JP3171519B2 - 論理回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理回路に関し、詳細
には、1つのノードの論理状態を複数の論理回路の出力
で決める際の優先度をつける技術に関する。
には、1つのノードの論理状態を複数の論理回路の出力
で決める際の優先度をつける技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は上記優先度の技術を必要とする回
路例であり、この回路は、フィードバック系1を構成す
る幾つかのインバータゲート1a〜1dと、入力信号I
Nの論理を反転する入力インバータゲート2と、クロッ
ク信号CKに応答してオンオフするエンハンスメントF
ET(以下「E−FET」)3とを含み、ノードNの論
理状態を信号OUTとして取り出している。
路例であり、この回路は、フィードバック系1を構成す
る幾つかのインバータゲート1a〜1dと、入力信号I
Nの論理を反転する入力インバータゲート2と、クロッ
ク信号CKに応答してオンオフするエンハンスメントF
ET(以下「E−FET」)3とを含み、ノードNの論
理状態を信号OUTとして取り出している。
【0003】今、CKがハイレベルであれば、E−FE
Tはオンであり、ノードNの論理は入力インバータゲー
ト2の出力、すなわちINの反転論理で与えられる。ノ
ードNの論理はフィードバック系1の入力論理でもあ
り、ノードNはフィードバック系1の最終段のインバー
タゲート1dの出力によっても駆動されることになる。
すなわち、かかる構成によれば、CKがハイレベルのと
き、ノードNが2つのインバータゲート(すなわち入力
インバータゲート2とフィードバック系1の最終段のイ
ンバータゲート1d)の出力で同時に駆動されるから、
これら2つのインバータゲートの出力に優劣を付けてお
かないと、ノードNの論理状態を入力信号INの論理で
決めることができなくなるという不都合を招くことにな
る。
Tはオンであり、ノードNの論理は入力インバータゲー
ト2の出力、すなわちINの反転論理で与えられる。ノ
ードNの論理はフィードバック系1の入力論理でもあ
り、ノードNはフィードバック系1の最終段のインバー
タゲート1dの出力によっても駆動されることになる。
すなわち、かかる構成によれば、CKがハイレベルのと
き、ノードNが2つのインバータゲート(すなわち入力
インバータゲート2とフィードバック系1の最終段のイ
ンバータゲート1d)の出力で同時に駆動されるから、
これら2つのインバータゲートの出力に優劣を付けてお
かないと、ノードNの論理状態を入力信号INの論理で
決めることができなくなるという不都合を招くことにな
る。
【0004】そこで、従来は、1つのノード(図5のノ
ードN)につながる複数の論理回路(図5のインバータ
ゲート2及び1d)があるとき、当該ノードの論理状態
を決めるための優先度に従って各論理回路の駆動能力に
差を付けていた。図6は論理回路の構成例で、入力イン
バータゲート2又はフィードバック系1の最終段のイン
バータゲート1dに対応するものである。
ードN)につながる複数の論理回路(図5のインバータ
ゲート2及び1d)があるとき、当該ノードの論理状態
を決めるための優先度に従って各論理回路の駆動能力に
差を付けていた。図6は論理回路の構成例で、入力イン
バータゲート2又はフィードバック系1の最終段のイン
バータゲート1dに対応するものである。
【0005】図6において、3は負荷素子として働くデ
プリーションFET(以下「D−FET」)、4はスイ
ッチング素子として働くE−FET、VCCは高電位電
源、V SSは低電位電源であり、全体で、DCFL(Dire
ct Coupled FET Logic)と呼ばれる論理回路を構成す
る。入力電圧Vi がE−FET4のしきい値電圧Vth
(e) よりも低い領域では、E−FET4はオフ状態で、
D−FET3のドレイン電流id(定電流)によって図
示を略したノードNが充電される。このため、ノードN
(出力Vo )にはほぼ高電位電源VCCに相当する高い電
圧が現れる(ハイレベル;VH )。一方、V i が上昇し
てVth(e) を越えると、E−FET4がオン状態とな
り、このE−FET4を通して、D−FET3のドレイ
ン電流idとノードNからの放電電流が流れる。このた
め、ノードN(出力Vo )にはほぼ低電位電源VSSに相
当する低い電圧が現れる(ローレベル;VL )。
プリーションFET(以下「D−FET」)、4はスイ
ッチング素子として働くE−FET、VCCは高電位電
源、V SSは低電位電源であり、全体で、DCFL(Dire
ct Coupled FET Logic)と呼ばれる論理回路を構成す
