JP3176065B2

JP3176065B2 - ケーブル封止及び／又はフィードスルー装置

Info

Publication number: JP3176065B2
Application number: JP50122994A
Authority: JP
Inventors: ピエック、アマンダス・ルシアン・エミール; ヴァン・ヒース、ジャン
Original assignee: エヌ・ヴェ・レイケム・ソシエテ・アノニム
Priority date: 1992-06-15
Filing date: 1993-05-28
Publication date: 2001-06-11
Anticipated expiration: 2016-06-11
Also published as: NO944842L; FI945885A; JPH07507916A; NO944842D0; EP0646294A1; AU681584B2; FI945885A0; WO1993026069A1; KR100337568B1; BR9306552A; ES2096299T3; PL172795B1; FI108320B; DE69305854T2; AU4336393A; CA2137556C; GB9212625D0; NO310327B1; ATE145097T1; DE69305854D1

Description

【発明の詳細な説明】本発明はケーブルの封止を形成するための物品に関
し、特に、電気通信又は他のケーブル接続部（cable sp
lice）のための、レディアクセス型バット（突き合わ
せ:butt）クロージャ又はインライン型クロージャを形
成するための物品に関する。しかしながら、これは、ケ
ーブルのフィードスルー導体（feedthrough）を形成す
るために用いてもよい。

ケーブル接続部は、ケーブル導体やケーブル導体を接
続するコネクタに対して損傷を与えることを防止するた
めに、環境に耐え得るように、封止する必要がある。ケ
ーブル接続部が形成されるとき、ケーブル被覆は、接続
すべき導体を露出するように接続すべきケーブルの端部
から剥ぎ取られる。当該接続部が形成された後に、いわ
ゆる接続部ケース又は接続部クロージャが当該接続部の
周りに取り付けられる。

ある例では、当該接続部は、インライン（並列）形状
よりはむしろバット（突き合わせ）形状であることが所
望される。このことは、同一の方向を向いているケーブ
ルの端部を有して並置されている２つ又はそれ以上のケ
ーブルがともに接続される。１つの利点は、ドーム形状
のカバーを有するハウジングが結果として得られる接続
部にわたって摺動可能であることである。そして、１つ
の封止は、複数のケーブルが上記ハウジングの出口を出
るところに形成される必要がある。（互いに対面してい
る複数のケーブルの端部間で形成される）インライン型
（並列型）接続部の場合においては、形成するために２
つの封止が必要であり、１つは、接続部を取り巻く一般
に円筒形状のハウジングの各端部に必要である。また、
バット型クロージャのハウジングは、ラップ−アラウン
ド型又は周囲取り巻き型（wrap−around type）である
必要はなく、さらに除去することができる。

種々のケーブル接続部クロージャが過去に提案されて
おり、これらのうちの幾つかについて説明する。

米国特許第4,194,082号（キャンプベル（Campbel
l））は、入線ケーブルの周りに収縮された熱収縮可能
な端部を有する、一般に、ドーム形状のクロージャを開
示している。熱収縮の結果として、封止は、クロージャ
の内部を環境から絶縁しながら、上記ケーブルの周りに
形成される。

国際出願公開第WO90/05401号（レイケム（Rayche
m））は、熱収縮材料の使用を回避することができるイ
ンライン型接続部クロージャを開示している。例えば、
ゲルなどの封止材料は、接続部ケースの入線ケーブルと
出線ケーブルとの間の間隙を封止する端部の封止の一部
として提供され、当該接続部ケースの中央部は、一般
に、円筒形状のハウジングを備える。端部の封止は、ゲ
ルを複数のケーブルと中央のハウジングとに封止するた
めのゲルを、ともに変形させることができるような複数
の構造の間にゲルを備える。

