JP3173802B2 - 光通信システム及びそこに用いられる光送信装置 - Google Patents

光通信システム及びそこに用いられる光送信装置

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JP3173802B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、典型的にはバス型波長
多重の光通信システム及びそこに用いられる光送信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速、低誤り率、軽量、耐電気的
干渉などの利点から光LANなどの光通信ネットワーク
の研究開発が盛んに進められ、急速に発展している。そ
の形態としては、トポロジー、多重伝送方式などの観点
から区別される種々のものがある。その1つとして、バ
ス型波長多重光通信システムがある。このシステムは、
先ず、線状の伝送路に多数のノードが接続するマルチド
ロップ方式をとるバス型であるので、或るノードが障害
を起こしても他に影響を及ぼさないと言う特徴を持つと
共に、受動型(ノード中の光カップラをパッシブな部品
とする)のバス形態にしてノードを場所を問わずに自由
に新たに接続または取り外し出来ると言う形態的な柔軟
性を持つ。次に、波長多重方式であるので、ビデオ信号
といった異種信号でも一緒に送られてマルチメディア化
への対応に適する、双方向の伝送が可能である、チャネ
ルの増設が容易に出来る、複数波長を使うことによって
等価的に伝送容量を増加できる等の長所を有する。
【0003】図3に、このシステムの1例として、2線
のバス型のシステムを示す。同図において、8は基準
局、9−1〜6は光ノード、10−1〜3は端局装置で
あり、基準局8と各光ノード9−1〜6は光ファイバで
接続され、光ノード9−1〜6と端局装置10−1〜3
は電気的に接続されている。基準局8の役割はシステム
により異なるが、例を挙げれば、時分割多重の為のスロ
ットジェネレータとして働くこと、波長多重の為の複数
波長光を発振する基準光源を備えること等がある。光ノ
ード9−1〜6は端局装置10−1〜3により制御さ
れ、光ファイバ伝送路と端局装置10−1〜3との間の
信号のやり取り(受信光を取り込んだり、送信光を伝送
路に送出したり等)を仲介する。
【0004】ところで、受動型バスでは、伝送路に新た
に光ノードを挿入すると、その分、光信号の強度が減衰
する為、後述する様に光増幅器を用いることがある。こ
の光増幅器の光入出力特性を図4(a)に示し、その利
得の波長特性を図4(b)に示す。通常の光増幅器の光
出力は、或る光入力まではこれに応じて線形に変化し
(図4(a)の線形領域)、その後は飽和し入力がいく
ら増加しても一定になる(図4(a)の飽和領域)。ま
た、光増幅器の利得の波長特性は、或る波長の範囲で図
4(b)に示す様に利得をほぼ一定にすることが出来、
よって波長多重システムではこの範囲内で波長の多重化
を行なって各波長の光を一括してこの光増幅器で増幅で
きる様にしている。こうして光増幅器を用いることによ
り、受動型バスでは、接続可能な光ノード数を増加する
ことが可能である。
【0005】このバス型波長多重光通信システムの更な
る具体例として、2つの例を挙げて説明する。
【0006】第1例は、各光ノードが光源を持っている
システムである。このシステムでは、基準局の役割は特
にない。図5にこの第1例のシステムに用いられる光ノ
ードのブロック図を示す。図中、51は伝送路を伝搬す
る各波長光を2つに分岐する分岐器、52は端局装置に
より制御され分岐器51からの多重波長光のうち特定の
波長の光のみを透過する波長可変フィルタ、53は波長
可変フィルタ52からの特定の波長光を受けてそれを電
気信号に変換して端局装置に出力する受光器、55は光
増幅器、57は分岐器51と波長可変光源60とからの
複数の波長の信号光を合波して光増幅器55に入射させ
る合波器、60は端局装置からの送信信号に基づいて或
る波長の光信号を発振して合波器57へと出力する上記
波長可変光源である。
【0007】ここで、波長可変光源60の光出力レベル
は、分岐器51で分岐されて合波器57に入射する各波
長の光レベルに等しく設定されており、その発振波長
は、使われていない波長になる様に端局装置により制御
される。また、多重波長光を一括して増幅する光増幅器
55は図4に示される様な線形領域で動作し、この光ノ
ード内の各光素子及び光ファイバ伝送路での光損失を補
う為の光増幅を行なう。この第1例のシステムでは、各
光ノードの波長可変光源が全て送信光を出していない通
信状態では伝送路上に光が全くない場合となり、この様
な場合に光増幅器55にAGC(自動利得制御)をかけ