る。入力電圧Vi がE−FET4のしきい値電圧Vth
(e) よりも低い領域では、E−FET4はオフ状態で、
D−FET3のドレイン電流id(定電流)によって図
示を略したノードNが充電される。このため、ノードN
(出力Vo )にはほぼ高電位電源VCCに相当する高い電
圧が現れる(ハイレベル;VH )。一方、V i が上昇し
てVth(e) を越えると、E−FET4がオン状態とな
り、このE−FET4を通して、D−FET3のドレイ
ン電流idとノードNからの放電電流が流れる。このた
め、ノードN(出力Vo )にはほぼ低電位電源VSSに相
当する低い電圧が現れる(ローレベル;VL )。
【0006】ここで、ノードNに対する論理決定は、イ
ンバータゲート1dよりも入力インバータゲート2の方
が「優先」である。これには、インバータゲート1dの
駆動能力を入力インバータゲート2よりも下げる必要が
あり、従来より、インバータゲート1dのD−FET3
及びE−FET4のゲート幅を小さくしていた。こうす
ると、インバータゲート1dの駆動電流(id)が少な
くなってインバータゲート1dの駆動能力が下がるか
ら、ノードNに対する論理決定の優先権を、相対的に入
力インバータゲート2に与えることができる。
ンバータゲート1dよりも入力インバータゲート2の方
が「優先」である。これには、インバータゲート1dの
駆動能力を入力インバータゲート2よりも下げる必要が
あり、従来より、インバータゲート1dのD−FET3
及びE−FET4のゲート幅を小さくしていた。こうす
ると、インバータゲート1dの駆動電流(id)が少な
くなってインバータゲート1dの駆動能力が下がるか
ら、ノードNに対する論理決定の優先権を、相対的に入
力インバータゲート2に与えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の論理回路にあっては、優先度の低い方の論理回路
の駆動能力を下げる、具体的には、D−FET3のドレ
イン電流idを絞り込む構成となっていたため、例え
ば、省電力性を考慮した論理回路にあっては、idが限
界ぎりぎりまで絞り込まれているから、それ以上の絞り
込みは事実上困難であり、意図した優先度を付けられな
いという問題点がある。
従来の論理回路にあっては、優先度の低い方の論理回路
の駆動能力を下げる、具体的には、D−FET3のドレ
イン電流idを絞り込む構成となっていたため、例え
ば、省電力性を考慮した論理回路にあっては、idが限
界ぎりぎりまで絞り込まれているから、それ以上の絞り
込みは事実上困難であり、意図した優先度を付けられな
いという問題点がある。
【0008】また、電流を絞り込むことができたとして
も、その論理回路の駆動能力が落ちてしまうから、例え
ば、論理回路に外部負荷がつながっている場合、その外
部負荷の駆動に支障をきたすという問題点がある。そこ
で、本発明は、省電力設計であっても1つのノードに対
する論理決定の優先度を付けること、又は、外部負荷の
駆動に支障のない論理回路の提供を目的とする。
も、その論理回路の駆動能力が落ちてしまうから、例え
ば、論理回路に外部負荷がつながっている場合、その外
部負荷の駆動に支障をきたすという問題点がある。そこ
で、本発明は、省電力設計であっても1つのノードに対
する論理決定の優先度を付けること、又は、外部負荷の
駆動に支障のない論理回路の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の論理回路
は、高電位電源と第1ノードの間を接続する負荷素子
と、前記第1ノードと低電位電源の間を接続するスイッ
チング素子と、ドレインを前記第1ノードに接続すると
ともにソースを任意の第2ノードに接続し且つゲート−
ソース間を共通にしたデプリーションFETと、を備え
たことを特徴とする。
は、高電位電源と第1ノードの間を接続する負荷素子
と、前記第1ノードと低電位電源の間を接続するスイッ
チング素子と、ドレインを前記第1ノードに接続すると
ともにソースを任意の第2ノードに接続し且つゲート−
ソース間を共通にしたデプリーションFETと、を備え
たことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の論理回路は、高電位電源と
第1ノードの間を接続する負荷素子と、前記第1ノード
と低電位電源の間を接続するスイッチング素子と、ドレ
インを前記第1ノードに接続するとともにソースを任意
の第2ノードに接続し且つゲート−ドレイン間を共通に
したエンハンスメントFETと、を備えたことを特徴と
する。
第1ノードの間を接続する負荷素子と、前記第1ノード
と低電位電源の間を接続するスイッチング素子と、ドレ
インを前記第1ノードに接続するとともにソースを任意
