JP3171938U - 携帯型美容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ミストとマイナスイオンとを放出し、マイナスイオンを効率的に肌に到達させる携帯型美容器を提供すること。【解決手段】携帯型美容器の前面にミスト放出口とマイナスイオン放出口とを近接して設ける。ミスト放出方向とマイナスイオン放出方向とが異なるようにし、携帯型美容器の前面においてマイナスイオンがミスト流に乗るようにする。ミストを放出せずにマイナスイオンを放出することが可能であるようにし、携帯型美容器を動かしながらミストを放出した時にミストに囲まれるエリアにマイナスイオンを事前放出しておく。【選択図】図1

Description

本考案は、ミストとイオンとを放出する携帯型美容器に関するものである。
化粧水又は水を霧状にしたミストを皮膚に向けて放出する美容器は広く用いられている。かかる美容器には、卓上等に設置し顔等の肌を近づけて用いる据置型のものと、美容器を手に持ち肌に近づけて用いる携帯型のものとがある。
また、ミストを肌に当てる際に、ミストの当たる肌の周辺の空気中にマイナスイオンがあることで美容効果が高まることが知られている。マイナスイオンを肌に付着させて保湿効果を高めるものである。特許文献1には、ミストとマイナスイオンとを同時に放出する美顔器が開示されている。
マイナスイオンは、空気に含まれ、ミストに比べて肌に向けての移動が小さく、また、気流によって拡散してしまう。このため、ミストの当たる肌に十分には到達しないという問題があった。特許文献2には、この問題を解決するために、2つのミストノズルの間にイオンノズルを配置した据置型美容器が開示されている。2つのノズルから放出されるミストでマイナスイオンを挟んで拡散を防止するとともに、2つのノズルのミストの合成流の大きな推進力を利用してマイナスイオンを肌に到達させるものである。
特許文献2に開示された2つのミストノズルの間にイオンノズルを配置する方式は、2つのミストノズルを用いるものであるため、美容器の装置が大きくなってしまい、携帯型美容器に用いることは困難であった。
以上のとおり、ミストとマイナスイオンとを同時に放出し、マイナスイオンを効率的に肌に到達させる携帯型美容器は知られていなかった。
特開2004−0248974号公報 特開2010−1877654号公報
解決しようとする問題点は、ミストとマイナスイオンとを同時に放出し、マイナスイオンを効率的に肌に到達させる携帯型美容器を提供することである。
本考案の携帯型美容器は、
前面にミスト放出口とマイナスイオン放出口とを備え、
前記ミスト放出口とマイナスイオン放出口との距離が50mm以下であることを特徴とする。
マイナスイオン放出口がミスト放出口に近いので、放出されたマイナスイオンがミスト流に乗って運ばれる。
本考案の携帯型美容器は、
前記ミスト放出口のミスト放出方向と、前記マイナスイオン放出口のマイナスイオン放出方向とが異なり、
前記携帯型美容器の側面から見て、前記ミスト放出方向の線と、前記マイナスイオン放出方向の線とが交差することを特徴とする。
マイナスイオンを、ミストと平行ではなくミスト流に向けた方向に放出し、ミスト流に乗りやすくする。
本考案の携帯型美容器は、
前記交差する箇所は、前記携帯型美容器の前面から300mm以下の距離にあることを特徴とする。
ミスト流が肌に到達するまでの間にマイナスイオンが乗っていることが好ましい。ユーザは携帯型美容器を肌の近くに持ってミストを放出するので、携帯型美容器と肌との距離は300mm以下と考えられる。この距離の範囲内でマイナスイオンをミスト流に乗せる。
携帯型美容器と肌との距離はユーザの使用形態に依存して異なるので、ミスト放出方向の線とマイナスイオン放出方向の線とが交差する箇所の携帯型美容器の前面からの距離は、ユーザの使用形態を想定して適宜設計すればよい。
本考案の携帯型美容器は、
ミストを放出せずにマイナスイオンを放出することが可能であることを特徴とする。
