JP3172734U - トラック車載型草刈・樹木剪定機 - Google Patents

トラック車載型草刈・樹木剪定機 Download PDF

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Abstract

【課題】作業場所によって種々変化する作業条件の違いに対応できる汎用性と機能性を兼ね備えたトラック車載型草刈・樹木剪定機を提供する。
【解決手段】本トラック車載型草刈・樹木剪定機1は、装置本体11を荷台4に搭載して走行する走行車両2と、該走行車両2の荷台4に据え付けられる固定フレーム13と、該固定フレーム13に対して前後移動機構15を介して前後方向に移動する前後移動フレーム17と、該前後移動フレーム17に対して、左右移動機構を介して左右方向に移動する左右移動フレームと、該左右移動フレームに対して上下移動機構を介して上下方向に移動する上下移動フレームと、該上下移動フレームに対して角度調整機構27を介して回動する回動フレームと、該回動フレームに基端部が保持され、基端部から剪定刃33が延びている剪定ユニットとを備えることによって構成されている。
【選択図】図7

Description

本考案は、高速道路等の中央分離帯や左右の路肩法面ないし路肩壁面に植樹ないし自生した樹木類の剪定やこれらに絡まった蔓草や雑草等の草刈りに使用されるトラック車載型草刈・樹木剪定機に関する。
高速道路等の2車線以上の自動車専用道路には、上り線と下り線とを区画するための中央分離帯が多く設けられている。該中央分離帯には、垣根状に連続して植樹された樹木類及びトレリスと呼ばれている衝立状部材に絡ませるように植栽した蔓草等が連続して設けられている。
また、上記中央分離帯の樹木類やトレリスの上方には、ハイウェイラジオケーブル等のケーブル類が架設されている場所があり、上記中央分離帯の樹木類の根元には、ブロック等によって道路と区画された地表面が形成されていて、この地表面に草及び蔓草等が植えられている場合がある。
また、上記自動車専用道路の左右の路肩には、樹木類が植えられたり、遮音壁等の路肩壁面が設けられている。
そして、上記中央分離帯や左右の路肩法面に植えられた草木は時間と共に生長し、更に上記中央分離帯や左右の路肩法面ないし路肩壁面には、自生した草木が伸び、蔓草等が絡まるため、一年に1、2回程度の剪定・草刈り作業を一部の車線等規制して人手によって行っていた。
一方、最近では、下記の特許文献1、2に示すように走行車両に樹木剪定用の剪定機や草刈り用の回転刃等を備える草刈り機を搭載した高速道路の緑地帯清掃作業車や中央分離帯用自動走行剪定機等が開発されており、高速道路等の一部の区画ではこれらの装置を使用した樹木の剪定・草刈り作業が実施されている。
特開2002−69956号公報 特開平5−192037号公報
しかしながら、樹木の剪定作業と草刈り作業を行う場所は、上述のように多岐に及んでおり、上記ケーブル類等の障害物もあって、場所ごとで植生の種類も違うため、作業の条件は作業場所によって種々変化する。
これに対して、上記特許文献1に開示されている高速道路の緑地帯清掃作業車や上記特許文献2に開示されている中央分離帯用自動走行剪定機は、これらの一部の作業条件に対応できるだけで種々変化する作業場所に対応した構成にはなっていなかった。
本考案は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、作業場所によって種々変化する作業条件の違いに対応できる汎用性と機能性を有し、走行車両に対する装置本体の設置方向や剪定刃の作用長さ、作用高さ及び作用角度の変更が容易な操作性とメンテナンス性に優れたトラック車載型草刈・樹木剪定機を提供することにある。
上記目的を達成するべく本考案の請求項1によるトラック車載型草刈・樹木剪定機は、高速道路等の中央分離帯や路肩に植えられている樹木類の剪定や自生している雑草等の草刈りに使用されるトラック車載型草刈・樹木剪定機において、装置本体を荷台に搭載して走行する走行車両と、前記走行車両の荷台に据え付けられる固定フレームと、前記固定フレームに対して、前後移動機構を介して前後方向に所定ストローク移動する前後移動フレームと、前記前後移動フレームに対して、左右移動機構を介して左右方向に所定ストローク移動する左右移動フレームと、前記左右移動フレームに対して、上下移動機構を介して上下方向に所定ストローク移動する上下移動フレームと、前記上下移動フレームに対して、角度調整機構を介して回動軸を中心にして所定の角度、回動する回動フレームと、前記回動フレームによって基端部が保持され、該基端部から往復駆動式の所定長さの剪定刃が延びている剪定ユニットと、を備えていることを特徴とするものである。
また、請求項2によるトラック車載型草刈・樹木剪定機は、請求項1記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機において、前記左右移動フレームは、左右方向にそれぞれ独立して移動する第1左右移動フレームと、第2左右移動フレームとを備えることによって構成されており、前記第1左右移動フレームと第2左右移動フレームの各々に前記上下移動フレームと、回動フレームと、剪定ユニットとが各別に備えられていることを特徴とするものである。
また、請求項3によるトラック車載型草刈・樹木剪定機は、請求項2記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機において、前記上下移動フレームは、前記第1左右移動フレームに対して上下方向にそれぞれ独立して移動する第1上下移動フレームと、第2上下移動フレームと、前記第2左右移動フレームに対して上下方向に移動する第3上下移動フレームと、を備えることによって構成されており、前記第1上下移動フレームと、第2上下移動フレームと、第3上下移動フレームとの各々に前記回動フレームと、剪定ユニットとが各別に備えられていることを特徴とするものである。
