JP3172529B2 - 携帯送受器ユニット及び電話通信システム - Google Patents

携帯送受器ユニット及び電話通信システム

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JP3172529B2 JP50267890A JP50267890A JP3172529B2 JP 3172529 B2 JP3172529 B2 JP 3172529B2 JP 50267890 A JP50267890 A JP 50267890A JP 50267890 A JP50267890 A JP 50267890A JP 3172529 B2 JP3172529 B2 JP 3172529B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明分野 本発明は、電気通信システムに関し、特にコードレス
電話に適用される。本発明の諸側面はいわゆる「CT2」
式コードレス電話システムに、また英国貿易・工業仕様
MPT1375に従うシステムに有用である。MPT1375仕様の19
89年5月版をここに引用することで明細書中にその内容
が含まれるものとされる。
背景 コードレス電話システムにおいては、コードまたは線
により接続されないシステム部分間の両方向に通信内容
に対する信号、通常は音声を搬送する手段を与える必要
がある。更に、システム部分の動作を制御するための他
の信号をそれらのシステム部分間で伝送させ、または通
信内容とは別の他の制御メッセージを搬送することが通
常必要である。幾つかの公知の無線電話システムにおい
ては、2方向通信の要件はシステム部分間に2つの無線
チャネルを設けることにより実現され、各々のチャネル
はそれぞれの一方向における通信に使用される。本発明
の一実施例においては、多重化信号構造が提供され、こ
れは複数の論理チャネルが単一の信号通信チャネルにわ
たる双方向の通信により支承されることを可能にする。
またこの実施例においては、異なる時点で異なる多重化
構造を用いることにより、コードレス通信リンクの形成
と使用の異なる段階におけるコードレス通信の論理チャ
ネル構造の差が許容される。従来の無線電話システムに
おいては、システム部分が互いに通信可能なようにリン
クが設定されることを可能にする構成が提供されなけれ
ばならない。システム部分の1つが幾つかのルーチンに
同期化されるように動作しているとき、もし第2の部分
が同じルーチンにそれ自体同期化されてない場合はこの
部分が第1部分とリンクを確立することは困難である。
本発明の一実施例においては、システム部分の1方が同
期状態にあるときでも、2つのシステム部分間のリンク
の非同期な開始を可能にする構成が提供される。
無線電気通信システムにおいては、有用な信号を搬送
する無線リンクの能力は妨害物による干渉や透過などの
外部因子に従って変化を受け易い。従って、エラー検出
および補正のために伝送信号を符号化したり、および/
またはリンクの品質が許容値以下になったときはリンク
の品質をモニタして恐らくは異なる無線チャネル上での
リンクの破壊および再構成などの修復ステップを可能に
できると都合がよい。本発明の一実施例においては、2
つの論理チャネルが多重化され、一方の論理チャネルの
信号が符号化されてエラー検出を可能にし、更にこの論
理チャネルにおける検出エラーがモニタされ、他方のチ
ャネルがエラーを受ける程度の測度として使用される。
無線電気通信システムにおいては、システム内で通信
できる多数の通信装置が通常設けられ、それらの幾つか
はより複雑であり、他のものよりも大きな通信機能を有
している。2つの装置が互いに通信するためには、それ
らはそれらの能力内で通信しなければならない。従っ
て、比較的複雑な装置が複雑でない装置と通信するとき
は、それらは複雑でない装置の能力内で通信しなければ
ならない。しかしながら、複雑な装置が異なる方法で通
信できる他の複雑な装置と通信しているときにこの複雑
な装置を上記の特定の方法で通信させることは効率的で
はない。本発明の一実施例においては、装置は、両装置
の能力内にある通信手段を採用するようにコードレス電
気通信リンクの形成時に動作(「交渉」動作と呼ばれる
ことが多い。)を行う。
2台の装置がコードレス電気通信リンクにわたって通
信しているときは、これらの装置の動作は互いに同期化
される必要があり、これは他方の装置により送出された
信号の特定の一部を認識する一方の装置によりなされ、
この信号部分は所定のタイミングを有している。この場
合、受信部分が同期に対して認識されるべき部分として
送出信号の異なる部分を不正確に認識する場合は不正確
に同期が生じ得る。本発明の一実施例においては、同期
化に使用される部分が同期部分を含まない信号の他の部
分と低い相関を有するようにデータ構造を有する信号が
送出される。更に、この実施例においては、上記同期部
分はそれ自体の時間シフトしたものに対して低い相関を
有する。好適には、同期化に使用される信号部分は装置
間で両方向に送出され、また同期化に使用され、一方向
に送出される信号部分は同期化に使用され、他の方向に
送出される信号部分に対して低い相関を有するように構
成される。コードレス通信リンクを通して通信可能な複
数の装置が同一領域内に存在し、そのうちの幾つかが通
信チャネルを走査して通信リンクの設定を求める他の装
置を検出しているとき、2台の装置がチャネル上の通信
リンクに対して同じ要求を検出し、共に同時にその要求
に応じるという可能性がある。この場合に生じたチャネ
ル上の干渉により通信リンクを確立する装置は何も得ら
れない。もし、通信リンクの要求に対してチャネルを走
査する際の2台の装置の引き続く動作が同じ場合は、こ
のような同時的な応答と干渉は通信要求の引き続く検出
と共に発生し易くなる。本発明の一実施例においては、
同時的な応答と干渉の引き続く反復の可能性を低減させ
るように、上記のような同時的な応答と干渉を追随す
る、互いに異なる挙動を有するように幾つかの装置が配
置される。
コードレスリンクを通して互いに通信する装置は「ハ
ンドシェーク」信号を交換してリンクを通しての装置間
の通信がなお満足に行われているかを確認する。これら
の装置の1つがある期間内にハンドシェーク信号を受信
できないときは、リンクが破壊されていると結論され
る。しかしながら、ハンドシェーク信号の受信を停止し
ている装置は、この装置がリンクは破壊されていると結
論する期間の終了までそれらの信号をなお送出している
のが普通である。これらのハンドシェーク信号が他の装
置により満足に受信されているときは、他の装置は、第
1の装置がハンドシェーク信号の送出を停止した後の他
の期間までリンクの故障に注意することはない。従っ
て、送信リンクが1方向でのみ故障した場合は、装置は
遅延され、通常は互いに同期化されることはない。本発
明の実施例においては、装置がそのハンドシェーク信号
の最も新しい受信の第1期間内にハンドシェーク信号を
受信できないときは、装置よりリンクが失われていると
結論する。しばらくして、装置はハンドシェーク信号を
送出し綾けるが、もし装置が最も新たなハンドシェーク
信号から第2のより短かい期間内にハンドシェーク信号
を受けていないときは、装置は、それがハンドシェーク
信号を受けてないことを示す信号を送出する。従って、
リンクが一方向のみに破壊されたときは、送信を受け続
けている装置は、他の装置が送信の受信を停止している
ことが迅速に通知され、そして装置の再確立動作がより
良好に行われる。
2台の装置が同期して互いに通信している場合は、通
信リンクの送信品質が損われていなくても、情報の送出
が同期の消失により劣化かれるようになる。本発明の実
施例においては、送出情報のあるものは符号化されてエ
ラー検出を可能にし、またこのデータにおけるエラーの
検出が、装置間の同期が失われていることの表示として
使用できる。
2台の装置が通信リンクを通して同期状態で互いに通
信しているときは、それらの一方は同期マスタと呼ば
れ、他方は同期スレーブと呼ばれ、この場合スレーブは
マスタ動作にそれ自体同期することが要求される。リン
クが得られないか、または他の理由のため装置がリンク
を破壊し、再確立することが要求される場合は、もしス
レーブ装置がマスタに同期づけられなくなり、従ってマ
スタからのリンク再確立信号を検出できなければ、再確
立は困難である。本発明の実施例においては、リンク再
確立が要求されるときは、再確立を実施する初期信号現
示は常にスレーブ装置により送出される。
リンク中の装置の1つが可搬もしくは移動自在な場合
は、このリンクはその装置の移動により破壊される。こ
のとき、同じ2台の装置の間でリンクを再確立すること
は不可能である。装置の一方が通信路の端末、例えば送
受器であり、他方が単に中継局、例えば通信ネットワー
クに結合されたベース局の場合、ユーザの都合上同一の
端末装置を使用して、但し恐らくは異なる中継装置を使
用してリンクを再確立すると好適である。しかしなが
ら、この場合は、一定の時刻にどの中継装置の近くに端
末装置があるかを通信回路網がモニタすることは困難で
ある。本発明の一実施例においては、端末装置はリンク
再確立における初期信号を送出し、またリンクはこの送
出信号を受ける中継装置を用いて再確立が可能である。
通常端末装置は移動装置、例えば携帯式電話送受器であ
る。
装置が交代式伝送バースト方式により通信リンクを通
して通信を行っているとき、2台の装置の送信タイミン
グが適切でなく、またこれらの送信が正しく交代する代
りに一部重畳する場合通信故障が生じる。本発明の一実
施例においては、1つの装置が、他の装置からのバース
トを受信した時間からバースト送出のためのタイミング
を導出するようにしている。
電気通信リンクを通して装置が通信するとき、例えそ
の時点で論理チャネル内に送信されるべき情報がなくて
も、リンク保守のためにそのチャネルに属する信号を送
信する必要がある。このような状況の下でその論理チャ
ネルにランダム信号が送られる場合、この信号は通信リ
ンクを通して送出されたある有意の信号に偶然類似する
場合があり、そのような場合は信号を受信する装置は正
しく動作できなくなる。本発明の一実施例においては、
論理チャネルに対して特殊な信号構造が与えられ、この
構造はそのチャネルで有用な情報は有さないが、受信装
置の正しくない動作が受信によりもたらされる信号には
類似しないように選択される。
発明の概要 本発明の一側面によれば、電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、第1および第2装置はデ
ィジタルデータを搬送する交互バーストにおいて無線信
号を交換することにより無線チャネルを通して互いに同
期時分割2方向通信を行うことができ、これは、時分割
2方向通信の間に、第1および第2装置の1方からの前
記バーストの送出が、第1および第2装置の他方による
次のバーストの送出が開始される前に完了するようにな
され、このシステムは、 前記バーストにおけるディジタルデータの第1および
第2フォーマットが前記時分割相互通信に使用され、前
記フォーマットの両者は装置識別符号や1方の装置から
他方の装置への命令などの信号現示データを搬送する第
1論理通信チャネルに対する情報を含み、 第1の前記フォーマットは更に、ディジタル的に符号
化された音声などのデータを搬送し、装置間で通信され
るべきである第2論理通信チャネルに対する情報を含
み、更に 第2の前記フォーマットは更に、第1フォーマットに
は含まれず、前記装置がこれにより他方の前記装置から
受信されたバーストのタイミングを決定することを可能
にする同期パターンを含むことを特徴とする。
本発明の他の側面によれば、電気通信方法が提供さ
れ、この方法においては第1および第2装置はディジタ
ルデータを搬送する交互バーストにおける無線信号を交
換することにより無線チャネルを通して互いに同期式時
分割相互通信を行い、これは時分割相互通信の間に第1
および第2装置の1方からの前記バーストの送信が、第
1および第2装置の他方による次のバーストの送信が開
始される前に完了するように行われ、この方法は、 前記バーストにおけるディジタルデータの第1および
第2フォーマットが前記時分割相互通信に使用され、前
記フォーマットの両者は、装置識別符号や1方の装置か
ら他方の装置への命令などの信号現示データを搬送する
第1論理通信チャネルに対する情報を含み、 第1および第2フォーマットは更に、ディジタル的に
符号化された音声などのデータを搬送し、装置間で通信
されるべき第2論理通信チャネルに対する情報を含み、
更に 第2の前記フォーマットは更に、第1フォーマットに
は含まれず、前記装置がこれにより他方の前記装置から
受信されたバーストのタイミングを決定することを可能
にする同期パターンを含むことを特徴とする。
好適には、前記第1フォーマットにおいて、第1論理
通信チャネルに対する情報は第2論理通信チャネルに対
する情報の前および後に送信される。
好適には、前記第1フォーマットにおいては、第1チ
ャネルに対する情報の、第2チャネルに対する情報の後
に送出されるのと同一数のビットが第2チャネルに対す
る情報の前に送出される。
好適には、第1論理通信チャネルに対する情報は前記
同期パターンの前および後に送出される。
好適には、前記第2フォーマットにおいて、第1チャ
ネルに対する情報の、前記同期パターンの後に送出され
るのと、同一数のビットが前記同期パターンの前に送出
される。
好適には、第1チャネルに対するより多くの情報ビッ
トが第1フォーマットのバーストより第2フォーマット
のバーストで送出される。
好適には、第1または第2フォーマットのいずれかの
バーストで第1チャネルに対する情報ビット数が送出さ
れるより第2チャネルに対するより多くの情報ビットが
第1フォーマットのバーストで送出される。
本発明の他の側面によれば、電気通信システムが提供
され、このシステムにおいては、第1および第2の装置
は、ディジタルデータを搬送する交互バーストの形で無
線信号を交換することにより無線チャネルを通して互い
に同期式時分割相互通信を行うことができ、これは、時
分割相互通信の間に第1および第2装置の一方からの前
記バーストの送出が、第1および第2装置の他方による
次のバーストの送出が開始される前に完了するようにな
され、前記システムは、 前記第2装置はまた、装置識別符号などの信号現示デ
ータを搬送する、論理通信チャネルに対するディジタル
データの1つ以上の部分からなり、ディジタルデータの
1つ以上の他の部分を伴うバーストを非同期的に送信す
ることができ、その後第2装置はある期間送信を停止し
て、それが第1装置からの応答を受信することを可能に
し、ディジタルデータの各それぞれの前記部分または他
の部分は複数回発生するそれぞれのディジタルデータシ
ーケンスからなり、更にディジタルデータの各前記他の
部分に対するディジタルデータシーケンスは同期パター
ンを与えて前記第1装置がバーストのタイミングを、こ
の装置がバーストを受信したときに、決定することを可
能にすることを特徴とする。
本発明の他の側面によれば、電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより第1
および第2装置が無線チャネルを通して互いに時分割相
互通信を行い、これはこの時分割相互通信の間に第1お
よび第2装置の1方からの前記バーストの送出が第1お
よび第2装置の他方による他のバーストが開始される前
る完了するようになされ、またこの方法は、 前記第1および第2装置が時分割相互通信を行ってい
ない時点で、装置識別符号などの信号現示データを搬送
する論理通信チャネルに対するディジタルデータの1つ
以上の部分からなり、ディジタルデータの1つ以上の他
の部分を伴うバーストを非同期的に送出し、その後第2
装置はある期間送信を停止して該第2装置が第1装置か
らの応答を受けることを可能にし、ディジタルデータの
各々それぞれの前記部分または他の部分は複数回発生す
るそれぞれのディジタルデータシーケンスからなり、更
にディジタルデータの各々の前記他の部分に対するディ
ジタルデータシーケンスは同期パターンを与えて、前記
第1装置がバーストのタイミングを、この装置がそのバ
ーストを受信したとき決定することを可能にすることを
特徴とする。
好適には、前記時分割相互通信において交換される前
記バーストは全て同じ長さの連続するバースト期間にお
いて交換され、バーストはバースト期間の異なる時点で
第1装置から第2装置に送信され、また第2装置から第
1装置に送信され、更に前記非同期的に送出されたバー
ストにおけるディジタルデータの各々の前記部分または
他の部分は少なくとも前記バースト期間の長さにわたっ
て継続し、更に各々の前記ディジタルデータシーケンス
は第1装置がバーストを送出しない前記バースト期間の
1部の長さの高々半分の期間継続することを特徴とす
る。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、第1および第2装置はデ
ィジタルデータを搬送する交互バーストにおいて無線信
号を交換することにより無線チャネルを通して互いに時
分割相互通信を行うことができ、これはこの時分割相互
通信の間に第1および第2装置の1方からの前記バース
トの送出が第1および第2装置の他方による次のバース
トの送出が開始される前に完了するようになされ、当該
システムは、 第1の形のバーストにおいて、装置識別符号や1方の
装置から他方の装置への命令などの信号現示データを搬
送する第1論理通信チャネルとディジタル的に符号化さ
れた音声などの装置間で通信されるべきデータを搬送す
る第2論理通信チャネルとの両者に対して情報が送出さ
れ、更に 第1および第2装置は、各々のバーストにおいて搬送
された第1論理通信チャネルに対する情報量が異なる第
1および第2フォーマットからなる所定の組のフォーマ
ットから第1の形のバーストに対するフォーマットを、
装置の能力に従って選択する動作を行うことを特徴とす
る。
本発明の他の側面によれば、電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより第1
および第2装置が無線チャネルを通して互いに時分割相
互通信を行い、これはこの時分割相互通信の間に第1お
よび第2装置の1方からの前記バーストの送出が第1お
よび第2装置の他方による次のバーストの送出が開始さ
れる前に完了するようになされ、当該方法は、 第1の形のバーストにおいて、装置識別符号や1方の
装置から他方の装置の命令などの信号現示データを搬送
する第1論理通信チャネルとディジタル的に符号化され
た音声などの装置の間で通信されるべきデータを搬送す
る第2論理通信チャネルに対して情報が送出され、更に 第1および第2装置は、各々のバーストで搬送される
第1論理通信チャネルに対する情報量が異なる第1およ
び第2フォーマットからなる所定の組のフォーマットか
ら第1の形のバーストに対するフォーマットを、装置の
能力に従って、選択する動作を行うことを特徴とする。
好適には、前記交互バーストはバースト期間内に送出
され、1つのバーストはバースト期間内の異なる時点で
各々の方向に送出され、更に前記第1および第2フォー
マットはバーストの送出に対する異なる時間であるがバ
ースト期間に対する同一の時間長を必要とする。
好適には、前記第1および第2フォーマットはバース
トあたり互いに同じ量の第2論理通信チャネルを搬送す
る。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、ディジタルデータを搬送
する交互バーストの形で無線信号を交換することにより
第1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分
割相互通信を行うことができ、これは時分割相互通信の
間に第1および第2装置の1方からの前記バーストの送
出が第1および第2装置の他方による次のバーストの送
出が開始される前に完了するようになされ、当該システ
ムは、 少なくとも幾つかのバーストがバーストの異なる時点
で第1論理チャネルに対する情報と第2論理チャネルに
対する情報からなり、第1論理チャネルのデータは伝送
エラーの検出を可能にするように構成され、更に各々の
前記装置は第2論理チャネルの伝送品質の表示として当
該装置により受信されたバーストの第1論理チャネルに
おける検出エラーを使用することを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においてはディジタルデータを搬送する交
互バーストの形で無線信号を交換することにより第1お
よび第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相互
通信を行い、これはこの時分割相互通信の間に第1およ
び第2装置の1方からの前記バーストの送出が第1およ
び第2装置の他方による次のバーストが開始される前に
完了するようになされ、当該方法は、 少なくとも幾つかのバーストがバーストの異なる時間
点で第1論理チャネルに対する情報と第2論理チャネル
に対する情報からなり、第1論理チャネルに対するデー
タは伝送エラーの検出を可能にするように構成され、更
に各々の前記装置は第2論理チャネルの伝送品質の表示
とし当該装置により受信されたバーストの第1論理チャ
ネルにおける検出エラーを使用することを特徴とする。
好適には、第1論理チャネルに対する情報は第2論理
チャネルに対する情報の前および後の両者において前記
バースト中に与えられる。
好適には、第1論理チャネルの検出エラーを使用して
前記装置により決定された第2論理チャネルの伝送品質
が所定の基準を満足しないときは、装置は前記時分割相
互通信を再確立するモードに入る。
好適には、所定の基準を満足する第2論理チャネルの
伝送品質の故障を決定する装置は、この装置が前記モー
ドに入る前に他方の装置にメッセージを送って他の装置
に、当該装置が前記モードに入ろうとしている旨を報知
する。
好適には、前記装置は第2論理チャネルのデータが伝
送エラーの検出を可能にする構成はとらない。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいてはディジタルデータを搬送す
る交互バーストの形で無線信号を交換することにより第
1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割
相互通信を行うことができ、これはこの時分割相互通信
の間に第1および第2装置の1方からの前記バーストの
送出が第1および第2装置の他方による次のバーストの
送出が開始される前に完了し、当該システムは、 第1および第2装置の各々が、予め設定された符号群
の1つの同じ装置による連続する送信の間の期間が第1
の所定長さの時間を越えないような速度で、第1および
第2の装置が前記無線信号を交換しながら予め設定され
た信号符号群の反復する符号を送出し、前記符号群の第
1符号は、送出装置が符号を送出する第1所定長の時間
内に前記符号群のいずれかを送出装置が受信した場合に
通常は送出され、更に前記符号群の第2符号はさもなけ
れば通常は送出され、更に第1および第2装置の各々
は、これが第1のものより大きな第2の所定長の時間に
わたって前記第1符号を受信しない場合は時分割相互通
信を再確立するモードに入ることを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においてはディジタルデータを搬送する交
互バーストの形で無線信号を交換することにより第1お
よび第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相互
通信を行い、これはこの時分割相互通信の間に第1およ
び第2装置の1方からの前記バーストの送出が、第1お
よび第2装置の他方による次のバーストの送出が開始さ
れる前に完了するようになされ、当該方法は、 第1および第2装置の各々が、予め設定された符号群
の1つの同じ装置による引き続く送信の間の期間が第1
の所定長の時間を越えない速さで、前記無線信号を交換
しながら予め設定された信号符号群の1つを反復して送
信し、前記符号群の第1符号は、送信装置が符号を送出
する前の第1所定時間長内に送信装置が前記符号群のい
ずれかを受信した場合に、通常は送信され、さもなけれ
ば前記符号群の第2符号が通常は送信され、更に第1お
よび第2装置の各々は、もしこの装置が第1のものより
大きな第2所定長の時間の間に前記第1符号を受信して
いないときは時分割相互通信を再確立するモードに入る
ことを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、ディジタルデータを搬送
する交互バーストの形で無線信号を交換することにより
相手局ユニットは無線チャネルを通して基地局と時分割
相互通信を行うことができ、これはこの時分割相互通信
の間に相手局ユニットおよび基地局の一方からの前記バ
ーストの送信が、相手局ユニットおよび基地局の他方に
よる次のバーストの送出が開始される前に完了して相手
局ユニットが基地局を介して他の装置と通信できるよう
になされ、当該システムは、 もし相手局ユニットまたは前記時分割相互通信中の基
地局のいずれかが時分割相互通信の再確立が要求された
と判断した場合は、それは、相手局ユニットに前記再確
立を開始する無線信号を送信せしめるステップを取るこ
とを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより相手
局ユニットおよび基地局は無線チャネルを通して互いに
時分割相互通信を行い、これは、この時分割相互通信の
間に相手局ユニットおよび基地局の1方からの前記バー
ストの送出が相手局ユニットおよび基地局の他方による
次のバーストの送出が開始される前に完了して相手局ユ
ニットが基地局を通して他の装置との通信を行うことが
できるさらになされ、当該方法は、 相手局ユニットまたはこれが前記時分割相互通信にあ
る基地局のいずれかが、時分割相互通信の再確立が要求
されたと判断した場合、それは相手局ユニットに前記再
確立を開始する無線信号を送出せしめるステップを取る
ことを特徴とする。
好適には、送受器は複数の基地局と前記時分割相互通
信を行うことができ、従って前記再確立は、前記相手局
ユニットと、必らずしもこの相手局ユニットが予め前記
通信中であったと同じ基地局ではない前記基地局との間
で行われる。
好適には、前記再確立を開始させる相手局ユニットに
より送信された前記無線信号は、相手局ユニットが予め
直ちに前記通信状態になっていないとき前記通信の確立
を開始させる相手局ユニットにより送信され、再確立さ
れるべき時分割相互通信の識別信号を搬送するように修
正された無線信号からなる。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいてはディジタルデータを搬送す
る交互バーストの形で無線信号を交換することにより第
1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割
相互通信を行うことができ、これは、この時分割相互通
信の間に第1および第2装置の1方からの前記バースト
の送出が、第1および第2装置の他方による次のバース
トの送出が開始される前に完了するようになされ、当該
システムは、 第1論理チャネルを通して装置間で通信される情報の
少なくともあるものはエラー検出符号を含むワードをな
して構成され、更に所定のワードが装置間の通信のため
に定められ、これは前記エラー検出符号は含むが送信装
置から受信装置へのメッセージはほぼ搬送しないことを
特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においてはディジタルデータを搬送する交
互バーストの形で無線信号を交換することにより第1お
よび第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相互
通信を行うことができ、これはこの時分割相互通信の間
に第1および第2装置の1方からの前記バーストの送出
が、第1および第2装置の他方による次のバーストの送
出が開始される前に完了するようになされ、当該方法
は、 第1論理チャネルを通しての装置間で通信される情報
の少なくともあるものがエラー検出信号を含むワード内
が構成され、所定ワードは装置間の通信に対して定めら
れ、このワードは前記エラー検出符号を含むが、送信装
置から受信装置へのメッセージは実質的に含まないこと
を特徴とする。
好適には、第1の形の前記ワードの送出は次のワード
のタイミングを示す設定パターンの第1論理チャネルを
通しての送信により先行され、また所定のワードのどの
部分も前記設定パターンと同じシーケンスのデータを含
まない。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、データを搬送する交互バ
ーストの形で無線信号を交換することにより第1および
第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相互通信
を行うことができ、これは第1および第2装置の1方か
らの前記バーストの送出が、第1および第2装置の他方
による次のバーストの送出が開始される前に完了するよ
うになされ、当該システムは、 第1論理チャネルを通しての装置間で通信される情報
の少なくともあるものはワードで構成され、また第1の
形の前記ワードの送信は次のワードのタイミングを示す
設定パターンの第1論理チャネルを通しての送信により
先行され、また同一メッセージまたはメッセージの1部
を搬送し、同一データシーケンスを有する第1の形の反
復するワードの間で第1論理チャネルを通して第1の形
の異なるワードか前記設定パターンを含まない所定シー
ケンスのいずれかが送出され、これにより反復する第1
の形の前記ワードのデータシーケンスが前記設定パター
ンを含む場合は、データシーケンスは十分まれに反復さ
れて、例え受信装置が第1の形のワードに先行する設定
パターンの発生として反復するワードの前回の送信のデ
