JP3172836U - 車止め支柱 - Google Patents
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Abstract
【課題】歩行者や自転車に対しても視認できるように夜間に発光する車止め支柱であって、低コストでメンテナンスが不要な車止め支柱を提供する。
【解決手段】金属製の柱体2の頂部に、蓄光材が配合された樹脂を有するキャップ3を取り付ける。キャップ3の頂面に、東西南北の方向を示す方向表示部7が設けられ、柱体2の側面に地図41等が記載された情報表示部4が取り付けられる。
【選択図】図1
【解決手段】金属製の柱体2の頂部に、蓄光材が配合された樹脂を有するキャップ3を取り付ける。キャップ3の頂面に、東西南北の方向を示す方向表示部7が設けられ、柱体2の側面に地図41等が記載された情報表示部4が取り付けられる。
【選択図】図1
Description
本考案は、歩道の出入口等に設置され、歩道への車両の進入を防止する車止め支柱に係り、特に、夜間に発光することで視認性を高めた車止め支柱に関する。
公園や街路等における歩道の出入口や、歩道と車道との境界等には、車両(自動車)が歩道に進入することを防止するために、車止め支柱が設置されることが多い。
この種の車止め支柱として、地面に設置される柱体の側部に反射テープを巻き付け、夜間に自動車のヘッドライトが柱体に照射された際にその光を反射テープで反射させ、夜間の視認性を高めるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。しかし、このような反射テープタイプの車止め支柱は、自動車のヘッドライトが照射されて初めて視認性が高まるものなので、歩行者やライト照射距離が自動車と比べて遙かに短い自転車にとっては、夜間の視認性を高めることにはならない。従って、街灯が無い或いは街灯が暗い箇所に設置されると、歩行者や自転車が、車止め支柱の存在に気付かない或いは気付くのが遅れ、車止め支柱に衝突するという事態も生じ得る。
別の車止め支柱として、地面に設置される柱体の頂部に太陽電池を設け、太陽電池で発電された電力を貯蔵する蓄電池を柱体の内部に設け、蓄電池の電力によって発光するLED(発光ダイオード)を柱体の側面に設け、LEDを夜間に点灯・点滅させることで、夜間の視認性を高めるようにしたものが知られている(特許文献2参照)。このようなLEDタイプの車止め支柱によれば、夜間に自発的に発光するため、歩行者や自転車に対しても視認性を高めることができる。
しかし、上述したLEDタイプの車止め支柱の場合、LEDの他、太陽電池及び蓄電池が必要となるため、コストアップが避けられない。また、自動車の接触や悪戯等によって、LED、太陽電池、蓄電池等の電子部品が破損したり、各電子部品を接続する電線が切断される可能性があるため、メンテナンスが必要となって煩雑である。
以上の事情を考慮して創案された本考案の目的は、歩行者や自転車に対しても視認できるように夜間に発光する車止め支柱であって、低コストでメンテナンスが不要な車止め支柱を提供することにある。
上記目的を達成するために創案された本考案は、金属製の柱体の頂部に、蓄光材が配合された樹脂を有するキャップを取り付けたことを特徴とする車止め支柱である。
また、本考案の車止め支柱は、上述したキャップの頂面に、東西南北の方向を示す方向標示部が設けられることが好ましい。
また、本考案の車止め支柱は、上述した柱体の側面に、地図、広告又は模様が記載された情報表示部が取り付けられることが好ましい。
また、本考案の車止め支柱は、上述したキャップが、柱体に取り付けられる樹脂製のキャップ取付部と、蓄光材が配合された樹脂からなるキャップ蓄光部とを備え、これらキャップ取付部とキャップ蓄光部とがインサート成形によって一体化されていることが好ましい。
本考案に係る車止め支柱によれば、柱体の頂部に、蓄光材が配合された樹脂製のキャップが取り付けられている。蓄光材は、昼間に太陽光や蛍光灯等の光エネルギーを吸収し、これを可視光として発光する。このため、夜間にキャップが光り、暗闇の中、歩行者や自転車に対しても、車止め支柱の存在を認識させることができる。
また、蓄光材によって夜間の発光を得ているので、LED、太陽電池、蓄電池等の電子部品及びそれらを接続する配線が不要となる。従って、LEDタイプの車止め支柱と比べると、低コストで製造でき、メンテナンスが不要となり、信頼性・耐久性に優れた車止め支柱を実現できる。
