JP3172651U - 介護用パンツ - Google Patents

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Abstract

【課題】介護用パンツを使用する者が立った姿勢であっても自分独りで容易に装着することができ、しかもパンツを装着した状態が外観的に目立たず、さらには容易に製作することができる介護用パンツを提供する。
【解決手段】フラットな布地素材を用いて、股下部と該股下部の前後から末広がり形状に形成した前当て部と後当て部とを有するパンツ本体を展開形状で形成し、後当て部の末広がり形状の両端部には使用者の腹周りを余長を有して周回する長さの帯紐を接続すると共に、該帯紐の各端部には使用者の腹周りに合わせて長さを調整した状態で着脱自在に固定する止め部材を設け、前当て部の両端部と後当て部の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けた。
【選択図】図1

Description

本考案は、フラット形状の布地素材から作成され、しかも要介護者や失禁傾向にある者が自分で容易に交換することができる介護用パンツに関する。
近年においては、幼児用オムツのほかに大人用オムツが開発され、一般に市販されている。この大人用オムツは、介護用パンツとも云われ、主に、入院患者や老人、又は身障者が必要とするものであり、紙等の原料によって使い捨てを可能としたタイプのものが知られている。
ところが、このような介護用パンツは、厚手に作成されているため、介護用パンツを身に着けた状態で、その上にズボンやスカートを履いたり、着物を着たりすると、腰部が膨らんで見える外観となってしまう。
このため、特許文献1に記載されているように、外観上は普通のパンツと変わらず、違和感なく着用することができる介護用パンツが開発されている。
この介護用パンツは、パンツ全体の構成が薄手の素材で構成され、全体形状はフラットに展開でき、右前身頃と左前身頃の端部を腹部側において重ね合わせ、この重ね合わせ部分を着脱自在に結合させて前身頃を構成する。さらに、前身頃の上に覆い部を重ね合わせてその先端部を前身頃に着脱自在に結合させるようにしたものである。
ところが、上記の介護用パンツは、着用後は通常のパンツに近い感覚であって外観的にも通常のパンツに近いものであるが、要介護者や身障者が一人でこのような構造のパンツを着用するのは非常に困難な作業となる。
特開2009−18096号公報
上記のように、要介護者のなかでも、自分でパンツを装着することが要求される場合がある。そのとき、立った姿勢で特許文献1のようなフラットな形状のオムツを装着するには、右前身頃又は左前身頃のいずれかを身体に添わして止めた状態で右前身頃又は左前身頃の他方を引っ張って重ね合わせた後に結合させる必要がある。
さらに、パンツの前端部となる覆い部を身体の後方に垂れ下げた状態にして、他方の手で覆い部を持って股下から引き出して腹部の下方へ当てる必要がある。従って、立った姿勢の使用者が自分自身でパンツを装着する作業は困難であり、その作業には思わぬ労力を要することとなる。
また、特許文献1の介護用パンツは、普通のパンツと変わらない状態で着用することができるものであるが、腹部の前でパンツの右前身頃と左前身頃と覆い部とが重なった状態になり、パンツの上に履いたズボンやスカート、又は着用した着物の上から介護用パンツの膨らみが目立って見えるという不都合が生じる。
本考案は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、介護用パンツを使用する者が立った姿勢であっても自分独りで容易に装着することができ、しかもパンツを装着した状態が外観的に目立たず、さらには製作工程を簡略化して容易に製作することができる介護用パンツを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案の請求項1の介護用パンツは、フラットな布地素材を用いて、股下部と該股下部の前後から末広がり形状に形成した前当て部と後当て部とを有するパンツ本体を展開形状で形成し、後当て部の末広がり形状の両端部には使用者の腹周りを余長を有して周回する長さの帯紐を接続すると共に、該帯紐の各端部には使用者の腹周りに合わせて長さを調整した状態で着脱自在に固定する止め部材を設け、前当て部の両端部と後当て部の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けたことを特徴とする。
