JP3175194U - 遮蔽装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】生産原価が上昇することなく、余分に垂れ下がった操作紐を束ねて保持可能な遮蔽装置を提供する。
【解決手段】建築物に固定される支持部材2と、一端と他端とを備え、一端が前記支持部材2に支持される遮蔽材1と、該遮蔽材1の他端に設けられ、該遮蔽材1に対して重力方向に張力を加える加重部材3と、該加重部材3を支持部材2に対して相対的に変位させて遮蔽材1の開閉操作を行う操作紐4と、磁力により吸着する吸着部材11と、支持部材2、遮蔽材1、加重部材3及び/又は操作紐4に設けられ、吸着部材11が吸着される被吸着部材5とを備え、吸着部材11を被吸着部材5に吸着させることにより、操作紐4をまとめることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、操作紐により遮蔽材の開閉を行う遮蔽装置に関する。
従来、紐やボールチェーン等の操作紐を引き下げることによって、カーテンや簾を巻き上げたり、ブラインドを引き上げる方式の遮蔽装置が知られている。この様な遮蔽装置は、引き下げた操作紐が長くなって床上に溜まり、歩行の邪魔になったり家具へ絡んだりする問題がある。
この問題を解決する為の遮蔽装置が、本出願人による特開平9−252927号公報に記載されている。図9に示すように、この遮蔽装置は、筒状体71とアーム72で構成された係止具70を備えている。係止具70は、吊り紐73を筒状体71とアーム72で挟持することにより、使用者の背丈に応じた位置に固定される。これにより、余分に垂れ下がった吊り紐73を束ねてアーム72に引っ掛けることができる。
ところが、係止具70の構造は複雑であるため、この遮蔽装置の生産原価が上昇するおそれがある。
特開平9−252927号公報
この考案は上記課題に着目し、余分に垂れ下がった操作紐を束ねて保持可能であり、構造の単純な遮蔽装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に、本考案の遮蔽装置は、建築物に固定される支持部材と、一端と他端とを備え、一端が前記支持部材に支持される遮蔽材と、前記遮蔽材の他端に設けられ、該遮蔽材に対して重力方向に張力を加える加重部材と、前記加重部材を前記支持部材に対して相対的に変位させて前記遮蔽材の開閉操作を行う操作紐と、磁力により吸着する吸着部材と、前記支持部材、遮蔽材、加重部材及び/又は操作紐に設けられ、前記吸着部材が吸着される被吸着部材とを備え、前記吸着部材を被吸着部材に吸着させることにより、前記操作紐をまとめることができることを特徴とするものである。
前記吸着部材に前記操作紐を引っ掛けることができるように引掛け部を備えていることを特徴とするものである。
また、吸着部材及び被吸着部材が、操作紐に摺動可能に取り付けられていることを特徴とするものである。
本考案の遮蔽装置は、磁力により互いに吸着する吸着部材と被吸着部材によって、操作紐を遮蔽装置の所定の位置にまとめて保持し得る。よって、余分に垂れ下がった操作紐が床上に溜まったり、家具に引っ掛かることを防止することができる。被吸着部材を支持部材に設けた場合には、まとめられた操作紐を遮蔽装置の上部に保持し得るので、例えば、子供による操作紐の誤操作を防止することができる。また、被吸着部材を遮蔽材に設けた場合には、使用者は遮蔽材の開閉の程度に合わせて吸着部材の吸着位置を調節することができる。また、被吸着部材を加重部材に設けた場合には、吸着部材を加重部材に吸着させた状態でも、遮蔽材の開閉操作を行うことができる。また、被吸着部材を操作紐に設けた場合には、使用者の背丈に応じた高さに吸着位置を調節することができる。また、支持部材、遮蔽材、加重部材、及び操作紐それぞれに被吸着部材を設けることにより、使用者は遮蔽装置の取付の態様に応じて、最適な吸着部位を選択することができる。
また、引掛け部を吸着部材に備えることにより、使用者は操作紐を任意の長さに束ねて容易に引っ掛けることができる。
また、吸着部材及び被吸着部材を操作紐に設けることにより、使用者は遮蔽装置の取付の態様、開閉状態等に影響されずに、操作紐を束ねて保持することができる。
