JP3173653B2 - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボット装置に関
し、特に生物の動作を模倣できるロボット装置(ここで
は単にロボットともいう)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】住宅内で使用されるホームロボットや、
娯楽を目的としたアミューズメントロボットなどでは、
生物の動作を模倣して、できるだけ豊かな表現力を備え
ていることが要求される。このような表現力に関連して
種々の動作を模倣させることが考えられるが、例えば頭
部を左または右に傾倒させるという動作は、生物が首を
傾げる動作を模倣するもので、可愛らしさを表現する上
で特に有用である。
【0003】ここで、まず従来のロボットの頭部周辺の
機構について説明する。一般に、従来のロボットでは、
撮像装置を頭部に搭載してロボット周辺の環境を認識す
るため、頭部の左右方向の揺動や、前後方向の揺動を可
能にする首部機構が設けられている。例えば、床面走行
型自動監視ロボット(特開平2−277105号公報)
では、頭部にテレビカメラを搭載し、このテレビカメラ
を左右に揺動させるべく、頭部が垂直な仮想旋回軸線を
中心に左右に揺動可能な構造となっている。図6は、こ
の種の頭部が左右方向および前後方向に揺動可能な従来
のロボット装置の一例を示す側面図、図7は従来のロボ
ット装置が頭部を右に揺動させ、かつ若干前後に揺動さ
せた状態を示す正面斜視図である。図6、図7に示した
ロボット装置102では、胴部104の上面に首に相当
する1対の支持部材106が相互に間隔をおいて垂直に
立設され、1対の支持部材106は、それらの中央に延
在する垂直な仮想旋回軸線108を中心に揺動可能な状
態で胴部104上に支持されている。
【0004】頭部110は、1対の支持部材106の間
に配置されて支持部材106の上部に支軸112を介し
て取着され、1対の支持部材106の上部を結ぶ仮想軸
線を中心に揺動することで前後方向に揺動可能となって
いる。そして、支持部材106が仮想旋回軸線108を
中心に揺動すると頭部110は左右に揺動し、頭部11
0に搭載されたテレビカメラ114も同様に揺動する。
また、頭部110が支軸112を中心に揺動するとテレ
ビカメラ114は頭部110と共に前後方向に揺動す
る。
【0005】また、ロボットに搭載可能な、駆動機構を
備えたパンチルト装置(特開平8−248483号公
報)についても、上記仮想旋回軸線に相当するパン回転
軸は垂直となっている。さらに、パラレルリンクにより
頭部を駆動するロボットの首・胴機構装置(特開平8−
229871号公報)では、6台の油圧アクチュエータ
を設けて、頭部の左右への揺動および前後への揺動が可
能となっており、さらに左右への傾倒および頭部の3次
元空間での位置決めも行えるようになっている。
【0006】また、図6、図7に示した従来の床面走行
型のロボット装置102では、ロボット装置102の移
動のために、胴部104の下部前方の左右に1対の車輪
116が設けられ、胴部104の下部後方には1つのキ
ャスタ118が設けられている。そして、車輪116
が、胴部104内に設けられた不図示の駆動手段により
回転駆動されることでロボット装置102が前進する構
成となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図6、図7に
示したような従来のロボット装置102では、頭部は、
上記仮想旋回軸線108を中心にして左右に揺動する
か、あるいは支軸112を中心に前後に揺動するのみで
あるから、首を傾げるといった動作を模倣することはで
きない。さらに、パラレルリンクによる首機構を有する
上記ロボット装置では、上述のように6台の油圧アクチ
ュエータによりさまざまに頭部を動かすことができ、頭
部を左右に傾倒させることも可能であるから、生物が首
を傾げる動作を模倣することができる。しかし、構造お
よび制御が共に複雑であるという欠点がある。
【0008】また、図6、図7に示したような従来の床
面走行型のロボットでは、工場内のような段差のない整
備された床面上を移動することを前提とした設計となっ
ているため、図8の要部側面図に示したように、床に段
差120やゴミ等が存在すると、胴部104の前端部1
04Aとこれらの障害物とが干渉する可能性が高く、し
たがって住宅内のようにな環境では円滑に移動すること
は困難である。