また、請求項4によるトラック車載型草刈・樹木剪定機は、請求項3記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機において、前記第1上下移動フレームに対して回動フレームを介して設けられている剪定ユニットは、中央分離帯上の樹木類やトレリスの側面に張り出した草木を剪定する第1剪定ユニットであり、前記第2上下移動フレームに対して回動フレームを介して設けられている剪定ユニットは、中央分離帯上の樹木類やトレリスの上面に張り出した草木を剪定する第2剪定ユニットであり、前記第3上下移動フレームに対して回動フレームを介して設けられている剪定ユニットは、中央分離帯下部の地表面上に伸びた草木を剪定する第3剪定ユニットであることを特徴とするものである。
また、請求項5によるトラック車載型草刈・樹木剪定機は、請求項4記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機において、前記第1剪定ユニットは、路肩下部の表面に張り出した草木の剪定に使用し、前記第2剪定ユニットは、路肩上部の表面に張り出した草木の剪定に使用し、前記第3剪定ユニットは、路肩表面に張り出した草木の剪定には使用しないように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項6によるトラック車載型草刈・樹木剪定機は、請求項1〜5のいずれかに記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機において、前記剪定ユニットは、駆動モータを備えた基部ハウジングと、前記基部ハウジングに対して着脱可能に取り付けられる剪定刃を備えた取付けアタッチメントと、を組み合わせることによって構成されており、前記取付けアタッチメントは、剪定ユニットの刃の向きの違う2種類が予め用意されており、作業条件に応じてこれら2種類の取付けアタッチメントを付け替えて使用するように構成したことを特徴とするものである。
また、請求項7によるトラック車載型草刈・樹木剪定機は、請求項1〜6のいずれかに記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機おいて、前記走行車両の荷台には、樹木剪定・草刈り作業時に荷台外方に張り出した前後移動フレーム、左右移動フレーム、上下移動フレーム、回動フレーム及び剪定ユニットと、車体と、の重量バランスを取るバランスウェイトが搭載されていることを特徴とするものである。
そして、上記手段によって以下のような作用が得られる。まず、走行車両の荷台に据え付けられる固定フレームに対して前後移動フレームと、左右移動フレームと、上下移動フレームと、回動フレームと、を介して剪定ユニットを配設した構成を採用したことによって、剪定ユニットの位置と角度を自由に変更できるようになる。従って、作業場所によって種々変化する作業条件の違いに対応できる汎用性と機能性を兼ね備えたトラック車載型草刈・樹木剪定機を提供できるようになる。
また、左右移動フレームを左右方向にそれぞれ独立して移動する第1左右移動フレームと第2左右移動フレームとに分け、これらの各々に上下移動フレームと、回動フレームと、剪定ユニットとを各別に備える構成を採用した場合には、左右移動フレームによって荷台側方に張り出す剪定ユニットを2台設けることが可能になり、その各々の張り出し位置と作用角度を調整することで、更に多くの作業条件の違いに対応できるようになる。
また、前記第1左右移動フレームに対して、上下方向にそれぞれ独立して移動するように第1上下移動フレームと第2上下移動フレームとを設け、前記第2左右移動フレームに対して、第3上下移動フレームを設けるように構成した場合には、作用高さを異ならせた3台の
剪定ユニットを同時に使用することが可能になり、より一層の作業性の向上が図られる。
また、前記3台の剪定ユニットを、中央分離帯上の樹木類やトレリスの側面に張り出した草木を剪定する第1剪定ユニットと、中央分離帯上の樹木類やトレリスの上面に張り出した草木を剪定する第2剪定ユニットと、中央分離帯下部の地表面上に伸びた草木を剪定する第3剪定ユニットと、によって構成した場合には、中央分離帯に植えられている樹木類の剪定や自生して成長している雑草等の草刈りを3つの部位に分けて一挙に実施することが可能になる。
また、前記第1剪定ユニットと第2剪定ユニットと第3剪定ユニットは、それぞれ独立して駆動と駆動停止を切り換えることができ、作用長さ、作用高さ及び作用角度を調整できるから、種々の作業条件の違いに対応できるようになっている。
従って、前記第1剪定ユニットの作用長さ、作用高さ及び作用角度を調整して路肩下部の表面に張り出した草木の剪定を行い、前記第2剪定ユニットの作用長さ、作用高さ及び作用角度を調整して路肩上部の表面に張り出した草木の剪定を行い、不要な第3剪定ユニットの駆動を停止させておくことも可能である。そして、このようにすれば、中央分離帯だけでなく路肩に植えられている樹木類の剪定にも本考案のトラック車載型草刈・樹木剪定機を適用できるようになり、本考案の汎用性が向上する。
また、前記剪定ユニットを、基部ハウジングと該基部ハウジングに対して着脱可能な取付けアタッチメントとを組み合わせることによって構成し、前記取付けアタッチメントとして剪定ユニットの刃の向きの違う2種類を予め用意しておき、作業条件に応じてこれら2種類の取付けアタッチメントを付け替えて使用するように構成した場合には、剪定ユニットの刃の向きの違う剪定ユニットを複数組設けなくても取付けアタッチメントを付け替えるだけで一つの組の剪定ユニットで対応できるようになる。
従って、部品点数の減少を通じて製品コストの削減が図られ、剪定ユニット全体の付け替え作業が不要になる分、剪定ユニットの交換、調整、メンテナンス作業が容易になる。
また、走行車両の荷台に装置本体と車体との重量バランスを取るバランスウェイトを搭載した場合には、作業中のトラック車載型草刈・樹木剪定機の姿勢が安定し、作業の安全性の向上が図られる。
本考案のトラック車載型草刈・樹木剪定機によると、作業場所によって種々変化する作業条件の違いに対応した汎用性と機能性を兼ね備えたトラック車載型草刈・樹木剪定機を提供することが可能になる。
