大
きくする必要がある。
【0050】 気液流入口6より液体を流入させるについ
ては、気液移送巻体3の一端を伸展させて設けた気液流
入口6のみを液路5に水没させることについては前述し
た通りであるが、これら以外にも、図9(イ)、(ロ)
に示すように、気液移送巻体3の気液流入口6を接続機
器9を介して液槽等の液路5に半ば水没させた流出管と
接続して、気液流入口6から気液移送巻体3中に気液を
流入させるように構成してもよい
【0051】 そして、回転軸4に設けたプーリー23を
モーターその他の動力(図示せず)によって回転させる
とともに気液移送巻体3を回転させることによって、図
9(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)に示すように、気液
移送巻体3の各連通リング状流路2内の気液を加圧状態
にして、気液移送巻体3の気液流出口7より混合状態で
回転圧送管8に圧送して行き、接続機器9を経て圧送管
10に圧送すればよい。なお、気液移送巻体3の気液流
入口6に液槽等の液路5の流出管を接続する以外に、気
液移送巻体3の気液流入口6に、チューブやとよ等を用
いて気液流入口6に気体とともに液体を落下液または突
出液として流入させてもよく、その他、気体と液体を気
液移送巻体3の気液流入口6に流入する方法について
は、限定されない。
【0052】 気液移送巻体3の回転数(速度)を0.0
1〜3.5回/秒とするのは、回転数が0.01回/秒
未満であると、速度が遅すぎて圧送が効果的でなく、回
転数が3.5回/秒を超えると、遠心力が大きくなり、
各連通リング状流路2の封水状態が崩壊し、気体と液体
を分離状態が破壊して気液混合状態になり、気体と液体
の加圧力が突然急降下し、気体と液体の圧送が急停止す
るためである。なお、連通リング状流路2の封水状態が
崩壊した場合においては、気液移送巻体3の回転数を前
述した範囲に落としたままで気液移送巻体3の回転を続
けると、再度、封水状態が回復し、圧送力も回復する。
したがって、封水崩れが起きない範囲で回転数を決める
必要があり、封水崩れが起きない範囲で回転数を高める
ことが、気液の圧送力を大きくする。
【0053】 気液移送巻体3における気液の圧送能力
は、前述した封水崩れが起きない範囲で気液移送巻体3
の回転数を高めるほど大きくなるが、これ以外にも、パ
イプ1の口径が大きいほど、気液移送巻体3の直径が大
きいほど、気液移送巻体3の巻数が多いぼど大きくな
る。
【0054】 換言すると、気液の圧送能力は、パイプ1
の口径、気液移送巻体3の直径、気液移送巻体3の巻
数、気液移送巻体3の回転数等の条件によって決定され
るので、気液の種類や性状、気液の圧送目的(加圧気体
圧送、真空形成、加圧液体圧送等)、動力の種類、圧送
管や接続管の径、気体分離装置や外部の装置の種類等の
条件に応じて前述した条件を適宜決定すればよい。
【0055】 気液移送巻体3は、前述したように封水状
態を維持、継続することで機能を発揮するもので、この
封水状態が崩れる現象(封水崩れ)を起こさないように
することが肝腎である。封水崩れの原因として、封水状
態を保つ力に比べて、これを崩そうとする力が大きい場
合に起きる現象であって、前記の原因である気液移送巻
体3の回転が速すぎた場合以外にも、下記の原因によっ
ても発生する。 1.気液圧送条件に余裕の少ない場合 2.液容積率が範囲外の場合 3.パイプ1の口径が小さい場合 4.各パイプ1の内面に付着力のある場合 5.毛管現象が発生する場合 6.液の表面張力が強い場合 7.液の粘性係数が大きい場合
【0056】 封水崩れを防止するには、以下の対策を採
ればよい。 イ.余裕のある気液圧送条件の設定を行う。 ロ.気液移送巻体3の回転数を前述した所定の範囲に押
さえる。 ハ.液容積率を、液量、圧送力、連通リング状流路2の
