JP3172737U - 二輪車の緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪が地面の凹凸によって生じさせる振動を吸収し、座席が地面に対して上下移動することを防止する二輪車の緩衝装置を提供する。
【解決手段】本二輪車110の緩衝装置100は、二輪車110の後輪120の回転軸に接続される第1フレーム131と、該第1フレーム131の所定の接続位置において回動可能に接続される第2フレーム132とを備え、第1フレーム131は、回転軸である力点と、接続位置である作用点と、回転軸と接続位置との間である支点とを有し、回転軸の地面に対する上下移動に合わせて、支点を基準として、接続位置は上下移動し、接続位置の上下移動は、第2フレーム132を上下移動させ、第2フレーム132の端部に接続される二輪車110の座席140を、地面に対して上下移動させる。
【選択図】図1

Description

本考案は、自転車、原動機付き自転車、自動二輪車などの使用者が跨って使用する二輪車の走行時の振動を緩和する二輪車の緩衝装置に関する。
以前より、自転車や二輪車などは、近隣への交通手段や簡易な交通手段として、人々に利用されている。また、自動二輪車は、ツーリングや遠出の手段として使われることも多く、このような場合には近隣のみならず、遠方までの交通手段やレジャー手段として利用されている。最近では、自転車を趣味とする人口も増加しており、自転車を種々に活用する人も増えている。
加えて近年では、環境保護を目的として、日常の交通手段として自転車を利用する人口も増加傾向にある。
以上のように、自転車、原動機付き自転車および自動二輪車などの二輪車は、様々な目的、用途、意図で、その使用を拡大している。
ところで、自転車や自動二輪車は、前輪と後輪の二輪によって移動を行うようになる。前輪および後輪は、地面(道路面やその他)に接地しながら、二輪車を走行させる。運転者は、二輪車の備わる座席に乗って二輪車を操作して走行を行う。ここで、二輪車の前輪や後輪は、地面の凹凸や障害物に乗り上げることも多い。前輪や後輪が地面の凹凸や障害物に乗り上げる場合には、その衝撃が二輪車のフレームを介して座席に伝わる。このとき、座席には振動として伝わる。
走行中に座席が振動することは、運転者にとっては、非常に不快であるだけでなく、運転者にとって大きな身体的負担を生じさせる。また、走行中に強い振動が生じることは、運転者にとっての安全運転へ悪影響もある。例えば、振動が続くことで、運転操作を誤って事故を起こしてしまうこともある。振動が非常に大きい場合には、座席から落下するなどの事故を生じることもある。あるいは、振動が続くことで、運転者の運動感覚や反射神経が麻痺してしまい、とっさの危険を回避できなくなることもある。
このように、二輪車の運転においては、走行中での座席に伝わる振動が、運転者の快適感、身体的負担面、安全面などへ悪影響を与えることがある。
二輪車は、前輪と後輪を有しているが、前輪への振動は前輪および後輪が吸収してくれるが、後輪への振動は、フレームを通じて座席に伝わってしまう。このため、後輪にショックアブソーバー、バネおよびスプリングなどを使用して振動を低減したり、タイヤの弾力により振動を吸収したり、などの技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平05−105168号公報 特開平07−223577号公報 特開2006−27344号公報
特許文献1は、自転車のメインフレームとアームとの間に弾性体を介在させて、車輪からの振動を低減する技術を開示する。メインフレームとアームとの間に弾性体が存在することで、車輪に生じる振動が、この弾性体によって吸収されることで、振動が低減される。
しかしながら、弾性体は、振動を吸収することにはなるが、吸収を消滅させることはできない。座席はメインフレームを基準に固定されており、車輪の振動はメインフレームを介して座席を振動させることに変わりはないからである。このため特許文献1の技術は、振動を低減することはできるものの、未だにある程度の振動を残してしまう。振動が残れば、運転者にとっての不快感や危険性が残ってしまう。
特許文献2は、自転車の車輪とフレームとの間に、ショックアブソーバーを設ける技術を開示する。ショックアブソーバーは、車輪に生じる振動が、フレームに伝わることを低減する。