以下に添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本考案に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1実施形態:車止め支柱1)
図1に、本考案の第1実施形態に係る車止め支柱1を示す。本実施形態に係る車止め支柱1は、金属製の柱体2と、柱体2の頂部に取り付けられた樹脂製のキャップ3とを備えている。
図1に、本考案の第1実施形態に係る車止め支柱1を示す。本実施形態に係る車止め支柱1は、金属製の柱体2と、柱体2の頂部に取り付けられた樹脂製のキャップ3とを備えている。
(柱体2)
柱体2は、鉄やステンレス等の金属から円筒状に形成されており、柱体2の下部には、アンカーボルト21が貫通して取り付けられている。柱体2は、地面Gに掘削された設置穴HにコンクリートCを流し込んだ状態で上方から埋め込まれ、コンクリートCが硬化した後、アンカーボルト21によって回り止めされた状態となる。
柱体2は、鉄やステンレス等の金属から円筒状に形成されており、柱体2の下部には、アンカーボルト21が貫通して取り付けられている。柱体2は、地面Gに掘削された設置穴HにコンクリートCを流し込んだ状態で上方から埋め込まれ、コンクリートCが硬化した後、アンカーボルト21によって回り止めされた状態となる。
柱体2の側面22には、情報表示部4が装着されている。本実施形態では、情報表示部4は、柱体2が設置される付近の地図41が描かれたシートから成り、そのシートが柱体2の側面22に巻き付けられるようにして貼付されている。なお、シートに記載される情報表示部4の内容は、地図41に限らず、柱体2が設置される付近の店舗等の広告や、柱体2が設置される住所や、歩行者等に美感を与える模様でもよい。模様は、四季に合わせて、春は花の模様、夏は海の模様、秋は紅葉の模様、冬は雪の模様等にチェンジすることも考えられる。
(キャップ3)
柱体2の頂部には、蓄光材が配合された樹脂を有するキャップ3が取り付けられている。キャップ3を図2〜図4を用いて説明する。図2はキャップ3の柱体2への組付図、図3(a)はキャップ3の頂面側の斜視図、図3(b)はキャップ3の底面側の斜視図、図4(a)は図1のX−X線断面図、図4(b)は図4(a)のY−Y線断面図、図4(c)は図4(b)のZ−Z線断面図である。
柱体2の頂部には、蓄光材が配合された樹脂を有するキャップ3が取り付けられている。キャップ3を図2〜図4を用いて説明する。図2はキャップ3の柱体2への組付図、図3(a)はキャップ3の頂面側の斜視図、図3(b)はキャップ3の底面側の斜視図、図4(a)は図1のX−X線断面図、図4(b)は図4(a)のY−Y線断面図、図4(c)は図4(b)のZ−Z線断面図である。
各図に示すように、キャップ3は、柱体2の頂部に取り付けられる樹脂製のキャップ取付部31と、蓄光材が配合された樹脂からなるキャップ蓄光部32とから構成されており、これらキャップ取付部31とキャップ蓄光部32とがインサート成形によって一体化されている。キャップ蓄光部32の樹脂には蓄光材が配合されているが、キャップ取付部31の樹脂には蓄光材は配合されていない。
(キャップ取付部31)
キャップ取付部31は、柱体2の頂部の開口に挿入される挿入部分33と、キャップ蓄光部32によって覆われる本体部分34とを備えており、材料に白色のABS樹脂を用いた射出成形により、挿入部分33と本体部分34とが一体成形されている。色を白色とするのは、本体部分34を覆って装着されるキャップ蓄光部32の蓄光材の発色を高めるためである。なお、キャップ取付部31の材質は、ABS樹脂の他、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。
キャップ取付部31は、柱体2の頂部の開口に挿入される挿入部分33と、キャップ蓄光部32によって覆われる本体部分34とを備えており、材料に白色のABS樹脂を用いた射出成形により、挿入部分33と本体部分34とが一体成形されている。色を白色とするのは、本体部分34を覆って装着されるキャップ蓄光部32の蓄光材の発色を高めるためである。なお、キャップ取付部31の材質は、ABS樹脂の他、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられる。
キャップ取付部31の挿入部分33は、外径が柱体2の頂部の開口の内径に合わせて円筒状に形成された下部円筒33aと、下部円筒33aの内部を4つに仕切るように中心から90度間隔で放射状に形成された4枚の補強壁33bとを有する。補強壁33bは、上部が本体部分34に繋がっており、下部円筒33aを補強する機能を有する。なお、補強壁33bは、2枚、3枚或いは5枚以上でも構わず、等間隔でなくてもよい。
