JP3173536U - 凍結防止機能付の照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】設置高さが高くても路面の凍結を防止し得ると共に路面の雪を融かすことのできる凍結防止機能付の照明装置を提供する。
【解決手段】路面の温度を検出する温度検出器5と、0.8μm〜1.5μmのピーク波長の近赤外線を出射し、路面を昇温させる近赤外線のヒータ4と、路面に向かって可視光線を出射するための照明灯3と、温度検出器5からの検出温度が所定温度よりも低い場合にヒータ4に通電させる制御部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】路面の温度を検出する温度検出器5と、0.8μm〜1.5μmのピーク波長の近赤外線を出射し、路面を昇温させる近赤外線のヒータ4と、路面に向かって可視光線を出射するための照明灯3と、温度検出器5からの検出温度が所定温度よりも低い場合にヒータ4に通電させる制御部とを備える。
【選択図】図1
Description
本考案は、凍結防止機能付の照明装置に関するものである。
近年、路面の融雪機能を備えた照明装置が開発されている(特許文献1〜3)。
これらの先行技術では遠赤外線を路面に向かって照射し、前記遠赤外線のエネルギーにより雪に熱を吸収させて、融雪を図っている。
しかし、遠赤外線は水分だけでなく、空気に吸収される。そのため、設置高さが5mmを超えると雰囲気は昇温するが、路面の雪を効率良く融かすことができない。
しかし、遠赤外線は水分だけでなく、空気に吸収される。そのため、設置高さが5mmを超えると雰囲気は昇温するが、路面の雪を効率良く融かすことができない。
したがって、本考案の目的は、設置高さが高くても路面の凍結を防止し得ると共に路面の雪を融かすことのできる凍結防止機能付の照明装置を提供することである。
本考案の凍結防止機能付の照明装置は、路面の温度を検出する温度検出器5と、0.8μm〜1.5μmのピーク波長の近赤外線を出射し、前記路面を昇温させる近赤外線のヒータ4と、前記路面に向かって可視光線を出射するための照明灯3と、前記温度検出器5からの検出温度が所定温度Tよりも低い場合に前記ヒータ4に通電させる制御部6とを備える。
本考案において、路面の温度が低下し、温度検出器5からの温度が所定温度Tよりも低くなると、制御部6がヒータ4への通電を開始し、ヒータ4が昇温する。ヒータ4は近赤外線を路面に向かって出射する。
近赤外線は遠赤外線に比べ、可視光線と同様、エネルギー準位が高く空気に吸収されにくく、設置高さが5m〜8m程度であっても路面の表面を効率良く昇温させることができる。そのため、路面の凍結を防止し得る。
近赤外線は遠赤外線に比べ、可視光線と同様、エネルギー準位が高く空気に吸収されにくく、設置高さが5m〜8m程度であっても路面の表面を効率良く昇温させることができる。そのため、路面の凍結を防止し得る。
また、近赤外線は可視光線に波長が近いため、降雪中の雪に吸収され易く、したがって、前記路面を昇温させることによる融雪に先立って、降雪中の雪の温度を上昇させる。そのため、融雪作用が高まる。
本考案において、ピーク波長が0.8μm〜1.5μmの近赤外線を得るにはヒータ4の発熱温度が1649℃〜3871℃程度に設定される。
近赤外線を効率良く路面に集中させるにはアルミなどの反射板を用いるのが好ましい。
近赤外線を効率良く路面に集中させるにはアルミなどの反射板を用いるのが好ましい。
更に、温度検出器5により路面の温度が低くなったのを検出した後に、ヒータ4が作動するので、節電効果も得られる。
本考案において、ヒータ4の設置高さHは一般に路面から2.5m〜8.0m程度となるが、2.5m未満や8.0mを超える高さに設置してもよい。
路面からの距離が5.0m〜8.0m程度まで高くなると、遠赤外線に比べ熱効率が著しく向上する。
路面からの距離が5.0m〜8.0m程度まで高くなると、遠赤外線に比べ熱効率が著しく向上する。
本考案において、ヒータ4から出力される光のピーク波長は1.0μm〜1.3μm程度に設定するのが好ましい。
ピーク波長が1.0μmよりも短いとヒータ4の温度が高く、可視光を多く含むようになり、そのため、熱効率が低下し易い。一方、ピーク波長が1.3μmよりも長くなると空気に吸収され易くなって所期の効果が得られない。
ピーク波長が1.0μmよりも短いとヒータ4の温度が高く、可視光を多く含むようになり、そのため、熱効率が低下し易い。一方、ピーク波長が1.3μmよりも長くなると空気に吸収され易くなって所期の効果が得られない。
本考案においては、雰囲気の明るさを検出する光検出器7を更に備え、周囲が薄暗くなったときにのみ、照明灯を点灯するのが好ましい。
この場合、更なる省電力化を図り得る。
この場合、更なる省電力化を図り得る。
以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。
図1Aに示すように、路面R上にはポール1などを介して本凍結防止機能付の照明装置2が所定の高さHに設置されている。なお、路面Rとしては歩道の他に車道、広場や建屋の軒下や玄関などであってもよい。
図1Aに示すように、路面R上にはポール1などを介して本凍結防止機能付の照明装置2が所定の高さHに設置されている。なお、路面Rとしては歩道の他に車道、広場や建屋の軒下や玄関などであってもよい。
図1Bに示すように、凍結防止機能付の照明装置2は照明灯3、ヒータ4、温度検出器5および光検出器7(図2)を備える。これらの照明灯3、ヒータ4、温度検出器5および光検出器7は図2の制御部6に接続されている。
温度検出器5は路面Rの温度を非接触で検出する放射温度計などが用いられる。
前記ヒータ4は0.8μm〜1.5μmのピーク波長の近赤外線を出射し、前記路面Rを昇温させるもので、たとえば、金属ヒータやカーボンヒータなどを採用し得る。
照明灯3は前記路面Rに向かって可視光線を出射する。
前記ヒータ4は0.8μm〜1.5μmのピーク波長の近赤外線を出射し、前記路面Rを昇温させるもので、たとえば、金属ヒータやカーボンヒータなどを採用し得る。
照明灯3は前記路面Rに向かって可視光線を出射する。
前記制御部6は前記温度検出器5からの検出温度が所定温度Tよりも低い場合に前記ヒータ4に通電させる。また、制御部6は光検出器7からの光量が所定光量よりも小さくなると照明灯3に通電し、周囲を明るくする。
つぎに、本考案の効果を明瞭にするために、試験例について説明する。