しかしながら、特許文献1の弾性体と同じで、ショックアブソーバーは、振動を低減することはできても、車輪からフレーム伝わる振動を消滅させることはできない。当然ながら座席に伝わる振動を消滅させることも難しい。この結果、車輪の振動に合わせて、座席は地面に対して上下移動する。
特許文献3は、特許文献2のショックアブソーバーの代わりにシリンダを設けて、車輪からフレームに伝わる振動を低減する技術を開示する。
しかしながら、特許文献3も、特許文献1、2と同様に、振動を低減できても、座席が地面に対して上下することを防止できていない。振動が低減したとしても、座席が地面に対して上下する場合には、運転者にとって不快感や不安感を生じさせる。当然に、運転者の身体的負担や危険性を増加させることに変わりはない。
本考案は、このような課題を解決することを目的とし、車輪が地面の凹凸によって生じさせる振動を吸収し、座席が地面に対して上下移動することを防止する、二輪車の緩衝装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案の二輪車の緩衝装置は、二輪車の後輪の回転軸に接続される第1フレームと、第1フレームの所定の接続位置において回動可能に接続される第2フレームと、を備え、第1フレームは、回転軸である力点と、接続位置である作用点と、回転軸と接続位置との間である支点と、を有し、回転軸の地面に対する上下移動に合わせて、支点を基準として、接続位置は上下移動し、接続位置の上下移動は、第2フレームを上下移動させ、第2フレームの端部に接続される二輪車の座席を、地面に対して上下移動させる。
本考案の二輪車の緩衝装置は、地面の凹凸や障害物によって、二輪車の車輪特に後輪に振動が生じる場合でも、座席の地面に対する高さを一定に保つことができる。すなわち、座席は地面に対しての振動がほとんど無い状態となる。
この結果、二輪車を運転する運転者は、不快や不安を感じなくなる。加えて、身体的な負担も減少し、運転上の安全性も高まる。
また、このような緩衝装置が広まることで、自転車や自動二輪車を使用する意識や意欲が高まり、自動車等に比較して、地球環境に優しい社会も実現できる。
本発明の実施の形態1における緩衝装置が設けられた自転車の外形図である。 同緩衝装置の動作を示す説明図である。 同緩衝装置の変形例を示す外形図である。 本発明の実施の形態2における緩衝装置が設けられた自転車の外形図である。 本発明の実施の形態3における緩衝装置が設けられた自動二輪車の外形図である。
本考案の第1の考案に係る二輪車の緩衝装置は、二輪車の後輪の回転軸に接続される第1フレームと、第1フレームの所定の接続位置において回動可能に接続される第2フレームと、を備え、第1フレームは、回転軸である力点と、接続位置である作用点と、回転軸と接続位置との間である支点と、を有し、回転軸の地面に対する上下移動に合わせて、支点を基準として、接続位置は上下移動し、接続位置の上下移動は、第2フレームを上下移動させ、第2フレームの端部に接続される二輪車の座席を、地面に対して上下移動させる。
この構成により、座席に伝わる振動が抑制される。特に、第1フレームは第2フレームに対して、後輪の回転軸の上下移動を伝達すると共に、第2フレームは、回転軸の上下移動を相殺する。この結果、第2フレームは回転軸の上下移動を相殺しつつ、座席の位置を特定する。
本考案の第2の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1の考案に加えて、座席は、第2フレームにおいて、接続位置と異なる端部に接続され、回転軸が上昇すると、支点を基準として、接続位置が下降し、回転軸が下降すると、支点を基準として、接続位置が上昇し、接続位置の下降に合わせて、第2フレームは、座席を下降させ、接続位置の上昇に合わせて、第2フレームは、座席を上昇させる。
この構成により、緩衝装置は、座席の位置を一定に保つことができる。
本考案の第3の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1又は第2の考案に加えて、座席は、第2フレームの上下移動によって、地面からの距離を一定に保つ。
この構成により、緩衝装置は、座席の位置が一定に保たれて、二輪車を操作する搭乗者の肉体的な負担を軽減できる。