【0009】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、その目的は、簡単な機構で生物の動き
を模倣することができ、さらにある程度の障害物が床に
存在しても円滑に移動できるロボット装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、胴部と、その上に配置された頭部と、頭部の
駆動手段とを含み、前記頭部が、前記胴部に対して前後
に揺動可能で、かつ概ね上下方向に延在する仮想旋回軸
線を中心に左右に揺動可能な状態で取り付けられ、前記
頭部の駆動手段により駆動されて前後に揺動すると共に
前記仮想旋回軸線を中心に左右に揺動するロボット装置
において、前記仮想旋回軸線は前方に傾倒し、前記頭部
に搭載されて周囲を撮影する撮像手段をさらに含み、前
記頭部が左右に揺動している場合に、前記撮像手段が撮
影した第1の画像情報が、前記仮想旋回軸線がほぼ垂直
であると仮定した場合にその状態で前記撮像手段が撮影
する第2の画像情報と等価な画像情報となるように、前
記第1の画像情報に対して座標変換処理を施す座標変換
手段を備えたことを特徴とする。
【0011】すなわち、本発明のロボット装置では、頭
部は、前方に傾倒した仮想旋回軸線を中心にして左右に
揺動するので、人間が斜め上から見下ろしてロボット装
置の頭部を見ている状態で、頭部を左または右に揺動さ
せると、この動作は首を傾げる動作に見える。そして、
首を傾げる動作は頭部を単に左右に揺動させるのみのき
わめて簡単な動作により実現でき、したがって複雑な機
構はいっさい不要である。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明によるロボッ
ト装置の一例を示す側面図、図2は図1のロボット装置
と人間との位置関係を示す側面図、図3は図1のロボッ
ト装置が首を傾げる動作をした場合を示す正面斜視図で
ある。本実施の形態例のロボット装置は、例えばホーム
ロボットやアミューズメントロボットであるとし、何ら
かの形で人間との間で対話が可能であり、また、全体の
大きさは人間よりも小さいものとする。図1などに示し
たように、本実施の形態例のロボット装置2は、胴部4
と、その上に配置された頭部6と、頭部6の駆動手段と
を含み、頭部6は、胴部4に対して前後に揺動可能で、
かつ概ね上下方向に延在する仮想旋回軸線8を中心に左
右に揺動可能な状態で取り付けられ、頭部6の上記駆動
手段により駆動されて前後に揺動すると共に仮想旋回軸
線8を中心に左右に揺動する構成となっており、特に本
実施の形態例のロボット装置2では、仮想旋回軸線8が
前方に傾倒していることが特徴である。
【0013】そして、ロボット装置2は、相互に間隔を
おいて胴部4の上面に立設された1対の支持部材10
(首に相当)と、支持部材10の上端部に支持され1対
の支持部材10の上端部を結ぶ仮想軸線と平行に延在す
る支軸12とを含み、頭部6は1対の支持部材10の間
に配置されて支軸12により前後に揺動可能に支持され
ている。また、胴部4内の上部の箇所には、仮想旋回軸
線8を中心に揺動可能な状態で胴部4に支持された頭部
支持手段14が配設され、上記1対の支持部材10はこ
の頭部支持手段14上に立設され、主要部が胴部4の上
面より上方に突出している。頭部6の上記駆動手段は、
頭部6内に収容されて頭部6を上記支軸12の回りに揺
動させる不図示の前後駆動手段と、胴部4内に収容され
て頭部支持手段14を仮想旋回軸線8の回りに揺動させ
る不図示の左右駆動手段とから成る。
【0014】顔に相当する頭部6の前面16の内側には
撮像手段としてテレビカメラ18が搭載され、頭部6の
前方を撮影可能となっている。そして、頭部6には座標
変換装置20が装備されており、この座標変換装置20
は、頭部6が左右に揺動している場合に、テレビカメラ
18が撮影した第1の画像情報が、仮想旋回軸線8がほ
ぼ垂直であると仮定した場合にその状態でテレビカメラ
18が撮影する第2の画像情報と等価な画像情報となる
ように、第1の画像情報に対して座標変換処理を施す。
【0015】ロボット装置2はまた、胴部4の下部前方
に配設されて胴部4を支持する第1の車輪22と、胴部
4の下部後方に配設されて第1の車輪22と共に胴部4
を支持する第2の車輪、具体的にはキャスタ24とを備
え、第1の車輪22の前端部26は胴部4の前端部28
より前方に突出している。なお、第1の車輪22は胴部
4の左右に配設された1対の車輪から成り、胴部4に組
み込まれた不図示の駆動手段により回転駆動される。
【0016】このように構成されたロボット装置2にお
