JP3172959U

JP3172959U - 長形小口径枡

Info

Publication number: JP3172959U
Application number: JP2011006133U
Authority: JP
Inventors: 憲二郎上田
Original assignee: 憲二郎上田
Priority date: 2011-09-29
Filing date: 2011-09-29
Publication date: 2012-01-19
Anticipated expiration: 2021-09-29

Abstract

【課題】掃除しやすく、配管工事と同巾の掘削で排水枡の敷設が出来、多数の配管が集中する場合でも枡の径を大きくせずに流入阻害が無い排水枡を提供する。
【解決手段】巾が配管巾に近く、流れ方向の奥行きを長く伸ばす。
【選択図】図１

Description

この考案は、排水設備機材に関するものである。

従来の建築や土木の排水工事で使われる排水枡は、レンガ造、現場打ちコンクリート、コンクリート二次製品などで作られていた。これらは重く、大きく、配管より幅が広いなどの理由により、設置が容易ではなかった。また、内面が平滑ではなく、角張っているため掃除が容易ではなかった。特にインバート枡では底の形状をモルタルで作らなければならず、人の手が入るための作業スペースが必要であった。その改良のため、樹脂製の小口径排水枡が開発された。樹脂製の小口径排水枡は、枡内での作業は原則不要であり、軽く小さく設置しやすい半面、口径が小さいので詰まった場合の掃除は困難である。そのため枡の掃除はほとんど行われないという欠点があった。配管が詰まるとバキューム車などでの大規模な洗管工事が必要であるが、開口部が小口径であるため洗管装置を内部に装填するのは難しかった。

従来の枡に多数の流入配管が集中する場合、従来の丸型や正方型の枡ではサイズが大きくなる。さらに、狭い場所に配管が集中するから流入阻害を起こしやすいという欠点があった。また、設置後に枝管を増やす事は容易ではなかった。

特開２００４−６０１５８特開２０００−２４０８７特開平１１−１９３５６９特開平６−１６７０４５

本考案が解決しようとする第一の課題は、樹脂製小口径枡や配管の内部を掃除しやすくする事である。

本発明が解決しようとする第二の課題は、一般的な小口径枡の設置や配管工事と同じ掘削巾で敷設が出来るようにする事である。

本発明が解決しようとする第三の課題は、枡および配管の敷設工事を従来の工具で行えるようにする事である。

本発明が解決しようとする第四の課題は、多数の配管が集中する場合の枡でも流入阻害が無いようにする事である。

本発明が解決しようとする第五の課題は、段差がある場合に使用するドロップ枡でも流れをスムーズにする事である。

本考案は、以上のような従来の欠点を改良した樹脂製小口径枡を提供する事を目的としている。

本考案は、従来の樹脂製小口径枡の材料形態を持ちながら、平面形状を巾はそのままで、流れ方向には長く伸ばすことで、上記課題を解決する。

本考案によれば、平面形状が細長いので、配管敷設とほぼ同巾の掘削溝内に設置できる。

本考案によれば、既存の埋設配管の途中にこの長形小口径枡を挿入すれば、今まで作業が容易ではなかった洗管工事が容易に行える。

本考案によれば、開口巾があるのでバキューム配管などの洗管器具のセットも容易である。さらに、移植こて様の掃除用専用スコップ等によって、底の掃除が容易である。よって従来は小口径枡が使用する事ができなかった地下深い場所にも設置できる。

本考案によれば、従来の小口径枡と同様の材料工法で製作及び施工が可能である。

本考案によれば、樹脂製であるため内面が平滑で詰まりが少ない、配管敷設が容易、軽量、運搬が容易、接着材が使えるなどの従来の小口径枡と同様の利点が得られる。

本考案によれば、側面が平面であるので、側方からの多数の配管接続口を設けることができる。しかも、多数の配管が集中する枡でも、接続面が長いので、流入点をずらせるから、径を大きくせずに、流入阻害無く接続できる。これによって、枡の数を減らす事が出来る。

本考案によれば、側面が平面であるので、新規に側方からの配管接続が必要な場合でも、側面に穿孔し枝管接続用部材を接着して新しい接続口を設けることが出来る。流入水量によっては、一種の排水管ヘッダー的使用法も可能である。

本考案によれば、軽量小型で製造、運搬、現場敷設工事とも容易である。

この考案の、組立て概要を示す斜視図である。なお、以下の図は全て、分かり易くするため埋設土砂を取り除いた形状で示している。この考案の組立て後の概要を示す斜視図である。この考案の概要を示すｃ〜ｃ平断面図であるこの考案の概要を示す長辺方向ａ〜ａ断面図である。この考案の、洗浄バキュームパイプをセットする例の概要を示すａ〜ａ断面図である。この考案の概要を示す短辺方向ｂ〜ｂ断面図である。この考案の、多数の枝管接続がある例の概要を示す斜視図である。この考案の、側方接続部材の例の概要を示す斜視図である。この考案の、多数の枝管接続があり、インバート型の例の概要を示すｃ〜ｃ平断面図である。この考案の、多数の枝管接続がある例の概要を示す長辺方向ａ〜ａ平断面図である。この考案の、多数の枝管接続がある例の概要を示す短辺方向のｂ〜ｂ断面図である。この考案の、多数の枝管接続があって沈殿スペースも設ける例の概要を示す斜視図である。この考案の、多数の枝管接続があって、沈殿スペースも設ける例の概要を示すｃ〜ｃ平断面図である。この考案の多数の枝管接続があって沈殿スペースも設ける例の概要を示す長辺方向ａ〜ａ断面図である。この考案の、多数の枝管接続があって沈殿スペースも設ける例の概要を示す短辺方向ｂ〜ｂ断面図である。この考案の、掃除用スコップの概要を示す斜視図である。この考案の、ドロップ枡に応用した例の概要を示す斜視図である。この考案の、ドロップ枡に応用した例の概要を示すｃ〜ｃ平断面面図である。この考案の、ドロップ枡に応用した例の概要を示す長辺方向ａ〜ａ断面図である。この考案の、ドロップ枡に応用した例の概要を示す短辺方向ｂ〜ｂ断面図である。

本考案による排水枡は、従来の樹脂製小口径枡の、巾はそのままに、配管の流れ方向の奥行きを長く伸ばした形態である。

既存配管の途中に、本考案による掃除用枡を設けると、小口径にもかかわらず配管と枡の掃除が容易である。

図７に示すように、側面が長く広いので多方向からの流入配管を接続できる枡を作る事が出来る。

図８に示す枝管接続用の部材を使えば、後からでも容易に新接続口を設ける事ができる。

ドロップ枡として使用する場合は、図１９に示すように緩やかなスロープ状にする事が出来る。

強度確保のため、枡外壁にリブを設ける事が出来る。そのリブを利用して新規枝管を挟みこむ形状にする事が出来る。

本考案は、土木建築工事の排水設備に使用できる。

本考案は、電気設備配管埋設工事用プルボックスとしても準用できる。

１枡筐体
２深さ調整用延長枠
３蓋枠
４蓋
５流入口
６流出口
７枝管
８洗浄バキュームパイプ先端の例
９枝管接続部材の例
１０沈殿スペース
１１掃除用スコップの例

Claims

平面形状が、巾は配管巾に近く、流れ方向の奥行きを長く伸ばした形態の排水枡。