米国特許第4,701,574号（シミラク（Shimirak）ほ
か）はまた、ケーブルの端部の封止と、中央の、一般に
円筒形状のハウジングとを含むクロージャを開示してい
る。当該端部の封止は、円筒形状のハウジングの巻き込
まれた回旋状の表面とかみ合わせる外側の巻き込まれた
回旋状の表面を有する。このように、当該端部の封止
は、ハウジングの端部のおける適当な位置に保持され
る。

米国特許第3,984,623号（ウォーデン（Worden））
は、中空の管状のプラスチックボディを有するケーブル
接続部のハウジングを開示しており、そのプラスチック
ボディの端部はプラグを支持し、反対側の端部は見えな
いようになっている。１つのクランプがプラグの周りの
ボディをクランプするための中空のボディの周りに設け
られる。ハウジングはグリースで充填される。

米国特許第2,771,502号（ジェイ・エイチ・キング
（J.H.King）ほか）は、細長いハウジングを備えた接続
部クロージャを開示しており、その各端部は、接続され
る複数のケーブルの被覆の外側方向に曲げられたタブを
そこでつかむためのクランプ手段を有する。これは、当
該接続部を横切る軸方向の引っ張り強さを提供する。負
荷は、コネクタによって、及びケーブルのコネクタによ
って支持されるよりはむしろ、ハウジングによって支持
される。弾性の圧縮可能なブッシングは、当該クロージ
ャの各端部を封止し、１つのボルトによるグリップ手段
に接続される。

米国特許第2,688,651号（ジェイ・ブレーク（J.Blak
e））は、スリーブの各端部の外側に延在している複数
のケーブルを、ケーブル結合部にわたって位置決めする
ための管状の密封スリーブを備えたケーブル結合部プロ
テクタを開示している。各端部に封止装置を有するスリ
ーブは、スリーブ上に外部のネジ山と、端部のキャップ
がスリーブの一端上にねじ込まれることができるように
内部のネジ山を有する端部のキャップとを備える。ケー
ブルのための穴を有する弾性のプラグは、各ケーブルに
沿って上記スリーブの端部に摺動される。そして、上記
キャップは、スリーブにねじ込まれ、プラグを、ケーブ
ルを有する封止する嵌合部材とスリーブの内側の中に変
形させる。

上記各特許の明細書のそれぞれの開示は、参照によっ
てここに含まれる。

上述の技術を用いて満足な封止を形成することができ
るが、それぞれは欠点を有する。それらの多くは、複雑
であって、高価であり、実行するために時間がかかる。

我々は、いま、もし余分な内部圧力及び余分な外部圧
力がそれぞれ封止を補強するために提供することができ
るならば、改善されたケーブルの封止を形成することが
できることを発見した。

従って、１つの態様において、本発明は、ケーブル封
止装置を提供し、当該ケーブル封止装置は、（ａ）ケーブルが通過するハウジングと、（ｂ）上記ハウジングと上記ケーブルとの間の間隙を封
止し、かつ封止材料を軸方向に位置させるための第１と
第２の手段の間に封止材料を備える封止とを備え、上記
ハウジングは、上記封止が、その中で余分な外部圧力及
び余分な内部圧力に応答してそれぞれ内側方向及び外側
方向の軸方向に摺動可能であるキャビティを有するとと
もに、上記位置させるための第１と第２の手段とそれぞ
れ嵌合することができる第１と第２のステップ手段を有
し、これによって、軸方向の摺動を制限する。

上記装置は、インライン型接続部クロージャを備えて
もよく、当該クロージャにおいて、ハウジングは、その
各端部に隣接する封止（ｂ）を有するが、好ましくは、
それは、バット型接続部クロージャを備え、当該クロー
ジャにおいて、上記ハウジングはその一端に隣接する封
止（ｂ）を有し、その反対側の端部で隠されている。

