JP3174392B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3174392B2
JP3174392B2 JP13080192A JP13080192A JP3174392B2 JP 3174392 B2 JP3174392 B2 JP 3174392B2 JP 13080192 A JP13080192 A JP 13080192A JP 13080192 A JP13080192 A JP 13080192A JP 3174392 B2 JP3174392 B2 JP 3174392B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置に用いられる現像装置に
関し、特に、トナーとキャリアからなる2成分現像剤を
用いる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画
像形成装置に用いられる現像装置で、トナーとキャリア
からなる2成分現像剤を用いて感光体等の潜像担持体上
の潜像を現像し顕像化する現像装置が良く知られてい
る。一般に、2成分現像剤を用いる現像装置において
は、トナー及びキャリアよりなる現像剤を現像剤収容室
内で撹拌ローラ等により撹拌してトナーを帯電させた
後、現像剤を現像ローラにより担持・搬送し、感光体上
の静電潜像にトナーを静電吸着させて現像する。そし
て、現像後の現像剤はセパレータにより現像ローラから
分離され、現像剤収容室に循環されるようになってい
る。また、トナー濃度を一定に保つため、現像剤収容室
内の現像剤中にトナーを補給するためのトナー補給機構
を備えた構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような現像装置に
おいて、トナー補給部からの補給トナーが塊となって現
像剤中に補給されると、充分に撹拌されずに塊のまま現
像ローラ上に搬送されて感光体の潜像部に吸着され、印
字の濃度ムラの原因になったり、あるいは感光体に付着
し地汚れの原因となる問題があった。従って、トナーの
塊を1個1個のトナー粒子に分離し、現像剤中において
トナーとキャリアの接触が効率良く行なえるようにする
技術が非常に重要になってくる。特に使い捨て現像器な
どに見られるような小型化された現像器においては、補
給トナーが現像ローラ上に到達するまでの距離が短いこ
ととスペースが小さいため、撹拌ローラの小径化が余儀
なくされ、撹拌能力が落ちトナー塊を分離する力も落ち
るため、上記のような濃度ムラや地汚れが発生する可能
性が高い。
【0004】従来、上記問題を解消するための技術とし
て、トナーホッパ内のトナーをトナー補給ローラにより
現像装置内の現像剤中に補給するトナー補給機構におい
て、トナー補給ローラをブラシを植え込んだブラシロー
ラで構成すると共に、ブラシと接する板状のバネ部材を
設け、トナー補給ローラから落下するトナーの塊を個々
のトナー粒子に分離するようにしたトナー補給機構が提
案されている(特開昭64−42669号公報参照)。
しかしながら、このトナー補給機構においては、トナー
補給ローラをブラシを植え込んだブラシローラで構成し
ているため、 (1)コストが高い(ブラシローラのコストが高い)、 (2)ブラシローラを配置するためスペースを多く取られ
る、などの不具合があった。本発明は上記事情に鑑みて
なされたものであって、低コスト、省スペースにてトナ
ー塊を個々のトナー粒子に分離して補給することのでき
るトナー補給手段を備えた現像装置を提供することを目
的とし、さらには、現像剤担持体上にトナー塊を含んだ
余分な現像剤が付着することを防止し、濃度ムラの発生
を防止した現像装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、請求項1,2,3または4の発明は、低
コスト、省スペースにてトナー塊を個々のトナー粒子に
分離して補給することのできるトナー補給手段を備えた
現像装置を提供するものであり、請求項1の発明では、
トナーとキャリアからなる2成分現像剤を現像剤担持体
にて現像領域まで担持・搬送し潜像担持体上の潜像を現
像して顕像化する装置であって、現像剤担持体上の現像
剤を分離し現像剤収容室に循環するセパレータと現像剤
収容室内の現像剤中にトナーを補給するためのトナー補
給機構を具備する現像装置において、上記トナー補給機
構は、トナー補給部の複数の小孔からトナーが現像剤収
納室に向かって飛び出すように補給する機構を備え、上
記セパレータは、上記トナー補給機構のトナー補給部の
