JP3172913B2 - 作業用接地棒起立装置 - Google Patents
作業用接地棒起立装置Info
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Description
外電気設備において、停電作業の際、安全確保のために
母線を接地する時に使用する作業用接地棒起立装置に関
するものである。
作業を行う時は、安全確保のために母線を接地してい
る。この母線接地は、送電線を接地するための線路側断
路器の機構接地と異なり、使用頻度が低いため、作業用
接地棒(フック棒と称する場合もある)を使用して行っ
ている。具体的には、作業用接地棒の先端に装着された
クランプに接続された接地線の他端を、地中に布設され
ている接地線に接続された、電気機器の架台に装着され
た接地銅帯に接続した後、作業用接地棒を起立させ、ク
ランプを電気機器に立ち下げた母線に装着された被接地
金具に連結することによって、行っている。
ては、その長さは6.5mと長く、また、その重量は
7.5Kgと重い。このため、図6に示すように、作業
用接地棒1の先端にクランプ1Aを装着し、クランプ1
A及び電気機器2の架台3に装着された接地銅帯3Aに
接地線1Bを接続した後、作業用接地棒1を2人1組
で、1人が作業用接地棒1の根元を固定し、もう1人が
作業用接地棒1を起していく。そうして、起立した作業
用接地棒1のクランプ1Aを電気機器2に立ち下げた母
線4に装着された被接地金具5に連結している。
は、作業用接地棒1の起立に2人の作業員を必要とす
る、また、起立した作業用接地棒1は、作業員によって
のみ支持されるので、作業用接地棒1は大きく揺れ、不
安定な状態にある。したがって、この従来技術において
は、作業効率及び作業安全の点で課題がある。
解決する目的でなされたものである。
の手段を、実施の一形態に対応する図1、2を用いて以
下、説明する。この発明は、固定部材20と、固定部材
20に挿入される挿入部31、作業用接地棒1が挿入、
支持される挿入支持部32、挿入部31と挿入支持部3
2との中間にあって挿入支持部32を折り曲げ自在に支
持する中間部33から構成されている着脱自在部材30
とから構成されているものである。
業用接地棒1の起立は、1人の作業員により行うことが
でき、また、起立した作業用接地棒1は、着脱自在部材
30を介して固定部材20により支持される。
形態を示す図である。図1、2において、20は固定部
材、30は着脱自在部材である。
地中に立設されている。又は、機器架台から突設された
固定部材に固定されている。角パイプを使用するのは、
着脱自在部材30を回転させないためである。これによ
って着脱自在部材30の装着が安定する。角パイプは、
□60で、その長さは、400mmである。固定部材2
0は、その上端に着脱自在部材30の挿入を案内する案
内部21が設けられ、その下端はテーパ状に形成されて
いる。テーパ状に形成したのは、ハンマーの打撃によっ
て地中に立設するのを容易にするためである。
を容易にするために、図5に示すように、固定部材20
の上部に十字形部材23を固定してもよい。十字形部材
23としてL50×6−500の等辺山形鋼が用いられ
ている。孔を掘ってコンクリートで固定する場合または
機器架台から突設された固定部材に固定する場合は、そ
の下端をテーパ状にする必要はない。角パイプは、正方
形に限らず、長方形であっても良い。また、固定部材2
0を丸パイプで構成しても良い。
に装着されている。キャップ22によって、固定部材2
0への浸水は防止される。キャップ22は、□80のプ
レート22Aと、プレート22Aの下面に固定された□
50、長さ50mmの角パイプ22Bとから形成されて
いる。プレート22Aの地上高さは、構内巡回に支障の
ない程度に設定されている。
される挿入部31、作業用接地棒1が挿入、支持される
挿入支持部32、挿入部31と挿入支持部32との中間
にあって挿入支持部32を折り曲げ自在に支持する中間
部33から構成されている。
に当接する、□80のプレートで構成されたストッパ3