また、本考案の請求項2の介護用パンツは、請求項1において、フラットな布地素材は平織りにより形成されていることを特徴とする。
また、本考案の請求項3の介護用パンツは、請求項1又は2において、帯紐の両端部に設けた止め部材、又は前当て部の両端部と後当て部の両端部に設けた固定部材は、面ファスナー、ホック又はボタン等のような止め部材又は固定部材の双方を着脱自在に結合するものであることを特徴とする。
また、本考案の請求項4の介護用パンツは、フラットな布地素材を用いて、股下部と該股下部の前後から末広がり形状に形成した前当て部と後当て部とを有するパンツ本体を展開形状で形成し、後当て部の末広がり形状の端部に吊下げ用紐部材を設けると共に、前当て部の両端部と後当て部の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けたことを特徴とする。
さらに、本考案の請求項5は、股下部と該股下部の前後から末広がり形状に形成した前当て部と後当て部とを有する紙オムツを展開形状で形成し、後当て部の末広がり形状の両端部には使用者の腹周りを余長を有して周回する長さの帯紐を接続すると共に、該帯紐の各端部には使用者の腹周りに合わせて長さを調整した状態で着脱自在に固定する止め部材を設け、前当て部の両端部と後当て部の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けたことを特徴とする。
本考案の介護用パンツは、パンツ本体を構成する後当て部の末広がり形状の端部に帯紐を固定した構成を有する。このため、使用者は、まず、両手を使って帯紐の各端部をつまむと共に、パンツ本体を臀部側に垂らした状態にして、身体の腹部側で帯紐の両端部に設けた止め部材同士を互いに固定する。
この状態で、両手を手放しの状態にしても、パンツ本体は身体の臀部の後方に垂れ下った状態を保つため、使用者が立った状態で、或いは椅子等に腰掛けた状態で、手を使って、容易にパンツ本体の前当て部の下端を股下から前方へ引き出すことが可能となる。
一方、上記のように腹部の周りに帯紐を固定したことによって、後当て部の両側の固定部材は腹部の両側に当てられた状態となる。この場合、通常のパンツのようにゴム部材で止めるものではないため、身体の腹部にゴムの跡も付かない。そして、この状態で、上記のように、両手を使ってパンツ本体の前当て部を股下から前方に引き出した後、前当て部の両側に設けられた各固定部材を後当て部の固定部材に結合する。これによって、パンツ本体の股下部を身体の股下に当てた状態にすると共に、パンツ本体を腰部の周りに通常のパンツの形状にして装着することが可能となる。
また、上記の本考案の介護用パンツは、フラットな布地素材を用いてあるため、従来の厚手の紙オムツのように、装着後、腰周りに膨らみができず、通常のパンツのような外観及び感覚で使用することが可能となる。
さらに、本考案の介護用パンツは、腹部の周りに帯紐を固定することによって、パンツ本体を臀部の後方に垂らした状態にして、パンツ本体の前当て部を身体の股下から引き出すことによって身に着けることができる。従って、ズボンやスカートやパンティストキング等を脱がなくても、これらを少し下方にずらした状態にして、本考案の介護用パンツを付け替えることができ、非常に便利である。
また、パンツ本体の布地素材を平織りにより形成した場合、パンツの周縁に折り返しが付かないように形成することができるため、その上に着物等を着た場合であっても、着物の上からパンツの跡が目立たず、綺麗な外観で身につけることが可能となる。
さらに、本考案の介護用パンツのパンツ本体は、製作時において、縫い合わせのないフラットな展開形状で製作することができるため、通常のパンツのように立体状に縫製する工程等を省略することができ、容易且つ安価に製作することが可能となる。
また、パンツ本体を製作する際、コンピュータ制御により、記憶させたパンツ形状を1枚の布として織り上げることができるため、量産が可能となり、安価に製作することが可能となる。