また、走行車両に対する装置本体の設置方向や剪定刃の作用長さ、作用高さ及び作用角度の変更が容易になるから、操作性とメンテナンス性に優れたトラック車載型草刈・樹木剪定機を提供することが可能になる。
本考案の実施の形態を示す図で、トラック車載型草刈・樹木剪定機の使用状態を示す斜視図である。 本考案の実施の形態を示す図で、装置本体を荷台上に格納した状態を示す側面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、装置本体を荷台上に格納した状態を示す平面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、装置本体を荷台上に格納した状態を示す第3剪定ユニットとその支持フレームを省略した状態の背面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、中央分離帯の剪定・草刈り作業時の状態を示す側面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、中央分離帯の剪定・草刈り作業時の状態を示す平面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、中央分離帯の剪定・草刈り作業時の状態を示す第3剪定ユニットとその支持フレームを省略した状態の背面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、中央分離帯の剪定・草刈り作業時の状態を示す第1剪定ユニットと第2剪定ユニットとこれらの支持フレームを省略した状態の背面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、路肩の剪定・草刈り作業時の状態を示す第3剪定ユニットとその支持フレームを省略した状態の背面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、路肩の剪定・草刈り作業時の状態を示す平面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、路肩の剪定・草刈り作業時の状態を示す第1剪定ユニットと第2剪定ユニットの底面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、剪定ユニットの刃の向きの違う2種類の剪定ユニット(a)(b)を示す底面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、前後移動フレームと前後移動機構を示す平面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、第1左右移動フレームとその左右移動機構を示す側断面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、第2左右移動フレームとその左右移動機構を示す側断面図である。 本考案の実施の形態を示す図で、第1上下移動フレームとその上下移動機構を示す正面図である。
以下、図1〜図16に示す実施の形態を例にとって本考案を実施するための形態を説明する。
尚、以下の説明では、走行車両2の運転席3がある側を前方、荷台4がある側を後方、走行車両2を後方側から見て左側の側方を左方、右側の側方を右方、走行車両2の高さ方向の上方と下方をそれぞれ上方、下方と定義して説明する。
本考案によるトラック車載型草刈・樹木剪定機1は、高速道路等の中央分離帯5や路肩7に植えられている樹木類Aの剪定や自生している雑草等Bの草刈りに使用される走行車両2と一体の樹木の剪定と草刈りを実施できる装置である。
具体的には、装置本体11を構成する下記の構成部材を荷台4に搭載して走行する走行車両2と、前記走行車両2の荷台4に据え付けられる固定フレーム13と、前記固定フレーム13に対して、前後移動機構15を介して前後方向に所定ストローク移動する前後移動フレーム17と、前記前後移動フレーム17に対して、左右移動機構19を介して左右方向に所定ストローク移動する左右移動フレーム21と、前記左右移動フレーム21に対して、上下移動機構23を介して上下方向に所定ストローク移動する上下移動フレーム25と、前記上下移動フレーム25に対して、角度調整機構27を介して回動軸29を中心にして所定の角度、回動する回動フレーム31と、前記回動フレーム31によって基端部が保持され、該基端部から往復駆動式の所定長さの剪定刃が延びている剪定ユニット35と、を備えることによって、このトラック車載型草刈・樹木剪定機1は基本的に構成されている。
上記樹木類Aとしては、マサキ、トウネズミモチ、ムクゲ、山茶花、サンゴジュ、カイズカイブキ、ウバメガシ、レッドロビン、アベリア、ヒイラギモクセイ、シャリンバイ、アカメガシワ等が植えられており、このうち枝が非常に硬く剪定ユニット35に馬力が要求されるウバメガシの数が多くなっている。
また、上記雑草等Bとしては、中央分離帯5下部の地表面上に自生して成長した下草や、中央分離帯5上に植えられた上記樹木類AやトレリスTに絡まった蔦等の蔓草あるいは路肩7の表面に伸びた雑草や蔓草等がある。
また、上記中央分離帯5の樹木類AやトレリスTの上方には、ハイウェイラジオのケーブル類Cが架設されている場所があり、当該ケーブル類Cの架設部位では、剪定ユニット35を退避させる退避措置が必要になってくる。
走行車両2としては、最大積載量が4t〜4.5t程度のトラックが適用でき、走行車両2の荷台4上には、以下詳述する装置本体11を駆動するための電源を供給する発電機37と、装置本体11の各種の操作を指令する操作盤39とが設置されている。
固定フレーム13は、角パイプ等の形鋼材やフラットバー等を井桁状に組み合わせた前後方向に長い偏平な矩形枠状の部材である。そして、上記固定フレーム13は、ボルト・ナットや後述するチェーンブロック等を利用した固定具41等を使用して図3、6及び図10に示すように上記走行車両2の荷台4上の右端寄りないし左端寄りの位置に据付け固定される。
また、上記固定フレーム13の一例として幅方向の中心には、図13に示すように前後方向に延びるネジ軸43が軸受に支承されて架け渡されており、該ネジ軸43の前端には、カップリングを介して駆動モータ45が接続されている。
