JP3171748U - 合成樹脂製フィルムを切断する器具 - Google Patents

Abstract

【課題】刃を使用せずに摩擦熱で合成樹脂性フィルムを切断する器具を提供する。【解決手段】使用者がハンドル部１を把握してスイッチ２を押すことにより、バッテリーの電力がモーターに供給されてモーターが回転する。モーターの回転はギア等の動力の伝達方法によって刃を持たないディスク状の切断部３に伝達される。合成樹脂性のフィルムに切断部３を押し当てて、合成樹脂性のフィルムと切断部３に摩擦熱を発生させ、合成樹脂性のフィルムを切断する。【選択図】図１

Description

本考案は、合成樹脂製フィルムを切断するために考案されたものであり、容器を包装している合成樹脂製フィルム、及び複雑な形状の容器に巻かれた剥がしにくい合成樹脂製のラベルを切断して剥がしやすくするために考案されたものである。

従来の刃物等による切断では、合成樹脂製フィルムと容器の間に刃が入りにくく、合成樹脂製フィルムを表面から切断すると、容器まで切断してしまうという問題点があった。

近年、複雑な形状の容器にプラスチック等の合成樹脂からなるフィルムを巻き、フィルムを剥がしにくくなった商品が、多く見受けられるようになった。このような場合、はさみではフィルムと容器の間に刃が入りにくく、ナイフ等の刃物でフィルムを表面から切断すると、容器まで切断してしまうという問題点があった。

プラスチック等の合成樹脂製のフィルムは熱に弱く、熱を加えると変質しやすい。
本考案はこの特性を利用し、刃を持たない回転するディスクによって摩擦熱を発生させることにより、プラスチック等の合成樹脂製のフィルムを表面から切断し、容器の損傷を抑制する。

本考案の合成樹脂製フィルムを切断する器具は、使用者がハンドル部（１）を把握してスイッチ（２）を押すことにより、バッテリー（６）の電力がモーター（５）に供給されてモーター（５）が回転する。モーター（５）の回転はギア等の動力の伝達方法によって刃を持たないディスク状の切断部（３）に伝達される。使用者は切断部（３）が回転している状態で、合成樹脂製のフィルムに切断部（３）を押し当てて、合成樹脂製のフィルムと切断部（３）に摩擦熱を発生させ、合成樹脂製のフィルムを切断する。
また、切断部（３）が回転するため、合成樹脂製のフィルムの巻き込みを抑制し、切断部（３）を合成樹脂製のフィルムに的確に押し当てやすくする、カバー（４）を設けた。
これらにより、合成樹脂製のフィルムを表面から切断し、容器の損傷を抑制することで、従来の刃物等による切断で生じる、合成樹脂製のフィルムと容器の間に刃が入りにくい、合成樹脂製のフィルムを表面から切断すると、容器まで切断してしまうという問題点を解決でき、図４で示している容器の蓋を包装しているフィルムの切断、図５で示している紙パック容器を包装しているフィルムの切断、ペットボトル容器のラベルのフィルムの切断等、容器が損壊すると不都合が生じる状況下で合成樹脂製のフィルムを切断でき、容器から合成樹脂製のフィルムを剥がしやすい。

以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
本考案の合成樹脂製フィルムを切断する器具は、本体ケース（７）、カバー（４）、スイッチ（２）、バッテリー（６）、モーター（５）、及び切断部（３）を主たる構成要素とする器具である。
また、内部の構造は、スイッチ（２）を押すことで、バッテリー（６）からモーター（５）に電力が供給されてモーター（５）が回転し、モーター（５）の回転がギア等によって切断部（３）に伝達されるように構成されている。

本考案の合成樹脂製フィルムを切断する器具の主たる構成要素である、
本体ケース（７）は、使用者が持ちやすいように筒状に形成されたハンドル部（１）、及び、合成樹脂製のフィルムの巻き込みを抑制して切断部（３）を合成樹脂製のフィルムに的確に押し当てやすくする、カバー（４）を有する。

本考案の合成樹脂製フィルムを切断する器具の主たる構成要素である、
カバー（４）は、切断部（３）の側面を覆うように形成され、合成樹脂製のフィルムの巻き込みを抑制するとともに、切断部（３）が適正な力以上で合成樹脂製のフィルムに押し当てられることを抑制する機能を有する。

本考案の合成樹脂製フィルムを切断する器具の主たる構成要素である、
スイッチ（２）は、バッテリー（６）からモーター（５）への電力を制御する機能を有する。

本考案の合成樹脂製フィルムを切断する器具の主たる構成要素である、
切断部（３）は刃を持たないディスクであり、モーター（５）の回転がギア等により伝達されて回転し、回転する切断部（３）と押し当てた合成樹脂製フィルムに摩擦熱を発生させ、押し当てた合成樹脂製フィルムを切断する。これにより、切断部（３）は刃を持たずに、切断対象である合成樹脂製フィルムを効率よく切断し、容器の損壊を抑制することを実現した。

本考案の平面図である。 本考案の正面図である。 本考案の断面図である。 本考案の使用例を示す正面図である。 本考案の使用例を示す正面図である。

１ ハンドル部
２ スイッチ
３ 切断部
４ カバー
５ モーター
６ バッテリー
７ 本体ケース

Claims (2)

1. 合成樹脂性フィルムを切断する器具において、刃を持たない回転するディスクによって摩擦熱を発生させることにより、プラスチック等の合成樹脂製のフィルムを表面から切断し、容器の損傷を抑制することを特徴とする合成樹脂性フィルムを切断する器具。
2. 合成樹脂性フィルムを切断する器具において、使用者がハンドル部（１）を把握してスイッチ（２）を押すことにより、バッテリー（６）の電力がモーター（５）に供給されてモーター（５）が回転し、モーター（５）の回転はギア等の動力の伝達方法によって刃を持たない切断部（３）を回転させ、合成樹脂性のフィルムに切断部（３）を押し当てて、合成樹脂性のフィルムと切断部（３）に摩擦熱を発生させ、合成樹脂性のフィルムを切断する構造を有していることを特徴とする合成樹脂性フィルムを切断する器具。

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