の第2ノードに接続し且つゲート−ドレイン間を共通に
したエンハンスメントFETと、を備えたことを特徴と
する。
【0011】請求項3記載のフリップフロップは、クロ
ック信号に応答してオン/オフするオン/オフ手段と、
該オン/オフ手段を介して取り込まれたデータの論理状
態を反転して出力する論理反転手段とを含み、前記論理
反転手段の出力で請求項2記載のスイッチング素子をオ
ン/オフさせるとともに、前記オン/オフ手段と論理反
転手段の間に位置するノードを請求項2記載の第2のノ
ードとしたことを特徴とする。
ック信号に応答してオン/オフするオン/オフ手段と、
該オン/オフ手段を介して取り込まれたデータの論理状
態を反転して出力する論理反転手段とを含み、前記論理
反転手段の出力で請求項2記載のスイッチング素子をオ
ン/オフさせるとともに、前記オン/オフ手段と論理反
転手段の間に位置するノードを請求項2記載の第2のノ
ードとしたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の論理回路では、他の論理回路に
比べてデプリーションFETのon抵抗分だけ出力イン
ピーダンスが高くなり、第2ノードに対する論理決定の
優先度を低くできる。請求項2記載の論理回路では、他
の論理回路に比べてエンハンスメントFETのon抵抗
分だけ出力インピーダンスが高くなり、第2ノードに対
する論理決定の優先度を低くできることに加え、ゲート
−ソース間の電位差に応じてon抵抗が変化するため、
第1ノードと第2ノードの電位差が大きいときにon抵
抗を低くして外部負荷の駆動効率を高めることができ
る。
比べてデプリーションFETのon抵抗分だけ出力イン
ピーダンスが高くなり、第2ノードに対する論理決定の
優先度を低くできる。請求項2記載の論理回路では、他
の論理回路に比べてエンハンスメントFETのon抵抗
分だけ出力インピーダンスが高くなり、第2ノードに対
する論理決定の優先度を低くできることに加え、ゲート
−ソース間の電位差に応じてon抵抗が変化するため、
第1ノードと第2ノードの電位差が大きいときにon抵
抗を低くして外部負荷の駆動効率を高めることができ
る。
【0013】請求項3記載のフリップフロップでは、オ
ン/オフ手段がオンのとき、入力データの論理で第2ノ
ードの論理状態が決まり、同手段がオフのとき、論理反
転手段の出力論理の逆論理で第2ノードの論理状態が決
まる。すなわち、クロック信号に応答してデータの取込
みとラッチが行われる。
ン/オフ手段がオンのとき、入力データの論理で第2ノ
ードの論理状態が決まり、同手段がオフのとき、論理反
転手段の出力論理の逆論理で第2ノードの論理状態が決
まる。すなわち、クロック信号に応答してデータの取込
みとラッチが行われる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は請求項1記載の発明に係る論理回路の一実
施例を示す図である。図1において、11は第1論理回
路、12は第2論理回路、13は第3論理回路、14は
クロック信号CKに応答してオン/オフするE−FE
T、N11はノード(第2ノード)であり、このノードN
11は、第3論理回路13の出力で駆動されるとともに、
E−FET13がオンのときには第1論理回路11の出
力によっても駆動される。
する。図1は請求項1記載の発明に係る論理回路の一実
施例を示す図である。図1において、11は第1論理回
路、12は第2論理回路、13は第3論理回路、14は
クロック信号CKに応答してオン/オフするE−FE
T、N11はノード(第2ノード)であり、このノードN
11は、第3論理回路13の出力で駆動されるとともに、
E−FET13がオンのときには第1論理回路11の出
力によっても駆動される。
【0015】ここで、第1論理回路11と第2論理回路
12は、図6に示す一般的なDCFLの構成を有してい
るが、第3論理回路13の構成は一部で異なっている。
すなわち、第3論理回路13は、高電位電源VCCと第1
ノードN12の間を接続する負荷用のD−FET3(負荷
素子)と、N12と低電位電源VSSの間を接続するスイッ
チング用のE−FET4(スイッチ素子)とを備える点
で第1及び第2論理回路11、12と共通であるが、こ
れらに加えて、ドレインをN12に接続するとともに、ソ
ースをN11に接続し、かつゲート−ソース間を共通にし
たデプリーションFET(D−FET)15を備える点
で第1及び第2論理回路11、12と相違している。
12は、図6に示す一般的なDCFLの構成を有してい
るが、第3論理回路13の構成は一部で異なっている。
すなわち、第3論理回路13は、高電位電源VCCと第1
ノードN12の間を接続する負荷用のD−FET3(負荷