また、上記固定フレーム13の上方には、溝形鋼等の形鋼材やフラットバー等を井桁状に組み合わせた前後方向に長い偏平な矩形枠状の前後移動フレーム17が配設されており、該前後移動フレーム17には、上記ネジ軸43と螺合する雌ネジブロック47が一体に取り付けられている。
そして、上記ネジ軸43と駆動モータ45と雌ネジブロック47とを備えることによって、前後移動機構15が構成されている。また、上記前後移動機構15によって前後方向に移動する前後移動フレーム17の移動ストロークは、一例として700mmに設定されている。
左右移動フレーム21は、左右方向にそれぞれ独立して移動する一例として前方に設けられる第1左右移動フレーム21Aと、一例として後方に設けられる第2左右移動フレーム21Bと、を備えることによって構成されている。
前方に設けられる第1左右移動フレーム21Aは、図14に示すように上記前後移動フレーム17と同様の構成の矩形枠状の部材を上下2段積み重ねた構造の中間可動フレーム48を有している。該中間可動フレーム48には、移動方向の一端部にモータ支持台49が上方に向けて立ち上げられており、該モータ支持台49の上部に駆動モータ51が取り付けられている。
また、上記中間可動フレーム48の一例として幅方向の中心寄りの位置には前後及び上下に位置をずらして左右方向に延びる2本のネジ軸53A、53Bがそれぞれ軸受に支承されて平行に架け渡されている。
また、上記駆動モータ51の出力軸には駆動プーリ55が取り付けられており、上記ネジ軸53A、53Bの上記駆動モータ51が設けられている側の端部には、それぞれ従動プーリ57A、57Bが取り付けられていて、これらのプーリ55、57A、57Bを巻回するようにタイミングベルト59が張設されている。
また、上記中間可動フレーム48内の上下には、溝形鋼等によって構成される矩形枠状の出力側可動フレーム61と入力側可動フレーム63が同じく左右方向に移動可能に設けられている。
即ち、出力側可動フレーム61と入力側可動フレーム63は、幅方向のコーナ部にコロ65を備えており、これらのコロ65を上記中間可動フレーム48の幅方向内方の溝部に係合させることで左右方向に移動できるように構成されている。
また、上方に設けられている出力側可動フレーム61の上方には、後述する第1上下移動フレーム25Aの支持部材となる垂直支持フレーム67Aと後述する第2上下移動フレーム25Bの支持部材となる垂直支持フレーム67Bが一体に立ち上げられており、該出力側可動フレーム61の移動方向の一端には、上記上方に配置されているネジ軸53Aと螺合する雌ネジブロック69Aが設けられている。
一方、下方に設けられている入力側可動フレーム63の下方には、上述した前後移動フレーム15が位置しており、両者はボルト・ナット等を使用して一体に接続されている。また、該入力側可動フレーム63の移動方向の一端には、上記下方に配置されているネジ軸53Bと螺合する雌ネジブロック69Bが設けられている。
そして、上記出力側可動フレーム61、雌ネジブロック69A、ネジ軸53A、中間可動フレーム48、ネジ軸53B、雌ネジブロック69B、入力側可動フレーム63と、上記駆動モータ51、駆動プーリ55、従動プーリ57A、57B、タイミングベルト59と、を備えることによって、上記第1左右移動フレーム21Aを駆動する左右移動機構19Aが基本的に構成されている。
尚、上記2本のネジ軸53A、53Bと3つの可動フレーム48、61、63を使用した左右移動機構19Aによって左右方向に移動する第1左右移動フレーム21Aの移動ストロークは、一例として、1560mmに設定されている。
一方、後方に設けられる第2左右移動フレーム21Bは、図15に示すように上記第1左右移動フレーム21Aの中間可動フレーム48よりも幅狭な矩形枠を一段のみ備えた入力側可動フレーム73を有している。
該入力側可動フレーム73には、移動方向の一端部にモータ支持台75が上方に向けて立ち上げられており、該モータ支持台75の上部に駆動モータ77が取り付けられている。
また、上記入力側可動フレーム73の一例として幅方向の中心には、左右方向に延びるネジ軸79が軸受に支承されて架け渡されている。
また、上記駆動モータ77の出力軸には駆動プーリ81が取り付けられており、上記ネジ軸79の上記駆動モータ77が設けられている側の端部には、従動プーリ83が取り付けられていて、上記駆動プーリ81と従動プーリ83との間にタイミングベルト85が巻回されている。
また、上記入力側可動フレーム73の内部には、溝形鋼等によって構成される矩形枠状の出力側可動フレーム71が入力側可動フレーム73と同様、左右方向に移動可能に設けられている。
即ち、出力側可動フレーム71は、幅方向両端のコーナ部にコロ87を備えており、これらのコロ87を上記入力側可動フレーム73の幅方向内方の溝部に係合させることで左右方向に移動できるように構成されている。
また、上記出力側可動フレーム71の上方には、後述する第3上下移動フレーム25Cの支持部材となる垂直支持フレーム67Cが後方に向けて張り出す延長枠89を介して上下方向に移動可能な状態で立ち上げられており、該出力側可動フレーム71の移動方向の一端には、上記ネジ軸79と螺合する雌ネジブロック91が設けられている。
一方、上記入力側可動フレーム73の下方には、上述した前後移動フレーム15が位置しており、両者はボルト・ナット等を使用して一体に接続されている。
そして、上記出力側可動フレーム71、ネジ軸79、雌ネジブロック91、入力側可動フレーム73と、上記駆動モータ77、駆動プーリ81、従動プーリ83、タイミングベルト85と、を備えることによって上記第2左右移動フレーム21Bを駆動する左右移動機構19Bが基本的に構成されている。
尚、上記ネジ軸79と、2つの可動フレーム71、73を使用した左右移動機構19Bによって左右方向に移動する第2左右移動フレーム21Bの移動ストロークは、一例として500mmに設定されている。