小孔に対向する位置に弾性板材を有すると共にその弾性
板材の手前にセパレータ上を流れる現像剤を現像剤収容
室に流下する穴部を有し、上記現像剤収容室のセパレー
タの下方には現像剤と補給トナーとを混合撹拌する攪拌
ローラを有し、上記トナー補給部の小孔から飛び出した
補給トナーを弾性板材に衝突せしめて塊状のトナーを個
々のトナー粒子に分離すると共に衝突後のトナー粒子を
上記セパレータの穴部から流下した現像剤と合流し、上
記攪拌ローラによって混合・攪拌することを特徴とす
る。
【0006】また、請求項2の発明では、請求項1記載
の現像装置において、上記弾性板材に振動を付与する手
段を設け、上記トナー補給部の小孔から飛び出した補給
トナーを振動を付与した弾性板材に衝突せしめて塊状の
トナーを個々のトナー粒子に分離すると共に衝突後のト
ナー粒子を上記セパレータの穴部から流下した現像剤と
合流し、上記攪拌ローラによって混合・攪拌することを
特徴とする。
【0007】また、請求項3の現像装置では、請求項2
記載の現像装置において、上記撹拌ローラの端部に複数
の凸部を有する振動付与部材を設け、該振動付与部材の
凸部が上記弾性板材の端部に当るようにし、上記攪拌ロ
ーラの回転によってその端部に設けた振動付与部材の凸
部が弾性板材の端部を弾いて振動を与えるように構成
し、補給トナーが弾性板材に衝突した際により強い衝撃
が生じるようにして補給トナーを個々のトナー粒子に分
離させることを特徴とする。また、請求項4の現像装置
は、請求項2記載の現像装置において、超音波振動付加
手段を有し、該超音波振動付加手段によって弾性板材に
振動を付与させ、補給トナーが弾性板材に衝突した際の
衝撃と振動により補給トナーを個々のトナー粒子に分離
させることを特徴とする。
【0008】次に請求項5の発明では、請求項1〜4の
何れか一つに記載の現像装置において、上記現像剤担持
体は現像スリーブと、該現像スリーブ内に配置され現像
剤収容室内の現像剤を現像スリーブ上に汲み上げるため
の汲み上げ極(P極)と現像領域において現像剤の穂
立ちを形成するための主極(P極)と現像領域からセ
パレータ位置まで現像剤を搬送するための搬送極(P
極)の各磁極を形成する磁石体とを備え、上記汲み上げ
極(P極)と搬送極(P極)間の磁力を50G(ガ
ウス)以下にしたことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の現像装置においては、トナー補給機
構は、トナー補給部の複数の小孔からトナーが現像剤収
納室に向かって飛び出すように補給する構成とすると共
に、セパレータのトナー補給部の小孔に対向する位置に
弾性板材を設けてトナー補給部の小孔から飛び出した
給トナーを弾性板材に衝突せしめて塊状のトナーを個々
のトナー粒子に分離することにより、衝突時の衝撃力や
振動によってトナー塊を個々のトナー粒子に分離して現
像剤中に補給することが可能となる。また、請求項2,
3,4の現像装置においては、弾性板材に振動を付与す
る手段を備えたことにより、より効果的にトナー塊を個
々のトナー粒子に分離して現像剤中に補給することが可
能となる。
【0010】請求項5の現像装置においては、現像剤担
持体の汲み上げ極(P3極)と搬送極(P2極)と間の
磁力を50G(ガウス)以下にしたことにより、汲み上
げ極(P3極)と搬送極(P2極)との間の現像スリーブ
上にトナー塊を含んだ余分な現像剤が吸引されることを
防止できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。図1は請求項1の発明の一実施例を示す図であっ
て、(a)は本発明が適用される画像形成装置の一例を示
す概略的要部構成図、(b)は(a)に示す画像形成装置の
現像装置のトナー補給部の要部斜視図である。図1にお
いて、1は濳像担持体たる感光体ドラム、2は現像装置
(現像部)、3はクリーニング装置(クリーニング
部)、110は帯電チャージャー、120は転写チャー
ジャーであり、複写プロセスが実行されると、感光体ド
ラム1は矢印の方向に回転され、帯電チャージャー11
0によって帯電され、露光部(図示せず)により像露光
された後、現像部2により現像される。また、上記複写
プロセスにタイミングを合わせて転写紙が給紙部の給紙
カセット(図示せず)から給紙され、転写搬送部を介し
て転写部に搬送される。そして、転写部に搬送された転
写紙は転写チャージャー120により像転写された後、
分離部により感光体ドラム1より分離される。そして、
像転写後の感光体ドラム1は回転を続け、クリーニング
部3のクリーニングブレード80により感光体ドラム1