素子)と、N12と低電位電源VSSの間を接続するスイッ
チング用のE−FET4(スイッチ素子)とを備える点
で第1及び第2論理回路11、12と共通であるが、こ
れらに加えて、ドレインをN12に接続するとともに、ソ
ースをN11に接続し、かつゲート−ソース間を共通にし
たデプリーションFET(D−FET)15を備える点
で第1及び第2論理回路11、12と相違している。
【0016】このような構成において、今、信号INが
ローレベル(第1論理回路の出力INバーがハイレベ
ル)で、信号FB(例えば図5におけるフィードバック
系1の最終段のインバータゲート1dに入力する信号)
がハイレベルの場合を考える。この場合、第3論理回路
13のE−FET4はオン状態であり、N11はこのE−
FET4、すなわち第3論理回路13の出力によってロ
ーレベルに引き下げられる。
ローレベル(第1論理回路の出力INバーがハイレベ
ル)で、信号FB(例えば図5におけるフィードバック
系1の最終段のインバータゲート1dに入力する信号)
がハイレベルの場合を考える。この場合、第3論理回路
13のE−FET4はオン状態であり、N11はこのE−
FET4、すなわち第3論理回路13の出力によってロ
ーレベルに引き下げられる。
【0017】このとき、クロック信号CKがハイレベル
になってE−FET14がオンすると、N11はINバ
ー、すなわち第1論理回路11の出力によって逆論理の
ハイレベルに引き上げられようとする。言い替えれば、
N11は第1論理回路11と第3論理回路13の双方によ
ってそれぞれ逆向きに駆動されることになる。もし、第
3論理回路13の駆動能力が大きいとすると、N11はロ
ーレベルを維持することとなり、CKに応答したINの
取り込みが不可能になるから、不都合である。
になってE−FET14がオンすると、N11はINバ
ー、すなわち第1論理回路11の出力によって逆論理の
ハイレベルに引き上げられようとする。言い替えれば、
N11は第1論理回路11と第3論理回路13の双方によ
ってそれぞれ逆向きに駆動されることになる。もし、第
3論理回路13の駆動能力が大きいとすると、N11はロ
ーレベルを維持することとなり、CKに応答したINの
取り込みが不可能になるから、不都合である。
【0018】しかし、本実施例では、N11とN12の間
に、ゲート−ソース間を共通にしたD−FET15を挿
入したので、このD−FET15のゲート幅を小さくす
ることによって、第3論理回路13の出力インピーダン
ス(N11から見たインピーダンス)を高くすることがで
き、CKに応答したINの取り込みを支障なく行うこと
ができる。
に、ゲート−ソース間を共通にしたD−FET15を挿
入したので、このD−FET15のゲート幅を小さくす
ることによって、第3論理回路13の出力インピーダン
ス(N11から見たインピーダンス)を高くすることがで
き、CKに応答したINの取り込みを支障なく行うこと
ができる。
【0019】一般に、DCFLの出力インピーダンス
は、ローレベル出力時とハイレベル出力時でほぼ1:2
の関係にある。例えばローレベル出力時の出力インピー
ダンスをRで表すと、ハイレベル出力時の出力インピー
ダンスはほぼ2倍の2Rで表される。これは、DCFL
の最適化条件Id(e) =2×Id(d) (Id(e) ;E−
FETのドレイン電流、Id(d) ;D−FETのドレイ
ン電流)から妥当である。
は、ローレベル出力時とハイレベル出力時でほぼ1:2
の関係にある。例えばローレベル出力時の出力インピー
ダンスをRで表すと、ハイレベル出力時の出力インピー
ダンスはほぼ2倍の2Rで表される。これは、DCFL
の最適化条件Id(e) =2×Id(d) (Id(e) ;E−
FETのドレイン電流、Id(d) ;D−FETのドレイ
ン電流)から妥当である。
【0020】ここで、第3論理回路13のD−FET3
とD−FET15のサイズを同一にしたとすると、第3
論理回路13のローレベル出力時の出力インピーダンス
はR+2R=3Rとなり、また、ハイレベル出力時の出
力インピーダンスは2R+2R=4Rとなる。したがっ
て、第3論理回路13の出力インピーダンスは、第1の
論理回路11の出力インピーダンス(R、2R)よりも
常に2R分だけ高いインピーダンス(3R、4R)に設
定されるから、CKがハイレベルのときには、第1論理
回路11の出力優先でN11の論理状態を決定することが
でき、CKに応答したINの取り込みを支障なく行うこ
とができる。
とD−FET15のサイズを同一にしたとすると、第3
論理回路13のローレベル出力時の出力インピーダンス
はR+2R=3Rとなり、また、ハイレベル出力時の出
力インピーダンスは2R+2R=4Rとなる。したがっ
て、第3論理回路13の出力インピーダンスは、第1の