ていると不都合なことになるので、光増幅器55のAG
Cは行なわない。
【0008】この構成において、端局装置はこの光ノー
ドを以下の如く制御して送受信を行なう。受信は、波長
可変フィルタ52を制御し、この透過波長を受信すべき
信号の乗っている波長に合わせることにより行なう。一
方、送信を行なう時は、先ず波長可変フィルタ52を波
長掃引制御して伝送路上にない即ち使われていない波長
を捜し、次に波長可変光源60の発振波長をその未使用
波長に合わせこの光源60を送信信号に基づいて変調す
ることで送信を行なう。
【0009】次に、第2例は、基準局のみが光源を持っ
ているシステムである。このシステムでは、全ての波長
光は基準局から一定出力、同光レベルで伝送路に常時送
り出されており、各光ノードには光源はない。
【0010】図6に、この第2例のシステムに用いられ
る光ノードのブロック図を示す。図中、61は多重波長
光を2つに分岐する分岐器、62は端局装置により制御
されて特定波長の光のみを透過する波長可変フィルタ、
63は波長可変フィルタ62からの特定の波長の光を受
けてそれを電気信号に変換して端局装置に出力する受光
器、64は端局装置により制御されて分岐器61からの
多重波長光のうち特定の波長を分波する波長可変分波
器、65は光増幅器、66は波長可変分波器64からの
特定の波長の光を端局装置からの送信信号に基づいて変
調する光変調器、67は波長可変分波器64で分波され
ないできた波長の光と光変調器66からの送信信号光と
を合波する合波器である。この構成において、基準局か
ら送出された所定の複数の波長の光は光ファイバ伝送器
を経て、順次、光ノードを通過していく。
【0011】以下、各光ノード内での光の伝送、処理に
ついて図6を用いて説明する。各光ノードに入射する光
は分岐器61で波長可変フィルタ62と波長可変分波器
64とに入射する光に分岐される。波長可変フィルタ6
2では1波長のみが透過されて受光器63に入り、ここ
で電気信号に変換されて端局装置に送られる。波長可変
分波器64では送信に用いる波長光のみが他の波長光か
ら分離されて光変調器66に送られ、この他の波長は合
波器67に送られる。ここで、波長可変分波器64の選
択波長は、波長可変フィルタ62を端局装置でスキャン
制御して送信信号の乗っていない一定の光出力の波長光
を捜しこれに基づいて端局装置で波長可変分波器64を
制御することで選ばれる。但し、送信を行なわない場合
には、全ての波長光が波長可変分波器64を透過して合
波器67に送られる様に、端局装置が波長可変分波器6
4を制御する。合波器67で合波された光は、常にON
状態にある光増幅器65で基準局の光出力レベルまでに
増幅され伝送路へ送り出される。これにより、各々の光
ノードの出力端で、光出力のレベルが基準局のレベルと
等しくなる。光増幅器65のON/OFFは端局装置で
制御され、ON状態ではAGCがかけられて全波長の光
量の時間平均が一定になる様に制御される。この為に、
光増幅器65は図4(a)に示す様な線形領域で動作
し、この光ノード内の各素子及び光ファイバ伝送路での
光損失を補填する様な光増幅を行なう。
【0012】図7は送信状態の図6の光ノードの2つの
点での光波形を示している。同図(a)は光変調器66
の入力端での波形即ち送信に使われていない基準局から
の光の波形、同図(b)は光変調器66の出力端での波
形即ち送信信号で変調された光の波形を示す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのバス
型波長多重光通信システムには幾つかの問題点がある。
先ず、第1例について見ると、2つの問題がある。第1
は、各端局で共通のチャネル数を確保するにはシステム
内で通信に使われる各波長は全端局に亙って一致する必
要があり、その為に各端局の光ノードに高度で複雑な機
構が必要になるこことである。即ち、システム内の各光
ノードの波長可変光源には、チャネル間のクロストーク
による誤り率の低下を防ぐ為に送信中は絶対的な波長安
定性が要求され、その為に温度調整回路、波長トラッキ
ング機構などが必要となり、コスト的に極めて高価なシ
ステムとなってしまう。また、送信開始時には、他の波
長による通信を妨害しない為に、波長チューニング機構
も必要になる。これを避けようとすれば、チャネルセパ
レーションを広く取る必要があり、その為、光源として
チャネルの数だけの半導体レーザや波長フィルタが必要
となり、やはりコストが高くなると共に波長多重度に限
界が生じてくる。
【0014】第2は、光増幅器55のAGCを有効に使
えないことである。このシステムでは伝送路上の波長の
数は通信状態により異なり(極端な場合として、全端局
が送信していない場合はゼロになる)、従って、その数