上記ハウジングは、好ましくは、ベースと、そのため
のカバーとを備え、上記ベースは封止（ｂ）を受ける。
当該カバーは、好ましくは、実質的にドーム形状であ
る。２つの部分は、上記２つの部分の２つの隣接する表
面間で位置決めされたＯ−リング又は他の封止手段をオ
プショナルでともに用いて、円形又は他の形状のクラン
プによってともに保持しても良い。

当該装置は、例えば、ケーブルが壁又は隔壁を通過す
るところのフィードスルー導体として、１本のケーブル
を封止するために有用であろうが、一般に、好ましく
は、複数のケーブルを封止するために用いられる。一般
に、封止（ｂ）は各ケーブルのための各穴とともに提供
されるであろう。

好ましくは、上記位置させるための第１と第２の手段
は、互いに向かう状態にされて、封止材料の軸方向の圧
縮を生じさせることができる。この軸方向の圧縮は、そ
の結果として、複数のケーブル間、及び／又は複数のケ
ーブルとハウジングとの間の任意の間隙を封止する放射
方向の伸長をもたらす。上記位置させるための手段は、
ナットとボルトによってともに結合させてもよく、その
１つは、好ましくは、圧縮スプリングの端部上で印加さ
れる力を持ちこたえて支持し、その別のもう１つは、上
記位置させるための手段の１つ上で印加される力を持ち
こたえて支持する。このように、封止材料は、スプリン
グの弾性による圧縮のもとで、保持される。

上記封止材料は、好ましくは、範囲30−400（10^-1m
m）内で（ASTM D217の変形されたバージョンによって
測定された）円錐形状の浸透と、及び／又は、少なくと
も100％の伸長への実質的に弾性の変形が生じるとき
に、100％を超える（ASTM D412によって測定される）
極限の伸長とを有する、ゲル又は他の材料を備える。一
般に、そのような材料は、油又は他の液で増量されたポ
リマー組成物を備える。当該組成物は、好ましくは、３
次元の架橋された分子構造を含む。そのような構造は、
比較的ハードな複数のブロックと比較的エラストマー状
の複数のブロックとを有するブロック・コポリマーから
形成してもよく、そのようなコポリマーの一例は、（例
えばスチレン・イソプレン又はスチレン−ブタジエン・
ブロック・コポリマーなどの）スチレン−ジエン・ブロ
ック・コポリマー又はスチレン−エチレン・ブチレン−
スチレン・トリブロック・コポリマーとを含む。トリブ
ロック・コポリマーの一例は、登録商標「クラトン（kr
aton）」でシェル（Shell）によって供給されたものを
含む。これらのブロック・コポリマーは油によって液増
量される。結果として得られたゲルは、一般に、生成物
を容易に製造するために、熱可塑性であることが好まし
い。１つの態様において、ゲルは、重量比が10−14％で
あるクラトンG1651のコポリマーと、84−88％の鉱油
と、より少量の安定剤などを含むように用いられる。も
し所望されるならば他のゲルを用いることができ、ポリ
ウレタン又はシリコーンをベースとするそれらを用いる
ことができる。よりハードなゲルは、例えば、78−82％
の油と、もし所望されるならば、好ましくはそれぞれが
約10％である、例えば、クラトンG1651とクラトンG1650
のようなブロック・コポリマーの混合物を用いて、油含
量を減少させることによって製造してもよい。

封止材料の周りのハウジングの位置決めを援助するた
めに、上記封止材料は、上記ケーブルに関して軸方向に
液増量してもよく、これによって、当該封止材料を横方
向に縮める。いずれの場合においても、封止材料は好ま
しくは、ケーブル（又は複数のケーブル）の周りに位置
決めされ、そして、ハウジングはケーブルに沿ってかつ
上記封止材料にわたって摺動される。とって代わって、
当該ケーブルは、上記ハウジングに対して固定されたま
まにしてもよく、封止材料はそれらの両方に関して摺動
される。封止材料は、好ましくは、各ケーブルを通過さ
せるための軸形状の複数の穴を有する一般に円筒形状の
プラグを備える。そのような複数の穴は、好ましくは、
封止材料を介して１つのスリットによってプラグの外周
と通じている。このように、プラグは、ケーブルを“そ
の周りを取り巻くこと”が可能であって、ケーブルの自
由端にアクセスするための必要性を、不要にする。