まず、近赤外線のピーク波長が1.0μm、1.14μmまたは1.3μmとなるようにヒータ4を用意した。一方、路面Rには予め鉄板を敷設した。つぎに、前記ヒータ4を路面Rから5m、6mおよび7mの高さHに設置し、路面Rに近赤外線を照射した。
まず、近赤外線のピーク波長が1.0μm、1.14μmまたは1.3μmとなるようにヒータ4を用意した。一方、路面Rには予め鉄板を敷設した。つぎに、前記ヒータ4を路面Rから5m、6mおよび7mの高さHに設置し、路面Rに近赤外線を照射した。
照射2分後に、前記鉄板の温度が2℃上昇した領域の面積を求め、その結果を図3の表1に示す。
この表1の結果から分かるように、ピーク波長が1.14μmの近赤外線のヒータ4を高さ6mに設置した場合が最も広い領域にわたって、温度上昇しており、凍結防止や融雪効果が高いことが分かる。
高さHが5.0mの場合は6.0mの場合に比べ温度上昇の領域が小さくなっている理由は、近赤外線は可視光線と同様に直進性が高いため、近赤外線が照射される領域自体が狭くなったためであろうと考察される。
一方、設置高さHが7.0mの場合は6.0mの場合に比べ温度上昇の領域が小さくなっている理由は、近赤外線の照射される領域自体が広くなって、エネルギーが分散されたためであろうと考察される。
前記表1の図表からピーク波長が1.0μm〜1.3μmのヒータ4を用いることができることが分かるが、同ピーク波長は。8μm〜1.5μmの範囲であれば用いることができるであろう。
ピーク波長が1.14μmの場合に比べ1.0μmや1.3μmの場合には、昇温する領域が若干小さくなる。
ピーク波長が短い場合には可視光線に近い性質となるため、対象物を昇温させにくいからであろう。一方、ピーク波長が長い場合には遠赤外線に近い性質となり、空気に吸収され易いからであろう。
本考案は凍結防止機能付の照明装置として利用できる。
1:ポール
2:結防止機能付の照明装置
3:照明灯
4:ヒータ
5:検出器
6:制御部
7:光検出器
H:高さ
R:路面
T:所定温度
2:結防止機能付の照明装置
3:照明灯
4:ヒータ
5:検出器
6:制御部
7:光検出器
H:高さ
R:路面
T:所定温度
Claims (4)
- 路面の温度を検出する温度検出器5と、
0.8μm〜1.5μmのピーク波長の近赤外線を出射し、前記路面を昇温させる近赤外線のヒータ4と、
前記路面に向かって可視光線を出射するための照明灯3と、
前記温度検出器5からの検出温度が所定温度Tよりも低い場合に前記ヒータ4に通電させる制御部6とを備える凍結防止機能付の照明装置。 - 請求項1において、前記ヒータ4の路面からの距離が2.5m〜8mに設定された凍結防止機能付の照明装置。
- 請求項2において、ヒータのピーク波長が1.0μm〜1.3μmに設定されている凍結防止機能付の照明装置。
- 請求項3において、雰囲気の明るさを検出する光検出器7をさらに備えた凍結防止機能付の照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011006989U JP3173536U (ja) | 2011-11-28 | 2011-11-28 | 凍結防止機能付の照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011006989U JP3173536U (ja) | 2011-11-28 | 2011-11-28 | 凍結防止機能付の照明装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3173536U true JP3173536U (ja) | 2012-02-09 |
Family
ID=48000771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011006989U Expired - Fee Related JP3173536U (ja) | 2011-11-28 | 2011-11-28 | 凍結防止機能付の照明装置 |
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JP (1) | JP3173536U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8528185B2 (en) | 2005-08-08 | 2013-09-10 | Covidien Lp | Bi-stable medical sensor and technique for using the same |
US8577436B2 (en) | 2006-08-22 | 2013-11-05 | Covidien Lp | Medical sensor for reducing signal artifacts and technique for using the same |
US8649839B2 (en) | 1996-10-10 | 2014-02-11 | Covidien Lp | Motion compatible sensor for non-invasive optical blood analysis |
US8965473B2 (en) | 2005-09-29 | 2015-02-24 | Covidien Lp | Medical sensor for reducing motion artifacts and technique for using the same |
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2011
- 2011-11-28 JP JP2011006989U patent/JP3173536U/ja not_active Expired - Fee Related
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US8528185B2 (en) | 2005-08-08 | 2013-09-10 | Covidien Lp | Bi-stable medical sensor and technique for using the same |
US8965473B2 (en) | 2005-09-29 | 2015-02-24 | Covidien Lp | Medical sensor for reducing motion artifacts and technique for using the same |
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