上に残留するトナーが除去され、除去されたトナーは収
容部90に収容される。一方、像転写を完了した転写紙
は転写紙搬送部(図示せず)を介して定着装置(図示せ
ず)に搬送され、定着装置により転写像が定着され、そ
の後、機外に排出される。尚、本実施例の場合、図1
(a)に示すように、感光体ドラム1、現像装置(現像
部)2、クリーニング装置(クリーニング部)3、帯電
チャージャー110が一体化されたプロセスマガジン方
式になっており、画像形成装置本体に対してワンタッチ
で着脱自在の構成となっている。
【0012】次に、現像装置(現像部)2の構成につい
て説明する。図1において、感光体ドラム1の近傍に
は、現像部2が近接配置されており、この現像部2の現
像ケーシング2a内には、現像剤担持体としての円筒状
部材からなる現像スリーブ10が設けられており、この
現像スリーブ10の一部は上記現像ケーシング2aに設
けられている開口部から感光体ドラム1側に向かって露
出されている。上記現像スリーブ10はアルミニウムな
どの非磁性体を中空円筒状に形成してなるものであり、
図示を省略した駆動機構によって矢印方向へ回転駆動さ
れると共に感光体ドラム1との対向部分に現像領域が形
成されるようになっている。また、現像スリーブ10内
にはマグネットローラあるいは複数のマグネットが配置
されており、所定の位置に磁極P1,P2,P3 が形成さ
れている。また、現像ケーシング2a内の、トナーとキ
ャリアからなる2成分現像剤を収容する現像剤収容室
(現像剤収容部)50には、現像スリーブ10上の現像
剤を分離し現像剤収容室50に循環するセパレータ40
と、現像剤を混合・撹拌する撹拌ローラ30が設けられ
ている。
【0013】現像ケーシング2aの現像剤収容室50側
にはトナー補給用のトナーカートリッジ(トナー補給機
構)60が装着されており、トナーカートリッジ60か
ら現像剤収容室50に補給(補給方法は後述する)され
たトナーは現像剤収容室50内の撹拌ローラ30によっ
て現像剤と混合・撹拌される。撹拌ローラ30によって
混合・撹拌された現像剤は、現像スリーブ10内の汲み
上げ極(P3 極)によって現像スリーブ10上に担持さ
れ搬送される。そして現像剤量規制用のドクタ20によ
ってある一定量に規制された現像剤は、現像スリーブ1
0内の主極(P1 極)によって穂立ちされ、所謂磁気ブ
ラシ式の現像方式により感光体ドラム1上の静電潜像を
トナーにより顕像化する。その後、現像剤は現像スリー
ブ10内の搬送極(P2 極)によって搬送され、セパレ
ータ40のシート(材質はポリエステルフィルム等)4
1によって現像スリーブ10から掻き取られ、現像剤収
容室50に循環される。
【0014】次に、トナー補給部について説明する。図
1、図2に示すように、補給用のトナーが収容されてい
る円筒状のトナーカートリッジ60内には先端に弾性シ
ート71を備えたアジテータ70が備えられており、先
端の弾性シート71がカートリッジ内壁に圧接した状態
でアジテータ70が回転するようになっている。また、
トナーカートリッジ60の円筒上の補給位置(トナー補
給部)61にはスリット状に開口が設けられ、該開口部
は、複数の小孔101が開口の長手方向沿って形成され
たポリエステルフィルム100により外側から塞がれて
いる。従って、トナーカートリッジ60内のアジテータ
70が図2の矢印方向に回転することにより、その先端
の弾性シート71がカートリッジ内壁に圧接した状態で
トナーを搬送し、該弾性シート71がトナーカートリッ
ジ60のトナー補給部61における開口部の段差dを通
過する時の弾性力によって、口径φの小孔101からト
ナーが現像剤収容室50に向かって飛び出すように補給
される。すなわち、弾性シート71はアジテータ70の
回転によりカートリッジ内壁に圧接した状態でトナーを
搬送するが、トナー補給部61における開口部の段差d
により圧接状態から開放されるため、その開放時の弾性
力によってトナーを小孔101に向けて弾くことにな
る。これによってトナーが小孔101から現像剤収容室
50に向かって飛び出すわけである。
【0015】本方式のトナー補給方法は、従来のトナー
補給ローラを用いた補給方法と比べて、スペースを取ら
ず、低コストにて行なわれるが、小孔101からトナー
を弾性シート71の弾性力によって補給するため、トナ
ーが塊状になって補給されやすい。また、本実施例のよ
うに一体型カートリッジの場合、補給部から、補給ト
ナーが現像領域に到達するまでの距離・時間が短い、
撹拌ローラ30が比較的小径のため、キャリアとトナー
