JP3173689B2 - 金属電解精練用カソードボックス - Google Patents
金属電解精練用カソードボックスInfo
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- cathode
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- Electrolytic Production Of Metals (AREA)
Description
て電解槽内のカソード板近傍の電解液をアノード側の電
解液と仕切るために設けられるカソードボックスに関す
る。
精練においては、周知のようにSS、SUS、Ti等を
母板として作成された薄い種板をカソード板として使用
して、電解槽中に該カソード板とアノード板およびアノ
ード隔膜(以下、アノード板と称する)とを交互に配置
し、カソード板上に電解金属を電着させることによって
精練が行われている。
ばニッケルのヒビネット電解を行う場合や硫黄含有電気
ニッケルを製造する場合には、電解液中の他の不純物
や、電解によって発生した塩素ガスがカソード近傍に近
付かないように、図3に示すように、カソード板を内部
に収容し、収容されたカソード板面に相対する面に開口
を設けて該開口面に濾布を取り付けた枠状のカソードボ
ックスが使用される。カソードボックスは通常木製また
はFRP製であって、濾布は接着剤によってカソードボ
ックスの枠部に貼り付けて構成される。
なカソードボックスにおいては、濾布の張り替えに際し
ては、枠面に接着剤が部分的に残存し、これを研磨除去
しなくてはならないために手数がかかるばかりでなく、
枠面を損傷してカソードボックスの寿命が短くなる欠点
がある。
使用されるカソード板はきわめて薄肉であるために、電
解操業中にカソード板への電着物の応力により歪を生ず
るが、上記した形状のカソードボックスを使用するとき
は、カソード板に歪が発生すると、カソード板と濾布と
が接触してショートを起こし濾布が破れてしまうという
問題もあった。
のであって、濾布の張り替えが容易でカソード板の歪に
よる濾布とのショートが起こりにくいような形状を有す
るカソードボックスを提供することを目的とするもので
ある。
めの本発明は、断面V字状の水平枠および該下枠の両端
から垂直に立ち上がる断面V字状の左右の垂直枠、およ
び、左右垂直枠の上端付近の前後に、該左右垂直枠との
間にカソード板を挿入し得るようなスペースを隔てて両
垂直枠を繋ぐようにして前後に設けた2本の水平な濾布
吊り棒とよりなる枠体と、該枠体の上面を除く外面に沿
って該枠体をほぼ包み込む袋状濾布体とよりなり、該袋
状濾布体の上端部を該濾布吊り棒に設けたクリップ状の
固定用治具によって固定してなる金属電解精練用カソー
ドボックスである。
たように枠体の下枠および垂直枠の断面形状をV字状に
形成したので、カソード板を該V字状枠の底深く挿入す
ることによって、金属の電解精練中にカソード板が歪を
起こしても、未だ歪が小さい段階でカソード板の縁端部
がV字状枠の斜面部に突き当たって拘束され、それ以上
の歪の進行を防止することができる。従ってその結果、
枠体外面に沿って設けられた袋状濾布にカソード板が接
触することがないのでショートを起こす恐れがない。ま
た、本発明においては、袋状濾布をクリップ式の固定治
具で濾布吊り棒に固定するものであるから、袋状濾布の
交換に際しての着脱がきわめて容易であるとともに、接
着剤を使用しないのでカソードボックス枠体の研磨作業
等の煩わしい作業を行う必要もなく、またこれによる枠
体の損傷を招くという問題も解消することができるの
で、カソードボックスの耐久性を一段と向上させること
ができる。
よって、従来の箱型のカソードボックスに比べて使用材
料を節減することができる上に、軽量化することができ
るので、電解精練に際してカソードの電解槽への挿入作
業も容易となる。
示するものに基づいて説明する。
ドボックスの要部を示す斜視図であり、図2は図1にお
いて袋状濾布体を取り除いた枠体部分を示す斜視図であ
る。
状濾布体である。また3は枠体であって、該枠体3は底
面を形成する断面V字状の水平な下枠4、下枠4の両端
から垂直に立ち上げた断面V字状の左右の垂直枠5、
5′および該垂直枠5、5′の上端部付近において、該
垂直枠5、5′を繋ぐようにして前後に設けた2本の水
平な濾布吊り棒6、6′からなっており、各枠4、5、
5′、および濾布吊り棒6、6′によって構成された内
部空間部に枠体上方からカソード板(図示せず)が挿入
できるように形成する。また7、7′はそれぞれ濾布吊
り棒6、6′に備えられて、袋状濾布体2を装着固定す
るためのクリップ式の濾布固定治具である。また、8は
カソードボックスを電解槽へ固定するため、垂直枠5、
5′の上端部付近から外方へ突出するフランジであっ
て、該フランジの下面には位置決め用ピン8′が設けら
れている。なお、このピン8′はフランジの少なくとも
一方に設ければ充分その機能を発揮する。