1Aと、ストッパ31Aの下面に固定された、□50、
長さ170mmの角パイプ31Bとから形成されてい
る。
を案内する、φ114.3のレジューサで構成された案
内部32Aと、案内部32Aの下端に接続されたφ60
の丸パイプ32Bと、丸パイプ32Bの下端に固定され
て作業用接地棒1を支持する、□80のプレートで構成
された支持板32Cとから形成されている。丸パイプ3
2Bを使用したのは、作業用接地棒1が丸パイプである
こと、及び作業用接地棒1を容易に回転させることがで
きるからである。挿入支持部32の長さは、620mm
である。
に、挿入支持部32の支持板32Cの下面に固定された
U字状の固定金具33Aと、固定金具33Aの両面にボ
ルト・ナット33Bにより上部が固定された一対の支持
金具33Cと、一対の支持金具33Cの下部の間にボル
ト・ナット33D、ナット33Eにより架設されたつめ
車(図示せず)を含む固定部33Fと、上部が固定部3
3Fを回動し、中間につめ車に係止するつめ33Gが枢
着され、下部が挿入部31のストッパ31Aの上面に固
定された可動部33Hと、固定金具33Aから下向きに
突設されていて、挿入支持部32が90度以上回転した
時、その先端が可動部33Hに圧接して挿入支持部32
の回転を阻止する回転ストッパ33Iとからなるラチェ
ット機構から構成されている。
示すように、現地に着脱自在部材30、作業用接地棒
1、クランプ1A、接地線1Bを運搬し、作業用接地棒
1の先端にクランプ1Aを装着し、クランプ1A及び電
気機器2の架台3に装着された接地銅帯3Aに接地線1
Bを接続する。キャップ22を固定部材20から外し、
着脱自在部材30を、回転ストッパ33Iが左側に位置
するようにして(図2参照)、固定部材20に挿入す
る。つめ33Gを時計方向に回転させ、挿入支持部32
を時計方向に回転させると、可動部33Hが固定部、固
定部33Fが可動部となって、挿入支持部32を水平に
する。つめ33Gを反時計方向に回転させてつめ車と係
止させ、水平状態を保持する(図2参照)。挿入支持部
32は、つめ33Gとつめ車との係止によって、時計方
向に回転することはできないが、反時計方向に回転する
ことができる。
作業用接地棒1の場所に移動し、作業用接地棒1を挿入
支持部32に挿入する。そうして、一端が着脱自在部材
30を介して固定部材20に固定された作業用接地棒1
を起立していく。起立していく過程において、作業用接
地棒1を離しても、つめ33Gとつめ車との係止によっ
て、作業用接地棒1は時計方向に自重により回転するこ
とはない。
保持され、作業用接地棒1は自立する。その後、作業用
接地棒1を持ち上げ、操作して、クランプ1Aを電気機
器2に立ち下げた母線4に装着された被接地金具5に連
結する。
挿入支持部32が90度以上回転した時は、回転ストッ
パ33Iが可動部33Hに圧接して、挿入支持部32の
回転が阻止される。
行うことができる。また、起立した作業用接地棒1は、
作業員のみならず挿入支持部32によっても案内、支持
されるので、作業用接地棒1は大きく揺れることなく、
安定な状態にある。
1は、クランプ1Aを被接地金具5に連結した後、その
下端は自由となるため、安全上、クランプ1Aから取り
外されるが、この発明においては、その下端は、挿入支
持部32によって保持されるため、クランプ1Aから取
り外す必要はない。したがって、作業用接地棒1の起立
は、接地状態を表示するので、接地状態をした状態で、
錯誤により通電するという事故を回避することができ
る。
成した場合であるが、図5に示すように、中間部34を
回転機構で構成しても良い。すなわち、中間部34は、
挿入支持部32の支持板32Cの下面に上端が固定さ
れ、一定の間隔をもって対向する一対の上部金具34A
と、挿入部31のストッパ31Aの上面に下端が固定さ
れ、一対の上部金具34Aの間に挿入される下部金具3
4Bと、一対の上部金具34Aと下部金具34Bに挿入
され、一対の上部金具34Aを回動自在に支持するボル
ト・ナット34Cと、一対の上部金具34Aの下部の間
に架設され、挿入支持部32が90度以上回転した時、