上下移動フレーム25は、前記第1左右移動フレーム21に対して、上下方向にそれぞれ独立して移動するように設けられる前方に設けられる第1上下移動フレーム25Aと、後方に設けられる第2上下移動フレーム25Bと、前記第2左右移動フレーム21Bに対して上下方向に移動する第3上下移動フレーム25Cと、を備えることによって構成されている。
このうち、第1上下移動フレーム25Aは、前述した第1左右移動フレーム21Aの出力側可動フレーム61の上方に一体に立ち上げられている垂直支持フレーム67Aに支持されて上下方向に移動する、一例として溝形鋼等の形鋼材を矩形枠状に組み立てることによって構成されている部材である。
上記垂直支持フレーム67Aの上端部には、図4、7、8、9に示すようにモータ支持部材93を介して一例として左右方向のオフセットした位置に駆動モータ95が取り付けられている。
また、上記垂直支持フレーム67Aの一例として幅方向の中心には、図16に示すように上下方向に延びるネジ軸97が軸受に支承されて設けられている。
また、上記駆動モータ95の出力軸には駆動プーリ99が取り付けられており、上記ネジ軸97の上端部には従動プーリ101が取り付けられていて、上記駆動プーリ99と従動プーリ101間にタイミングベルト103が巻回されている。
また、上記第1上下移動フレーム25Aは、幅方向両端のコーナ部に複数のコロ105を備えており、これらのコロ105を上記垂直支持フレーム67Aの幅方向内方の溝部に係合させることで上下方向に移動できるように構成されている。
また、上記第1上下移動フレーム25Aの前面には左右方向の外方に水平に張り出す水平支持フレーム107Aが一体に取り付けられており、該第1上下移動フレーム25Aの移動方向の一端には、上記垂直支持フレーム67Aに対して設けられているネジ軸97と螺合する雌ネジブロック109が設けられている。
そして、上記ネジ軸97、雌ネジブロック109、第1上下移動フレーム25Aと、上記駆動モータ95、駆動プーリ99、従動プーリ101、タイミングベルト103と、を備えることによって上記第1上下移動フレーム25Aを駆動する上下移動機構23Aが基本的に構成されている。
尚、上記上下移動機構23Aによって上下方向に移動する第1上下移動フレーム25Aの移動ストロークは、一例として700mmに設定されている。
また、第2上下移動フレーム25Bは、前述した第1左右移動フレーム21Aの出力側可動フレーム61の上方に一体に立ち上げられている垂直支持フレーム67Bに支持されて上下方向に移動する、前記第1上下移動フレーム25Aと基本的構成が同様の矩形枠状の部材である。
また、上記第2上下移動フレーム25Bの前面には左右方向の外方に水平に張り出す前記水平支持フレーム107Aより幾分長い水平支持フレーム107Bが一体に取り付けられている。
また、上記垂直支持フレーム67Bと第2上下移動フレーム25Bの間には、上記第1上下移動フレーム25Aを駆動する上下移動機構23Aと基本的構成が同様の上下移動機構23Bが設けられている。
尚、上記上下移動機構23Bによって上下方向に移動する第2上下移動フレーム25Bの移動ストロークは、一例として1050mmに設定されている。
また、第3上下移動フレーム25Cは、前述した第2左右移動フレーム21Bの出力側可動フレーム71の上方に延長枠89を介して一体に立ち上げられている垂直支持フレーム67Cに支持されて上下方向に移動する、前記第1上下移動フレーム25Aと基本的構成が同様の矩形枠状の部材である。
尚、上記延長枠89は、上記出力側可動フレーム71に対する上記第3上下移動フレーム25Cの取付け位置を後方に所定のオフセット量、移動させるために設けられている矩形枠状の部材である。
また、上記第3上下移動フレーム25Cの前面には左右方向の外方に水平に張り出す上記水平支持フレーム107Bと同様の構成の延長支持フレーム107Cが一体に取り付けられている。
また、上記垂直支持フレーム67Cと第3上下移動フレーム25Cの間には、上記第1上下移動フレーム25Aを駆動する上下移動機構23Aと基本的構成が同様の上下移動機構23Cが設けられている。
尚、上記上下移動機構23Cによって上下方向に移動する第3上下移動フレーム25Cの移動ストロークは、一例として1160mmに設定されている。
回動フレーム31は、前記第1上下移動フレーム25Aに対して水平支持フレーム107Aを介して設けられる第1回動フレーム31Aと、前記第2上下移動フレーム25Bに対して水平支持フレーム107Bを介して設けられる第2回動フレーム31Bと、前記第3上下移動フレーム25Cに対して水平支持フレーム107Cを介して設けられる第3回動フレーム31Cと、を備えることによって構成されている。
このうち、第1回動フレーム31Aは、前述した水平支持フレーム107Aの先端部に取り付けられているハウジング111によって所定の旋回角度θの範囲で回動し得るように設けられているブラケット状の部材である。
また、上記ハウジング111には、角度調整用の駆動モータ113が取り付けられており、該駆動モータ113のギアヘッドを介して上記ハウジング111を一例として前後方向に貫く回動軸29を、所定の旋回角度θの範囲で回動し得るように構成されている。
そして、上記駆動モータ113、ギアヘッド及び回動軸29を備えることによって角度調整機構27が基本的に構成されている。
尚、上記回動軸29の旋回角度θは、一例として15°に設定されている。
また、第2回動フレーム31Bは、前述した水平支持フレーム107Bの先端部に取り付けられている上記第1回動フレーム31Aと同様のハウジング111と角度調整機構27とを介して所定の旋回角度θの範囲で回動し得るように設けられているブラケット状の部材である。
尚、第2回動フレーム31Bの旋回角度θは、一例として105°に設定されている。
また、第3回動フレーム31Cは、前述した水平支持フレーム107Cの先端部に取り付けられている上記第2回動フレーム31Bと同様、上記第1回動フレーム31Aと同様のハウジング111と角度調整機構27とを介して所定の旋回角度θの範囲で回動し得るように設けられているブラケット状の部材である。
尚、第3回動フレーム31Cの旋回角度θは、前記第2回動フレーム31Bと同様、一例として105°に設定されている。