巻数、パイプ1の径等に合った数値とする ニ.パイプ1の内面に撥水性のある材質にするか、また
はパイプ1の内面に撥水剤の吹き付け、塗付を行う(こ
の方法はパイプ1の径が小さい場合に特に有効な方法で
ある )。
【0057】 従来の気液圧送装置の気液移送巻体3にお
いては、図10および図11(イ)、(ロ)に示すよう
に、回転羽根16を付設した気液移送巻体3を河川19
に設置する場合もあり、この場合について説明すると、
気液移送巻体3にフロート20を付設して河川19に浮
かべ、この気液移送巻体3をロープ25によって杭26
に結びつけて流されないようにして、河川19の液流を
動力源として回転羽根16を回転させるとともに気液移
送巻体3も回転させて、前述した加圧気液の圧送を行な
い、加圧気体を貯留装置に貯留するとともに、加圧液体
気液移送巻体3の気液流出口7より延長させた圧送管
10を経由して、川岸の高台に設置した貯槽12(浄水
場の貯槽)に圧送させることも行なわれていたが、回転
羽根16を付設した気液移送巻体3の大部分を河川19
に浸漬するために、液体との摩擦抵抗が大きくなる問題
があった。
【0058】 また、気液移送巻体3には、図12や図1
3(イ)、(ロ)に示すように、風車17を付設して池
21に設置してもよく、この場合について説明すると、
図12の場合には、風車17を付設した気液移送巻体3
にフロート20を付設して池21に浮かべ、気液移送巻
体3の圧送管10に通孔を多数個開けて池21中に延長
して配設する。そして、風力を動力源として風車17を
回転させるとともに気液移送巻体3も回転させて、前述
した加圧気液の圧送を行い、この加圧気体または加圧気
体と加圧液体を圧送管10の通孔より池21の液中に噴
出させることによって、池21の曝気による浄化手段や
池21中の動植物への酸素供給手段に利用してもよい。
【0059】13の場合には、風車17を付設した気
液移送巻体3を池21の上に設けた置き台32に設置す
るについて、気液移送巻体3の一端を伸展させるととも
に押し拡げて設けた気液流入口6のみを池21に水没さ
せるように構成し、風力を動力源として風車17を回転
させるとともに気液移送巻体3も回転させて、前述した
加圧気液の圧送を行うものである。
【0060】 また、図14に示すように、風車17を付
設した気液移送巻体3を池21に設置し、風力を動力源
として風車17を回転させるとともに気液移送巻体3も
回転させて、前述したような気液圧送を行い、加圧気体
を貯留装置に貯留するとともに、池21の水を加圧液体
として、気液移送巻体3の気液流出口7より延長させた
圧送管10を経由して、川岸の高台に設置した貯槽12
(浄水場の貯槽)圧送させるようにしてもかまわない。
なお、風車17を付設した気液移送巻体3は池21以外
にも、湖沼、その他の流れのない各種の液路5、また
は、流れの少ない各種の液路5に設置することが可能で
ある。
【0061】 また、図15(イ)に示すように、ドラム
27に収納した気液移送巻体3の複数個の回転圧送管8
(圧送管10でもよい)を接続機器9を介してシリーズ
状に連通して構成し、図15(ロ)、(ハ)、(ニ)に
示すように、各ドラム27を、モーター等で駆動してす
るプーリー23で回転させて、気液移送巻体3を回転さ
せることによって、液槽等の液路5内の気体や液体に混
入した搬送物(木材片、金属片、砂利、玉石、土石、岩
塊、スラッジ、魚介類、野菜、果物、パック)を、気体
や液体とともに、前述したシリーズ状に連通した複数個
の空洞状の気液移送巻体3内を、搬送物による目詰まり
を起こさずに、順次圧送して行き、所定の場所に搬送し
てコンベヤーとして使用してもよい。
【0062】 なお、前述したドラム27に収納した気液
移送巻体3によって、気体や液体に混入した搬送物を気