本考案の実施例1に係る遮蔽装置を示した斜視図である。 (A)は本考案の実施例1に係る他の吸着部材の斜視図であり、(B)は(A)に示す吸着部材と被吸着部材の側面図である。 本考案の実施例1に係る更に他の吸着部材及び被吸着部材を示した図である。 本考案の実施例2に係る遮蔽装置を示した斜視図である。 本考案の実施例2に係る吸着部材を示した斜視図である。 本考案の実施例3に係る遮蔽装置を示した斜視図である。 本考案の実施例4に係る遮蔽装置を示した斜視図である。 本考案の実施例4に係る遮蔽装置を示した斜視図である。 従来におけるカーテンを示した斜視図である。
本考案は、操作紐を引き下げることによって、遮蔽材の巻き上げ、引き上げを行う遮蔽装置に関するものである。例えばロールアップ式のカーテン、スクリーン、簾、シェード又は横型ブラインド等々に用いることができる。以下、図面に基づいて本考案の遮蔽装置を説明する。
図1に示す遮蔽装置10は、ロールアップ式のカーテンである。遮蔽装置10は、建築物に取り付けられる支持部材2と、支持部材2に取り付けられた遮蔽材1と、遮蔽材1の下端に取り付けられた加重部材3と、支持部材2に固定された操作紐4と、支持部材2に設けられた被吸着部材5と、吸着部材11とを備えている。
支持部材2は、遮蔽材1を支持するものである。支持部材2は木製から成る四角柱形状の棒状体であるが、形状及び材質はこれに限定されない。例えば四角柱形状以外の多角柱形状、円柱形状の棒状体であってもよく、ABS樹脂等のプラスチック製であってもよい。支持部材2の長手方向の寸法は、窓枠等の遮蔽装置10の設置対象に適合するように設計される。支持部材2は上面に取付部材15と、下面にはその長手方向に不図示の係合溝を有している。取付部材15は設置対象に取り付けたフック等の取付手段に対して遮蔽装置10を取り付けるものである。係合溝は遮蔽材1の上端を係合させて、遮蔽材1を支持する溝である。
遮蔽材1は遮光、遮像、遮影等を行うものである。遮蔽材1は天然繊維、化学繊維から成る織布や合成樹脂系素材から成る不織布によって製作される帯状体である。遮蔽材1の幅及び丈の寸法は遮蔽装置10の設置対象に適合するように設計される。また、遮蔽材1の厚みは、遮蔽装置10の用途及び遮蔽材1の材質に適した寸法に設計される。
加重部材3は遮蔽材1を重力方向に加重するものであり、遮蔽材1を巻き上げる際には遮蔽材1が巻き付く軸となる。加重部材3の形状、材質及び寸法は支持部材2と同様に木製から成る四角柱形状の棒状体であり、遮蔽装置10の設置対象に適合するように設計される。加重部材3はその一面に長手方向に不図示の係合溝を有しており、遮蔽材1の下端を係合溝に係合させて、遮蔽材1を取り付けている。
操作紐4は、加重部材3を支持部材2に対して相対的に変位させて、遮蔽材1の開閉を操作するものである。操作紐4は繊維を束ねて加工した紐であるが、これに限定されない。例えば、合成樹脂、強磁性体から製造される複数の球体を繋ぎ合せたボールチェーンであってもよい。操作紐4は、その両端が支持部材2の両端部にそれぞれ固定されており、遮蔽材1の一面の上部から、加重部材3を介して、他面の上部に配置された一対の案内部材に掛けられている。操作紐4は案内部材によってその方向を変えられて、一方の案内部材から重力方向に垂れ下がっている。紐長は、少なくとも遮蔽材1の幅寸法に丈寸法を4倍した寸法を加え、さらに遮蔽材1を閉めた際に操作紐4を把持する為に必要な寸法を加えた長さが必要である。
被吸着部材5は吸着部材11と吸着し、磁力によって吸着部材11を保持するものである。被吸着部材5は鉄製の板体に穴開け加工、折り曲げ加工を施したものであり、操作紐4を引っ掛けてその方向を変える案内部材の外装である。被吸着部材5は鉄製に限定されず、強磁性体であればよい。被吸着部材5は支持部材2の両側に螺子等の固定手段によって固定される。