論理回路11の出力インピーダンス(R、2R)よりも
常に2R分だけ高いインピーダンス(3R、4R)に設
定されるから、CKがハイレベルのときには、第1論理
回路11の出力優先でN11の論理状態を決定することが
でき、CKに応答したINの取り込みを支障なく行うこ
とができる。
【0021】図2は、本実施例の論理回路をディジタル
位相変調器に適用した例を示している。この図におい
て、16は被変調信号DATAの反転信号(DATAバ
ー)を出力する入力インバータゲート、17はクロック
信号CKに応答してオン/オフするE−FET、18は
変調信号を発生するリング発振器、19は所望の周波数
成分Fo だけを取り出して出力するバンドパスフィルタ
である。
位相変調器に適用した例を示している。この図におい
て、16は被変調信号DATAの反転信号(DATAバ
ー)を出力する入力インバータゲート、17はクロック
信号CKに応答してオン/オフするE−FET、18は
変調信号を発生するリング発振器、19は所望の周波数
成分Fo だけを取り出して出力するバンドパスフィルタ
である。
【0022】リング発振器18は、位相調整用の複数個
(便宜的に3個)のインバータゲート18a、18b、
18cを直列に接続して構成し、ノードN13を駆動する
最終段のインバータゲート18cに本実施例の論理回路
を適用している。このような構成のディジタル位相変調
器では、CKのハイレベル期間でDATAバーの論理を
取り込むとともに、この取り込んだDATAバーの論理
によってN13の論理状態、すなわちリング発振器18の
発振開始論理を決めなければならないが、本適用例にお
いては、リング発振器18の最終段のインバータゲート
18cの出力インピーダンスを高くしているので、発振
開始論理のセットを確実にすることができ、動作安定性
を向上したディジタル位相変調器を実現できる。
(便宜的に3個)のインバータゲート18a、18b、
18cを直列に接続して構成し、ノードN13を駆動する
最終段のインバータゲート18cに本実施例の論理回路
を適用している。このような構成のディジタル位相変調
器では、CKのハイレベル期間でDATAバーの論理を
取り込むとともに、この取り込んだDATAバーの論理
によってN13の論理状態、すなわちリング発振器18の
発振開始論理を決めなければならないが、本適用例にお
いては、リング発振器18の最終段のインバータゲート
18cの出力インピーダンスを高くしているので、発振
開始論理のセットを確実にすることができ、動作安定性
を向上したディジタル位相変調器を実現できる。
【0023】図3は請求項2記載の発明に係る論理回路
の一実施例を示す図である。なお、図1と共通の回路要
素には同一の符号を付してある。図3において、11は
第1論理回路、12は第2論理回路、14はクロック信
号CKに応答してオン/オフするE−FET、N11はノ
ード(第2ノード)、20は第3論理回路である。
の一実施例を示す図である。なお、図1と共通の回路要
素には同一の符号を付してある。図3において、11は
第1論理回路、12は第2論理回路、14はクロック信
号CKに応答してオン/オフするE−FET、N11はノ
ード(第2ノード)、20は第3論理回路である。
【0024】第3論理回路20は、高電位電源VCCと第
1ノードN12の間を接続する負荷用のD−FET3(負
荷素子)と、N12と低電位電源VSSの間を接続するスイ
ッチング用のE−FET4(スイッチ素子)とを備える
点で第1及び第2論理回路11、12と共通であるが、
これらに加えて、ドレインをN12に接続するとともに、
ソースをN11に接続し、かつゲート−ドレイン間を共通
にしたエンハンスメントFET(E−FET)21を備
える点で第1及び第2論理回路11、12と相違してい
る。
1ノードN12の間を接続する負荷用のD−FET3(負
荷素子)と、N12と低電位電源VSSの間を接続するスイ
ッチング用のE−FET4(スイッチ素子)とを備える
点で第1及び第2論理回路11、12と共通であるが、
これらに加えて、ドレインをN12に接続するとともに、
ソースをN11に接続し、かつゲート−ドレイン間を共通
にしたエンハンスメントFET(E−FET)21を備
える点で第1及び第2論理回路11、12と相違してい
る。
【0025】このような構成によれば、E−FET21
のon抵抗分だけ第3論理回路20の出力インピーダン
スを他の論理回路よりも高めることができ、CKに応答
したINの取り込みを支障なく行うことができるととも
に、E−FET21のゲート−ソース間電圧がN12とN
11の間の電位差に応じて変化するから、on抵抗の大き
さをN12とN11の関係に合わせて可変とすることができ
る。
