JP3175104U - コンクリート逆打工法に用いる注入口形成材 - Google Patents

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講暢 高橋
徹 根本
博基 今野
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Abstract

【課題】確実な位置決め効果を発揮することが可能な注入口形成材を提供すること。
【解決手段】コンクリート逆打工法において、打継部に充填材を注入する為の注入口形成材であって、芯材と、該芯材の側周を被覆するチューブと、からなる、仮設体と、前記仮設体を打設コンクリートに位置決めする固定ピンと、を少なくとも含み、前記固定ピンによって前記仮設体を位置決めした状態から、前記芯材、チューブを順に抜き取ることにより、コンクリート注入口を形成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、コンクリート構造物を構築するコンクリート逆打工法において、打継部への充填材の注入口を形成するための注入口形成材に関する。
コンクリート逆打工法は、コンクリート構造物を上から下に向かって構築していく工法である。
先打ちコンクリート(上部側)の底面と、後打ちコンクリート(下部側)の上面との間の打継部には隙間が発生するため、充填材を注入して隙間を解消する必要がある。
前記充填材を注入する為の注入口を形成する方法として、以下の特許文献1に記載の注入口形成材が知られている。
特許文献1に記載の注入口形成材は、コンクリートに対して剥離性のあるチューブと、該チューブ内に抜き差し可能に挿入される芯材と、前記チューブの外面に接着剤層を設けている。
この注入口形成材を、先打ちコンクリートの底面に貼り付けておき、後打ちコンクリートの凝固後に、芯材、チューブの順に抜き取ることで、注入口形成材が存していた箇所を充填材の注入口として用いている。
特許第3069068号公報
しかし、前記した従来の注入口形成材は、前記チューブの外面に接着剤層を別途設ける加工が必要となり、専用品を製造しなければならず、製造コストの低廉化に限界が生じる、という問題がある。
また、接着剤層の劣化などにより所望の接着効果が得られないと、芯材の脱落などが起こりうる為、品質管理に注意を要する場合もある。
したがって、本考案は、低廉な製造コストでありながら、確実な位置決め効果を発揮することが可能な注入口形成材を提供することを目的の一つとするものである。
本考案は、コンクリート逆打工法において、打継部に充填材を注入する為の注入口形成材であって、芯材と、該芯材の側周を被覆するチューブと、からなる、仮設体と、前記仮設体を打設コンクリートに位置決めする固定ピンと、を少なくとも含み、前記固定ピンによって前記仮設体を位置決めした状態から、前記芯材、チューブを順に抜き取ることにより、充填材の注入口を形成することを特徴とするものである。
前記固定ピンは、前記芯材の底部を押さえる、押さえ部と、前記押さえ部の一端から延出して、コンクリートに差し込む、差込部と、前記押さえ部の他端から延出して、前記芯材の側面を押さえる、爪部と、を少なくとも備えて構成することができる。
また、前記固定ピンは、更に、前記差込部の下端から外側に張り出した押圧部を備えてもよい。
また、前記固定ピンは、更に、差込部の両側縁から延出した鉤部を備えてもよい。
本考案は、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか一つの効果を少なくとも奏する。
(1)チューブに接着剤層を設けるなどの加工が不要であり、既存製品の流用がしやすく、製造コストの低廉化に寄与する。
(2)接着剤の劣化等を考慮する必要が無く、仮設体の位置決め効果が確実に得られる為、信頼性が高い。
(3)固定ピンの押さえ部、差込部及び爪部でもって、仮設体の両側部及び底部の少なくとも3点を押さえるため、仮設体をコンクリートに確実に固定することができる。