剪定ユニット35は、前記第1回動フレーム31Aに取り付けられる第1剪定ユニット35Aと、前記第2回動フレーム31Bに取り付けられる第2剪定ユニット35Bと、前記第3回動フレーム31Cに取り付けられる第3剪定ユニット35Cと、の3台が設けられている。
これらの剪定ユニット35は、すべて同一の構造を有しており、駆動モータ115を備えた基部ハウジング117と、該基部ハウジング117に対して着脱可能に取り付けられる一例として剪定可能長が1200mm程度のバリカン式の剪定刃33を備えた取付けアタッチメント121と、を組み合わせることによって構成されている。
そして、上記取付けアタッチメント121は、剪定刃33の向きの違う2種類の取付けアタッチメント121Aと121Bが予め用意されており、作業条件に応じてこれら2種類の取付けアタッチメント121Aと121Bを付け替えて使用するように構成されている。
因みに、図1〜図8では、中央分離帯5の剪定・草刈り作業に使用する場合の装置本体11の配設態様が図示されており、該中央分離帯5の剪定・草刈り作業時には、上記第1剪定ユニット35Aを中央分離帯5上の樹木類AやトレリスTの側面に張り出した樹木類Aの剪定と雑草等Bの草刈りに使用する。
また、前記第2剪定ユニット35Bを中央分離帯5上の樹木類AやトレリスTの上面に張り出した樹木類Aの剪定と雑草等Bの草刈りに使用する。
また、前記第3剪定ユニット35Cを中央分離帯5下部の地表面上に伸びた樹木類Aの剪定と雑草等Bの草刈りに使用する。
そして、上記第1剪定ユニット35Aでは、図12(a)に示す刃の向きの取付けアタッチメント121Aを使用し、上記第2剪定ユニット35Bと第3剪定ユニット35Cでは、上記取付けアタッチメント121Aと刃の向きが反対の取付けアタッチメント121Bを使用している。
このようにして構成される装置本体11の重量は約1.7tであり、前記走行車両2とは別に、吊下げ許容荷重が一例として1.8t程度の車載式クレーン123を該装置本体11を吊り下げて据付け方向と据付け位置を可変する場合に使用する。前記走行車両2には該装置本体11を荷台4上に固定する場合に使用される前述したチェーンブロック等によって構成される固定具41とが備えられている。
更に、前記走行車両2の荷台4には、樹木剪定・草刈り作業時に荷台4外方に張り出した前後移動フレーム17、左右移動フレーム21、上下移動フレーム25、回動フレーム31及び剪定ユニット35と車体との重量バランスを取るバランスウェイト125が搭載されており、以上述べた諸部材を備えることによって本実施の形態によるトラック車載型草刈・樹木剪定機1は構成されている。
次に、このようにして構成されるトラック車載型草刈・樹木剪定機1を使用して高速道路等の樹木剪定・草刈り作業を行う場合の作業・操作手順を(1)中央分離帯の剪定・草刈り作業時と、(2)路肩の剪定・草刈り作業時と、に分けて説明する。
(1)中央分離帯の剪定・草刈り作業時(図1〜図8参照)
中央分離帯5の剪定・草刈り作業を行う場合には、図1〜図8に示すように装置本体11を走行車両2の荷台4上の右端側に寄せた位置で固定具41を使用して該荷台4上に据え付け固定する。
また、図1〜図4に示す装置本体11を荷台4上に格納した状態では、前後移動フレーム17を前方端に移動させ、第1、第2左右移動フレーム21A、21Bを左方端に移動させ、第1〜第3上下移動フレーム25A、25B、25Cを上方端に移動させる。また、第1〜第3回動フレーム31A、31B、31Cを所定の方向に回動させて第1〜第3剪定ユニット35A、35B、35Cをすべて鉛直方向の上方ないし下方を向くようにする。
そして、上記装置本体11を格納した状態で剪定・草刈り作業を行う作業現場にトラック車載型草刈・樹木剪定機1を向かわせる。
尚、剪定・草刈り作業を行う高速道路等の中央分離帯5寄りの追越車線を予め所定区間に亘って通行規制しておき、当該作業現場の作業開始位置に上記トラック車載型草刈・樹木剪定機1を駐車する。
次に、当該作業現場の中央分離帯5の条件に合わせて操作盤39を操作し、図5〜図8に示すように前後移動フレーム17を所定ストローク、後方に移動させ、第1左右移動フレーム21Aと第2左右移動フレーム21Bをそれぞれ所定ストローク、右方外方に移動させる。
また、第1上下移動フレーム25Aと第2上下移動フレーム25Bの上下方向の位置を調整し、第3上下移動フレーム25Cを下限位置に移動させる。
更に、第1〜第3回動フレーム31A、31B、31Cを所定の方向に所定の角度、回動させて、図7に示すように第1剪定ユニット35Aを鉛直方向下方に向くように支持し、中央分離帯5上の樹木類AやトレリスTの側面に沿わせた状態にする。
また、同じく図7に示すように第2剪定ユニット35Bを水平方向に向くように支持し、中央分離帯5上の樹木類AやトレリスTの上面に沿わせた状態にする。
また、図8に示すように第3剪定ユニット35Cを水平方向に向くように支持し、中央分離帯5下部の地表面に沿わせた状態にする。
また、上記第1、第2左右移動フレーム21の張出し量等に応じてバランスウェイト125の位置を調整する。
以上の位置調整作業の完了後、第1〜第3剪定ユニット35A、35B、35Cの各駆動モータ115を駆動して、それぞれの剪定刃33を往復移動させ、走行車両2を前進させながら中央分離帯5の剪定・草刈り作業を実行する。
また、作業区間の移動に伴って、作業条件が変化した場合には、当該作業条件の変化に合わせて上記位置調整作業を再度実行して当該作業条件に適合した位置に修正して中央分離帯5の剪定・草刈り作業を続行する。
また、作業区間の移動に伴って、中央分離帯5の上方にケーブル類Cが走っている区間に到達した場合には、第2回動フレーム31Bを例えば鉛直方向上方に回動させて第2剪定ユニット35Bを中央分離帯5の上方から退避させた状態にする。
(2)路肩の剪定・草刈り作業時(図9〜図11参照)
路肩7の剪定・草刈り作業を行う場合には、車載式クレーン123を使用して装置本体11を吊り上げ、図9〜図11に示すように装置本体11を走行車両2の荷台4上の左端側に寄せた位置に移動して180°旋回させ、固定具41を使用して該荷台4上に据え付け固定する。