のon抵抗分だけ第3論理回路20の出力インピーダン
スを他の論理回路よりも高めることができ、CKに応答
したINの取り込みを支障なく行うことができるととも
に、E−FET21のゲート−ソース間電圧がN12とN
11の間の電位差に応じて変化するから、on抵抗の大き
さをN12とN11の関係に合わせて可変とすることができ
る。
【0026】したがって、N12がハイレベルで、かつ、
N11がローレベルのときには、E−FETのon抵抗が
最も小さくなるので、N11につながる外部負荷を支障な
く駆動することができる。図4は請求項3記載の発明に
係るフリップフロップの一実施例を示す図である。
N11がローレベルのときには、E−FETのon抵抗が
最も小さくなるので、N11につながる外部負荷を支障な
く駆動することができる。図4は請求項3記載の発明に
係るフリップフロップの一実施例を示す図である。
【0027】図4において、22はマスター側のフリッ
プフロップ(以下「M−FF」)、23はスレーブ側の
フリップフロップ(以下「S−FF」)である。M−F
F22及びS−FF23は共通の構成を有しており、M
−FF22で説明すると、クロック信号CK(S−FF
23にあってはその逆相信号CKバー)に応答してオン
/オフするオン/オフ手段としてのE−FET24と、
このE−FET24を通して取り込まれた入力データD
(S−FF23にあってはM−FF22の出力)の論理
を反転して出力する論理反転手段としてのインバータゲ
ート25(図ではDCFL;詳細構成は図6参照)と、
インバータゲート25の出力を論理反転してインバータ
ゲート25の入力(ノードN20)に帰還させる論理回路
26(詳細構成は図3参照)とを備える。
プフロップ(以下「M−FF」)、23はスレーブ側の
フリップフロップ(以下「S−FF」)である。M−F
F22及びS−FF23は共通の構成を有しており、M
−FF22で説明すると、クロック信号CK(S−FF
23にあってはその逆相信号CKバー)に応答してオン
/オフするオン/オフ手段としてのE−FET24と、
このE−FET24を通して取り込まれた入力データD
(S−FF23にあってはM−FF22の出力)の論理
を反転して出力する論理反転手段としてのインバータゲ
ート25(図ではDCFL;詳細構成は図6参照)と、
インバータゲート25の出力を論理反転してインバータ
ゲート25の入力(ノードN20)に帰還させる論理回路
26(詳細構成は図3参照)とを備える。
【0028】CKがハイレベルになると、E−FET2
4がオンし、ノードN20がデータD(S−FF23にあ
ってはM−FF22の出力)と同論理になり、その後、
CKがハイレベルからローレベルに移行すると、ノード
N20の論理が論理回路26の出力でラッチされ、次のC
Kのハイレベルまでその状態を保持する。すなわち、C
Kの半サイクルごとにマスター側からスレーブ側へとデ
ータをシフトすることができ、動作安定性を向上したマ
スタースレーブ(Master-Slave)形のフリップフロップ
を実現できる。
4がオンし、ノードN20がデータD(S−FF23にあ
ってはM−FF22の出力)と同論理になり、その後、
CKがハイレベルからローレベルに移行すると、ノード
N20の論理が論理回路26の出力でラッチされ、次のC
Kのハイレベルまでその状態を保持する。すなわち、C
Kの半サイクルごとにマスター側からスレーブ側へとデ
ータをシフトすることができ、動作安定性を向上したマ
スタースレーブ(Master-Slave)形のフリップフロップ
を実現できる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の論理回路よれば、他の論
理回路に比べてデプリーションFETのon抵抗分だけ
出力インピーダンスを高くでき、第2ノードに対する論
理決定の優先度を低くすることができる。請求項2記載
の論理回路よれば、他の論理回路に比べてエンハンスメ
ントFETのon抵抗分だけ出力インピーダンスを高く
でき、第2ノードに対する論理決定の優先度を低くする
ことができることに加え、ゲート−ソース間の電位差に
応じてon抵抗が変化するため、第1ノードと第2ノー
ドの電位差が大きいときにon抵抗を低くして外部負荷
の駆動効率を高めることができる。
理回路に比べてデプリーションFETのon抵抗分だけ
出力インピーダンスを高くでき、第2ノードに対する論
理決定の優先度を低くすることができる。請求項2記載
の論理回路よれば、他の論理回路に比べてエンハンスメ
ントFETのon抵抗分だけ出力インピーダンスを高く
でき、第2ノードに対する論理決定の優先度を低くする
ことができることに加え、ゲート−ソース間の電位差に
応じてon抵抗が変化するため、第1ノードと第2ノー