体や液体とともに圧送する場合、図15(ロ)に示すよ
うに、気液移送巻体3の連通リング状流路2を形成する
パイプ1を螺旋階段状に引き延ばすことによって、搬送
物の移送ピッチを増加させてもよい。
【0063】 さらに、図16(イ)、(ロ)に示すよう
に、気液移送巻体3気液流入口6のみを解放型液路5に
水没させた気液移送巻体3を大気側に設置するととも
に、気液移送巻体3の気液流出口7に接続した圧送管1
0の先端部分を隔壁22を貫通して圧気側に突設し、ド
ラム27に収納した気液移送巻体3をモーター等で駆動
してするプーリー23で回転させて、気液移送巻体3を
回転させることによって、図16(イ)、(ロ)、
(ハ)に示すように、液槽等の液路5内の気体や液体に
混入している搬送物(土石、砂利、玉石、岩片等)を、
気体や液体とともに、大気側に設けた気液移送巻体3よ
り圧気側に設けた圧送管10に圧送して建設工事の圧気
シールド工事や圧気ケーソン工事等に利用してもかまわ
ない。
【0064】 気液移送巻体3の気液流入口6の位置より
液槽等の液路5の液面が低い場合には、図17(イ)、
(ロ)、(ハ)に示すように、ドラム27に収納した気
液移送巻体3の複数を上下に組み合わせ、下方の気液移
送巻体3を液路5に浸漬させ、上方の気液移送巻体3の
回転軸4に設けたプーリー23を動力(図示せず)によ
って回転させて、上方と下方の気液移送巻体3を同時に
回転させることによって、下方の気液移送巻体3の気液
流入口6より吸い込んだ気液を、各連通リング状流路2
において圧縮し、下方の気液流出口7より回転圧送管8
から接続機器9を経て圧送管10に圧送し、次いで、上
方の気液移送巻体3の気液流入口6に圧送して行き、図
17(ホ)、( ニ)に示すように、上方の気液移送巻体
3の各連通リング状流路2において気液を本格的に加圧
状態にして、上方の気液移送巻体3の気液流出口7より
加圧気液として回転圧送管8に圧送して行き、接続機器
9を経て圧送管10に圧送してもよい。
【0065】 なお、ドラム27に収納した気液移送巻体
3の複数個を上下に組み合わせ、上方の気液移送巻体3
の回転軸4に設けたプーリー23によって回転させて、
上方と下方の気液移送巻体3を同時に回転させるについ
ては、図17(ハ)に示すように、プーリー23を下方
の気液移送巻体3のドラム27に圧接したり、図18
(イ)と(ロ)に示すように、下方の気液移送巻体3
を、プーリー23に掛吊したり、図18(ハ)と(ニ)
に示すように、下方の気液移送巻体3内にプーリー23
を設けて連動させたり、その他、気液移送巻体3と液路
5の液面の距離、場所の広狭、気液移送巻体3の回転に
よる摩擦損失、設置や撤去の利便性、圧送効率等から考
えて適宣公知の連動機構を採用すればよい。
【0066】 気液移送巻体3の複数個を上下に組み合わ
せて設置するのは、前述した気液移送巻体3の気液流入
口6の位置より液槽等の液路5の液面が低い場合以外
に、圧送管10の途中において気液の圧送力を高める場
合や気液の圧送の中継基地として設けてもかまわない。
【0067】 気液移送巻体3を回転させる動力として
は、前述した種々の手段以外に、通常の場合においては
人間が乗り物として使用している自転車28を回転動力
として流用する例があり、たとえば、図19(イ)、
(ロ)に示すように、気液移送巻体3を、回転機構とし
ての水車やプロペラを取り付けることなく、液槽等の液
路5の液中に浸漬し、この気液移送巻体3の上に設けた
置き台の開口に自転車28を設置し、自転車28の後輪
29を気液移送巻体3のドラム27に圧接させて、自転
車28をこぐことによって、気液移送巻体3を回転させ
て、前述した加圧気液の圧送を行ってもよい。
【0068】 なお、気液移送巻体3の回転動力として、
前述した自転車28を流用する場合に、自転車28の位