(4)固定ピンの押圧部でもって、固定ピンを上方へとより強く押し込むことができ、仮設体の位置決め効果が確実に得られる。
(5)固定ピンの鉤部でもって、差し込んだ後の固定ピンが下方へと抜けにくくなる。
本考案の注入口形成材の第一実施例を示す概略断面図。 本考案の注入口形成材の使用方法を示す概略正面図。 本考案の固定ピンのその他の実施例を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら本考案の実施の形態について説明する。
<1>全体構成
図1は、本考案の注入口形成材の第一実施例を示す概略断面図である。
本考案に係る注入口形成材Aは、コンクリート逆打工法において、先打ちコンクリートBと後打ちコンクリートCの間に生ずる打継部Dの解消を目的として、該打継部Dに充填材を注入するための注入口を形成する為の部材である。
本考案に係る注入口形成材Aは、仮設体1と、該仮設体1を先打ちコンクリートBの底面に固定する為の固定ピン2を少なくとも含んで構成する。
<2>仮設体
仮設体1は、先打ちコンクリートBと後打ちコンクリートCとの間の打継部Dに、注入口を形成するための部材である。
仮設体1は、芯材11と、該芯材11の側周を被覆するチューブ12とによって構成する。
<2.1>芯材
芯材11は、仮設体1の形状を保持するための部材である。
[断面形状]
芯材11の断面形状は、円形、矩形、その他の形状を適宜選択することができるが、先打ちコンクリートBの底面との接触面積が大きい形状、例えば矩形形状を呈していることが望ましい。
[素材]
芯材11の素材は、発泡合成樹脂等、周知の材料を適宜選択して形成する。なお前記チューブ12との間で抜け取りやすい素材を選択する事が望ましい。
<2.2>チューブ
チューブ12は、仮設体1の撤去を容易にするための部材である。
[構成]
チューブ12は、芯材11の側周を被覆するよう構成する。
当該構成により、後打ちコンクリートDの打設後に仮設体1を撤去する際、まず芯材11を抜き取ることにより、チューブ12の内部に空洞を形成することができる。前記空洞に、チューブ12を抜き取る為の治具を差し込むことで、チューブの撤去をより簡便に行うことができる。
[素材]
チューブ12は、合成樹脂等、周知の材料を適宜選択して形成する。特にコンクリートと剥離性の高い部材であることが望ましい。
<3>固定ピン
固定ピン2は、前記仮設体1を先打ちコンクリートB上に固定するための部材である。
[形状例]
固定ピン2は、仮設体1を、仮設体1の外側から押さえつつ、仮設体1と共に先打ちコンクリートBに一体固定できるものであれば、如何なる形状でも良いが、例えば、以下の様な構成とすることができる。
固定ピン2は、前記芯材11の底部を押さえる、押さえ部21と、前記押さえ部21の一端から延出して、先打ちコンクリートBに差し込む、差込部22と、前記押さえ部21の他端から延出して、前記芯材11の側面を押さえる、爪部23と、を備えるように形成することができる。本実施例では、差込部22と爪部23とで、仮設体1の両側を挟むように位置決めされる。
なお、押さえ部21、差込部22、爪部23によって構成する固定ピン2の全体形状は、仮設体1の断面形状に応じて、略L字型、略U字型、略コ字型、略J字型などの形状を採用することができる。
[素材]
固定ピン2の素材は、プラスチックなど、周知の材料を適宜選択して形成する。特に、固定ピン2は打継部Eへの充填材の充填によってそのまま埋められるため、低コストで且つコンクリートに影響を与えない材料を選択することが望ましい。
<4>使用方法
図2は、本考案の注入口形成材の使用方法を示す概略正面図である。
以下、各工程毎に説明する。
[仮設体の位置決め](図2(a))
まず、仮設体1の設置本数にあわせて、先打ちコンクリートBの底面から削孔して、複数の挿入孔B1を形成する。
仮設体を1先打ちコンクリートBの底面の所定位置に配した後、下方から固定ピン2を前記挿入孔B1に差し込んで、仮設体1を順次固定する。
また、充填材を注入する為の注入ホースCを、適宜打継部内へと配置する。