本発明はさらに、以下の添付する図面によって図示さ
れている。

図１は、バット（突き合わせ）接続部クロージャを示
し；図２は、軸方向の摺動の可能性を示す、接続部クロー
ジャのハウジング内の使用のための封止を示し；図３は、余分な内部圧力及び外部圧力の効果を示し；図４は、分解された接続部クロージャを示し；図５は、組み立て後の図４のクロージャを示す。

図１は、複数のケーブル２間の接続部を封止するバッ
ト型接続部クロージャ１を示す。クロージャ１は複数の
ケーブル２が通過するベース３と、ベース３とかみ合わ
せかつケーブル接続部自身をその中に隠すためのドーム
形状のカバー４とを備える。当該クロージャは、ブラケ
ット５によってポールや壁などに取り付けてもよい。

幾つかの好ましい特徴が示される。上記クロージャ
は、クロージャに所定の圧力が印加され（又は、加圧さ
れ、もしくはガスが圧入され）又はテスト的に圧力が印
加されるためのバルブ６を備えて提供することができ
る。そのことは、上記クロージャが加圧された複数のケ
ーブル間の接続部を封止するときに、所望されるかもし
れない。上記ベースとドーム形状のカバーは、円形のク
ランプ７によってともに強固に固定されてもよく、クラ
ンプ７の両端はともに、ボルト又は他の手段８によって
ともに強制的に結合される。クランプはベースに対して
力を印加し、かつそれらの周りに位置するＯ−リングの
周りをともにカバーしている。

上記で参照された上記封止材料（ｂ）と手段（ｃ）
は、例えばベース３内に提供されてもよい。

そのようなクロージャは４本のケーブルを備えて図示
されているが、本発明は、任意の道理にあった正当な数
のケーブルを封止するために用いても良い。複数のケー
ブルは電気的なケーブル又は光ケーブルであってもよ
い。

ベースは、図２においてより詳細にかつ断面で図示さ
れている。

上記ベースはカバーと分離されて図示され、Ｏ−リン
グ９は図示され、その上にカバーが載置される。Ｏ−リ
ングは斜めに切られたフランジ上に載置しているように
見ることができ、当該フランジは同様の斜めに切られた
フランジとともに、上記カバー上で上記手段を提供し、
これによって、放射方向にしっかりと固定されたクラン
プ７（図１）はベースに対して力を印加しかつともにカ
バーする。

複数のケーブル２は、上記ベースにおける複数の穴を
介してクロージャに挿入して通過し、それらのケーブル
の被覆はそれらの導体14がともに接続されることを可能
にするために、クロージャ内の複数の部分から取り除か
れる。

上記クロージャは、湿気などによる導体14への損傷す
ることを防止するために、環境に対して封止される必要
がある。このことは、複数のケーブルと、ベースの壁
と、又はクロージャの全体のハウジングの他の部分との
間の任意の間隙を封止することを必要とする。図示され
た実施例においては、そのような間隙は、２枚のプレー
ト11又は他の手段の間に位置する封止材料10によって封
止され、封止材料が長手方向又は縦方向に加圧されるこ
とを可能にする。

（図２においてまだ実行されていない）そのような縦
方向の加圧は、当該封止材料を放射方向に外側に向かっ
て変位させ、所望の封止を形成する。

２枚のプレート11は、この目的のために、（図におい
て隠れている）ボルトに沿って回転移動するナットであ
り又はそのナットを含むデバイス15によってともに結合
されることが可能であり、これによって、２枚のプレー
ト11のうちのより低い１つのプレートに対してスプリン
グ16を付勢する。当該ボルトはより上側のプレート11に
取り付けられ、それ故、ナットの締め付けは、上記２枚
のプレートをともに結合させ、封止材料10の所望された
変形を生じさせる。