本考案の第4の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1から第3のいずれかの考案に加えて、第2フレームは、二輪車の骨格と独立して、上下移動する。
この構成により、緩衝装置は、二輪車の後輪に加わる振動を相殺し、二輪車の骨格とは別の動作で座席の地面からの距離を保つことができる。
本考案の第5の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1から第4のいずれかの考案に加えて、接続位置の上下移動の移動量は、回転軸の上下移動の移動量の、略半分である。
この構成により、緩衝装置は、後輪の上下移動を、座席においては相殺できる。
本考案の第6の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1から第5のいずれかの考案に加えて、第1フレームは、二輪車の前輪と後輪とを結ぶ仮想線に対して、略平行であり、第2フレームは、仮想線に対して交差している。
この構成により、緩衝装置の主な要素である第1フレームと第2フレームとは、二輪車の骨格に合わせて構成できる。このため、市販の自転車に緩衝装置を取り付けることも、改造することも容易である。
本考案の第7の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1から第6のいずれかの考案に加えて、第1フレームは、仮想線に対して、後輪から前輪にかけて斜め方向に延伸し、第2フレームは、第1フレームに対して角度を有して接続され、第2フレームは、接続位置において、第1フレームの上下移動に合わせて、上下移動する。
この構成により、二輪車のフレームや骨格に合わせて(特にマウンテンバイクなど)、緩衝装置を取り付けることができる。
本考案の第8の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1から第7のいずれかの考案に加えて、第2フレームは屈曲しており、屈曲された先に、第3フレームが接続されており、第3フレームの先端に二輪車の座席が接続されている。
この構成により、第3フレームの交差によって、後輪への振動が相殺される。相殺によって、座席の位置が保たれる。
本考案の第9の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第8の考案に加えて、第2フレームは、第1フレームの上下移動に合わせて、第2フレームと第1フレームとが接続位置で形成する交差角度を増減させ、交差角度の増減に合わせて、第3フレームが上下移動して、二輪車の座席の地面からの距離を一定に保つ。
この構成により、第3フレームの交差角度の変動によって、振動を相殺できる。
本考案の第10の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第1から第7のいずれかの考案に加えて、第2フレームは、略Y字状を有しており、第1フレームは、Y字上の根元を接続位置として、第2フレームと接続し、第2フレームは、略Y字状の二股の先端に、二輪車の座席が接続される。
この構成により、オートバイのような、フレームで座席を支える二輪車にも、緩衝装置が適用できる。
本考案の第11の考案に係る二輪車の緩衝装置では、第10の考案に加えて、第2フレームは、第1フレームとの接続位置を作用点として、第1フレームの上下移動に合わせて上下移動する。
この構成により、緩衝装置は、座席全体を、地面からの距離において一定に保つことができる。
以下、図面を用いて、本考案の実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について説明する。図1は、緩衝装置100が設けられた自転車110の外形図である。
(全体概要)
自転車(二輪車の一例)110は、本体フレーム112と、本体フレーム112の前部に設けられたフロントフォーク114に保持される前輪116と、本体フレーム112の後側にサスペンション(例えば、スプリングおよびショックアブソーバ)118を介して保持された後輪120とを有している。
後輪120は、本体フレーム112にサスペンション118を介して取り付けられているので、地面の凹凸部を通過すると、本体フレーム112に対して上下方向に相対移動する。自転車110は、例えばシティサイクルである。
(緩衝装置)
