JP3173252U - ボール盤に用いられるバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】加工品の固定が確実に出来るボール盤に用いられるバイスを提供する。
【解決手段】バイス4の爪6、7の上面は、高さの異なる複数段に形成し、中央部14を最も高くする。また、バイスの爪の相対向する面には、下端に行くに従って、距離が離れる傾斜面12,13を、爪の上部と下部の少なくとも一方に形成し、バイスの爪と爪との間の底板15を交換可能としたことにより、加工品の固定が確実に出来るボール盤としたものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、ボール盤に用いられるバイスに関するものである。
従来のボール盤に用いられるバイスは、全長にわたって同一高さになっており、加工品によっては、適切に固定できないという問題点があった。
これには、次のような欠点があった。
加工品の固定は、工作物用バイスが最適ではあるものの、挟んだ加工品のテーブル上の高さが上がることとなり、ドリルの装着の際改めてテーブルを下げる必要にせまられることが多く、そのための繰り返し作業が増え面倒であった。
実用新案登録第3166977号公報
本考案は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、加工品の固定が確実に出来るボール盤に用いられるバイスを提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案のバイスは、バイスの爪の上面は、高さの異なる複数段に形成されており、中央部が最も高くなっていることを特徴とする。
本考案のバイスは、バイスの爪の上面は、高さの異なる複数段に形成されており、中央部が最も高くなっていることを特徴とするものであるから、下記の効果を奏するものであるこれにより、ボール盤による穴明け作業は、
(イ)加工品の形状、大小、にかかわらず、すぐにテーブル上のバイスに取り付けが可能となり、穴あけ作業への開始時間の短縮が図れる。
(ロ)従って、テーブルの高さ調整も、その時点で適切な高さに設定でき、一度で完了する。
(ハ)特に、加工品が小さな形状の場合、極めて簡単、かつ、迅速な固定が可能となり、多品種、少量生産にも対応力が向上し、飛躍的な効率化が図れる。
バイスの爪の相対向する面には、下端に行くに従って、距離が離れる傾斜面を、爪の上部と下部の少なくとも一方に形成したものは、形状が極めて小さい加工品や薄い加工品を加工することができるという効果がある。
図1は、本考案に係るボール盤の外観斜視図である。 図2は、本考案に係るボール盤に使用するバイスの要部の外観斜視図である。 図3は、同上のバイスの使用状態を示す断面図である。 図4は、同上のバイスの使用状態を示す断面図である。 図5は、本考案に係るボール盤のテーブルの一部を切欠した外観斜視図である。 図6は、本考案に係るボール盤のテーブルの一部を分解した外観斜視図である。
以下、図面を参照しながら本考案の実施の形態について説明する。ボール盤1の既存のテーブル2の上面に、二層のスライド機構3および、加工品を挟むバイス4を備えたスライドテーブル5を装着する。加工品Wは、バイス4の爪6と爪7との間にハンドル8によって挟まれて固定される。
二層のスライド機構3は、穴あけ位置の設定のために設けられた二層のスライドローラー9、10を介したスライドテーブル5の前後、左右の移動によって穴あけ位置を決めることができるようになっている。
スライドテーブル5の前後方向(Y軸)の位置決めはハンドル8、左右(X軸)方向の位置決めは、取っ手11によって行なえるが、左利き手の場合には、取っ手11は反対側への取り付けを可能としている。
図2に示すように、バイス4は、加工品の形状、大きさにより、対応できるものとなっている。バイス4の爪6と爪7の対向する面には、下端に行くに従って、距離が離れる傾斜面を、爪6,7の上部と下部の両方に形成されている。加工品の形状が小さいものや、薄いものの場合、バイス4の爪6、7の形状の工夫により、確実な固定が出来るため、浮き上がりを防止し、回り止めも果たしている。爪6,7の上部に形成された第1の傾斜面12は、高さが低く角度がきつい傾斜面と、水平部13とで構成されており、爪6,7の下部に形成された第2の傾斜面13は、高さが高く角度が緩い傾斜面で構成されており、第1の傾斜面12には高さが低い加工品、第2の傾斜面13には高さが高い加工品等、加工品に応じて適宜選択できるようになっている。加工品が小さいものや、高さが低いものの場合、図3に示すように、爪が固定(挟んで)して、簡単、かつ、確実に行なえる。
バイス4の爪6,7の上面は、高さの異なる複数段に形成されており、中央部14が最も高くなっている。左右の一方が最も低い三段に高さを異ならせており、加工品の高さに応じて加工位置を選択できるようになっているが、段数を必要により、増加させても構わないものである。
また、従来のバイスは、加工品の支えとなる、底の部分が無く、加工品は落下してしまうおそれのあるものであったが、バイス4の爪6と爪7との間の底板15を交換可能としたことで、この問題点の解消もできるものである。
テーブル5は、基板16と、前記基板16に上載する第1のスライドローラー9と、前記第1のスライドローラー9に、上載する第2の基板17と、前記第2の基板17に上載する第2のスライドローラー10と、前記第2のスライドローラー10に上載する第3の基板18と、前記第3の基板18にバイス4を取り付けた構造を有し、第1のスライドローラー9が、前後方向に、第2のスライドローラー10が左右方向にスライド出来る機能を有するものである。
このようなボール盤のテーブルに前述したバイスを取り付けると、穴あけ作業時の、加工品の固定による回り止めと、加工品の形状に応じた穴あけ位置の設定が、容易に対応できるスライド機能を備えたテーブルに、バイスの底板の交換可能なバイスを搭載した、スライドテーブルを取り付け、作業の安全確保と、効率化を図るものである。
製造業における機械加工の中でも、ボール盤による穴あけは、基本的かつ不可欠の作業であるが、簡単な作業であり誰でも携われることから、巻き込まれ事故も多発している。しかも。ひとたび事故となれば、手、指 腕など、負傷のみならず、損壊 欠損と、重大な労働災害となり、社会問題でもある。従って、安全性の向上が望まれており、本考案の冶工具がその一助となる。
1 ボール盤
2 テーブル
3 二層のスライド機構
4 バイス
5 テーブル
6 バイスの爪
7 バイスの爪
14 バイス中央部

Claims (3)

  1. バイスの爪の上面は、高さの異なる複数段に形成されており、中央部が最も高くなっていることを特徴とするバイス。
  2. バイスの爪の相対向する面には、下端に行くに従って、距離が離れる傾斜面を、爪の上部と下部の少なくとも一方に形成したことを特徴とする請求項1記載のバイス。
  3. バイスの爪と爪との間の底板を交換可能としたことを特徴とする請求項1記載のバイス。










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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103707093A (zh) * 2013-12-06 2014-04-09 常州金安冶金设备有限公司 钻床固定工装
CN105195778A (zh) * 2015-10-14 2015-12-30 界首市迅立达电梯有限公司 一种自动夹持摇臂钻
CN106002382A (zh) * 2016-07-05 2016-10-12 宿州市明兴金属制造有限公司 进气缸盖钻孔工装组件
CN106181455A (zh) * 2016-07-05 2016-12-07 宿州市明兴金属制造有限公司 进气缸盖水平孔钻孔用下模具
CN106181456A (zh) * 2016-07-05 2016-12-07 宿州市明兴金属制造有限公司 进气缸盖垂直孔钻孔用下模具

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