また、上記装置本体11の180°の旋回に伴って、第1〜第3剪定ユニット35A、35B、35Cの剪定刃33の刃の向きがすべて後方を向くため、取付けアタッチメント121A、121Bを入れ替えて上記すべての剪定刃33が前方に向くように付け替える。
尚、路肩7の剪定・草刈り作業では、前記第1剪定ユニット35Aを一例としてガードレールGの上方の路肩7下部の表面に張り出した樹木類Aの剪定と雑草等Bの草刈りに使用し、前記第2剪定ユニット35Bを一例として上記路肩7上部の表面に張り出した樹木類Aの剪定と雑草等Bの草刈りに使用し、前記第3剪定ユニット35Cを路肩7表面に張り出した樹木類Aの剪定と雑草等Bの草刈りには使用しないようにする。従って、使用しない第3剪定ユニット35Cについては、上記取付けアタッチメント121A、121Bの入れ替えを省略、又は、取付けアタッチメント121A、121Bを取り外しておくことも可能である。
また、前記第1剪定ユニット35Aと第2剪定ユニット35Bを上下に分けて、路肩7の剪定・草刈り作業に使用する場合には、それぞれの剪定刃33の刃面を一直線上に配置することが必要になってくる。
そのため、前記第2回動フレーム31Bと第2上下移動フレーム25Bとを接続している水平支持フレーム107Bに加えて、図9に示す延長支持フレーム127を設けることで第2回動フレーム31Bを幾分、外方に張り出させた状態にして第2上下移動フレーム25Bと接続している。
そして、路肩7の剪定・草刈り作業を行う場合は、前記中央分離帯5の剪定・草刈り作業を行う場合と同様に、装置本体11を格納状態にして路肩7の剪定・草刈り作業を行う作業現場にトラック車載型草刈・樹木剪定機1を移動させる。また、剪定・草刈り作業を行う高速道路等の路肩7を予め所定区間に亘って立入規制しておき、当該作業現場の作業開始位置に上記トラック車載型草刈・樹木剪定機1を駐車する。
次に、当該作業現場の路肩7の条件に合わせて操作盤39を操作し、図9及び図10に示すように、第1左右移動フレーム21Aを左方外方に向けて所定ストローク分移動させる。
そして、第1上下移動フレーム25Aと第2上下移動フレーム25Bを上下方向の所定の位置に移動させ、第1回動フレーム31Aと第2回動フレーム31Bを所定の方向に、所定の角度まで回動させて図11に示すように第1剪定ユニット35Aを下向きにし、第2剪定ユニット35Bを上向きにする。
この状態では、第1剪定ユニット35Aと第2剪定ユニット35Bのそれぞれの剪定刃33が組み合わさって、ガードレールGの上方の約2460mmの範囲に亘って路肩7の表面に張り出した樹木類Aの剪定と雑草等Bの草刈りが一挙に実行できるように構成されている。
そして、上記第1左右移動フレーム21Aの張出し量等に応じてバランスウェイト125の位置を調整した後、第1剪定ユニット35Aと第2剪定ユニット35Bの各駆動モータ115を駆動して、それぞれの剪定刃33を往復移動させ、走行車両2を前進させながら路肩7の剪定・草刈り作業を実行する。
また、作業区間の移動に伴って、作業条件が変化した場合には、当該作業条件の変化に合わせて上記位置調整作業を再度実行して当該作業条件に適合した位置に修正して路肩7の剪定・草刈り作業を続行する。
そして、このようにして構成される本実施の形態によるトラック車載型草刈・樹木剪定機1によれば、作業場所によって種々変化する作業条件の違いに対応できる汎用性と機能性とを兼ね備えたトラック車載型草刈・樹木剪定機が提供できるようになる。
また、走行車両2に対する装置本体11の設置方向や剪定刃33の作用長さ、作用高さ及び作用角度の変更が容易な操作性とメンテナンス性に優れたトラック車載型草刈・樹木剪定機1が提供できるようになる。
尚、本考案のトラック車載型草刈・樹木剪定機1は、前記の実施の形態のものに限定されず、その考案の要旨内での変更が可能である。
例えば、前後移動フレーム17と、左右移動フレーム21と、上下移動フレーム25と、回動フレーム31と、剪定ユニット35の数は、前記実施の形態において述べた数に限らず、更に少ない数にしたり、より多くの数に変更することが可能である。
また、左右移動フレームは、左右方向にそれぞれ独立して移動する第1左右移動フレームと、第2左右移動フレームとを備え、第1左右移動フレームに対して上下方向にそれぞれ独立して移動する第1上下移動フレームと、第2上下移動フレームとを備えた構成としたが、左右移動フレームは、左右方向にそれぞれ独立して移動する第1左右移動フレームと、第2左右移動フレームと、第3左右移動フレームと、を備え、第1左右移動フレームに対して上下方向に移動する第1上下移動フレームを備え、第2左右移動フレームに対して上下方向に移動する第2上下移動フレームを備えた構成とすることも可能である。この場合には、左右移動機構をそれぞれ独立して備えるので、左右方向にそれぞれ独立して所定ストローク移動することが可能となり、作業中に剪定ユニットの左右方向の位置をそれぞれ独立して調整することができる。
また、前記走行車両2には、荷台4上の装置本体11を吊り下げて据付け方向と据付け位置を可変にする場合に使用される車載式クレーン123を備えた構成とすることもできる。
このようにすれば、時と場所を選ばず装置本体11の据付け方向と据付け位置の調整が可能となり、作業効率の一層の向上が図られる。
また、前記固定フレーム13を回転ないし移動が可能な回転テーブルや移動テーブル状の部材を介して走行車両2の荷台4上に固定するという構成を採用することも可能である。
このようにすれば、前記実施の形態において採用した車載式クレーン123を省略し、該車載式クレーン123の機能を前述した回転テーブルや移動テーブルに担わせるようにすることも可能である。
本考案のトラック車載型草刈・樹木剪定機は、高速道路等の中央分離帯や路肩の樹木剪定・草刈り作業を実施している高速道路等の管理作業を行っている管理分野等で利用でき、特に作業場所によって種々変化する作業条件の違いに対応できる汎用性と機能性とを兼ね備えたトラック車載型草刈・樹木剪定機の導入を臨んでいる場合に利用可能性を有する。
1 トラック車載型草刈・樹木剪定機
2 走行車両
3 運転席
4 荷台