自転車110は、更に、緩衝装置100を有している。
緩衝装置100は、第1フレーム131および第2フレーム132を備えている。第1フレーム131は、自転車110の前輪116の回転軸AXF1と後輪120の回転軸AX11とを結ぶ仮想線VL1に対して、略平行に延びる、棒状の部材である。第1フレーム131は、いわゆるチェーンステーに対応する位置に配置されている。
第1フレーム131の後側の端部は、後輪120の回転軸AX11に回動可能に接続されている。第1フレーム131の前側の端部は、ペダル134の回転軸AXPの後側に位置している。第1フレーム131の前側の端部には、長孔h1が形成されている。
第1フレーム131の中間部には、自転車110の本体フレーム112の後部を通る回転軸AX12が設けられている。この回転軸AX12によって、第1フレーム131は、本体フレーム112に対して回動可能に接続されている。
第1フレーム131は、自転車110を平面視して、左右両側にそれぞれ設けられているが、一方の側にのみ設けられていてもよい。
第2フレーム132は、例えば仮想線VLに対して交差して延びる、棒状の部材である。第2フレーム132は、シートチューブ113の内部に設けられ、いわゆるシートポストに対応する位置に配置されている。
第2フレーム132の下側の端部は、第1フレーム131の所定の接続位置である前側の端部において回動可能に接続される。詳細には、第2フレーム132の下側の端部は、第1フレーム131の長孔h1を通る回転軸AX13を介して、第1フレーム131に回動可能に接続される。
従って、第2フレーム132は、第1フレーム131の前側の端部から力を受けると、本体フレーム(骨格)112とは独立して、シートチューブ内を長手方向(上下方向)に移動できる。
第2フレーム132の上側の端部には、サドル(座席)140が固定されている。サドル140が第2フレーム132において、接続位置と異なる端部に接続されている。第1フレーム131は、回転軸AX12である力点と、第2フレーム132との接続位置である作用点と、回転軸AX12と接続位置の間である支点とを有している。接続位置である作用点は、回転軸AX12の地面に対する上下移動に合わせて、支点を基準として上下移動する。このとき、接続位置である作用点の上下移動は、第2フレーム132を上下移動させ、第2フレーム132の端部に接続されるサドル140を、地面に対して上下移動させる。
このとき、回転軸AX12が上昇すると、支点を基準として接続位置である作用点が囲うし、回転軸AX12が下降すると支点を基準として、接続位置である作用点は上昇する。更には、接続位置の下降に合わせて、第2フレーム132は、サドル140を加工させ、接続位置の上昇に合わせて、第2フレーム132は、サドル140を上昇させる。これらの上下移動によって、サドル140は、地面からの距離を一定に保つことができる。特に、第2フレーム132は、二輪車の骨格と独立して上下移動する。
次に、緩衝装置100の動作について説明する。図2は、緩衝装置100の動作を示す説明図である。図2(A)は、後輪120が地面の凸部を通過する状態、図2(B)は、後輪120が地面の凹部を通過する状態、図2(C)は、後輪120が平坦路を通過する状態を示している。特に、図2(A)〜(C)の下図は、それぞれ、緩衝装置100の動作を示している。図2(A)〜(C)の上図は、それぞれ、運転者の目線の位置を示している。
図2(A)下図に示すように、後輪120が地面の凸部を通過すると、後輪120が凸部に乗り上げて、回転軸AX11が上方に移動する。回転軸AX11に接続された第1フレーム131の後側の端部も同様に上方に移動し、支点となる回転軸AX12を基準として、第1フレーム131の前側の端部を押し下げる。すると、第2フレーム132は下方に移動して、サドル140が下降する。
一方、図2(B)下図に示すように、後輪120が地面の凹部を通過すると、後輪120が凹部に落ち込んで、回転軸AX11が下方に移動する。回転軸AX11に接続された第1フレーム131の後側の端部も同様に下方に移動し、支点となる回転軸AX12を基準として、第1フレーム131の前側の端部を押し上げる。すると、第2フレーム132は上方に移動して、サドル140が上昇する。