また、本考案の介護用パンツにおいて、帯紐の両端部又は前当て部の両端部と後当て部の両端部に設けた固定部材として、面ファスナー、ホック、又はボタン等の止め部材を使用して、帯紐の装着長さを調整した状態で着脱自在に固定することにより、個人差のある腰周りの大きさに応じて装着することが可能となる。
また、本考案の介護用パンツにおいて、フラットな布地素材を用いて形成したパンツ本体を展開形状で形成し、このパンツ本体を吊下げ用紐部材を用いて使用者の肩から吊下げるようにすれば、使用者が肥満体の場合であっても、使用者の腹部の大きさに影響されず、両手を使ってパンツ本体の前当て部を股下から前方へ引き出すことができる。この場合も、帯紐を使った場合と同様に、前当て部の両側に設けられた各固定部材を後当て部の固定部材に結合することによって、通常のパンツのように装着することが可能となる。なお、本考案の介護用パンツを女性が装着する場合には、吊下げ用紐部材をブラジャー等の下着に取り付けてパンツ本体を吊下げた状態にして、上記のように装着するようにしてもよい。
さらに、本考案の介護用パンツにおいて、上記の帯紐によって使用者の腹部の周りに装着する構造は、フラットな布地素材を用いて形成したパンツ本体だけではなく、股下部と前当て部と後当て部とを有する紙オムツを展開形状で形成した場合にも適用可能である。
従って、パンツ本体を紙オムツで構成した場合でも、後当て部の末広がり形状の両端部に帯紐を接続すると共に、帯紐の各端部に止め部材を設け、さらに前当て部の両端部と後当て部の両端部に互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けた構成とする。このような構成によって、上記と同様に、腹部の周りに帯紐を固定し、パンツ本体を臀部の後方に垂らした状態にして、パンツ本体の前当て部を身体の股下から引き出し、前当て部の両側に設けられた各固定部材を後当て部の固定部材に結合することによって、通常のパンツと同様に装着することが可能となる。
本考案による実施例1の介護用パンツの展開図であり、止め部材として、面ファスナーを用いた例を示す。 本考案による他の実施例1の介護用パンツの展開図であり、止め部材として、複数のボタンを用いた例を示す。 (a)及び(b)は、本考案による実施例1の介護用パンツの帯紐を腹部の周りに装着する手順を示す図である。 (a)及び(b)は、本考案による実施例1の介護用パンツのパンツ本体を股下の前方に引き出して、前当て部と後ろ当て部の止め部材を互いに固定した状態を示す。 本考案による実施例2の介護用パンツの展開図である。 (a)、(b)、(c)は、本考案による実施例2の介護用パンツを装着している手順を示す図である。 本考案による実施例3の介護用パンツの展開図である。 (a)、(b)は、本考案による実施例3の介護用パンツを装着している手順を示す図である。 本考案による実施例3の介護用パンツの応用例を示す展開図である。
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例の介護用パンツ1は、図1又は図2に示すように、フラットな布地素材を用いて、股下部2と該股下部2の前後から末広がり形状に形成した前当て部3と後当て部4とを有する展開形状を形成することによってパンツ本体5を製作することが可能である。
このような構成において、布地素材としては、吸水性に優れ、しかも安価な綿布地等を使用するとよい。また、このような布地素材を平織りによって形成した場合、パンツ本体の周縁に折り返しを形成しない均等で薄い厚さにすることが可能である。さらに、上記のようにパンツ本体をフラットな展開形状に製作する場合、通常のパンツのように立体状に縫製する工程を省略することが可能となる。
また、本考案の介護用パンツ1において、後当て部4の末広がり形状の両端部には使用者の腹周りを余長を有して周回する長さに形成した長尺の帯紐6a、6bを縫製等によって固定する。この長尺の帯紐6a、6bは平織りの布材から構成するほか、ゴム弾性を有する平状のゴム紐で構成しても良い。