置が液槽等の液路5の液中に浸漬した気液移送巻体3の
上方にあるときは、たとえば、図20(イ)、(ロ)に
示すように、自転車28の歯車と気液移送巻体3のプー
リー23とにチエーン30を掛け渡して、自転車28を
こぐことによって、気液移送巻体3を回転させてもよ
い。
【0069】 また、気液移送巻体3の回転動力として、
前述した種々の手段または自転車28を流用する場合以
外に、通常の場合においては人間が乗り物として使用し
ている自動車31を回転動力として流用する例があり、
たとえば、図21(イ)、(ロ)に示すように、気液移
送巻体3の一端を伸展させた気液流入口6のみを液槽等
の液路5の液中に水没し、この気液移送巻体3の上に設
けた置き台の開口にトラック等の自動車31を設置し、
自動車31の後輪29を気液移送巻体3のドラム27に
圧接させて、自動車28を駆動させることによって、気
液移送巻体3を回転させて、前述した加圧気液の圧送を
行ってもよい。
【0070】 気液移送巻体3の回転動力として流用する
自動車31としては、前述したトラック以外に自家用車
を使用してもよく、また、トレーラー、トラクター、耕
耘機等の農漁業用、土木建築用、工業用の各種の自動車
あるいはオートバイや原付自転車等の二輪自動車を使用
してもよく、場合によっては、持運びを考えて携帯用の
原動機を使用してもよい。
【0071】 実験例(1) 加圧気体圧送例 図3に示すように、回転機構としての水車やプロペラを
取り付けてない気液移送巻体の一端を伸展させて設けた
気液流入口のみを解放型液槽に水没させ、気液移送巻体
の圧送管に気液分離装置を付設し、気液移送巻体を回転
させて、以下の表1に述べる条件で気液圧送を行い、加
圧気体を気液分離機装置で分離して外部の加圧気体貯留
装置に圧送し( 加圧液体を外部に排出し )、加圧気体の
圧力を液柱相当高と加圧量として測定をした。
【0072】
【表1】
【0073】(2)真空形成例 図4に示すように、回転機構としての水車やプロペラを
取り付けてない気液移送巻体の一端を伸展させて設けた
気液流入口のみを真空形成装置に水没させ、また、真空
形成装置に密閉状の真空装置と液体供給管に接続し、気
液移送巻体の気液流出口を液槽24に接続し、真空形成
装置に外部より真空形成用の液体を流入させながら、気
液移送巻体を回転させて、以下の表2に述べる条件で気
液圧送を行い、真空形成装置内を真空にすることによっ
て密閉状の真空装置を真空にして形成気圧と排気量を測
定をした(加圧液体は外部に放出 )。
【0074】
【表2】
【0075】
【発明の効果】本発明によると、従来のコンプレッサ
ー、エアレーター、脱気装置、真空ポンプ、フィードポ
ンプ等のように、圧送手段としてピストン、羽根、歯
車、スクリュー等の内部構造物を使用しないために、装
置を簡単な構造、安価、小型にできるなどの実用上優れ
た効果がある。
【0076】 また、本発明は、前述したように内部構造
物としてピストン等を使用しないために、騒音や振動を
小さくでき、エネルギーロスが少なく、特に、気液移送
巻体の一端を伸展させて設けた気液流入口のみを液路に
水没させた場合には、液体との摩擦抵抗が小さいので、
エネルギー効率が格段によくなるメリットがある。
【0077】 さらに、本発明によると、気液圧送装置の
構造や機構が単純であって、操作も簡単で、運搬、設
置、維持管理も容易であり、これらに要する費用も低減
できるので、発展途上国や山間僻地においても各種の気
液圧送装置として使用し易い利点がある。
【0078】 さらに、本発明において、特に、人力、風
力、水力、ソーラシステムを使用した場合には、省力化
を図ることができ、かつ、N0X 、SOX 、CO2 の発
生を低減でき、環境破壊防止等が叫ばれている昨今の時
代的要請に適応できる長所がある。