ータシーケンスにおける設定パターンを不当に識別して
も反復ワードの次の送信前に受信装置が設定パターンの
送信時に前記設定パターンを正しく識別することを許容
する。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより第1
および第2装置が無線チャネルを通して互いに時分割相
互通信を行い、これはこの時分割相互通信の間に第1お
よび第2装置の1方からの前記バーストの送出が、第1
および第2装置の他方による次のバーストの送信が開始
される前に完了するようになされ、当該方法は、 第1論理チャネルを通して装置間で通信される情報の
少なくともあるものがワードで構成され、また第1の形
の前記ワードの送信は次のワードのタイミングを示す設
定パターンの第1論理チャネルを通して送信により先行
され、 更に同一メッセージまたはメッセージの1部を搬送す
ると共に同一データシーケンスを有する第1の形の反復
するワードの間で第1論理チャネルを通して第1の形の
異なるワードが前記設定パターンを含まない予め定めら
れたシーケンスのいずれかが送信され、これにより第1
の形の反復する前記ワードのデータシーケンスが前記設
定パターンを含む場合は、このシーケンスは十分まれに
反復されて、例え受信装置が第1の形のワードに先行す
る設定パターンの発生として反復ワードの前回の送信の
データシーケンスにおける設定パターンを不当に識別す
ることを許容することを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいてはディジタルデータを搬送す
る交互バーストの形で無線信号を交換することにより第
1の形の装置が無線チャネルを通して第2の形の複数の
装置のいずれかと時分割相互通信を行うことができ、こ
れはこの時分割相互通信の間に装置の1方からの前記バ
ーストが、装置の他方による次のバーストの送信が開始
される前に完了するようになされ、当該システムは、 バーストの少なくともあるものは受信装置により非同
期的に検出される同期パターンを含み、第1の形の装置
は第1同期パターンまたは第1同期パターンの群の1つ
を送出し、また第2の形のの装置は第2の同期パターン
または第2同期パターンの群の1つを送信し、第1同期
パターンまたは複数のパターンは第2同期パターンまた
は複数のパターンと異なり、更に第2の形の装置は前記
第2の、または第2の同期パターンの受信に応答せず、
これにより第2の形の装置は第2の形の他の装置により
送信の受信に対応しないことを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においてはディジタルデータを搬送する交
互バーストの形で無線信号を交換することにより第1の
形の装置および複数の第2の形の装置のいずれかは無線
チャネルを通して互いに時分割相互通信を行い、これは
この時分割相互通信の間に装置の1方からの前記バース
トの送信が、装置の他方による次のバーストの送信が開
始されま前に完了すよるようになされ、当該方法は、 バーストの少なくとも幾つかが受信装置により非同期
的に検出される同期パターンを含んで受信装置が受信バ
ーストのタイミングを見出すことを可能にし、第1の形
の装置は第1同期パターンまたは第1同期パターンの群
の1つを送信し、更に第2の形の装置は第2の同期パタ
ーンまたは第2の同期パターンの群の1つを送出し、第
1同期パターンまたは複数のパターンは第2同期パター
ンまたは複数のパターンとは異なり、更に第2の形の装
置は前記第2の、または第2の同期パターンの受信には
応答せず、これにより第2の形の装置は第2の形の他の
装置による送信の受信には応答しないことを特徴とす
る。
好適には、前記時分割相互通信は複数の第1の形の装
置のいずれか1つにより行われ、また第1の形の装置は
前記第1同期パターンまたは第1同期パターンの受信に
は応答せず、これにより第1の形の装置は第1の形の他
の装置による受信には応答しない。
好適には、各々の前記装置は所定の同期パターンを、
他の形の装置との前記無線信号による通信を開始するこ
とを試みながら、送出し、更に続いて前記通信が開始さ
れた後異なる所定の同期パターンを送出する。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいてはディジタルデータを搬送す
る交互バーストの形で無線信号を交換することにより第
1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割
相互通信を行うことができ、これは、時分割相互通信の
間に第1および第2装置の1方からの前記バーストの送
信は、第1および第2装置の他方による次のバーストの
送信が開始される前に完了するようになされ、当該シス
テムは、 前記送信により送出されたバーストの少なくとも幾つ
かが、受信装置により非同期的に検出されて受信装置が
送出されたバーストのタイミングを見出すことを可能に
する同期パターンこのデータビットを含み更に可変デー
タのビットを含み、また受信装置は、受信データと同期
パターンの記憶されたコピーとの比較動作が、Kをゼロ
または正の整数として、受信データの単にKビットに過
ぎない値をもたらして比較に失敗したとき受信データ中
に同期パターンが存在するとみなし、更に各々の前記バ
ースト中のゼット配置は、バースト中のLビットのデー
タの引き続くストリングにおいてL−Kビット以下の可
変データが存在することを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においてはディジタルデータを搬送する交
互バーストの形で無線信号を交換することにより第1お
よび第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相互
通信を行い、これはこの時分割相互通信の間に第1およ
び第2装置の1方からの前記バーストの送出が第1およ
び第2装置の他方による次のバーストの送出が開始され
る前に完了するようになされ、当該方法は、 前記装置により送信されたバーストの少なくとも幾つ
かは、受信装置により非同期的に検出されて受信装置が
送出バーストのタイミングを見出すことを可能にする同
期パターンのデータビットを含み、更に可変データのビ
ットを含み、更に受信送出は、受信データと同期パター
ンの記憶されたコピーとの比較動作が、Kをゼロまたは
正の整数として受信データの単にKビットに過ぎない値
をもたらして比較に失敗したとき受信データ中に同期パ
ターンが存在するとみなし、更に各々の前記バーストの
ビット配置はバースト中のLビットのデータの引き続く
ストリングにおいて可変データのL−K以下のビットが
存在するように与えられることを特徴とする。
好適には、各々の前記バースト中のビット配置は、バ
ースト中のLビットのデータの引き続くストリングにお
いて、L−K−6ビットに過ぎない可変データが存在す
るように与えられる。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、ディジタルデータを搬送
する交互バーストの形で無線信号を交換することにより
第1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分
割相互通信を行うことができ、これはこの時分割相互通
信の間に第1および第2装置の1方からの前記バースト
の送出が、第1および第2装置の他方による次のバース
トの送出が開始される前に完了するようになされ、当該
システムは、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1つのフ
ォーマットは固定値と可変ビットの反復パターンを有す
る第1部分と、受信装置により非同期的に検出されて受
信装置がバーストのタイミングを見出すことを可能にす
るLビット同期パターンからなる第2部分とで構成さ
れ、また受信装置は、受信データと同期パターンの記憶
されたコピーとの比較動作が、Kをゼロまたは正の整数
として、受信データの単にKビットに過ぎない値をもた
らし、比較に失敗したとき同期パターンが受信データ中
に存在すると見なし、 Lビット同期パターンと、固定値および可変ビットの
反復パターンは、例えばストリング中の全ての可変ビッ
トが一致を与えるとしても、パターンの繰返えし中の任
意の位置から出発して、反復パターンの引き続くLビッ
トのストリングがL−Kビット以下の同期パターンに一
致するように選択されることを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより第1
および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相
互通信を行い、これは、この時分割相互通信の間に第1
および第2装置の1方からの前記バーストの送出が第1
および第2装置の他方による次のバーストの送出が開始
される前に完了するようになされ、当該方法は、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1フォー
マットは固定値と可変ビットの反復パターンを有する第
1部分と受信装置により非同期的に検出されて受信装置
がバーストのタイミングを見出すことを可能にするLビ
ット同期パターンからなる第2部分とを備え、また受信
装置は、受信データと同期パターンの記憶されたコピー
との比較動作が、Kをゼロまたは正の整数として、受動
データの単にKビットに過ぎない値をもたらして比較に
失敗したとき同期パターンが受信データ中に存在すると
見なし、 Lビット同期パターンおよび固定値と可変ビットの反
復パターンが、パターンの反復の任意の位置から出発し
て、反復パターンの連続するLビットのストリングが、
例えストリング中の全ての可変ビットが一致を与えて
も、L−Kビット以下の同期パターンに一致するように
選択されることを特徴とする。
好適には、前記反復パターンの引き続くLビットの前
記ストリングは、例えストリングの全ての可変ビットが
一致を与えても、単にL−K−2ビットに過ぎない同期
パターンに一致する。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、ディジタルデータを搬送
する交互バーストの形で無線信号を交換することにより
第1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分
割相互通信を行うことができ、これは、この時分割相互
通信の間に第1および第2装置の1方からの前記バース
トの送出が、第1および第2装置の他方による次のバー
ストの送出が開始される前に完了するようになされ、当
該システムは、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1フォー
マットが、受信装置により非同期的に検出されて受信装
置がバーストのタイミングを見出すことを可能にするL
ビット同期パターンで構成され、また受信装置は、受信
データと同期パターンの記憶されたコピーとの比較動作
が、Kをゼロまたは正の整数として、単にKビットに過
ぎない受信データをもたらして比較に失敗したとき、受
信データ中に同期パターンが存在すると見なし、 同期パターンは固定値ビットで構成されたバーストの
1部に隣接し、更に同期パターンと、少なくとも、固定
値ビットの前記1部の部分と同期パターンの隣接部分の
みからなるバーストの引き続くLビットのストリングと
の間の一致数はL−K以下であることを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより第1
および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相
互通信を行い、これはこの時分割相互通信の間に第1お
よび第2装置の1方からの前記バーストの送出が第1お
よび第2装置の他方による次のバーストの送出が開始さ
れる前に完了するようになされ、当該方法は、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1フォー
マットが、受信装置により非同期的に検出されて受信装
置がバーストのタイミングを見出すことを可能にするL
ビット同期パターンで構成され、また受信装置は、受信
データと同期パターンの記憶されたコピーとの比較動作
が、Kをゼロ、または正の整数として、単にKビットに
過ぎない受信データをもたらして比較に失敗したとき同
期パターンが受信データ中に存在するとみなし、 同期パターンは固定値ビットで構成されたバーストの
1部に隣接し、更に同期パターンと、少なくとも固定値
ビットの前記部分の1部と同期ビットの隣接部分のみか
らなるバーストの引き続くLビットのストリングとの間
の一致数はL−K以下であることを特徴とする。
好適には、異なる状況の下で異なる前記Lビット同期
パターンが使用され、また任意の前記同期パターンと、
任意の他の前記同期パターンまたは少なくとも固定値ビ
ットの前記部分の1部および任意の他の前記同期パター
ンの隣接部分のみからなるバーストの引き続くLビット
のストリングとの整合数はL−K以下である。
好適には、少なくとも前記同期パターンの幾つかに対
して、前記一致数はL−K−8を越えないようになされ
る。
好適には、前記同期パターンの全てに対して、前記一
致数はL−K−7を越えないようになされる。
好適には、Kをゼロではなく、より好適にはKは2で
ある。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、ディジタルデータを搬送
する交互バーストの形で無線信号に交換することにより
第1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分
割相互通信を行うことができ、これは、この時分割相互
通信の間に第1および第2装置の1方からの前記バース
トの送出が第1および第2装置の他方による次のバース
トの送出が開始される前に完了するようになされ、当該
システムは、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1フォー
マットが受信装置により非同期的に検出されて受信装置
がバーストのタイミングを見出すことを可能にするLビ
ット同期パターンで構成され、この同期パターンは任意
のオフセット量に対して多くて+2のピーク自己相関サ
イドローブ値を有し、ここにあるオフセット量における
自己相関サイドローブ値は、パターンのビットと前記オ
フセット量だけオフセットされたそれ自体の値との一致
数マイナスパターンのビットと同じオフセット量におけ
るそれ自体の値との不一致数として定められることを特
徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより第1
および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相
互通信を行い、これは、この時分割相互通信の間に第1
および第2装置の1方からの前記バーストの送出が、第
1および第2装置の他方による次のバーストの送出が開
始される前に完了するようになされ、当該方法は、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1フォー
マットが受信装置により非同期的に検出されて受信装置
がバーストのタイミングを見出すことを可能にするLビ
ット同期パターンで構成され、この同期パターンは任意
のオフセット量に対して多くて+2のピーク自己相関サ
イドローブ値を有し、ここにあるオフセット量における
自己相関サイドローブ値は、パターンのビットと前記量
だけオフセットされたそれ自体の値との一致数マイナス
パターンのビットと同一オフセット量におけるそれ自体
の値との間の不一致数として定められることを特徴とす
る。
本発明の他の側面によれば電気通信システムが提供さ
れ、このシステムにおいては、ディジタルデータを搬送
する交互バーストの形で無線信号を交換することにより
第1および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分
割相互通信を行うことができ、これは、この時分割相互
通信の間に第1および第2装置の1方からの前記バース
トの送出が、第1および第2装置の他方による次のバー
ストの送出が開始される前に完了するようになされ、当
該システムは、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1フォー
マットが、受信装置により非同期的に検出されて受信装
置がバーストのタイミングを見出すことを可能にする24
ビット同期パターンで構成され、16進フォーマットで与
えられたときの前記同期パターンはBE4E50、41B1AF、EB
1B05、14E4FA、0A727D、F58D82、A0D8D7、および5F2728
の1つであるたとを特徴とする。
本発明の他の側面によれば電気通信の方法が提供さ
れ、この方法においては、ディジタルデータを搬送する
交互バーストの形で無線信号を交換することにより第1
および第2装置は無線チャネルを通して互いに時分割相
互通信を行い、これは、この時分割相互通信の間に第1
および第2装置の1方からの前記バーストの送出が、第
1および第2装置の他方による次のバーストの送出が開
始される前に完了するようになされ、当該方法は、 バースト中のディジタルデータの少なくとも1フォー
マットが、受信装置により非同期的に検出されて受信装
置がバーストのタイミングを見出すことを可能にする24
ビット同期パターンで構成され、16進フォーマットで与
えられたときの同期パターンはBE4E50、41B1AF、EB1B0
5、14E4FA、0A727D、F58D82、A0D8D7、および5F2728の
1つであることを特徴とする。
本発明は更に上記システムのいずれかで使用可能な通
信装置を含み、また特に第1装置として使用可能な通信
装置および第2装置として使用可能な通信装置を含む。
図面の簡単な説明 例示として与えられる本発明の実施例を次の図面によ
り説明する。
第1図は本発明を実施するシステムの基地局に接続さ
れた電気通信システムの概略図、 第2図は本発明の実施例におけるバースト送信のパタ
ーンの概略図、 第3図は本発明の実施例におけるバースト中の無線周
波信号の周波数および振幅変化を示す概略図、 第4a図および4b図は本発明の実施例に使用される信号
バーストにおける第1の形のデータ構造の第1および第
2変形例の概略図、 第5図は本発明の実施例に使用される信号バーストに
おける第2の形のデータ構造の概略図、 第6図は本発明の実施例における基地局の送出サイク
ルに対する、本発明の実施例の送受器により送信された
第3の形のデータ構造の相対タイミングの概略図、 第7図は第6図の要部を更に詳細に示す図、 第8図は第6図のデータ構造におけるデータ配置の概
略図、 第9図は第8図の1部を更に詳細に示す図、 第10図は本発明の実施例に使用する送受器の第1変形
例を示す図、 第11図は本発明の実施例に使用する送受器の第2変形
例を示す図、 第12図は本発明の実施例における送受器の1部の概略
図、 第13図は本発明の実施例に使用する基地局の変形例の
概略図、 第14図は本発明の実施例に使用する基地局の1部の概
略図、 第15図は送受器の制御回路の概略ブロック図、 第16図は基地局の制御回路の概略ブロック図、 第17図は第15図および16図のプログラマブルマルチプ
レクサの概略ブロック図、 第18図は第15図および16図のプログラマブルデマルチ
プレクサの概略ブロック図、 第19図は第15図および16図のシステムコントローラの
概略ブロック図、 第20図は第15図および16図のSチャネルコントローラ
の概略ブロック図、 第21図は基地局から送受器へのリンクの設定を示す流
れ図、 第22図は基地局から送受器にリンクが設定されたとき
送信される信号のシーケンスの概略図、 第23図は送受器から基地局へのリンクが設定のための
流れ図、 第24図は送受器から基地局にリンクが設定されたとき
送信される信号のシーケンスの概略図、 第25図はDチャネルにおけるデータの構造の全体図、 第26図は、Dチャネル符号ワードがパケットに組み込
まれ、パケットがメッセージに組み込まれる方法を示す
概略図、 第27図はDチャネル符号ワードの一般的なフォーマッ
トの概略図、 第28図はDチャネルの固定フォーマット形アドレス符
号ワードのフォーマットの概略図、 第29図はDチャネルの可変フォーマット形アドレス符
号ワードのフォーマットの概略図、 第30図はDチャネルのデータ符号ワードのフォーマッ
トの概略図、 第31図はDチャネルにおける固定長メッセージの構造
の概略図、 第32図はDチャネルにおける可変長メッセージの構造
の概略図、 第33図は、送受器から基地局に対してのみハンドシェ
ークが失われるときリンク再確立に導くハンドシェーク
信号のシーケンスの概略図、 第34図は、基地局から送受器に対してのみハンドシェ
ークが失われるときのリンク再確立に導くハンドシェー
ク信号のシーケンスの概略図、 第35図は送受器または基地局において実施されるリン
ク品質モニタプロセスの流れ図、 第36図はDチャネルにおけるフイルイン(FILL−IN)
ワードの構造の概略図、 第37図は本発明の実施例に使用する他の形の基地局を
示す、第1図に類似の図、 第38図は本発明を実施例する基地局に対する第1の他
の構造の詳細を示す図、 第39図は本発明を実施する基地局に対する第2の他の
構造の詳細を示す図、及び第40図は本発明を実施する基
地局に対する第3の他の構造を示す図である。
実施例の説明 本明細書においては、ディジタル信号現示技術の通常
のプラスチックに従って、「kビット」および「kワー
ド」は「1000ビット」および「1000ワード」を意味する
「キロビット」および「キロワード」の略語として使用
される。
(概説) 第1図は電気通信ネットワーク1に接続された一連の
電気通信装置を概略図示したものである。電気通信ネッ
トワーク1は通常PSTN(公衆交換電話回路網:Puleltc S
witched Telephone Network)が使用されるが、将来は
ISDN(ディジタル総合サービス網:Integrated Services
Digital Network)がより一般的に使用され得る。電気
通信ネットワーク1は多くの装置に接続され、またこれ
らの例として第1図は本発明を実施するコードレス電話
装置の基地局3、電話機5、およびファクシミル機械ま
たはコンピュータ用モデムなどの他の電気通信装置7を
示したものである。これらの通信装置の各々は回路網リ
ンク9により電気通信回路網1に接続され、この回路網
リンク9は通常有線リンク、光ファイバリンク、および
長距離無線リンクの幾つかまたは全てを含んでいる。
第1図に示したように、本発明を実施するコードレス
電話装置は基地局3および相手局ユニット11で構成され
る。相手局ユニットは通常音声通信のための電話送受器
であり、以後送受器と呼ぶことにする。送受器11は第1
図において13で概略図示された無線リンクを通して基地
局3と通信し、またこれは送受器11のユーザに対する電
気通信回路網1へのアクセスを与える。
第1図は基地局3あたりただ1台の送受器11を示す
が、他の図に対しては他の実施例が引用されるが、その
場合複数の送受器11は1つの基地局3に係わり、従って
基地局3は送受器11の任意の選択されたものと通信する
ことができ、あるいは若干の場合には基地局3は異なる
無線チャネルの異なる送受器11と同時に通信することが
できる。このようなコードレス電話システムの通常の用
途には、送受器11の搬送波は公衆的に得られる地上局3
の近傍に行き、地上局3と無線リンクを設定し、更にこ
れにより電気通信回路網1にアクセスことができる公衆
テレポイントサービス、 個別に番号を付された増設部を有する局線構内交換お
よび/または相互通信システム、 増設部が個別に番号を付された国内または局増設およ
び/または相互通信システムなどが含まれる。
純粋に相互通信の用途の場合には、基地局3が電気通
信回路網1に接続される必要がないことは勿論である。
ここで、基地局3および送受器11で構成されたコード
レス電話システムの構成および動作について説明する。
このシステムは、ここに引用により取り込まれる英国貿
易工業省規格MPT 1375に従うものであり、更に詳細な内
容および規制に関してはこれを参照すればよい。MPT137
5においては、基地局3は通常「コードレス固定部分」
または「CFP」と呼ばれ、また送受器11は通常「コード
レス携帯部分」または「CPP」と呼ばれ、またその場合
は適切な類似の用語が使用される。用語「固定」および
「携帯」は上記の部分と電気通信回路網1の間でなされ
る通常の接続の性質に関係し、基地局3が場所的に移動
できないということを意味するものではない。
バーストモードの送信およびタイミング 基地局3および送受器11は時分割同時バーストモード
通信による単一無線チャネルを通して互いに通信する。
確立された無線リンクにおける伝送パターンは第2図に
示した通りである。第2図の上部ラインは基地局3によ
る伝送を示し、下部ラインは送受器11による伝送を表わ
す。
バーストモード伝送システムにおける完全な周期は2
ミリ秒間継続する。それぞれの方向の2つのデータバー
ストが各々のバースト期間内に送出される。基地局3が
バーストの送信を開始したときの各々の2ミリ秒バース
ト期間は第2図の時刻t1で開始される。基地局3からの
バースト送信は、時刻t1の後1ミリ秒よりわずかに小さ
な時刻t2で終了する。わずかなギャップの後、送受器11
は刻t3で伝送バーストを開始し、この伝送バーストは
(ミリ秒よりわずかに小さな時間継続し、時刻t4で終了
する。他のわずかなギャップの後、次の2ミリ秒伝送期
間が開始される。
伝送期間の長さは基地局3により制御され、この基地
局は、これがバーストの送信を開始する引き続く時刻t1
が2ミリ秒離れることを保証する。基地局3および送受
器11は秒あたり72キロビットでディジタルデータを送出
する。従って、各々の2msバースト期間は144ビット期間
に等価である。後に示すように、使用されるバースト構
造に依存して、各々のバーストは68ビットか66ビットの
いずれかで構成される。このようにして、t1からt2まで
の期間(またt3からt4までの期間)は約0.9167msまたは
約0.9444msのいずれかである。
時刻t2と時刻t3の間のギャップ、および時刻t4と次の
時刻t1の間のギャップが存在して、送信および受信モー
ドの間を切り換える時間を基地局3および送受器11に与
え、更に信号のRF伝搬遅延を許容する。時刻t2と時刻t3
の間のギャップの大きさは送受器11により決定される。
バースト期間内の2バーストがそれぞれ66ビット長の場
合、送受器11は、基地局3からの受信バーストの最後の
ビットの終了後そのバーストの5.5ビット期間の第1ビ
ットの送信を開始する。2つのバーストがそれぞれ68ビ
ットの場合、送受器は単に3.5ビット期間待機する。信
号のRF伝搬遅延が存在しないと仮定すると、送受器11は
わずか後に基地局3からの送信を受信し、従って送受器
11からの送信はわずか後に開始され、更に時刻t4と次の
時刻t1の間のギャップは従って低減される。システムは
各々のバースト期間内に2ビット期間の累積伝搬遅延
(通常は、各々の最高1ビット期間)に対処することが
でき、なお68ビットバーストが使用されているときでも
最小2.5ビット期間における基地局3が受信から送信に
切り代ることができる。基地局3は送受器11より速く切
り代って(これは最小3.5ビット期間で許容される。)
送受器11で簡単かつ安価な回路が使用され得る。
後に説明するように、基地局3と送受器11の間の通信
はバーストに対して1データ以上の構造を使用すること
ができる。68ビットバーストはマルチプレクス1として
知られる1データ構造でのみ生じるが、マルチプレクス
2として知られる第2データ構造は常に66ビットバース
トを使用する。マルチプレクス1を使用した通信とマル
チプレクス2を使用した通信との変化の間に1方の部分
が68ビットマルチプレクス1バーストを送信し、他方が
66ビットマルチプレクス2バーストを送信している単純
な期間の存在が可能である。この場合、時刻t2とt3の間
のギャップおよび時刻t4と次のt1の間のギャップは対応
して変化する。
無線信号(RF)伝搬遅延に加えて基地局3の回路およ
び送受器11を通して信号遅延が存在する。これらの遅延
は装置に本質的なので、装置の設計時に補償可能であ
る。これらの遅延は装置の空中線にのみ関係する第2図
には含まれない。
ディジタルビットは無線搬送周波数の周波数変位方式
(FSK)として知られる周波数変調により各データバー
ストで送信される。
データバーストの全体にわたる構造は第3図示され
る。基地局3と送受器11の一方が送信を停止する時刻と
他方が送信を停止する時刻の間のギャップにおいて、無
線周波数はゼロ振幅を有する。ディジタルデータのバー
ストを送出するためには、無線周波信号は適切な振幅で
送信されなければならない。他のチャネルに対する干渉
の振幅変調の影響を回避するために、バーストを送信し
ようとする部分はデータバーストの開始前に無線周波信
号の送信を開始し、信号の振幅をゆっくりと増加させ
る。これは第3図でaからbまでの期間で与えられる。
RF振幅の包絡線は第3図の15で示される。
第3図の時刻bでデータバーストの第1ビット期間が
開始される。2進1ビットのデータが周波数変調により
各々のビット期間内に送出され、送出周波数は論理
「1」に対しては搬送波周波数より大きく、論理「0」
に対しては搬送波周波数以下になされる。他のチャネル
に対する周波数変調の影響を回避するために、送信周波
数は瞬時には変化できず、従って第3図のRF周波数の包
絡線17により示されるように徐々に変化する。第3図の
時点cは第1ビット期間の終了および第2ビット期間の
開始点を表わす。時点dは最後のビット期間の終了点を
表わす。
基地局3および送受器11で使用する幾つかの種類のフ