5 中央分離帯
7 路肩
11 装置本体
13 固定フレーム
15 前後移動機構
17 前後移動フレーム
19 左右移動機構
21 左右移動フレーム
23 上下移動機構
25 上下移動フレーム
27 角度調整機構
29 回動軸
31 回動フレーム
33 剪定刃
35 剪定ユニット
37 発電機
39 操作盤
41 固定具
43 ネジ軸
45 駆動モータ
47 雌ネジブロック
48 中間可動フレーム
49 モータ支持台
51 駆動モータ
53 ネジ軸
55 駆動プーリ
57 従動プーリ
59 タイミングベルト
61 出力側可動フレーム
63 入力側可動フレーム
65 コロ
67 垂直支持フレーム
69 雌ネジブロック
71 出力側可動フレーム
73 入力側可動フレーム
75 モータ支持台
77 駆動モータ
79 ネジ軸
81 駆動プーリ
83 従動プーリ
85 タイミングベルト
87 コロ
89 延長枠
91 雌ネジブロック
93 モータ支持部材
95 駆動モータ
97 ネジ軸
99 駆動プーリ
101 従動プーリ
103 タイミングベルト
105 コロ
107 水平支持フレーム
109 雌ネジブロック
111 ハウジング
113 駆動モータ
115 駆動モータ
117 基部ハウジング
121 取付けアタッチメント
123 車載式クレーン
125 バランスウェイト
127 延長支持フレーム
A 樹木類
B 雑草等
T トレリス
C ケーブル類
θ 旋回角度
G ガードレール

Claims (7)

  1. 高速道路等の中央分離帯や路肩に植えられている樹木類の剪定や自生している雑草等の草刈りに使用されるトラック車載型草刈・樹木剪定機において、
    装置本体を荷台に搭載して走行する走行車両と、
    前記走行車両の荷台に据え付けられる固定フレームと、
    前記固定フレームに対して、前後移動機構を介して前後方向に所定ストローク移動する前後移動フレームと、
    前記前後移動フレームに対して、左右移動機構を介して左右方向に所定ストローク移動する左右移動フレームと、
    前記左右移動フレームに対して、上下移動機構を介して上下方向に所定ストローク移動する上下移動フレームと、
    前記上下移動フレームに対して、角度調整機構を介して回動軸を中心にして所定の角度、回動する回動フレームと、
    前記回動フレームによって基端部が保持され、該基端部から往復駆動式の所定長さの剪定刃が延びている剪定ユニットと、を備えていることを特徴とするトラック車載型草刈・樹木剪定機。
  2. 前記左右移動フレームは、左右方向にそれぞれ独立して移動する第1左右移動フレームと、第2左右移動フレームとを備えることによって構成されており、
    前記第1左右移動フレームと第2左右移動フレームの各々に前記上下移動フレームと、回動フレームと、剪定ユニットとが各別に備えられていることを特徴とする請求項1記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機。
  3. 前記上下移動フレームは、前記第1左右移動フレームに対して上下方向にそれぞれ独立して移動する第1上下移動フレームと、第2上下移動フレームと、前記第2左右移動フレームに対して上下方向に移動する第3上下移動フレームと、を備えることによって構成されており、
    前記第1上下移動フレームと、第2上下移動フレームと、第3上下移動フレームとの各々に前記回動フレームと、剪定ユニットとが各別に備えられていることを特徴とする請求項2記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機。
  4. 前記第1上下移動フレームに対して回動フレームを介して設けられている剪定ユニットは、中央分離帯上の樹木類やトレリスの側面に張り出した草木を剪定する第1剪定ユニットであり、
    前記第2上下移動フレームに対して回動フレームを介して設けられている剪定ユニットは、中央分離帯上の樹木類やトレリスの上面に張り出した草木を剪定する第2剪定ユニットであり、
    前記第3上下移動フレームに対して回動フレームを介して設けられている剪定ユニットは、中央分離帯下部の地表面上に伸びた草木を剪定する第3剪定ユニットであることを特徴とする請求項3記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機。
  5. 前記第1剪定ユニットは、路肩下部の表面に張り出した草木の剪定に使用し、
    前記第2剪定ユニットは、路肩上部の表面に張り出した草木の剪定に使用し、
    前記第3剪定ユニットは、路肩表面に張り出した草木の剪定には使用しないように構成したことを特徴とする請求項4記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機。
  6. 前記剪定ユニットは、駆動モータを備えた基部ハウジングと、前記基部ハウジングに対して着脱可能に取り付けられる剪定刃を備えた取付けアタッチメントと、を組み合わせることによって構成されており、
    前記取付けアタッチメントは、剪定ユニットの刃の向きの違う2種類が予め用意されており、作業条件に応じてこれら2種類の取付けアタッチメントを付け替えて使用するように構成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機。
  7. 前記走行車両の荷台には、樹木剪定・草刈り作業時に荷台外方に張り出した前後移動フレーム、左右移動フレーム、上下移動フレーム、回動フレーム及び剪定ユニットと、車体と、の重量バランスを取るバランスウェイトが搭載されていることを特徴とする請
    求項1〜6のいずれかに記載のトラック車載型草刈・樹木剪定機。
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CN106069233A (zh) * 2016-07-22 2016-11-09 天津迈克重工有限公司 一种180°回转臂
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