下部金具34Bの側面に圧接して挿入支持部32の回転
を阻止する回転ストッパ34Dと、ビス34Eにより一
端が上部金具34Aに固定され、他端が上部金具34A
に穿設された孔34Fに挿入されて、下部金具34Bに
穿設された孔34Gに装着された鋼球34Hに圧接す
る、2個のばね板34Iとから構成されている。
34Iは、鋼球34Hを介して下部金具34Bに接する
ことによって、一対の上部金具34Aと下部金具34B
との間に適度の摩擦力を与えて、一対の上部金具34A
が自重により、回転するのを防止している。
34Aの間隔は11mm、下部金具34Bの厚さ9m
m、孔34Fはφ10、孔34Gはφ7、鋼球34Hは
φ9である。
は、腐食を防止するため、亜鉛めっき又は錆止め塗装さ
れている。
固定部材と、該固定部材に挿入される挿入部、作業用接
地棒が挿入、支持される挿入支持部、及び前記挿入部と
前記挿入支持部との中間にあって該挿入支持部を折り曲
げ自在に支持する中間部から構成されている着脱自在部
材とから構成されているものである。それゆえ、作業用
接地棒の起立は、1人の作業員により行うことができ、
また、起立した作業用接地棒は、着脱自在部材を介して
固定部材により支持される。したがって、この発明によ
れば、作業効率及び作業安全の向上を図ることができる
という効果が得られる。
の分解正面図である。
側面図である。
る。
態の分解斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 固定部材と、該固定部材に挿入される挿
入部、作業用接地棒が挿入、支持される挿入支持部、及
び前記挿入部と前記挿入支持部との中間にあって該挿入
支持部を折り曲げ自在に支持する中間部から構成されて
いる着脱自在部材とから構成されている作業用接地棒起
立装置 - 【請求項2】 固定部材は、角パイプから形成され、地
中に立設されているとともに、キャップが着脱自在に装
着されている請求項1記載の作業用接地棒起立装置 - 【請求項3】 角パイプの下端がテーパ状に形成されて
いる請求項2記載の作業用接地棒起立装置 - 【請求項4】 角パイプの上部に十字形部材が固定され
ている請求項3記載の作業用接地棒起立装置 - 【請求項5】 固定部材は、角パイプから形成され、機
器架台から突設された固定部材に固定されているととも
に、キャップが着脱自在に装着されている請求項1記載
の作業用接地棒起立装置 - 【請求項6】 角パイプの上端に着脱自在部材の挿入を
案内する案内部が設けられているとともに、該案内部に
キャップが装着されている請求項2乃至請求項6のいず
れかに記載の作業用接地棒起立装置 - 【請求項7】 挿入部は角パイプ、挿入支持部は丸パイ
プ、中間部はラチェット機構から構成されている請求項
1乃至請求項6のいずれかに記載の作業用接地棒起立装
置 - 【請求項8】 挿入部は角パイプ、挿入支持部は丸パイ
プ、中間部は回転機構から構成されている請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載の作業用接地棒起立装置 - 【請求項9】 丸パイプの先端に作業用接地棒の挿入を
案内する案内部が設けられている請求項7又は請求項8
記載の作業用接地棒起立装置
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JP2000287322A JP2000287322A (ja) | 2000-10-13 |
JP3172913B2 true JP3172913B2 (ja) | 2001-06-04 |
Family
ID=14032609
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1999
- 1999-03-31 JP JP9165899A patent/JP3172913B2/ja not_active Expired - Fee Related
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