ィルタにより導入される遅延分散のために、RF信号の振
幅をデータバーストの間にビット期間の半分に対して時
点eまでその振幅の6dB以下に維持し、全てのデータが
受信端で正しく受信され、処理されることを保証しなけ
ればならない。この半ビット期間はサフィックスとして
知られ、参照番号19で示される。時点eのサフィックス
19の終了に従って、無線周波数の振幅は徐々に減少され
て振幅変調の影響を回避するようにし、これはその部分
による伝送を終了させる。
バーストのデータ構造:MUX1およびMUX2 基地局3と送受器11の間の通信は3つの論理チャネル
を通して行われる。システムの2部分間には唯1つの無
線チャネルが存在するので、3つの論理チャネルは時分
割多重通信により結合される。確立されたリンクの間の
所定の時点で、基地局3と送受器11は上記のようにバー
ストを用いて互いに通信し、チャネル間で時分割多重化
を与える予め選択されたデータ構造を有する。得られた
データ構造の各々において、各々のバーストは共に多重
化された3つの論理チャネルの2つを搬送する。これら
のデータ構造の各々はマルチプレクスとして知られ、
「MUX」と略称される。
リンクが設定され、基地局3と送受器11の間のバース
トが、ユーザが電気通信回路網1を通して接続される個
人または装置とユーザが交換したい情報を搬送している
ときバーストのデータ構造はマルチプレクス1(または
MUX1)と呼ばれる形態をなす。これは第4図に示され
る。マルチプレクス1には、第4a図に示したマルチプレ
クス1.2と第4b図に示したマルチプレクス1.4の2つの形
態が可能である。
マルチプレクス1.2においては、各々のバース長は66
ビットである。第1ビットおよび最終ビットはD論理チ
ャネルに属するものとして定義され、また中央の64ビッ
トはB論理チャネルに属するものとして定義される。B
チャネルは、ユーザが送信または受信しているデータを
搬送する。送受器11が用いられて電話会話を保持する通
常の場合、チャネルBはディジタル的に符号化された音
声データを搬送している。
チャネルDは信号現示データを搬送する。このデータ
は、後に説明するように、種々の事物を表わすが、チャ
ネルDにより搬送される殆んどのデータは2つの一般的
な形態の1方に割り当てることができる。先ず、基地局
3と送受器11の間には純粋に部分間で無線リンクを確立
または維持するためのデータが送受される。このデータ
には、ハンドシェーク信号や、1方の部分が他方の部分
を認識することを可能にすると共にそれらの部分の間で
通信リンクが確立されることを許容または拒絶する識別
および認定符号などが含まれる。第2種のデータは、受
信部分がある動作を取り、あるいは受信部分に送信部分
である動作が生じていることを通知する。例えば、ユー
ザが送受器11上のキーを押圧すると、この事実はチャネ
ルDにより基地局3に送信され、また基地局3は送受器
11が信号を表示または表示を点滅させることを指示する
と、これはチャネルDに送出される。
チャネルDデータは定義されたフォーマットを有する
符号ワードで送信され、これは後に論じられる。第4a図
に示したように、マルチプレクス1.2における各々のバ
ーストは単に2ビットのチャネルDデータを含むので、
それは一連のバーストがチャネルDの単一符号ワードを
送出することを要求する。マルチプレクス1.4では、第4
b図に示されるように、チャネルDデータは2倍の速度
で送出される。このマルチプレクス構造における各々の
バースト長は68ビットである。最初の2ビットおよび最
後の2ビットはチャネルDビットとして定義され、また
中央の64ビットはチャネルBビットとして定義される。
両マルチプレクス1.2、1.4においては、各々のバースト
は同一数のチャネルBビットを搬送し、またそれらの差
はバーストあたり搬送されるチャネルDビットの数にお
いてのみ生じることが注目されるべきである。
マルチプレクス1.4は、これがマルチプレクス1.2によ
り許容される速度の2倍でチャネルDの伝送を許容する
ので都合がよいが、これはマルチプレクス1.4における
各々のバーストをマルチプレクス1.2の各々のバースト
より2ビット長く(即ち、66ビットの代りに68ビット)
することにより実現される。これは、第2図に示したよ
うに、マルチプレクス1.4を用いて2つの部分が通信し
ているとき、各々の部分が送信モードと受信モードの間
で切り換えられる時刻11t2とt3の間のギャップが5.5ビ
ット期間から3.5ビット期間へ2ビット期間だけ低減さ
れる。時刻tとt1の間のギャップも同様に2ビット期間
だけ低減される。このようにして、マルチプレクス1.4
を用いた通信は、基地局3および送受器11の両者が得ら
れた低減された時間内に送信および受信モードの間で切
り換え可能な場合にのみ実施することができる。この切
換えを十分速くできない装置はマルチプレクス1.2を使
用できるだけである。
好適な実施例における全ての基地局3および送受器11
は、これらがマルチプレクス1.4を用いて通信すること
ができても、マルチプレクス1.2を用いて通信すること
ができる。基地局3と送受器11の間の特定の無線リンク
においては、両部分はマルチプレクス1の同じ変形例を
使用しなければならない。2つの部分がマルチプレクス
2(即ちMUX2)として知られる異なるデータ構造と通信
するリンクの初期設定の間に、これらの2つの部分は、
マルチプレクス1への切換前、およびマルチプレクス1
への切換前に、マルチプレクス1のどの変形例が使用さ
れるかを決定する動作(「交渉」動作としてもよく知ら
れる)を行う。これは、両部分がマルチプレクス1.4を
使用して通信できる場合になされる。上記部分のいずれ
かまたは両者がマルチプレクス1.2を単に使用可能なと
きは、マルチプレクス1のこの変形例が上記無線リンク
のために採用されなければならない。
マルチプレクス2の構造は第5図に示される。このデ
ータ構造は、チャネルBを使用した通信が開始される前
のリンク設定時に使用される。マルチプレクス2データ
構造においては、チャネルBはいずれも送出されない。
各々のマルチプレクス2データバーストの長さは66ビッ
トである。最初の16ビットおよび最後の16ビットはチャ
ネルDに属するものとして定義され、また中央の34ビッ
トはSチャネルと呼ばれる第3論理チャネルに属するも
のとして定義される。Sチャネルの最初の10ビットはP
ビットであり、これらはプリアンブルを形成し、単に
「1」と「0」の間の代替ビットからなる。Sチャネル
の残る24ビットはWビットであり、Sチャネル同期ワー
ドを定義する。
Sチャネルは、2部分間の無線リンクが確立されてい
るときこれらの2部分を同期化するために使用される。
この場合、2つの同期レベルが要求される。先ず、2つ
の部分はビット同期に入らなければならず、従って受信
信号を復号化するときの受信部分は受信信号を正しいタ
イミングのビットに分割される。第2に、2つの部分は
バースト同期に入らなければならず、従って、1方の部
分は送信するが他方は受信モードにあり、次に他方は送
信するが第1部分は受信モードになり、第2図に示され
た交互バーストの伝送構造を与える。
リンクがいずれかの方法に確立されているときは、送
受器11は基地局3から受信する第1無線信号はマルチプ
レクス2フォーマットになり、更に基地局3が送受器11
とのリンクの生成を開始しようとする場合、基地局3が
送受器11から受信する第1信号もマルチプレクス2フォ
ーマットになる。(送受器11がリンクを開始していると
き、これは先ずマルチプレクス(即ち、MUX3)と呼ばれ
る他のデータ構造で送出され、これは後に説明され
る。)従って、マルチプレクス2は2つの部分間で迅速
な同期を許容するように設計されている。
殆んどの基地局3および送受器11は自動周波数制御装
置または自動利得制御回路、または両者を有している。
これらの回路は、無線信号が受信される初期期間を要求
してそれらの制御動作を行うと共に当該部分による満足
な無線受信を確立する。マルチプレクス構造におけるチ
ャネルDの初めの16ビットはこのような無線伝送の期間
を与え、自動利得制御装置および自動周波数制御回路
が、チャネルSの34ビットが受信される前に設定される
ことを許容する。
SチャネルのPビットの「1010・・・」プリアンブル
パターンにおける引き続くビット値の反転値はビット期
間のタイミングの明瞭な定義を与え、受信部分が、チャ
ネルSの24ビット同期ワードが受信される前に送信部分
とビット同期に入ることを可能にする。同期ワードは、
受信データバースト中で受信部分が探索している所定パ
ターンを有する。このビットパターンが認識されると、
受信部分は、当該24ビットがチャネルSの同期ワードを
形成したことを認知する。マルチプレクス2構造におけ
るこのワードの位置が定義されるので、次に受信部分は
受信マルチプレクスデータバーストのバーストタイミン
グを決定することができ、従ってバースト同期を得るこ
とができる。
チャネルDデータは変化することができ、また偶然で
はあるが、チャネルDの引き続くビットはチャネルSの
同期ワードと同一のパターンを有することができる。こ
れがチャネルSの同期ワードとして誤って識別される
と、受信部分は正しくないバーストタイミングを選択す
ることになる。これを防止するために、チャネルDはマ
ルチプレクス2において2つの16ビット部分に分割さ
れ、従ってバーストは破壊されてないストリングとして
チャネルD24ビットを含まない。
第2図により上記したように、基地局3は、2ミリ秒
間隔でそれからの引き続くデータバーストの伝送を開始
することにより2ミリ秒バースト期間を決定する。送受
器11はその受信および送信タイミングを基地局3のタイ
ミングに一致し、従って第2図の時分割二重構造を生成
するように構成されなければならない。従って、バース
ト同期タイミングを決定する場合、基地局3はマスタと
して、送受器11はスレーブとして作用する。基地局3は
通常送受器11よりも正確なクロックを含むので、これは
バーストモードタイミングの精度の最大化に都合が良
い。更に、基地局3が異なる無線チャネルを用いて異な
る送受器11と同時に通信できる場合、もし2つのリンク
に対する送信および受信タイミングが同期化されない場
合このような2つのリンクを維持することは通常は実際
的でないかまたは不可能ですらある。従って、送受器11
のタイミングは基地局3のタイミングにスレーブされな
ければならない。
リンク開始およびMUX3 基地局3がリンクを開始しようとする場合、マルチプ
レクス2において送信を開始する。送受器11はオンに切
り換えられるがリンク内で通信していないときは、送受
器11は無線チャネルを走査して、送信が行われているチ
ャネルを探索する。送受器11が無線伝送を検出した場
合、送受器11は、これがマルチプレクス2であるという
仮定の下で無線伝送を復号化しようとする。送受器11は
非同期的にこれらの動作を行い、また受信信号がマルチ
プレクス2のフォーマットにある場合、チャネルSのプ
レアンブル部分および同期ワードは、送受器11が送出信
号とのビットおよびバースト同期を得ることを可能にす
る。この同期が得られると、チャネルDの内容は復号化
され、リンク開始のプロセスが開始可能になる。
送受器11が基地局3との通信リンクを開始しようとす
ると問題が生じる。アイドル基地局3、即ち送受器から
の呼びを待機するものは能動基地局、即ち送受器と既に
通信状態にあるものの動作に同期化される。従って、ア
イドル基地局は、能動基地局が受信モードにある間に送
受器11からの伝送を受信し得る間に単に受信窓を有する
ことになる。このアイドル基地局が受信しようとする機
能に対する束縛は、2つの基地局が空中線を共有する場
合は殆んど不可避になる。というのは、既に通信状態に
ある基地局の送信機からのRF電力の漏えいは呼び送受器
からの受信電力よりも恐らく大きくなり、従ってアイド
ル基地局は、例えこれが受信モードにあっても、これら
の期間に何らかの送受器を検出できなくなることによ
る。従って、送受器11は、基地局が2ミリ秒(144ビッ
ト)のバースト期間毎に単に約1ミリ秒(72ビット)の
受信窓を有することが仮定されなければならない。
基地局3と既に通信状態にない送受器11は基地局3に
対して同期化されず、従って送受器11は、通信相手の基
地局3の受信期間に同期化されたタイミングを有するリ
ンク要求信号を送出することができなくなる。従って、
送受器11はマルチプレクス3(即ちMUX3)と呼ばれる他
のデータ構造において非同期的に送信することによりリ
ンク要求を形成する。マルチプレクス3の非同期特性を
第6図に示す。
第6図の下部ラインは基地局3の動作タイミングを示
したものである。基地局3は時間を複数の送信期間21に
分割し、またこれらの送信期間21の間で送受器11からの
信号を単に受信することができる。第6図の上部ライン
はマルチプレクス3において送信する送受器11の動作状
態を示したものである。第6図の23で示した各々のマル
チプレクス伝送期間の長さは720ビットであり、10ミリ
秒の間継続する。次のマルチプレクス3の伝送期間23は
288ビット期間だけ分離され、これは4ミリ秒継続し、
その間に送受器は送信モードから受信モードに切り換え
られ、基地局3からのマルチプレクス2における応答を
受信する。このようにして、マルチプレクス3の伝送の
全バースト期間は1008ビット期間、即ち14ミリ秒にな
る。マルチプレクス3のバースト期間はマルチプレクス
1およびマルチプレクス2に対するバースト期間の7倍
になり、またマルチプレクス3の伝送は5マルチプレク
ス1またはマルチプレクス2バースト期間の間継続す
る。
第6図に示したように、各々のマルチプレクス3伝送
23期間は5サブマルチプレクス部分に分割される。各々
は144ビット長であり、2ミリ秒継続する。このように
して、各々のサブマルチプレクスは送信期間および受信
期間を含む基地局3の動作期間と同じ長間長にわたって
継続することになる。
第7図は第6図の要部の拡大図である。マルチプレク
ス3の各々のサブマルチプレクスは次に4つの等しい反
復期間に分割される。1サブマルチプレクスで送信され
るデータは各々の反復期間で反復される。各々の反復期
間は36ビット含み、0.5ミリ秒継続する。送受器11は基
地局3に対して同期化されていないので、基地局3の動
作における、マルチプレクス3構造に対する信号受信窓
のタイミングは予測することはできない。しかしなが
ら、サブマルチプレクスの各々の36ビット反復期間は十
分短く、従って基地局3は引き続く基地局伝送期間21の
間でサブマルチプレクスの少なくとも1つの完全な反復
期間を受信しなければならない。第7図において、基地
局3および送受器11の動作の相対タイミングは、各々の
サブマルチプレクスの第3反復期間が完全に基地局受信
期間内に入り、従って基地局3により受信されるように
与えられる。
各々の反復期間はマルチプレクス3バーストの1サブ
マルチプレクス期間に送出されるデータの完全なコピー
を含むので、基地局3は各々のサブマルチプレクスの1
反復期間を受信して送受器11により送出されたデータを
受信することが単に必要となる。第6図に示したよう
に、マルチプレクス3の初めの4サブマルチプレクス期
間はチャネルDを搬送するものとして定められるが、マ
ルチプレクス3の最後のサブマルチプレクス期間はチャ
ネルSを搬送するものとして定められる。これは、基地
局3がチャネルSの反復期間を受信し復号化する可能性
を最大にする。
マルチプレクス3のチャネルSサブマルチプレクスの
各々の反復期間はチャネルS同期化ワードを含む。基地
局3がこれを検出すると、基地局3は、次の2つの受信
期間の間に、どんなマルチプレクス3伝送期間も存在し
ないことを知り、次に引き続く受信期間において、基地
局3はチャネルDの4部分、次に再び同期ワードを含む
チャネルS部分を受信すべきである。このようにして、
基地局3は、マルチプレクス1およびマルチプレクス2
信号に対するそれ自身のバースト同期を変更することな
く、送受器11からのマルチプレクス3タイミングに対し
て一時的に同期化される。
送受器11から受信されたマルチプレクス3信号の復号
化に従って、基地局は引き続くマルチプレクス3伝送間
の288ビットスペースの間にマルチプレクス2で応答す
ることができる。第6図に示したように、上記スペース
は十分長く、少なくとも1つの完全な基地局送信期間21
を含むことができる。送受器11が基地局3からのマルチ
プレクス2における応答を受信すると、送受器はマルチ
プレクス3での送信を停止し、代りに基地局3のタイミ
ングに同期化されたマルチプレクス3での送信を実施す
る。
マルチプレクス3構造のデータ構造は第8図および9
図に更に詳細に示される。第8図において、各々のライ
ンは1サブマルチプレクス期間を示している。初めの4
ラインは4チャネルDサブマルチプレクス期間を示し、
第5ラインはチャネルSサブマルチプレクス期間を示
す。第6および第7ラインは、次のマルチプレクス3伝
送前の1マルチプレクス3伝送に続く期間(2サブマル
チプレクス期間に等しい)を表わす。送受器11はこの期
間にマルチプレクス2の応答を受信する。
マルチプレクス3伝送の5ラインはそれぞれ4反復期
間に分割される。初めの4ラインにおいては、各々の反
復期間は36チャネルDビットを含んでいる。同じサブマ
ルチプレクスの引き続く反復期間は同等であるが、次の
サブマルチプレクスは異なるチャネルD情報を搬送す
る。第8図の第5ラインの各々の反復期間は第5サブマ
ルチプレクスを表わし、チャネルSの36ビットを含んで
いる。各々の反復期間におけるチャネルSデータは同等
である。かくして、マルチプレクス3で送信されたデー
タの全体は第8図の単一カラムに収容される。
第9図は第8図の単一カラムのデータ構成を詳細に示
した図である。チャネルDにおいてはビットのあるもの
のみが有用なデータを搬送する。36ビット反復期間の各
々は交互論理「1」および「0」のプレアンブル部分を
形成する6Pビットと共に開始される。次に、10データ搬
送ビット、次に他の8Pビット、次に他の10データ搬送ビ
ット、そして最後に他の2Pビットが存在する。このよう
にして、各々の反復期間は、8ビットのプレアンブルに
より分離された10ビットの2つのストレッチに分割され
たチャネルDの20データ搬送ビットを収容している。デ
ータ搬送ビットはチャネルDで送出されたデータに依存
して任意の値を取ることができ、従ってチャネルDのデ
ータビットのパターンがチャネルSの同期ワードに同等
か十分に類似することが理論的には可能である。チャネ
ルDデータが連続的に送出され、このビットパターンが
偶然にそのデータ内に生じたときは、基地局3は受信し
たチャネルD反復期間をチャネルSに属するものと誤っ
て識別し、従ってそれはマルチプレクス3を不当に復号
化することになる。チャネルDのデータ搬送ビットを8
ビットのプレアンブルにより分離された10ビットのセク
ションに分割することにより、マルチプレクス3のチャ
ネルDはチャネルS同期ワードのパターンに類似する次
のビットパターンを収容できなくなる。
第9図に示したさらに、マルチプレクス3のチャネル
Sサブマルチプレクスの各々の反復期間は論理「1」と
論理「0」の間を交互変化する12Pビットのプレアンブ
ルと共に開始される。これにはチャネルS同期ワードを
構成する24Wビットが従っている。マルチプレクス3の
チャネルSの上記構成により、受信基地局3が、同期ワ
ードを受信する前にマルチプレクス3信号とのビット同
期を得る機会が最大になる。
チャネルS構造 チャネルS構造は非常に簡単であるこの構造は第5図
に示したようにマルチプレクス2の24ビットの同期ワー
ドを伴う10ビットのプレアンブルまたは第9図に示した
ようにマルチプレクス3の24ビット同期ワードを伴う12
ビットプレアンブルからなる。このプレアンブルは常に
交互に変化する論理「1」と「0」で構成される。
好適な実施例のシステムにおいては、4個のチャネル
S同期ワードが存在する。これらのうちの2つは基地局
3のみで使用され、他の2つは送受器11のみにより使用
される。部分がリンクを開始したいときは、この部分は
CHMと略されるチャネルマーカとして知られるチャネル
S同期ワードを使用する。他の部分が信号を受信すると
きは、この部分はSYNCと略される通常の同期ワードを使
用して応答する。2つの部分間でリンクが、上記応答の
受信に続いて、確立されると、第1部分はその伝送時の
チャネルSの同期ワードをCHMからSYNCのその変形ワー
ドに変化させる。基地局3に対するCHMの変形ワードはC
HMFと略され、固定部分チャネルマーカと呼ばれ、送受
器11に対するチャネルマーカはCHMPと略され、可搬部分
チャネルマーカと呼ばれる。同様に、SYNCの基地局3変
形ワードはSYNCFといわれ、またSYNCの送受器11変形ワ
ードはSYNCPといわれる。CHMFとCHMPは互いにビット的
に反転し、SYNCとSYNCPは互いにビット的に反転してい
る。
このようにして、基地局3がリンクを開始したいとき
は、それは、チャネルS同期ワードとしてCHMFを用い、
マルチプレクス2を用いてリンク要求を送信する。この
伝送信号を受信した送受器11はチャネルS同期ワードと
してSYNCPを使用してマルチプレクス2で応答する。リ
ンクが確立されると、基地局3はCHMFの代りにチャネル
S同期ワードとしてSYNCFを使用してそのマルチプレク
ス2バーストを変化させる。
送受器11がリンクを開始したいときは、これはチャネ
ルS同期ワードとしてCHMPを使用してマルチプレクス3
でリンク要求を送信する。基地局3によりこれが検出さ
れると、基地局はチャネルS同期ワードとしてSYNCFを
使用し、マルチプレクス2で応答する。リンクが確立さ
れると、送受器11は同期ワードとしてSYNCPを用いて、
その伝送をマルチプレクス2に変化させる。
基地局3または送受器11がチャネルを走査して他の部
分がそれとのリンクを要求しているか否かを決定する
と、これはリンクの設定を望む他の部分が存在すること
を示すので、基地局はCHM同期ワードに対してのみ作用
する。SYNC同期ワードが検出されると、これはチャネル
が既に設定されているリンクを収容することを示し、従
ってチャネルS走査している部分は作用すべきではな
い。
基地局3はCHMPおよびSYNC、即ち送受器11により送出
されるチャネルSの同期ワードを認識できるように構成
されるが、CHMFまたはSYNCFを認識することはできな
い。従って、基地局3は、例え受信されても、他の基地
局からのマルチプレクス2を復号化せず、応答しない。
同様に、送受器11はCHMFおよびSYNCFを単に認識できる
が、CHMPおよびSYNCPは認識できず、従って送受器はマ
ルチプレクス2およびマルチプレクス3の伝送を互いか
ら認識できず、従って送受器はそれら自身の間で直接リ
ンクを開始させることはできず、しかし基地局とのみ可
能である。
ハードウェア 基地局3および送受器11が信号を交換する方法の上記
の説明に従って、ここで基地局3および送受器11自体に
ついて説明する。
第10図は送受器11の例を示したものである。この送受
器11は基地局3と無線リンクをなす信号を送受器するた
めの空中線25を有する。この空中線25は送受器11のケー
シングの内側視野外で選択的に設けられる。送受器11は
電話音声通信に使用するスピーカ29を有し、またその動
作を制御するためのキーパッド31を有する。キーパッド
の下部4列は従来の電話キーパッドを与え、これは0〜
9の数値キー、「ハッシュ」キー、および「*」キーを
含む番号がダイアルされるなどを許容する。上部列のキ
ー33はユーザが基地局3との無線リンクを制御すること
を許容する。適切なキー33を押圧することにより、ユー
ザは基地局3から送受器11への呼を受容することがで
き、または近接基地局3を通して電気通信回路網1のア
クセスを要求することができる。
送受器11は電話番号を予め記憶するためのメモリやデ
ィスプレイなどの他の従来の手段を備えることができ
る。ディスプレイ35を有する送受器11の例が第11図に示
してある。この送受器は、ディスプレイ35の有無とは別
に第10図の送受器と同じである。
第12図は送受器構成の概略図である。この送受器は制
御回路37により制御され、この制御回路は空中線25、マ
イクロホン27、スピーカ29、およびキーパッド31を与え
るキーパッド/ディスプレイユニット39、更に必要なら
ディスプレイ35に接続される。制御回路37およびキーパ
ッド/ディスプレイユニット39には1つ以上のバッテリ
41により電力が供給される。
第13図は基地局3の例を示したものである。この基地
局3はコードレス電話送受器11との通信用空中線43を有
し、また従来の電話接続45を通して電気通信回路網1
に、更に電源結線47を通して従来の電力源に接続され
る。
基地局3は更に従来の有線電話送受器49、ディスプレ
イH、およびキーパッド53を備え、これらは基地局3が
電気通信回路網1に接続された従来の電話機として、ま
た電気通信回路網1を含まずにコードレス電話送受器11
と通信可能な相互通信局として使用されることを可能に
する。第14図は基地局3の構成を示す概略図である。こ
の基地局は基地局制御回路55により制御され、この制御
回路は有線送受器49、電話機結線45、および従来の方法
でキーパッド53およびディスプレイ51を与えるキーパッ
ド/ディスプレイユニット57に接続される。電源回路59
は電源結線47から電気を受け、制御回路55およびキーパ
ッド/ディスプレイユニット57に電源を供給する。また
この電源回路59はバッテリまたはコンデンサなどの電源
蓄積手段を含み、基地局が、外部電源から断路された場
合も制限された期間動作することを可能にする。
基地局制御回路55は有線送受器49、電話結線45、およ
び空中線43に接続されたスイッチング手段61を備えてい
る。スイッチング手段61の1つの状態においては、この
スイッチング手段は電話結線45に有線送受器49を接続し
て、音声信号が無線リンクを通しての伝送に対して要求
されるように制御回路55により処理されることなしに正
常の電話動作を許容する。他の状態では、スイッチング
手段61は有線送受器49と空中線43を制御回路55の残部に
接続し、従って音声信号は必要に応じて処理されてコー
ドレス送受器11との無線リンクを通しての通信を許容す
る有線送受器49と空中線43の間を通過する。第3状態で
は、スイッチング手段61は電話結線45を有線送受器49の
代りに制御回路55の残部に接続し、基地局3が相手局送
受器11と電気通信回路網1の間の無線リンクのベースと
して単に作用することを可能にする。
有線送受器49の機能が要求されない場合は、基地局3
は有線送受器49、ディスプレイ51、キーパッド53、キー
パッド/ディスプレイユニット57、およびスイッチング
手段のいずれも備えなくてよい。基地局制御回路55は空
中線43および電話結線45の両者に固定的に接続される。
コードレス送受器11に関しては、基地局空中線43は基
地局3のケース内に収容可能である。
第15図は送受器11の回路のブロック図である。マイク
ロホン27により受信された通話音は電気信号に変換さ
れ、この信号は音声符号器63に送出される。音声符号器
63はアナログ・ディジタル変換器を備えており、この変
換器はマイクロホン27からのアナログ電気信号を8KHzの
サンプリング速度で8ビットディジタル信号に変換す
る。これは秒あたり64Kビットの全ビット速度をもたら
す。アナログ・ディジタル変換は非線形であり、入力に
対してパルス符号変調(PCM)を行う効果を有してい
る。
次に、8ビットデータワードは4ビットデータワード
に圧縮され、これによりディジタルデータデータのビッ
ト速度は秒あたり32Kビットに低減される。この圧縮は
適応性差分パルス符号変調(ADPCM)によりなされる。
この符号化方式においては、各々の4ビットワードは絶
対サンプル値自体よりもむしろ引き続くサンプル間の値
の変化を表わす。これは、音声信号などの比較的ゆっく
り変化する信号に対しては有効なデータ圧縮法である。
秒あたり32Kビットのデータ流はチャネル13の内容を与
え、秒あたり8Kワードで4ビットパラレルワードとして
プログラマブルマルチプレクサ65へのチャネルB入力と
して与えられる。
音声符号器63は、データの隣接ビット間のビット値の
変化の確率を増加させるために、所定のパターンに従っ
て、チャネルBデータの幾つかのビットの値を反転させ
る。これは、送受信信号ビットのデータ値が頻繁に変化
する場合より良好に動作する無線送受信システムの利点
のためである。
プログラマブルマルチプレクサ65は更に、それぞれの
入力でチャネルDデータおよびチャネルSデータを受信
する。送受器11はマルチプレクス1で動作しており、プ
ログラマブルマルチプレクサは音声符号器63から連続的
に受信された秒あたり32Kビットのデータ流を記憶す
る。プログラマブルマルチプレクサ65は無線リンクのデ
ータ速度に従い秒あたり72Kビットの無線リンクのバー
ストモード動作に従ってデータをバースト状に出力す
る。このようにして、プログラマブルマルチプレクサ
は、2msのバースト期間毎に、音声符号器63から予め受
信され、記憶された64ビットのチャネルBデータを出力
し、チャネルDデータの2または4ビットの間にチャネ
ルBデータをサンドイッチしてマルチプレクス1.2また
はマルチプレクス1.4データ流を形成する。
プログラマブルマルチプレクサ65からのデータ流バー
ストは、受信データ流に従って局部発振器69から受信さ
れた無線搬送波周波数を変調する送受器67に与えられ
る。得られた無線周波バーストは送信/受信スイッチ71
を介して空中線25に与えられる。送信/受信スイッチ71
は各々のバースト期間の送信部分の間に送信機67を空中
線25に接続すると共に各々のバースト期間の受信部分の
間に空中線25を無線受信機73に接続する。
各々のバースト期間の受信部分の間に、受信機73は局
部発振器69からの搬送周波数信号を用いて空中線25から
