JP3174506U - 湿式電気集塵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】排ガス流れによる集塵電極の揺れを防止して集塵電極と放電電極間の安定した荷電を行う。また、集塵電極と放電電極間の印加電圧を高く維持できる集塵電極構造を提供する。
【解決手段】集塵電極の上方から洗浄水を供給することにより、集塵電極面上を流下する水膜を形成して該集塵電極面の洗浄を行う湿式電気集塵装置において、縦方向に沿った凹条部と凸条部の繰り返しからなる凹凸面を有する複数枚の集塵電極エレメントを引張結合して該集塵電極を構成するとともに、該集塵電極をケーシングに引張結合する。
【選択図】図1
【解決手段】集塵電極の上方から洗浄水を供給することにより、集塵電極面上を流下する水膜を形成して該集塵電極面の洗浄を行う湿式電気集塵装置において、縦方向に沿った凹条部と凸条部の繰り返しからなる凹凸面を有する複数枚の集塵電極エレメントを引張結合して該集塵電極を構成するとともに、該集塵電極をケーシングに引張結合する。
【選択図】図1
Description
本考案は、湿式電気集塵装置に関し、詳しくは、集塵電極面に水膜を形成する湿式電気集塵装置における集塵電極の構造に関する。
図6は従来の湿式電気集塵装置の概要図である。湿式電気集塵装置100は装置全体を包むケーシング1内に平板状の集塵電極3が鉛直面に沿って等間隔で多数配列され、これら集塵電極の間に放電電極2が配置されている。集塵電極3の上部には固定金具68が設けられており、集塵電極3は前記固定金具68を介してケーシング1内に吊り下げられた状態で固定されている。一方、放電電極2はケーシング1の上部に設けられている碍子室70内の碍子5により支持されており、放電電極2と集塵電極3との間に高電圧が印加されることにより集塵空間74が形成される。
ケーシング1の上部には洗浄水を噴射するための洗浄ノズル20が配設され、各洗浄ノズル20から噴射された洗浄水によって集塵電極3の表面(集塵電極面)に水膜が形成されるが、排ガスの流速が概ね3m/s以上になると排ガスの流れの影響により水膜が不連続になり集塵電極面の洗浄効果が低下する。
特許文献1は、集塵電極面を縦方向に沿った凹条部12と凸条部14の繰り返しからなる凹凸面で形成し(図7)、これにより水膜24の水平方向(排ガス流れ方向)の流れ移動を抑制して水膜24が凹凸面に沿って流下するよう構成したもので、水膜切れ防止の効果がある。
しかしながら、排ガスの流速が大きくなると、前記凹凸面における排ガス流れの乱れに起因する集塵電極3の揺れが発生し、集塵電極3と放電電極2との極間距離が変動するため放電状態が変化してスパークを誘発し、両極間の印加電圧を保つことができなくなって集塵性能が低下する虞があった。
特許文献2には、集塵電極3の揺れを防止するため、集塵板(本発明の集塵電極エレメント31に相当)間を連結する結合具(本発明の連結具)が開示されているが、該結合具の厚みが集塵電極エレメントの厚みより大きく、スパークを生じ易いため印加電圧を高く維持することができず、その結果、集塵性能が低下する虞があった。
本考案は、集塵電極3に安定した水膜を形成でき、かつ、集塵電極3の揺れが生じない集塵電極構造を提供することを課題とする。
また、集塵電極3と放電電極2間の印加電圧を高く維持できる集塵電極構造を提供することを課題とする。
また、集塵電極3と放電電極2間の印加電圧を高く維持できる集塵電極構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため本考案は、集塵電極の上方から洗浄水を供給することにより、集塵電極面上を流下する水膜を形成して該集塵電極面の洗浄を行う湿式電気集塵装置において、縦方向に沿った凹条部と凸条部の繰り返しからなる凹凸面を有する複数枚の集塵電極エレメントを引張結合して該集塵電極を構成するとともに、該集塵電極をケーシングに引張結合することを特徴とする。
より具体的には、縦方向に沿った凹条部と凸条部の繰り返しからなる凹凸面を有し、横方向両端部に断面略三角形状の折り返し部(集塵電極端部16)を有する集塵電極エレメント31を複数枚排ガス流れ方向に配列し、該集塵電極エレメント31の上下端部をそれぞれ、上部固定金具682、下部固定金具681でケーシング1に固定するとともに、隣り合う該集塵電極エレメント31間を該集塵電極エレメント31の略中間高さ位置において連結部材4で連結して集塵電極3を構成し、かつ、該集塵電極3の排ガス流れ方向両端部に位置する該集塵電極エレメント31と該ケーシング1の梁を構成する集塵電極中部横梁8とを集塵電極中部引張固定部材9を介して引張結合するよう構成したことを特徴とする。
また、前記隣り合う集塵電極エレメント31間を連結する連結部材4の厚みL1が該集塵電極エレメント31の横方向端部の断面略三角形状の折り返し部の厚みL2より小さいことを特徴とする。
本考案によれば、集塵電極3上に形成される水膜の切れを生じることがなく、集塵電極3に付着した塵埃の洗浄が良好に行えるとともに、集塵電極3の揺れを防止して集塵電極3と放電電極2間の印加電圧を高く保つことができるため高い集塵性能を維持できる。
また、集塵電極エレメント31間の連結部材4が集塵電極エレメント31の厚みより小さいため、連結部材4による印加電圧の低下を招く虞がない。
以下、図に基づいて本考案の実施例を説明する。
図1は湿式電気集塵装置100の主たる構成要素を示しており、塵埃を含む排ガスをケーシング1に導く入口煙道6、放電電極2及び集塵電極3で構成され、両極間に印加された電圧によって形成された電界により排ガス中の塵埃が集塵電極に捕集される集塵部(集塵空間)74、塵埃が除去された後の排ガスを排出する出口煙道7から構成される。