いて、首を傾げる動作をさせる場合には、上記左右駆動
手段により頭部支持手段14を左右いずれかの方向に、
数十度程度揺動させればよい。これにより、1対の支持
部材10が仮想旋回軸線8を中心に同じ角度だけ頭部6
と共に揺動し、図2に示したように、人間30が斜め上
から見下ろしてロボット装置2の頭部6を見ている場
合、人間30にとってこの頭部6を左または右に揺動さ
せる動作は、首を傾げる動作に見える。なお、その際、
図2に示したように、上記前後駆動手段により頭部6を
支軸12を中心にして上方に揺動させ、顔に相当する頭
部6の前面16が人間30の顔の方に向いた状態にして
おくことで、人間30にとって上記首を傾げる動作はよ
り明瞭となる。
【0017】図3は人間30からロボット装置2を見た
状態を示しており、この場合には、頭部支持手段14
(図1、図2)を右に(上から見て時計回り方向に)若
干揺動させることで、頭部6が仮想旋回軸線8を中心に
その方向に揺動して頭部6の左端部32が右端部より下
がり、首を左に傾げた状態となっている。
【0018】そして、本実施の形態例では、この首を傾
げる動作は頭部6を単に左右に揺動させるのみのきわめ
て簡単な動作により行え、この動作を実現するために必
要な要件は頭部6を左右に揺動させる場合の中心となる
仮想旋回軸線8を前方に傾倒させておくことだけである
から、複雑な機構はいっさい不要であり、きわめて容易
に実現できる。
【0019】なお、ロボット装置2が移動するような場
合、ロボット装置2の頭部6を左右に揺動させてテレビ
カメラ18で周囲を撮影し、環境を把握することになる
が、頭部6が左右に揺動している状態でテレビカメラ1
8が撮影した画像情報は、仮想旋回軸線8が前方に傾倒
しているため従来とは異なったものとなり、そのため座
標変換装置20はテレビカメラ18が撮影した画像情報
の補正を行う。
【0020】図4はテレビカメラ18が撮影した画像情
報の補正動作に係わるフローチャートである。頭部6が
左右に揺動している場合に、テレビカメラ18が周囲を
撮影し(ステップS1)、取得した画像情報を出力する
と(ステップS2)、座標変換装置20は、テレビカメ
ラ18が撮影したこの第1の画像情報が、仮想旋回軸線
8がほぼ垂直であると仮定した場合にその状態でテレビ
カメラ18が撮影する第2の画像情報と等価な画像情報
となるように、第1の画像情報に対して座標変換処理を
施す(ステップS3)。したがって、座標変換後に座標
変換装置20が出力する画像情報(ステップS4)は、
頭部6が左または右に揺動している状態で撮影されたも
のであっても、仮想旋回軸線8が垂直な状態で取得した
画像情報と等価であり、この画像情報を用いて従来どう
りに周囲の環境を把握してロボット装置2の移動を制御
することができる(ステップS5)。
【0021】また、本実施の形態例のロボット装置2で
は、第1の車輪22の前端部26が胴部4の前端部28
より前方に突出しているので、図5の要部側面図に示し
たように、例えば床に段差部34が存在するような場合
でも、第1の車輪22の先端部が胴部4の前端部より先
に段差部34に当接する。したがって、第1の車輪22
の駆動手段に、必要な駆動トルクさえ持たせれば、段差
部34や同種の障害物を容易に乗り越えることができ、
床上を円滑に移動することができる。
【0022】
【実施例】次に本発明のロボット装置の実施例について
説明する。 [実施例1]まず、仮想旋回軸線8の傾きは例えば次の
ようにして決めることができる。仮想旋回軸線8と、人
間30が頭部6を斜め下に見下ろした場合の人間30の
視線36(図2)とがほぼ平行となるように仮想旋回軸
線8を傾倒させたとすると、顔に相当する頭部6の前面
16を人間30の顔に向けた状態のとき、人間30は頭
部6の左右への揺動、すなわち首を傾げる動作をもっと
も大きく、かつ自然な傾げ動作として観察することがで
きる。
【0023】そして、人間30とロボット装置2との水
平距離をL、床から頭部6までの高をH↓r、人間30
の目の高さをH↓h、垂直線を基準にした仮想旋回軸線
8の傾倒角度をθ↓b度として、仮想旋回軸線8の傾倒
角度θ↓bが、
【0024】
【数1】 L=(H↓h−H↓r)/tan(90−θ↓b) を満たすように設定すれば上述の状態となる。例えば、
仮想旋回軸線8の傾倒角度θ↓bを先に30度と設定
し、ロボット装置2の高さH↓rを60cm、人間30
の目の高さH↓hを160cmとすると、人間30とロ
ボット装置2の水平距離Lは[数1]より57.7cm