の受信信号を復調する。復調された秒あたり72Kビット
のデータ流バーストは受信機73によりプログラマブルデ
マルチプレクサ75に与えられる。
プログラマブルデマルチプレクサ75は、送受器11が動
作しているマルチプレクス構造に従って、チャネルB、
チャネルS、およびチャネルDの間に受信データビット
を割り当てる。送受器がマルチプレクス1で動作してい
るときは、各々のデータバーストにおいて受信された64
チャネルBビットはプログラマブルデマルチプレクサ75
に記憶され、次に秒あたり8Kワードの4ビットパラレル
ワードの連続流といて音声復号器77に出力される。
音声復号器77は基地局3の符号器によりチャネルBデ
ータに施されたビット反転のパターンを反復して、正し
いデータ値を獲得し、次に、秒あたり8Kワードの速度の
8ビットパルス符号変調ワードを得るように、音声デー
タを符号化するために使用されるADPCMアルゴリズムの
逆を実施する。次に、音声復号器はPCMディジタル・ア
ナログ変換器でディジタルデータをアナログデータに変
換し、スピーカ29に出力アナログ信号を与える。スピー
カ29はアナログ電気信号をユーザが聞く音声に変換す
る。
マルチプレクス1動作の間に、音声符号器63は秒あた
り32Kビットでプログラマブルマルチプレクサ65にチャ
ネルBデータを与える。このようにして、プログラマブ
ルマルチプレクサ65は、2msバースト期間毎に64チャネ
ルBビットを受信する。各々のマルチプレクス1バース
トは64チャネルBビットを搬送するので、無線リンクは
音声符号器63により与えられるビット速度に等しい有効
平均ビット速度でチャネルBを搬送する。同様に、受信
チャネルBデータの有効平均ビット速度はプログラマブ
ルデマルチプレクサ75からの連続データ伝送のビット速
度を音声復号器77に整合させる。このようにして、無線
リンクの時分割二重バーストモード特性にも係らず、有
効な二方向性チャネルB通信が可能になる。
当業者にはよく知られるように、音声符号器63および
音声復号器77は符号器(coder)/復号器(dewder)ま
たはコデック(codec)として知られる単一回路ユニッ
トにより与えられる。
送受器11の動作はシステムコントローラ79により制御
され、また動作タイミングは、チャネルSコントローラ
81からの信号に応じて、バースト同期化を保証するため
に制御される。システムコントローラ79は通常マイクロ
プロセッサベースまたはマイクロコンピュータベース制
御システムであり、プログラムメモリおよびランダムア
クセスメモリを備えている。チャネルSコントローラ81
はセパレートマイクロプロセッサとして実施してもよ
く、またはシステムコントローラ79と同一のプロセッサ
に対するソフトウェアで実施するようにしてもよい。し
かし、チャネルSコントローラ81により実施される動作
の単純性およびその動作の高速に対する必要性という点
から専用のハードウェアとして実施されるのが好適であ
る。
システムコントローラ79はプログラマブルマルチプレ
クサ65およびプログラマブルデマルチプレク75に制御信
号を送出し、それらにどのマルチプレクス構造を採るべ
きかを指令すると共にそれらが無線リンクバースト構造
に適切に同期付けられるようにタイミング信号を与え
る。プログラマブルマルチプレクサ65およびプログラマ
ブルデマルチプレクサ75は更にシステムコントローラ79
に信号を送出して、マルチプレクサまたはデマルチプレ
クサにデータ信号を記憶させるのに使用されるバッファ
がオーバフローに近づいているか空であるかをシステム
コントローラに通知する。
システムコントローラ79からの制御信号は、これが送
信機67と受信機73を正しいタイミングで交互に空中線25
に接続するように、送信/受信スイッチ71を制御する。
更にシステムコントローラ79は、送受器11が所与の時
点で動作している無線チャネルを選択すると共に高部発
振器69に適切な周波数で送信機67および受信機73に供す
る信号を発生するように指令する。貿易産業省による規
制に従って英国で使用するようになされたシステムで
は、送受器11は864.15MHzから868.05MHzの範囲で100KHz
間隔で搬送周波数を有する40チャネルのいずれかで動作
する。システムコントローラ79は局部発振器69にどのチ
ャネルが選択されているかを通知し、また局部発振器69
はシステムコントローラ79にその出力信号が選択された
周波数に達した時点を通知する。
システムコントローラ79は更に制御信号を音声符号器
63および音声復号器77に送出し、ある時点でチャネルB
をミュートさせる。ユーザが上記の時点で不快なノイズ
を受けなくて済むようにするには、リンク設定時に、ま
た会話中にリンクを再確立することが必要になった場合
にチャネルBをミュートさせると都合がよい。
システムコントローラ79は更にチャネルDを制御す
る。これはプログラマブルDマルチプレクサ75から入力
チャネルDデータを受信し、プログラマブルマルチプレ
クサ65に伝送用の出チャネルDデータを与える。ある受
信チャネルDデータが純粋に使用されてシステムコント
ローラ79の動作を制御し、ある送信チャネルDデータが
システムコントローラ79内に生成される。このようなデ
ータには、無線リンクの確立時に送受器11と基地局3の
間で交換される送信および受信ハンドシェーク信号や各
種の識別信号が含まれる。しかし、他の形の送信チャネ
ルDデータがユーザにより取られる操作を通して与えら
れ、また他の形の受信チャネルDデータがユーザに与え
られなければならない。このため、システムコントロー
ラ79は更にキーパッドおよびディスプレイユニット39と
の制御信号結線を有している。
ユーザが送受器11から電話呼を開始すると、ダイヤル
されるべき電話番号がキーパッド31を通して入力され
る。キーの押圧はキーパッド/ディスプレイユニット39
によりシステムコントローラ79に通知され、システムコ
ントローラ79はそれらを符号化してチャネルDの伝送に
供する。このようにして、基地局3はユーザによりダイ
ヤルされた電話番号を通知られ、電気通信回路網1に適
当なダイヤル信号を送信することができる。
基地局が送受器11との無線リンクを開始すると、電話
呼が受信されているので、ユーザは入呼の存在について
の注意が与えられなければならない。このため、システ
ムコントローラは音質調整器を(独立して示してない)
制御して可聴通知を与える。更に、システムコントロー
ラ79は、キーパッド/ディスプレイユニットが可視表
示、例えば光を与えるように指令する。ユーザが呼を受
けたいときは、これは「ライン」キー33を押すことによ
り実現される。このことはキーパッド/ディスプレイユ
ニット39により、システムコントローラ79に通知され、
次にシステムコントローラはチャネルDを通して基地局
3に通知される。
送受器11がディスプレイ35を備える場合は、ユーザが
呼を受ける前および会話中にシステムコントローラ79か
らの指令に従って情報がディスプレイに表示される。表
示されるべきデータはチャネルDを通して基地局3から
システムコントローラ79により通常は受信されている。
チャネルSコントローラ81はプログラマブルデマルチ
プレクサ75からチャネルSデータを受信し、プログラマ
ブルマルチプレクサ65に伝送のためのチャネルSデータ
を与える。送受器11があきであり、基地局3が送受器11
を呼び出しているかどうかを知るために無線チャネルを
走査しているとき、システムコントローラ79は送信/受
信スイッチ71を制御して空中線25を固定的に受信機73に
接続する。無線信号が受信されると、ビット同期がプロ
グラマブルデマルチプレクサ75で実現されるが、チャネ
ルSコントローラ81はチャネルS同期ワードの認識のた
めに応答し、バースト同期を可能にする。バースト同期
が得られるまでは、全ての受信データはチャネルSに潜
在的に属するとして処理され、プログラマブルデマルチ
プレクサ75によりチャネルSコントローラ81に送出され
る。チャネルSコントローラ81はチャネルS同期ワード
CHMFを得るため入データをサーチし、これは基地局3に
より、これがリンクの設定を望んでいるとき、使用され
る。
チャネルSコントローラ81がCHMFを認識すると、それ
はシステムコントローラ79に、基地局チャネルマーカが
受信されており、更に受信バーストのタイミングに同期
したフレームクロックを与える。システムコントローラ
79はチャネルSコントローラ81からのバーストタイミン
グ情報を使用してプログラマブルデマルチプレクサ75の
動作タイミングを制御し、これにより基地局3からの他
の伝送信号が正しい論理チャネルに復号される。この段
階で、プログラマブルデマルチプレクサ75はマルチプレ
クス2で動作している。プログラマブルデマルチプレク
サ75はマルチプレクス2のデータ構造に従って受信デー
タをチャネルSとDの間で分割する。チャネルSコント
ローラ81に送出されたチャネルSデータが引き続き同期
ワードCHMFを含むと、チャネルSコントローラは引き続
きシステムコントローラ79へのバースト同期を確認す
る。
システムコントローラ79はチャネルDで受信されたデ
ータを復号する。これが、システムコントローラ79が受
信伝送信号に応答することに導ぐ、システムコントロー
ラはプログラマブルマルチプレクサ65に適切なバースト
タイミングでマルチプレクス2の動作を開始するように
指令し、送信/受信スイッチ71が空中線25の受信機73お
よび送信機67への接続を交互に行うように制御する。同
時に、システムコントローラ79はチャネルSコントロー
ラ81に指令してSYNCP同期ワードをチャネルS入力とし
てプログラマブルマルチプレクサ65に与える。
送受器11のユーザが呼を開始したいとき、従ってキー
パッド31のキー33の1つを押圧したとき、キーパッド/
ディスプレイユニット39はこれをシステムコントローラ
79に通知する。システムコントローラ79は、あきチャネ
ルが見出されるまで局部発振器69の周波数を変えること
によりRFチャネルを通してサーチする。あきチャネル
は、受信無線周波エネルギーがしきい値以下のものとし
て定義される。受信無線周波エネルギーが全てのチャネ
ルに対してしきい値以上のとき、最小無線周波エネルギ
ーが受信されるチャネルはあきチャネルと定義される。
次に、システムコントローラ79はプログラマブルマル
チプレクサ65に指令してマルチプレクス3で動作させ、
更にチャネルSコントローラ81に指令して可搬部分チャ
ネルマーカCHMPをチャネルS同期ワードとしてプログラ
マブルマルチプレクサ65に与える。送受/受信スイッチ
71が制御されて、マルチプレクス3動作に要求されるパ
ターンに従って空中線25を送信機67および受信機63に接
続し、またシステムコントローラ79は、送信/受信スイ
ッチ71の切換えがプログラマブルマルチプレクサ65のマ
ルチプレクス3動作に同期化されることを保証する。
プログラマブルデマルチプレクサ75は、受信期間中
に、受信データをチャネルSコントローラ81に送出す
る。この受信データはSYNCFを含むべきである。この同
期ワードが識別されると、チャネルSコントローラ81は
システムコントローラ79に受信信号のバーストタイミン
グを与える。次に、システムコントローラ79はプログラ
マブルデマルチプレクサ75に指令して、受信バーストタ
イミングに従って受信データをマルチプレクス2として
復号する。受信チャネルデータがシステムコントローラ
79により復号されると、システムコントローラはプログ
ラマブルマルチプレクサ65に指令し、チャネルSコント
ローラ81からのバーストタイミング信号に同期したタイ
ミングでマルチプレクス2に切り換える。更に、システ
ムコントローラ79は送信/受信スイッチ71への制御信号
のタイミングを適切に変化させ、またチャネルSコント
ローラ81に指令してプログラマブルマルチプレクサ65に
CHMPの代りにSYNCPを与える。
変形された送受器11を使用して、音声を通信するより
もむしろ、例えばディジタルデータを携帯用パーソナル
コンピュータまたはコンピュータ端末に、およびそれか
らやりとりするようにしてもよい。この場合はマイクロ
ホン27、スピーカ29、およびキーパッド/ディスプレイ
ユニット39はコンピュータまたは端末に対するインタフ
ェースにより代替され、更に音声符号器63および音声復
号器77の変形が必要になる。特に、コンピュータまたは
端末は通常ディジタルデータを与え、受信し、従って音
声符号器63のアナログ・ディジタル変換器および音声復
号器77のディジタル・アナログ変換器は要求されない。
更に、コンピュータデータは通常適応性差分パルスコー
ド変調によるデータ圧縮には適していない。従って、音
声符号器63および音声復号器77のデータ符号化、復号化
動作は修正されなければならない。一方、コンピュータ
または端末が秒あたり32Kビットのデータ速度で動作す
るように設定可能なときは、符号器および復号器は完全
に省略することができる。
第16図は基地局3の概略ブロック図である。これは単
純な基地局であり、有線送受器49、ディスプレイ51、お
よびキーパッド53は含まない。
図からかるように、基地局制御回路55の一般構成は送
受器制御回路37のものに類似している。プログラマブル
マルチプレクサ85、送信機87、局部発振器89、送信/受
信スイッチ91、受信機93、およびプログラマブルデマル
チプレクサ95は送信機11の対応する部分と殆んど同等で
ある。基地局3のチャネルSコントローラ101も、この
コントローラが入チャネルSデータのCHMPおよびSYNCP
を認識すると共に、他の経路の代りに、伝送用のプログ
ラマブルマルチプレクサにCHMFおよびSYNCFを与えるさ
らに設計されていることを除くと、送信機11のチャネル
Sコントローラ81に類似である。
システムコントローラ99の動作は送信機11のシステム
コントローラ79のものに類似しているが、若干の差異が
ある。先ず、基地局3が送受器11との無線リンクを設定
しようとするとき、基地局3はマルチプレクス3より
も、マルチプレクス2で送信し、従ってこれらの状況に
おけるプログラマブルマルチプレクサ85への指令および
送信/受信スイッチ91へのタイミング信号は異なってい
る。
同様に、基地局3が無線チャネルを走査して、送受器
11が基地局を呼んでいるか否かを検出しているとき、基
地局は送受器11がマルチプレクス3を使用して発呼して
いるものと予測する。従って、チャネルSコントローラ
101がシステムコントローラ99に、送受器チャネルマー
カCHMPが受信されていると通知すると、システムコント
ローラ99はプログラマブルデマルチプレクサ95に指令し
て、入信号をマルチプレクス3のデータ構造を有するも
のとして処理する。基地局3が受信マルチプレクス3信
号に対する応答を送出すると、基地局は送受器11がマル
チプレクス2に変化したと予測し、従って基地局は従っ
てこの時点でプログラマブルデマルチプレクサ95に指令
する。
送受器11のバーストタイミングは、マルチプレクス3
伝送の間を除いて基地局3のタイミングに従属されるの
で、チャネルSコントローラ101からシステムコントロ
ーラ99により受信されたタイミング情報はプログラマブ
ルマルチプレクサ85の動作タイミングの制御には使用さ
れない。プログラマブルマルチプレクサ85および送信/
受信スイッチ91のタイミングはシステムコントローラ99
の内部クロックにより決定される。しかし、プログラマ
ブルデマルチプレクサ95は受信バーストタイミングに従
って制御されて、送受器11からのマルチプレクス3伝送
の正しい復号化を可能にすると共に、送受器11からの伝
送に対するRF伝送遅延の効果を補償する。システムコン
トローラ99は更に、送受器11との通信リンクがバースト
同期の損失を通して破壊されたということを決定する1
つの方法としてチャネルSコントローラ101からの同期
タイミング情報を使用する。
基地局3のシステムコントローラ99の動作が送受器11
のシステムコントローラ79の動作と異なる第2領域はそ
のチャネルDデータの処理にある。電気通信回路網1か
ら基地局3により受信された信号現示データはユーザに
より送受器11に入力された信号現示データとは異なり、
従って無線リンクを通して各部分により受信されたチャ
ネルDデータには対応する差異が存在する。従って、シ
ステムコントローラ99の、そのチャネルDデータの処理
の詳細におけるプログラミングは異なるものとなる。
更に、リンク開始中に基地局3がとる作用は、後に詳
述するように、送受器11のものとは異なり、従ってそれ
ぞれのシステムコントローラ99、79はこの点で異なって
プログラムされる。
基地局制御回路55は、電話機結線45が接続されるライ
ンインタフェース103を備えている。このラインインタ
フェース103は制御回路の構成においてマイクロホン2
7、ラウドスピーカ29、およびキーボード/ディスプレ
イユニット29を代替するものである。通常受信チャネル
Dデータに応じてシステムコントローラ99により出力さ
れる信号現示データはラインインタフェース103により
条件付けられ、電話結線45上に配置される。電話結線45
を通しての電気通信回路網1から受信された信号はライ
ンインタフェース103により同様に解釈され、必要に応
じてシステムコントローラ99に与えられる。ラインイン
タフェース103は更にデコーダ97から復号化されたチャ
ネルBデータ流を受信し、これを電話結線45上に配置
し、更に電話結線45から音声または他の通信信号を受信
し、これらを符号器83に与える。
ラインインタフェース103の動作方法は、基地局3が
接続される電気通信回路網1の特性に従って選択され
る。特に、基地局3が従来のPSTNに接続されると、ライ
ンインタフェース103は電話機結線45を通してアナログ
信号を送出し受信するが、基地局3がISDNに接続される
と、ラインインタフェース103は通常秒あたり64Kビット
の第2パルスモード変調信号を送出し、受信することが
要求される。
基地局3が各種の異なる形の送受器11と通信すること
を許容するために、符号器83および復号器97は各種の符
号化および復号化動作を実施することが許容される。こ
れらの動作には複数の異なる適応性差分パルス符号変調
アルゴリズムを使用することができる。更に、これらの
動作にはディジタルデータ処理アルゴリズムを使用する
ことができ、あるいは信号を変化させずに通過させて上
記のように可搬コンピュータおよびコンピュータ端末形
送受器11と共に使用可能にすることができる。リンクの
設定手順の間には、基地局3および送受器11はマルチプ
レクス2で動作しているが、送受器11は、チャネルDを
通して、これが要求する形の符号化および復号化を表示
することができ、次に基地局3のシステムコントローラ
99は、マルチプレクス1の伝送が開始されると、符号器
83および復号器97が従って動作するように制御する。
第17図はプログラマブルマルチプレクサ65、85をブロ
ック形態で示したものである。チャネルBデータは、秒
あたり8Kワードの速度で4ビットパラレルワードとして
符号器63、83により出力される。各々のワードの4ビッ
トは並列に受信され、またこれらのビットは符号器63、
83の動作と同期化された8KHz読出しクロックの制御下で
プログラマブルマルチプレクサのチャネルBエラステッ
クストア105に記憶される。
チャネルDデータはシステムコントローラ99により8
ビットパラレルワードをなして与えられる。このデータ
は間欠的に与えられ、またチャネルDデータの平均速度
は使用されるマルチプレクスデータ構造に依存して変化
する。チャネルDデータはチャネルDエラスティックス
トア107により受信され、またシステムコントローラ99
に与えられるクロック信号によりエラスティックストア
内にクロックされる。
同様にして、チャネルSデータがチャネルSエラステ
ックストア109に与えられ、またチャネルSコントロー
ラ81、101の動作に同期化されたクロック信号により上
記ストア内にクロックされる。チャネルSエラスティッ
クストア109を排除し、プログラマブルマルチプレクサ6
5、85がデータバースト中にスロットされる正しいタイ
ミングでチャネルSデータをチャネルSコントローラ8
1、101からプログラマブルマルチプレクサ65、85に与え
ることが可能である。しかし、これにはチャネルSコン
トローラの動作がプログラマブルマルチプレクサの動作
に対し正確に同期化されることを必要とし、またバース
トのデータ構造は、それらの間でビットまたはバースト
同期の変動がある場合は崩壊されることになる。チャネ
ルSエラスティックストア109を使用すると、プログラ
マブルマルチプレクサは、チャネルSデータが、チャネ
ルSコントローラのタイミングのわずかな差異とは無関
係に、チャネルSデータが正しいタイミングでデータバ
ースト内に配置されることを保証する。更に、チャネル
Sの内容は通常は1つのデータバーストから次のものに
対して同じなので、チャネルSデータ15チャネルSエラ
スティックストア109に記憶可能になると共に反復して
読出しが可能になり、また、チャネルS同期ワードが変
更されているときはプログラマブルマルチプレクサに新
しいチャネルSデータを単に与えることが必要になる。
チャネルSプレアンブルはチャネルSエラスティックス
トア109に固定的に記憶される。
プログラマブルマルチプレクサの多重化動作はマルチ
プレクスコントローラ111により制御される。これは、
システムコントローラ79、99から信号を受信し、このコ
ントローラにどのマルチプレクス構造が使用されている
かを通知し、更にこのコントローラに正しいバーストタ
イミングを与える。マルチプレクサコントローラ111は
更にシステムコントローラからクロック信号を受けるか
またはシステムコントローラからのバーストタイミング
信号に同期化された内部クロック発生器を有する。
マルチプレクスコントローラ111の制御下でチャネル
Bエラスティックストア105、チャネルDエラスティッ
クストア107、およびチャネルSエラスティックストア1
09から信号が読み出されると共に信号の多重化が信号コ
ンバイナ113で実施される。この信号コンバイナ113はエ
ラスティックストア105、107、109の各々からの入力を
受信し、かつマルチプレクスコントローラ111により当
該信号コンバイナ113に与えられる信号選択信号の制御
下で出力に送出されるべき上記入力の1つで受信された
信号を受信する。これと同時に、マルチプレクスコント
ローラ111はエラスティックストア105、107、109に制御
信号を与え、これにより各々のエラスティックストア
は、その信号コンバイナ113に対する入力が出力に接続
されたときその1ビット以上の内容をシリアルビット流
として読み出す。マルチプレクスコントローラ111はエ
ラスティックストア105、107、109の各々に72KHzクロッ
クを与え、これによりプログラマブルマルチプレクサに
より集められたデータバーストに対して正しいビット速
度で上記ストアから信号が読み出される。
チャネルBエラスティックストア105およびチャネル
Dエラスティックストア107はマルチプレクスコントロ
ーラ111に制御信号を与え、ストアに現在記憶されたデ
ータの量を示す。マルチプレクスコントローラ111はシ
ステムコントローラ79、99に、上記ストアのいずれかが
ほぼオーバフローであるか否か、または送信されるマル
チプレクス構造が関連するチャネルでデータが送信され
ることを要求するとき上記ストアのいずれもデータを有
さないか否かをシステムコントローラ79、99に通知す
る。
第18図はプログラマブルマルチプレクサ75、95のブロ
ック図である。受信機73、93からの入復調信号は先ずリ
タイミングユニット115に与えられる。これは、受信信
号とのデマルチプレクサのビット同期を維持するため
に、受信機により与えられる信号のレベル変化を連続的
にモニタする。次に、入データ信号が信号分離器117に
送出され、一方受信信号ビットタイミングに関するデー
タがデマルチプレックスコントローラ119に与えられ
る。デマルチプレクスコントローラ119は信号分離器117
にデータ分配信号を与え、この信号は、信号分離器117
が3つの出力、即ち1つはチャネルBの各々に対する出
力、およびチャネルSとチャネルDに対する同様の出力
の間にその入力で受信されたデータを分配する方法を制
御する。
デマルチプレクスコントローラ119はシステムコント
ローラ79、99からの制御信号を受け、コントローラに、
入データがどのマルチプレクス構造を持つものとして処
理されるべきかを通知する。もしハンドセット11または
基地局3が、これと他の部分が1127を設定したいという
ことを表示することを示す信号を探索しながら無線チャ
ネルを走査しているときは、デマルチプレクスコントロ
ーラ119は信号分離器119の方向づけをし、プログラマブ
ルデマルチプレクサにより受信された全てのデータをチ
ャネルSに転送する。チャネルSデータはチャネルSコ
ントローラ81、101に直接与えられる。このようなエラ
スティックストアのチャネルSデータに対する遅延が、
チャネルSコントローラが正しく受信信号のバースト同
期を検出することを防止するとき、どんなエラスティッ
クストアもプログラマブルデマルチプレクサのチャネル
Sに対して使用されることはない。入信号のバースト同
期が検出されると、システムコントローラ81、101はデ
マルチプレクスコントローラ119は入データが特定のマ
ルチプレクス構造を持つものとして処理するように指令
し、更にデマルチプレクスコントローラ119にバースト
同期タイミングを与える。システムコントローラからの
指令によれば、デマルチプレクスコントローラ119は信
号分離器117を制御して入データを上記チャネルの間に
分配する。
チャネルBデータはチャネルBエラスティックストア
121に提供され、またチャネルDデータはチャネルDエ
ラスティックストア123に与えられる。全ての場合に、
受信データは秒あたり72Kビットの直流ビット流の形態
をなしている。このデータはデマルチプレクスコントロ
ーラ119によりストアに与えられる72KHzクロック信号に
従ってエラスティックストア121、123にクロックされ
る。リタイミングユニット115によりデマルチプレクス
コントローラ119に与えられた受信信号ビットタイミン
グ情報はデマルチプレクスコントローラ119により使用
されて、72KHzクロックがエラスティックストア121、12
3により受信されたデータと正しく同期化されることを
保証する。
デマルチプレクスコントローラ119はエラスティック
ストア121、123の動作を制御し、これによりエラスティ
ックストアは単にデータを記憶するが、このストアに対
するデータは信号分離器117により与えられる。これら
のエラスティックストアはデマルチプレクスコントロー
ラ119に、これらのストアが如何に多くのデータを収容
するかについての情報を与え、またデマルチプレクスコ
ントローラ119は、いずれのストアがあきであるか、あ
るいはオーバフローをもたらすかをシステムコントロー
ラ79、99に通知する。
チャネルBデータは、デコーダ77、97により供給され
る4ビットパラレルワードとしてチャネルBエラスティ
ックストア121から読み出される。チャネルBエラステ
ィックストア121に与えられる8KHzクロックに従って秒
あたり8Kワードで4ビットワードが読み出され、デコー
ダの動作と同期化される。
チャネルD情報は8ビット幅のパラレルワードとして
システムコントローラ79、99により要求されるようにチ
ャネルDエラスティックストア123から読み出される。
この動作は、システムコントローラによりチャネルDエ
ラスティックストア123に与えられる読出しクロック信
号に従って実施される。
第19図はシステムコントローラ79、99の概略図であ
る。システムコントローラはマイクロプロセッサ125か
らなり、また従来の方法でそれに接続されたクロック装
置127を有する。アドレス、データおよび制御信号用バ
ス129はマイクロプロセッサ125をランダムアクセスメモ
リ131およびリードオンリメモリ133に接続する。ランダ
ムアクセスメモリ131はマイクロプロセッサ125用の作業
メモリを与え、リードオンリメモリ133はマイクロプロ
セッサ125用のプログラムを収容する。
送受器11は少なくとも、基地局3または1群の基地局
3に対するアクセス、または基地局3により与えられる
複数の設備の1つに対するアクセスを許容する符号ワー
ドを獲得するために、使用前に登録動作を行うことが通
常は必要である。このような符号ワードが安全に記憶さ
れると共に例え電力が装置から除去されても(例えば、
送受器11のバッテリを変更するとき)維持されるように
するために、このような符号ワードが記憶される電気的
に変更可能なリードオンリメモリ(EAROM)134が与えら
れることが好適である。他の場合には、ランダムアクセ
スメモリ131またはリードオンリメモリ133のいずれかは
EAROMであり、また如何なる個別のEAROM134も与えられ
ないが、これはより高価になるのが普通である。
装置の他の部分は、第15図および16図に示されるよう
にシステムコントローラに接続される。マイクロプロセ
ッサ関係の業者にはよく知られるように、これらの他の
装置は周辺装置またはメモリマップ装置のいずれかとし
て接続可能である。メモリマップ装置はバス129に直接
接続される。周辺装置は入力/出力インタフェース135
に接続され、このインタフェースは次にバス129に接続
される。
送受器11または基地局3は活性であるが、無線リンク
内では接続されないとき、送受器11は無線チャネルを走
査して他の装置が無線リンクの開始を求めているか否か
を決定する。同時に、システムコントローラ79、99は、
送受器11の場合には無線リンクが設定されることを要求
してまたは基地局3の場合には電話呼出し信号が電気通
信回路網1から受信されることを要求してコーザがボタ
ンを押圧するとき、応答しなければならない。これはシ
ステムコントローラを、このコントローラが送受器11の