【0079】 さらに、本発明によると、気液混合で圧送
すること、吸い込み工程がなく低速回転で水力学的に無
理のない状態で気液の圧送を行うために、従来の装置の
始動と停止時に起こるキャビテーションや水撃作用によ
る被害を防止でき、面倒で、手間のかかる被害防止対策
が不要になる効果もある。
【0080】 さらに、本発明によると、各種の気液圧送
装置から圧送する高圧気体または高圧気体と高圧液体
を、河川、湖沼、池、液槽、上下水、し尿、海等の液体
の曝気等の浄化手段として、また、液体中の動植物の育
成等の酸素供給手段として、さらには、自動車や建物の
シャワーまたはスプレー等の洗浄手段、鑑賞用である噴
水手段として利用できる利点がある。
【0081】 さらに、本発明によると、各種の気液圧送
装置の動力として、モーターやエンジン等のこれまで汎
用的に用いられていた動力ばかりでなく、人力、風力、
水力、ソーラシステム等の地球環境に優しく、何処で得
られる動力も利用でき、さらには、従来、乗り物として
利用していた自転車や自動車を流用することも可能であ
って、家庭用の小型の機器から浄水場や工場等の規模の
大きな工業的装置に至るまで、各種の気液圧送装置に応
じて適宜動力を選択して、効率的にエネルギーを活用で
きるメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプを巻いて連通リング状流路を形成した気
液移送巻体の下部を解放型の液路内に浸漬させて設置し
た気液圧送装置の説明図である。
【図2】気液移送巻体の各連通リング状流路内の加圧気
液の状態を示すもので、(イ)は図1のA−A線、
(ロ)は図1のB−B線、(ハ)は図1のC−C−線の
断面図である。
【図3】(イ)は気液移送巻体の気液流入口を解放型の
液路に水没させ、気液分離装置によって分離した加圧気
体を貯留装置に圧送する状態を示す気液圧送装置の断面
図であり、(ロ)は(イ)のA−A線、(ハ)は(イ)
のB−B線、(ニ)は(イ)のC−C線の断面図であっ
て、各連通リング状流路内の加圧気液の状態を示すもの
である。
【図4】(イ)は気液移送巻体の気液流入口を真空形成
装置の液中に水没させて、真空形成装置を脱気して貯槽
を真空にする状態を示す気液圧送装置の断面図であり、
(ロ)は(イ)のA−A線、(ハ)は(イ)のB−B線
の断面図であって、各連通リング状流路内の加圧気液の
状態を示すものである。
【図5】気液移送巻体を螺旋状に多連巻、多層巻に巻い
た状態を示す気液圧送装置の断面図である。
【図6】螺旋状に多連巻、多層巻に巻いた気液移送巻体
の3個の気液流入口を各々120度ずらして配置した状
態を示す気液移送巻体の説明図である。
【図7】気液移送巻体の気液流入口を広口にして液路に
水没させた状態を示す説明図である。
【図8】気液移送巻体のパイプの一端部分をアーム状に
伸展させて設けた気液流入口のみを椀型にして液路に水
没させた状態を示す説明図である。
【図9】(イ)は気液移送巻体の気液流入口を接続機器
を介して液槽等の液路の流出管と接続して、気液流入口
から気液移送巻体中に気液を流入させるように構成した
状態を示す気液圧送装置の断面図であり、(ロ)は
(イ)のA−A線、(ハ)は(イ)のB−B線、(ニ)
は(イ)のC−C線の断面図であって、各連通リング状
流路内の加圧気液の状態を示すものである。
【図10】回転羽を付設した気液移送巻体を河川に浮
かべて、加圧液体を川岸の高台に設置した貯槽に移送す
る状態を示す従来の気液圧送装置の概略説明図である。
【図11】(イ)は回転羽根を付設した気液移送巻体を
河川に浮かべて、河川の水流によって気液移送巻体を回
転させる状態を示す従来の気液圧送装置の斜視図であ
り、(ロ)はその気液圧送装置の正面図である。
【図12】風車を付設した気液移送巻体を池に設置し
て、風力によって風車を回転させるとともに気液移送巻