下部円筒33aの側面には、各補強壁33bの位置にあわせて、ネジ穴33cが90度間隔で4個形成されている。ネジ穴33cは、補強壁33bの内部に下部円筒33aの径方向に沿って形成されている。補強壁33bは、下部円筒33aを補強する機能の他、ネジ穴33cの深さを下部円筒33aの板厚以上に稼ぐことで、ネジ5の締結剛性を高める機能も発揮する。なお、ネジ穴33cが形成されない補強壁33bがあっても構わない。
ネジ穴33cには、柱体2の側面22に貫通形成された穴23を挿通したネジ(皿ネジ、皿子ネジ)5が、ネジ込まれる。柱体2の側面22に貫通形成された穴23には、皿ネジ5の頭部の円錐形状に合わせて円錐状に窪まされた収容部24(図2参照)が形成されており、ネジ穴33cにネジ込まれた皿ネジ5の頭部が、柱体2の側面22から突出しないようになっている(図4参照)。
皿ネジ5がネジ込まれた後、柱体2の側面22には、穴23を覆うようにして、反射テープ6(図1参照)が貼付される。反射テープ6は、夜間に自動車のヘッドライトが照射された際にその光を反射することで、柱体2の存在を自動車の運転者に認識させる機能の他、ネジ5の頭部を覆って隠すことで、ネジ5を緩める或いはネジ5を外すという悪戯を防止する機能も発揮する。
図2〜図4に示すように、キャップ取付部31の本体部分34は、挿入部分33を構成する下部円筒33aの外径よりも一回り大径の円筒状に形成された上部円筒34aと、上部円筒34aの頂部の開口を覆うように形成された蓋34bとを有する。本体部分34の上部円筒34aと挿入部分33の下部円筒33aとを繋ぐ側面には、段差34cが周方向に沿って形成されている。
(キャップ蓄光部32)
キャップ蓄光部32は、キャップ取付部31に、インサート成形によって一体的に設けられる。図3において、実線がキャップ取付部31、仮想線(一点鎖線)がキャップ蓄光部32を表す。キャップ蓄光部32は、図4に示すように、段差34cの下面と上部円筒34aの側面と蓋34bの上面とを2〜3mm程度の厚さで覆うようにして、インサート成形される。このキャップ蓄光部32は、段差34cの下面に回り込むようにして周方向に沿って成形された抜け止め部分32aを有し、悪戯等によって上方に引っ張られた際、抜け止め部分32aが段差34cに引っ掛かることで、キャップ取付部31から離脱され難くなっている。
キャップ蓄光部32は、キャップ取付部31に、インサート成形によって一体的に設けられる。図3において、実線がキャップ取付部31、仮想線(一点鎖線)がキャップ蓄光部32を表す。キャップ蓄光部32は、図4に示すように、段差34cの下面と上部円筒34aの側面と蓋34bの上面とを2〜3mm程度の厚さで覆うようにして、インサート成形される。このキャップ蓄光部32は、段差34cの下面に回り込むようにして周方向に沿って成形された抜け止め部分32aを有し、悪戯等によって上方に引っ張られた際、抜け止め部分32aが段差34cに引っ掛かることで、キャップ取付部31から離脱され難くなっている。
図3に示すように、キャップ取付部31の上部円筒34aの側面には、軸方向(上下方向)に凸状に形成された回り止め34dが、周方向に間隔を隔てて複数設けられている。上部円筒34aの側面を覆ってインサート成形されるキャップ蓄光部32は、回り止め34dの凸凹に噛み合うように成形されてキャップ取付部31と一体化されるため、悪戯等によって回される力が加えられた際、キャップ取付部31に対して回ってしまうことが防止される。
キャップ取付部31は、蓄光材が配合されていない樹脂から成っているのに対し、キャップ蓄光部32は、蓄光材が配合された樹脂から成っている。蓄光材は、太陽や蛍光灯の光を受けてその中の紫外光のエネルギーを吸収して、これを可視光として発光するものである。蓄光材は、例えば、高温焼成されたセラミック系物質、アルミナ系酸化物等から成り、これらを粉末状としたものが用いられる。
粉末状の蓄光材は、上述した熱可塑性樹脂(例えばポリプロピレン樹脂(PP)、アクリル系樹脂等)に混入されて加熱混練される。そして、蓄光材が混入されて可塑状態となった樹脂が、予め成形しておいたインサート品としてのキャップ取付部31がセットされた金型内に注入される。これにより、蓄光材が配合されたキャップ蓄光部32が、キャップ取付部31の本体部34を包み込むように成形される(インサート成形)。