場合にはキーパッド/ディスプレイユニット39をポーリ
ングするかまたは基地局3の場合にはラインインタフェ
ース103をポーリングしてシステムコントローラが応答
しなければならない信号が受信されているか否かを決定
するように、プログラムすることによりなされる。一
方、キーパッド/ディスプレイユニット39およびリンク
インタフェース103はバス129の制御ラインを通して接続
されてマイクロプロセッサ125に対する入力をしゃ断
し、これによりシステムコントローラ79、99のチャネル
走査動作は、装置がリンク自体を開始させることを要求
する信号が受信されたときしゃ断される。マイクロプロ
セッサ制御装置の構造およびプログラミングにおける上
記変形例は当業者にはよく理解されるものである。
第20図はチャネルSコントローラ81、101の概略ブロ
ック図である。チャネルSコントローラはCHM同期ワー
ド認識器137およびSYNC同期認識器139とを備えている。
これらは、同期ワードの記憶された表示と共にプログラ
マブルデマルチプレクサ75、95からチャネルSコントロ
ーラに与えられる最も最近受信されたデータビットを連
絡的に比較し、チャネルS入力と記憶された同期ワード
の間の整合が得られたときは常にそれぞれの「CHM認
識」信号および「SYNC認識」信号を与える。認識器13
7、139はそれぞれ24ビット直列入力シフトレジスタによ
り実施され、このレジスタはそれぞれのビット認識器の
第1入力に対するパラレル出力を有し、その第2入力は
同期ワードのビットのハードワイヤード表示に接続され
る。
各々の同期ワードに対して、送受器11に対するバージ
ョンは基地局3に対するバージョンの逆ビットであり、
また同期ワード認識器137、139は、各々のビットコンパ
レータに対する2つの入力の一方を反転させることによ
り、またはシフトレジスタに対する入力を反転させるこ
とにより送受器ワードの認識と基地局ワードの認識の間
で切り換え可能にできる。このようにして、認識器は、
これらが送受器ワードか基地局ワードのいずれかを認識
し得るように形成され、使用時にはどのワードが認識さ
れるかがライン141上の信号により決定され、この信号
はチャネルSコントローラが送受器11または基地局3に
設置されている否かを示すものである。
チャネルSコントローラ81、101は更にCHM同期ワード
発生器143およびSYNC同期ワード発生器145を備える。こ
れらはそれぞれ並列入力、直列出力24ビットシフトレジ
スタを設けることにより構成され、適当な同期ワードを
与えるようにハードワイヤされた並列入力を有してい
る。各々の同期ワード発生器143、145はシフトレジスタ
の入力または出力を反転させることにより送受器ワード
または基地局ワードのいずれかを発生できるように設計
され、またライン141上の信号はどのワードが発生器の
動作時に発生されるかを決定する。
既に説明したように、送受器11のチャネルSコントロ
ーラ81、101は基地局ワードを認識し、送受器ワードを
発生し、一方基地局3のチャネルSコントローラ81、10
1は送受器ワードを認識し、基地局ワードを発生する。
同期ワード発生器143、145の出力はORゲート147により
結合され、プログラマブルマルチプレクサ65、85に対す
るチャネルS入力として与えられる。
それぞれの同期ワードが認識されたとき、「CHM認
識」信号および「SYNC認識」信号がそれぞれのライン14
9、151上のシステムコントローラ79、99に直接与えら
れ、更にフレームタイミングコントローラ153に与えら
れる。フレームタイミングコントローラ153は更に、受
信データがどのマルチプレクス構造を持つと仮定される
かについての情報、更に無線リンクの状態についての情
報をシステムコントローラから受信する。「CHM認識」
信号または「SYNC認識」信号のタイミングをマルチプレ
クス構造についての情報と結合することにより、フレー
ムタイミングコントローラ153は、システムコントロー
ラ79、99にバーストタイミング情報を与えるフレームク
ロック信号を発生することができる。更に、仮定された
バーストタイミングにおけるマルチプレクス2またはマ
ルチプレクス3データ構造に従ってプログラマブルデマ
ルチプレクサ75、95が入データをデマルチプレクスする
ように指令されていることをリンク状態情報が示すと
き、フレームタイミングコントローラは更にシステムコ
ントローラ79、99にフレームロック信号157を与え、受
信同期ワードのタイミングが上記仮定されたバーストタ
イミングに従っているか否かを表示する。フレームクロ
ック信号155およびフレームロック信号157は、既に説明
したように、プログラマブルマルチプレクサ65、85およ
びプログラマブルデマルチプレクサ75、95のバーストタ
イミングを制御するものとして上記の事態に対してシス
テムコントローラ79、99により使用される。
フレームタイミングコントローラ153は粗にCHM発生器
143およびSYNC発生器145のいずれかがそれぞれのチャネ
ルS同期ワードをプログラマブルマルチプレクサに出力
するように要求されたとき、それらに制御信号を与え
る。
リンク開始手順 第21図は、、基地局3が送受器11とのリンクを開始す
るとき送受器11および基地局3がとる作用を示す流れ図
である。第22図はこの手順の間のデータバースト伝送の
パターンを示したものである。第23図および24図は、送
受器11が基地局3とのリンクを開始する場合の対応する
流れ図およびデータバーストシーケンス図である。
第21図および23図において、基地局3がとる動作に対
するものと、送受器11がとる動作に対するものとの2つ
の流れ図が示される。ステップからステップへの動作の
流れは太い線で示され、種々のステップにおける装置間
での無線信号の伝送は細い線で示してある。
送受器はオンになされ、但しリンクには参加してない
が、それはチャネル走査ループを形成する。ステップH1
で、送受器は走査する次のチャネルを選択するがその空
中線25を受信機23に連続的に接続する。プログラマブル
デマルチプレクサ75は入力データをチャネルSコントロ
ーラ81に転送する。チャネルSコントローラ81が所定期
間内で固定部分チャネルマーカーチャネルS同期ワード
CHMFを検出できないときは、送受器11はステップH3でチ
ャネルを放棄し、ステップH1に戻って次のチャネルを選
択する。もし、CHMFが検出されずに全てのチャネルが順
に走査されると、送受器11はある期間動作を停止し、チ
ャネルを再び走査する前に、バッテリの電力を保存す
る。
基地局3もリンクには参加していないが、第23図に示
したように、同様の走査を行っている。この走査は、基
地局3が、これが送受器11とリンクを設定することが要
求されることを示す電話呼出信号などの信号を電話結線
45上で受信した場合にしゃ断される。この場合は、基地
局はステップB1で有効無線チャネルを走査してあきチャ
ネルを見出す。
次に、基地局3はステップB2で、マルチプレックス2
を使用して信号の送出を開始する。基地局3は、マルチ
プレクス2送信バーストの間でその空中線43をその受信
機93に接続し、SYNCPチャネルS同期ワードと共にマル
チプレクス2データ構造を利用して送受器11からの応答
を検出する。
基地局3は、ステップB2のそのマルチプレクス2送信
時に所定のチャネルD符号ワードフォーマットでチャネ
ルDデータを送信する。チャネルD符号ワードは送信さ
れるべき幾つかのマルチプレクス2データバーストを取
る。チャネルDでのデータ伝送の構造は後に説明する。
基地局3により送信されるチャネルD符号ワードは、
基地局3が接触を望む特定の送受器11を識別する「可搬
部分識別」符号が基地局3により配置されるPIDフィー
ルドを含んでいる。チャネルD符号ワードは更に、基地
局3が「リンク識別」符号を配置するLIDフィールドを
有する。異なる状況の下で各種の異なるリンク識別符号
が使用可能である。基地局3がリンクの設定を試みてい
るとき、LIDフィールド内に配置された符号は基地局3
を識別する基地局識別符号(BID)である。
基地局3はある時点である送受器11とのリンクを単に
設定するが、それはステップB2で複数の送受器に呼びを
送信し、次にそれらの送受器のいずれかとリンクを形成
する。ステップB2における基地局3によりマルチプレク
ス2送信時に、基地局3が送信を望むチャネルD情報は
連続的に反復される。基地局3がその信号を1つ以上の
送受器11に送信したいときは、基地局は送受器の各々を
順に呼び出すようにチャネルDデータの逐次送信時にPI
D符号を変更する。
ステップH1で送受器11により選択されたチャネルがス
テップB1で基地局3により選択されたものと同じチャネ
ルのときは、送受器11はステップH2でステップB2の基地
局3によるマルチプレクス2送信を検出する。従って、
送受器11はCHMF符号を見出し、H4に移る。このステップ
で送受器11は受信されたCHMF符号を用いて基地局3との
バースト同期を実現し、システムコントローラ79はプロ
グラマブルデマルチプレクサ75に指令して受信データを
マルチプレクス2にあるものとして処理する。従って、
基地局3からのマルチプレクス2送信が復号され、チャ
ネルDデータがシステムコントローラ79に転送される。
システムコントローラ79は基地局3により送信された
チャネルD符号ワードを収集て、PIDおよびLIDフィール
ドを検討する。もし、システムコントローラ79がタイマ
アウト期間内にそれ自身のPID符号を検出しなかったと
きは、ステップH5で送受器11は、基地局3からの受信呼
びがそれに対するものではないと判断し、ステップH1に
戻る。システムコントローラ79は更に、基地局3により
送出されたPID符号のシーケンスがいつ反復されたかを
決定する。これが生じると、システムコントローラ79は
送信された全てのPID符号を復号しているべきであり、
従ってもしそれ自身のPID符号がこの時点に検出されて
ないときは、送受器11は、例えタイムアウト期間が終っ
ていなくてもステップH5からステップH1に復帰する。
ステップH5で、送受器11が、それがそれ自身のPID符
号を認識していることから、基地局3からの呼びに応答
することを決めたときは、送受器11はステップH6に移
る。このステップで、送受器11はマルチプレクス2で送
信を開始すると共に基地局3からのマルチプレクス2伝
送を受信する。送受器11は、これがそれ自身の呼びを開
始するよりも基地局3に応答しているので、チャネルS
にSYNCP同期ワードを配置する。送受器は、それがそれ
自体の識別符号をPIDフィールド内に配置するであろう
応答符号ワードをチャネルDを使用して送信し、更に基
地局3からの送信時にLIDフィールド内で受信されたも
のと同じ符号をそのフィールド内に配置する。
同一チャネル上で同時に送信する場合の2つ以上の送
受器11間の干渉を回避するために、送受器11は、幾つか
の送受器11を識別する基地局3からの一連の呼び信号に
応じて、それがそれ自身のPID符号を含むチャネルDメ
ッセージを受信した直後に、また他のPID符号を含むチ
ャネルDメッセージを受信した後ではない時点でその応
答を送信する。
基地局3がステップB2でその送信に対する応答を検出
すると、基地局3は、受信チャネルS同期ワードがSYNC
Pであるかをチェックし、更に受信チャネルD情報を復
号して、それが復帰PID符号を認識したかをチェックす
ると共に復帰LID符号がそれが送出したものと同じかど
うかをチェックする。もし、基地局3が所定期間内に満
足な応答を受信しなかったときは、それはステップB3に
おけるそのチャネル上での無線リンクの確立の試みを放
棄する。次に、基地局はステップB4に移り、そこで、そ
れがタイムアウト期間以上にわたって上記無線リンクの
確立を試みていたか否かを決定する。もし、タイムアウ
ト期間が終っていないときは、基地局はステップB1に戻
り、他のあきチャネルを選択し、新たに無線リンクの確
立を試みる。ステップB4においてタイムアウト期間が終
っていたときは、基地局3はステップB5に移り、リンク
確立の全ての試みを停止する。
基地局がステップB3で、満足な応答が受信されている
と決定したときは、それはステップB6に移る。基地局は
マルチプレクス2を使用して送受器または複数の送受器
にその呼びを送出し続ける。発呼されている全ての送受
器から満足な応答が受信されたときは、基地局3はチャ
ネルSのCHMFをSYNCFに置き代え、他の送受器11を不必
要に注目しなくて済むようにする。
送受器11が、基地局3がそれに呼びを送信していると
識別すると、送受器は呼びを受けるかそれを拒否するい
ずれかの動作をとることができる。送受器はユーザによ
るある動作に応じて呼びを拒否するか、または、例えば
従来の電話機に対する公知の「ドントディスターブ(do
not disturb)」機能に類似の機能を通して呼びの拒否
動作が予め設定される。呼びは、ユーザが送受器キーパ
ッド31のリンク制御キー33の1つを押下するまで受信さ
れない。従って、ステップH7において、送受器11は如何
なる動作が要求されているかを決定する。如何なる動作
も必要とされないときは、送受器11はステップH8に移
り、そこでそれは、基地局3がなお呼びを送信している
かどうかを決定する。基地局3は、送受器11の他のもの
とのリンクに入ることにより、従って送信マルチプレク
ス2を変えることにより、あるいは、送受器11のいずれ
も予め設定された期間内に呼びを受けていないのでチャ
ネルに対する送信を停止することにより呼びの送信を停
止する。呼びが送信されなくなったら、送受器11はステ
ップH1に戻り、再びチャネルを走査してそれに対する新
たな呼びを探索する。
ステップH7で、動作が要求されることが決定される
と、送受器はステップH9に移り、要求された動作が何か
を決定する。この要求された動作が呼びの拒否であった
場合は送受器はステップH10に進む。
ステップH10では、送受器11はマルチプレクス2の送
信を継続するが、LIDフィールドの符号を特定の「リン
ク拒否(linkdecline)」符号に変更する。送受器11は
チャネルDのPIDフィールドのそれ自身の識別符号の送
信を継続する。基地局3がステップB6で「リンク拒否
(link decline)」メッセージを受信すると、それは、
それによる回転時に発呼されるPID符号のリストから関
連するPIDコードを除去する。送受器11はステップH10に
残り、それ自身のPIDが受信されることなしに例えば1
秒のタイムアウト期間が過ぎるまでそのPIDの検出に応
答して「リンク拒否」符号を送信する。これは送受器11
に対して、基地局3が「リンク拒否」メッセージを受信
し、このPID符号の送信を停止していることを確認す
る。次に、送受器11はステップH1に戻り、基地局3がリ
ンクの設定を試みている旨を示す他のメッセージを求め
てチャネルを走査する。送受器が予め通信状態にあった
基地局3は、最早や、この特定の送受器11のPID符号を
送信していないので、送受器は、そのPIDが送信されて
いないことをそれが決定したように、それが基地局によ
り使用されたチャネルを走査しているときでも基地局3
に再び応答することはない。
送受器がステップH9で、要求された動作が呼びを受信
すべきであると決定したときは、送受器はマルチプレク
ス2での送信を継続し、ステップH6と同様にチャネルD
の同一のPIDおよびLID符号を送信する。しかし、その正
常のハンドシエーク符号の送出の代りに、それは「リン
ク要求(link requlst)」を示す特殊のハンドシエーク
符号を送出する。送受器は、リンク要求に対する基地局
3からの応答を受信するために、基地局3からのマルチ
プレクス2送出信号を復号化する。
ステップB7で、基地局3は、これが発呼している送受
器11のいずれかからのリンク要求メッセージをこれが受
信してか否かを決定する。予め設定された期間内に如何
なるリンク要求も受信されないときは、基地局3はステ
ップB5に移り、リンク設定の試みを放棄する。リンク要
求が受信されたときは、基地局3はステップB8に移る。
基地局3はここではリンクに入ろうとしているので、
それは、もしステップB6でまだなされていないときは、
CHMFからSYNCFへのそのマルチプレクス2送信中のチャ
ネルS同期ワードを変化させる。基地局3は送受器11に
応答を送信し、この応答において基地局3はチャネルD
のその正規のハンドシエーク符号を「リンクグラント
(link grant)」符号に置き換える。チャネルD符号ワ
ードのPIDフィールドにおいては、基地局3は、これが
リンクを形成しようとしている送受器11に対する識別符
号を送信する。
LIDフィールドにおいては、基地局はステップB2、B6
で送出された符号とは異なるリンク識別符号を送信す
る。新しいLID符号は、基地局3と送受器11の間でこの
特定のリンクを識別する任意に選択された符号である。
もし、リンクの再確立が必要になったときは、以下に示
すように、送受器11は新しいLID符号を用いてリンク再
確立メッセージを送出する。これは、これらの状況の下
での送受器送信がリンク再確立の試みとして識別される
ことを可能にすると共に送受器からの新たなリンクを設
定する呼びから区別されることが可能になる。もし、元
の基地局識別符号が確立されたリンクを通してLID符号
として使用されたときは、これは、送受器11からのリン
ク再確立メッセージが新しいリンクを設定する呼びとし
て基地局3により誤って解釈される可能性を増加させ
る。
ステップH11における送受器11が基地局3からリンク
グラントメッセージを受信すると、それはステップH12
に移る。送受器11はリンク要求の送信を停止し、チャネ
ルDのLIDフィールドで送出された符号を基地局3によ
り送出された新しい符号に変化させる。
ステップB8で基地局3が新たなLID符号に戻る送受器
3からの送信信号を受信すると、基地局3はリンクグラ
ントメッセージが受信されていることを知る。従って、
基地局3はステップB9に移る。送受器11がステップH12
に到り、基地局3がB9に到ると、それらの間のリンクが
確立され、それらはマルチプレクス2で互いに通信す
る。続いて、基地局3はマルチプレクス1通信が開始さ
れることを指令する。これに応じて、送受器11はステッ
プH13に移る。基地局3が送受器11からマルチプレクス
1送信信号を受けると、それはステップB10に移動す
る。ここでチャネルB通信が開始される。
送受器11と基地局3の間のマルチプレクス2送信信号
には各々の側がマルチプレクス1.4を支持できるか否か
を示す符号を含み、またこの交換に従って2つの部分は
ステップH13およびB10に移る前にマルチプレクス1.2を
使用するかマルチプレクス1.4を移用するかに関して一
致する。
第22図は、基地局3が送受器11により受信される呼び
を送出するときの送受器11と基地局33の間で信号交換を
概略図示したものである。
先ず、基地局3はマルチプレクス2を用いてチャネル
Dメッセージ159を送出し、第1送受器11に呼びを送信
する。次に、基地局3は、任意の受信送受器が使用する
他のチャネルD情報を与えるマルチプレクス2を用いて
チャネルDメッセージを送出する。これは、送受器のデ
ィスプレイ35に表示されてユーザに呼びについての情報
を与えるデータを含み、あるいは電話機の通常の呼出し
信号に対応してユーザに呼び信号を与える送受器に対す
るチャネルD指令を含む。次に、基地局3はマルチプレ
クス2を用いてチャネルD符号ワード163を送出し、第
2送受器を発呼する。次に、基地局3はチャネルDメッ
セージを反復する。基地局は送受器の発呼と一般的なチ
ャネルDメッセージ161の送信の間で交互に変化し続
け、次に1群の送受器の各々の送受器を発呼する。
ある時点で、第1送受器11は基地局3から上記のメッ
セージを受信する。第1送受器を発呼するチャネルDワ
ード159の次の送信に続いて、第1送受器はチャネルD
ワード165を送出することにより応答する。
基地局3はチャネルDワード159、163の送出を継続
し、次にチャネルDメッセージ161にインタリーブされ
た全ての送受器を発呼し、更に第1送受器は、送受器の
ユーザが呼びが受信されるべきであることを示すまでそ
れに対して送出された各々の呼びメッセージ159の受信
に応答してその応答メッセージ165の送出を継続する。
第1送受器を発呼するチャネルDワード159の次の送出
に従って、送受器11はリンク要求メッセージ167を送信
する、基地局3はリンクグラントメッセージ169に応答
し、リンクが確立される。
次に、基地局3および送受器11は、基地局3がマルチ
プレクス1への変化を指令するまで、マルチプレクス2
を用いてチャネルDワード171を交換する。次に、それ
らはマルチプレクス1送信信号を交換し、チャネルBを
搬送し、電話通話が開始される。
第23図は第21図に対応する流れ図であるが、送受器11
によりなされる呼びに応じてリンクが設定されたときの
送受器11と基地局3がとる動作を示したものである。
基地局3が活性ではあるがリンクに参加していないと
きは、それは、チャネルを走査して任意の送受器11が基
地局を発呼しようとしているか否かを見出す。ステップ
B21で、基地局3はチャネルを選択し、次にB22で選択さ
れたチャネルに対する任意の送信信号を受信する。しか
しながら、第6図乃至9図により説明したように、基地
局は選択されたチャネルを連続的に受信することはない
が1ms期間の間でのみ受信し、関連する基地局3のバー
ストタイミングに同期化される。
ステップB22の受信期間の間に、プログラマブルデマ
ルチプレクサ95は、送受器11により送出されたCHMPチャ
ネルマーカ同期ワードを検出するために、全ての受信デ
ータを通過させる。基地局3はCHMP同期ワードには単に
応答するがSYNCP同期ワードには応答せず、これはSYNCP
同期ワードの受信が既にある他の基地局3に接触した送
受器11からの送信を示すことによる。
基地局3がステップB23で、チャネルマーカ符号ワー
ドCHMPが所定期間内で受信されていないと決定すると、
基地局はステップB21に戻り、次のチャネルを選択し、
そのチャネルに対する受信を開始する。基地局3が全て
のチャネルを走査すると、それはしばらくの間オフにな
って電力を節約するが、これは、基地局3が通常はメイ
ンの電力に接続されるので、基地局3に対しては送受器
11に比してそれ程重要ではない。
送受器11がオンになされるが何らかのリンクに参加し
ていないときは、送受器11は、第1図により既に説明し
たように、類似のチャネル走査ループを行っている。し
かしながら、この動作は、ユーザがキー33を押圧し、基
地局に対するリンクが確立されるべきことを示した場合
はしゃ断される。この場合、送受器はステップH21でチ
ャネルを走査してあきチャネルを選択する。
ステップH22において、送受器11は、これがマルチプ
レクス3を用いて選択したチャネルに対する送信を開始
する。マルチプレクス3送信の間で、送受器のプログラ
マブルデマルチプレクサ75は、基地局3からの応答に含
まれるべきであるSYNCF同期ワードを認識するために、
受信データをチャネルSコントローラ81に転送する。
送受器11は、そのマルチプレクス3送信のチャネルD
において、PIDフィールドおよびLIDフィールドを有する
チャネルD符号ワードを送出する。PIDフィールドに送
受器11はそれ自身の送受器識別符号を配置する。更に、
送受器は、ユーザにより要求される通話に依存して、多
くの符号の1つを配置する。
送受器が家庭用電話機の増設として、または構内交換
機の番号付き増設として使用されるときは、送受器11
は、これが特定の家庭用電話機または送受機が登録され
ている構内交換機と送受器が接触したいことを示すLID
符号を送出する。送受機11が公衆「テレポイント」方式
(これは、多くの地理的位置における各種基地局のいず
れか1つを通しての電話呼びを行うことができる方式)
と共に使用されるときは、LID符号は、送受器が登録さ
れ、ユーザが電話呼びを行いたいテレポイント会社また
は方式を識別することができる。
幾つかの競合するテレポイントシステムが存在する環
境においては、送受器11が属するシステムとは無関係に
送受器11が送信して範囲内の任意の基地局に接触する1
つ以上のLID符号および更に送受器11が1つの特定シス
テムの基地局とのみ接触するために送信できる他のLID
構造を定めると好適である。登録のために他の特殊のLI
D符号が用いられ、送受器11が基地局3と接触すること
を可能にし、これにより基地局3は送受器11のPID符号
を受信し、記憶し、送受器が第21図に示された呼び設定
シーケンスにおいて基地局3により発呼されることを可
能にする。送受器11は更にこのような登録無線リンクに
おける基地局から他のLID符号を獲得する。
送受器11のシステムコントローラ79にそのPID符号と
共に記憶される。これらの符号は、送受器11の製造時に
システムコントローラ79のメモリの1つに配置される
か、登録プロセスにおいてキーパッド31を通して逐次入
力されるか、上記のように登録無線リンクに受信され
る。
基地局3がステップB23で、送受器チャネルマーカCHM
Pが受信されていると決定したときは、基地局はステッ
プB24に移る。このステップにおいては、基地局はなお
送信しないが、そのプログラマブルデマルチプレクサ95
はマルチプレクス3構造を使用して受信データを復号す
るように指令され、受信CHMPワードから得られたバース
トタイミングを有する。従って、送受器11により送出さ
れたチャネルDデータはここで、2のデータが復合化さ
れる基地局3のシステムコントローラ99に転送される。
システムコントローラ99はPIDおよびLID符号を検討し、
これらに基づいて送受器11に応答すべきか否かを判定す
る。
ステップB25で、応答を要求するPIDおよびLID符号が
予め設定された期間内に受信されてないことが決定され
ると、基地局3はステップB21に戻り、新たなチャネル
を選択し、リンクを設定したい送受器からの他の送信の
受信を開始する。
基地局3がステップB25において、それが送受器11に
応ずるべきと決定したときは、それはステップB26に移
り、チャネルSのSYNCと共にマルチプレクス2で送信を
開始する。基地局3は、送受器11から受信されたPID符
号および設定されたリンクを識別する任意のLID符号を
含むチャネルDデータワードを送信する。ここで基地局
3は送受器11が、SYNCPチャネルS同期ワードを用いて
マルチプレクス2送信に切り換わることを期待する。
ステップH22における送受器11によりマルチプレクス
3で送出されたチャネルD符号コードにおいて、通常の
ハンドシエーク符号は「リンク要求」符号により置き代
えられる。ステップB26における基地局3によりマルチ
プレクス2で送出されたチャネルD符号ワードにおいて
は、送受器11に応答して、通常のハンドシエーク符号が
「リンクグラント」符号により置き換えられる。
ステップH23において、送受器11はこれが予め設定さ
れた期間内に基地局3からSYNCF同期ワードを受信した
か否かを決定する。受信してないときは、送受器はステ
ップH24に移る。このステップで、送受器は、これが先
ずリンクの要求を開始してからタイムアウト周期が終了
したか否かを決定する。タイムアウト期間が終了してい
ないときは、送受器11はステップH21に戻り、他のあき
チャネルを選択し、そのチャネルでのリンクの確立を試
みる。タイムアウト期間が終了しているときは、送受器
はステップH25に移り、リンク設定の試みを断念する。
ステップH23において、SYNCFが受信されていると決定
されると、送受器11はステップH26に移る。このステッ
プにおいて、送受器11は1時的に送信を停止し、基地局
3からの受信マルチプレクス2送信信号を復号し、一方
受信SYNCF同期ワードを用いて基地局3からの送信との
バースト同期を実現する。
ここで送受器11は基地局3により送出されたチャネル
D情報を復号化することができる。ステップH27におい
て、送受器はこれが所定期間内でそのPIDおよび「リン
クグラント」符号を含むチャネルD符号ワードを受信し
ているか否かを決定する。このようなチャネルD符号ワ
ードが予め設定された期間内に受信されていないとき
は、送受器11はステップH25に移り、リンク設定の試み
を断念する。送受器11がそれ自身のPIDにより伴われる
リンクグラントメッセージを受信するときは、それはス
テップH28に移る。このステップにおいて、送受器11は
チャネルS同期ワードとしてSYNCPを用いてマルチプレ
クス2送信を開始する。送受器は、そのチャネルDメッ
セージにおいてそれ自身のPID符号を送出し続けるが、
基地局3から受信されたリンク識別符号にLID符号を変
化させる。このステップにおいて、送受器11は基地局3
からのマルチプレクス2送信の受信を継続し、基地局3
とのバースト同期を維持する。
基地局3が、チャネルS同期ワードとしてSYNCPを用
いて送受器11からのマルチプレクス2送信を受信し、基
地局3により送出されたLID符号を戻すと、それはリン
クグラントメッセージが受信されたことを知る。
ここで基地局3はステップB27に移り、そこでそれは
リンクグラントメッセージの送信を停止し、チャネルD
情報をマルチプレクス2データ構造を用いて送受器11と
交換する。送受器11がステップH28に達し、基地局3が
ステップB27に達すると、無線リンクは確立される。続
いて、基地局3はマルチプレクス1通信の開始を指令す
る。送受器11はステップH29に移動し、基地局3はステ
ップB28に移動する。チャネルB通信がここで開始され
る。
第24図は、送受器11が基地局3とのリンク開始に成功
したとき送出される信号パターンを概略図示したもので
ある。先ず、送受器11はマルチプレクス3で一連のリン
ク要求メッセージ175を送信する。基地局3がこれらの
メッセージを受信し、リンクの付与を判定すると、基地
局3はマルチプレクス2のリンクグラントメッセージ17
7で応答する。送受器11は、リンクグラントメッセージ1
77を受信すると、マルチプレクス3の送信を停止し、そ