体も回転させる状態を示す気液圧送装置の説明図であ
る。
【図13】風車を付設した気液移送巻体を池の上に設け
た置き台に設置して、気液移送巻体の一端を伸展させた
気液流入口のみを池に水没させ、風力によって風車を回
転させるとともに気液移送巻体を回転させる状態を示す
断面図であって、(イ)は(ロ)のA〜A線、(ロ)は
(イ)のB−B線の断面図である。
【図14】風車を付設した気液移送巻体を池に設置し、
風力によって回転羽根を回転させるとともに気液移送巻
体も回転させて、加圧液体を圧送管によって川岸の高台
の貯槽に圧送させる状態を示す気液圧送装置の説明図で
ある。
【図15】 (イ)は気液移送巻体の複数個を上下に組み
合わせて、これらをプーリーを回 転させて、下方の気液
移送巻体より吸い込んだ気液を、上方の気液移送巻体で
加圧して圧送する状態を示す気液圧送装置の断面図であ
り、(ロ)は(イ)のA1〜A1 線断面図であり、
(ハ)は(イ)のA2 〜A2 線、(ニ)は(イ)のB−
B線の断面図であり、(ホ)は(イ)のC−C線の断面
図であって、各連通リング状流路内の加圧気液の状態を
示すものである。
【図16】 (イ)は下方の気液移送巻体をプーリーに掛
吊して連動させる状態を示す断面図であり、(ロ)は
(イ)のA〜A線の断面図であり、(ハ)は下方の気液
移送巻体内にプーリーを設けて連動させる状態を示す断
面図であり、(ニ)は(ハ)は(イ)のA〜A線の断面
図である。
【図17】 (イ)は液路に浸漬した気液移送巻体の上方
に設けた置き台に自転車を設置して、自転車によって気
液移送巻体を回転させる状態を示す気液圧送装置の断面
図であり、(ロ)は(イ)のA〜A線の断面図である。
【図18】 (イ)は気液移送巻体の上方に設けた置き台
に自転車を設置して、自転車の歯車と気液移送巻体のプ
ーリーとにチエーンを掛け渡して、自転車によって気液
移送巻体を回転させる状態を示す気液圧送装置の断面図
であり、(ロ)は(イ)のA〜A線の断面図である。
【図19】 (イ)は気液移送巻体の気液流入口を液路に
水没させ、気液移送巻体の上方に設けた置き台に設置し
た自動車によって気液移送巻体を回転させる状態を示す
気液圧送装置の断面図であり、(ロ)は(イ)のA〜A
線の断面図である。
【符号の説明】
1 パイプ 2 連通リング状流路 3 気液移送巻体 4 回転軸 5 液路 6 気液流入口 7 気液流出口 8 回転圧送管 9 接続機器 10 圧送管 11 ハンドル 12 貯槽 13 気液分離装置 14 加圧気体貯留装置 15 真空形成装置 17 風車 18 循環管 20 フロート 21 池 22 隔壁 23 プーリー 24 液槽 27 ドラム 28 自転車 29 後輪 30 チェーン 31 自動車 32 置き台

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】口径0.1〜500cmのパイプ1を、直
    径3〜5000cmに1〜1000回巻いて連通リング
    状流路2を形成した気液移送巻体3を回転可能に設置
    し、気液移送巻体3の一端の開口を気液流入口6とする
    とともに他端の開口を気液流出口7とし、気液流入口6
    を気液移送巻体3の回転毎に液体に水没する位置に配置
    し、気液移送巻体3を0.01〜3.5回/秒で回転さ
    せることによって、気体と液体を連続的または間欠的に
    気液移送巻体3の一端の気液流入口6より気液移送巻体
    3内の連通リング状流路2に流入させ、気液移送巻体3
    内の各連通リング状流路2の気体と液体を分離して封水
    状態に維持して、各連通リング状流路2の気体と液体
    を、気液流入口6側より気液流出口7側にかけて次第に
    加圧して行き、加圧気体と加圧液体を気液移送巻体3の