別の観点から説明すると、回転軸AX11が力点として作用し、回転軸AX11の地面に対する上下移動に合わせて、第1フレーム131の支点となる回転軸AX12を基準として、作用点となる回転軸AX13(接続位置)は上下移動する。接続位置の上下移動は、第2フレーム132を上下移動させ、第2フレーム132の上側の端部に接続されるサドル140を、地面に対して上下移動させる。
すなわち、第1フレーム131は、後輪120に加わる振動の位相を反転する位相反転部品として機能するので、地面の凹凸によって後輪120に発生する振動が相殺されて、サドル140に伝わる振動が低減される。
図2(C)上図に示す平坦路を通過する状態と比較すると分かるように、後輪120が凹凸部を通過すると、後輪120は上下に振動するが、地面からのサドル140の距離は一定に保たれ、サドル140の高さ位置SLは安定する(図2(A)〜(C)上図参照)。その結果、運転者の目線ELが安定する。
なお、回転軸AX11から回転軸AX12までの距離と、回転軸AX12から接続位置(回転軸AX13)までの距離との比を、1対1と設定することが好ましい。このような距離の比に設定することによって、接続位置の上下方向の移動量(サドル140の上下方向の移動量)は、回転軸AX11の上下方向の移動量(後輪120の上下方向の移動量)と同じになる。
図3は、実施の形態1における緩衝装置100の変形例を示す外形図である。図3に示した自転車110aは、図1に示した緩衝装置100を有する自転車110とは、本体フレームおよび緩衝装置の形態が相違している。また、サスペンションの配置が相違しており、サスペンション118aがシートチューブに内蔵されている。
緩衝装置100aは、第1フレーム131aおよび第2フレーム132aを備えている。第1フレーム131aは、自転車110aを平面視して、左右両側にそれぞれ設けられているが、一方の側にのみ設けられていてもよい。
第1のフレーム131aが、後輪120が上下方向に移動すると、支点となる回転軸AX12aを基準として、第1フレーム131aの前側の端部が上下する。第1のフレーム131aの前側の端部が上下に移動することによって、第2フレーム132aも上下して、サドル140が後輪120の上下の移動方向とは反対の方向に移動する。その結果、地面の凹凸によって後輪120に発生する振動が相殺されて、サドル140に伝わる振動が低減される。
以上のように、実施の形態1における緩衝装置は、後輪の回転軸を力点とする第1フレームと、この第1フレームに接続して二輪車の骨格と独立して上下移動する第2フレームとによって、回転軸での上下移動を、第2フレームの上下移動が相殺して座席の地面からの高さを一定に保つことができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。なお、以下では、第1の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。図4は、緩衝装置200が設けられた自転車210の外形図である。
(全体概要)
自転車210は、本体フレーム212と、本体フレーム212の前部に設けられたフロントフォーク214に保持される前輪216と、本体フレーム212の後側にて、回転軸AXS1回りに回動可能なスイングアーム217および後述する第1フレーム231を介して保持された後輪220とを有している。
本体フレーム212は、前後方向に延びる第1チューブ212a、第1チューブ212aの後側の端部から下方に延びる第2チューブ212bと、第1チューブ212aの前側の端部と第2チューブ212bの下側の端部とを接続するように延びる第3チューブ212cとによって少なくとも構成される。自転車210は、例えばマウンテンバイクである。
(緩衝装置)
自転車210は、更に、緩衝装置200を有している。緩衝装置200は、第1フレーム231と、第2フレーム232と、第3フレーム233とを備えている。
第1フレーム231は、前側が高く、後側が低くなるように、斜め方向に延びる、棒状の部材である。すなわち、第1フレーム231は、自転車210の前輪216の回転軸AXF2と後輪220の回転軸AX21とを結ぶ仮想線VL2に対して、後輪220から前輪216にかけて斜め方向に伸延している。第1フレーム231は、いわゆるシートステーに対応する位置に配置されている。
第1フレーム231の後側の端部は、後輪220の回転軸AX21に接続されている。