のバーストタイミングを基地局3からの信号と同期さ
せ、受信マルチプレクス2バーストの復号化を開始す
る。送受器11は、リンクグラントメッセージ177を復号
すると、マルチプレクス2を用いてメッセージ175の送
信を開始する。2つの部分は、基地局3がマルチプレク
ス1メッセージ181への変化を指令するまでマルチプレ
クス2でメッセージ179の交換を継続する。
上記のように、若干の情況の下では、送受器11はいく
つかの基地局3を識別するLID符号を用いてマルチプレ
クス3でリンク要求メッセージを送信でき、送受器11は
それらの基地局のいずれかとリンクを確立することがで
きる。1つ以上のこのような基地局3が送受器11の範囲
内にあると、送受器11が送信しているチャネルを先ず走
査する基地局3は通常はリンクを付与する最初のもので
あり、リンクはその基地局との設定が成功する。しかし
ながら、2つの基地局3は偶然にリンクグラントメッセ
ージを送受器11に同時に送信する。この場合、送受器11
はいずれかのメッセージを成功裡に復号化する可能性は
最も小さい。従って、ステップH23で送受器11は、これ
がSYNCFを受信していないと判定し、ステップH24を通し
てステップH21に移る。送受器11は他のあきチャネルを
選択し、そのチャネルでのそのマルチプレクス3送信を
反復する。この場合送受器11は基地局3からのリンクグ
ラントメッセージに応答しないので、両基地局はリンク
が形成できなかったと結論し、ステップB21に戻る。各
々の基地局は新たなチャネルを選択し、送受器11からの
CHMPの送信の受信を開始する。
この場合、両基地局2が次のチャネルを選択すると、
これらの基地局は互いに同時に各々のチャネルの走査を
継続し、更に送受器11にリンクを付与する試みは同じ理
由で失敗し続ける。これを防止するために、これらの情
況の下でステップB21で選択されたチャネルは次のチャ
ネルにはならない。代りに、基地局3は、これらが同時
に同一チャネルを走査し続ける可能性を減らすように設
計されたルールに従って動作する。これらはランダムに
動作するチャネル選択アルゴリズムを与えることにより
なされ、従ってこのような状況の下でステップB21で選
択されたチャネルはランダムに選択される。一方、各々
の基地局3はこのような状況の下で特定チャネルに戻る
ようにプログラムされ、また近接局は異なるチャネルに
戻るようにプログラムされる。この場合、ランダムチャ
ネル選択アルゴリズムが好適である。基地局が特定チャ
ネルに戻るようにプログラムされると、不当なプログラ
ミングは2つの近接基地局が各々の時点で同一チャネル
に戻るように指示するが、この場合それらの間の対立は
解決されない。
チャネルD構造 上記のように、チャネルDのメッセージは符号ワード
を用いて送信される。各々の符号ワードの長さは64ビッ
トである。符号ワードのストリングはチャネルDデータ
パして逐次送出される。この場合、第1符号ワードは第
1の特定フォーマットを有さなければならず、これはア
ドレス符号ワード(ACW)として知られており、更に残
るパケットの符号ワードは異なる特定のフォーマットを
有さなければならず、これらはデータ符号ワード(DC
W)として知られる。パケットにおいては、アドレス符
号ワードは5データ符号ワードまで追従される。他の符
号ワードを伴わない1符号ワードのみが送信されると、
これはアドレス符号ワードでなければならない。
チャネルDビットが送出される速度は無線リンクで使
用されるマルチプレクスデータ構造により決定される。
この構造は単一チャネルD符号ワードを送信するのに常
に数バーストを必要とする。最大速度はマルチプレクス
2により与えられ、その場合Dチャネルの32ビットが各
々のバーストで送出され、従って符号ワードに対して2
バーストが要求される。チャネルDの最も遅い伝送速度
マルチプレクス1.2と共に与えられ、その場合、バース
トあたりDチャネルの2ビットのみが送信される。この
場合、符号ワードを搬送するのに32バーストが要求され
る。
任意の時点で送信されるべきチャネルD情報が存在し
ないとき、それにも関わらずマルチプレクス構造はチャ
ネルD情報が送信されることを要求する。この場合、
「IDLED」と呼ばれる信号が送信されてチャネルDを充
填する。IDLEDが送信されると、チャネルDビットは1
と0の間で交互変化する。
受信部分に、有用なチャネルD情報が送信されようと
していることを通知するために、全てのアドレス符号ワ
ードはSYNCDと呼ばれる標準16ビットチャネルD同期パ
ターンにより先行される。アドレス符号ワードが追随す
ることを受信部分に通知すると共に、SYNCDパターン
は、システムコントローラ79、99のチャネルD復号動作
が符号ワードの境界と同期化され、これにより各々の符
号ワードは正当に復号化される。
このようにして、複数のデータバーストから形成され
た通常のチャネルD送信シーケンスは第25図に示したよ
うになる。
IDLEDが送信される期間は16ビットSYNCDパターンの送
信と共に終了する。これは64ビットアドレス符号ワード
に直ちに伴われ、次に1つ以上の64ビットデータ符号ワ
ードに伴われる。
マルチプレクス1においては、SYNCDパターンの第1
ビットはマルチプレクス1バーストの第1ビットとして
常に送信されなければならない。また、マルチプレクス
2では16ビットSYNCDパターンがバーストの最終16ビッ
トとして常に送信されなければならず、更にマルチプレ
クス3では、16ビットSYNCDパターンの第1ビットは常
に第1サブマルチプレクスの各々の反復期間における初
期6ビットチャネルDプレアンブルの後に送信された有
用なチャネルD情報の第1ビットでなければならない。
マルチプレクス2または3が使用されるとき、これは、
チャネルS同期ワードの後できるだけ早くSYNCDパター
ンを配置し、また、バースト同期化に従ってSYNCDパタ
ーンが迅速に検出される可能性を最大にする。
第26図はチャネルDにおけるメッセージの構造を示し
たものである。第26図の第1ラインに示されるように、
連続するストリングをなして送信された最高5データ符
号ワード185により選択的に伴われたアドレス符号ワー
ド183は、第26図の第2ラインで示されたチャネルDパ
ケット187を形成する。第26図の下部ラインに示される
ように、数個のパケット187が結合され、任意長のチャ
ネルDメッセージを生成する。
ハンドシエーク信号が交換される少なくとも最小の速
度を維持するために、チャネルDメッセージの引き続く
パケットは直ちに続いて必らずしも送信される必要はな
い。代りに、データ符号ワードにより伴なわれない特殊
のアドレス符号ワードが引き続くメッセージのパケット
の間で送信される。特殊のアドレス符号ワードはハンド
シエークおよび識別信号を搬送する。
第27図はチャネルD符号ワードの一般的フォーマット
を示したものである。この符号ワードは、第27図に1ラ
インとして各々を示した8オクテットから構成され、各
々のオクテットは次に8データビットで構成される。
符号ワードがチャネルDを通して送出されると、オク
テット1のビット1が先ず送信される。これは第27図の
上部右手ビットにより与えられる。次に、オクテット2
のビット2が送信される。これは第27図の上部ラインの
右手から2番目のビットである。次に、オクテット1の
残るビットが順に送信される。更に、オクテット2がビ
ット1からビット8まで順に送信される。残るオクテッ
トも同様に順に送信され、従って、送信されるべき符号
ワードの最終ビットは第27図の下部右手ビットであるオ
クテット8のビット8になる。
オクテット1のビット1は符号ワードの種類を示すた
めに使用される。アドレス符号ワードに対してはこのビ
ットは「1」に設定される。データ符号ワードに対して
は「0」に設定される。オクテット1のビット2は符号
ワードフォーマットを決定する。アドレス符号ワードは
固定フォーマットか可変長フォーマットのいずれかをと
ることができる。固定フォーマットアドレス符号ワード
はハンドシエークおよび識別メッセージを送信するため
に使用され、以下において第28図により詳細に説明す
る。固定フォーマットアドレス符号ワードは任意のデー
タ符号ワードにより伴われることはない。アドレス符号
ワードにおいてはオクテット1のビット2が「0」に設
定されて固定フォーマットアドレス符号ワードを定義す
る。オクテット1のビット2は「1」に設定され、可変
長フォーマット符号ワードを示す。可変長フォーマット
は、パケット長が変化すること、即ちデータ符号ワード
が存在することを示す。データ符号ワードは常に可変長
フォーマットをなし、従ってこのビットは常にデータ符
号ワードに対して1に設定されるべきである。全ての通
常のチャネルDメッセージは可変長フォーマット符号ワ
ードにより搬送される。可変長フォーマットアドレス符
号ワードは最高5データ符号ワードにより伴われるが、
更にデータ符号ワードにより伴われることなしにパケッ
トを形成する。
オクテット1の残るビットおよびオクテット2〜6の
全てのビットは、符号ワードが固定フォーマットアドレ
ス符号ワード、可変フォーマットアドレス符号ワードま
たはデータ符号ワードであるか否かに依存する。
オクテット7および8は常にチェック符号を有してい
る。オクテット7のビット1からオクテット8のビット
7までのチェック符号の初めの15ビットは巡回冗長符号
(CRC)を与える。このような符号、およびそれらの発
生方法はよく知られている。オクテット8のビット8は
パリティビットであるが、これは全64ビット符号ワード
の偶数パリティを与えるように選択される。
固定フォーマットアドレス符号ワードの構造を第28図
に示す。オクテット1のビット1はアドレス符号ワード
であることを示す「1」に設定され、またオクテット1
のビット2は固定フォーマットワードであることを示す
「0」に設定される。オクテット1のビット3および4
はハンドシエーク符号を搬送する。オクテット1のビッ
ト5はマルチプレクス1の信号現示速度を符号化する。
これは「1」に設定されてマルチプレクス1.4を示し、
また「0」に設定されてマルチプレクス1.2を示す。
オクテット1、およびオクテット2、3、4の残りは
PID符号を搬送する。好適には、これは2部分に分割さ
れる。オクテット4だけは調整機関により製造者に割り
当てることができる製造者識別符号を搬送する。PID符
号の残りは製造者により割り当てられ、製造者が製造し
た1つの特定の送受器11を示す。オクテット5および6
はLID符号を搬送し、オクテット7および8は巡回冗長
符号およびパリティビットを搬送する。
固定フォーマットアドレス符号ワードはリンク設定中
に送信され、第21図乃至第2図により示されるようにPI
DおよびLID符号、および「リンク要求」および「リンク
グラント」メッセージを搬送する。「リンク要求」はオ
クテット1のハンドシエークビット4および3を「00」
に設定することにより送信され、「リンクグラント」は
オクテット1のハンドシエークビット4および3を「0
1」に設定することにより送信される。
送受器11が「リンク要求」を送信するとき、これは、
もし送受器がマルチプレクス1.4を支承し得るとき信号
現示ビット速度(オクテット1のビット5)を「1」に
設定し、またもしそれがマルチプレクス1.2を単に支承
できるときは「0」に設定される。基地局3が「リンク
グラント」メッセージを送信するときは、それは、基地
局3がマルチプレクス1.4を支承し、更にそれが送受器1
1からこの位置でビット「1」を受信し、送受器が更に
マルチプレクス1.4を支承できるということを示したと
きにのみ、基地局はオクテット1のビット5を「1」に
設定する。いずれかの装置がマルチプレクス1.2を単に
支承できるときは、基地局3はオクテット1のビット5
を「リンクグラント」メッセージの「0」に設定し、送
受器11に、マルチプレクス1送信がマルチプレクス1.2
を用いて行われることを通知する。これは、マルチプレ
クス1のどのバージョンを使用するかについての2つの
装置間での「ネゴシエーション」動作を結論づける。
第29図は可変フォーマットアドレス符号ワードの構造
を示したものである。この符号ワードにおいては、オク
テット1のビット1は「1」に設定されて、これがアド
レス符号であることを示し、またオクテット1のビット
2は「1」に設定されて、これが可変フォーマットであ
ることを示す。オクテット1のビット3、4および5は
オクテット1のビット6に依存する。他の符号ワードが
チャネルDパケットで追随するときは、オクテット1の
ビット6は「0」に設定される。この場合、ビット3、
4および5は、これらのビットが生じる符号ワードに従
うパケットにおいて他のチャネルD符号ワードの番号を
2進数で与える。このようにして、パケットが全体で3
つの符号ワードを含むときは、アドレス符号ワード(こ
れはパケットの第1符号ワードである。)のオクテット
1のビット3、4および5は「2」に、または2進で
「010」に設定されて2つの他の符号ワードが追随する
ことを示す。
オクテット1のビット6が「1」に設定されると、こ
れは、符号ワードがパケットの最終符号ワードであるこ
とを示す。この場合、符号ワードのオクテットを搬送す
るデータの若干のものだけが有用なデータを搬送するこ
とが可能である。従って、この場合は、オクテット1の
ビット3、4、および5は、有用なデータを搬送する符
号ワードのオクテットを搬送するデータ数を与える。符
号ワードが受信システムコントローラ79により解釈され
るとき、それは上記の情報を用いて、パケットの最終符
号ワードにおける、有用なデータを搬送しない残るオク
テットを無視する。
オクテット1のビット7は1に設定されて、現在のパ
ケットがチャネルD情報の他のパケットにより伴われる
ことを示し、またチャネルDメッセージの最後のパケッ
トに対して「0」に設定される。
オクテット1のビット8は「0」に設定されてオクテ
ット2が制御メッセージとしてのその通常の意味を有す
ることを示す。図示実施例においては、これは常にこの
ビットの値であるが、その値は、必要に応じて、可変フ
ォーマットアドレス符号ワードのオクテット2の意味を
再定義する機能を与える。オクテット2の意味の上記再
定義を通して、このビットは全パケットの解釈が変更さ
れることを可能にする。
可変フォーマット制御ワードのオクテット2は制御オ
クテットである。オクテット2のビット3は「1」に設
定されて、受信装置がチャネルDパケットの受信の成功
に肯定応答しなければならないことを示す。この場合、
オクテット2のビット4はパケット数であり、引き続く
パケットに対して「0」と「1」の間で変化する。オク
テット2のビット2が用いられ、必要なときは、リンク
の他端の装置から受信チャネルDパケットを肯定応答す
る。このビットは、他方の装置から次のパケットが受信
されるようにアドレス符号ワードのオクテット2のビッ
ト4の予測値に設定される。オクテット2のビット3が
「0」に設定されると、パケットの肯定応答は要求され
ず、またオクテット2のビット4は意味を持たない。オ
クテット2のビット2が意味を有するか否かは無線リン
クの他端における装置がそのパケットの要求された肯定
応答を有するか否かに依存する。
オクテット2のビット2は、チャネルDメッセージが
1以上のパケットを含むときは常にパケットが肯定応答
されなければならないことを要求し、「1」に設定され
なければならない。
オクテット2のビット1は、送信装置により受信され
た最後のチャネルDパケットが受容されたとき「0」に
設定される。受信チャネルDパケットが、例えば符号ワ
ードの1つに対してCRCチェックが失敗したために、拒
否されると、次の送信可変フォーマットアドレス符号ワ
ードのオクテット2のビット1は「1」に設定され、ま
たオクテット2のビット2は受信されたが拒否はされな
いパケットのアドレス符号ワードのオクテット2のビッ
ト4の値に設定される。
オクテット2のビット5は、チャネルDパケットが
「情報形」か「監視形」かを規定する。「監視形」パケ
ットの内容は(ビット5は「0」に設定される。)無線
リンクの制御および維持動作に関係する。このようなパ
ケットは、他方の装置がそれが送信している電力を増加
または減少させて、同じチャネル上でリンクを再確立す
るか他の特定のチャネル上でリンクを再確立することを
求める指令を含んでいる。他の監視メッセージはフイル
・イン(FILL−IN)メッセージであり、これは後に説明
する特定の目的に用いられる。
他の全てのチャネルDメッセージは「情報形」パケッ
ト(ビット5は「1」に設定される。)により搬送され
る。これらのメッセージは基地局3により送信されて送
受器11が呼出し音を発して入呼びをユーザに知らせるよ
うに指令するか、送受器11のディスプレイ上に表示され
るようにメッセージを送信するように指令するメッセー
ジを有する。送受器11により基地局3に送信される「情
報形」メッセージは、通常は、キーパッド31のあるキー
が押圧されていることを基地局3に通知する。マルチプ
レクス1とマルチプレクス2の間でマルチプレクス構造
を変更するメッセージも「情報形」パケットにより搬送
される。
チャネルDメッセージは1つ以上のパケットから、も
しこれらのパケットが「情報形」パケットのときは、第
26図の下部ラインに示されるように、構成されることが
単に許容される。「監視形」パケットはそれぞれ独立で
なければならず、アドレス符号ワードのオクテット1の
ビット7は「0」に設定される。
アドレス符号ワードのオクテット3、4、5および6
はチャネルDのメッセージ内容を搬送する。オクテット
7および8はCRC符号およびパリティビットを搬送す
る。
第30図はデータ符号ワードの構造を示す図である。オ
クテット1のビット1は「0」に設定されて、これがデ
ータ符号ワードであることを示し、またオクテット1の
ビット2は、データ符号ワードが可変フォーマットにお
いて単に許容されるとき、「1」に設定される。オクテ
ット1のビット3、4、5、および6は第29図に示した
可変フォーマットアドレス符号ワードに対する場合と同
様の意味を有する。オクテット1のビット7および8は
意味を持たず、「0」に設定される。
データ符号ワードは制御オクテットを含まず、従って
チャネルDメッセージの内容はオクテット2、オクテッ
ト3、オクテット4、オクテット5、およびオクテット
6により搬送される。オクテット7および8はCRC符号
およびパリティビットを搬送する。
「情報形」パケットにおいては、符号ワードのメッセ
ージ内容部分のチャネルDメッセージは、ISDNデータに
対して既に知られるものと同様に、「識別子、長さ、内
容」フォーマットをなして与えられる。このフォーマッ
トにおいては、メッセージの第1オクテットのビット8
は「1」に設定されて固定長メッセージを示し、また
「0」に設定されて可変長メッセージを示す。固定長メ
ッセージは単に1オクテットから形成される。パケット
が以前のパケットで開始されたメッセージを継続するこ
とが知られないときは、「情報形」パケットのアドレス
符号ワードの第1メッセージ内容オクテットは(即ち、
アドレス符号ワードのオクテット3)チャネルDメッセ
ージの第1オクテットであることが常に仮定される。
第31図は固定長メッセージのフォーマットを示す。ビ
ット8は「1」に設定されて、これが固定長メッセージ
であることを識別する。ビット7、6、および5は搬送
されるメッセージの種類を識別する符号を与える。メッ
セージは固定長フォーマットなので、如何なる長さ情報
も要求されず、ビット4、3、2、および1はメッセー
ジ内容を与える。
このメッセージフォーマットは、可変長フォーマット
メッセージが解釈されるべき方法を制御するメッセージ
などの非常に簡単なメッセージを単に搬送するために使
用される。
第32図は可変長チャネルDメッセージのフォーマット
を示した図である。これは少なくとも3オクテットか
ら、またそれ以上からなる。
可変長フォーマットにおいては、第1オクテットのビ
ット8は「0」に設定されて、これが可変長フォーマッ
トメッセージであることを示す。第1オクテットのその
他の7ビットは識別符号を与え、送信メッセージの種類
を識別する。第2オクテットは長さ符号である。これは
この長さ符号オクテットに続くメッセージ中の残るオク
テットの数である。従って、全体のメッセージが4オク
テット長で、識別子とフォーマットタイプオクテット、
長さ符号オクテット、および更に2つのオクテットであ
るときは、長さ符号オクテットは2つの他のオクテット
が従うことを示す。可変長メッセージの残る全てのオク
テットはメッセージ内容を搬送する。
ハンドシエーク符号およびリンク再確立 既に説明したように、第28図の固定フォーマットアド
レス符号ワードはリンク設定時に使用されて、「リンク
要求」および「リンクグラント」メッセージを搬送し、
マルチプレクス1.2とマルチプレクス1.4とを選択するネ
ゴシエーションを搬送し、更にPIDおよびLID符号を搬送
する。リンクが確立された後、このチャネルD符号ワー
ドも折々送信されてハンドシエーク信号を搬送する。リ
ンク中にPIDおよびLID符号が使用され、このリンクが同
じ2装置間で引き続き確立されるかが確認される。
リンクの連続性を維持するためには、ハンドシエーク
ワードは少なくともある最小頻度で交換されなければな
らない。これはチャネルDメッセージのパケットへの分
離によりなされる。同一メッセージの引き続くパケット
の間では固定フォーマットアドレス符号ワードが送出さ
れてハンドシエーク速度を維持する。これは、全ての可
変フォーマットアドレス符号ワードが、他のパケット
(そして従って、他の可変フォーマットアドレス符号ワ
ード)が同一メッセージ内で続くか否かを示すので、チ
ャネルDメッセージの送信を破壊することはない。固定
フォーマットアドレス符号ワードはメッセージのパケッ
トではないものとして認識され、またチャネルDメッセ
ージの組立ては、次の可変フォーマットアドレス符号ワ
ードが受信されたとき再び始められる。
固定フォーマットアドレス符号ワードにおいては、オ
クテット1のビット3および4はハンドシエークメッセ
ージを搬送する。従って、4つのハンドシエークメッセ
ージが可能である。「00」は「リンク要求」を意味し、
「01」は「リンクグラント」を、「10」は「ID OK」
を、「11」は「ID LOST」をそれぞれ意味する。リンク
設定時の「リンク要求」および「リンクグラント」の使
用方法は既に第21図乃至第24図を参照して説明されてい
る。これらのハンドシエークメッセージは単に記載した
目的のためにのみ送信されるものである。全ての他の時
点で、固定フォーマットアドレス符号ワードの通常のハ
ンドシエークメッセージは「ID OK」である。この符号
はハンドシエーク符号として用いられ、また受信装置に
対して、予め設定された期間内に送信装置が受信装置か
らハンドシエーク符号を受信していることを確認する。
「ID LOST」符号もハンドシエーク符号として用いられ
るが、これは受信装置に対して、送信装置は予め設定さ
れた期間内に送信装置から有効ハンドシエーク符号を受
信していないことを示す。「ID LOST」を使用すると、
リンクの故障が迅速に決定され、従ってリンクは最小の
遅れで再確立可能である。
送受器11と基地局3の2部分が無線リンク内に接続さ
れると、各々の部分は、固定フォーマットアドレス符号
ワードを使用して、毎400msに1回より大きくなく、毎
秒1回より小さくない速度でハンドシエーク符号を送信
する。ハンドシエーク符号ワードの送信タイミングは他
方の部分からのハンドシエーク符号ワードの受信タイミ
ングには依存しない。いずれかの部分が、それが1秒以
上にわたって有効符号を受信していないということを決
定すると、それは、ハンドシエークが失われていると結
論する。いずれかの側が少なくとも3秒にわたって有効
符号ワードを受信していないときは、両部分は他のチャ
ネルに対してリンクを再確立することが許容される。し
かしながら、いずれかの部分が10秒間有効ハンドシエー
ク符号を受信していないときは、リンク再確立の試みは
停止しなければならず、またリンクは成端されていると
して処理されなければならない。
3秒以下の後の他のチャネルに対する再確立の禁止に
より、他のチャネルを用いようとする他の装置の動作と
干渉する可能性のある望ましくない迅速チャネルスイッ
チングが防止され、また無線周波ノイズまたは干渉の簡
単なバーストに応じた不要なチャネルスイッチングが防
止される。ハンドシエークの損失の10秒後にリンクを閉
じる要件はリンクを再確立する試みが不確定に継続する
ことを防止する。
2つの部分が、マルチプレクス2を用いて可能になる
が、非常に迅速にハンドシエーク信号を交換していると
きは、例え、リンクの質が非常に悪くても、各々の側が
3秒毎に1度有効ハンドシエーク信号を受信し得る機会
が生じる。これらの情況の下で、両部分は、リンクの悪
品質とは無関係に、チャネルの変更が禁止される。従っ
て、ハンドシエーク信号は、例えより頻繁なハンドシエ
ーク符号を搬送するあきチャネルD容量が存在しても、
400ms毎に1度以上送信されることはない。
ある部分がハンドシエーク符号を送信する毎に、それ
は送信タイマをリセットする。この部分が4つの可能な
ハンドシエーク符号のいずれかを受信するごとに、それ
は受信タイマをリセットする。受信ハンドシエーク符号
が「ID OK」のときは、それは更にリンクタイマをリセ
ットするが、受信ハンドシエーク符号が他のハンドシエ
ーク符号のいずれかであるときはリセットされない。
送信タイマが、当該部分がハンドシエーク符号を送信
した最後の時点から400ms経過したことを示すとき、そ
れは、チャネルD上を伝送されるデータ構造が許す限り
早くハンドシエーク符号の送信を準備する。それがその
ハンドシエーク符号を送信する直前に、それは受信タイ
マをチェックする。受信タイマが、ハンドシエーク符号
ワードの1方が過去1秒内に受信していないことを示し
たときは、その部分は「ID OK」ハンドシエーク符号を
送信する。そうでないときは、その部分は「IT LOST」
ハンドシエーク符号を送信する。その部分が引き続いて
有効ハンドシエーク符号を受信したときは、それはその
受信タイマをリセットし、「ID OK」ハンドシエーク符
号の送信に戻る。
如何なるハンドシエーク符号も受信されないとき、あ
るいは「ID OK」以外のハンドシエーク符号のみが受信
されたときは、リンクタイマはリセットされない。リン
クタイマが、最後の「ID OK」が受信されてから3秒経
過したことを示したときは、当該部分は自動的にリンク
再確立を開始する。当該部分が送受器11のときは、この
部分はマルチプレクス3で送信を開始し、また当該部分
が基地局3のときは、それは送受器11によりマルチプレ
クス3で送信されたCHMPチャネルS同期ワードの受信を
開始する。リンク再確立は、送受器によるマルチプレク
ス3送信においては、チャネルDのLIDフィールドで送
信された符号は両部分が再確立を試みているリンクにお
いて両部分により使用された最も最近のリンク識別符号
であり、新たなリンクを確立するために送受器により通
常使用される符号ではないということを除いて、送受器
により呼びが開始されたとき上記リンクの設定に使用さ
れる、第23図および24図を参照して示された手順と同じ
手順に従ってなされる。
リンクが再確立されると、「ID OK」ハンドシエーク
符号の受信はリンクタイマによりリセットされる。リン
クタイマが、この符号はそれが受信された最後の時点の
10秒以内に受信されていないことを示したときは、当該
部分はリンクを再確立する試みを断念する。
各々の部分は、「ID LOST」ハンドシエーク符号が受
信されたときそのリンクタイマをリセットしないので、
2つの部分のリンクタイマは常に、互いの1秒以内の時
間および通常は互いの500ms以下の時間を示す。これ
は、例えリンク再確立に伴なう問題の性質が1方向の信
号が引き続き良好に受信されるが他方向の信号はそうで
はないものであっても、2つの部分がリンク再確立の試
みを開始することを保証し、また必要なら殆んど同じ時
点でリンク再確立の試みを断念することを保証する。
リンクが1方向にのみ故障したときのリンクタイマに
与える「ID LOST」ハンドシエーク符号の効果が第33図
および34図に示される。第33図は、基地局3からの信号
は引き続き送受器11に達するが、送受器11からの信号は
基地局3に達することができない場合を示したものであ
る。先ず、第33図において、リンクの品質は良好であ
り、「ID OK」ハンドシエーク符号は両部分により送信
される。しかしながら、このときの干渉は基地局3が送
受器11からハンドシエーク符号を受信することを防止
し、また基地局3により受信される最後のハンドシエー
ク符号は時刻Aで発生する。時刻Bにおいて、基地局3
はその次のハンドシエーク符号を送信する。これは時刻
Aから1秒以下なので、基地局3は「ID OK」を送信す
る。しかしながら、基地局3がハンドシエーク符号を送
信する次の時点で、基地局3は、時刻Aから1秒以上な
ので、「ID LOSK」を送信する。更に、基地局3により
如何なる他のハンドシエーク符号も受信されないので、
そのリンクタイマは時刻Aの後にリセットされることは
ない。
送受器11は1秒以下の期間で基地局3から有効なハン
ドシエーク符号を引き続き受信しているので、送受器11
はそのハンドシエーク符号として「ID OK」を引き続き
送信する。しかし、送受器11は「ID OK」の代りに「ID
LOST」を受信しているので、それは時刻Bの後そのリ
ンクタイマをリセットすることはない。
時刻Aから3秒経過した時刻Cにおいて、基地局3は
リンク再確立を準備する。基地局3は無線周波チャネル
を通しての送信を停止し、送受器11からのマルチプレク
ス3送信の操作を開始する。時刻Bから3秒経過した時
刻Dにおいて、送受器11はリンクを通してのその前回の
送信を停止し、更に同一の、または異なるチャネルを通
してのマルチプレクス3における送信を開始してリンク
再確立を開始する。
時刻CおよびDの間の期間は時刻AおよびBの間の期