下方から被せて袋状濾布体2の上端部を折り込むように
して濾布吊り棒6、6′に巻き込ませ、濾布固定用治具
7、7′をその上から被せることによって、袋状濾布体
2を枠体3に固定することができる。次いで、カソード
板を袋状濾布体2内に挿入しカソードボックス1全体を
電解槽内に装入してフランジ8を電解槽に掛止してピン
8′により位置決めし電解精練の準備が完了する。
字の枠面と挿入されたカソード板面との角度を10〜8
0°、好ましくは30〜50°になるように形成するの
がよい。また、カソードボックス枠体3の構成材料に
は、FRP、塩化ビニル等の電気絶縁材料の使用が適当
であるより好ましくは耐熱塩化ビニルの使用が作成コス
トが小さく経済的である。
0mm×1.5mmのカソード板を使用してカソードボ
ックスを使用した電気ニッケルの電解精練を行うに際
し、上記図1および図2に示した本発明によるカソード
ボックス(880mm×1100mm×50mm)を耐
熱塩化ビニルにて作成して、この中に上記の寸法のカソ
ード板を挿入して操業を行ったときの、カソードボック
スの使用重量、作成費用、耐久性、濾布交換工賃、操業
中のカソード板と濾布との接触によるショート発生率に
ついて、同様のカソード板を使用した図3に示した従来
のFRP製カソードボックス使用の場合と比較して表示
する。なおその他の操業条件等は常法に従って行った。
は、従来のものに比べて全ての項目において優ってい
る。
ックスによるときは、金属電解精練時に生ずるカソード
板の歪を最小限にとどめることができ、カソード板の濾
布への接触によるショート発生を防止することができる
上に、濾布の交換に際しての濾布の脱着が容易で従来行
われているような濾布交換時における枠材の研磨作業等
を必要とせず、また耐久性に優れているのみならず、軽
量で安価に製作できる等その効果は大きい。
様を示すものの斜視図である。
視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 断面V字状の水平な下枠および該下枠の
両端から垂直に立ち上がる断面V字状の左右の垂直枠、
および、左右の垂直枠の上端付近の前後部に、該左右垂
直枠との間にカソード板を挿入し得るようなスペースを
隔てて両垂直枠を繋ぐようにして設けた2本の水平な濾
布吊り棒とよりなる枠体と、該枠体の上面を除く外面に
沿って該枠体全体をほぼ包み込む形状の袋状濾布体とよ
りなり、該袋状濾布体の上端部を該濾布吊り棒に設けた
クリップ状固定治具によって固定してなる金属電解精練
用カソードボックス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20362293A JP3173689B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 金属電解精練用カソードボックス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20362293A JP3173689B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 金属電解精練用カソードボックス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0741982A JPH0741982A (ja) | 1995-02-10 |
JP3173689B2 true JP3173689B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=16477099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20362293A Expired - Lifetime JP3173689B2 (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 金属電解精練用カソードボックス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3173689B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI123851B (en) * | 2012-02-08 | 2013-11-15 | Outotec Oyj | Cathode frame and use of cathode frame |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP20362293A patent/JP3173689B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0741982A (ja) | 1995-02-10 |
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