JP3175010U - 油よけスープすくい器具

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【課題】スープ上面にある油をよけて下部のスープだけをすくうことができるれんげやお玉などのスープすくい器具を提供する。
【解決手段】スープすくい器具の椀部に、垂直方向に貫通する穴を配設し、該穴の開口上端は椀上縁部よりやや低い位置に配設されてなる。
【選択図】図１

本考案は、油よけスープすくい器具に関するものである。

スープから具だけを取り出すために、穴の開いたスープすくい器具は広く普及しているが、表面の油をよけて、スープだけをすくう器具はなかった。

特許公開２０００−３０８５８３号公報

現在の食生活においては、健康志向の高まりから、油分の摂取を控えたいという要求があるが、従来のれんげやお玉といったスープすくい器具では、スープ上面にある油をよけて、下部のスープだけをすくいたくても、油が入り込んでしまい、難しかった。

スープすくい器具の椀に、垂直方向に貫通する穴を配設し、該穴の開口上端は椀上縁部よりやや低い位置に配設されてなる構造とした。

本考案の構造によるスープすくい器具を使用することにより、表面の油分をよけて、下部のスープを効率よく取り込むことができる。

尚、本構造によるスープすくい器具を使用すれば、具入りのスープをすくった後、スープすくい器具を穴方向へ傾けることで、穴からスープのみを排出し、具だけをすくうことも可能である。

本考案は以上のような構造とすることで課題を解決した。

本考案の構造を取り入れたれんげの実施の形態を示す斜視図である。図１に示されたれんげの上面図である。図１に示されたれんげの横断面図である。

本考案を実施するための最良の形態について、れんげを例として、その構造図を示し、以下第一の実施の形態を説明する。

スープすくい器具の椀内を深い部分と浅い部分からなる二段階の構造とする。該段差構造の浅い部分には、椀内と椀底部を垂直方向に貫通するスープ取り入れ穴を穿設する。

スープすくい器具の底面を、上面に油の層があるスープの油の層の下まで沈めると、油の層の下部のスープが該スープ取り入れ穴から椀の中に流入する。このとき、スープすくい器具の椀上縁部は、油の層よりも上にあるので、油は椀内に流入しない。

尚、本考案は上記に例として挙げたれんげだけでなく、お玉などにも利用できる。

１れんげ
２スープ取り入れ穴
３椀