より下側のプレート11は、例えば、内側方向に曲げら
れたリム又はリップ17Aのような手段によってベース３
内に保持されることが可能であり、より上側のプレート
11は、リム又はリップ17Bによって保持されることが可
能である。これらのリム又はリップ17A及び17Bは、本発
明の第１と第２のステップ手段である。ベース３のより
下側及び／又は上側の部分は、プレート11が距離18にわ
たってウエストに沿って摺動可能でありかつ、いまだ横
方向の動きに対して保持されるような、ウエストを備え
て提供されてもよい。このように、封止材料と２枚のプ
レートは各軸方向に沿ったある量だけ摺動することがで
きる。このように、上記クロージャ内とその外側の余分
な圧力は、封止材料に対して軸方向の圧力を印加するこ
とができ、当該封止を補強する。

もしリム又はリップ17Aがベースの一体化された部分
であるか、もしくはベースに永久的に固定されているな
らば、封止材料10と２枚のプレート11は、一般に、図示
されたように上からベース３に挿入されることが必要で
あろう。同様に、もしリム又はリップ17Bがベースの一
体化された部分であるか、もしくはベースに永久的に固
定されているならば、一般に、封止材料10と２枚のプレ
ート11とを、図示されたように下から挿入することが必
要であろう。とって変わる態様は、封止材料と２枚のプ
レートはいずれかの端部から挿入されることが可能であ
る。分割Ｃ−リング又は他の保持手段は、ベースの下部
又は上部に取り付けられ、対応するプレート11を保持す
ることができる。そのような手段は、例えば、スナップ
・フィット又は摺動と回転を含む、ボタン又は他のロッ
ク固定手段によってその場所にロックして固定してもよ
い。停止手段の１つ又は両方を保持する他の方法は、差
し込み固定具、スプリング、押下通過させて停止させる
プッシュ−スルー停止型のネジ取り付け部品、又は図４
及び図５のポールクランプとを含む。

図２は、好ましくは、ハウジングに関して軸方向の動
きに対して、（例えばその回転によって）ハウジング内
に摺動されかつロックされて固定されることが可能であ
る横断部材12を示す。好ましくは、当該横断部材は、よ
り上側のプレート11から分離され、上記上側のプレート
は横断部材12に関して軸方向に移動可能になる。上記上
側のリム又はリップ17Bは横断部材12と同様の方法で強
固に固定されてもよい。

横断部材12の機能は、複数のケーブル２とクロージャ
と、好ましくはそのベース３との間の機械的な連結を提
供することである。より上側のプレート11と伝達手段12
との間の動きの可能性は、封止機能と機械的な機能との
結合を減少させ、又は相互作用を減少させることができ
る。このように、複数のケーブルへの軸方向の引っ張り
又は複数のケーブルの曲げによって損傷されることのな
い最適な封止を形成することができる。

横断部材12は好ましくは、（複数のケーブル２ととも
に）ベースの全体の断面を実質的にカバーする１枚のプ
レート又はフランズである。しかしながら、それは、細
長いロッド又は他の部材を備えてもよいし、フレームの
形式を有しても良い。

複数のケーブル２は、複数のホース・クランプ（hose
clamps）又はジュビリー・クリップ（jubilee clips）
などの形式を有しても良い、複数のクランプ13によって
横断部材に強固に固定される。好ましくは、そのような
複数のクランプは複数のケーブルに強固に固定されるこ
とができ、その後に、横断部材12に強固に固定される。
もし複数のクランプが部材12に永久に、又は少なくとも
最初に取り付けられたならば、アッセンブリはよりむず
かしくなるであろう。