図1は湿式電気集塵装置100の主たる構成要素を示しており、塵埃を含む排ガスをケーシング1に導く入口煙道6、放電電極2及び集塵電極3で構成され、両極間に印加された電圧によって形成された電界により排ガス中の塵埃が集塵電極に捕集される集塵部(集塵空間)74、塵埃が除去された後の排ガスを排出する出口煙道7から構成される。
集塵電極3は複数の集塵電極エレメント31を連結して構成される。すなわち、集塵電極エレメント31の上下端部において、それぞれ上部固定金具682、下部固定金具681によって集塵電極上部横梁15、集塵電極下部横梁10に固定されるとともに、隣り合う集塵電極エレメント31間は略中間高さ位置において連結部材4によって連結される。同様に、集塵電極3の上流側、及び下流側の両端部は略中間高さにおいて集塵電極中部引張固定部材9によって集塵電極3にガス流れ方向での張力を生じる状態で集塵電極中部横梁8に固定される。
一方、放電電極2は複数の放電線(図示せず)を放電枠(図示せず)に張設して構成され、該放電電極2は碍子室70に収納された碍子5によってケーシング1と電気的に絶縁して支持される。集塵電極3の上部には、洗浄ノズル20が配置されて前記集塵電極3の表面に付着した塵埃を除去するための洗浄水を噴霧するよう構成される。
図2に示すように、ケーシング1の水平方向断面で見ると、集塵電極3と放電電極2は水平方向に交互に配置され、放電電極2は隣り合う集塵電極3間で形成される空間(以下、レーンと称する)の中間に配置される。安定した電界形成のためには、放電電極2と集塵電極3との距離はいずれのレーンにおいても等しく保たれることが望まれる。
図3に示すように、集塵電極エレメント31の横方向両端部(集塵電極端部16)は水平面方向断面が略三角形状であり、隣り合う集塵電極端部16間において連結部材4によって連結される。連結部材4は集塵電極端部16同士を貫通するボルト41及びナット42と円筒状のスペーサ44から構成され、ボルト41を締めると前記略三角形状の集塵電極端部16が変形して排ガス流れ方向に張力を生じる。なお、スペーサ44は円筒状のほか矩形状としても良い。
また、図4に示すように、集塵電極3の排ガス流れ方向両端部においては、集塵電極端部16とケーシング1の梁の一部を構成する集塵電極中部横梁8とを断面コの字状の集塵電極中部引張固定部材9、ボルト41及びナット42により結合させており、ボルト41の締結により集塵電極端部16と集塵電極中部引張固定部材9とがともに変形して排ガス流れ方向に張力を生じる。
すなわち、各集塵電極エレメント31の断面凹凸形状によるバネ作用で生じる張力と、集塵電極エレメント31の断面略三角形状の連結部の変形による張力と、集塵電極3の排ガス流れ方向両端部のケーシング1との結合部における張力との合成により、集塵電極3全体に亘って排ガス流れ方向に大きな張力を生じることができるため集塵電極3の排ガス流れによる揺れを防止することが可能となる。
更に、集塵電極エレメント31同士を連結する連結部材4の厚みL1(すなわちスペーサ44の厚み)は集塵電極端部16の厚みL2より小さいため、集塵空間74の電界において連結部材4自体がスパークを誘引することは無く、集塵性能を維持することが可能である。
図5は、図3で示した連結部材4の変形例であり、ボルト41、ナット42に代えてH形状のスペーサ44を集塵電極端部16に直接溶接して連結するものである。なお、スペーサ44をH形状とすることでスペーサ44と集塵電極エレメント31との隙間腐食を防止している。
この連結構造によれば、部品点数を削減することが可能になる。
この連結構造によれば、部品点数を削減することが可能になる。
1…ケーシング、2…放電電極、3…集塵電極、4…連結部材、5…碍子、6…入口煙道、7…出口煙道、8…集塵電極中部横梁、9…集塵電極中部引張固定部材、10…集塵電極下部横梁、12…凹条部、14…凸条部、15…集塵電極上部横梁、16…集塵電極端部、24…水膜、41…ボルト、42…ナット、44…スペーサ、78…ホッパー、80…排出装置、100…湿式電気集塵装置、681…下部固定金具、682…上部固定金具。
Claims (3)
- 集塵電極の上方から洗浄水を供給することにより、集塵電極面上を流下する水膜を形成して該集塵電極面の洗浄を行う湿式電気集塵装置において、縦方向に沿った凹条部と凸条部の繰り返しからなる凹凸面を有する複数枚の集塵電極エレメントを引張結合して該集塵電極を構成するとともに、該集塵電極をケーシングに引張結合することを特徴とする湿式電気集塵装置。
- 縦方向に沿った凹条部と凸条部の繰り返しからなる凹凸面を有し、横方向両端部に断面略三角形状の折り返しを有する集塵電極エレメントを複数枚排ガス流れ方向に配列し、該集塵電極エレメントの上下端部をそれぞれケーシングに固定するとともに、隣り合う該集塵電極エレメント間を該集塵電極エレメントの略中間高さ位置において連結部材で連結し、かつ、該集塵電極の排ガス流れ方向両端部に位置する該集塵電極エレメントとケーシングとを固定部材を介して引張結合したことを特徴とする請求項1に記載の湿式電気集塵装置。
- 前記隣り合う集塵電極エレメント間を連結する連結部材の厚みが該集塵電極エレメントの横方向端部の断面略三角形状の折り返し部の厚みより小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載の湿式電気集塵装置。
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