間と同じである。時刻Bは時刻Aから1秒以下のため
「ID OK」は時刻Bにおいて基地局3により送信された
ので、基地局3はこれらの2つの時刻が1秒以下離れて
いることが保証される。通常、これらの時刻は1/2秒以
下離れている。従って、それぞれの部分がリンク再確立
に移る時刻CおよびDは同様に近接している。
第34図は、干渉に起因して送受器11は基地局3からの
ハンドシエーク信号の受信を停止するが、基地局3は送
受器11からのハンドシエーク信号の受信を継続する状態
を示したものである。初めに、リンクの品質は良好であ
り、また両部分は「ID OK」ハンドシエーク符号を送信
する。続いて、送受器11は基地局3により送信されたハ
ンドシエーク符号の受信を停止し、また送受器11により
受信された最後のハンドシエーク符号は時刻Eで送信さ
れる。この時点から、送受器11は全くハンドシエーク符
号を全く受信せず、従ってそれはその受信またはそのリ
ンクタイマのいずれかをリセットない。
送受器11がハンドシエーク符号を送信する次の時点、
これは、送受器11が時刻Eで「ID OK」符号を受信して
からなお1秒以である。従って、送受器11は時刻Fで
「ID OK」符号を送信する。しかし、送受器11が再度ハ
ンドシエーク符号を送信するようになると、それは時点
Eから1秒以上後であり、従ってそれは「ID LOST」を
送信する。
基地局3は送受器11からのハンドシエーク符号の受信
を継続するので、それはその受信タイマのリセットを継
続し、「ID OK」を送信する。しかしながら、基地局3
はここで「ID LOST」信号を受信している。基地局3に
より受信される最後「ID OK」信号は時点Fで送信さ
れ、またこれは、基地局3におけるリンクタイマはリセ
ットされる最後の時間である。
時点Gで、送受器11はどのリンクタイマにより、送受
器11が時点Eから3秒であることを通知される。従っ
て、送受器11は無線リンクを通してその前回の信号伝送
を停止し、マルチプレクス3での送信によりリンクの再
確立の試みを開始する。まもなく、時点Hにおいて、基
地局3におけるリンクタイマは、それが時点Fから3秒
であることを基地局に通知し、また基地局3はリンク再
確立に移り、送受器11によるマルチプレクス3送信に対
する走査を開始する。
時点EおよびFは1秒以下離れなければならないの
で、時点GおよびHも1秒以下離れなければならない。
リンクが故障する方向とは無関係に、リンクは常に送
受器11から基地局3に向け再確立され、その逆にはなら
ない。いくつかの情況においては、リンクは送受器11と
異なる位置のいくつかの基地局3のいずれか1つとの間
で確立される。これは、基地局3が公衆テレポイントシ
ステムの1部をなす場合がそうであり、また基地局3が
全て同じ構内交換機に接続されたとき、例えば多くの異
なる位置の基地局が大きな工業サイトの全領域をカバー
することが要求されるサイトに対してもそうである。
これらの情況の1つにおいては、基地局3は中央コン
トローラ、例えば、コンピュータに全て接続され、また
送受器11が、それが通信していた基地局3から非常に離
れて移動するので、リンクは形成されない。ここで、送
受器11は同じシステムの他の基地局3の範囲内にあり、
従ってリンクは前回の基地局の代りに上記の他の基地局
3と再確立可能になる。テレポイントまたは交換システ
ムは送受器の移動を追跡できないので、それはどの基地
局3がリンクの再確立に使用されるべきかを知らない。
送受器11がマルチプレクス3送信を開始してリンクを
再確立するとき、これらは範囲内の任意の基地局3によ
り受信される。基地局3はPIDおよびLIDを復号化し、そ
れらを中央コントローラに転送する。これは、異なる基
地局3と送受器が予め確立していたリンクの再確立を送
受器11が試みていることをPIDおよびLIDから認識するこ
とができる。次に、中央コントローラは、送受器11から
信号をここで受信している基地局3に、リンクを許容
し、更に送受器が他の基地局3とのリンクを通して予め
通信していた着信先に送受器11を再接続するように指令
することができる。
送受器11が1つの特定の基地局3とだけ単に通信して
いる小領域構内通信および、内線電話通信などの場合に
は、いくつかの基地局3のいずれが信号を送信すべきを
判定する必要がないので、基地局3が第1無線信号を送
信してリンク再確立を開始することが可能である。しか
しながら、この場合にも、基地局3でなく送受器11によ
り第1無線信号が送信されることに利点がある。
第1は、基地局3は通常は送受器11より強力な送信機
であり、基地局3が第1無線信号を送信するときは、こ
れらは送受器11により受信されるが送受器11からの応答
は基地局3により受信されることはないかもしれない。
このとき、再確立が実際に行われないようにする状況に
おいても、送受器11および基地局3は、リンクの再確立
を試みてしまう。本システムのように基地局が送受器か
らの信号を受けるまで送信をしないとするならば、両方
向の信号強度がリンク再確立に適していることを意味す
る。
第2に、基地局3が第1信号を送信するときは、それ
はCHMFを使用しなければならず、また範囲内の全てのあ
き送受器11は、これらの信号が当該特定の送受器11を意
図するか否かをPIDから見出す前に送信信号に同期する
と共に復号しなければならない。リンク再確立時の第1
信号がCHMPを用いて送受器11により送信され、また基地
局3がSYNCFを使用して応答するときは、他の如何なる
送受器11もそれらの信号に応答することはない。
リンク品質チェック チャネルBにおける唯一の符号化は送受器11および基
地局3の符号器63、83で行われる。上記のように、符号
器63、83はデータ圧縮を行うために適応性差分パルス符
号変調アルゴリズムを使用する。更にそれらは直列デー
タストリングのビット反転数を最大にするために、所定
パターンに従ってチャネルBデータの選択されたビット
の値を反転する(これは復号器77、97により反転され
る。)。しかし、チャネルBはエラー検出または訂正符
号を含まないのが普通である。特に、エラー検出または
訂正符号は符号ビットの送信を要求し、情報搬送に使用
する送信データビット数を低減させる。チャネルBは各
々の方向で秒あたり32Kビットの平均送信ビット速度を
有しており、送信される通話の品質を最大にするために
通話情報に対して上記ビットの全てを使用すると好適で
ある。
従って、チャネルBにエラーが存在するときは、シス
テムはこの事実を直接検出することはできない。しかし
ながら、全てのマルチプレクスデータ構造はチャネルD
ビットを搬送し、またチャネルDのエラーはチャネルD
符号ワードのCRC符号を用いて検出可能である。従っ
て、マルチプレクス1送信の間のチャネルBにおけるエ
ラーの有無はチャネルDにおけるエラーの検出により推
測可能である。
通常は信号のエラーは2通りで生じる。先ず、無線リ
ンクおよび送信、受信システムに係るノイズ、干渉およ
びその他の問題は任意の平均ビットエラー率においてラ
ンダムエラーをもたらす。これのエラーはランダムなの
で、マルチプレクス構造の各々のビット位置は他のもの
と同様にこのようなエラーを受け易い。第2に、無縁リ
ンクの部分がビットまたはバースト同期を失ったときは
受信信号の誤った解釈からエラーが生じ得る。バースト
の全てのビットは同期そう失によるエラーを受け易い
が、各々のバーストの第1および最終ビットは特にその
傾向が大きい。このため、マルチプレクス1.2および1.4
のチャネルDビットが、チャネルBビットをはさんでデ
ータバーストのいずれかの端部に配置される。これによ
り、エラーを検出できるチャネルDは、エラーを検出で
きないチャネルBに比べて優先的にエラーを受け易くな
る。
チャネルD符号ワードにおける個々のCRC故障はシス
テムコントローラ79、99により使用されてチャネルDエ
ラーを検出し、従ってそれは誤ったチャネルDメッセー
ジに対する作用を回避することができる。これは、第29
図を参照して説明したように、可変フォーマットアドレ
ス符号ワードの制御オクテットを用いて、チャネルDパ
ケットの阻止および再送信要求に導く。更に、システム
コントローラはチャネルD CRC故障が時間とは無関係
に蓄積するパターンを用いて無線リンクの品質の測度を
与え、またこの品質が予め設定された基準を満足できな
いときは、いずれかの側はチャネルDのメッセージを他
方の部分に送信することによりリンク再確立を開始する
ことができる。全ての場合に、リンク再確立は実際には
マルチプレクス3データ構造で送信動作する送受器11に
より実施される。
両部分間の同期が厳しく永久的に失われると、チャネ
ルDには連続的なエラーが発生し、システムコントロー
ラ79、99は、採用した基準が何であってもリンク品質は
その基準を満足できないと直ちに判定する。従って、リ
ンク品質基準は、無線リンクの問題またはわずかな同期
そう失により単に数ビットだけがエラーで検出されるが
殆んどのビットは正当に受信されるとき所望の性能を与
えるように選択されるべきである。
平均ビットエラー率のチャネルBに与える効果はシミ
ュレーションが可能であり、また受信音声の如何なる品
質が受容できるかに関して主観的判定を行うことができ
る。与えられたビットエラー率に対するチャネルDのCR
C故障のパターンもシミュレーション可能であり、また
受容可能および受容不能な通話品質に導くビットエラー
率に対するパターンを比較することができる。このパタ
ーンに基づいて、チャネルDにおけるCRC故障のパター
ンは、リンク再確立を要求するか否かの判定に際してリ
ンク品質基準がシステムコントローラ79、99により使用
されるべきものとして選択可能である。CRCエラーの任
意の形のパターンがリンク品質基準として選択される
が、CRCチェックが成功しているチャネルD符号ワード
により解釈されない所定数の引き続くCRC故障として基
準を規定することが簡単かつ有効なことが見出されてい
る。
チャネルDにおいてエラーがランダムに発生すると仮
定すると、所定のビットエラー率は最後には品質基準を
満足できず、リンク再確立をもたらすエラーパターンを
惹起する。公知の統計的方法を用いると、所与のビット
エラー率に対して、品質基準を満足できないエラーパタ
ーンが発生する確立が50%である期間を計算することが
できる。
理想的な基準に対しては、この期間は受容できないと
判定されるチャネルB通話品質に導く任意のビットエラ
ー率に対しては非常に短かく(例えば、秒以下)、従っ
てリンクはこれらの状況の下で迅速に再確立され、実施
中の電話会話に与える損害は最小になる。
一方、チャネルBを通して良好な通話品質を許容する
ビットエラー率に対しては、この期間は送受器11と基地
局3の間の呼びの予測平均長に比して長くあるべきであ
り、従ってチャネルBの品質が良好な呼びの間は不要な
リンク再確立は発生し難くなる。不要なリンク再確立を
最小にすることに加えて、これは、特に殆んどの他の有
効チャネルが他の装置の間のリンクに使用されている話
中時間においてリンク再確立の試みがリンクの損失をも
たらす機会が常に存在するので、良品質のリンクが失わ
れる可能性を低減させる。
完全ではないが、少なくとも短期間にわたって受容で
きるチャネルBの通話品質を代表する中間的なビットエ
ラー率に対しては、リンク再確立が試みられる50%確率
に対する時間長はまた、受容できない品質に対する短期
間と良好な品質に対する長期間との中間になる。
第35図はシステムコントローラ79、99のリンク品質チ
ェック動作の流れ図を示したものである。この場合、品
質基準は、引き続く未妨害のチャネルD CRC故障の回
数はNを越えてはならないということである。
先ず、リンクが確立されると、システムコントローラ
79、99はステップS1においてカウンタCを0に設定す
る。ステップS2において、システムコントローラはチャ
ネルD符号ワードを受信すると共に復号する。ステップ
S3で、それはチェック符号およびチェックD符号ワード
のパリティビットが正しい値を持つか否かを決定する。
もしこれらの値が正しいときは、エラーチェックは成功
し、システムコントローラはS1に復帰する。カウンタC
は0に設定され、品質モニタ手順は、次のチェックD符
号ワードが受信され、復号されるまで待機する。
CRC符号またはパリティビットがエラーの存在を示す
と、ステップS3のチェックは失敗し、手順はステップS4
に移る。このステップにおいて、カウンタCの値は1だ
け増分される。次に、ステップS5でカウンタCの値がテ
ストされる。Cの値が未だNに達してないときは、品質
モニタプロセスはステップS2に戻り、次のチャネルD符
号ワードが受信され、復号されるまで待機する。この場
合、手順はステップS2に戻る際にステップS1は通らず、
従ってCの値は0にリセットされない。引き続くチャネ
ルD符号ワードがエラーを含むときは、リンク品質モニ
タ手順はステップS2、S3、S4、およびS5で形成されたル
ープを通り、またカウンタCの値は増分を継続する。任
意の時点でチャネルD符号ワードがエラーなしに受信さ
れると、手順はステップS1に戻り、カウンタCは0にリ
セットされる。
N個の引き続くチェックD符号ワードが全てがエラー
を含んで受信された後、カウンタCの値はNに達する。
これはステップS5のCの値のテストにより検出され、手
順はステップS6に移る。このステップにおいては、リン
クが品質基準を満足できなかったかが決定され、またリ
ンク再確立が開始される。
当該送受器11または基地局3が、それが第35図のステ
ップS6に達した時点の前回の3秒の間に、「ID OK」ハ
ンドシエーク符号を受信していないときは、それは異な
る無線チャネルでのリンク再確立の試みを許容される。
そうでないときは、リンク再確立の試みは既に使用らさ
れたものと同じ無線チャネルで行われなければならな
い。しかしながら、両部分の同期損失を通してエラーが
生じても、無線送受信に伴う困難よりも、同一チャネル
に対するリンクの再確立はリンクの品質を修復するのが
通常である。更に、既に使用されたものと同じチャネル
でのリンク再確立は、もしマルチプレクス1.4の少なく
とも300msの送信またはマルチプレクス1.2の少なくとも
600msの送信がリンクが確立されてから、または最新の
リンク再確立からリンクを通して行われていない場合は
許容されないという条件が適用される。
他の実施例においては、チャネルDのCRCおよびパリ
ティエラーが品質基準を満足できないということはチャ
ネルBの品質が許容できない程低いという表示として用
いられるが、これに応答して取られる作用はリンク再確
立を開始するものではない(または必らずしも開始する
ものではない。)。
他の1実施例においては、エラーを検出する装置(送
受器11または基地局3)はチャネルBをシュートさせる
ことにより作用し、従ってユーザは良好な品質のチャネ
ルBを聴く代りに何も聴かないが、リンク再確立は、上
記のように3秒間にわたってハンドシエークの損失(即
ち、「ID OK」が受信されていない)がなくなるまで試
みられることはない。
他の場合には、装置はマルチプレクス1からマルチプ
レクス2への変化を開始することにより応答する。チャ
ネルDの増加量およびチャネルSの存在のため、マルチ
プレクス1よりマルチプレクス2における低品質のリン
クを通しての接触を維持することが容易になる。
両者の場合に、リンク品質の一時的な減少はチャネル
B通信の対応する一時的な停止をもたらすが、リンクは
維持され、チャネルB通信はリンクの品質が回復すると
き復元される。両者の場合は、タイムアウト期間内にチ
ャネルB通信を復元することができないときは、リンク
再確立開始することが他の選択して可能になる。
チャネルDの補充 第28図に示した固定フォーマットアドレス符号ワード
の場合には、PIDおよびLIDは、特定の装置またはサービ
スの種類に対して与えられている識別符号に従って任意
の値を有する。第29図の可変フォーマットアドレス符号
ワードおよび第30図のデータ符号ワードのメッセージ内
容のオクテットは、送信されるチャネルDメッセージに
依存して、任意の値を採用することができる。従って、
チャネルDワードの内容が偶然にSYNCDパターンに類似
するという可能性が存在する。これが生じると、システ
ムコントローラ79、99は、それが実際にチャネルD符号
ワードの受信部分を有しているときそれがSYNCDを受信
していると信じることになる。従って、システムコント
ローラによるチャネルD復号化は受信チャネルDデータ
と適切に同期化されることはなく、またチャネルDは誤
って解釈される。
殆んどの場合に、このエラーは本質的制約である。チ
ャネルDの全てのアドレス符号ワードはSYNCDにより直
ちに優先されなければならない。システムコントローラ
79、99がチャネルDとの同期から外れると、それは、そ
れがこのパターンが再び現われると予測したときSYNCD
パターンを恐らく見出すことはない。これが生じると、
システムコントローラ79、99はそのチャネルDとの不当
な同期を断念し、またSYNCDパターンのためにチャネル
Dをサーチし、これによりチャネルDは正しい同期の再
確立が可能になされる。
しかしながら、チャネルDの引き続くアドレス符号ワ
ードがこの符号ワードの同一相対位置においてSYNCDに
類似するパターンを含むとき問題が生じる。この場合、
システムコントローラ79、99は不当なチャネルD同期に
ロックされ得るようになる。これを回避するために、引
き続く符号ワードは、もしアドレス符号ワードがSYNCD
に類似するパターンを含まないかまたは2つの引き続く
アドレス符号ワードが十分異なるということが保証され
ず、それらが同一の相対位置においてSYNCDに類似する
パターンを搬送することはできないということが保証さ
れないときは、IDLEDの48ビットだけ隔置されなければ
ならない。
チャネルD符号ワードは十分な周波数で送信されてCR
C符号および各符号ワードのパリティビットを使用して
十分なチャネル品質モニタを許容しなければならない。
送出されるべき多数のチャネルDメッセージが存在する
ときは、この要件は、メッセージを搬送するのに要求さ
れ、固定フォーマットアドレス符号とインタリーブされ
て要求に従ってハンドシエーク信号を搬送する殆んど連
続する符号ワード流により満足される。しかしながら、
同一のチャネルDメッセージが反復して送信され、従っ
て同一の可変アドレス符号ワードが反復して送信される
とき、あるいは如何なるチャネルDメッセージも送信さ
れず、従って固定フォーマットアドレス符号ワード(こ
れは全ての時点で同じである)のみが送信されるとき
は、アドレス符号ワードは、上記のように、IDLEDの48
ビットだけ隔置されて誤ったチャネルD同期にロックす
る可能性を回避しなければならない。IDLEDはチャネル
D符号ワードではなく、単に交互の「1」および「0」
ビット値のパターンであり、またそれはCRC符号を含ま
ない。チャネルDデータがマルチプレクス1で送信され
るがゆっくりしているという点から、IDLEDの48ビット
を送信する上記要件はチャネルD符号ワードが送信され
る速度が十分なチャネル品質モニタに対して不十分であ
ることを意味する。
この問題を解消するために、特殊な「FILL−IN」チャ
ネル符号ワードが定義される。この符号ワードは「監視
形」可変長フォーマットアドレス符号ワードであり、何
らかのデータワードにより伴われず、また有意でないと
定義される全ての「内容」オクテット(即ち、オクテッ
ト3、4、5、および6)で特殊メッセージを搬送す
る。FILL−IN符号ワードは、オクテット7および8のチ
ェック符号を含む、その如何なる部分もSYNCDシーケン
スに類似しないように設計される。従って、FILL−INワ
ードは送信されるべきチャネルDメッセージが存在しな
いときは連続的に送信されてチャネルDエラーチェック
率を維持することができる。FILL−INワードはSYNCDの
誤り表示を含まないことが知られているので、IDLEDの4
8ビットによりこのワードの反復に優先する必要はな
い。更に、他のアドレス符号ワードを反復して送信する
ことが任意の理由により望まれるときは、FILL−INワー
ドはIDLEDの48ビットの代りに他のアドレス符号ワード
とインタリーブされて、受信システムコントローラが誤
ったチャネルD同期にロックされないが、同時にFILL−
INワードがチャネル品質モニタに使用するためにチャネ
ルD符号ワードの速度を維持する保証を与える。
第36図は「0010001111101011」のSYNC Dパターンと共
にシステムに使用するのに適したチャネルDワードに対
する1乃至6のオクテットのビットパターンを示したも
のである。オクテット2のビット1、2、および4で与
えられる「X」は、これらのビットが「1」か「0」の
いずれかであることを示している。オクテット3乃至6
のパターン「11110000」は有効に意味のない「監視形」
メッセージである。「情報形」パケットの最後の符号ワ
ードにこの同じビットパターンが用いられて送信された
メッセージにより使用されないオクテットを充填する。
チャネルSワード構造 チャネルS同期ワード、SYNCP、SYNCF、CHMP、および
CHMFがマルチプレクス3およびマルチプレクス2送信の
間に使用されて受信装置が送信装置とのバースト同期を
得ることを可能にする。関連する同期ワードが検出され
るまで、プログラマブルデマルチプレクサ75、95は入デ
ータとのバースト同期を実現することができず、またチ
ャネルDを解釈することは不可能である。
チャネルS同期ワードはバースト同期ワードが実現さ
れる前に検出されなければならないので、非同期的にワ
ードを検出することが可能でなければならない。このた
め、ビット同期が実現されると、入データの各々のビッ
トはチャネルSコントローラ81、101に転送され、また
各々のビット期間において、チャネルSコントローラは
最新に受信された24ビットのパターン(チャネルS同期
ワードは24ビットの長さである。)を記憶されたターゲ
ットワードパターンと比較する。チャネルS同期ワード
が小量のノイズの存在時に検出できるようにするため
に、チャネルSコントローラは、入力ビットが24入力ビ
ットの少なくとも22ビットに対してターゲットパターン
に整合ときは「ワードが見出された(word found)」出
力を与える。
受信装置がチャネルS同期ワードの有無を不当に識別
し、従って不正確なバースト同期を得る可能性を回避す
るためには、同期ワード自体がデータ中に現われまた正
しいアラインメント中に記憶された同期ワードと比較さ
れたときを除いて、正しく受信されたとき任意の同期ワ
ードの24ビットの22ビットに対する一致を与えるデータ
のパターンをマルチプレクス2またはマルチプレクス3
で得ることは理想的には不可能であるべきである。この
ようにして、受信されたチャネルS同期ワードがそれ自
身の記憶されたものと比較され、但し1ビット以上だけ
誤ってアラインメントされるとき、またはマルチプレク
ス2またはマルチプレクス3送信のいずれか他の部分が
記憶されたチャネルS同期ワードと比較されたとき、同
期ワードが存在し、または不当なバースト同期が生じる
という如何なる認識も存在すべきではない。
これらの要件は、ワードのビットパターンと入データ
のビットパターンとの比較が入信号のLデータビットの
任意のストリングに対して高々Kのエラーを与えるとき
同期ワードの存在の認識が生じていると考えられるシス
テムに使用される長さLの同期ワードに対して一般的な
意味で考えられる。この一般化された場合においては、
次の条件がそれぞれ個別に有用であり、また共に好適に
存在する。
A)各々のデータバーストは固定および可変部分を有
し、また引き続くLビットの各々の可能なストリングは
L−K可変ビットより少ないビットを含む。可変部分は
任意の値を取ることができ、また従って偶然に可変デー
タの引き続くLビットはチャネルS同期ワードと同一の
パターンを正確に与えることが仮定される。引き続くL
ビットがL−K可変ビット以下のビットを含むように可
変データを分割することにより、可変データのこのよう
なパターンのL−Kビットがデータバーストの破壊され
ないビット流として生じ、チャネルS同期ワードの誤っ
た認識に導く可能性が回避される。
マルチプレクス2構造においては、チャネルD部分は
可変部分であり、チャネルS部分は(プレアンブル+チ
ャネルS同期ワード)同期部分である。マルチプレクス
2バーストはチャネルDデータの32ビットを搬送する
が、これはチャネルSの34ビットにより分離された2つ
の16ビット部分に分割され、従ってチャネルDのみは24
ビットチャネルS同期ワードの22ビット以上を模倣する
ことはできない。引き続くLビットのストリングの可変
ビットの最大数がL−K以下である量は保護因子と見做
すことができる。従って、可変ビット数がL−Kビット
より小さく1ビットのとき、これは1ビットの保護因子
を与える。それが2ビット以下のときは、2ビットの保
護因子を与える。受信データのエラーにより可変データ
バースト部分に隣接する固定データバースト部分がビッ
ト数が少ないために可変ビットに含まれ得ないチャネル
S同期ワードの臨時ビットに類似することをもたらす確
率の点から、チャネルS同期ワードに対する可変データ
の偶然の類似が正しくないバースト同期へ導くという可
能性に対してより大きな保護因子はより良好な保護を与
える。マルチプレクス2の場合、L−Kは22であるが、
連続する24ビットのストリングは最大16可変ビットを単
に含むことができ、6ビットの保護因子を与える。
B)全体としてバーストの固定データ部分から構成され
るLビットのストリングは、同期ワードパターンのいず
れかと比較してK個以上のエラーを与えなければならな
い。これは、正確に正しい位置の正しい同期ワードから
なるストリングを除いて、同期ワード自身の1部を含む
ストリングを含むLビットの固定データの全てのストリ
ングに適用される。更に、部分的に固定データからな
り、部分的に可変データからなるストリングも、可変デ
ータビットは何らのエラーも与えないと仮定して、同期
ワードのいずれかと比べたときK個以上のエラーを与え
なければならない。再び、保護因子を定義することがで
きる。この場合、保護因子は、これに基づいて、同期ワ
ードパターンのいずれかと比べて最小数のエラーを与え
る固定データまたは一部固定され、一部可変のデータの
Lビットのストリングにより与えられる過剰なKにおけ
るエラーの数として与えられる。
理論的には、全ての可能なLビットのパターンを全て
の可能なビットオフセット位置におけるバースト構造と
比較することにより、所与のバースト構造に対して条件
B)を満足するLビットのパターンを見出すことが可能
であり、あるいはこのようなパターンがないときは、条
件B)を満足することに最も近くなるパターンを見出す
ことが可能である。実際には、任意の適度に大きな値の
Lに対して、適当量の時間内にこのような比較を行うこ
とができない多くのLビットパターンが存在する。しか
し、同期ワード自身はデータバーストの固定部分の全て
または1部を形成するので、各々の同期ワードパターン
と1ビット以上オフセットされたそれ自身との自己相関
度、および異なる同期ワードパターンの間の、オフセッ
トのある、またはない相互相関は共に上記条件B)に関
係する。
最悪の場合は、チャネルS同期ワードは可変データの
マルチプレクス構造に埋め込まれる。これらの状況の下
では、Mが同期ワードの、Sビットだけオフセットされ
たそれ自身との整合数であるときは、Sの全ての値に対
して、M+Sは上記条件B)を満足するL−K以下でな
ければならない。オフセット量Sは整合数Mに付加さ
れ、これにより可変データの全てのビットが、偶然に、
これらのビットが比較される同期ワードのビットと正確
に一致する可能性が考慮される。SがLに近づくにつ
れ、従って同期ワードが、これが非常にわずかなビット
だけそれ自身に単に重畳するような高い度合いまでオフ
セットされるので、この条件は満足するのが一層困難に
なる。しかしながら、上記の条件A)は、これが引き続
くLビットにおけるこの多くの可変データの存在を禁止
するので、SがL−Kに達しないように作用する。
適度に大きなLの値に対しては(即ち、適度に長い同
期ワードに対しては)、この条件を満足する全ての可能
な長さLのパターンを見出すことは極度に困難であり、
あるいはM+Sの最も大きな値が最大量だけL−K以下
に残る長さLのパターンを見出すことは極度に困難にな
る。あるいは、チャネルS同期ワードが可変データに埋
め込まれないマルチプレクス2およびマルチプレクス3
などのバースト構造を使用することができるので、上記
のようにすることは必らずしも適当ではない。マルチプ
レクス3においては、チャネルS同期ワードはいずれか
の側に12ビットのプレアンブルを有しており、マルチプ
レクス2においてはその前方に10ビットのプレアンブル
を有しており、またその後の可変データは16ビットに制
限される。実際問題としては、低い自己相関および相互
相関サイドローブを有するビットパターンは、これらが
小さなM値を持ち易いので、上記条件B)に適するよう
になると仮定するのが合理的である。
Sビットのオフセットにおけるパターンのそれ自身と
の比較時の自己相関サイドローブの値が、本特許出願の
目的のために、このオフセットにおける上記パターンの
それ自身との比較時の整合数マイナス不整合数であると
して定義される。自己相関サイドローブの値が全てのS
の値(S=0:正しいアラインメントを除いて)に対して
計算されるときは、Sの全ての値に対して見出される全
ての自己相関サイドローブ値の最大値はビットパターン
の自己相関度の測度として取ることができる。この値が
小さい程、このパターンはチャネルS同期ワードに対す
る候補としてより適している。
相互相関サイドローブは、この場合S=0における値
も考慮されなければならないことを除くと、1同期ワー
ドパターンの他のパターンとの比較に対して、同様に定
義される。
図示した実施例の設計においては、条件A)はマルチ
プレクス2およびマルチプレクス3バースト構造の設計