の撹拌能力が小さく、トナーを塊状から1個1個の粒子
に分離する能力が小さい。このため、塊状のトナーが現
像剤中に残り、そのまま現像スリーブ10上に搬送さ
れ、濃度ムラや地汚れといった異常画像がでやすくな
る。しかしながら、従来の特開昭64−42669号公
報に見られるようなトナー補給用のブラシローラを使用
するには、(1)コストアップになる(特に一体型カート
リッジは使い捨てのためコストを低く抑えることが重
要)、(2)トナー容量を確保しつつブラシローラを配置
するスペースがない、等の問題から実施不可能である。
【0016】そこで本発明においては、図1(a),(b)
に示すように、セパレータ40部のトナー補給部61の
小孔101に対向する位置に弾性板材43を備えた構成
とする。また、セパレータ40上を流れる現像剤は、弾
性板材43の手前に設けた穴部44を通りセパレータ4
0の下方に延びた壁部42に沿って図1(a)の矢印方向
に流れるような構成をとる。このような構成とすること
により、トナー補給部61の小孔101から前記弾性シ
ート71の弾性力によって飛び出した補給トナーは弾性
板材43と衝突し、衝突時の衝撃力によって塊状のトナ
ーは1個1個のトナー粒子に分離され、重力によって下
方に落下する。そして、落下したトナー粒子は、セパレ
ータ40上を流れ穴部44を通り下方壁部42を流下し
た現像剤と合流し、現像剤収容室50内で撹拌ローラ3
0によって混合・撹拌される。このことにより、補給ト
ナーは1個1個分離されたトナー粒子として現像剤に補
給されるため、撹拌時にトナーとキャリアの接触が効率
良く行なわれ、トナーの帯電特性も向上する。つまり、
前述の問題点が解消され、トナーの帯電特性の安定化に
より、濃度ムラや地汚れの発生が防止できるのである。
【0017】次に、さらに積極的にトナーの分離を促進
させた例について述べる。図3は請求項2,3に対応し
た実施例を示す図であって、この実施例では図1に示し
た撹拌ローラ30の端部に複数の凸部を有する振動付与
部材31を設け、該凸部32が弾性板材43の端部に当
たるようにし、撹拌ローラ30の回転によってその端部
に設けた振動付与部材31の凸部32が弾性板材43の
端部を弾いて振動を与えるように構成し、補給トナーが
弾性板材43に衝突した際により強い衝撃が生じるよう
にして補給トナーを個々のトナー粒子に分離させること
ができるようにしたものである。尚、図5はこの実施例
時の濃度ムラ発生ランクと、弾性板材43がない従来例
の濃度ムラ発生ランクを比較したグラフであり、本発明
による効果を示したものである。
【0018】次に、図4は請求項2,4に対応した実施
例を示す図であって、この実施例では、超音波振動付加
手段を設け、該超音波振動付加手段によって弾性板材4
3に振動を付与させ、補給トナーが弾性板材43に衝突
した際の衝撃と振動により補給トナーを個々のトナー粒
子に分離させることができるようにした例であり、効果
は図3の実施例と同様である。
【0019】以上、トナー補給部に対向する位置に弾性
板材を設けてトナー補給部からの補給トナーを弾性板材
に衝突せしめることにより、衝突時の衝撃力や振動によ
ってトナー塊を個々のトナー粒子に分離して現像剤中に
補給するようにして濃度ムラや地汚れの発生を防止した
現像装置について述べたが、次に、現像剤担持体上にト
ナー塊を含んだ余分な現像剤が付着することを防止する
手段により、濃度ムラの発生を防止した現像装置とし
て、請求項5の実施例について説明する。
【0020】図6は請求項5の発明を説明するための
像形成装置の一例を示す概略的要部構成図である。図6
において図1(a)と同符号を付したものは同様の構成
部材であり、その構成動作は前述した通りであるため、
ここでは説明を省略する。また、トナー補給機構の構成
も図2に示したものと同一であるため説明を省略する。
尚、図6と図1(a)との違いは、図6の装置ではセパ
レータ部40に前述の弾性板材43が設けられていない
点である。図6において、現像剤担持体10は前述した
ように、現像スリーブと、現像スリーブ内に配置され所
定の位置に磁極P,P,Pを形成するためのマグ
ネットローラあるいは複数のマグネットにより構成され
ている。この現像剤担持体10において、P極は主極
と言い、現像領域において穂立ちを形成し顕像化に寄与
する。また、P極は搬送極と言い、現像領域のP
から現像剤を重力に逆らって磁力と現像スリーブの回転
によって上部のセパレータ40による掻き取り位置まで
搬送する。また、P極は汲み上げ極と言い、現像剤収
容室内で撹拌された現像剤を現像スリーブ上に汲み上げ
る。