このような構成において、後当て部4の端部に沿って帯紐6a、6bを縫製等によって固定する場合、帯紐6a、6b全体を伸縮性の平状のゴム紐で構成し、その両端を後当て部4の両端から帯紐6a、6bとして必要な長さをとるようにしても良い。
また、後当て部4の周縁のみに伸縮性又は伸縮性を有しない平状の腰紐10を固定する一方、後当て部4の両端から伸縮性を有しない帯紐6a、6bの必要な長さだけを固定するようにしてもよい。
さらに、両側の帯紐6a、6bの各端部には使用者の腹周りに合わせて長さを調整した状態で着脱自在に固定する止め部材7a、7bを設けるようにする。この止め部材7a、7bとしては、面ファスナー、ホック又はボタン等を固定し、長尺の面ファスナー、或いは複数のホック又はボタンに対して、どの位置で固定するによって、帯紐6a、6bの装着長さを調整することにより、個人差のある腰周りの大きさに対応するようにしている。
また、パンツ本体5の前当て部3の両端部と後当て部4の両端部には、互いの端部を着脱自在に結合する固定部材8a、8b、9a、9bを設けている。この固定部材8a、8b、9a、9bとしては、上記の止め部材7a、7bと同様に、面ファスナー、ホック又はボタン等を用いることが可能であり、長尺の面ファスナー、或いは複数のホック又はボタンに対して、どの位置で固定するかによって、個人差の体格に対応するようにしている。
なお、図1に示す図面が、止め部材7a、7b及び固定部材8a、8b、9a、9bとして、一方の帯紐6aの端部に短尺の面ファスナー7aを使用し、他方の帯紐6bの端部に長尺の面ファスナー7bを使用した図面である。
また、図2に示す図面が、止め部材7a、7b及び固定部材8a、8b、9a、9bとして、一方の帯紐6aの端部に1個のボタン7aを使用し、他方の帯紐6bの端部に複数のボタン7bを使用した図面である。
さらに、股下部2には、製造工程の段階で不織布等の吸水性の良い素材を固定するようにしても良い。また、この股下部2に設ける不織布等の素材は、使用者が取替え可能に設けるようにして、失禁の際の吸水性を向上するようにする。
本考案の介護用パンツ1は、上記のように構成されているため、装着する際に、図3(a)、(b)に示すように、使用者はまず、両手を使って帯紐6a、6bの各端部を摘むと共に、パンツ本体5を臀部側に垂らした状態にして、身体の腹部側で帯紐6a、6bの両端部に設けた止め部材7a、7bを互いに固定する。
この状態で、両手を手放しにすることができ、パンツ本体5は身体の臀部の後方に垂れ下った状態となるため、立った状態で、或いは椅子等に腰掛けた状態で、両方の手を使って、容易に、臀部の後方に垂れ下ったパンツ本体5の前当て部3の下端を股下から前方へ引き出すことが可能となる。
一方、上記のように、帯紐6a、6bを腹部の周りに装着した状態にすると、後当て部4の両端の固定部材8a、8bは腹部の両側に当てられた状態となる。このため、両手を使って、図4(a)、(b)に示すように、股下から前方に引き出したパンツ本体5の前当て部3の両側に設けられた各固定部材9a、9bを後当て部4の固定部材8a、8bに結合する。これによって、パンツ本体5の股下部2を身体の股下に当てた状態で固定し、パンツ本体5を通常のパンツの形状にして装着することが可能となる。
さらに、本実施例の帯紐6a、6bを有する介護用パンツであれば、使用者が立った状態で装着するときだけではなく、取り外す際にも便利なものとなる。
また、上記の本考案の介護用パンツ1は、フラットな布地素材を用いてあるため、従来の厚手の紙オムツのように装着後、腰周りに膨らみができず、通常のパンツのような外観及び感覚で使用することが可能となる。
また、パンツ本体5の布地素材として平織りにより形成した場合、糸のほつれを防止する折り返し縫い目が不用であり、パンツ本体5の周縁に折り返しがないため、その上に着物等を着た場合であっても、着物の上からパンツの跡が目立たず、綺麗な外観で身につけることが可能となる。
さらに、本考案の介護用パンツ1のパンツ本体5は、製造時において、フラットな展開状態で製作することができる。このため、通常のパンツのように立体状に縫製する工程等を省略することができ、工程的にも容易且つ安価に製作することが可能となる。