吸着部材11は被吸着部材5に吸着し、束ねられた操作紐4を保持するものである。吸着部材11は四角柱形状であり、木製であるが、これに限定されない。例えばその他の多角柱形状や円柱形状であってもよく、ABS樹脂等のプラスチック製であってもよい。吸着部材11の大きさは特に限定されず、束ねられた操作紐4を保持し、被吸着部材5と吸着し得るように設計される。吸着部材11は吸着部12と引掛け部13から構成される。吸着部12は磁石を備える。引掛け部13は凹部を有しており、ループ状あるいは束状に纏められた操作紐4が凹部に引っ掛けられて保持される。引掛け部13は、凹部を設けずに湾曲させて操作紐4を引っ掛けて保持するものでもよい。また、市販のマグネットフックを使用することもできる。図2(A)(B)に示した吸着部材11は市販のマグネットフックの一例である。ネコ形状をした吸着部材11は引掛け部13と吸着部12を有し、引掛け部13には操作紐が束ねて引っ掛けられ、吸着部12が被吸着部材5と吸着する。
この実施例1による遮蔽装置10は、一方の案内部材から垂れ下がった操作紐4を引き下げることにより、加重部材3が持ち上げられて回転し、加重部材3を軸として、遮蔽材1が巻き上げられるものである。遮蔽材1を全開にすると、少なくとも遮蔽材1の丈寸法の2倍の長さの操作紐4が案内部材から垂れ下がることとなる。また、一方の案内部材が備える不図示の昇降停止部材は、操作紐4の移動を制御し、遮蔽材1の開閉程度の調節を行っている。
この実施例1による遮蔽装置10は、遮蔽材1を巻き上げた際に、案内部材から余分に垂れ下がった操作紐4を束ねて吸着部材11へ引っ掛けることができる。また、吸着部材11を被吸着部材5へと磁力によって吸着させることができる。よって、操作紐4が床上に溜まったり、家具に引っ掛かることを防止することができる。
この実施例1による遮蔽装置10は、束ねた操作紐4を遮蔽装置10の上部に保持し得るので、例えば子供による操作紐4の誤操作を防止することができる。また、遮蔽材1、加重部材3及び/又は操作紐4に被吸着部材を設けてもよい。遮蔽材1に被吸着部材を設けた場合には、吸着部材11が磁力によって吸着し得るので、使用者は遮蔽材1の開閉の程度に合わせて吸着部材11の吸着位置を調節することができる。また、加重部材3に被吸着部材を設けた場合には、吸着部材11を加重部材3に吸着させた状態でも、遮蔽材1の開閉操作を行うことができる。また、操作紐4に被吸着部材を設けた場合には、使用者の背丈に応じた高さに吸着位置を調節することができる。また、支持部材2、遮蔽材1、加重部材3及び操作紐4が被吸着部材を備えることにより、使用者は遮蔽装置10の取付の態様に応じて、最適な吸着部位を選択することができる。また、被吸着部材5が磁石を備え、吸着部材11の吸着部が強磁性を有するものであってもよい。
また、被吸着部材5及び吸着部材11の形状は、互いに吸着して動物、植物等を構成するものであってもよい。例えば、図3に示すように、木の枝の形状の吸着部材11と、案内部材上に取り付けられた木の形状の強磁性体である被吸着部材5とが、互いに吸着して一体の木を構成するものであってもよい。この際、被吸着部材5、吸着部材11、支持部材2、加重部材3、及び遮蔽材1の模様、色彩を統一させることで、遮蔽装置10全体としてまとまりのあるデザインを構成することができる。
図4に示すように、被吸着部材21が支持部材2に設けられた板体である遮蔽装置20であってもよい。被吸着部材21は鉄製の平板であるが、これに限定されない。例えば、棒体であってもよく、材質が強磁性体であればよい。被吸着部材21は支持部材2の背面に配置され、その面方向に回転可能となるように、一方の先端部が支持部材2の端部に取り付けられている。被吸着部材21の使用時はその長手方向を重力方向として配置し、不使用時は被吸着部材21の長手方向を支持部材2の長手方向と一致するように配置する。この際、支持部材2に磁石等を設けて被吸着部材21を保持してもよい。不使用時に被吸着部材21の他端が支持部材から出っ張ることのないように、被吸着部材21の長手方向の長さは設計される。
この実施例2による遮蔽装置20の被吸着部材21は支持部材2から重力方向に下げられている。このため、使用者は背丈に応じた高さに吸着部材11を吸着させることができる。また、被吸着部材21の不使用時は、被吸着部材21を回転させて支持部材2の背面に収納し得るので、被吸着部材21が遮蔽装置20の外観に影響を与えることを防止し得る。