    気液流出口7より、回転圧送管8または圧送管10に接
    続した気液分離装置13に圧送して加圧気体と加圧液体
    に分離した後、加圧気体を外部のコンプレッサー等の加
    圧気体貯留装置14に圧送する気液圧送装置。
  2. 【請求項2】 気液分離装置13で分離した加圧気体を外
    部の加圧気体貯留装置14等の装置に圧送するととも
    に、加圧液体を外部の貯槽12またはフィードポンプ等
    に圧送する請求項1記載の気液圧送装置
  3. 【請求項3】気液移送巻体3の一端を伸展させて設けた
    気液流入口6のみを液槽、湖沼、河川等の液路5に水没
    させた請求項1または請求項2記載の気液圧送装置。
  4. 【請求項4】 気液移送巻体3に回転羽根6または水車等
    の回転手段を付設せずに風車17等の回転手段を付設し
    て、湖沼、池、液槽等の流れのない液路5に浸漬して設
    置し、風力によって気液移送巻体3を回転させる請求項
    1または請求項2あるいは請求項3記載の気液圧送装
    置。
  5. 【請求項5】 気液分離装置13で分離した加圧気体を外
    部の加圧気体貯留装置14等の装置に圧送するととも
    に、 加圧液体を圧送管10より循環管18を経て、気液
    移送巻体3を浸漬し、あるいは、気液移送巻体3の一端
    の気液流入口6のみを水没した解放型の液路5に圧送
    る請求項1または2記載の気液圧送装置
  6. 【請求項6】 気液移送巻体3を複数個設置して接続した
    請求項1または請求項2あるいは請求項3記載の気液圧
    送装置。
  7. 【請求項7】 気液移送巻体3を自転車28または自動車
    31によって回転する請求項1または請求項2記載の気
    液圧送装置。
  8. 【請求項8】口径0.1〜500cmのパイプ1を、直
    径3〜5000cmに1〜1000回巻いて連通リング
    状流路2を形成した気液移送巻体3を回転可能に設置
    し、気液移送巻体3の一端の開口を気液流入口6とする
    とともに他端の開口を気液流出口7とし、気液移送巻体
    3の気液流入口6を、真空形成装置15の液体中に半ば
    水没する位置に配置し、真空形成装置15に外部より真
    空形成用の液体を流入させ、気液移送巻体3を0.01
    〜3.5回/秒で回転させることによって、真空形成装
    置15内の気体と液体を連続的または間欠的に気液移送
    巻体3の一端の気液流入口6より気液移送巻体3内の連
    通リング状流路2に流入させ、気液移送巻体3内の各連
    通リング状流路2の気体と液体を分離して封水状態に維
    持して、各連通リング状流路2の気体と液体を、気液流
    入口6側より気液流出口7側にかけて次第に加圧して行
    き、加圧気体と加圧液体を気液移送巻体3の気液流出口
    7より、回転圧送管8または圧送管10に接続した外部
    の貯槽24に圧送することによって、真空形成装置15
    とともに脱気装置または真空ポンプ等の真空装置33を
    真空にする気液圧送装置
  9. 【請求項9】 外部の貯槽24の 液体を循環管18を経て
    真空形成装置15に流入し、真空形成用の液体として使
    用する請求項8記載の気液圧送装置。
  10. 【請求項10】 気液移送巻体3を複数個設置して接続し
    た請求項8または請求項9記載の気液圧送装置。
  11. 【請求項11】 気液移送巻体3を自転車28または自動
    車31によって回転する請求項8または請求項9あるい
    は請求項10記載の気液圧送装置。
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