封止材料が圧縮されて所望の封止を形成し、もし封止
材料の均一な圧力がすべてのケーブルの周りに得られる
ならば、複数のケーブルの幾つかの放射方向の動きは所
望されるようになるであろう。異なった大きさの複数の
ケーブルの封止は、そのような動きをより所望なものに
するであろう。この動きは、好ましくは、複数のクラン
プ13が横断部材12に強固に固定されるという方法による
本発明において可能とされる。好ましくは、相対的な摺
動の動きの幾つかの形式が可能である。

例えば、横断部材は、その中で複数のクランプが摺動
することができる実質的に放射方向に延在する複数のス
ロットを有しても良い。複数のスロットと複数のクラン
プの各ペアは、一般に、相対的な軸方向の動きを防止し
又は制限するために、内部で嵌合する突出部と凹部を有
するであろう。各突出部と凹部の１つ又は両方は、内部
の嵌合が所望された相対的な放射方向の動きにわたって
保持されるために、放射方向で延在するであろう。好ま
しくは、凹部の複数の壁は、複数のクランプにおける複
数のスロットとかみ合う複数のレールを有するが、その
状況は反対であってもよい。

上記放射方向に延在する複数のスロットは、好ましく
は、複数のケーブルが複数のクランプに強固に固定され
た後に、複数のクランプが複数のスロットに挿入される
ことができるように、横断部材の周囲に延在する。

図3A、図3B、及び図3Cは、それぞれ等しい内部圧力と
外部圧力と、余分な外部圧力と、余分な内部圧力との効
果を示す。これらの状態のそれぞれは、ケーブル接続部
ケースにおいて生じ、特に、温度変化に敏感である場合
において生じるであろう。

これらの図面は、図２のベース３の一部分を示す。２
枚のプレート11の間に封止材料を備えた封止は、より上
側とより下側の停止手段17B及び17Aとの間のベース３内
で位置決めされる。

例えば、図２のボルト15やスプリング16のような幾つ
かの手段は、２枚のプレート11をともに結合させるため
に用いられて、これによって、封止材料10を軸方向に圧
縮しかつ放射方向に延在させる。封止は、ベース３の壁
に形成されていることを見ることができる。（複数のケ
ーブルは、簡単化のために省略される。）図3Aにおいて、接続部クロージャ内の圧力（P₁）は周
囲圧力（P₂）に等しく、従って、上記封止材料への封止
圧力は、事実上、２枚のプレート11によって提供される
バイアス圧力に等しい。

図3Aは、周囲圧力（P₂）が接続部クロージャ内の圧力
を超える状態を示す。上記封止は停止手段17Bと17Aの間
で移動することが自由であるので、それは、余分な圧力
に対して応答して変形可能であって、これによって、ベ
ースへのその封止がはがれ又は剥離状態までその大きさ
を減少させる（図面は、単に、図式的であって、ただ封
止のバットの動きを示す。）上記封止は、それが停止手
段17Bと接するまで移動することができる。その結果、
封止圧力は、２枚のプレートによるバイアス圧力と（P₂
−P₁）との和である。

図3Cの状態は、類似している。ここで、余分な内部圧
力は、上記封止を停止手段17Aにまで移動させる。上記
封止圧力は、いま、２枚のプレートによるバイアス圧力
と（P₁−P₂）との和に等しい。

図４と図５は、停止手段17Aを設けることができる技
術を示す。

ハウジングは、ドーム形状のカバー４を備え、ベース
３は一体化されたパーツの如く図示されているが、それ
らは、分離可能であってもよい。２枚のプレート11間の
封止材料10を備える封止は、矢印１の方向で、ハウジン
グの下部に挿入される。このとき、ブラケット５は、１
つのフランジ又は他の手段20がブラケット５上の凹部21
又は他の手段21と嵌合するように、矢印２の方向で摺動
される。そして、ブラケットの一部分17Aは、上記封止
のための停止手段の１つを提供する。他の停止手段は、
肩部22によって、もしくは、ベース３又はカバー４の挿
入によって提供可能である。ブラケットの上部は、カバ
ー４の一部分にわたってスナップでかみ合い、もしそう
でなければその一部分を嵌合して、その場所でそれを保
持させることができる。