図1に示すように、キャップ3のキャップ蓄光部32の頂面には、東西南北の方向を示す方向表示部7が設けられている。方向表示部7は、「東」「西」「南」「北」の表示と、方向を表す矢印とを有する。なお、漢字表示ではなく「E」「W」「S」「N」の英語頭文字表示でもよい。方向表示部7は、夫々の文字や矢印の形に切り抜かれたシールがキャップ蓄光部32の頂面に貼付され、その上に剥がれ防止のためのクリア塗装が施されることで、キャップ蓄光部32の頂面に固定される。
このような方向表示部7を有するキャップ2が取り付けられた柱体2は、地面Gに設置される際、キャップ3の方向表示部7の東西南北の方向が、実際に設置される現地の東西南北の方向に合致するように設置される。また、柱体2の側面22に装着される情報表示部4の地図41が描かれたシートは、方向表示部7の方向に合わせて、即ち、地図上の道路の延びる方向が方向表示部7の東西南北の方向に合致するようにして、柱体2の側面22に貼付されることが好ましい。
(作用・効果)
本実施形態に係る車止め支柱1によれば、柱体2の頂部に、蓄光材が配合された樹脂製のキャップ3が取り付けられている。蓄光材は、昼間に太陽光や蛍光灯等の光エネルギーを吸収し、これを可視光として発光する。このため、夜間にキャップが光り、暗闇の中、歩行者や自転車に対しても、車止め支柱1の存在を認識させることができる。よって、歩行者や自転車が、暗闇の中、歩道の出入口等に設置された車止め支柱1の存在に気付かずに、車止め支柱1に衝突する事態を回避できる。
本実施形態に係る車止め支柱1によれば、柱体2の頂部に、蓄光材が配合された樹脂製のキャップ3が取り付けられている。蓄光材は、昼間に太陽光や蛍光灯等の光エネルギーを吸収し、これを可視光として発光する。このため、夜間にキャップが光り、暗闇の中、歩行者や自転車に対しても、車止め支柱1の存在を認識させることができる。よって、歩行者や自転車が、暗闇の中、歩道の出入口等に設置された車止め支柱1の存在に気付かずに、車止め支柱1に衝突する事態を回避できる。
蓄光材によって夜間の発光を得ているので、LED、太陽電池、蓄電池等の電子部品及びそれらを接続する配線が不要となる。従って、LEDタイプの車止め支柱と比べると、低コストで製造できる。加えて、自動車の接触や悪戯等による各電子部品の故障やそれらの接続配線の断線を考慮しなくてもよいため、メンテナンスが不要となり、信頼性・耐久性に優れた車止め支柱1を実現できる。また、キャップ3を柱体2に固定するネジ5は、その頭部が反射テープ6に覆われて隠されているので、悪戯によってネジ5が緩められる或いは外される事態を防止できる。ネジ5の頭部を隠す反射テープ6は、自動車のヘッドライトが照射された際にその光を反射し、ドライバーに車止め支柱1の存在を強く認識させることができる。
キャップ3は、図4に示すように、蓄光材が配合されていないキャップ取付部31と、蓄光材が配合されたキャップ蓄光部32とから成る。キャップ蓄光部32は、柱体2の頂部開口から突出するキャップ取付部31の頂部に、その頂部を2〜3mm程度の厚さで覆うようにして、インサート成形により設けられている。これにより、キャップ取付部31とキャップ蓄光部32との双方に蓄光材を配合した場合と比べると、高価な蓄光材の使用量を減らしつつ、発光面積を稼ぐことができる。よって、蓄光材による発光量を確保しつつ、低コスト化を推進できる。また、キャップ蓄光部32の内方のキャップ取付部31は、白色の樹脂(ABS樹脂等)なので、蓄光材の発色を高める機能を発揮する。
車止め支柱1は、歩道の出入口等に設置される。従って、歩行者や自転車に乗っている人に対して、キャップ3の頂部に設けられた方向表示部7が、手短な方向表示機能を発揮し、柱体2の側面22に装着された情報表示部4の地図41が、周辺の道路・地理情報を提供する。ここで、情報表示部4の地図41上の道路の延びる方向が、方向表示部7の東西南北の方向に合致するようになっていることで、現実の道路の方向を地図41上の道路の方向に置き換えて把握することが容易となり、使い勝手のよい地図となる。また、方向表示部7はキャップ蓄光部32の頂面に設けられるところ、キャップ蓄光部32が図3に示す回り止め34dによって、柱体2にネジ5で固定されたキャップ取付部31に対して回り止めされるため、キャップ蓄光部32が悪戯によって回されることによる方向表示部7の向きのずれを防止できる。
(第2実施形態、第3実施形態)