が時に応じて変化する各通信用波長の光レベルを常に一
定にする為には複雑な機構が必要になる。
【0015】次に、第2例について述べる。このシステ
ムでは光源は端局のみにあるので、システム内での波長
の一致の面では第1例のシステムよりかなり改善されて
いる。しかし、簡単な制御で光増幅器65の出力端での
各波長の光レベルを一定にするという問題点は依然解決
されていない。各波長の光は基準局から常に一定出力で
システムの伝送路に送られているが、このうち、いずれ
かの光ノードで送信信号により変調された波長の光量
は、変調されていない他の波長の光量より減少する。例
えば、デューティ50パーセントの変調光の場合は、無
変調光と比べてその光量が1/2となってしまう。従っ
て、通常のAGCの様に光増幅器から出力される全波長
の光量の総和が一定になる様に制御したのでは、システ
ム内での通信状態(即ち、基準局からの複数の波長光の
うち、どれだけのものが送信信号により変調されて伝送
路上に送り出されているか)により各波長光のON、O
FFレベルが変化してしまう。
【0016】図8に、2波長多重の例でこの様子を示
す。1つの波長光について、他の波長光が変調されてい
ない時は、光量が相対的に少なくなるので光増幅器65
の出力端でのこの波長の光レベルは低くなってその波形
は図8(a)に様になり、他の波長光が変調されている
時は、光量が相対的に多くなって光増幅器65の出力端
でのこの波長の光レベルは高くなりその波形は図8
(b)に様になる。ここでは話を簡単にする為、“0”
(OFF)レベルの光量を0にした。“1”(ON)レ
ベルの光量は図8(a)では同図(b)の2/3になっ
ている(なぜなら、上記1つの波長の光の光量が図8
(a)では全波長の光量の総和の1/3を占め、図8
(b)では全波長の光量の総和の1/2を占めて両者の
比は2:3となっているから)。N波長多重ではこの値
は、他の波長が全て変調されている場合と全て変調され
ていない場合とを比較して、N/(2N−1)になる。
従って、本発明の目的は、上記の課題に鑑み、前記第2
例の利点を生かしつつその問題点を解決した光通信シス
テム及びそこに用いられる光送信装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明による光ノードは、基準局から1と0の繰り返し信号
で変調され伝送路を伝搬してきた波長多重光の内、送信
に用いる波長の光を分波する波長可変分波器、該波長可
変分波器で分波された変調光を一定出力レベルに増幅す
る飽和領域で動作する光増幅器などの第1の光増幅手
段、該第1の光増幅手段により増幅された光を送信信号
に基づいて変調する光変調手段、該光変調手段により変
調され送信される変調光と、該波長可変分波器で分波さ
れなかった光とを合波する合波器、及び該合波された光
を一括して増幅する自動利得制御がかけられている第2
の光増幅手段を有する光ノードであって、前記一定出力
レベルは、前記送信信号に基づく変調光と前記波長可変
分波器で分波されなかった光との1レベル同士を等しく
する様に設定されることを特徴とする。
【0018】以上の如き構成を有する本発明では、上記
従来の第1例と異なって、基準局から常に所定の変調光
を送っていて各光ノードではこれを用いて信号を乗せれ
ばよいので、各光ノードに光源を設ける必要がなく更に
波長安定化の為の制御装置等を設ける必要もない。ま
た、上記従来の第2例と異なって、通信状態により伝送
路上での各波長光量が変動すると言うこともない為、光
ノードの出力部に設けられた光増幅器にAGCをかけ
て、各光ノードの出力部で、各波長の光量を通信状態と
は関係なく一定にすることが出来る。
【0019】
【実施例】図1は本発明の光通信システムに用いる光ノ
ードの実施例のブロック図である。本システムのネット
ワーク構成は、図3のバス型波長多重光通信システムと
同じとする。ここでは、ネットワークは双方向の光伝送
機能を持たせる為、基準局8を起点とする2重のバス型
であり、全ての端局間での通信が可能となっている。各
端局装置10−1〜3はこれら2つのバスに接続する為
に2つの光ノード9−1,4;9−2,5;9−3,5
を持っている。
【0020】以下、図1に沿って本発明の実施例を説明
する。図1中、1は伝送路を伝搬してきた複数波長の変
調光(或るものは送信信号が乗った変調光であったり、
或るものは送信信号が乗らない基準局8から出された状
態の変調光であったり、様々である)を2つに分岐する
分岐器、2は端局装置10−〜3からの制御信号で透過
波長を適当に選択する波長可変フィルタ、3は波長可変
フィルタ2からの光を受光し電気信号に変換する受光
器、4は分岐器1から光を受けてそのうち端局装置から
の制御信号に従って特定波長の変調光を選び出す波長可