外部ブラケット５は、停止手段（特に停止手段17A）
を提供する単独の機能を有し、もしくは、それは、１つ
又はそれ以上の他の機能を有しても良い。例えば、それ
は、ベース３とカバー４とをともに保持してもよいし、
もしくは、それは、例えば、その軸方向の部分24によっ
て、壁又はポールなどにクロージャ１を強固に固定する
ために用いても良い。

図５は、組み立てられたときの、図４のクロージャを
示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ヴァン・ヒース、ジャンベルギー国、ビー―3010、ケッセル― ロ、ブス１、ゲメーンテストラート１番 (56)参考文献米国特許4295005（ＵＳ，Ａ) 米国特許4262167（ＵＳ，Ａ) 米国特許4314094（ＵＳ，Ａ) 米国特許4341922（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H02G 15/02 H02G 15/04

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】１本以上のケーブル（２）がハウジング
（3,4）の内部を通過可能であるハウジング（3,4）と、上記ハウジング（3,4）と上記ケーブル（２）との間の
間隙を封止する封止とを備え、上記封止は、封止材料
（10）を軸方向に位置決めする第１及び第２の位置決め
部材（11）の間に設けられた封止材料（10）を備えたケ
ーブル封止装置（１）において、余分な外部圧力及び余分な内部圧力に応答してそれぞれ
上記ハウジング（3,4）に対して軸方向であって、内側
方向及び外側方向に摺動可能であるように、上記封止は
上記ハウジングにおいて摺動可能に設けられ、上記ハウジング（3,4）は、上記第１及び第２の位置決
め部材（11）を予め決められた位置でそれぞれ停止させ
て軸方向の摺動を制限する第１及び第２の停止手段（17
A,17B）を備えたことを特徴とするケーブル封止装置
（１）。
【請求項２】インライン型ケーブル接続部クロージャを
備え、上記ハウジング（3,4）は、その一端に近接する
封止（10,11）を有する請求項１記載の装置（１）。
【請求項３】バット型接続部クロージャを備え、上記ハ
ウジング（3,4）はその一端に近接する封止（10,11）を
有し、上記ハウジング（3,4）はその他端で閉止されて
いる請求項１記載の装置（１）。
【請求項４】上記ハウジング（3,4）は、ベース（３）
と、上記ベース（３）のためのカバー（４）とを備え、
上記ベース（３）は上記封止（10,11）を収容する請求
項３に記載の装置（１）。
【請求項５】上記ケーブル封止装置（１）は複数のケー
ブル（２）を封止するための装置であり、上記封止（1
0,11）は上記各ケーブル（２）のための各穴を有する先
行する任意の請求項に記載の装置（１）。
【請求項６】上記位置決めするための上記第１及び第２
の位置決め部材（11）は互いに向かい合うようにされ、
上記封止部材（10）による軸方向の圧縮を生じさせる先
行する任意の請求項に記載の装置（１）。
【請求項７】上記封止材料（10）はゲルを備えた先行す
る任意の請求項に記載の装置（１）。
【請求項８】上記封止材料（10）は、30−400（10^-1m
m）から、ASTM D217に従って測定された円錐形状の浸
透と、及び／又は、ASTM D412に従って測定された、10
0％を超える極限の伸長とを有する先行する任意の請求
項に記載の装置（１）。
【請求項９】上記封止材料（10）は上記ケーブル（２）
のための通路を有し、上記通路は上記封止材料（10）の
外面まで延在して、上記封止材料（10）を上記ケーブル
の周りを取り巻くことを可能にする先行する任意の請求
項に記載の装置（１）。