ドの電位差が大きいときにon抵抗を低くして外部負荷
の駆動効率を高めることができる。
【0030】請求項3記載のフリップフロップよれば、
オン/オフ手段がオンのとき、入力データの論理で第2
ノードの論理状態が決まり、同手段がオフのとき、請求
項2記載の論理回路の出力で第2ノードの論理状態が決
まる。したがって、データの取込みとラッチを確実かつ
安定的に行うことができる。
オン/オフ手段がオンのとき、入力データの論理で第2
ノードの論理状態が決まり、同手段がオフのとき、請求
項2記載の論理回路の出力で第2ノードの論理状態が決
まる。したがって、データの取込みとラッチを確実かつ
安定的に行うことができる。
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す構成図で
ある。
ある。
【図2】請求項1記載の発明の適用例を示す構成図であ
る。
る。
【図3】請求項2記載の発明の一実施例を示す構成図で
ある。
ある。
【図4】請求項3記載の発明の一実施例を示す構成図で
ある。
ある。
【図5】従来例の構成図である。
【図6】DCFLの構成図である。
CK:クロック信号 N11:第2ノード N12:第1ノード VCC:高電位電源 VSS:低電位電源 3:D−FET(負荷素子) 4:E−FET(スイッチング素子) 15:デプリーションFET 21:エンハンスメントFET 24:E−FET(オン/オフ手段) 25:インバータゲート(論理反転手段)
Claims (3)
- 【請求項1】高電位電源と第1ノードの間を接続する負
荷素子と、 前記第1ノードと低電位電源の間を接続するスイッチン
グ素子と、 ドレインを前記第1ノードに接続するとともにソースを
任意の第2ノードに接続し且つゲート−ソース間を共通
にしたデプリーションFETと、を備えたことを特徴と
する論理回路。 - 【請求項2】高電位電源と第1ノードの間を接続する負
荷素子と、 前記第1ノードと低電位電源の間を接続するスイッチン
グ素子と、 ドレインを前記第1ノードに接続するとともにソースを
任意の第2ノードに接続し且つゲート−ドレイン間を共
通にしたエンハンスメントFETと、を備えたことを特
徴とする論理回路。 - 【請求項3】クロック信号に応答してオン/オフするオ
ン/オフ手段と、 該オン/オフ手段を介して取り込まれたデータの論理状
態を反転して出力する論理反転手段とを含み、 前記論理反転手段の出力で請求項2記載のスイッチング
素子をオン/オフさせるとともに、 前記オン/オフ手段と論理反転手段の間に位置するノー
ドを請求項2記載の第2のノードとしたことを特徴とす
るフリップフロップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32301393A JP3171519B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 論理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32301393A JP3171519B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 論理回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07183798A JPH07183798A (ja) | 1995-07-21 |
JP3171519B2 true JP3171519B2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=18150160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32301393A Expired - Fee Related JP3171519B2 (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 論理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3171519B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32301393A patent/JP3171519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07183798A (ja) | 1995-07-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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