変分波器、5−1は波長可変分波器4からの特定波長の
変調光を受けてそれを一定レベルの光に増幅する光増幅
器、6は光増幅器5−1からの一定レベル光を端局装置
からの送信信号に従って変調する光変調器、7は光変調
器6からの送信信号による変調光と波長可変分波器4を
そのまま通過してきて当該光ノードでは送信用に用いら
れない変調光とを合波する合波器、5−2は合波器7か
らの全波長光を一括して増幅する光増幅器である。
【0021】波長可変フィルタ2及び波長可変分波器4
が端局装置により制御されるその制御のされ方は、図6
の波長可変フィルタ62及び波長可変分波器64の説明
のところで述べたものと実質的に同じである。
【0022】全ての波長は基準局8から一定の方式で変
調のかかった状態で伝送路に送り出される。この変調
は、光増幅器5−1の入力端での波形を示す図2(a)
に示す如く“1”、“0”の繰り返し信号であり、光ノ
ードでの送信信号に基づく変調と識別可能にする為に、
伝送速度をその2倍にしてある。また、後述する光増幅
器5−1での飽和領域増幅を有効に行なえる様にする
為、“0”レベルは無光状態ではなく、基準局8の光源
がレーザ発振する程度の光量に設定されている。基準局
8からの全ての波長の変調光の光レベルは等しくなって
いる。
【0023】さて、基準局8から送出された上記の如き
光は光ファイバ伝送路を経て、順次、光ノード9−1、
・・・を通過していく。以下、光ノード9−1内での光
の伝送、処理を例にとって説明する。
【0024】光ノード9−1に入射する光は、分岐器1
により波長可変フィルタ2と波長可変分波器4とへの光
に分岐される。波長可変フィルタ2では1波長のみが透
過され、受光器3に入る。受光器3で光から変換された
電気信号は端局装置10−1に送られる。波長可変フィ
ルタ2の透過波長は、前述した様に、端局装置10−1
により制御される。端局装置10−1に送られる電気信
号は、これで通信内容を受けたり(電気信号に送信信号
が乗っている場合)、送信信号が乗っているかどうかが
検出されたりする(送信信号が乗っていない変調光を探
す場合)。
【0025】一方、波長可変分波器4では、送信に用い
る波長のみが他の波長から分離され(端局装置10−1
が波長可変フィルタ2を波長掃引制御してこうした波長
を捜し、この波長を分離する様に波長可変分波器4を制
御する)、この分離波長光は光増幅器5−1で一定レベ
ルに増幅されて(この波形が図2(b)に示される)光
変調器6に送られる。他の残りの波長は合波器7に送ら
れる。この場合、送信をこの光ノード9−1で行なわな
い時は全ての波長が合波器7に送られる。光増幅器5−
1のON−OFFも、送信を行なうか行なわないかによ
って、端局装置10−1により制御される。
【0026】光変調器6では、端局装置10−1からの
送信信号で図2(b)の如き光を変調し(この波形の例
が図2(c)に示される)合波器7に送る。
【0027】合波器7で合波された各波長光は、光増幅
器5−1とは違って常にON状態にある光増幅器5−2
で基準局8の光出力レベルまでに増幅され、伝送路へ送
り出される。こうして、光ノード9−1で受信、送信な
どが行なわれた後、その出力端で全波長(送信信号を乗
せているかいないかを問わず)の光出力レベルが基準局
8でのレベルと等しくなる。尚、光増幅器5−1はON
状態ではAGCがかけられ、光増幅器5−2は常にAG
Cがかけられて、全光量の時間平均が一定になる様に制
御される。光増幅器5−2に入る各波長光は常に存在し
レベルが同じになっているので、この様にAGCをかけ
ても上記の如く各々が基準局8の光出力レベルまでに増
幅されることになる。
【0028】ここで、光増幅器5−1、5−2、光変調
器6の動作を更に詳説する。光増幅器5−1の役割は、
“1”、“0”の繰り返し信号で変調された光を図2
(b)の如く一定出力にすることである。この為、光増
幅器5−1は、図4(a)の光入出力特性において、或
る一定レベル以上の入力に対しては出力が一定になる飽
和領域で動作する様に設定されている。即ち、基準局8
から送出される各波長の“0”レベルが、光増幅器5−
1に入力するところで(図2(a)の低いレベルがこの
“0”レベルを示す)、この或る一定レベルを越える様
に設定する。この条件の下では、図2(a)の入力波形
に対して光増幅器5−1の出力波形は図2(b)の様に
一定になる。この一定出力レベルは、合波器7での合波
後の送信信号による変調光の“1”レベルが波長可変分
波器4を通過してきた他の波長の“1”レベルと等しく
なる様に設定される。また、送信信号による変調光の
“0”レベルは、合波器7での合波後の他の波長の
“0”レベルと等しくなる様にされる。
【0029】光増幅器5−2は図4(a)の線形領域で