図5に示すように、複数の板がその面方向に回転可能となるように軸着された被吸着部材22や、板を引き出して延長し、板を押し込んで収納可能な被吸着部材23であってもよい。これらの被吸着部材22、23は、その長短を調節し得るので、使用者は更に広範に吸着部材11の吸着位置を選択することができる。
図6に示すように、被吸着部材32が遮蔽材1に固定されたマグネットシートであり、吸着部材33が操作紐4に設けた球体である遮蔽装置30であってもよい。
被吸着部材32は、遮蔽材1の背面の上端から下端にかけて縫い付けられている。被吸着部材32は遮蔽材1と共に巻き上げられるので、薄く、柔軟であり、複数の吸着部材33を強固に吸着させるために、磁気力の強いものが好ましい。
吸着部材33は鉄等の強磁性体から製造され、不図示の貫通孔を有している。この貫通孔に通された操作紐4と貫通孔との摩擦によって、吸着部材33は操作紐4に取り付けられており、複数の吸着部材33が所定の間隔で操作紐4に取り付けられている。吸着部材33の寸法は、案内部材での引っ掛かりを軽減する為に、小さなものが好ましい。例えば球径1.5mm〜5mmのものが使用できる。
この実施例3による遮蔽装置30は、遮蔽材1の一端から他端にかけて被吸着部材32を備えているので、使用者は遮蔽材1の開閉の程度に合わせて吸着部材33の吸着位置を選択することができる。
この実施例3において被吸着部材32は、遮蔽材1の裏面に配置されているが、これに限られない。例えば、様々な色の被吸着部材32を用いて模様を構成したものを遮蔽材1の表面に配置してもよい。
図7に示すように、被吸着部材41及び吸着部材33が操作紐4に取り付けられた遮蔽装置40であってもよい。
被吸着部材41は、円柱形状の希土類磁石にカバーキャップを被せたものであり、カバーキャップは不図示の取付手段を有している。取付手段は例えばクリップであり、操作紐4を挟持する。これにより被吸着部材41は操作紐4に取り付けられる。被吸着部材41は、遮蔽材1を下した状態に於いて、案内部材と垂れ下がった操作紐4の下端との間の任意の位置に取り付けられる。被吸着部材41に使用する磁石は円柱形状の希土類磁石に限定されることなく、例えば、角型、リング型形状であってもよく、フェライト磁石等であってもよい。
図8に示すように、この実施例4による遮蔽装置40は、被吸着部材41及び吸着部材33を操作紐4に設けることにより、遮蔽装置40の取付位置、開閉状態等に影響されずに、操作紐4を束ねて保持することができる。また、クリップを用いて操作紐4に取り付けられた被吸着部材41は、その取付位置を変更可能であるので、使用者の背丈に応じて、また把持部42の紐長を調節することができる。
以上、本考案の遮蔽装置の態様について説明したが、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変形を加えた態様で実施し得るものであり、これらの態様はいずれも本考案の範囲に属するものである。
1...遮蔽材、2...支持部材、3...加重部材、4...操作紐、5、21、22、23、32、41...被吸着部材、11、33...吸着部材、10、20、30、40...遮蔽装置、12...吸着部、13...掛着部、14...貫通孔、42...把持部

Claims (3)

  1. 建築物に固定される支持部材と、
    一端と他端とを備え、一端が前記支持部材に支持される遮蔽材と、
    前記遮蔽材の他端に設けられ、該遮蔽材に対して重力方向に張力を加える加重部材と、
    前記加重部材を前記支持部材に対して相対的に変位させて前記遮蔽材の開閉操作を行う操作紐と、
    磁力により吸着する吸着部材と、
    前記支持部材、遮蔽材、加重部材及び/又は操作紐に設けられ、前記吸着部材が吸着される被吸着部材とを備え、
    前記吸着部材を被吸着部材に吸着させることにより、前記操作紐をまとめることができる遮蔽装置。
  2. 前記吸着部材に前記操作紐を引っ掛けることができるように引掛け部を備えている請求項1に記載の遮蔽装置。
  3. 前記吸着部材及び前記被吸着部材が、前記操作紐に摺動可能に取り付けられている請求項1に記載の遮蔽装置。
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