【0021】ところで、現像剤担持体10の磁極P1
2,P3 による磁力分布は図8に示す通りであり、図
示の例では、P1 極がN極、P2,P3極がS極となって
いるが、P2 極とP3 極間には、P2 極のS極とP3
のS極とにより自然に発生する磁力が存在する。一方、
図2を参照して説明したトナー補給機構によって補給さ
れるトナーは、弾性シート71による弾性力によって小
孔101を通過するため、やや塊状になって現像剤収容
室側に弾き飛ばされる。この時、図6の装置例では前述
の弾性板材43が無いため、図7に示すように現像剤収
容室内のA点に落下する。この時、撹拌ローラ30の回
転方向は図中の矢印で示すように時計回りなので、大部
分は撹拌ローラ30によって運ばれ、現像剤収容室内の
現像剤の中に入り込み撹拌されるが、一部のトナーは上
記P2 極とP3 極間の磁力によってキャリアと共に現像
剤担持体10上のB点まで吸引される。そして、B点ま
できたトナーは現像剤担持体10の現像スリーブの回転
によって搬送され、P3 極の磁力によって汲み上げられ
た現像剤と混ざり現像領域に運ばれる。この場合、トナ
ー塊が混入した現像剤が現像に供されるため、画像に濃
度ムラが発生してしまう。
【0022】このように現像剤担持体10のP2 極とP
3 極間の磁力が強い場合には、P2極とP3 極との間の
現像スリーブ上にトナー塊を含んだ余分な現像剤が吸引
されることがあり、濃度ムラ発生の要因の一つになる。
そこで、P2〜P3極間の磁力と濃度ムラの関係を調べて
みると、図9に示すように、P2〜P3極間の磁力を50
G(ガウス)以下に押えることにより濃度ムラのランク
を上げられることがわかった。従って、本発明では、現
像剤担持体のP2 極とP3 極と間の磁力が50G(ガウ
ス)以下になるように設定することにより、P2 極とP
3 極との間の現像スリーブ上にトナー塊を含んだ余分な
現像剤が吸引されることを防止し、濃度ムラの発生を防
止する。尚、本実施例では、図6の装置構成を例に上げ
て説明したが、図1の装置構成に適用すれば、より濃度
ムラの発生を防止できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の現像装
置においては、トナー補給機構は、トナー補給部の複数
の小孔からトナーが現像剤収納室に向かって飛び出すよ
うに補給する構成とすると共に、セパレータのトナー補
給部の小孔に対向する位置に弾性板材を設けてトナー補
給部の小孔から飛び出した補給トナーを弾性板材に衝突
せしめて塊状のトナーを個々のトナー粒子に分離する
とにより、衝突時の衝撃力や振動によってトナー塊を個
々のトナー粒子に分離して現像剤中に補給することが可
能となるため、低コスト、省スペース型のトナー補給方
式においても、トナー帯電特性の向上された、濃度ムラ
や地汚れのない高画像品質の画像を提供することができ
る。また、請求項2,3,4の現像装置においては、弾
性板材に振動を付与する手段を備えたことにより、より
効果的にトナー塊を個々のトナー粒子に分離して補給す
ることが可能となり、トナー帯電特性の向上された、濃
度ムラや地汚れのない高画像品質の画像を提供すること
ができる。
【0024】請求項5の現像装置においては、請求項1
〜4の何れか一つに記載の構成に加え、現像剤担持体の
汲み上げ極(P極)と搬送極(P極)との間の磁力
を50G(ガウス)以下にしたことにより、汲み上げ極
(P極)と搬送極(P極)との間の現像スリーブ上
にトナー塊を含んだ余分な現像剤が吸引されることを防
止できる。従って、濃度ムラや地汚れのない高画像品質
の画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を示す図であって、
(a)は本発明が適用される画像形成装置の一例を示す概
略的要部構成図、(b)は(a)に示す画像形成装置の現像
装置のトナー補給部の要部斜視図である。
【図2】図1に示す現像装置(現像部)のトナー補給機
構の説明図である。
【図3】請求項2,3に対応した実施例を示す現像装置
の要部構成図である。
【図4】請求項2,4に対応した実施例を示す現像装置
の要部構成図である。
【図5】図3に示す実施例時の濃度ムラ発生ランクと、
弾性板材がない従来例の濃度ムラ発生ランクを比較した
グラフである。
【図6】請求項5の発明を説明するための画像形成装置
の一例を示す概略的要部構成図である。
【図7】図6に示す画像形成装置の現像装置部分の概略
的要部構成図である。
【図8】図6、図7に示す現像装置の現像剤担持体の磁
力分布を示す図である。
【図9】P2〜P3極間の磁力と濃度ムラの関係を示す図