と計算できる。すなわち人間30とロボット装置2との
距離が60cm程度で、仮想旋回軸線8の傾倒角度が3
0度程度のとき、仮想旋回軸線8を中心にした頭部6の
揺動は、もっとも効果的に首を傾げる動作に見えること
になる。
【0025】なお、ホームロボットやアミューズメント
ロボットとしてのロボット装置2と人間30との水平距
離約60cmは、対話が可能な距離として適切な距離と
考えられ、したがって仮想旋回軸線8の傾倒角度を30
度程度に設定することは有効である。ただし、この数値
はあくまでも一例であり、ロボット装置2の使用環境や
ロボット装置2の構造などに応じて種々に設定し得るこ
とはいうまでもない。また、図3では人間30とロボッ
ト装置2との間の距離が長めであるため、視線36と仮
想旋回軸線8とは完全には平行になっていない。このよ
うな状態でも、頭部6を仮想旋回軸線8を中心に揺動さ
せる動作は十分に頭部8を傾げる動作として観察され
る。
【0026】[実施例2]また、座標変換装置20は、
具体的には次のような座標変換を行うものとすることが
できる。すなわち、テレビカメラ18によって撮影した
画像は、仮想旋回軸線8が前方に傾倒しているため頭部
6の左右方向での揺動量に応じて傾いたものとなる。頭
部6が正面を向いたとき、すなわち左右に揺動していな
いときを揺動量0度として、頭部6の左右への揺動量を
θ↓LRとする。このとき、テレビカメラ18によって
得られる画像の傾きθ↓S度は次の式によって表され
る。
【0027】
【数2】θ↓S=arcsin(sinθ↓b×sin
θ↓LR) なお、式中、θ↓bは仮想旋回軸線8の垂直線を基準に
した傾倒角度を表している。したがって、テレビカメラ
18が撮影した画像情報を−θ↓S度回転させる座標変
換処理を画像情報に対して施せば、テレビカメラ18が
撮影した画像の傾きを補正することができる。
【0028】[実施例3]また、第1の車輪22が障害
物を乗り越えるためには、第1の車輪22の駆動手段は
十分な駆動トルクを持っている必要があるが、必要な駆
動トルクは次のようにして決めることができる。図5の
側面図に示したように、第1の車輪22の前端部26
が、第1の車輪22の半径より、高さが低い床の段差部
34に当接し、第1の車輪22が床に接している箇所3
8から第1の車輪22が段差部34に当接している箇所
40までの水平距離をL↓c、第1の車輪22にかかる
荷重をWとした場合、駆動トルクFは、
【0029】
【数3】F>W×L↓c を満たす必要がある。そして、第1の車輪22の中心軸
42を中心に、第1の車輪22の地面との接触箇所38
と段差部34との当接箇所40との成す角度θ↓cは、
cを段差部34の高さ、Dを第1の車輪22の半径とし
てcosθ↓c=1−c/Dを満たすので、この式から
角度θ↓cを求め、そして水平距離L↓cを求めること
ができる。したがって、駆動トルクFは第1の車輪22
の半径Dに左右され、具体的には第1の車輪22の半径
Dが大きいほど駆動トルクFは小さくてもよいことにな
る。
【0030】一例として、ロボット装置2の本体重量が
5kgの場合、高さが3cmの段差部34を乗り越える
ためには、第1の車輪22の直径が15cmなら、第1
の車輪22の駆動手段として駆動トルクが5.88Nm
のものを用いればよい。また、第1の車輪22は、段差
部34への当接箇所40が、胴部4の前端部28より前
方に例えば1cm程度突出させておけば、胴部4の前端
部の下端44が段差部34に従来のように当接すること
はなく、段差部34を円滑に乗り越えることができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、胴部と、
その上に配置された頭部と、頭部の駆動手段とを含み、
前記頭部が、前記胴部に対して前後に揺動可能で、かつ
概ね上下方向に延在する仮想旋回軸線を中心に左右に揺
動可能な状態で取り付けられ、前記頭部の駆動手段によ
り駆動されて前後に揺動すると共に前記仮想旋回軸線を
中心に左右に揺動するロボット装置において、前記仮想
旋回軸線は前方に傾倒し、前記頭部に搭載されて周囲を
撮影する撮像手段をさらに含み、前記頭部が左右に揺動
している場合に、前記撮像手段が撮影した第1の画像情
報が、前記仮想旋回軸線がほぼ垂直であると仮定した場
合にその状態で前記撮像手段が撮影する第2の画像情報
と等価な画像情報となるように、前記第1の画像情報に
対して座標変換処理を施す座標変換手段を備えたことを
特徴とする。
【0032】すなわち、本発明のロボット装置では、頭
部は、前方に傾倒した仮想旋回軸線を中心にして左右に