また、本考案の介護用パンツ1において、帯紐6a、6bの両端部又は前当て部3の両端部と後当て部4の両端部に設けた止め部材7a、7bとして、長尺の面ファスナー、複数のホック又は複数のボタン等を使用してあるため、帯紐6a、6bの装着長さを調整した状態で着脱自在に固定することにより、個人差のある腰周りの大きさに応じて装着することが可能となる。
また、図5に示す本考案の介護用パンツ1は、実施例1と同様に、綿布地等のフラットな布地素材を用いて、股下部2と該股下部2の前後から末広がり形状に形成した前当て部3と後当て部4とを有するパンツ本体5を展開形状に形成したものである。
さらに、このような本実施例において、上記のパンツ本体5の後当て部4の末広がり形状の端部に吊下げ用紐部材11を設けた構成とする。この吊下げ用紐部材11は、ゴム弾性を有するサスペンダー等を使用して形成し、身体の背部側は、背筋に沿うように1本の背部側紐部材11aで構成する。また、この背部側紐部材11aの端部をパンツ本体5の後当て部4の末広がり形状の端部の中央に縫製16等で固定する。
なお、背部側紐部材11aを後当て部4の両端部に着脱自在に取付ける場合は、背部側紐部材11aの端部にホックやボタン等の止め部材7aを取付ける一方、後当て部4の両端にホックやボタン等の止め部材7bを取り付けるようにする。
また、パンツ本体5の後当て部3の末広がり形状の端部の両端に、上記の背部側紐部材11aの途中から2本の腹部側紐部材11b、11bを形成し、これらの腹部側紐部材11b、11bの各端部を縫製で固定するか、図5に示すように、ホックやボタン等の止め部材7a、7bで着脱自在に結合するとよい。
さらに、本実施例においても、実施例1と同様に、前当て部3の両端部と後当て部4の両端部には、互いの両端部を着脱自在に結合する面ファスナー等の固定部材8a、8b、9a、9bを設けた構成としている。
このような構成により、図6(a)、(b)、(c)に示すように、パンツ本体5を吊下げ用紐部材11を用いて使用者の肩から吊下げるようにすれば、使用者が肥満体の場合であっても、使用者の腹部の大きさに影響されずに、両手を使ってパンツ本体5の前当て部3を股下から前方へ引き出すことができる。なお、図6において、(a)は使用者の背部側を示し、(b)及び(c)は使用者の腹部側を示す。
この実施例2の場合も、実施例1の帯紐を使った場合と同様に、前当て部3の両側に設けられた各固定部材9a、9bを後当て部4の固定部材8a、8bに結合することによって、通常のパンツのように装着することが可能となる。
図7に示す本実施例の介護用パンツ1においては、股下部2と該股下部2の前後から末広がり形状に形成した前当て部3と後当て部4とを有する紙オムツ12を展開形状で形成する。そして、この紙オムツ12によるパンツ本体5の後当て部4の末広がり形状の両端部に、使用者の腹周りを余長を有して周回する長さの帯紐6a、6bを接続した構成とする。
なお、上記の紙オムツ12は、不織布等の吸湿性に優れた紙製等によって形成し、オムツ本体5の内部には水分吸収シート13が設けられると共に、オムツ本体5の中央には間隔を開けて縦方向に2条の防湿帯14a、14bが形成されている。
さらに、オムツ本体5の中央部の左右の側端部には伸縮性縫込み部15a、15bが形成され、この伸縮性縫込み部15a、15bによって、オムツ本体5の中央部の両側を縦方向へ伸縮可能とした構成としている。
また、本実施例においても、実施例1と同様に、前当て部3の両端部と後当て部4の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材8a、8b、9a、9bを設けた構成としている。
このような構成により、実施例1と同様に、使用者の腹部の周りに帯紐6a、6bを固定し、パンツ本体5を臀部の後方に垂らした状態にして、パンツ本体5の前当て部3を身体の股下から引き出し、前当て部3の両側の各固定部材9a、9bを後当て部4の固定部材8a、8bに結合することによって、通常のパンツのように装着することが可能となる。
なお、パンツ本体5を紙オムツ12で構成した場合、実施例1のようにパンツ本体5をフラットな布地素材を用いて形成した場合に比べて厚さが厚く形成されるおそれがあるが、近時の紙オムツの製造技術によって、比較的薄い素材で製作することも可能である。