図5(a)に本考案の第2実施形態に係る車止め支柱1aの概要を、図5(b)に第3実施形態に係る車止め支柱1bの概要を示す。第2及び第3実施形態は、上述した第1実施形態と基本的な構成要素は同一であり、柱体2a、2bを金属製の長方形の平板25を上方から見て十字状となるように直角に組み付けて溶接して構成した点が、第1実施形態と相違する。よって、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。なお、第3実施形態では、平板25を十字状に溶接したものを透明な円筒26に収容して柱体2bとしており、歩行者や自転車が柱体2bに接触した際の怪我防止を図っている。
図5(a)に本考案の第2実施形態に係る車止め支柱1aの概要を、図5(b)に第3実施形態に係る車止め支柱1bの概要を示す。第2及び第3実施形態は、上述した第1実施形態と基本的な構成要素は同一であり、柱体2a、2bを金属製の長方形の平板25を上方から見て十字状となるように直角に組み付けて溶接して構成した点が、第1実施形態と相違する。よって、第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。なお、第3実施形態では、平板25を十字状に溶接したものを透明な円筒26に収容して柱体2bとしており、歩行者や自転車が柱体2bに接触した際の怪我防止を図っている。
第2及び第3実施形態に係る車止め支柱1a、1bによれば、柱体2a、2bが長方形の平板25を十字状に溶接した構造となっているので、地図、広告又は模様等が記載された情報表示部4(図1参照)が取り付けられる柱体2a、2bの側面22a、22bの面積が、柱体2が円筒となっている第1実施形態よりも大きくなる。よって、側面22a、22bに装着される情報表示部4の情報量を、第1実施形態よりも多くすることができる。
また、情報表示部4として地図41を記載する場合、図5に示すように、キャップ3に設けられた方向表示部7の4方向(東西南北)を、柱体2a、2bを構成する各平板25の放射方向に沿った4方向から45度回転した状態としてもよい。こうすれば、例えば、方向表示部7の「南」の下方に位置する2枚の平板25の表面に、柱体2aの上下方向に沿って実際の現地の北南方向が表された地図41(図1参照)を貼付することで、現実の道路の方向を地図41上の道路の方向に置き換えて把握することが容易となる。
同様に、方向表示部7の「東」の下方に位置する2枚の平板25の表面には、上下方向に沿って実際の西東方向が表された地図が貼付され、「北」の下方に位置する2枚の平板25の表面には、南北方向の地図を貼付され、「西」の下方に位置する2枚の平板25の表面には、東西方向の地図が貼付されることが好ましい。
以上、添付図面を参照しつつ本考案の好適な実施形態について説明したが、本考案は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、実用新案登録請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本考案の技術的範囲に属することは言うまでもない。例えば、キャップ3に設けられる方向表示部7、柱体2の側面22に設けられる情報表示部7は、何れか一方又は双方を省略しても構わない。
本考案は、夜間に発光することで視認性を高めた車止め支柱に利用できる。
1 車止め支柱
2 柱体
3 キャップ
31 キャップ取付部
32 キャップ蓄光部
4 情報表示部
41 地図
7 方向表示部
2 柱体
3 キャップ
31 キャップ取付部
32 キャップ蓄光部
4 情報表示部
41 地図
7 方向表示部
Claims (4)
- 金属製の柱体の頂部に、蓄光材が配合された樹脂を有するキャップを取り付けたことを特徴とする車止め支柱。
- 前記キャップの頂面に、東西南北の方向を示す方向標示部が設けられた請求項1に記載の車止め支柱。
- 前記柱体の側面に、地図、広告又は模様が記載された情報表示部が取り付けられた請求項1又は2に記載の車止め支柱。
- 前記キャップが、前記柱体に取り付けられる樹脂製のキャップ取付部と、蓄光材が配合された樹脂からなるキャップ蓄光部とを備え、これらキャップ取付部とキャップ蓄光部とがインサート成形によって一体化されている請求項1から3の何れか1項に記載の車止め支柱。
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Cited By (1)
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- 2011-10-25 JP JP2011006248U patent/JP3172836U/ja not_active Expired - Fee Related
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