第1フレーム231の前側の端部は、側面視して、本体フレーム212を構成する第1チューブ212aの下側かつ第2チューブ212bの前側に位置している。
第2フレーム232は、中央部にて屈曲した板状の部材である。
第2フレーム232の一端部は、第1フレーム231の所定の接続位置である前側の端部において回動可能に接続されている。第2フレーム232の中央部(屈曲した部分)には、回転軸AX23が設けられ、第2フレーム232は、本体フレーム212に対して回動可能に接続されている。
第2フレーム232の屈曲された先に位置する他端部は、第3フレーム233の下側の端部に回動可能に接続されている。
なお、第1フレーム231及び第2フレーム232は、自転車210を平面視して、左右両側にそれぞれ設けられているが、一方の側にのみ設けられていてもよい。
第3フレーム233は、棒状の部材であり、上側の端部にサドル240が接続されている。第3フレーム233は、第2フレーム232の他端部から力を受けると、本体フレーム(骨格)212とは独立して、上下方向に移動できる。なお、第3フレーム233は、サスペンション(例えば、スプリングおよびショックアブソーバ)234を介して本体フレーム212に支持されている。
次に、緩衝装置200の動作について説明する。
後輪220が地面の凸部を通過すると、後輪220が凸部に乗り上げて、回転軸AX21が上方に移動する。回転軸AX21に接続された第1フレーム231の全体が上方に移動し、第2フレーム232の一端部を押し上げる。第2フレーム232の他端部は、支点となる回転軸AX23を基準として、第2フレーム232の他端部を下げる。すると、第3フレーム233は下方に移動して、サドル240が下降する。
一方、後輪220が地面の凹部を通過すると、後輪220が凹部に落ち込んで、回転軸AX21が下方に移動する。回転軸AX21に接続された第1フレーム231の全体が下方に移動し、第2フレーム232の一端部を引き下げる。第2フレーム232の他端部は、支点となる回転軸AX23を基準として、第2フレーム232の他端部を上げる。すると、第3フレーム233は上方に移動して、サドル240が上昇する。
別の観点から説明すると、第2フレーム232は、第1フレーム231の上下移動に合わせて、第2フレーム232と第1フレーム231とが接続位置で形成する交差角度を増減させる。その結果、交差角度の増減に合わせて、第3フレーム233が上下移動して、サドル240の地面からの距離が一定に保たれる。
このように、本実施の形態における緩衝装置200によれば、地面の凹凸によって後輪220に発生する振動が相殺されて、サドル240に伝わる振動が低減される。
以上のように、実施の形態2における緩衝装置は、第1フレームに対して斜めに交差する第2フレームとの、交差角度の変動によって、後輪の回転軸における上下移動を第2フレームが相殺する。この第2フレームによる相殺によって、座席は、地面からの高さを一定に保つ。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について説明する。なお、以下では、第1の実施の形態と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する場合がある。図5は、緩衝装置300が設けられた自動二輪車310の外形図である。
(全体概要)
自動二輪車310は、本体フレーム312と、本体フレーム312の前部に設けられたフロントフォーク314に保持される前輪316と、本体フレーム312の後側にて、後述する第1フレーム331を介して保持された後輪320とを有している。なお、後輪320は図示しないサスペンション(例えば、スプリングおよびショックアブソーバ)によって支持されている。
(緩衝装置)
自動二輪車310は、更に、緩衝装置300を有している。
緩衝装置300は、第1フレーム331と、第2フレーム332とを備えている。第1フレーム331は、例えば自動二輪車310の前輪316の回転軸AXF3と後輪320の回転軸AX31とを結ぶ仮想線VL3に対して、前側が高く、後側が低くなるように、斜め方向に延びる、棒状の部材である。すなわち、第1フレーム331は、仮想線VLに対して、後輪320から前輪316にかけて斜め方向に伸延している。