揺動するので、人間が斜め上から見下ろしてロボット装
置の頭部を見ている状態で、頭部を左または右に揺動さ
せると、この動作は首を傾げる動作に見える。そして、
首を傾げる動作は頭部を単に左右に揺動させるのみのき
わめて簡単な動作により実現でき、したがって複雑な機
構はいっさい不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるロボット装置の一例を示す側面図
である。
【図2】図1のロボット装置と人間との位置関係を示す
側面図である。
【図3】図1のロボット装置が首を傾げる動作した場合
を示す正面斜視図である。
【図4】テレビカメラにより撮影した画像情報の補正動
作に係わるフローチャートである。
【図5】図1のロボット装置の要部側面図である。
【図6】頭部が左右方向および前後方向に揺動可能な従
来のロボット装置の一例を示す側面図である。
【図7】従来のロボット装置が頭部を右に揺動させ、か
つ前後に揺動させた状態を示す正面斜視図である。
【図8】図6のロボット装置の要部側面図である。
【符号の説明】
2……ロボット装置、4……胴部、6……頭部、8……
仮想旋回軸線、10……支持部材、12……支軸、14
……頭部支持手段、16……前面、18……テレビカメ
ラ、20……座標変換装置、22……第1の車輪、24
……キャスタ、26……前端部、28……前端部、30
……人間、32……左端部、34……段差部、36……
視線、38……箇所、40……箇所、42……中心軸、
44……下端、102……ロボット装置、104……胴
部、106……支持部材、108……仮想旋回軸線、1
10……頭部、112……支軸、114……テレビカメ
ラ、116……車輪、118……キャスタ、120……
段差。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 13/08 A63H 11/00 B25J 5/00 A63H 11/18 JICSTファイル(JOIS)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部と、その上に配置された頭部と、頭
    部の駆動手段とを含み、前記頭部は、前記胴部に対して
    前後に揺動可能で、かつ概ね上下方向に延在する仮想旋
    回軸線を中心に左右に揺動可能な状態で取り付けられ、
    前記頭部の駆動手段により駆動されて前後に揺動すると
    共に前記仮想旋回軸線を中心に左右に揺動するロボット
    装置において、 前記仮想旋回軸線は前方に傾倒し、 前記頭部に搭載されて周囲を撮影する撮像手段をさらに
    含み、 前記頭部が左右に揺動している場合に、前記撮像手段が
    撮影した第1の画像情報が、前記仮想旋回軸線がほぼ垂
    直であると仮定した場合にその状態で前記撮像手段が撮
    影する第2の画像情報と等価な画像情報となるように、
    前記第1の画像情報に対して座標変換処理を施す座標変
    換手段を備えた ことを特徴とするロボット装置。
  2. 【請求項2】 相互に間隔をおいて前記胴部の上面に立
    設された1対の支持部材と、支持部材の上端部に支持さ
    れ前記1対の支持部材の上端部を結ぶ仮想軸線と平行に
    延在する支軸とを含み、前記頭部は前記1対の支持部材
    の間に配置されて前記支軸により前後に揺動可能に支持
    されていることを特徴とする請求項1記載のロボット装
    置。
  3. 【請求項3】 前記仮想旋回軸線を中心に揺動可能な状
    態で前記胴部に配設されて前記1対の支持部材を支持
    し、前記駆動手段により駆動され揺動する頭部支持手段
    を含むことを特徴とする請求項2記載のロボット装置。
  4. 【請求項4】 前記座標変換手段は、前記仮想旋回軸線
    を中心にした前記頭部の揺動角度をθ↓LR度、垂直線
    を基準にした前記仮想旋回軸線の傾倒角度をθ↓b度と
    して、前記第1の画像情報を、−arcsin(sin
    θ↓b×sinθ↓LR)度だけ回転させる座標変換処
    理を前記第1の画像情報に対して施すことを特徴とする
    請求項1記載のロボット装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段はテレビカメラであること
    を特徴とする請求項1記載のロボット装置。
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