さらに、本実施例において使用した紙オムツ12に、実施例2に示す吊下げ用紐部材11を設けることによって、使用者が肥満体であっても、本実施例の紙オムツ構造のパンツ本体5を身体に容易に装着することが可能となる。
また、図9に示すように、パンツ本体5を実施例3に示す紙オムツ12で形成すると共に、紙オムツ12の端部に設けた腰紐10に、実施例2の吊下げ用紐部材11を着脱自在に設ける構成にすることも可能である。この場合、吊下げ用紐部材11の背部側紐部材11aと腹部側紐部材11b、11bの各端部と腰紐10の所定箇所に面ファスナー等の止め部材7a、7bを固定することによって、吊下げ用紐部材11を紙オムツ12に着脱自在に取付けることができる構成にするとよい。
このような構成により、パンツ本体5として紙オムツ12を使用した場合において、使用者が肥満体の場合でも、吊下げ用紐部材11を用いて紙オムツ12を容易に装着することが可能となる。
本考案の介護用パンツは、この介護用パンツを使用する者が立った姿勢であっても自分独りで容易に装着することができ、しかもパンツを装着した状態が外観的に目立たず、さらには容易に製作することができる介護用パンツとして利用可能である。
1 介護用パンツ
2 股下部
3 前当て部
4 後当て部
5 パンツ本体
6a、6b 帯紐
7a、7b 止め部材
8a、8b 固定部材
9a、9b 固定部材
10 腰紐
11 吊下げ用紐部材
11a 背部側紐部材
11b 腹部側紐部材
12 紙オムツ
13 水分吸収シート
14a、14b 防湿帯
15a、15b 伸縮性縫込み部
16 縫製

Claims (5)

  1. フラットな布地素材を用いて、股下部と該股下部の前後から末広がり形状に形成した前当て部と後当て部とを有するパンツ本体を展開形状で形成し、後当て部の末広がり形状の両端部には使用者の腹周りを余長を有して周回する長さの帯紐を接続すると共に、該帯紐の各端部には使用者の腹周りに合わせて長さを調整した状態で着脱自在に固定する止め部材を設け、前当て部の両端部と後当て部の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けたことを特徴とする介護用パンツ。
  2. フラットな布地素材は平織りにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の介護用パンツ。
  3. 帯紐の両端部に設けた止め部材、又は前当て部の両端部と後当て部の両端部に設けた固定部材は、面ファスナー、ホック又はボタン等のような止め部材又は固定部材の双方を着脱自在に結合するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の介護用パンツ。
  4. フラットな布地素材を用いて、股下部と該股下部の前後から末広がり形状に形成した前当て部と後当て部とを有するパンツ本体を展開形状で形成し、後当て部の末広がり形状の端部に吊下げ用紐部材を設けると共に、前当て部の両端部と後当て部の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けたことを特徴とする介護用パンツ。
  5. 股下部と該股下部の前後から末広がり形状に形成した前当て部と後当て部とを有する紙オムツを展開形状で形成し、後当て部の末広がり形状の両端部には使用者の腹周りを余長を有して周回する長さの帯紐を接続すると共に、該帯紐の各端部には使用者の腹周りに合わせて長さを調整した状態で着脱自在に固定する止め部材を設け、前当て部の両端部と後当て部の両端部には互いの両端部を着脱自在に結合する固定部材を設けたことを特徴とする介護用パンツ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7117475B1 (ja) * 2021-05-20 2022-08-15 由文 樋口 尿吸収パッドホルダー
CN115350003A (zh) * 2022-08-30 2022-11-18 福建恒安集团有限公司 一种裙型吸收物品及其制备方法
JP7406280B1 (ja) 2023-01-25 2023-12-27 拓己 山縣 介護用パンツ

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