注入ホースCの固定方法が特に限定されないが、本考案の固定ピン2を用いても良い。
[後打ちコンクリートの打設](図2(b))
次に、後打ちコンクリートDを構築する。
後打ちコンクリートDは、なるべく先打ちコンクリートBの底面に達するように打設することが一般的であるが、本図では、説明の便宜上、打継部Eの間隙を大きく表示して説明する。
後打ちコンクリートDの打設により、前記注入口形成材Aの一部或いは全部は、後打ちコンクリートD内に埋め込まれることにある。
[仮設体の撤去](図2(c))
後打ちコンクリートDが硬化したことを確認したのち、注入口形成材Aのうち、仮設体1を撤去する。
仮設体1の撤去は、芯材11、チューブ12の順に行う。
仮設体1が抜けた箇所は空となり注入口Fとなる。
[閉塞部の構築](図2(d))
注入口Fから充填材を注入して、閉塞部Hを構築する。
このとき、事前に注入口Fからマイクロカメラを挿入し、打継部Eの状態(間隙の大きさ、コンクリートの状態)を確認して、周知の充填材から適切な充填材を選択することができる。
また、所定間隔を設けて構築された閉塞部Gの間の打継部Eは、ある程度密閉された空間を呈することとなる。
[打継部の充填](図2(e))
最後に、設置済みの注入ホースCから、充填材を充填し、打継部Eを解消する。
前記した注入口Gに注入する充填材と、注入ホースCでもって打継部Eに注入する充填材は、同じ材料でも良いし、異なる材料であっても良い。
前記したとおり、閉塞部Hの間の打継部Eは、ある程度密閉された空間を呈するため、充填材が打継部Eに密に充填されることとなる。
<5>その他の実施例
図3は、本考案の固定ピンのその他の実施例を示す斜視図である。
本考案に用いる固定ピン2は、前記した構成に加えて以下の構成としてもよい。
[押圧部]
本考案に用いる固定ピン2は、更に差込部21の下端から外側に張り出した押圧部24を設けることができる。
本構成によれば、固定ピン2を先打ちコンクリートBに挿入する際に押圧部24に指をかけて差し込めるため、より簡便且つ確実な固定作業が可能となる。
[鉤部]
また、本考案に用いる固定ピン2は、更に差込部21の両側縁から、鉤部25を設けることができる。
鉤部の延出方向は、斜め下方向とすることが望ましい。
本構成によれば、先打ちコンクリートBから固定ピン2が抜けにくくなり、確実な固定作業が可能となる。
A 注入口形成材
1 仮設体
11 芯材
12 チューブ
2 固定ピン
21 押さえ部
22 差込部
23 爪部
24 押圧部
25 鉤部
B 先打ちコンクリート
B1 挿入孔
C 注入ホース
D 後打ちコンクリート
E 打継部
F 注入口
G 閉塞部
H 充填部

Claims (4)

  1. コンクリート逆打工法において、打継部に充填材を注入する為の注入口形成材であって、芯材と、該芯材の側周を被覆するチューブと、からなる、仮設体と、
    前記仮設体を打設コンクリートに位置決めする固定ピンと、を少なくとも含み、
    前記固定ピンによって前記仮設体を位置決めした状態から、前記芯材、チューブを順に抜き取ることにより、充填材の注入口を形成することを特徴とする、
    注入口形成材。
  2. 前記固定ピンが、
    前記芯材の底部を押さえる、押さえ部と、
    前記押さえ部の一端から延出して、コンクリートに差し込む、差込部と、
    前記押さえ部の他端から延出して、前記芯材の側面を押さえる、爪部と、を少なくとも備えることを特徴とする、
    請求項1に記載の注入口形成材。
  3. 前記固定ピンが、更に、前記差込部の下端から外側に張り出した押圧部を備えることを特徴とする、請求項1又は2に記載の注入口形成材。
  4. 前記固定ピンが、更に、差込部の両側縁から延出した鉤部を備えることを特徴とする、請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の注入口形成材。
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