である。
【符号の説明】
1・・・感光体ドラム(潜像担持体) 2・・・現像装置 2a・・・現像ケーシング 3・・・クリーニング装置 10・・・現像剤担持体(現像スリーブ) 20・・・ドクタ 30・・・撹拌ローラ 31・・・振動付与部材 32・・・凸部 40・・・セパレータ 41・・・セパレータのシート部 42・・・セパレータの下方壁部 43・・・弾性板材 44・・・セパレータの穴部 45・・・超音波振動付加手段 50・・・現像剤収容室 60・・・トナーカートリッジ 61・・・トナー補給部 70・・・アジテータ 71・・・弾性シート 80・・・クリーニング用ブレード 100・・・ポリエステルフィルム 101・・・小孔 110・・・帯電チャージャー 120・・・転写チャージャー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/09

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーとキャリアからなる2成分現像剤を
    現像剤担持体にて現像領域まで担持・搬送し潜像担持体
    上の潜像を現像して顕像化する装置であって、上記現像
    剤担持体上の現像剤を分離し現像剤収容室に循環するセ
    パレータと現像剤収容室内の現像剤中にトナーを補給す
    るためのトナー補給機構を具備する現像装置において、
    上記トナー補給機構は、トナー補給部の複数の小孔から
    トナーが現像剤収納室に向かって飛び出すように補給す
    る機構を備え、上記セパレータは、上記トナー補給機構
    のトナー補給部の小孔に対向する位置に弾性板材を有す
    ると共にその弾性板材の手前にセパレータ上を流れる現
    像剤を現像剤収容室に流下する穴部を有し、上記現像剤
    収容室のセパレータの下方には現像剤と補給トナーとを
    混合撹拌する攪拌ローラを有し、上記トナー補給部の小
    孔から飛び出した補給トナーを弾性板材に衝突せしめて
    塊状のトナーを個々のトナー粒子に分離すると共に衝突
    後のトナー粒子を上記セパレータの穴部から流下した現
    像剤と合流し、上記攪拌ローラによって混合・攪拌する
    ことを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の現像装置において、上記弾
    性板材に振動を付与する手段を設け、上記トナー補給部
    の小孔から飛び出した補給トナーを振動を付与した弾性
    板材に衝突せしめて塊状のトナーを個々のトナー粒子に
    分離すると共に衝突後のトナー粒子を上記セパレータの
    穴部から流下した現像剤と合流し、上記攪拌ローラによ
    って混合・攪拌することを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の現像装置において、上記撹
    拌ローラの端部に複数の凸部を有する振動付与部材を設
    け、該振動付与部材の凸部が上記弾性板材の端部に当る
    ようにし、上記攪拌ローラの回転によってその端部に設
    けた振動付与部材の凸部が弾性板材の端部を弾いて振動
    を与えるように構成し、補給トナーが弾性板材に衝突し
    た際により強い衝撃が生じるようにして補給トナーを個
    々のトナー粒子に分離させることを特徴とする現像装
    置。
  4. 【請求項4】請求項2記載の現像装置において、超音波
    振動付加手段を有し、該超音波振動付加手段によって弾
    性板材に振動を付与させ、補給トナーが弾性板材に衝突
    した際の衝撃と振動により補給トナーを個々のトナー粒
    子に分離させることを特徴とする現像装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れか一つに記載の現像装
    置において、上記現像剤担持体は現像スリーブと、該現
    像スリーブ内に配置され現像剤収容室内の現像剤を現像
    スリーブ上に汲み上げるための汲み上げ極(P極)と
    現像領域において現像剤の穂立ちを形成するための主極
    (P極)と現像領域からセパレータ位置まで現像剤を
    搬送するための搬送極(P極)の各磁極を形成する磁
    石体とを備え、上記汲み上げ極(P極)と搬送極(P
    極)間の磁力を50G(ガウス)以下にしたことを特
    徴とする現像装置。
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