第1フレーム331の後側の端部は、後輪320の回転軸AX31に回動可能に接続されている。第1フレーム331の前側の端部は、本体フレーム312に回動可能に接続されている。
第2フレーム332は、自動二輪車310を側面から見ると、全体として略Y字状をしている。第1フレーム331は、このY字状の根元を接続位置として、第2フレーム332に接続されている。また、第2フレーム332は、Y字状の二股の先端に、座席340が接続される。
詳細には、第2のフレーム332は、第1〜第5のリンク部材332a〜332eを有している。第1リンク部材332aは、実質的に上下方向に延びている。第1リンク部材332aは、下側の端部が、第1フレーム331の中間部に設けられた、所定の接続位置である回転軸AX32に回動可能に接続されている。
第2リンク部材332bは、実質的に前後方向に延びている。第2リンク部材332bは、後側の端部が、第1リンク部材332aの上側の端部に回動可能に接続されている。また、第2リンク部材332bは、中間部に形成された回転軸AX35を中心として、本体フレーム312に回動可能に接続されている。
第3リンク部材332cは、実質的に上下方向に延びている。第3リンク部材332cは、下側の端部が、第2リンク部材332bの前側の端部に回動可能に接続されている。
第4リンク部材332dは、実質的に前後方向に延びている。第4リンク部材332dは、前側の端部が、第1リンク部材332aの上側の端部に回動可能に接続されている。第4リンク部材332dは、中間部に形成された回転軸AX38を中心として、本体フレーム312に回動可能に接続されている。
第5リンク部材332eは、実質的に上下方向に延びている。第5リンク部材332eは、下側の端部が、第4リンク部材332dの後側の端部に回動可能に接続されている。
従って、第2フレーム332の第3リンク部材332c及び第5リンク部材332eは、第1フレーム331から力を受けると、本体フレーム(骨格)312とは独立して、上下方向に移動できる。
第3リンク部材332cおよび第5リンク部材332eの上側の端部には、座席固定部材339の前側の端部および後側の端部がそれぞれ回動可能に接続されている。座席340は、この座席固定部材339を介して第3リンク部材332cおよび第5リンク部材332eに固定される。
なお、第1フレーム331及び第2フレーム332は、自動二輪車310を平面視して、左右両側にそれぞれ設けられているが、一方の側にのみ設けられていてもよい。
次に、緩衝装置300の動作について説明する。
後輪320が地面の凸部を通過すると、後輪320が凸部に乗り上げて、回転軸AX31が上方に回動する。回転軸AX31に接続された第1フレーム331の全体が回転軸AX33を中心として上方に移動し、第2フレーム332の第1リンク部材332aの全体を押し上げる。第2リンク部材332bが、回転軸AX35を中心に回動し、第3リンク部材332cの全体を引き下げるとともに、第4リンク部材332dが、回転軸AX38を中心に回動し、第5リンク部材332eの全体を引き下げる。その結果、座席固定部材339を介して座席340が下降する。
一方、後輪320が地面の凹部を通過すると、後輪320が凹部に落ち込んで、回転軸AX31が下方に移動する。回転軸AX31に接続された第1フレーム331の全体が回転軸AX33を中心として下方に回動し、第2フレーム332の第1リンク部材332aの全体を引き下げる。第2リンク部材332bが、回転軸AX35を中心に回動し、第3リンク部材332cの全体を押し上げるとともに、第4リンク部材332dが、回転軸AX38を中心に回動し、第5リンク部材332eの全体を押し上げる。その結果、座席固定部材339を介して座席340が上昇する。
別の観点から説明すると、第2フレーム332は、第1フレーム331との接続位置を作用点として、第1フレーム331の上下移動に合わせて上下移動し、座席340の地面からの距離が一定に保たれる。
このように、本実施の形態における緩衝装置300によれば、地面の凹凸によって後輪320に発生する振動が相殺されて、座席340に伝わる振動が低減される。
以上、実施の形態1〜3で説明された二輪車の緩衝装置は、本考案の趣旨を説明する一例であり、本考案の趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含む。
100、100a 緩衝装置