動作し、この光ノード内の各光素子及び光ファイバ伝送
路での損失を補う為の増幅を行なう。
【0030】ここで、端局装置による光ノードの制御を
まとめて記せば次の様になる。送信を行なっていない時
には、波長可変分波器4を全ての波長を透過させる様に
制御し、光増幅器5−1には光入力はない。このとき、
光増幅器5−1はOFF状態にされる。一方、光増幅器
5−2は常にON状態にあり、全ての波長を増幅して伝
送路に送出している。送信を行なう時には、先ず、波長
可変フィルタ2を制御し通信に用いられていない波長を
捜す。伝送速度が通信に用いられる信号の2倍の
“1”、“0”繰り返し信号で変調されている波長を捜
せばよい。送信に用いる波長が見つかったら、波長可変
分波器4の選択波長を波長可変フィルタ2の透過波長に
合わせ、光増幅器5−1に入射させる。続いて、光増幅
器5−1をON状態にし、その波長を一定出力で光変調
器6に入射させる。その後、光変調器6を送信信号で変
調する。送信信号で変調された光信号は合波器7で他の
波長と合波され、常にON状態にある光増幅器5−2に
より増幅され伝送路に送出される。
【0031】上記実施例において、基準局8が送出する
光の変調を“1”、“0”繰り返し信号にしたが、デュ
ーティが一定で(AGCをかける関係から要求され
る)、通信に用いられる信号と識別可能であれば他の変
調でも構わない。また、基準局8からの変調信号の伝送
速度を通信に用いられる信号の伝送速度の2倍とした
が、通信に用いられる信号との識別が可能であればこれ
もこれに特定されない。
【0032】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の光通信シス
テムでは、光ノードに光源を持たないので、その波長安
定化の為の様々な制御機構が不必要となり光ノードを簡
素化できる。また、光ノード内の光増幅器に各波長光が
常に同じ光量ないしレベルで入射するので、この光増幅
器に通常のAGCをかけ、多重化される全ての波長の光
レベルをシステム内の全ての光ノードの出力端で常に一
定にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光通信システムに用いる光ノードの実
施例のブロック図である。
【図2】図1の(a)、(b)、(c)の光ノードの各
点での光波形を示す図である。
【図3】バス型波長光通信システムの1例の構成図であ
る。
【図4】光増幅器の特性を示す図である。
【図5】従来のバス型波長多重光通信システムの第1例
に用いる光ノードのブロック図である。
【図6】 従来のバス型波長多重光通信システムの第2
例に用いる光ノードのブロック図である。
【図7】図6の光ノードの各点での光波形を示す図であ
る。
【図8】2波長多重において図6の光ノード内の光増幅
器に通常のAGCを行なった場合の通信状態に依るこの
光増幅器の光出力の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 分岐器 2 波長可変フィルタ 3 受光器 4 波長可変分波器 5−1、5−2 光増幅器 6 光変調器 7 合波器 8 基準局 9−1〜9−6 光ノ−ド 10−1〜10−3 端局装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準局から1と0の繰り返し信号で変調さ
    れ伝送路を伝搬してきた波長多重光の内、送信に用いる
    波長の光を分波する波長可変分波器、該波長可変分波器
    で分波された変調光を一定出力レベルに増幅する第1の
    光増幅手段、該第1の光増幅手段により増幅された光を
    送信信号に基づいて変調する光変調手段、該光変調手段
    により変調され送信される変調光と、該波長可変分波器
    で分波されなかった光とを合波する合波器、及び該合波
    された光を一括して増幅する自動利得制御がかけられて
    いる第2の光増幅手段を有する光ノードであって、前記
    一定出力レベルは、前記送信信号に基づく変調光と前記
    波長可変分波器で分波されなかった光との1レベル同士
    を等しくする様に設定されることを特徴とする光ノー
    ド。
  2. 【請求項2】前記第1の光増幅手段は飽和領域で動作す
    る光増幅器である請求項1記載の光ノード。
  3. 【請求項3】前記第2の光増幅手段は線形領域で動作す
    る光増幅器である請求項1記載の光ノード。
  4. 【請求項4】前記基準局からの変調光は、前記光変調手
    段で変調された送信信号に基づく変調光と識別可能であ
    る様に変調されている請求項1記載の光ノード。
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