据置型美容器と異なる携帯型美容器の特徴として、ユーザが美容器を動かしながら使用するということがある。例えば、円を描くように携帯型美容器を動かしながら使用するとする。円周に沿ってミスト流が発生し、その円内の空気(マイナスイオン)は、ミスト流に包囲されて拡散せずに肌に到達する。ミスト放出口とマイナスイオン放出口との位置関係により、ミストと同時に放出されたマイナスイオンについては、ユーザの手の動かし方によっては必ずしもその全部が円内に放出されるものではないと考えられる。しかし、事前(ミスト放出前)に円内にマイナスイオンを放出しておくことが可能である。例えば、円の中心付近に携帯型美容器を配してマイナスイオンを放出し、その後で円を描くように携帯型美容器を動かしながら使用すれば、事前に放出されたマイナスイオンが肌に到達する。十分な量のマイナスイオンが肌に到達する。
本考案の携帯型美容器は、ミストとマイナスイオンとを同時に放出し、マイナスイオンを効率的に肌に到達させることができる。また、ミストと同時でなく事前にマイナスイオンを放出して、それを肌に到達させることができる。
図1は、携帯型美容器を示す図である。 図2は、ミスト放出方向及びマイナスイオン放出方向を示す図である。 図3は、携帯型美容器のスイッチの構造を示す図である。 図4は、携帯型美容器の動かし方の例を示す図である。 図5は、携帯型美容器を示す6面図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案の実施例を説明する。
図1は、携帯型美容器を示す図である。
図(a)に示すように、携帯型美容器1の背面側に電池収容部11及び液体収容部12が設けられている。液体収容部12はミストとして放出する液体を収容するものである。携帯型美容器1の前面側には、スライド部4及びスイッチボタン5が設けられている。スライド部4にはマイナスイオン透過孔41が設けられている。
図(b)は、スライド部4をスライドさせた状態を示す図である。スライド部4の奥に、ミスト放出口2及びマイナスイオン放出口3が設けられている。図においてxで表されるミスト放出口2とマイナスイオン放出口3との距離は15mmである。この距離は、適宜設計することができるが、50mm以下であることが好ましく、30mm以下であることがより好ましい。ミスト放出装置22(図示しない)が、液体収容部12とミスト放出口2の間に設けられ、液体収容部12に収容された液体をミスト化してミスト放出口2から放出する。マイナスイオン放出装置32(図示しない)が、マイナスイオン放出口3の奥に設けられ、携帯型美容器1の背面から空気を吸入し、マイナスイオンを含有させてマイナスイオン放出口3から放出する。
図5は、携帯型美容器を示す6面図である。
図2は、ミスト放出方向及びマイナスイオン放出方向を示す図である。
ミスト放出装置22は、ミストを携帯型美容器1の前面に直行する方向に、ミスト放出口2から放出する。
マイナスイオン放出装置32は、マイナスイオンを含有させた空気をマイナスイオン放出口3から放出する。
マイナスイオンの放出方向は携帯型美容器1の前面に直交する方向ではなく、ミスト放出口2に向けて傾斜した方向である。ミスト放出方向の線21と、マイナスイオン放出方向の線31とは、交点6において交差する。すなわち、放出されたマイナスイオンは、交点6の近傍でミスト流に乗ることとなる。図においてyで表される携帯型美容器の前面から交点までの距離は150mmである。ユーザが携帯型美容器を肌から150mm以上離して使用することで、肌に当たるミストにはマイナスイオンが乗っており、保湿効果を高めることができる。
なお、xが15mmであり、yが150mmであることにより、マイナスイオン放出方向のミスト放出方向に対する傾きはおよそ6度である。携帯型美容器の内部においてマイナスイオン放出装置32を配置するために大きなスペースを必要とすることはない。
なお、本実施例において携帯型美容器の前面から交点までの距離を150mmとしているが、他の値であってもよい。例えば75mmとすることができる。150mmとした場合と比較して、携帯型美容器をより肌の近くで用いても肌に当たるミストにマイナスイオンを乗せることができる。一方、マイナスイオン放出方向のミスト放出方向に対する傾きはおよそ13度となり、携帯型美容器の内部におけるマイナスイオン放出装置の配置に工夫を要する。全体として、携帯型美容器全体の設計事項として携帯型美容器の前面から交点までの距離を調整することができる。
図3は、携帯型美容器のスイッチの構造を示す図である。
携帯型美容器1の内部には、主スイッチ51及び副スイッチ52が設けられている。