110 自転車
110a 自転車
112 本体フレーム
113 シートチューブ
114 フロントフォーク
116 前輪
118、118a サスペンション
120 後輪
131、131a 第1フレーム
132、132a 第2フレーム
134 ペダル
140 サドル
200 緩衝装置
210 自転車
212 本体フレーム
214 フロントフォーク
216 前輪
217 スイングアーム
220 後輪
231 第1フレーム
232 第2フレーム
233 第3フレーム
234 サスペンション
240 サドル
300 緩衝装置
310 自動二輪車
312 本体フレーム
314 フロントフォーク
316 前輪
317 スイングアーム
320 後輪
331 第1フレーム
332 第2フレーム
332a 第1リンク部材
332b 第2リンク部材
332c 第3リンク部材
332d 第4リンク部材
332e 第5リンク部材
339 座席固定部材
340 座席

Claims (11)

  1. 二輪車の後輪の回転軸に接続される第1フレームと、
    前記第1フレームの所定の接続位置において回動可能に接続される第2フレームと、を備え、
    前記第1フレームは、前記回転軸である力点と、前記接続位置である作用点と、前記回転軸と前記接続位置との間である支点と、を有し、
    前記回転軸の地面に対する上下移動に合わせて、前記支点を基準として、前記接続位置は上下移動し、
    前記接続位置の上下移動は、前記第2フレームを上下移動させ、前記第2フレームの端部に接続される前記二輪車の座席を、地面に対して上下移動させる、二輪車の緩衝装置。
  2. 前記座席は、前記第2フレームにおいて、前記接続位置と異なる端部に接続され、
    前記回転軸が上昇すると、前記支点を基準として、前記接続位置が下降し、
    前記回転軸が下降すると、前記支点を基準として、前記接続位置が上昇し、
    前記接続位置の下降に合わせて、前記第2フレームは、前記座席を下降させ、前記接続位置の上昇に合わせて、前記第2フレームは、前記座席を上昇させる、請求項1記載の二輪車の緩衝装置。
  3. 前記座席は、前記第2フレームの上下移動によって、地面からの距離を一定に保つ、請求項1又は2記載の二輪車の緩衝装置。
  4. 前記第2フレームは、前記二輪車の骨格と独立して、上下移動する、請求項1から3のいずれか記載の二輪車の緩衝装置。
  5. 前記接続位置の上下移動の移動量は、前記回転軸の上下移動の移動量の、略半分である、請求項1から4のいずれか記載の二輪車の緩衝装置。
  6. 前記第1フレームは、前記二輪車の前輪と後輪とを結ぶ仮想線に対して、略平行であり、前記第2フレームは、前記仮想線に対して交差している、請求項1から5のいずれか記載の二輪車の緩衝装置。
  7. 前記第1フレームは、前記仮想線に対して、後輪から前輪にかけて斜め方向に延伸し、前記第2フレームは、前記第1フレームに対して角度を有して接続され、
    前記第2フレームは、前記接続位置において、前記第1フレームの上下移動に合わせて、上下移動する、請求項1から6のいずれか記載の二輪車の緩衝装置。
  8. 前記第2フレームは屈曲しており、屈曲された先に、第3フレームが接続されており、前記第3フレームの先端に前記二輪車の座席が接続されている、請求項1から7のいずれか記載の二輪車の緩衝装置。
  9. 前記第2フレームは、前記第1フレームの上下移動に合わせて、前記第2フレームと前記第1フレームとが前記接続位置で形成する交差角度を増減させ、
    前記交差角度の増減に合わせて、前記第3フレームが上下移動して、前記二輪車の座席の地面からの距離を一定に保つ、請求項8記載の二輪車の緩衝装置。
  10. 前記第2フレームは、略Y字状を有しており、前記第1フレームは、前記Y字上の根元を前記接続位置として、前記第2フレームと接続し、
    前記第2フレームは、前記略Y字状の二股の先端に、前記二輪車の座席が接続される、請求項1から7のいずれか記載の二輪車の緩衝装置。
  11. 前記第2フレームは、前記第1フレームとの接続位置を作用点として、前記第1フレームの上下移動に合わせて上下移動する、請求項10記載の二輪車の緩衝装置。
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