により満足された。この場合、チャネルS同期ワードの
長さLは24であり、またチャネルS同期ワードを認識す
る場合の許容エラー数Kは2である。マルチプレクス2
またはマルチプレクス3で送信される24ビットの連続す
るストリングにおいて、存在し得るチャネルDビットの
最大数は16であり、条件A)に対して6ビットの保護因
子を与える。
チャネルS同期ワードに対してビットパターンを適切
に選択することにより条件B)を満足するものを求める
ことが決定された。マルチプレクス2およびマルチプレ
クス3におけるチャネルSのプレアンブルビットが存在
して、受信装置がビット同期を得ることを可能にし、ま
たこの目的とは、このビットパターンが変更されて任意
に選択されたチャネルS同期ワードパターンと共に条件
B)に関する性能を改良するかが干渉するものである。
マルチプレクス3のチャネルDのプレアンブルビットは
またビット同期を可能にするために有用であり、更にこ
のパターンはIDLEDに対するパターンと同一であり、従
ってチャネルDデータの誤った解釈をもたらすことはな
い。このため、これらのビットパターンを操作して条件
B)に関する性能を改良する試みは望ましくないと考え
られた。
計算を簡単にするために、良好な自己相関性を有する
もの、即ち最も大きな値の自己相関サイドローブに対し
て小さな値を有するものを選択することにより、同期ワ
ードに対して良好な候補パターンを識別することが先ず
決定された。この定義により良好な自己相関性を有する
ものを識別するため全ての可能な24ビット2進パターン
が検討された。
含まれる計算量が多いため、候補パターンは、マルチ
プレクス2またはマルチプレクス3の24ビットの全ての
可能なストリングに対しそう遇されたことを保証するた
めにテストされることはなかった。代りに、マルチプレ
クス3のテストおよびチャネルSのテストが使用され
た。
マルチプレクス3テストには、24ビットの候補パター
ンが可能な異なる18ビットオフセットの各々において、
8プレアンブル、10データ、マルチプレクス3のチャネ
ルDに使用されたビット構成と比較された。オフセット
の18ビット位置の後、これらのビット配置が反復し、こ
れにより他のオフセットにおける比較は不要になる。テ
ストの結果は任意の比較ビットパターンと共に得られた
最大整合数であった。このテストに関して条件B)を満
足するため、整合の最大数はL−K以下、即ち22以下で
なければならなかった。条件B)に従って、チャネルD
における全てのビットは24ビット候補パターンにおける
対応するビットに対して完全な整合を与えたということ
が仮定された。
候補パターンは、プレアンブル部分のいずれかの側の
1つの8ビットプレアンブル部分および10ビットデータ
部分の各々の部分と整合されたとき最大数の可変データ
ビットと整合される。この場合は、24ビットパターンは
16可変ビットと整合される。これは、パターンがマルチ
プレクス2における場合と整合可能な最大数の可変デー
タビットと同じであり、またマルチプレクス2における
ような16ビットの1部分よりむしろ、最高10ビットの2
部分へのマルチプレクス3における可変ビットの分離は
24ビット候補パターンに対するより厳しいテストを与え
ると考えられる。
更に、マルチプレクス2においては、チャネルD符号
ワードを送信するには2バーストが必要であり、またFI
LL−INワードを参照して上記したように、同一のチャネ
ルD符号ワードの破壊されない連続する反復を防止する
規則が存在する。従って、マルチプレクス2バーストの
可変データ部分はバースト毎に異なり、数バーストを反
復することはない。かくして、チャネルS同期ワードの
不当な認識に導くマルチプレクス2バーストにおける任
意の可変データパターンは反復されることはなく、また
不当な認識から正当な認識への復旧が迅速に生じるべき
である。マルチプレクス3においては、可変(チャネル
D)部分はバースト毎に同一になり易く、チャネルS同
期ワードの不当な認識からの復旧をより困難にする。従
って、不当な認識の回避はマルチプレクス2におけるよ
りマルチプレクス3においてより重要である。
これらの理由から、可変データビットのマルチプレク
ス2パターンを使用して対応するテストを実施する必要
があるとは考えられなかった。
全ての可能な24ビット2進パターンの間で見出された
最良の自己相関性能は最高の自己相関サイドローブ値と
して+1の値を与えた。これらの値のいくつかはマルチ
プレクス3テストにおいて条件B)を満足した。しかし
ながら、これらの全ては、21の整合が可能であったマル
チプレクス3テストにおいて少なくとも1つの位置を与
えた。即ち、これらのパターンはマルチプレクス3テス
トにおいて単に1ビットの条件B)に対する保護因子を
与えた。
これは、データの受信時に単一エラーが生じたとき、
チャネルS同期ワードの誤った認識がマルチプレクス3
におけるチャネルDデータのある特定パターンと共に可
能なので、満足するものではないと考えられた。マルチ
プレクス3で送信されるチャネルDデータはPIDおよびL
ID符号なので、これは、基地局はチャネルDの1部を小
量のノイズが存在する場合のチャネルS同期ワードと誤
って識別し易いので、リンクの開始を試みるとき過剰な
故障率を受け、従ってマルチプレクス3送信を正当に復
号化できないことを意味した。従って、+1の最大自己
相関サイドローブ値を有する全ての候補パターンは阻止
され、また+2の最大自己相関サイドローブ値を有する
候補パターンが考えられた。マルチプレクサ3テストに
おける条件B)に対する2ビットの保護因子を与える数
個の符号が見出された。
最高+2の自己相関サイドローブと共に候補ビットパ
ターンを受容することにより、ノイズの多い雰囲気で不
当なバーストタイミングが得られる機会が正しいチャネ
ルS同期ワードタイミングからオフセットされたチャネ
ルSデータを誤って解釈することにより、増加される。
しかしながら、この情況は、マルチプレクス3テストに
おける単に1ビットの保護因子から生じる問題を若干の
特定装置が受ける可能性に対しては好適であると考えら
れた。
マルチプレクス3テストにおける条件B)に対するビ
ット保護因子の2を、1対の各々のメンバが他方の逆ビ
ットであるように与えるビットパターン対が識別され
た。逆ビット対を使用することは、チャネルDおよびチ
ャネルSプレアンブル部分の極性の効果を考えることが
不要になることを意味する。7個のこのような符号およ
び14個のこのようなパターンが見出された。これらのパ
ターンの各々が、その逆ビットを含む他のパターンの各
々と比較されて相互相関値を決定した。パターンの2逆
ビット対であって、それらの間の6相互相関に対して相
互相関ローブの最低の最大値を有するものが選択され
た。
これらの選択されたパターンに対してチャネルSテス
トが実施された。このテストにおいては、4つの符号の
各々が4つの比較パターンの各々と全てのオフセットに
おいて比較された。これらの比較パターンは36ビット長
であり、12プレアンブルビット、次の4つの候補パター
ンのそれぞれのパターンとで構成された。この比較パタ
ーンはマルチプレクス3のチャネルSサブマルチプレク
スにおける1つの繰返しの構造と同じである。更に、こ
の比較パターンはその内部にマルチプレクス2のチャネ
ルSのパターンを含んでいる。従って、このテストは、
マルチプレクス2またはマルチプレクス3におけるチャ
ネルSデータが間違ったチャネルS同期ワードとして、
または間違ったタイミングを有する正しいワードとして
不当に識別される確率の表示を与える。
チャネルSテストにおいては、各々の候補パターンが
それ自身を含むテストパターンと比較されるとき、この
候補パターンがテストパターンにおいてそれ自身と整合
される場合に完全な24ビット整合が存在する。このデー
タは、これが不当な復号化よりもチャネルSの正しい復
号化を代表するので不適切であり、従ってそれは投棄さ
れた。この不適切なデータが投棄された後、各々の逆ビ
ット対に対する結果が検討されて、最大整合数を与える
テストパターンのいずれかとのアラインメントを決定し
た。1逆ビット対に対しては、この最大数は15整合数で
あり、他のものに対しては最大数は14整合数であった。
かくして、チャネルSテストは条件B)に対してそれぞ
れ7ビットおよび8ビットの保護因子を与えた。
最大14整合数を与える逆ビット対および8ビットの保
護因子がチャネルマーカ符号CHMFおよびCHMPとして選択
され、また他方の対が通常のチャネルS同期ワードSYNC
FおよびSYNCPとして選択された。
マルチプレクス3テストおよびチャネルSテストによ
り与えられる条件B)に対する保護因子は単に同期ワー
ドと上記テストが実施されるバースト構造との間の特定
のアラインメント群に適用されること、またこれらの保
護因子が同期ワードとバースト構造との間の全ての可能
なアラインメントに対して与えられるということは必ら
ずしも保証されないことが注目されるべきである。
しかしながら、マルチプレクス3テストはマルチプレ
クス3の第1の4つのサブマルチプレクスを通してビッ
ト配置を模写し、またチャネルSテストはマルチプレク
ス3の第5サブマルチプレクス におけるビット配置を模写する。第4および第5サブマ
ルチプレクス の間の遷移時に、可変チャネルDデータの10ビットが、
チャネルS同期ワードを構成する24Wビットの前の14プ
レアンブルビット(第4サブマルチプレクスのチャネル
Dから2、および第5サブマルチプレクスのチャネルS
から12)を伴う。この配置をマルチプレクス3テストで
使用される配置に適合させるために、可変ビットに対す
る特定の値としてプレアンブルおよびWビット(これら
は固定される)を扱うことが有効である。従って、マル
チプレクス3テストおよびそれらの間のチャネルSテス
トの結果は、同期ワードおよびマルチプレクス3バース
ト構造の全ての可能なアラインメントにおける条件B)
に対して使用可能である保証を与える。
チャネルS同期ワードに対して選択され、16進および
2進表示で表わされる値は次のように与えられる。
当業者により認められるように、同様の性能が、逆ビ
ット順に上記で与えられたものと同じパターンであった
チャネルS同期ワードに対して1組の4ビットパターン
と共に得ることができる。これらのパターンは16進表示
で0A727D、F5SD82、A0D8D7、および5F2728として与えら
れる。
同期ワードとして選択されたビットパターンに対する
他のテストとして、可変データに埋め込まれたときのそ
れらの性能が検討された。選択されたビットパターンの
各々に対して、M+SがL−Kに等しいかそれより大き
なその正しい位置からパターンがオフセットされる少な
くとも1つのビット位置の数Sが存在することが見出さ
れた。即ち、可変データの全てのビットが完全な整合を
与えると仮定されるときは、24ビット同期パターンに対
する整合の全数が少なくとも22である少なくとも1つの
オフセット値Sが存在する。上記のように、これは、S
が22に達すると実際には不可避である。
同期ワード用に選択されたビットパターンはそれにも
関わらず実際には適している。マルチプレクス3データ
構造の場合には、同期ワードは決して可変データに埋め
込まれることはないが、常に12ビットのプレアンプルに
より先行され、また12ビットのプレアンブルかまたは、
第5サブマルチプレクスの最後の繰返しの場合には送信
終了のいずれかにより伴われる。上記のように、もし少
なくとも2ビットが誤って受信される(例えば、ノイズ
のために)ことがないときはマルチプレクス3で間違っ
た認識は発生し得ないという保証が存在する。マルチプ
レクス2においては、チャネル同期ワードは常に10ビッ
トのプレアンブルにより先行され、また送信終了前に単
に16ビットの可変チャネルDデータにより伴われる。従
って、認識時に2つの許容されたエラーを考慮しても、
同期ワードが完全に可変データに埋め込まれ、誤り認識
の最大確率に導く18以上のオフセット値は発生すること
ができない。
更に、マルチプレクス2の10プレアンブルビットは同
期ワードの前にあり、また同期ワードに隣接する16チャ
ネルDビットはその後に生じるので、チャネルSコント
ローラ81、101が、誤り認識が実際に生じた場合に同期
ワードを検出できなかったときは、隣接16チャネルDビ
ットはチャネルS同期ワードの誤り認識に単に導くこと
ができる。チャネルSコントローラ81、101が同期ワー
ドの存在を、それが生じたときに、認識した場合は、フ
レームタイミングコントローラ153はこの認識のタイミ
ングを用いてフレームクロック155を設定し、また同期
ワード認識器137、139からの他の認識信号を、もしこの
ような他の誤った出力が2〜3ビット周期後に与えられ
る場合は、無視することになる。
最後に、マルチプレクス2における時折りの不当認識
は、不当認識からの修復が上記のようにマルチプレクス
2ではいずれにしても生じ易いので、もしその頻度が低
いときは、問題にはならない。
このような誤り認識の可能性が許容できる程小さいと
いうことを決定するために、同期ワードがランダムに可
変なデータ中に埋め込まれたと仮定された。この場合
は、誤り認識が特定数Sのビット期間のオフセット時に
生じる確率は、Sビットのランダムデータが、Mを同期
ワードがSビットのオフセット時にそれ自身と共に持つ
整合数とし、またNを同期ワードの全長(即ち24)、更
にKを引き続く認識時に許容されるエラー数(即ち2)
として、少なくとも(N−K−M)個の整合を与える確
率である。
任意のS値に対して、この確率は、 となる。但し、 は二項係数である。
Sの全ての値、即ちS=1からS=23までに対する上
記確率値の和は、同期ワードがランダムデータ中に埋め
込まれているときは誤り検出出力の確率または頻度に対
する指数を与える。1つの同期ワードの誤り検出に対す
る、他のものがランダムデータ中に埋め込まれていると
きの指数、即ち相互相関値は同じ式により与えられる
が、ゼロオフセット即ちS=0に対する確率も含まれる
べきである。
次の第1、2、3表は、自身と比較されたときの、ま
た他の同期ワードの各々および「0101000」プレアンブ
ルパターンと比較されたときの同期ワードの各々に対す
るピークサイドローブ値、整合のピーク数、および誤り
検出値を与える。
第1表および2表を比較すると、任意の比較に対する
ピークサイドローブ値および整合ピーク数は必らずしも
同じオフセット量Sでは発生しないことが注目されるべ
きである。第3表において、「E」は「指数の(expone
ntial)」を意味し、更に第1の番号が第2の番号の巾
に対して10だけ乗じられるべきことを意味する。従っ
て、1.42E−3は0.00142を意味する。
比較のため、24ビットパターン 111100001111000011110000はピーク自己相関サイドロー
ブ値16を有し、その、任意のオフセットにおける最大整
合数は18、更にその誤り検出値は1.47E−1または0.147
(即ち、それがランダムデータに埋め込まれ、それがそ
れ自身に対して正しくない認識出力を惹起し、パターン
が現われた14.7%の頻度に対して誤ったタイミングを有
することを仮定して)であることが注目される。
変形例および他の例 第37図は、第1図に類似の概略図であり、変形基地局
に対する回路網リンク9を有する電気通信回路網1を示
したものである。基地局189は通信回路網1に対する単
一の回路網リンク9を有しており、この点で第1図の基
地局3に類似している。しかしながら、この基地局3は
従来の空中線43の代りに、分布形アンテナ191、例えば
ろうえい・フィーダを備えている。これは、比較的低い
電力の無線送信により基地局3により地理的対象領域の
改良を可能にするものである。
基地局ユニット193は電気通信回路網1に対する複数
個の回路網リンク9を有しており、従って異なる無線チ
ャネル上で、それぞれの回路網リンク9およびそれぞれ
の無線リンク1に複数個の送受器11を接続することがで
きる。基地局ユニット193は第38図に概略図示したよう
に構成される。各々が第16図につき説明した回路に類似
する複数個の基地局制御回路55がそれぞれの電話結線45
によりそれぞれの回路網リンク9に接続される。送信/
受信スイッチ91が、それぞれの空中線43の代りに、無線
信号コンバイナ195に接続される。このコンバイナ195の
動作を通して各々の個別制御回路55は共通の空中線197
により送信、受信を行うことができる。1つの制御回路
55による送信動作により他の制御回路55の受信動作が妨
害されないようにするために、基地局ユニット193の基
地局制御回路55の全てに供するバーストタイミングは中
央で制御され、従ってそれらは同期して送受信動作す
る。
第39図の構成は第38図の構成に対して類似の動作を与
えるが、この場合は各々の基地局制御回路55はコンバイ
ナ195および共通空中線197の代りに個別のそれぞれの空
中線43を有している。このようにして、第39図の構成
は、各々が近接して単一回路網リンク9を有して基地局
3の集団に類似する。しかしながら、基地局ユニットが
近接配置され、特にそれらの空中線43が近接配置されて
いるという点から、それぞれの基地局制御回路55の間で
バースト同期を保証し、それにより1つの回路からの送
信動作が他の回路による、送受器11から信号を受ける試
みを妨害することがないようにすることが通常は必要で
ある。
第40図は他の変形例を示したもので、これは、基地局
ユニットが相互通信のために複数の送受器11を接続する
ことを可能にし、あるいは複数の送受器11を単一の回路
網リンク9に接続して会議呼びを与えることを可能にす
るものである。複数個の基地局制御回路199が設けられ
る。第40図においては、これらの回路は各々が第39図の
場合と同様に、それぞれの基地局空中線43を有するもの
として示してあるが、代りにコンバイナ195および共通
空中線197を設けることができる。各々の基地局制御回
路199は切替回路201に接続され、この切替回路201は次
にそれぞれの電話結線45により1つ以上の回路網リンク
9に接続される。切替回路201が接続される回路網リン
ク9の個数は基地局制御回路199のものよりわずかに少
なくされる。切替回路201は、基地局制御回路199から受
信された信号の制御下で動作して、それぞれの基地局制
御回路199を共に接続し、および/または通常の電話呼
び設備の他に相互通信/会議設備を提供するようにそれ
らを電気結線45に接続する。
各々の基地局制御回路199は第16図により示した基地
局制御回路55と同じである。この場合、切替回路201
は、制御回路のそれぞれのラインインタフェース103か
ら信号を受信し、同じインタフェースに信号を送信す
る。しかしながら、基地局制御回路199は第16図に示し
た構造の変形として与えることが好適であり、その場合
符号器83、復号器97およびラインインタフェース103は
設けられない。その代りに、切替回路201はその電話接
続45の各々に対して符号器、復号器、およびラインイン
タフェースを備えるようにする。
この場合、切替回路201は、もし信号が回路網リンク
9を通して送信されるときはプログラマブルデマルチプ
レクサ95からチャネルBデータを受信し、このデータを
それぞれの電話接続45の復号器97に与え、また信号が他
の送受器11から送信されるときは1つの基地局制御回路
199のプログラマブルデマルチプレクサ95からのチャネ
ルB信号を他の基地局制御回路199のプログラマブルマ
ルチプレクサ85に与える。システムコントローラ99か
ら、通常はラインインタフェース103に送信される信号
は切替回路201の動作を制御する切替制御ユニットを制
御するために使用されるか、または、適切なものとし
て、電話接続45に係るラインインタフェース103に、ま
たは他の基地局制御回路199のシステムコントローラ99
に転送される。第38図および39図の構成におけるよう
に、基地局制御回路199の動作のバーストタイミングは
共通のバーストタイミング信号を与えることにより同期
化されるべきである。
上記基地局の構成のいずれの場合も、空中線43、197
は第37図に示したように、分布アンテナ191により置き
代えられる。
本発明の上記実施例は、チャネルBを通しての通話を
可能にするために基地局と送受器の間で無線リンクが設
定されるという想定に基づいて示された。しかし、第15
図により説明したように、送受器11はパーソナルコンピ
ュータまたは携帯式コンピュータ端末に組み込んで無線
リンクがコンピュータデータ信号を搬送し得るようにし
てもよい。この場合は、コンピュータデータ信号はマル
チプレクス1のチャネルBにより搬送され、あるいはこ
れに代って無線リンクはマルチプレクス1には決して移
動せずまたコンピュータデータはマルチプレクス2を用
いたチャネルDにおける特殊メッセージとして搬送され
る。チャネルBおよびマルチプレクサ1を用いたデータ
通信は、各々のマルチプレクス1送信バーストが64ビッ
トのチャネルBを搬送し、これらの全てがデータの搬送
に用いられるので、かなり高速になる。マルチプレクス
2においては、32ビットのチャネルDのみがバーストあ
たり搬送され、更にチャネルDメッセージを搬送するた
めに使用される符号ワード構造はコンピュータデータの
搬送に使用可能なことを意味する。しかしながら、コン
ピュータデータを搬送するためにチャネルDを使用した
場合は、チャネルD送信がエラー検出のために符号化さ
れることから、若干の状況においては都合がよい。チャ
ネルDを通してコンピュータデータを搬送するために無
線リンクを使用したときは、リンクが設定されていれ
ば、マルチプレクス2でのみ通信し、またリンク送信は
マルチプレクス1を切り替えることはない。
他の変形例においては、送受器11はキーパッド31なし
に、または単に2〜3のキーを備え、従って電話番号は
送受器11からはダイヤルできないように構成されてい
る。このような送受器は単に呼びを受信するためにのみ
使用されるかまたは1つまたは2〜3の予め選択された
番号に対してのみ呼びを行うことが許容される。これら
の電話番号は送受器に記憶され、基地局に自動的に送信
される。一方、特に1つの番号のみが与えられたとき
は、これは基地局により記憶され、送受器のPIDに応じ
て選択される。
以上に示した実施例は例示として与えられたものであ
り、この他各種の変形例、代替例が当業者には明らかで
あろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04M 1/72 H04M 1/72 (72)発明者 クリスプ マルコルム イギリス.シービー4 5ピーテー,ケ ンブリッジシャー,オーヴァー,ワイン ズ レイン 3エー (72)発明者 デューデク,マイケル テー アメリカ合衆国.91301 カリフォルニ ア,アガウラ,ピニオン ストリート 6420 (72)発明者 グディングス,ルパート イギリス.シービー4 1デーデー,ケ ンブリッジ,エリザベス ウエイ 33 (72)発明者 オドハムズ,デヴィッド クロウフォー ド イギリス.シーエム16 5イーデー,エ セックス,エッピング,アルバニー コ ート 28 (72)発明者 プロクター,ピーター ニコラス イギリス.アールジー24 0ワイキュ ー,ハンプシャー,ベイシングストー ク,ライクピット,インクペン ガーデ ンズ 15 (72)発明者 ロジャーズ,イアン イギリス ピーアール9 9アールエッ チ,マーシーサイド,サウスポート,ケ ンブリッジ ロード 64 (72)発明者 ビドウェル,ブライアン アルフレッド イギリス.エルユー3 2デーピー,ベ ドフォードシャー,ルトン,ラバーナム グローヴ 61 (72)発明者 バッド,アンドリュー イタリア.100105 イヴレア,ヴィア デッラ ミニエーレ 11 (56)参考文献 特開 昭63−157533(JP,A) 特開 昭62−293832(JP,A) 特開 昭61−41239(JP,A) Eurocon 88,8th Eur opean Comference o r Electrotechhics, Stockholm,sweden,13 −17.June 1988,Area Co mmunication P379−382

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディジタルデータを搬送する交互バースト
    の形で無線信号を交換することにより無線チャネルを通
    して基地局(3)と時分割相互通信を行う携帯送受器ユ
    ニット(11)であって、時分割相互通信の間に携帯送受
    器ユニット(11)および基地局(3)の一方からの前記
    バーストの送信が携帯送受器ユニット(11)および基地
    局(3)の他方による次のバーストの送信が開始される
    前に完了して、携帯送受器ユニット(11)が基地局
    (3)を介して相手先である他の電話端末装置と通信リ
    ンクを確立している電話送受システムで用いられる携帯
    送受器ユニット(11)において、 時分割相互通信状態中に確立されている既存の通信に係
    るリンクの連続性を示すメッセージ信号を所定の頻度で
    基地局(3)と送・受信しており、該メッセージ信号を
    該携帯送受器ユニットが所定時間の間検出できず該携帯
    送受器ユニットが時分割相互通信の再確立が要求されて
    いると判断したとき、該携帯送受器ユニットは通信リン
    クの再確立を要求する信号を送信して前記再確立を開始
    するステップをとる手段を含むことを特徴とする携帯送
    受器ユニット。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の携帯送受器ユニットにお
    いて、該通信リンクの再確立を要求する信号は、基地局
    のバースト受信タイミングに対しては非同期なバースト
    によって送信されている携帯送受器ユニット。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の携帯送受器ユニットにお
    いて、発呼手順を開始するときは発呼信号中に新たなリ
    ンクを確立することを示す符号を含めて送信しており、
    該通信リンク再確立の要求のときは該発呼信号中に該新
    たなリンクを確立することを示す符号の代わりに前記既
    存の通信を示す符号を含めて送信している携帯送受器ユ
    ニット。
  4. 【請求項4】中央コントローラ、該中央コントローラに
    より制御されている複数の基地局(3)、該基地局と無
    線通信をする携帯送受器ユニットとからなる電話通信シ
    ステムであってディジタルデータを搬送する交互バース
    トの形で無線信号を交換することにより無線チャネルを
    通して携帯送受器ユニット(11)と基地局(3)との間
    で時分割相互通信を行うことができ、この時分割相互通
    信の間に携帯送受器ユニット(11)および基地局(3)
    の一方からの前記バーストの送信が、これらの携帯送受
    器ユニット(11)および基地局(3)の他方による次の
    バーストの送信が開始される前に完了して、基地局
    (3)を介して携帯送受器ユニット(11)と相手先であ
    る他の電話端末装置(5)との間に送信リンクが確立さ
    れている電話通信システムにおいて、 時分割相互通信状態中に確立されている既存の通信に係
    るリンクの連続性を示すメッセージ信号を所定の頻度で
    携帯送受器ユニット(11)と基地局(3)との間で送・
    受信しており、該メッセージ信号を該携帯送受器ユニッ
    トが所定の間検出できず該携帯送受器ユニットが時分割
    相互通信の再確立が要求されていると判断したとき、携
    帯送受器ユニット(11)が通信リンクの再確立を要求す
    る無線信号を送信せしめて前記再確立を開始するステッ
    プをとることを特徴とする電話通信システム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の電話通信システムにおい
    て、該通信リンクの再確立を要求する無線信号は、確立
    されていた前記既存の通信に係るリンクを設定している
    基地局以外の第2の基地局によって受信され、該第2の
    基地局は該受信した通信リンクの再確立を要求する無線
    信号を中央コントローラへ転送しており、該中央コント
    ローラは該転送されてきた通信リンクの再確立を要求す
    る無線信号に応答して、該第2の基地局を介して携帯送
    受器ユニット(11)と前記既存の通信相手先である該他
    の電話端末との間に通信リンクを再確立するよう該第2
    の基地局を制御している電話通信システム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電話通信システムにおい
    て、携帯送受器ユニット(3)は前記既存の通信を示す
    符号を前記通信リンクの再確立を要求する無線信号に含
    ませて送信しており、そして中央コントローラは該転送
    されてきた通信リンクの再確立を要求する無線信号中の
    該符号によって前記既存の通信を同定し、前記既存の通
    信相手先である該他の電話端末との間に該第2の基地局
    を介して通信リンクを再確立している電話通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】請求項4、5又は6に記載の電話通信シス
    テムにおいて、携帯送受器ユニット(3)は、発呼手順
    を開始するときは発呼信号中に新たな通信を確立するこ
    とを示す符号を含めて送信しており、そして該通信リン
    ク再確立のときは該発呼信号中に該新たな通信を確立す
    ることを示す符号の代わりに前記既存の通信を示す符号
    を含めて送信している電話通信システム。
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