主スイッチ51は、スイッチボタン5を押す都度ON/OFFが反転する。主スイッチ51がONとなることにより、ミスト放出装置22及びマイナスイオン放出装置32に電力が供給され得る。なお、スイッチボタン5を押す都度ON/OFFが反転するのでなく、スイッチボタン5を押し続けている時にON、放した時にOFFとしてもよい。
副スイッチ52は、スライド部4をスライドさせてミスト放出口2を露出させた時にON、ミスト放出口2がスライド部4によって覆われた時にOFFとなる。ミスト放出装置22に対しては、主スイッチ51及び副スイッチ52の両方がONの時にのみ電力が供給される。
ミスト放出口2がスライド部4によって覆われた状態においては、スイッチボタンの操作によって、マイナスイオンの放出をON/OFFすることができる。マイナスイオン放出口3から放出されたマイナスイオンは、スライド部4があってもマイナスイオン透過孔41を通じて空気中に放出される。
ミスト放出口2が露出した状態においては、スイッチボタンの操作によって、ミスト及びマイナスイオンの放出を同時にON/OFFすることができる。
以上により、ミスト放出口2をスライド部4によって覆ってマイナスイオンのみを放出することと、ミスト放出口2を露出してミスト及びマイナスイオンを同時に放出することとが可能となる。
なお、実際の電気回路は本実施例のとおりである必要はなく、マイナスイオンのみを放出することとミスト及びマイナスイオンを同時に放出することとが可能となるような電気回路は各種のものが考えられる。いずれの電気回路によっても本考案の目的を達成することができる。
本実施例は、ユーザが携帯型美容器を動かしながら使用する場合の動作を示すものである。携帯型美容器は実施例1と同一のものである。
図4は、携帯型美容器の動かし方の例を示す図である。
ユーザは、図(a)のように、顔の正面に携帯型美容器1を配し、ミスト放出口2をスライド部4によって覆ってマイナスイオンのみを放出させる。顔の前の空気にマイナスイオンが含まれるようになる。
その後、ユーザは、スライド部4をスライドさせてミスト放出口2を露出し、図(b)のように、顔の前で円を描くように携帯型美容器1を動かしながらミスト及びマイナスイオンを同時に放出させる。
形成されるミスト流は、図(c)のように円柱の周に沿ってミスト流包絡円柱7を形成する。ミスト流包絡円柱7内の空気は、ミスト流包絡円柱7外に拡散せず、ミスト流に乗って肌に到達する。ミスト流包絡円柱7内の空気にはミスト放出口2をスライド部4によって覆って放出されたマイナスイオンが含まれているので、肌に当たるミスト流には十分な量のマイナスイオンが含まれる。
ミストとマイナスイオンとを同時に放出してマイナスイオンを効率的に肌に到達させることができ、美容効果の高い携帯型美容器であり、多くの個人による利用が期待される。
1 携帯型美容器
11 電池収容部
12 液体収容部
2 ミスト放出口
21 ミスト放出方向の線
22 ミスト放出装置
23 ミスト放出スイッチ
3 マイナスイオン放出口
31 マイナスイオン放出方向の線
32 マイナスイオン放出装置
4 スライド部
41 マイナスイオン透過孔
5 スイッチボタン
51 主スイッチ
52 副スイッチ
6 交点
7 ミスト流包絡円柱

Claims (4)

  1. 前面にミスト放出口とマイナスイオン放出口とを備え、
    前記ミスト放出口とマイナスイオン放出口との距離が50mm以下であることを特徴とする、携帯型美容器。
  2. 前記ミスト放出口のミスト放出方向と、前記マイナスイオン放出口のマイナスイオン放出方向とが異なり、
    前記携帯型美容器の側面から見て、前記ミスト放出方向の線と、前記マイナスイオン放出方向の線とが交差することを特徴とする、請求項1に記載の携帯型美容器。
  3. 前記交差する箇所は、前記携帯型美容器の前面から300mm以下の距離にあることを特徴とする、請求項2に記載の携帯型美容器。
  4. ミストを放出せずにマイナスイオンを放出することが可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯型美容器。
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